JP3226309B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3226309B2
JP3226309B2 JP34554691A JP34554691A JP3226309B2 JP 3226309 B2 JP3226309 B2 JP 3226309B2 JP 34554691 A JP34554691 A JP 34554691A JP 34554691 A JP34554691 A JP 34554691A JP 3226309 B2 JP3226309 B2 JP 3226309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、ス
トロボを内蔵したカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボ内蔵タイプのカメラは種
々製品化されているが、近年、高機能化の一手段とし
て、ズームレンズを内蔵したものが多数製品化されてい
る。これらカメラは、ストロボ部がカメラ筐体の撮影レ
ンズ鏡枠に対して一端側に配置され、他端側には、該カ
メラ筐体の保持部およびレリーズ操作部材が配置されて
いるのが一般的である。このように上記各部材が配置さ
れている背景には、撮影レンズとストロボ部との距離d
をなるべく大きくとって赤目現象を防止することが一因
となっている。すなわち、この赤目現象は、被写体から
見た撮影レンズとストロボ部とのなす角度θと相関関係
があり、該赤目現象をおさえるためには、上記角度θを
大きく、言い換えると上記距離dを大きくとらなければ
ならない。
【0003】図7は、上述した要件を満足するように各
部のレイアウトを施したカメラの一従来例を示した正面
図である。
【0004】この第1の従来例は、図に示すように撮影
レンズ鏡枠Lを挟んでカメラ筐体右側(図中、左側)に
パトローネ室PT、カメラ筐体左側にスプール室SPが
それぞれ配置され、該スプール室SPのさらに左側に電
池収納室BTが配置され、さらに、該電池収納室BTの
上方にストロボ発光部STを配置することで、撮影レン
ズとストロボ発光部との距離d4 を大きくしている。な
お、図中に示されている符号のうち、上述したもののほ
かは、符号RS,AF,F,Wが、それぞれレリーズ
釦,オートフォーカスユニット,ファインダーユニッ
ト,巻上げ・巻戻しギヤー列を示す。また、符号h4 ,
r4 は、それぞれ該カメラ筐体の高さ,光軸とカメラ筐
体の右側面(保持部の側面)までの距離を示す。
【0005】図8は、上記要件を満たすカメラの別のレ
イアウト例を示した正面図である。
【0006】この第2従来例は、上記第1の従来例の
カメラに比べて電池収納室BTがカメラ筐体右側(図
中、左側)に配置されている点が異なっている。このよ
うな配置をなしているため、上記第1の従来例に比べて
ストロボ発光部STと撮影レンズ鏡枠Lとの距離d5 が
上記距離d4 より小さくなるが、この第2の従来例で
は、該ストロボ発光部STを図中、矢印の方向にポップ
アップさせることで、実使用状態での距離d'5を大きな
ものにしている。なお、図中、符号Zはズーム駆動部を
示す。また、符号h5 ,r5 は、上記第1の従来例と同
様にそれぞれ該カメラ筐体の高さ,光軸とカメラ筐体の
右側面(保持部の側面)までの距離を示す。
【0007】図9は、上記要件を満たすカメラの別のレ
イアウト例のうち、一眼レフレックス型のカメラの例を
示した正面図である。
【0008】この第3の従来例のカメラの外観は図10
に示す正面図のようになっていて、その各部レイアウト
は、ストロボ発光部がカメラ筐体右側(図中、左側)に
配置されている点が上記2つの従来例に比べて大きく異
なっている。これにより、この第3の従来例では撮影レ
ンズとストロボ発光部との距離d6 を大きくすることに
成功している。なお、該ストロボ発光部は、該距離d6
