JPH103142A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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Publication number
JPH103142A
JPH103142A JP15425696A JP15425696A JPH103142A JP H103142 A JPH103142 A JP H103142A JP 15425696 A JP15425696 A JP 15425696A JP 15425696 A JP15425696 A JP 15425696A JP H103142 A JPH103142 A JP H103142A
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JP
Japan
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film
lens
unit
storage chamber
unexposed
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Application number
JP15425696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kubo
憲治 久保
Hiroyuki Kobayashi
宏至 木林
Ken Murayama
謙 村山
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH103142A publication Critical patent/JPH103142A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面サイズを縦長にすることなくハーフサイ
ズでの撮影が可能なハーフサイズのレンズ付フィルムユ
ニットを提供する。 【解決手段】 撮影レンズを含む撮影機構を有するユニ
ット本体に、長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一方の
側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収納室
が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済フィ
ルム収納室が配置され、製造段階において前記未露光フ
ィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵されたレン
ズ付フィルムユニットにおいて、該レンズ付きフィルム
ユニットの通常撮影状態において、前記露光枠を挟んで
上下位置に前記未露光フィルム収納室と、前記露光済フ
ィルム収納室を配置することを特徴とするレンズ付フィ
ルムユニットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影機構を有する
ユニット本体に、製造段階において予め未露光のフィル
ムを内蔵した所謂レンズ付フィルムユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付フィルムユニットは、初期の段
階においては110タイプのフィルムを使用したものが
商品化され、その後、J135タイプのフィルムを用い
て、フルサイズ(略24mm×36mm) で撮影するも
のが主流となっている。
【0003】その一方J135タイプのフィルムを用い
て、ハーフサイズ( 略18mm×36mm) で撮影する
レンズ付フィルムユニットも提案されている。例えば、
特開平3−110531号においては、撮影画面を縦長
のハーフサイズにしたレンズ付フィルムユニットが提案
されている。また、実開平5−15033号において
は、フィルムの位置規制面の背後に、写真フィルムパト
ローネを収納するパトローネ室と、このパトローネから
引き出されたフィルムを収納するフィルムロール室とを
カメラ奥行き方向に縦に並べて設け、フィルムの通路を
ほぼS字形とすることにより、撮影画面を横長のハーフ
サイズにしたレンズ付フィルムユニットが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に写真撮影にお
いては、縦長位置での撮影よりも横長位置での撮影機会
が多い。従って特開平3−110531号のように通常
撮影状態が縦長位置の撮影になってしまうものは、ユー
ザーにとって不便に感じることが多い。
【0005】また、実開平5−15033号において提
案されたような、奥行きが長いレンズ付フィルムユニッ
トで撮影することは、従来のホールドで撮影になれたユ
ーザーにとって違和感があり、また、このようなレンズ
付フィルムユニットで撮影すると、レンズ付フィルムユ
ニットをホールドすることが難しいため手振れが発生し
易いものであり、特に画面がハーフサイズである場合に
は手振れの影響が出やすい。また、ファインダーの設計
も複雑なものとなる。更にフィルム通路をほぼS字形に
するとフィルムの搬送機構が複雑化してしまい、コスト
アップに成りやすい。
【0006】一方、レンズ付フィルムは携帯性をより重
視することが望まれ、より小型化することが望ましい。
しかしながら、J135タイプのフィルムを用いてフル
サイズで撮影するのが大部分のレンズ付フィルムユニッ
トにおいては、小型化のための技術が既に限界に近いと
ころにきており、さらなる小型化を実現するための新た
な技術手段の提案が望まれる。
