JP3226329U - 減光式感知器、感度調整方法、及び点検方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】火災を適切に判定することが可能な減光式感知器を提供する。【解決手段】減光式感知器は、外部から遮光された遮光領域14内に設けられ検出対象が流入する検出空間と、検出空間に向けて検出光を発光する発光部211と、発光部から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射されるとともに、自己に照射された検出光の反射率を調整可能な電子ペーパ17と、発光部から発光された検出光が電子ペーパで反射されることで生じる反射光を受光する受光部212と、受光部により受光される反射光の光量を調整するべく、電子ペーパの反射率を調整する調整部と、を備え、調整部は、受光部が受光する反射光の光量が所定の光量となるように、電子ペーパの反射率を調整する。【選択図】図3
Description
本考案は、減光式感知器、感度調整方法、及び点検方法に関する。
従来、外部から遮光された遮光領域内に設けられている検出空間を備えており、この検出空間に流入した煙の濃度を検出することにより、火災を判定する散乱光式火災感知器が知られていた(例えば、特許文献1参照)。この散乱光式火災感知器は、検出光を発光する発光部と、発光部から発光された検出光に基づく光を受光する受光部とを備えており、発光部から発光された検出光が検出空間内の煙の粒子によって散乱されることにより生じる散乱光を受光部で受光し、受光部が受光した光の光量と判定用閾値とを比較し、比較結果に基づいて、火災を判定していた。
しかしながら、特許文献1の散乱光式火災感知器においては、検出空間に流入する煙の粒子径の違いによって散乱光の光量が変化し、火災を判定する感度が変化してしまう可能性があった。
そこで、検出光を発光する発光装置と、発光装置から離れた位置に設けられている受光装置であって、発光装置からの検出光を受光する受光装置とを備えている減光式分離型感知器が提案されていた。この減光式分離型感知器は、受光装置が受光する検出光の減少量に基づいて煙を検出して火災を判定していた。
ところで、本願考案者は、前述の減光式分離型感知器の技術を用いて、特許文献1の散乱光式火災感知器の形状等の一般的な形状(例えば、直径約100mm程度の円盤形状等)の感知器を製造することに想到した。しかしながら、例えば直径約100mm程度の円盤形状等の一般的な形状の筐体に、発光装置に対応する構成である発光手段と、受光装置に対応する構成である受光手段とを相互に対向して設けた場合、筐体内での発光手段から受光手段に至る光路が比較的短くなるので、発光手段と受光手段との間の光路に入り込む煙の量が少なくなってしまい、発光手段からの検出光についての当該入り込む煙に起因する減少量が少なくなり(つまり、煙に起因して減少した検出光を受光手段側で受光する場合のSN比が小さくなり)、煙を検出できずに火災を適切に判定するのが困難となる可能性があった。特に、煙の濃度が薄い場合には、発光手段からの検出光についての減少量が著しく少なくなり、煙を検出できずに火災を適切に判定するのが困難となる可能性が顕著となっていた。
本考案は上記問題に鑑みてなされたもので、火災を適切に判定することが可能な減光式感知器、感度調整方法、及び点検方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の減光式感知器は、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する反射率調整手段と、を備える。
また、請求項2に記載の減光式感知器は、請求項1に記載の減光式感知器において、前記反射率調整手段は、前記受光手段が受光する前記反射光の光量が所定の光量となるように、前記反射手段の反射率を調整する。
また、請求項3に記載の減光式感知器は、請求項1又は2に記載の減光式感知器において、前記反射手段は、電気的に自己の反射率を調整可能な電子ペーパである。
また、請求項4に記載の感度調整方法は、監視領域の異常を判定する減光式感知器であって、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、前記監視領域の検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、を備える前記減光式感知器が前記異常を判定する感度を調整する感度調整方法であって、反射率調整手段が、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する調整ステップ、を含む。
また、請求項5に記載の点検方法は、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、を備える減光式感知器の点検方法であって、反射率調整手段が、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する調整ステップと、試験手段が、前記調整ステップが行われた後に、前記受光手段により受光される前記反射光の光量に基づいて、前記減光式感知器の動作についての試験を行う試験ステップと、を含む。
請求項1に記載の減光式感知器によれば、発光手段から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている反射手段を備えることにより、例えば、減光式感知器の内部にて、発光手段から発光された検出光を反射して受光手段に到達させることができるので、発光手段から受光手段に至る光路を折り曲げることができるために、当該光路長を伸ばすことにより、発光手段と受光手段との間の光路に入り込む煙の量を増大させることができ、火災を適切に判定することが可能な減光式感知器を提供することができる。また、例えば、請求項1に記載の減光式感知器とは異なり、ミラーの如き反射率が固定されている反射部材を用いて発光手段と受光手段との間の光路長を伸ばした場合において、反射部材に塵埃が付着した場合、塵埃の付着に起因して当該反射部材の反射率が低下してしまい、発光手段と受光手段との間の光路に煙が入り込んでいない場合においても、発光手段からの検出光が減少してしまい、火災が発生していないにも関わらず火災発生を判定する誤報が発生する可能性があったが、しかしながら、請求項1に記載の減光式感知器では、前述の反射部材とは異なり、反射手段の反射率が調整可能となっているので、塵埃等に起因して受光手段にて受光する光量が変化した場合、反射手段の反射率を調整することにより、火災の煙以外の要因(一例としては、塵埃の付着等)による受光手段にて受光する光量の変化を抑えることができ、前述の誤報が発生するのを防止することができ、加えて、火災が発生しているにも関わらず火災発生を判定しない失報を防止することもできる。
請求項2に記載の減光式感知器によれば、受光手段が受光する反射光の光量が所定の光量となるように、反射手段の反射率を調整することにより、例えば、火災が発生していない場合に受光手段が受光する反射光の光量を一定に維持することができるので、火災を判定する感度を一定に維持して一定の基準にて確実に火災を判定することができる。
請求項3に記載の減光式感知器によれば、反射手段が電気的に自己の反射率を調整可能な電子ペーパであることにより、例えば、受光手段にて受光される光量を低消費電力にて調整することができるので、減光式感知器全体の消費電力を減少させることができる。
以下に、本考案に係る減光式感知器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの考案が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、検出空間と、発光手段と、反射手段と、受光手段と、反射率調整手段とを備える減光式感知器に関するものである。
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、検出空間と、発光手段と、反射手段と、受光手段と、反射率調整手段とを備える減光式感知器に関するものである。
ここで、「減光式感知器」とは、監視領域の異常を判定する機器であり、具体的には、監視領域の検出対象を検出することにより、火災等の異常を判定する機器であり、例えば、煙感知器、及び火災感知器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、減光式感知器による監視の対象となっている領域であり、具体的には、一定の広がりを持った空間であって、屋内あるいは屋外の空間であって、例えば、建物の廊下、階段、又は部屋等の空間を含む概念である。また、「検出対象」とは、減光式感知器による検出の対象であり、具体的には、監視領域の異常に関連するものであり、例えば、煙等を含む概念である。
また、「検出空間」とは、検出対象が流入する空間であり、例えば、減光式感知器の外部から遮光されている領域である遮光領域内に設けられている空間である。
また、「発光手段」とは、検出空間に流入した検出対象を検出するための検出手段であり、具体的には、検出空間に向けて検出光を発光する手段であり、例えば、発光ダイオード等を含む概念である。
また、「反射手段」とは、発光手段から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射されるものであって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっているものであり、具体的には、発光手段から受光手段に至る光路を形成するものであって、1つのみのもの、あるいは、複数のものである。この「反射手段」とは、例えば、減光式感知器の内部の公知の部品に設けられたもの、あるいは、減光式感知器の内部の公知の部品とは別の新たな部品として設けられたものであり、一例としては、電子ペーパ等を含む概念である。
ここで、「電子ペーパ」とは、電気的に自己の反射率を調整可能なものであり、具体的には、柔軟に曲げられるもの、あるいは、或る程度形状が定まっており多少曲げられるもの等を含む概念である。また、「電子ペーパ」は、自己の反射率が調整可能となるように構成される限りにおいて任意に構成されるものであり、例えば、いわゆるマイクロカプセル型電気泳動方式、セグメント方式、ドットマトリクス方式、カラーフィルタを用いる方式、RGBの光を選択的に反射するコレステリック液晶を積層する方式、又はその他の公知の方式、あるいは、これらの方式の任意の組み合わせによる方式を用いて構成されるものである。