をより大きくするために上記第2の従来例と同様に図
中、矢印方向にポップアップするようになっている。ま
た、図中、符号MD,ADは、それぞれミラー絞り駆動
ユニット,オートフォーカスレンズ駆動ユニットを示
し、符号h6 ,r6 は、それぞれ該カメラにおけるレリ
ーズ釦からカメラ筐体下面までの距離,光軸とカメラ筐
体の右側面(保持部の側面)までの距離を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した第
1の従来例のレイアウトでは、カメラのコンパクト化を
想定した場合、赤目現象を防止するためにストロボ発光
部−撮影レンズ間の距離d4 を大きくすると、必然的に
撮影レンズ−カメラ筐体端部に設けられた保持部間の距
離が小さくなってしまい、保持しづらくなるとともに、
撮影レンズを指で覆い、これにより露光光束の一部を遮
ったり、また、指が該撮影レンズ鏡枠の突出部等に引っ
かかり干渉して把持しにくい等の不具合が生じる虞があ
った。
【0010】また、上記第2の従来例のレイアウトで
は、撮影レンズ−カメラ筐体端部に設けられた保持部間
の距離r5 を確保しているので保持はしやすいが、上記
第1の従来例と同様にカメラのコンパクト化を想定する
と、必然的にストロボ発光部−撮影レンズ間の距離d5
が小さくなってしまう。該第2の従来例は該不具合を解
消するためにストロボをポップアップされている。しか
しながら、該ポップアップは構造が複雑であり、コスト
およびスペースの増大を招くことになる。
【0011】このように、ストロボ発光部とカメラ筐体
の保持部とを撮影レンズ鏡枠を挟んで配置すると、該ス
トロボ発光部によってカメラ筐体に対して多くのスペー
スをとってしまい、近年、特に小型化が要求されている
コンパクトカメラ等には不利な条件となっている。
【0012】上記第3の従来例のレイアウトでは、撮影
レンズ−カメラ筐体端部に設けられた保持部間、および
ストロボ発光部−撮影レンズ間の距離r6 は確保されて
いるが、レリーズ操作部材が保持部にあるため操作性が
悪くなる。また、ストロボ発光部をカメラ上面にポップ
アップさせているが、上述同様、該ポップアップは構造
が複雑であり、コストおよびスペースの増大を招くこと
になる。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、複雑な機構を用いることなく、かつ、カメラ
筐体を大型化することなく、カメラ筐体を良好に保持で
き、赤目現象の発生率を軽減できるカメラを提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のカメラは、少なくともスプール室を
有するストロボ撮影可能なカメラにおいて、カメラ筐体
と、上記スプール室を内部に有し、上記カメラ筐体端部
に設けられ、撮影光学系に対し撮影可能な状態での保持
が可能な距離を有する保持部と、上記保持部内に納めら
れ、上記スプール室の前方に配置された電池収納室と、
上記保持部の上部において、上記スプール室の上方であ
って、かつ、上記電池収納室上方のカメラ前面に設けら
れたストロボ発光部と、上記保持部内に納められ、上記
電池収納室上面と上記ストロボ発光部との間に設けられ
上記ストロボ発光部のためのストロボ用コンデンサと接
続されたストロボ基板と、上記ストロボ発光部上方のカ
メラ筐体上面に設けられたレリーズ操作部材と、を具備
することを特徴とする。また、上記の目的を達成するた
めに本発明の第2のカメラは、少なくともパトローネ室
を有するストロボ撮影可能なカメラにおいて、カメラ筐
体と、上記パトローネ室を内部に有し、上記カメラ筐体
端部に設けられ、撮影光学系に対し撮影可能な状態で
保持が可能な距離を有する保持部と、上記保持部内に納
められ、上記パトローネ室の前方に配置された電池収納
室と、上記保持部の上部において、上記パトローネ室の
前方であって、かつ、上記電池収納室上方のカメラ前面