【0007】本発明は、以上のような技術課題を解決す
ることを目的としたものであり、レンズ付フィルムユニ
ットのさらなる小型化を実現することを目的とする。
【0008】本発明は画面サイズをハーフサイズにする
ことにより、レンズ付フィルムユニットをフルサイズの
レンズ付フィルムユニットに比べて小型化出来ることに
着目し、上記従来提案されたハーフサイズのレンズ付フ
ィルムユニットの問題点を解消した、小型で携帯性、操
作性のよいハーフサイズのレンズ付フィルムユニットを
提供する。
【0009】本発明の第1の目的は、画面サイズを縦長
にすることなくハーフサイズでの撮影が可能なハーフサ
イズのレンズ付フィルムユニットを提供することにあ
る。
【0010】本発明の第2の目的は、撮影時の指がかり
を低減することが出来るハーフサイズのレンズ付フィル
ムユニットを提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、ユニット本体の縦
横比をバランスよくすることが出来るハーフサイズのレ
ンズ付フィルムユニットを提供することにある。
【0012】本発明の第4の目的は、本体内の空間を有
効に利用することにより、より小型化したハーフサイズ
のレンズ付フィルムユニットを提供することにある。
【0013】本発明の第5の目的は、ストロボ撮影時の
赤目現象を低減することが出来るハーフサイズのレンズ
付フィルムユニットを提供することにある。
【0014】本発明の第6の目的は、ユニット本体の横
方向の長さを短くすることが出来るハーフサイズのレン
ズ付フィルムユニットを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
フィルムの搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように
未露光フィルム収納室と露光済フィルム収納室を配置す
ると共に、レンズ付きフィルムユニットの通常撮影状態
において、露光枠を挟んで上下位置に未露光フィルム収
納室と、露光済フィルム収納室を配置することにある。
【0016】また、本発明の第2の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
ユニット本体の前面にレリーズボタンを配置することに
ある。
【0017】また、本発明の第3の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
電池及びコンデンサを、その長手方向が露光枠の短辺と
平行になるようにそれぞれ配置することにある。
【0018】また、本発明の第4の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
未露光フィルム収納室と露光済フィルム収納室とのフィ
ルム幅方向の長さの差により生じる一方の空間部分にフ
ァインダーを、他方の空間部分に発光部を配置すること
にある。
【0019】また、本発明の第5の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
露光枠と露光済フィルム収納室とのフィルム幅方向の長
さの差により生じる一方の空間部分にシャッタユニット
を、他方の空間部分にファインダーを配置することにあ
る。
【0020】また、本発明の第6の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
露光枠の長辺と平行な方向について、未露光フィルム収
納室あるは露光済フィルム収納室との間でファインダー
を挟むように発光部を配置することにある。
【0021】また、本発明の第7の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
電池及びコンデンサの何れか一方を、その長手方向が露
光枠の長辺と平行になるように配置し、他方をその長手
方向が露光枠の短辺と平行になるように配置することに
ある。
【0022】また、本発明の第8の構成は、フィルムの
搬送方向が露光枠の短辺と平行になるように未露光フィ
ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
露光枠の短辺と平行な方向について、露光枠との間で未
露光フィルム収納室或いは露光済フィルム収納室を挟む
ように発光部を配置することにある。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づき
説明する。図1はレンズ付きフィルムユニットの正面外
観斜視図で、図2は図1のレンズ付きフィルムユニット
の背面外観斜視図である。図1、2で、ユニット本体1
は、後述する撮影レンズ及びシャッタユニット等の撮影
機構を有している。ユニット本体1には、製造段階にお
いて予め未露光のフィルムが内蔵されている。また、撮
影レンズ2はレンズ付きフィルムユニットの撮影レンズ
2である。撮影レンズ2はレンズ付フィルムユニット
の、不特定多数のユーザーが満足する画角を得るため
に、焦点距離が19mm〜25mm程度に設計されるこ
とが好ましく、望ましくは22mm〜24mmに設計さ
れることが好ましい。また、レリーズボタン3は、図示
しないシャッタ機構を作動させるための操作部材であ
る。後述する理由により、本実施形態においては、ユニ
ット本体1の前面(被写体側の面)にレリーズボタン3
を配置している。
【0024】ファインダー4はファインダーの光軸は撮
影レンズ2の光軸と平行であっても差し支えないが、撮
影レンズ2に対するパララックスを補正するために、フ
ァインダー4の光軸を撮影レンズ2の光軸に対して左右