また、「受光手段」とは、検出空間に流入した検出対象を検出するための検出手段であり、具体的には、発光手段から発光された検出光に基づく光を受光する手段であり、より具体的には、反射光を受光する手段であり、例えば、フォトダイオード等を含む概念である。「反射光」とは、発光手段から発光された検出光が反射手段で反射されることで生じる光である。
また、「反射率調整手段」とは、受光手段により受光される反射光の光量を調整するべく、反射手段の反射率を調整するものである。
以下に示す実施の形態では、「監視領域」が「建物の部屋」であり、「反射手段」が新たな部品として設けられた電子ペーパであって、自己の白黒の表示色において明度を調整することにより反射率を調整可能なものとして構成される場合について説明する。また、以下に示す実施の形態にて示す数値については、説明の便宜上、一例として示したものであり、実際には、実施の形態に示す概念に従う限りにおいて、当該例示した数値以外の数値を用いてもよい。
(構成)
まず、本実施の形態に係る感知器の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る感知器の側面図であり、図2は、感知器の底面図であり、図3は、図1のA―A矢視断面図であり、図4は、感知器のブロック図である。なお、説明の便宜上、図1については、感知器100の外側を破線で示し、内側を実線で示しており、また、図3については、感知器100の断面の一部のみを示している。また、以下の説明では、図1〜図3に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、−Z方向を下側(底面)と称して説明する。また、以下の「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の感知器100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとし、図3の遮光領域14の中心位置を基準として、XY平面において遮光領域14から離れる方向を「外側」と称し、遮光領域14に近づく方向を「内側」と称して、以下説明する。
まず、本実施の形態に係る感知器の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る感知器の側面図であり、図2は、感知器の底面図であり、図3は、図1のA―A矢視断面図であり、図4は、感知器のブロック図である。なお、説明の便宜上、図1については、感知器100の外側を破線で示し、内側を実線で示しており、また、図3については、感知器100の断面の一部のみを示している。また、以下の説明では、図1〜図3に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、−Z方向を下側(底面)と称して説明する。また、以下の「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の感知器100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとし、図3の遮光領域14の中心位置を基準として、XY平面において遮光領域14から離れる方向を「外側」と称し、遮光領域14に近づく方向を「内側」と称して、以下説明する。
これら各図に示す感知器100は、減光式感知器であって、監視領域の検出対象を検出することにより、火災を判定する機器であり、具体的には、図1に示すように、監視領域の天井面である設置面900に取り付けて用いられるものであり、例えば、取付ベース11、筐体12、図3のラビリンス13、遮光領域14、防虫網15、遮光部材16、電子ペーパ17、図4の検出部21、警報部22、記録部23、及び制御部24を備える。
(構成−取付ベース)
図1の取付ベース11は、設置面900に対して、筐体12を取り付けるための取付手段である。この取付ベース11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、筐体12と設置面900との間において用いられるものであって、公知の固定手段(例えば、ねじあるいは嵌合構造等)によって固定されているものである。
図1の取付ベース11は、設置面900に対して、筐体12を取り付けるための取付手段である。この取付ベース11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、筐体12と設置面900との間において用いられるものであって、公知の固定手段(例えば、ねじあるいは嵌合構造等)によって固定されているものである。
(構成−筐体)
図1の筐体12は、図3のラビリンス13、遮光領域14、防虫網15、遮光部材16、電子ペーパ17、図4の検出部21、警報部22、記録部23、及び制御部24を収容する収容手段である。この図1の筐体12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、高さ方向(Z方向)において上側(+Z方向)に設けられている円筒状部分と、この円筒状部分から下側(−Z方向)に突出するように形成されたものであって少なくとも防虫網15を収容するためのドーム状部分とによって形成されているものであり、図2の開口部121が設けられているものである。
図1の筐体12は、図3のラビリンス13、遮光領域14、防虫網15、遮光部材16、電子ペーパ17、図4の検出部21、警報部22、記録部23、及び制御部24を収容する収容手段である。この図1の筐体12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、高さ方向(Z方向)において上側(+Z方向)に設けられている円筒状部分と、この円筒状部分から下側(−Z方向)に突出するように形成されたものであって少なくとも防虫網15を収容するためのドーム状部分とによって形成されているものであり、図2の開口部121が設けられているものである。
(構成−筐体−開口部)
図2の開口部121は、筐体12に対して気体を流入させる流入手段であり、また、筐体12に対して気体を流出させる流出手段である。この開口部121の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、筐体12のドーム状部分における防虫網15と対向する位置を複数設けられているものである。
図2の開口部121は、筐体12に対して気体を流入させる流入手段であり、また、筐体12に対して気体を流出させる流出手段である。この開口部121の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、筐体12のドーム状部分における防虫網15と対向する位置を複数設けられているものである。
(構成−ラビリンス)
図3のラビリンス13は、感知器100の外側からの光を遮光しつつ、気体を流入また又は流出させる遮光手段である。このラビリンス13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1の高さ方向(Z方向)においてベース板131及びカバー板132の間に固定されるものであり、図3に示すように、防虫網15の内周全体に沿って複数設けられているものである。
図3のラビリンス13は、感知器100の外側からの光を遮光しつつ、気体を流入また又は流出させる遮光手段である。このラビリンス13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図1の高さ方向(Z方向)においてベース板131及びカバー板132の間に固定されるものであり、図3に示すように、防虫網15の内周全体に沿って複数設けられているものである。
(構成−遮光領域)
図3の遮光領域14は、感知器100の外側からの光が遮光されている領域であり、具体的には、ラビリンス13、図1のベース板131、及びカバー板132によって取り囲まれている領域である。
図3の遮光領域14は、感知器100の外側からの光が遮光されている領域であり、具体的には、ラビリンス13、図1のベース板131、及びカバー板132によって取り囲まれている領域である。
(構成−防虫網)
図3の防虫網15は、遮光領域14に虫が進入するのを抑制する防虫手段であり、また、遮光領域14に対して気体を流出させる流出手段である。この防虫網15の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、遮光領域14の外部と内部との間で、防虫網15自身の小孔を介して気体が流入又は流出するのを許容する一方で、遮光領域14に虫が入ることを防止するように構成されているものである。
図3の防虫網15は、遮光領域14に虫が進入するのを抑制する防虫手段であり、また、遮光領域14に対して気体を流出させる流出手段である。この防虫網15の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、遮光領域14の外部と内部との間で、防虫網15自身の小孔を介して気体が流入又は流出するのを許容する一方で、遮光領域14に虫が入ることを防止するように構成されているものである。
(構成−遮光部材)
遮光部材16は、後述する発光部211から発光された検出光が電子ペーパ17を介さずに直接的に受光部212によって受光されるのを防止する遮光手段である。この遮光部材16の具体的な種類や構成は任意であるが、発光部211、受光部212、及び電子ペーパ17の相互間の位置関係に基づいて構成され、例えば、図3に示すように、XY平面において略中央付近が−X方向から+X方向に向かって抉られている部分である凹部161B、この抉られている部分の+Y側の一部及び−Y側の一部が電子ペーパ17に向かって突出している部分である突出部161A、161Cが形成されるように構成されているものである。
遮光部材16は、後述する発光部211から発光された検出光が電子ペーパ17を介さずに直接的に受光部212によって受光されるのを防止する遮光手段である。この遮光部材16の具体的な種類や構成は任意であるが、発光部211、受光部212、及び電子ペーパ17の相互間の位置関係に基づいて構成され、例えば、図3に示すように、XY平面において略中央付近が−X方向から+X方向に向かって抉られている部分である凹部161B、この抉られている部分の+Y側の一部及び−Y側の一部が電子ペーパ17に向かって突出している部分である突出部161A、161Cが形成されるように構成されているものである。