に設けられたストロボ発光部と、上記保持部内に納めら
れ、上記電池収納室上面と上記ストロボ発光部との間に
設けられ上記ストロボ発光部のためのストロボ用コンデ
ンサと接続されたストロボ基板と、上記ストロボ発光部
上方のカメラ筐体上面に設けられたレリーズ操作部材
と、を具備することを特徴とする。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0016】図1および図2は、本発明の第1実施例を
示すカメラの各部のレイアウトを示した配置図であり、
図1は正面図、図2は上面図である。
【0017】この第1実施例のカメラは、カメラ筐体1
0と、該カメラ筐体10の内部にあるカメラ本体1の右
側に形成されたパトローネ室PTと、該カメラ本体1の
左側に形成されたスプール室SPと、該パトローネ室P
Tとスプール室SPとのブリッチ部の中央部に形成され
たアパーチャ3(図2参照)と、該アパーチャ3の前方
に配設された、ズームレンズユニットを内設する撮影レ
ンズ鏡枠Lと、該撮影レンズ鏡枠Lと上記パトローネ室
PTとの間に配設され、同撮影レンズ鏡枠Lに駆動力を
伝達するようになっているズームレンズ駆動ユニットZ
と、該ズームレンズ駆動ユニットZの上部に配設された
ファインダー部Fと、上記撮影レンズ鏡枠Lの上部に配
設されたオートフォーカス測距部AF(以下、測距部A
Fという)と、上記パトローネ室PTの前方上部に配設
されたストロボ発光部STと、該パトローネ室PTの前
方下部に配設された電池収納室BTと、上記ストロボ発
光部STの上方の、カメラ本体1を覆っているカメラ筐
体10の上面に配設されたレリーズ釦RSと、該カメラ
本体1の下方に配設された巻上げ・巻戻しギヤー列W
、カメラ筐体10一側端部に配設され、撮影光学系に
対し撮影可能な状態で保持するのに充分な距離を有する
保持部50(図4参照)とで主要部が構成されている。
なお、上記保持部50は、図1に示す距離h'1とr1 と
で形成される範囲に配設されている。
【0018】なお、図中、符号h1 ,h'1,d1 ,r1
は、それぞれ、レリーズ釦RS−カメラ筐体10の下面
間の距離,ストロボ発光部ST−カメラ筐体10の下面
間の距離,光軸−ストロボ発光部STの中心間の距離,
光軸−カメラ筐体10の右側面間の距離を示す。
【0019】図3は、本実施例のカメラにおけるストロ
ボ発光部STの周辺部を示した拡大斜視図である。
【0020】図に示すように、ストロボユニット4は、
2つの電池を収納できる電池収納室11(上記電池収納
室BT)と、この電池収納室11の上部に設けられたス
トロボ基板13と、上記電気収納室11の後面側に配設
され、端子が該ストロボ基板13の下部より取り付けら
れているストロボ用メインコンデンサ12と、上記電池
収納室11の内壁面上面に配設され、該電池収納室11
に収納された電池(図示せず)と導通可能となるような
形状を有する電池接片14と、上記ストロボ基板13の
上面に配設されたストロボ発光部18(上記ストロボ発
光部BT)とで主要部が構成されている。
【0021】上記電池接片14の基端部は端子14a,
14bとなっており、上記ストロボ基板13を貫通して
該ストロボ基板13に取り付けられている。また、上記
ストロボ発光部18は、キセノン管15,反射傘16,
これら部材を支持する支持部材17とで構成されてい
て、上記ストロボ用メインコンデンサ12に充電された
充電電圧により閃光発光するようになっている。なお、
上記ストロボ基板13上には、上記ストロボ発光部18
のほかに、該ストロボ発光部18と上記ストロボ用メイ
ンコンデンサ12とを接続するリード線19および各種
電気部品が配設されている。
【0022】上記ストロボユニット4は、上記カメラ本
体1におけるパトローネ室2(上記パトローネ室PT)
の前面側に、該カメラ本体1と一体となるように取り付
けられている。さらに、該カメラ本体1におけるパトロ