方向又は/及び上下方向に傾けることが好ましい。な
お、ファインダー4は、視野率が85%以上になるよう
に設定されることが望ましい。また、発光部5はストロ
ボ用の発光部、ストロボスイッチ6はストロボスイッチ
であり、ストロボスイッチ6の操作により後述するスト
ロボ用のコンデンサへの充電が開始され、図示しないシ
ャッタの作動に連動して発光部5が発光する。また、巻
上げノブ7は水平方向に平行な軸を中心に回動可能に配
置され、後述するように、図2の矢印方向に操作するこ
とにより、撮影済フィルムを1駒分ずつ巻き上げるよう
構成されている。図のように、レリーズボタン3がユニ
ット本体1の前面に配置されている場合、巻上げノブ7
が水平方向に平行な軸を中心に回動可能に配置される
と、ユーザーは片手でシャッタレリーズ操作と巻上げ操
作を容易に行うことが可能である。特に本実施形態のよ
うに、レリーズボタン3がレンズ付フィルムユニット正
面に向かって左下位置に配置されている場合、巻上げノ
ブ7をレンズ付フィルムユニット背面に向かって右下位
置に配置すると、操作性が格段に向上する。従って巻上
げノブ7はユニット本体1の前面に設けられたレリーズ
ボタンの位置と対向するユニット本体1の後面の位置の
近傍に設けられることが好ましく、より好ましくは上記
対向する位置よりも下に設けられていることが好まし
い。なおカウンタ表示部8は撮影駒数を表示するための
表示部である。
【0025】また、撮影状態表示部9は、レンズ付フィ
ルムユニットの通常撮影状態を示す表示部である。本実
施形態のように、レンズ付フィルムユニットの縦横比の
差が小さい場合、ユーザーは縦横の何れに構えて撮影す
るか迷ってしまうが、本実施形態によれば撮影状態表示
部9によりユーザーの通常撮影状態を容易に指示するこ
とが出来る。なお、図でファインダー光軸25は撮影レ
ンズ光軸23と平行の軸25に対し傾斜してファインダ
ー視野のパララックスを少なくしている。
【0026】図3はレンズ付きフィルムユニットの背面
外観斜視図である。図3に示すように、本体ユニット1
を印刷を施したカバー10で覆い、カバー10に印刷さ
れたロゴ,文字等を表示部として兼用し、ロゴ、文字等
の向きによってレンズ付フィルムユニットの通常撮影状
態を示すことも可能である。また、本体ユニット1に直
接ロゴや文字等を印刷或いは刻印しても良い。
【0027】なお、本発明において「通常撮影状態」と
は以下の状態をいう。即ち、レンズ付フィルムユニット
には、ユーザーがある一定の方向(例えば撮影画面が横
位置になる方向)にレンズ付フィルムユニットをホール
ドし易いように、上述したようにホールドする方向を示
唆する表示を有しており、この表示によってユーザー
は、ある一定の方向でレンズ付フィルムユニットをホー
ルドしがちになる。このようにレンズ付フィルムユニッ
トは、製造元によっ示唆された方向を有しているもので
あり、この示唆された方向でレンズ付フィルムユニット
をホールドした状態を「通常撮影状態」という。
【0028】図4はレンズ付きフィルムユニットの内部
構造の縦正面配置図で、図5は図4のレンズ付きフィル
ムユニットの内部構造の縦側面配置図である。図4、5
において露光枠11はレンズ付きフィルムユニットの露
光枠であり、略18mm×24mmの撮影画面を形成す
るものである。未露光フィルム収納室12は未露光のフ
ィルムを収納する室で、露光済フィルム収納室13は露
光済のフィルムを収納する室である。未露光フィルム収
納室12には製造段階でフィルムカートリッジ15から
引き出されロール状に巻かれたフィルム14が収納さ
れ、露光済フィルム収納室13にはフィルムカートリッ
ジ15が収納されている。なお未露光フィルムロールは
スプール等の巻き芯に巻き付けて形成してもよいし、巻
き芯なしでロールを形成してもかまわない。また、露光
済フィルム収納室には、必ずしもフィルムカートリッジ
15が収納されている必要はない。
【0029】図のように本実施形態においては、通常撮
影状態において、露光枠11を挟んで上下位置に未露光
フィルム収納室12及び露光済フィルム収納室13が配
置され、フィルムの搬送方向が露光枠11の短辺と平行
になるように構成されている。従って、ハーフサイズで
の撮影にもかかわらず通常撮影状態で横長の撮影が出来
ると共に、通常撮影状態で奥行きが不自然に長くならな
い、コンパクトなレンズ付フィルムユニットを提供する
ことが出来る。
【0030】本実施形態においては、通常撮影状態にお
いて、露光枠11の上位置に未露光フィルム収納室12
を配置し、下位置に露光済フィルム室13を配置してい
るが、これは以下の理由による。即ち、従来よりレンズ
付フィルムユニットを小型化するに伴い、撮影レンズ2
を通して入射した光が撮影駒以外に露光され、フィルム
に不要な露光を与えることが問題となっている。本発明
者らは実験を重ねた結果、特に太陽光による不要露光の
影響、即ち撮影レンズの上方向から入射した太陽光がレ
ンズ付フィルムユニットの下方向に不要露光を与えてし
まうことが分かった。
【0031】このような不要露光に対し、本発明者ら
は、露光枠の下位置に露光済フィルム収納室を配置する
と、上記不要露光を著しく低減出来ることが分かった。
太陽光による不要露光の影響はレンズ付フィルムユニッ
トが小型化するにともない大きくなるものであり、小型
化のために撮影画面をハーフサイズにしたレンズ付フィ
ルムユニットにおいては、特に顕著な効果を奏するもの
である。
【0032】なお、上記不要露光の影響を別の手段で解
決出来る場合、フィルムのすり傷を減少させるために、