(構成−電子ペーパ)
電子ペーパ17は、後述する発光部211から発光された検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっているものである。この電子ペーパ17の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、自己の白黒の表示色において明度を調整することにより反射率を調整可能に構成されており、当該電子ペーパ17を支持するために遮光領域14内に固定されている支持部材171に固定されているものである。この電子ペーパ17は、例えば、第1電子ペーパ17A、第2電子ペーパ17B、第3電子ペーパ17Cを備える。
電子ペーパ17は、後述する発光部211から発光された検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっているものである。この電子ペーパ17の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、自己の白黒の表示色において明度を調整することにより反射率を調整可能に構成されており、当該電子ペーパ17を支持するために遮光領域14内に固定されている支持部材171に固定されているものである。この電子ペーパ17は、例えば、第1電子ペーパ17A、第2電子ペーパ17B、第3電子ペーパ17Cを備える。
(構成−電子ペーパ−第1〜第3電子ペーパ)
第1電子ペーパ17Aは、発光部211から発光された検出光が直接照射される第1反射手段であり、突出部161Aと対向する位置に設けられた第1支持部材171Aに、接着剤等の固定手段を用いて固定されているものである。第2電子ペーパ17Bは、第1電子ペーパ17Aからの反射光(つまり、第1電子ペーパ17Aで反射された検出光)が照射される反射手段であり、凹部161Bに設けられた第2支持部材171Bに、接着剤等の固定手段を用いて固定されているものである。第3電子ペーパ17Cは、第2電子ペーパ17Bからの反射光(つまり、第1電子ペーパ17A及び第2電子ペーパ17Bで反射された検出光)が照射される反射手段であり、突出部161Cと対向する位置に設けられた第3支持部材171Cに、接着剤等の固定手段を用いて固定されているものである。なお、本明細書では、これらの第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cを相互に区別するのが不要な場合には、電子ペーパ17と総称して説明する。
第1電子ペーパ17Aは、発光部211から発光された検出光が直接照射される第1反射手段であり、突出部161Aと対向する位置に設けられた第1支持部材171Aに、接着剤等の固定手段を用いて固定されているものである。第2電子ペーパ17Bは、第1電子ペーパ17Aからの反射光(つまり、第1電子ペーパ17Aで反射された検出光)が照射される反射手段であり、凹部161Bに設けられた第2支持部材171Bに、接着剤等の固定手段を用いて固定されているものである。第3電子ペーパ17Cは、第2電子ペーパ17Bからの反射光(つまり、第1電子ペーパ17A及び第2電子ペーパ17Bで反射された検出光)が照射される反射手段であり、突出部161Cと対向する位置に設けられた第3支持部材171Cに、接着剤等の固定手段を用いて固定されているものである。なお、本明細書では、これらの第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cを相互に区別するのが不要な場合には、電子ペーパ17と総称して説明する。
(構成−検出部)
図4の検出部21は、後述する検出空間に流入した煙を検出する検出手段である。この検出部21の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3の発光部211及び受光部212を備えるものである。
図4の検出部21は、後述する検出空間に流入した煙を検出する検出手段である。この検出部21の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3の発光部211及び受光部212を備えるものである。
(構成−検出部−発光部)
発光部211は、煙を検出するための光である検出光を発光する発光手段であり、具体的には、後述する検出空間に向かって検出光を発光するものである。この発光部211の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3の電子ペーパ17(具体的には、第1電子ペーパ17A)に対して検出光を発光する発光ダイオード等を備えるものである。なお、検出空間とは、前述したように、遮光領域14内の空間であって検出対象である煙が流入する空間であり、例えば、発光部211からの検出光が通過する空間である。
発光部211は、煙を検出するための光である検出光を発光する発光手段であり、具体的には、後述する検出空間に向かって検出光を発光するものである。この発光部211の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3の電子ペーパ17(具体的には、第1電子ペーパ17A)に対して検出光を発光する発光ダイオード等を備えるものである。なお、検出空間とは、前述したように、遮光領域14内の空間であって検出対象である煙が流入する空間であり、例えば、発光部211からの検出光が通過する空間である。
(構成−検出部−受光部)
受光部212は、発光部211から発光された検出光に基づく光を受光する受光手段であり、具体的には、反射光(つまり、第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cにて反射された検出光)を受光するものである。この受光部212の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、フォトダイオード等を備えるものである。
受光部212は、発光部211から発光された検出光に基づく光を受光する受光手段であり、具体的には、反射光(つまり、第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cにて反射された検出光)を受光するものである。この受光部212の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、フォトダイオード等を備えるものである。
(構成−警報部)
図4の警報部22は、感知器100が火災を判定した場合に、警報を出力する警報手段である。この警報部22の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、音声にて警報を出力する不図示のスピーカ、あるいは、発光表示にて警報を出力する図2の表示灯221等を備えるものである。
図4の警報部22は、感知器100が火災を判定した場合に、警報を出力する警報手段である。この警報部22の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、音声にて警報を出力する不図示のスピーカ、あるいは、発光表示にて警報を出力する図2の表示灯221等を備えるものである。
(構成−記録部)
図4の記録部23は、感知器100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash、ROM、USBメモリ、SDカードの如き電気的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
図4の記録部23は、感知器100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash、ROM、USBメモリ、SDカードの如き電気的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
また、この記録部23には、基準光量、火災判定基準量、明度反射率特定情報、及び設定明度特定情報が格納されている。
まず、「基準光量」とは、所定の光量であり、火災を判定するための基準となる光量であり、具体的には、火災が発生していない場合(つまり、煙が検出空間に流入していない場合)において、発光部211が検出光を発光した場合に、受光部212が受光するべき反射光の光量値又は光量範囲である。そして、この基準光量については、不図示の入力手段を用いて、一例として、光量範囲として99ミリカンデラ〜101ミリカンデラが入力されて格納されているものとする。以下、単位「ミリカンデラ」については適宜省略する。
また、図4の「火災判定基準量」とは、監視領域における異常である火災発生を判定するために用いられる基準となる量であって、具体的には、火災発生を判定する感度に関連する量であり、例えば、基準光量に対する、火災発生により想定される減少量であって受光部212が受光する光の光量の減少量に対応する値であり、一例としては、基準光量に対する当該減少量の割合である。そして、この火災判定基準量については、不図示の入力手段を用いて、一例として「10%」が入力されて格納されているものとする。
また、図4の「明度反射率特定情報」とは、明度と反射率との関係を特定する情報であり、具体的には、図3の電子ペーパ17の明度と、電子ペーパ17に照射される光についての電子ペーパ17における反射率との関係を特定する情報である。図5は、明度反射率特定情報を例示した図である。この図5に示すように、明度反射率特定情報は、項目「明度情報」、及び項目「反射率情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「明度情報」に対応する情報は、図3の電子ペーパ17の調整可能な明度を特定する明度情報である(図5では、「90」等であり、数値が高くなるほど明るくなることを示しており、つまり、数値が高くなるにつれて白色に近くなり、一方、数値が小さくなるにつれて黒色に近くなることを示している)。また、項目「反射率情報」に対応する情報は、電子ペーパ17に照射される光についての電子ペーパ17における反射率を特定する反射率情報である(図5では、「75」等であって、単位がパーセントであって、電子ペーパ17に照射された光の光量に対する、当該電子ペーパ17にいて反射された光の光量の割合を示しており、つまり、数値が高くなるにつれて反射される光の光量が増加し、一方、数値が低くなるにつれて反射される光の光量が減少することを示している)。そして、この明度反射率特定情報については、製造時の実験あるいは設計データを用いて行われるシミュレーション等の結果に基づいて決定した上で、不図示の入力手段を用いて格納される。