ーネ室2の上面には、レリーズスイッチ21が配設され
たメイン基板22が、該カメラ本体1と一体となるよう
に取り付けられている。
【0023】次に、このような構成を有する本実施の保
持方法について説明する。
【0024】図4は、本実施例のカメラを保持した状態
を示す正面図(a)と、該正面図(a)における断面A
−A’を示す側面図(b)である。
【0025】図に示すように、本実施例のカメラは、カ
メラ筐体10を把持する右手の親指を該カメラ筐体10
の後面に、人差し指をレリーズ釦32の上面に、また、
中指から小指までの3本の指をストロボ窓31からカメ
ラ筐体10の下面までの高さh'1(図1参照)の間に配
置し、これらの指および手のひらで該カメラ筐体10
一側端部に設けられている保持部50(図4参照)を保
持するようになっている。
【0026】ところで、上記距離h'1は、上記ストロボ
窓31の存在により前記第1および第2の従来例におけ
る距離h4 ,h5 より短くなっており、一見すると保持
性が劣るように思われる。しかし、本実施例のカメラは
同図4に示すように該カメラ筐体10を把持すること
で、上記中指から小指までの3本の指をほぼ一定位置に
配置、すなわち、ストロボ窓31の有無に関係なく巧み
に配置することが可能である。したがって、保持性が上
記ストロボ窓31の存在に左右されることはなく、上下
方向の保持性も良好に保たれる。
【0027】また、本実施例では、光軸−カメラ筐体1
0の右側面間の距離r1 (図1参照)は充分大きくとら
れていて、横方向の保持性を向上させている。さらに、
ストロボ発光部ST−光軸間の距離d1 (図1参照)も
同様に充分大きくとられていて、複雑な機構を用いるこ
となく赤目現象の発生の軽減に役立っている。
【0028】一方、前記ストロボ発光部18(図3参
照)と、ストロボ基板13(図3参照)と、電池収納室
11(図3参照)とを集中的にユニット化したことで、
リード線19(図3参照)等の引き回しによるストロボ
発光光量の減少を抑えることが可能となるとともに、物
流等における商品管理および品質管理も容易となる。
【0029】また、対全体重量でカメラのなかで大きな
割合を示す電池をカメラ筐体の右側に配置することで重
心が該右側に寄るため、カメラ筐体を保持する際に右手
にかかる慣性モーメントが小さくなり、安定した保持性
が保たれ、手ぶれを軽減させるとともに、該カメラ筐体
を保持することでかかる使用者の負担も軽減されるとい
う効果がある。
【0030】図5は、本発明の第2実施例を示すカメラ
における各部のレイアウトを示した正面図である。
【0031】この第2実施例のカメラは、カメラ筐体2
0と、該カメラ筐体20の内部にある、上記第1実施例
と同様なカメラ本体(図示せず)の右側に形成されたパ
トローネ室PTと、該カメラ本体の左側に形成されたス
プール室SPと、該パトローネ室PTとスプール室SP
とのブリッチ部の中央部に形成されたアパーチャ(図示
せず)と、該アパーチャの前方に配設された、ズームレ
ンズユニットを内設する撮影レンズ鏡枠Lと、該撮影レ
ンズ鏡枠Lの上部に配設され、同撮影レンズ鏡枠Lに駆
動力を伝達するようになっているズームレンズ駆動ユニ
ットZと、該ズームレンズ駆動ユニットZの上部に配設
された測距部AFと、上記スプール室SPの上部に配設
されたファインダー部Fと、上記パトローネ室PTの前
方上部の該カメラ筐体20の右側面寄りに配設されたス
トロボ発光部STと、該パトローネ室PTの右側、該カ
メラ筐体の右側面側に配設された電池収納室BTと、上
記ストロボ発光部STの上方の、カメラ筐体20の上面
に配設されたレリーズ釦RSと、カメラ本体の下方に配
設された巻上げ・巻戻しギヤー列Wと、カメラ筐体20
一側端部に配設され、撮影光学系に対し撮影可能な状態
で保持するのに充分な距離を有する保持部とで主要部が
構成されている。
【0032】なお、図中、符号h2 ,d2 ,r2 は、そ