露光枠11を挟んで上位置に露光済フィルム収納室13
を配置し、下位置に未露光フィルム収納室12を配置す
ることも可能である。図6はレンズ付きフィルムユニッ
トの内部構造の縦正面配置図で、図7は図6のレンズ付
きフィルムユニットの内部構造の縦側面配置図である。
図6及び図7はその内部構造を示すものであるが、この
ように露光済フィルム収納室13と未露光フィルム収納
室12を配置することによる効果を、次の図8及び図9
により説明する。
【0033】図8は未露光フィルム収納室の配置説明図
で、図8で未露光フィルム収納室12を露光枠11の上
位置に配置した場合、フィルムの巻上げ方向Aとフィル
ムロール14の自重の負荷方向Bが一致するため、フィ
ルムが未露光フィルム収納室12の内壁に強く擦れるこ
とになる。
【0034】これに対し図9は未露光フィルム収納室の
配置説明図で、図9で未露光フィルム収納室12を露光
枠11の下位置に配置した場合、フィルムの巻上げ方向
Aとフィルムロール14の自重の負荷方向Bが反対方向
になるため、フィルムが未露光フィルム収納室12の内
壁に擦れる力が弱くなるものである。従って、未露光フ
ィルム収納室12が露光枠11の上位置にある場合に比
べて、すり傷の発生を防止出来るという効果を奏する。
【0035】以上説明した本実施形態の作用について説
明する。撮影に先立って巻上げノブ7を回動すると未露
光フィルム収納室12から未露光のフィルム14が引き
出される。所定量のフィルムが引き出されると、シャッ
タユニット16により巻上げノブ7はその巻上げ動作が
禁止されると共に図示しないシャッタがチャージされ
る。次にユーザーは、撮影状態表示部9等に従いレンズ
付フィルムユニットを通常撮影状態で構え、ファインダ
ー4を介して、被写体を決定した後に、レリーズボタン
3を操作することにより図示しないシャッタが作動し、
露光枠11内のフィルムが露光される。本実施形態にお
いては通常撮影状態で構えた場合、露光枠11は横長に
なるため、ハーフサイズでの撮影にもかかわらず、自然
な撮影状態で横長の撮影をすることが出来るものであ
る。以後同様の動作を繰り返すことにより撮影が可能で
ある。
【0036】全てのフィルムについて撮影を終えると、
シャッタユニット16は巻上げノブ7の回動動作の禁止
を解除するため、巻上げノブ7の回動によって未露光フ
ィルム収納室12内の全てのフィルムがフィルムカート
リッジ15内に収納される。
【0037】撮影済みのフィルムを現像する場合、ユー
ザーはレンズ付フィルムユニットごと現像所に出し、現
像所においてレンズ付フィルムユニットを解体すること
によってフィルムカートリッジを取り出す。フィルムは
全てフィルムカートリッジ内に巻き込まれているので、
この解体作業は明室で行うことが出来る。その後、通常
のフィルムと同様の処理により、フィルムを現像するこ
とが出来る。
【0038】以上のように、本実施形態においては、レ
ンズ付フィルムユニットの通常撮影状態において、露光
枠を挟んで上下位置に未露光フィルム収納室と露光済フ
ィルム収納室を配置したので、画面サイズを縦長にする
ことなくハーフサイズでの撮影が可能となるという効果
を奏するものである。
【0039】次にレリーズボタン3の構成について説明
する。図1に示すように、本実施形態においては、レリ
ーズボタン3はユニット本体の前に配置しているが、こ
れは次の理由による。即ち、従来よりレンズ付フィルム
ユニットが小型化されるにつれ、指がかりが発生する可
能性が高くなるという問題があった。図10は従来例の
レンズ付きフィルムユニットのホールド正面状態図で、
図11は図10の従来例のレンズ付きフィルムユニット
のホールド上面状態図である。図10及び図11で、こ
の指がかりについて説明するものである。従来のレンズ
付フィルムユニットにおいてはレリーズボタン3がユニ
ット本体1の上面に配置されているため、小型化に伴
い、図10に示すようにレリーズボタン3を操作しない
中指又は薬指が不用意に撮影レンズ2を覆ってしまった
り、また直接撮影レンズ2を覆わなくとも、図11に示
すようにレンズ付フィルムユニットをホールドした際に
中指又は薬指の一部分が撮影画角内に入ってしまうこと
があった。
【0040】これに対し本実施形態においては、図12
はレンズ付きフィルムユニットのホールド正面状態図で
ある。図12でレリーズボタン3が撮影レンズ2と同じ
面に配置されているため、人指し指で操作する際に他の
指が不用意に撮影レンズ2を覆う可能性が低い。
【0041】また、図13は図12のレンズ付きフィル
ムユニットのホールド上面状態図である。図13で人指
し指がユニット本体1の前面に置かれると、他の指は必
然的に撮影レンズ2から遠ざかるため、中指又は薬指の
一部分が撮影画角内に入ってしまう可能性を低減出来る
ものである。なお、指がかりを極力防止するためには撮
影レンズ2とレリーズボタン3は出来るだけ離れている
ことが好ましい。
【0042】図14は撮影レンズとレリーズボタンの配
置関係説明図で、図14で、撮影レンズ2とレリーズボ
タン3のユニット本体1の前面内における最短距離をa
とすると、a≧5mmであることが望ましく、好ましく
はa≧10mmであることが望ましい。一方、aを長く
し過ぎるとレンズ付フィルムユニットの大型化を招いて
しまうためa≦30mmであることが望ましく、好まし
くはa≦25mmであることが望ましい。
【0043】更に同様の目的のために、レリーズボタン
3は撮影レンズ2に対して出来るだけ下方に配置するこ
とが望ましい。図15は撮影レンズとレリーズボタンの
配置関係説明図である。図15で、ユニット本体の前面