また、図4の「設定明度特定情報」とは、図3の電子ペーパ17に設定される明度情報を特定する情報である。図6は、設定明度特定情報を例示した図である。この図6に示すように、設定明度特定情報は、項目「電子ペーパID」、及び項目「明度情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「明度情報」に対応する情報は、図5の同一名称の情報と共通である。項目「電子ペーパID」に対応する情報は、電子ペーパ17各々を一意に識別するための電子ペーパ識別情報(以下、電子ペーパID)である(図6では、図3の第1電子ペーパ17Aを一意に識別する「IDpa」、第2電子ペーパ17Bを一意に識別する「IDpb」、及び第3電子ペーパ17Cを一意に識別する「IDpc」)。そして、この設定明度特定情報については、不図示の入力手段を用いて、一例として「58」が初期値として入力されて格納され、後述する光量調整処理にて更新される。
(構成−制御部)
図4の制御部24は、感知器100を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して感知器100にインストールされることで、制御部24の各部を実質的に構成する。
図4の制御部24は、感知器100を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して感知器100にインストールされることで、制御部24の各部を実質的に構成する。
この制御部24は、機能概念的に、調整部241を備える。調整部241は、受光部212により受光される反射光の光量を調整するべく、電子ペーパ17の反射率を調整する反射率調整手段であり、例えば、受光部212が受光する反射光の光量が基準光量となるように、電子ペーパ17の反射率を調整するものである。この制御部24の各部により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される図4の感知器100によって実行される防災処理、及び光量調整処理について説明する。
次に、このように構成される図4の感知器100によって実行される防災処理、及び光量調整処理について説明する。
(処理−防災処理)
図7は、防災処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「防災処理」とは、防災のための処理であり、具体的には、火災を判定する処理である。この防災処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、感知器100の電源をオンした後に、繰り返し起動されて実行するものとして、防災処理が起動されたところから説明する(後述する光量調整処理も同様とする)。また、図8は、火災判定閾値と受光部が受光した光の光量を例示する図である。なお、「火災判定閾値」とは、火災発生を判定する閾値であり、図4の基準光量及び火災判定基準量に基づく演算によって算出される値である。この図8において、縦軸は受光量を示しており、横軸は時間を示しているものとして、時間t1が火災発生の時間を示し、時間t2が感知器100への煙の到達時間を示し、時間t3が火災発生を判定した時間を示しているものとする。ここでは、例えば、図4の設定明度特定情報として図6の初期値「58」が格納されており、図3の発光部211が「800」の光を発光するものとして説明する。
図7は、防災処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「防災処理」とは、防災のための処理であり、具体的には、火災を判定する処理である。この防災処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、感知器100の電源をオンした後に、繰り返し起動されて実行するものとして、防災処理が起動されたところから説明する(後述する光量調整処理も同様とする)。また、図8は、火災判定閾値と受光部が受光した光の光量を例示する図である。なお、「火災判定閾値」とは、火災発生を判定する閾値であり、図4の基準光量及び火災判定基準量に基づく演算によって算出される値である。この図8において、縦軸は受光量を示しており、横軸は時間を示しているものとして、時間t1が火災発生の時間を示し、時間t2が感知器100への煙の到達時間を示し、時間t3が火災発生を判定した時間を示しているものとする。ここでは、例えば、図4の設定明度特定情報として図6の初期値「58」が格納されており、図3の発光部211が「800」の光を発光するものとして説明する。
まず、図7に示すように、SA1において調整部241は、電子ペーパ17の明度を調整する。具体的には、図6の設定明度特定情報を参照して、設定明度特定情報が特定する明度情報を取得し、取得した明度情報が特定する明度となるように、感知器100に提供された電力を用いて、任意の手法にて電子ペーパ17の明度を調整する。ここでは、例えば、「IDpa」に対応する「58」を取得し、「IDpa」に対応する図3の第1電子ペーパ17Aの明度が明度情報の「58」になるように、任意の手法にて第1電子ペーパ17Aの明度を調整する。また、第2電子ペーパ17B及第3電子ペーパ17Cについても、同様にして、各々の明度が明度情報の「58」になるように調整する。この場合、図5に示すように、電子ペーパ17の反射率が「50」となる。
図7に戻って、SA2において制御部24は、火災(異常)が発生したか否かを判定する。ここでの判定手法については任意であるが、例えば、まず、図4の基準光量及び火災判定基準量を取得し、これらの取得した各量を用いて演算(例えば、基準光量の代表値から火災判定基準量分だけ減じた光量を算出する演算)を行って火災判定閾値を算出する。ここで、「基準光量の代表値」とは、基準光量が1つのみの光量値である場合には、当該1つのみの光量値を示し、基準光量が光量範囲である場合には、光量範囲に基づく統計値であり例えば中央値又は平均値である。ここでは、一例として示した、図4の基準光量である「99〜101」の代表値が、1ミリカンデラ単位での中央値としての「100」であるものとして説明する。この後、図3の発光部211から検出光を発光させた上で、当該検出光に基づく光の光量であって受光部212が受光した光の光量を取得し、取得した光量と算出した火災判定閾値とを互いに比較し、比較結果に基づいて火災が発生したか否かを判定する。そして、受光部212が受光した光の光量が、火災判定閾値以上である場合、火災が発生していないものと判定し(SA2のNO)、火災が発生しているものと判定するまで、SA2の処理を繰り返し実行する。また、受光部212が受光した光の光量が、火災判定閾値未満である場合、火災が発生しているものと判定し(SA2のYES)、SA3に移行する。
ここでは、例えば、図4の基準光量としての「99〜101」及び「火災判定基準量」としての「10%」を取得し、100(基準光量の代表値)−100(基準光量の代表値)×0.1(火災判定基準量)の演算を行って、「90」を火災判定閾値として算出する。そして、図8の時間t1よりも前の時間においては、図3の発光部211が「800」の光を発光し、この場合、「800」の光が第1電子ペーパ17Aに照射されて照射された光が「50」の反射率にて当該第1電子ペーパ17Aにて反射されて、「400」の光が第2電子ペーパ17Bに照射されて照射された光が「50」の反射率にて当該第2電子ペーパ17Bにて反射されて、「200」の光が第3電子ペーパ17Cに照射されて照射された光が「50」の反射率にて当該第3電子ペーパ17Cにて反射されて、「100」の光が受光部212に照射されて、照射されれた「100」の光を受光部212が受光することになる。この後、図8の時間t1にて火災が発生した場合、火源から煙が発生し、発生した煙が時間t2に図3の遮光領域14の内部に流入する。この場合、発光部211から受光部212に至る光の少なくとも一部が遮られることになり、図8の時間の経過に従って煙の濃度が増大し(つまり、遮られる光の量が増大し)、図8に示すように受光部212が受光する光の光量が減少することになる。そして、この図8の例においては、時間t3より前の時間においては、火災が発生していないものと判定し、時間t3に火災が発生したものと判定する。
図7に戻って、SA3において制御部24は、警報を行う。具体的には、図4の警報部22の不図示のスピーカ、あるいは、図2の表示灯221等を介して、公知の手法を用いて、火災発生を警報する。
図7に戻って、SA4において制御部24は、復旧するか否かを判定する。具体的には、ユーザによる不図示の防災受信機に対する所定操作により、当該防災受信機から送信させる復旧信号を、感知器100の不図示の通信手段を介して受信したか否かに基づいて判定する。そして、復旧信号を感知器100の不図示の通信手段を介して受信していない場合、復旧しないものと判定し(SA4のNO)、復旧するものと判定するまで、繰り返しSA4を実行する。また、復旧信号を感知器100の不図示の通信手段を介して受信した場合、復旧するものと判定し(SA4のYES)、SA5に移行する。ここでは、例えば、ユーザが不図示の防災受信機に対して所定操作を行わない場合、復旧しないものと判定することになり、一方、ユーザが不図示の防災受信機に対して所定操作を行った場合、復旧するものと判定することになる。
次に、SA5において制御部24は、復旧を行う。具体的には、SA3で行った警報を停止することにより復旧を行った後、処理を終了する。これにて、防災処理を終了する。
(処理−光量調整処理)