れぞれ、レリーズ釦RS−カメラ筐体20の下面間の距
離,光軸−ストロボ発光部STの中心間の距離,光軸−
カメラ筐体20の右側面間の距離を示す。
【0033】このような構成を有する本実施例の保持方
法は、上記第1実施例と同様であり、その効果も上記第
1実施例と同様である。すなわち、光軸−カメラ筐体2
0の右側面間の距離r2 が充分大きくとられているの
で、横方向の保持性が向上しており、また、ストロボ発
光部ST−光軸間の距離d2 も同様に充分大きくとられ
ているので、複雑な機構を用いることなく赤目現象の発
生の軽減することができる。さらに、対全体重量でカメ
ラのなかで大きな割合を示す電池をカメラ筐体の右側に
配置することで重心が該右側に寄るため、カメラ筐体を
保持する際に右手にかかる慣性モーメントが小さくな
り、安定した保持性が保たれ、手ぶれを軽減させるとと
もに、該カメラ筐体を保持することでかかる使用者の負
担も軽減されるという効果がある。
【0034】図6は、本発明の第3実施例を示すカメラ
における各部のレイアウトを示した正面図である。
【0035】この第3実施例が上記第1および第2実施
例と大きく異なる点は、カメラ本体におけるパトローネ
室PTとスプール室SPとの配置を入れ換えた点にあ
る。
【0036】図に示すようにこの第3実施例のカメラ
は、カメラ筐体30と、該カメラ筐体30の内部にあ
る、上記第1および第2実施例と同様なカメラ本体(図
示せず)の左側に形成されたパトローネ室PTと、該カ
メラ本体の右側に形成されたスプール室SPと、該パト
ローネ室PTとスプール室SPとのブリッチ部の中央部
に形成されたアパーチャ(図示せず)と、該アパーチャ
の前方に配設された、ズームレンズユニットを内設する
撮影レンズ鏡枠Lと、該撮影レンズ鏡枠Lの上部左側に
配設され、同撮影レンズ鏡枠Lに駆動力を伝達するよう
になっているズームレンズ駆動ユニットZと、該撮影レ
ンズ鏡枠Lの上部から右側方にかけて配設された測距部
AFと、該測距部AFの右上方部に配設されたファイン
ダー部Fと、上記スプール室SPの上部に配設されたス
トロボ発光部STと、該スプール室SPの前方右側の、
該カメラ筐体の右側面寄り配設された電池収納室BT
と、上記ストロボ発光部STの上方の、カメラ筐体30
の上面に配設されたレリーズ釦RSと、カメラ本体の下
方に配設された巻上げ・巻戻しギヤー列Wと、カメラ筐
体30一側端部に配設され、撮影光学系に対し撮影可能
な状態で保持するのに充分な距離を有する保持部とで主
要部が構成されている。
【0037】なお、図中、符号h3 ,d3 ,r3 は、そ
れぞれ、レリーズ釦RS−カメラ筐体30の下面間の距
離,光軸−ストロボ発光部STの中心間の距離,光軸−
カメラ筐体30の右側面間の距離を示す。
【0038】このような構成を有する本実施例の保持方
法は、上記第1および第2実施例と同様であり、その効
果も上記第1および第2実施例と同様である。すなわ
ち、光軸−カメラ筐体30の右側面間の距離r3 が充分
大きくとられているので、横方向の保持性が向上してお
り、また、ストロボ発光部ST−光軸間の距離d3 も同
様に充分大きくとられているので、複雑な機構を用いる
ことなく赤目現象の発生の軽減することができる。さら
に、対全体重量でカメラのなかで大きな割合を示す電池
をカメラ筐体の右側に配置することで重心が該右側に寄
るため、カメラ筐体を保持する際に右手にかかる慣性モ
ーメントが小さくなり、安定した保持性が保たれ、手ぶ
れを軽減させるとともに、該カメラ筐体を保持すること
でかかる使用者の負担も軽減されるという効果がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
雑な機構を用いることなく、かつ、カメラ筐体を大型化
することなく、カメラ筐体を良好に保持でき、赤目現象