内において、ユニット本体1の下端からレリーズボタン
3の下端までの距離をb,撮影レンズ2の上端までの距
離をcとするとc−b≧0mmであることが望ましく、
好ましくはc−b≧5mmであることが望ましい。一
方、c−bを大きくし過ぎると、レリーズボタン3を操
作しづらくなったり、或いはレンズ付フィルムユニット
の大型化を招くため、c−b≦40mmであることが望
ましく、好ましくはc−b≦30mmであることが望ま
しい。
【0044】また本実施形態においては、図16はレリ
ーズボタンの構造上面図で、図16で、レリーズボタン
3をユニット本体の前面と平行な軸を中心に回動可能に
設け、レリーズボタン3を実質的に撮影レンズ2の光軸
と平行な方向に押圧することによりレリーズされる方式
であるが、このような方式を採用すると、片手でレンズ
付フィルムユニットをホールドする場合にレリーズボタ
ン3の操作がし易いという効果がある。本実施形態のよ
うにレンズ付フィルムユニットが小型化するに従い片手
でホールドするユーザーが多くなるものであり、ハーフ
サイズのレンズ付フィルムユニットにおいて特に顕著な
効果を奏する。なお、本実施形態においては、上記回動
軸は水平方向と平行であるが、水平方向と垂直な回動軸
であってもかまわない。また、レリーズボタン3が実際
に撮影レンズ2の光軸方向に進退可能に設けることも可
能である。
【0045】一方、図17はレリーズボタンの構造正面
図で、図17で、撮影レンズ2の光軸方向に対して垂直
な方向にスライドする方式にすることも可能である。こ
のような方式を採用すると、シャッタレリーズ時の手振
れを極力防止することが出来る。ハーフサイズのレンズ
付フィルムユニットにおいては、フルサイズのレンズ付
フィルムユニットと比較して、プリント時の引き延ばし
率が大きくなるため、手振れが画質に大きく影響するも
のであり、ハーフサイズのレンズ付フィルムユニットに
おいて特に顕著な効果を奏する。なお図のようにレリー
ズボタン3は、例えばバネのような弾性部材によって付
勢されていることが望ましく、本実施形態のようにレリ
ーズボタン3は常時上方向に付勢されていて、操作時に
バネの付勢力に抗してレリーズボタン3を下方向にスラ
イドさせるようにすると、操作性が向上する。
【0046】以上のように本実施形態においては、ユニ
ット本体の前面にレリーズボタンを配置したので、撮影
時の指がかりを低減することが出来るという効果を奏す
るものである。
【0047】次に本発明のレンズ付フィルムユニットの
内部構造について詳細に説明する。
【0048】図18はレンズ付きフィルムユニットの内
部構造の縦正面配置図で、図18で露光枠11を挟んで
上位置に未露光フィルム収納室12が配置され、下位置
に露光済フィルム収納室13が配置されている。
【0049】フィルムカートリッジ15は、露光済フィ
ルムを巻き取るスプール(不図示)を有し、この巻き取
りスプールと巻上げノブ7と係合している。巻上げノブ
7を回動すると、撮影終了毎に未露光フィルム収納室1
2内のフィルム14がフィルムカートリッジ15内に巻
き込まれる。シャッタユニット16はフィルムに露光を
与えるためのシャッタ機構及びシャッタをチャージする
ためのチャージ機構及び撮影駒数表示機構を含むシャッ
タユニットである。シャッタユニット16は、後述する
ように巻上げノブ7によってフィルムが1駒分巻き込ま
れる間に、図示しないシャッタをチャージし、レリーズ
ボタン3の操作に応答してシャッタを開閉動作させるも
のである。またフィルムの巻上げ動作に連動して、フィ
ルムの撮影駒数又は撮影可能なフィルムの残り枚数が、
カウンタ表示部8を通して表示される。ストロボ用基板
17はストロボ用の基板であり、電池18及びコンデン
サ19が電気的に接続されている。ストロボ用基板17
は未露光フィルム収納室12の前面に配置されている。
図から明らかなように、発光部5はフィルムの搬送方向
と垂直になるように配置されている。従来のレンズ付フ
ィルムユニットのように、発光部5をその長手方向がフ
ィルムの搬送方向と平行になるように配置することも考
えられるが、撮影画角内の被写体に対して無駄無くスト
ロボ光を照射するために、発光部5はフィルムの搬送方
向と垂直になるように配置されることが好ましい。
【0050】本実施形態のレンズ付フィルムユニットに
おいては、電池18及びコンデンサ19は露光済フィル
ム収納室13の、フィルムカートリッジ15内の巻き取
りスプールと巻上げノブ7が係合している外壁と対向す
る外壁に沿って、その長手方向が露光枠11の短辺に対
して平行になるように配置されている。従ってレンズ付
フィルムユニットをバランスのよいかたちで、かつ小型
にすることが可能である。また、電池18とコンデンサ
19は撮影レンズ2の光軸方向について重なるように配
置されており、レンズ付フィルムユニットが横方向に長
くなり過ぎないようにしている。特に、従来のレンズ付
きフィルムユニットの構成では実現することが出来きな
かった、ほぼ正方形のレンズ付きフィルムユニットを提
供することが可能である。正方形のレンズ付きフィルム
ユニットは携帯性に優れているのみならず、長方形のレ
ンズ付きフィルムユニットに比べて片手でグリップし易
いという効果があり、正方形のレンズ付きフィルムを提
供できることの意義は大きいものである。なお、本実施
形態においては電池18とコンデンサ19は光軸方向に
ほぼ全面が重なるように配置されているが、少なくとも
一部分が重なるように配置することも可能である。電池
18は小型化のため単四電池であることが望ましいが、
電池の容量を余裕を持って確保するために単三電池であ