図9は、光量調整処理のフローチャートである。「光量調整処理」とは、火災が発生していない場合に、受光部212が基準光量の反射光を受光するように、電子ペーパ17の反射率(直接的には、明度)を調整する処理であり、例えば、後述する火災判定感度を調整して一定範囲内に維持する処理である。ここでは、例えば、図4の設定明度特定情報として図6の初期値「58」が格納されており、発光部211が「800」の光を発光する場合において、感知器100の内部に入り込んだ塵埃によって、図3の発光部211から受光部212に至る光の少なくとも一部が遮られて、基準光量よりも少ない光量の反射光を受光部212が受光するようになる場合について例示して説明する。また、反射率の調整対象となるのは図3に示す電子ペーパ17全てであってもよいし、一部のみであってもよいが、ここでは、説明の便宜上、第3電子ペーパ17Cのみの反射率を調整する場合について例示して説明する。
図9は、光量調整処理のフローチャートである。「光量調整処理」とは、火災が発生していない場合に、受光部212が基準光量の反射光を受光するように、電子ペーパ17の反射率(直接的には、明度)を調整する処理であり、例えば、後述する火災判定感度を調整して一定範囲内に維持する処理である。ここでは、例えば、図4の設定明度特定情報として図6の初期値「58」が格納されており、発光部211が「800」の光を発光する場合において、感知器100の内部に入り込んだ塵埃によって、図3の発光部211から受光部212に至る光の少なくとも一部が遮られて、基準光量よりも少ない光量の反射光を受光部212が受光するようになる場合について例示して説明する。また、反射率の調整対象となるのは図3に示す電子ペーパ17全てであってもよいし、一部のみであってもよいが、ここでは、説明の便宜上、第3電子ペーパ17Cのみの反射率を調整する場合について例示して説明する。
まず、図9に示すように、SB1において調整部241は、電子ペーパ17の明度を調整する。具体的には、図7のSA1の場合と同様にして、電子ペーパ17の明度を調整する。ここでは、例えば、図3の全電子ペーパ17の明度が明度情報の「58」になるように調整する。この場合、図5に示すように、全電子ペーパ17の反射率が「50」となる。
図9に戻って、SB2において調整部241は、明度(つまり、反射率)を調整するか否かを判定する。ここでの判定手法については任意であるが、例えば、火災の煙が感知器100に流入することによって受光部212での光量が変化した場合に、明度を調整するものと判定せず、火災の煙以外の要因(例えば、塵埃の感知器100への進入、あるいは、発光部211の経年劣化による出力低下等)によって受光部212での光量が変化した場合に、明度を調整するものと判定できるように、以下の手法を用いてもよい。具体的には、火災の煙以外の要因(例えば、塵埃の進入、あるいは、発光部211の経年劣化による出力低下等)による受光部212での光量の変化が、火災の煙による受光部212での光量の変化よりも著しく遅い点に鑑みて、図3の発光部211での発光及び受光部212での受光を繰り返し行って、受光部212での光量の変化率(経過時間に対する光量の変化量)及び図4の記録部23の基準光量を考慮して以下のように判定する。詳細には、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率(例えば、1時間あたりの光量の変化量が1ミリカンデラとなる変化率等)以上となる場合、又は、受光部212にて受光した光の光量が記録部23の基準光量である光量範囲内である場合に、火災の煙による影響を受けている可能性がある、あるいは、基準光量からずれていないものと判断して、明度を調整しないものと判定し(SB2のNO)、明度を調整するものと判定するまで、繰り返しSB2を実行する。また、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率未満となり、且つ、受光部212にて受光した光の光量が記録部23の基準光量である光量範囲から逸脱している場合に、火災の煙以外の要因を受けている可能性があるものと判断して、明度を調整するものと判定し(SB2のYES)、SB3に移行する。
ここでは、例えば、外部の塵埃が図3の発光部211と第3電子ペーパ17Cとの間の光路上に徐々に進入し、この進入した塵埃の影響を受けて、第3電子ペーパ17Cに照射される光が、所定の変化率未満の変化率にて「200」から「196」に徐々に変化した場合、当該第3電子ペーパ17Cが反射率「50」にて受光部212に反射する光が、所定の変化率未満の変化率にて「100」から「98」に徐々に変化することになる。この場合、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率未満となり、且つ、受光部212にて受光した光の光量である「98」が光量範囲である「99〜101」から逸脱することになるので、調整部241は、明度を調整するものとする。
図9に戻って、SB3において調整部241は、更新するべき明度情報を決定する。ここでの決定手法については任意であるが、例えば、図3の電子ペーパ17の明度を、図5の明度反射率特定情報の明度情報が特定する各明度に調整し、受光部212にて受光する光量を各明度情報にて取得した上で、取得した各光量のうちの、記録部23の基準光量である光量範囲内に入る光量に対応する明度を特定し、特定した明度の明度情報を、更新するべき明度情報に決定する。ここでは、明度の数値が高くなるにつれて反射率が高くなり、すなわち、明度の数値が高くなるにつれて受光部212にて受光する光量が増加することに着目して、電子ペーパ17の明度を、図5の明度反射率特定情報の明度情報が特定する各明度のうちの一部のみに調整した上で、更新するべき明度情報に決定してもよい。なお、「記録部23の基準光量である光量範囲内に入る光量に対応する明度」が存在しない場合には、光量範囲に最も近い光量に対応する明度を特定した上で、上述の処理を行ったり、火災が発生していない場合に受光部212にて受光する光量を適切に調整できない旨を、不図示の防災受信機を介して警報したりしてもよい。また、「記録部23の基準光量である光量範囲内に入る光量に対応する明度」が複数存在する場合には、受光部212にて受光する光量が基準光量の代表値に最も近くなる明度を1つのみ特定したり、ランダムに1つのみ特定したりして、上述の処理を行ってもよい。ここでは、例えば、図3の第3電子ペーパ17Cについての更新するべき明度情報として、図5において「60」を決定する。
図9に戻って、SB4において調整部241は、明度情報を更新する。具体的には、図6の設定明度特定情報に、SB3で決定した明度情報を反映して更新する。ここでは、例えば、図6において、第3電子ペーパ17Cを識別する「IDpc」に対応する「58」を「60」に変更して更新する。
図9に戻って、SB5において調整部241は、SB1の場合と同様にして、電子ペーパ17の明度を調整する。ここでは、例えば、図3の第1電子ペーパ17A及び第2電子ペーパ17Bの明度が明度情報の「58」になり、第3電子ペーパ17Cの明度が明度情報の「60」になるように調整する。この場合、第1電子ペーパ17A及び第2電子ペーパ17Bの反射率は「50」に維持されるが、第3電子ペーパ17Cの反射率が「50」から「51」に増加することになる。そして、前述のように、進入した塵埃の影響を受けて、第3電子ペーパ17Cに照射される光が「200」から「196」に変化し、当該第3電子ペーパ17Cが受光部212に反射する光が「100」から「98」に変化した後に、第3電子ペーパ17Cの反射率が「50」から「51」に増加するので、当該第3電子ペーパ17Cが受光部212に反射する光が「98」から約「100」(正確には、196×0.51=99.96)に増加し、受光部212にて受光する光量を「99〜101」の光量範囲内に戻すことが可能となる。従って、火災の煙以外の要因による影響が感知器100に及ぼされた場合においても、実際の火災判定感度を調整して一定範囲内に維持することが可能となる。なお、「火災判定感度」とは、感知器100による火災発生の判定のし易さに対応する指標であり、例えば、火災が発生していない場合に受光部212が受光する光の光量と、図8の火災判定閾値との差に応じて定まる指標である。これにて、光量調整処理を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、発光部211から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される電子ペーパ17であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている電子ペーパ17を備えることにより、例えば、感知器100の内部にて、発光部211から発光された検出光を反射して受光部212に到達させることができるので、発光部211から受光部212に至る光路を折り曲げることができるために、当該光路長を伸ばすことにより、発光部211と受光部212との間の光路に入り込む煙の量を増大させることができ、して火災を適切に判定することが可能な感知器100を提供することができる。また、感知器100とは異なり、ミラーの如き反射率が固定されている反射部材を用いて発光部211と受光部212との間の光路長を伸ばした場合において、反射部材に塵埃が付着した場合、塵埃の付着に起因して当該反射部材の反射率が低下してしまい、発光部211と受光部212との間の光路に煙が入り込んでいない場合においても、発光部211からの検出光が減少してしまい、火災が発生していないにも関わらず火災発生を判定する誤報が発生する可能性があったが、しかしながら、感知器100では、前述の反射部材とは異なり、電子ペーパ17の反射率が調整可能となっているので、塵埃等に起因して受光部212にて受光する光量が変化した場合、電子ペーパ17の反射率を調整することにより、火災の煙以外の要因(一例としては、塵埃の付着等)による受光部212にて受光する光量の変化を抑えることができ、前述の誤報が発生するのを防止することができ、加えて、火災が発生しているにも関わらず火災発生を判定しない失報を防止することもできる。