の発生の防止効果も高いカメラを提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカメラの各部のレイ
アウトを示す正面図。
【図2】上記第1実施例のカメラの各部のレイアウトを
示す上面図。
【図3】上記第1実施例のカメラにおけるストロボ発光
部の周辺部を示す拡大斜視図。
【図4】上記第1実施例のカメラを把持した様子を示す
(a)正面図と(b)側面図。
【図5】本発明の第2実施例を示すカメラの各部のレイ
アウトを示す正面図。
【図6】本発明の第3実施例を示すカメラの各部のレイ
アウトを示す正面図。
【図7】従来のカメラにおける各部のレイアウトの1例
を示す正面図。
【図8】従来のカメラにおける各部のレイアウトの他の
例を示す正面図。
【図9】従来のカメラにおける各部のレイアウトの他の
例を示す正面図。
【図10】図9に示す従来のカメラの1例を示す正面
図。
【符号の説明】
1…カメラ本体 2…パトローネ室 3…アパーチャ 4…ストロボユニット 10,20,30…カメラ筐体 11…電池収納室 12…ストロボ発光用メインコンデンサ 13…ストロボ基板 14…電池接片 18…ストロボ発光部 PT…パトローネ室 SP…スプール室 L…撮影レンズ鏡枠 Z…ズームレンズ駆動ユニット F…ファインダー部 AF…オートフォーカス測距部 ST…ストロボ発光部 BT…電池収納室 RS…レリーズ釦 W…巻上げ・巻戻しギヤー列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 達哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−287546(JP,A) 特開 昭58−178336(JP,A) 特開 平3−27029(JP,A) 実開 平3−47534(JP,U) 実開 昭58−168718(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともスプール室を有するストロボ撮
    影可能なカメラにおいて、 カメラ筐体と、 上記スプール室を内部に有し、上記カメラ筐体端部に設
    けられ、撮影光学系に対し撮影可能な状態での保持が可
    な距離を有する保持部と、 上記保持部内に納められ、上記スプール室の前方に配置
    された電池収納室と、上記保持部の上部において、 上記スプール室の上方であ
    って、かつ、上記電池収納室上方のカメラ前面に設けら
    れたストロボ発光部と、上記保持部内に納められ、上記電池収納室上面と上記ス
    トロボ発光部との間に設けられ上記ストロボ発光部のた
    めのストロボ用コンデンサと接続されたストロボ基板
    と、 上記 ストロボ発光部上方のカメラ筐体上面に設けられた
    レリーズ操作部材と、を具備することを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】少なくともパトローネ室を有するストロボ
    撮影可能なカメラにおいて、 カメラ筐体と、 上記パトローネ室を内部に有し、上記カメラ筐体端部に
    設けられ、撮影光学系に対し撮影可能な状態での保持が
    可能な距離を有する保持部と、 上記保持部内に納められ、上記パトローネ室の前方に配
    置された電池収納室と、上記保持部の上部において、 上記パトローネ室の前方で
    あって、かつ、上記電池収納室上方のカメラ前面に設け
    られたストロボ発光部と、上記保持部内に納められ、上記電池収納室上面と上記ス
    トロボ発光部との間に設けられ上記ストロボ発光部のた
    めのストロボ用コンデンサと接続されたストロボ基板
    と、 上記 ストロボ発光部上方のカメラ筐体上面に設けられた
    レリーズ操作部材と、を具備することを特徴とするカメ
    ラ。
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