ってもかまわない。なお、本実施例においては電池18
を前面に配置しているが、逆にコンデンサ19を前面に
配置することも可能である。このように配置すると、電
池をユニット本体1の背面からも容易に取り出すことが
出来るという効果を奏するものである。
【0051】図19はレンズ付きフィルムユニットの内
部構造の縦正面配置図である。図で電池18及びコンデ
ンサ19を、露光済フィルム収納室13との間で巻上げ
ノブ7を挟む位置に配置している。このように配置する
ことにより、撮影者がレンズ付フィルムユニットをホー
ルドする位置(グリップ位置)と撮影レンズ2との距離
が長くなるので、上述したような指がかりの問題をより
低減出来るものである。また、このように電池18とコ
ンデンサ19を配置すると、フィルムカートリッジ15
内の巻き取りスプールと巻上げノブ7の係合を外すため
に、フィルムカートリッジ15を軸方向に移動させるこ
とが出来るので、現像所にでフィルムカートリッジ15
を容易に取り出すことが出来るという効果を奏する。な
お、この実施形態においては、レンズ付フィルムユニッ
トが横方向(露光枠の長辺と平行な方向)に長くなり過
ぎないように、発光部5を、その長手方向が露光枠の短
辺と平行になるように配置している。
【0052】なお、図20ないし図23に示すように、
グリップ部20を形成することも可能である。図20は
レンズ付きフィルムユニットの正面外観斜視図で、図2
1は図20のレンズ付きフィルムユニットの内部構造の
上面配置図である。図でユニット本体1は、その前面に
撮影レンズ2の光軸と実質的に垂直な前フラット面21
を有し、グリップ部20は、前フラット面21よりも前
方(被写体側)に突出して形成されている。撮影者はこ
のグリップ部20を利用してレンズ付フィルムユニット
をホールド出来るので、レンズ付フィルムユニットを持
ちやすく出来、また撮影者の指の位置を固定出来るた
め、上述の指がかりの問題をより低減出来るという効果
を奏するものである。なお、本実施形態においてはより
小型化するために、グリップ部20は電池18の外形に
沿って突出させている。
【0053】なお、図22はレンズ付きフィルムユニッ
トの内部構造の上面配置図である。図22でグリップ部
20を、後フラット面22よりも後方(被写体と反対
側)に突出させることも可能である。このようにするこ
とにより、指がかりの問題をより低減出来るものであ
る。
【0054】同様に、図23はレンズ付きフィルムユニ
ットの内部構造の上面配置図である。図23でグリップ
部20を、前フラット面21よりも前方に突出させると
ともに、後フラット面22よりも後方に突出させること
も可能である。このようにすることにより、撮影者はよ
りレンズ付フィルムユニットをホールドし易くなるとい
う効果を奏するものである。
【0055】なお、ユニット本体1は必ずしも前フラッ
ト面21を有する必要はなく、グリップ部20はその前
面が、ユニット本体1前面において、最も被写体から後
退した面よりも前方に突出していればかまわないもので
ある。同様にユニット本体1は必ずしも後フラット面2
2を有する必要はなく、グリップ部20はその後面が、
ユニット本体1の後面において、最も被写体側に後退し
た面よりも、被写体と反対側に突出していればよいもの
である。
【0056】また、ユニット本体1の全体又は一部分を
紙カバー10で覆う場合、電池及びコンデンサを覆う部
分、即ちグリップ部20の全部又は一部分を覆う部分の
印刷を、他の部分を覆う部分の印刷と異ならせて、グリ
ップ部を強調することが好ましい。例えば、グリップ部
20を覆う部分のみを黒くすると、レンズ付フィルムユ
ニットをホールドする撮影者の指の位置をよりグリップ
部20に固定することが出来る。なお同様の目的で、紙
カバー10でグリップ部20以外の部分を覆い、グリッ
プ部20を露出してもかまわない。
【0057】更に図24はレンズ付きフィルムユニット
の内部構造の縦正面配置図である。図24で、電池18
及びコンデンサ19を、その長手方向が露光枠11の短
辺と平行になるように配置するとともに、撮影レンズ2
の光軸方向について重ならないように配置している。従
って、本体ユニット1の厚みを薄くすることが可能であ
る。なお、本実施形態においては、電池18と露光済フ
ィルム収納室13との間でコンデンサ19を挟むように
配置しているが、このように配置することにより、以下
の作用効果が得られるものである。即ち、本実施形態に
おいては、電池18の長手方向の長さよりもコンデンサ
19の長手方向の長さの方が短いため空間部分が生じ、
この空間部分を利用してレリーズボタン3を配置するこ
とが出来る。従って撮影レンズ2とレリーズボタン3と
の距離をある程度長く出来るので指がかりの問題を低減
出来る。また、レリーズボタン3が本体ユニット1の端
部に近くなりすぎるとホールドしづらくなる問題がある
が、本実施形態によれば、レリーズボタン3は本体ユニ
ット1の端部からある程度距離をおいて配置出来るた
め、レンズ付フィルムユニットを容易にホールドするこ
とが出来る。
【0058】また、図の配置とは逆にコンデンサ19と
露光済フィルム収納室13との間で電池18を挟むよう
に配置することも可能である。このように配置すると、
コンデンサ19のスペースを長手方向に長くすることが
出来るため、容量の大きなコンデンサ、或いは同じ容量
で径が細いコンデンサを使用することが可能となるとい
う効果を奏するものである。即ち、電池18とコンデン
サ19のうち、長手方向の長さが長い一方と露光済フィ
ルム収納室13との間で、他方を挟むように配置すれは
よいものである。