このように本実施の形態によれば、発光部211から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される電子ペーパ17であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている電子ペーパ17を備えることにより、例えば、感知器100の内部にて、発光部211から発光された検出光を反射して受光部212に到達させることができるので、発光部211から受光部212に至る光路を折り曲げることができるために、当該光路長を伸ばすことにより、発光部211と受光部212との間の光路に入り込む煙の量を増大させることができ、して火災を適切に判定することが可能な感知器100を提供することができる。また、感知器100とは異なり、ミラーの如き反射率が固定されている反射部材を用いて発光部211と受光部212との間の光路長を伸ばした場合において、反射部材に塵埃が付着した場合、塵埃の付着に起因して当該反射部材の反射率が低下してしまい、発光部211と受光部212との間の光路に煙が入り込んでいない場合においても、発光部211からの検出光が減少してしまい、火災が発生していないにも関わらず火災発生を判定する誤報が発生する可能性があったが、しかしながら、感知器100では、前述の反射部材とは異なり、電子ペーパ17の反射率が調整可能となっているので、塵埃等に起因して受光部212にて受光する光量が変化した場合、電子ペーパ17の反射率を調整することにより、火災の煙以外の要因(一例としては、塵埃の付着等)による受光部212にて受光する光量の変化を抑えることができ、前述の誤報が発生するのを防止することができ、加えて、火災が発生しているにも関わらず火災発生を判定しない失報を防止することもできる。
また、受光部212が受光する反射光の光量が所定の光量である基準光量となるように、電子ペーパ17の反射率を調整することにより、例えば、火災が発生していない場合に受光部212が受光する反射光の光量を一定に維持することができるので、火災を判定する感度である火災判定感度を一定に維持して一定の基準にて確実に火災を判定することができる。
また、電子ペーパ17を用いることにより、例えば、受光部212にて受光される光量を低消費電力にて調整することができるので、感知器100全体の消費電力を減少させることができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本考案に係る実施の形態について説明したが、本考案の具体的な構成及び手段は、実用新案登録請求の範囲に記載した各考案の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
以上、本考案に係る実施の形態について説明したが、本考案の具体的な構成及び手段は、実用新案登録請求の範囲に記載した各考案の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や考案の効果について)
まず、考案が解決しようとする課題や考案の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、考案の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
まず、考案が解決しようとする課題や考案の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、考案の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
(電子ペーパについて(その1))
また、上記実施の形態において、図3に示すように、電子ペーパ17を支持部材171に設ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、遮光領域14内の支持部材171以外の部品に設けてもよい。具体的には、ラビリンス13に電子ペーパ17を設けてもよい。この場合、ラビリンス13に設けられた電子ペーパ17を用いて、発光部211から受光部212に至る光路を形成するために、ラビリンス13の形状を改良して電子ペーパ17を適切に配置できるようにしてもよい。このように構成した場合、支持部材171を省略して部品点数を低減することができる。
また、上記実施の形態において、図3に示すように、電子ペーパ17を支持部材171に設ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、遮光領域14内の支持部材171以外の部品に設けてもよい。具体的には、ラビリンス13に電子ペーパ17を設けてもよい。この場合、ラビリンス13に設けられた電子ペーパ17を用いて、発光部211から受光部212に至る光路を形成するために、ラビリンス13の形状を改良して電子ペーパ17を適切に配置できるようにしてもよい。このように構成した場合、支持部材171を省略して部品点数を低減することができる。
(電子ペーパについて(その2))
また、上記実施の形態では、図3に示すように、発光部211と受光部212との間に電子ペーパ17を3個設けて光路を形成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、電子ペーパ17の個数を1個のみ、2個、あるいは、4個以上としてもよい。
また、上記実施の形態では、図3に示すように、発光部211と受光部212との間に電子ペーパ17を3個設けて光路を形成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、電子ペーパ17の個数を1個のみ、2個、あるいは、4個以上としてもよい。
(光量調整処理について(その1))
また、上記実施の形態において、図4の記録部23の基準光量として光量範囲ではなく光量値(つまり、1つのみの値)が記録されている場合、図9のSB2では、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率以上となる場合、又は、受光部212にて受光した光の光量が、記録部23の基準光量である光量値を基準とした判定基準範囲(例えば、基準光量である光量値を中心とし、プラスマイナス1%程度の範囲であり、光量値が「100」の場合は「99〜101」の範囲)内である場合に、明度を調整しないものと判定し(SB2のNO)、また、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率未満となり、且つ、受光部212にて受光した光の光量が判定基準範囲から逸脱している場合、明度を調整するものと判定し(SB2のYES)てもよい。また、この場合の図9のSB3では、実施の形態の「記録部23の基準光量である光量範囲」を「判定基準範囲」と適宜読み替えて、処理してもよい。
また、上記実施の形態において、図4の記録部23の基準光量として光量範囲ではなく光量値(つまり、1つのみの値)が記録されている場合、図9のSB2では、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率以上となる場合、又は、受光部212にて受光した光の光量が、記録部23の基準光量である光量値を基準とした判定基準範囲(例えば、基準光量である光量値を中心とし、プラスマイナス1%程度の範囲であり、光量値が「100」の場合は「99〜101」の範囲)内である場合に、明度を調整しないものと判定し(SB2のNO)、また、受光部212にて受光した光の光量の変化率が所定の変化率未満となり、且つ、受光部212にて受光した光の光量が判定基準範囲から逸脱している場合、明度を調整するものと判定し(SB2のYES)てもよい。また、この場合の図9のSB3では、実施の形態の「記録部23の基準光量である光量範囲」を「判定基準範囲」と適宜読み替えて、処理してもよい。
(光量調整処理について(その2))
また、上記実施の形態の図9のSB2において、火災の煙以外の要因によって受光部212にて変化する光量の変化量が、火災の煙によって受光部212にて変化する光量の変化量よりも小さく、火災の煙以外の要因のみによっては、受光部212にて受光する光が図8の火災判定閾値未満とならないことが想定される場合、受光部212での光量の変化率を考慮せずに、明度を調整するか否かを判定してもよい。この場合について具体的には
、受光部212にて受光した光の光量が記録部23の基準光量である光量範囲内である場合に、明度を調整しないものと判定し(SB2のNO)、また、受光部212にて受光した光の光量が記録部23の基準光量である光量範囲から逸脱している場合に、明度を調整するものと判定し(SB2のYES)てもよい。
また、上記実施の形態の図9のSB2において、火災の煙以外の要因によって受光部212にて変化する光量の変化量が、火災の煙によって受光部212にて変化する光量の変化量よりも小さく、火災の煙以外の要因のみによっては、受光部212にて受光する光が図8の火災判定閾値未満とならないことが想定される場合、受光部212での光量の変化率を考慮せずに、明度を調整するか否かを判定してもよい。この場合について具体的には
、受光部212にて受光した光の光量が記録部23の基準光量である光量範囲内である場合に、明度を調整しないものと判定し(SB2のNO)、また、受光部212にて受光した光の光量が記録部23の基準光量である光量範囲から逸脱している場合に、明度を調整するものと判定し(SB2のYES)てもよい。
(反射率の調整について(その1))
また、上記実施の形態において、図3の第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cのうちの、光の光路において発光部211側のものが受光部212側のものよりも照射される光が強いので、反射率の変化量に対する反射光の光量の変化量が大きくなる可能性を考慮して、受光部212にて受光する光の所望する調整量に基づいて、調整部241が、調整するべき電子ペーパ17を決定し、決定した電子ペーパ17の反射率を調整してもよい。具体的には、図9のSB3にて、記録部23の基準光量である光量範囲の代表値と、受光部212にて受光した光の光量との差を演算し、この演算した差に基づいて、調整部241が、調整するべき電子ペーパ17を決定し、決定した電子ペーパ17の明度を決定することにより反射率を調整してもよい。
また、上記実施の形態において、図3の第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cのうちの、光の光路において発光部211側のものが受光部212側のものよりも照射される光が強いので、反射率の変化量に対する反射光の光量の変化量が大きくなる可能性を考慮して、受光部212にて受光する光の所望する調整量に基づいて、調整部241が、調整するべき電子ペーパ17を決定し、決定した電子ペーパ17の反射率を調整してもよい。具体的には、図9のSB3にて、記録部23の基準光量である光量範囲の代表値と、受光部212にて受光した光の光量との差を演算し、この演算した差に基づいて、調整部241が、調整するべき電子ペーパ17を決定し、決定した電子ペーパ17の明度を決定することにより反射率を調整してもよい。