【0059】なお本実施形態のように、電池18と露光
済フィルム収納室13との間でコンデンサ19を挟むよ
うに配置すると、ユニット本体1の側面からも電池18
を取り出せるという効果を奏するものである。
【0060】以上のように本実施形態においては、電池
及びコンデンサを、その長手方向が露光枠の短辺と平行
になるようにそれぞれ配置したので、ユニット本体の縦
横比をバランスよくすることが出来るという効果を奏す
るものである。
【0061】また、本実施形態においては、ユニット本
体内の空間を有効に利用することにより、レンズ付フィ
ルムユニットの小型化を実現している。
【0062】図18に示すように、本実施形態において
はファインダー4は、未露光フィルム収納室12と露光
済フィルム収納室13の、水平方向(フィルムの幅方
向)についての長さの違いにより生じる段差部分に配置
されている。このように配置することにより、未露光フ
ィルム収納室周辺に生じる空間を有効に活用することが
でき、レンズ付フィルムユニットをより小型化すること
を可能としている。
【0063】同様に 図19においては、露光枠11と
露光済フィルム収納室13の、水平方向(フィルムの幅
方向)についての長さの違いにより生じる一方の空間部
分にシャッタチャージ機構を、他方の空間部分にファイ
ンダー4を配置している。従ってファインダー4は、そ
の光軸と撮影レンズ2の光軸との間の高さ方向の距離の
差を極力無くすことが出来ると共に、水平方向の距離の
差も小さく出来るので、レンズ付フィルムユニットを小
型化すると共に、ファインダー4と撮影レンズ2の間に
生じる視差を低減出来るという効果をも奏するものであ
る。
【0064】なお「空間部分に配置」とは、その空間内
に全て配置されている必要はなく、少なくとも一部分が
空間部分に配置されていることを言う。
【0065】以上のように本実施形態においては、未露
光フィルム収納室と露光済フィルム収納室とのフィルム
幅方向の長さの差により生じる一方の空間部分にシャッ
タユニットを、他方の空間部分にファインダーを配置し
たので、或いは、露光枠と露光済フィルム収納室とのフ
ィルムの幅方向の長さの差により生じる一方の空間部分
にシャッタユニットを、他方の空間部分にファインダー
を配置したので、レンズ付フィルムユニットをより小型
化することが出来るという効果を奏するものである。
【0066】また、本実施形態においては、小型化され
たレンズ付フィルムユニットにおいて従来より問題とな
っている赤目減少を軽減することが可能となる。
【0067】即ち図24において、発光部5を、その長
手方向がフィルムの搬送方向と垂直になるように配置
し、更に未露光フィルム収納室12との間でファインダ
ー4を挟むように発光部5を配置することにより、発光
部5を未露光フィルム収納室12からある程度距離をお
いて配置している。このように発光部5と未露光フィル
ム収納室12をある程度距離をおいて配置すると、発光
部5と露光枠11との距離も長くなり、必然的に発光部
5と撮影レンズ2の距離を長くすることが出来るので、
赤目減少を低減することが可能である。なお、本実施形
態においては、未露光フィルム収納室12との間でファ
インダー4を挟むように発光部5を配置しているが、未
露光フィルム収納室12と露光済フィルム収納室13と
を逆に配置した場合は、露光済フィルム収納室13との
間でファインダー4を挟むように発光部5を配置すれば
よい。
【0068】以上のように本実施形態においては、露光
枠の長辺と平行な方向について、未露光フィルム収納室
或いは露光済フィルム収納室との間でファインダーを挟
むように発光部を配置したので、ストロボ撮影時の赤目
減少を低減することが出来るという効果を奏するもので
ある。
【0069】次に本発明の他の実施形態について説明す
る。
【0070】図25はレンズ付きフィルムユニットの内
部構造の縦正面配置図で、図26は図25のレンズ付き
フィルムユニットの内部構造の縦側面配置図である。図
25及び図26で、ユニット本体の横方向の長さを短く
するために、電池18をその長手方向がフィルムの幅方
向と平行になるように配置し、コンデンサ19を、その
長手方向がフィルムの給送方向と平行になるように配置
している。コンデンサ19は、未露光フィルム収納室1
2と露光済フィルム収納室13とのフィルムの幅方向の
長さの差により生じる空間を利用して配置されている。
また電池18とコンデンサ19は、撮影レンズ2の光軸
方向について重なるように配置されている。このように
電池18とコンデンサ19を配置すると、未露光フィル
ム収納室12の周囲の空間を有効に活用することが出来
るため、レンズ付フィルムの横方向の長さを短くするこ
とが可能である。
【0071】また本実施形態とは逆に、未露光フィルム
収納室12の上部にコンデンサ19を配置し、電池18
をその長手方向がフィルムの搬送方向と平行になるよう
に、未露光フィルム収納室12の外壁に沿って配置する
ことも可能である。
【0072】レンズ付フィルムユニットの横方向の長さ
をより短くするためには、電池18とコンデンサ19の
うち、径方向の長さが長い一方を、その長手方向が露光
枠の長辺と平行になるように配置することが好ましい。
【0073】なお、本実施形態のように、撮影レンズ2
の光軸方向について、電池18をコンデンサ19の後方
に配置すると、電池18をレンズ付フィルムユニットの
背面からも容易に取り出すことが出来るという効果を奏
するものである。
【0074】図27はレンズ付きフィルムユニットの内
部構造の縦正面配置図で、図28は図27のレンズ付き