(反射率の調整について(その2))
また、上記実施の形態においては、図5に例示した明度情報の分解能にて、反射率を段階的に調整できる場合について説明したが、これに限らない。例えば、図5に例示したものよりも小さい分解能にて、反射率が段階的に細かく調整可能となるように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、図5に例示した明度情報の分解能にて、反射率を段階的に調整できる場合について説明したが、これに限らない。例えば、図5に例示したものよりも小さい分解能にて、反射率が段階的に細かく調整可能となるように構成してもよい。
(火災判定感度の調整について(つまり、感度調整方法について))
また、上記実施の形態の感知器100の火災判定感度について、任意に調整するように構成してもよい。具体的には、ユーザからの入力を受け付けて、受け付けた入力に基づいて、調整部241が電子ペーパ17の明度を調整することにより、火災判定感度を任意に調整するように構成してもよい。例えば、図4の記録部23の基準光量をユーザが任意の手法で入力して格納し、この格納した基準光量に基づいて、調整部241が図9の光量調整処理を行って、電子ペーパ17の明度を調整することにより、火災判定感度を上げたり下げたりしてもよい。また、例えば、記録部23の基準光量として複数の基準光量を格納し、調整部241が、複数の基準光量から順次1つずつ基準光量を選択して光量調整処理を行うことにより、火災判定感度を上げたり下げたりしてもよい。このように構成した場合、例えば、火災判定感度を調整することができるので、感知器100を用いる環境に応じて適切な感度にて異常を判定することができ、監視領域の防災性を向上させることが可能となる。
また、上記実施の形態の感知器100の火災判定感度について、任意に調整するように構成してもよい。具体的には、ユーザからの入力を受け付けて、受け付けた入力に基づいて、調整部241が電子ペーパ17の明度を調整することにより、火災判定感度を任意に調整するように構成してもよい。例えば、図4の記録部23の基準光量をユーザが任意の手法で入力して格納し、この格納した基準光量に基づいて、調整部241が図9の光量調整処理を行って、電子ペーパ17の明度を調整することにより、火災判定感度を上げたり下げたりしてもよい。また、例えば、記録部23の基準光量として複数の基準光量を格納し、調整部241が、複数の基準光量から順次1つずつ基準光量を選択して光量調整処理を行うことにより、火災判定感度を上げたり下げたりしてもよい。このように構成した場合、例えば、火災判定感度を調整することができるので、感知器100を用いる環境に応じて適切な感度にて異常を判定することができ、監視領域の防災性を向上させることが可能となる。
(点検方法について)
また、上記実施の形態の図4の制御部24に後述の試験部を設けた上で、調整部241の機能の少なくとも一部を変更した上で、当該調整部241及び試験部を用いて、感知器100の点検を行うように構成してもよい。ここで、「試験部」とは、感知器100の動作についての試験を行う試験手段であり、例えば、調整部241が電子ペーパ17の明度を調整した後に、受光部212にて受光する光の光量に基づいて、感知器100の動作についての試験を行うものである。なお、「感知器100の動作についての試験」とは、感知器100が正常に動作しているか否かを確認するための試験であり、具体的には、感知器100が予め定められた通りに動作しているか否かを判定することであり、例えば、発光部211、受光部212、電子ペーパ17、及び制御部24(以下、「試験対象」と称する)が予め定められた通りに動作しているか否かを判定することを含む概念である。
また、上記実施の形態の図4の制御部24に後述の試験部を設けた上で、調整部241の機能の少なくとも一部を変更した上で、当該調整部241及び試験部を用いて、感知器100の点検を行うように構成してもよい。ここで、「試験部」とは、感知器100の動作についての試験を行う試験手段であり、例えば、調整部241が電子ペーパ17の明度を調整した後に、受光部212にて受光する光の光量に基づいて、感知器100の動作についての試験を行うものである。なお、「感知器100の動作についての試験」とは、感知器100が正常に動作しているか否かを確認するための試験であり、具体的には、感知器100が予め定められた通りに動作しているか否かを判定することであり、例えば、発光部211、受光部212、電子ペーパ17、及び制御部24(以下、「試験対象」と称する)が予め定められた通りに動作しているか否かを判定することを含む概念である。
この感知器100の点検方法は任意であるが、例えば、感知器100に点検スイッチを設けてこの点検スイッチをユーザが操作した場合に、点検を開始するように構成した上で以下の各処理を行ってもよい。
例えば、制御部24が図3の発光部211から検出光を発光させた状態で、調整部241が電子ペーパ17の明度を調整し、試験部が調整部241による調整が行われた後に、受光部212が受光した光の光量を取得し、試験対象が予め定められた通りに動作しているか否か判定することにより試験を行い、試験結果を報知してもよい。なお、試験対象が予め定められた通りに動作しているか否か判定する試験部による処理については任意であるが、例えば、発光部211から検出光の光量と、電子ペーパ17の明度と、受光部212が受光するべき光の光量とが互いに対応付けられている試験用テーブルが記録されており、この試験用テーブルの情報と受光部212が受光した光の光量との比較に基づいて判定してもよい。また、試験結果を報知する試験部による処理についても任意であるが、例えば、警報部22の不図示のスピーカから試験結果の音声情報を出力させ報知したり、あるいは、当該警報部22の表示灯221を発光させて報知したりしてもよい。
また、例えば、調整部241による明度の調整及び試験部による判定については、例えば、電子ペーパ17の明度を最大にした場合と、最小にした場合において、受光部212が受光した光の光量を各々取得し、この取得した光の光量に基づいて試験対象が予め定められた通りに動作しているか否か判定してもよい。これらのように構成した場合、感知器100の動作についての試験を行うことにより、例えば、感知器100の動作が正常であるか否かを、点検作業時に容易且つ正確に把握することが可能となるので、感知器100の点検作業の作業効率及び精度を向上させることが可能となる。特に、例えば、感知器100の内部に塵埃が入り込むことに起因して感知器100が正常に動作しなくなったこと、感知器100の構成要素の経年変化に起因して感知器100が正常に動作しなくなったこと等を、感知器100のユーザに認識させて、当該ユーザに適切な処置をとらせることができる。なお、「感知器100の構成要素の経年変化」とは、感知器100の構成要素の能力が時間の経過に従って徐々に変化することであり、具体的には、感知器100の構成要素の劣化や鋭敏化に対応する概念であり、例えば、発光部211の能力の変化により発光部211の出力が比較的長い期間(例えば、年単位の期間)をかけて低下又は上昇すること、受光部212の能力の変化により当該受光部211の入力信号(例えば、光電変換により発生する電気信号)が比較的長い期間をかけて低下又は上昇すること、あるいは、感知器100のその他の素子や回路(例えば、本明細書では明示していないが、感知器100を構成するものとして用いられる素子や回路等)の能力の変化により当該素子や回路に起因する信号が比較的長い期間をかけて低下又は上昇すること等を含む概念である。
そして、ここに記載の技術を用いて、感知器100が正常に動作しなくなったことを試験部が判定した場合、自動的にあるいはユーザによる所定操作の後に、感知器100を正常に動作させるために、調整部241が任意のアルゴリズム(例えば、感知器100が正常に動作するものと試験部が判定するまで、電子ペーパ17の明度を最小値側から最大値側に向かって所定の分解能で徐々に変化させるアルゴリズム等)に基づいて電子ペーパ17の明度を調整するように構成してもよい。
(用語について)
また、上記実施の形態においては、図9の光量調整処理において、火災の煙以外の要因によって受光部212での光量が変化する例として、光量が減少する場合について説明したが、例えば、火災の煙以外の要因として図3の発光部211の出力が増加して、受光部212での光量が増加する場合についても、実施の形態の特徴を適用することができる。また、「反射手段」の定義における「発光手段から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射されるもの」とは、検出光が直接照射されるもの、及び、検出光が反射光となって間接的に照射されるものも含む概念であるものと解してもよい。従って、図3の第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cの全てが「反射手段」であるものと解してもよい。
また、上記実施の形態においては、図9の光量調整処理において、火災の煙以外の要因によって受光部212での光量が変化する例として、光量が減少する場合について説明したが、例えば、火災の煙以外の要因として図3の発光部211の出力が増加して、受光部212での光量が増加する場合についても、実施の形態の特徴を適用することができる。また、「反射手段」の定義における「発光手段から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射されるもの」とは、検出光が直接照射されるもの、及び、検出光が反射光となって間接的に照射されるものも含む概念であるものと解してもよい。従って、図3の第1電子ペーパ17A〜第3電子ペーパ17Cの全てが「反射手段」であるものと解してもよい。
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
(付記)
付記1の減光式感知器は、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する反射率調整手段と、
を備える。
付記1の減光式感知器は、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する反射率調整手段と、
を備える。
付記2の減光式感知器は、付記1に記載の減光式感知器において、前記反射率調整手段は、前記受光手段が受光する前記反射光の光量が所定の光量となるように、前記反射手段の反射率を調整する。
付記3の減光式感知器は、付記1又は2に記載の減光式感知器において、前記反射手段は、電気的に自己の反射率を調整可能な電子ペーパである。
付記4の感度調整方法は、監視領域の異常を判定する減光式感知器であって、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、前記監視領域の検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、を備える前記減光式感知器が前記異常を判定する感度を調整する感度調整方法であって、反射率調整手段が、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する調整ステップ、を含む。
付記5の点検方法は、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、を備える減光式感知器の点検方法であって、反射率調整手段が、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する調整ステップと、試験手段が、前記調整ステップが行われた後に、前記受光手段により受光される前記反射光の光量に基づいて、前記減光式感知器の動作についての試験を行う試験ステップと、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の減光式感知器によれば、発光手段から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている反射手段を備えることにより、例えば、減光式感知器の内部にて、発光手段から発光された検出光を反射して受光手段に到達させることができるので、発光手段から受光手段に至る光路を折り曲げることができるために、当該光路長を伸ばすことにより、発光手段と受光手段との間の光路に入り込む煙の量を増大させることができ、火災を適切に判定することが可能な減光式感知器を提供することができる。また、例えば、付記1に記載の減光式感知器とは異なり、ミラーの如き反射率が固定されている反射部材を用いて発光手段と受光手段との間の光路長を伸ばした場合において、反射部材に塵埃が付着した場合、塵埃の付着に起因して当該反射部材の反射率が低下してしまい、発光手段と受光手段との間の光路に煙が入り込んでいない場合においても、発光手段からの検出光が減少してしまい、火災が発生していないにも関わらず火災発生を判定する誤報が発生する可能性があったが、しかしながら、付記1に記載の減光式感知器では、前述の反射部材とは異なり、反射手段の反射率が調整可能となっているので、塵埃等に起因して受光手段にて受光する光量が変化した場合、反射手段の反射率を調整することにより、火災の煙以外の要因(一例としては、塵埃の付着等)による受光手段にて受光する光量の変化を抑えることができ、前述の誤報が発生するのを防止することができ、加えて、火災が発生しているにも関わらず火災発生を判定しない失報を防止することもできる。
付記1に記載の減光式感知器によれば、発光手段から発光され検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている反射手段を備えることにより、例えば、減光式感知器の内部にて、発光手段から発光された検出光を反射して受光手段に到達させることができるので、発光手段から受光手段に至る光路を折り曲げることができるために、当該光路長を伸ばすことにより、発光手段と受光手段との間の光路に入り込む煙の量を増大させることができ、火災を適切に判定することが可能な減光式感知器を提供することができる。また、例えば、付記1に記載の減光式感知器とは異なり、ミラーの如き反射率が固定されている反射部材を用いて発光手段と受光手段との間の光路長を伸ばした場合において、反射部材に塵埃が付着した場合、塵埃の付着に起因して当該反射部材の反射率が低下してしまい、発光手段と受光手段との間の光路に煙が入り込んでいない場合においても、発光手段からの検出光が減少してしまい、火災が発生していないにも関わらず火災発生を判定する誤報が発生する可能性があったが、しかしながら、付記1に記載の減光式感知器では、前述の反射部材とは異なり、反射手段の反射率が調整可能となっているので、塵埃等に起因して受光手段にて受光する光量が変化した場合、反射手段の反射率を調整することにより、火災の煙以外の要因(一例としては、塵埃の付着等)による受光手段にて受光する光量の変化を抑えることができ、前述の誤報が発生するのを防止することができ、加えて、火災が発生しているにも関わらず火災発生を判定しない失報を防止することもできる。
付記2に記載の減光式感知器によれば、受光手段が受光する反射光の光量が所定の光量となるように、反射手段の反射率を調整することにより、例えば、火災が発生していない場合に受光手段が受光する反射光の光量を一定に維持することができるので、火災を判定する感度を一定に維持して一定の基準にて確実に火災を判定することができる。
付記3に記載の減光式感知器によれば、反射手段が電気的に自己の反射率を調整可能な電子ペーパであることにより、例えば、受光手段にて受光される光量を低消費電力にて調整することができるので、減光式感知器全体の消費電力を減少させることができる。
付記4に記載の感度調整方法によれば、受光手段により受光される反射光の光量を調整するべく、反射手段の反射率を調整する調整ステップを含むことにより、例えば、異常を判定する感度を調整することができるので、減光式感知器を用いる環境に応じて適切な感度にて異常を判定することができ、監視領域の防災性を向上させることが可能となる。また、例えば、付記4に記載の減光式感知器とは異なり、ミラーの如き反射率が固定されている反射部材を用いて発光手段と受光手段との間の光路長を伸ばした場合において、反射部材に塵埃が付着した場合、塵埃の付着に起因して当該反射部材の反射率が低下してしまい、発光手段と受光手段との間の光路に煙が入り込んでいない場合においても、発光手段からの検出光が減少してしまい、火災が発生していないにも関わらず火災発生を判定する誤報が発生する可能性があったが、しかしながら、付記4に記載の減光式感知器では、前述の反射部材とは異なり、反射手段の反射率が調整可能となっているので、塵埃等に起因して受光手段にて受光する光量が変化した場合、反射手段の反射率を調整することにより、火災の煙以外の要因(一例としては、塵埃の付着等)による受光手段にて受光する光量の変化を抑えることができ、前述の誤報が発生するのを防止することができ、加えて、火災が発生しているにも関わらず火災発生を判定しない失報を防止することもできる。
付記5に記載の点検方法によれば、減光式感知器の動作についての試験を行う試験ステップを含むことにより、例えば、減光式感知器の動作が正常であるか否かを、点検作業時に容易且つ正確に把握することが可能となるので、減光式感知器の点検作業の作業効率及び精度を向上させることが可能となる。
11 取付ベース
12 筐体
13 ラビリンス
14 遮光領域
15 防虫網
16 遮光部材
17 電子ペーパ
17A 第1電子ペーパ
17B 第2電子ペーパ
17C 第3電子ペーパ
21 検出部
22 警報部
23 記録部
24 制御部
100 感知器
121 開口部
131 ベース板
132 カバー板
161A 突出部
161B 凹部
161C 突出部
171 支持部材
171A 第1支持部材
171B 第2支持部材
171C 第3支持部材
211 発光部
212 受光部
221 表示灯
241 調整部
900 設置面
t1 時間
t2 時間
t3 時間
12 筐体
13 ラビリンス
14 遮光領域
15 防虫網
16 遮光部材
17 電子ペーパ
17A 第1電子ペーパ
17B 第2電子ペーパ
17C 第3電子ペーパ
21 検出部
22 警報部
23 記録部
24 制御部
100 感知器
121 開口部
131 ベース板
132 カバー板
161A 突出部
161B 凹部
161C 突出部
171 支持部材
171A 第1支持部材
171B 第2支持部材
171C 第3支持部材
211 発光部
212 受光部
221 表示灯
241 調整部
900 設置面
t1 時間
t2 時間
t3 時間
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の減光式感知器は、外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を電気的に調整する反射率調整手段と、を備える。
Claims (3)
- 外部から遮光された遮光領域内に設けられ、検出対象が流入する検出空間と、
前記検出空間に向けて検出光を発光する発光手段と、
前記発光手段から発光され前記検出空間を通過した検出光の一部又は全部が照射される反射手段であって、自己に照射された検出光についての反射率が調整可能となっている前記反射手段と、
前記発光手段から発光された検出光が前記反射手段で反射されることで生じる反射光を受光する受光手段と、
前記受光手段により受光される前記反射光の光量を調整するべく、前記反射手段の反射率を調整する反射率調整手段と、
を備える減光式感知器。 - 前記反射率調整手段は、前記受光手段が受光する前記反射光の光量が所定の光量となるように、前記反射手段の反射率を調整する、
請求項1に記載の減光式感知器。 - 前記反射手段は、電気的に自己の反射率を調整可能な電子ペーパである、
請求項1又は2に記載の減光式感知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004919U JP3226329U (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 減光式感知器、感度調整方法、及び点検方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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