フィルムユニットの内部構造の縦側面配置図である。図
27及び図28で、露光枠11と未露光フィルム収納室
12との間に電池18を配置して、露光枠11と未露光
フィルム収納室12との距離を長くしている。このよう
に露光枠11と未露光フィルム収納室12との間に電池
18を配置することにより、以下の効果を奏する。即
ち、レンズ付フィルムユニットが小型化するにつれて、
撮影レンズ2を通して入射した迷光が未露光フィルム収
納室12内に入射して不要露光を与えてしまうという問
題が発生したが、この原因は露光枠11と未露光フィル
ム収納室12の間の距離に起因する。即ち、露光枠11
と未露光フィルム収納室12が近接していると、不要露
光が発生するものであり、これを防止するためには露光
枠11と未露光フィルム収納室12の距離をある程度長
くする必要がある。しかしながら単に露光枠11と未露
光フィルム収納室12の距離を長くすると、レンズ付フ
ィルムユニットの大型化は避けられないものであった。
【0075】一方、本実施形態においては、露光枠11
と未露光フィルム収納室12の間の距離をある程度長く
とり、露光枠11と未露光フィルム収納室12の間に生
じる空間に電池18を配置することにより、レンズ付フ
ィルムユニットを大型化することなく、不要露光を軽減
することが出来るものである。なお、露光済フィルム収
納室13と露光枠11の間の距離もある程度長い方が好
ましいが、フィルムカートリッジ自身が遮光性を有して
いるため必ずしも距離をおく必要はない。従ってレンズ
付フィルムユニットを小型化するためには、露光枠11
と露光済フィルム収納室13との間の距離よりも、露光
枠11と未露光フィルム収納室12との間の距離を長く
することが好ましい。
【0076】なお、露光枠11と未露光フィルム収納室
12の間に、電池18の代わりにコンデンサ19を配置
することも可能である。このように配置すると、電池1
8をレンズ付フィルムユニットの上面からも容易に取り
出せるという効果を奏するものである。
【0077】以上のように本実施形態においては、電池
及びコンデンサの何れか一方を、その長手方向が露光枠
の長辺と平行になるように配置し、他方をその長手方向
が露光枠の短辺と平行になるように配置したので、ユニ
ット本体の横方向の長さを短くすることが出来るという
効果を奏するものである。
【0078】また、図25ないし図28のように、本実
施形態においては、発光部5は、その長手方向がフィル
ムの搬送方向と垂直になるように配置し、露光枠11と
の間で未露光フィルム収納室12を挟むように配置(露
光枠11から未露光フィルム収納室12の幅を隔てて配
置)されている。従って、図から明らかなように、発光
部5と露光枠11との距離が長くなり、必然的に発光部
5と撮影レンズ2の距離を長くすることが出来き、小型
化されたレンズ付フィルムユニットにおいて従来より問
題となっている赤目減少を軽減することが可能となる。
【0079】なお、本実施形態においては、露光枠11
との間で未露光フィルム収納室12を挟むように発光部
5を配置しているが、未露光フィルム収納室12と露光
済フィルム収納室13とを逆に配置した場合は、露光済
フィルム収納室13を挟むように発光部5を配置すれば
よい。
【0080】以上のように本実施形態においては、露光
枠との間で未露光フィルム収納室或いは露光済フィルム
収納室を挟むように発光部を配置したので、ストロボ撮
影時の赤目減少を低減することが出来るという効果を奏
するものである。
【0081】
【発明の効果】以上のように構成したので本発明によれ
ば、実現可能性の高いハーフサイズのレンズ付フィルム
ユニットが可能となり、レンズ付フィルムユニットをよ
り小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの正面外観斜視図
である。
【図2】図1のレンズ付きフィルムユニットの背面外観
斜視図である。
【図3】レンズ付きフィルムユニットの背面外観斜視図
である。
【図4】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦正
面配置図である。
【図5】図4のレンズ付きフィルムユニットの内部構造
の縦側面配置図である。
【図6】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦正
面配置図である。
【図7】図6のレンズ付きフィルムユニットの内部構造
の縦側面配置図である。
【図8】未露光フィルム収納室の配置説明図である。
【図9】未露光フィルム収納室の配置説明図である。
【図10】従来例のレンズ付きフィルムユニットのホー
ルド正面状態図である。
【図11】図10の従来例のレンズ付きフィルムユニッ
トのホールド上面状態図である。
【図12】レンズ付きフィルムユニットのホールド正面
状態図である。
【図13】図12のレンズ付きフィルムユニットのホー
ルド上面状態図である。
【図14】撮影レンズとレリーズボタンの配置関係説明
図である。
【図15】撮影レンズとレリーズボタンの配置関係説明
図である。
【図16】レリーズボタンの構造上面図である。
【図17】レリーズボタンの構造正面図である。
【図18】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦
正面配置図である。
【図19】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦
正面配置図である。
【図20】レンズ付きフィルムユニットの正面外観斜視
図である。
【図21】図20のレンズ付きフィルムユニットの内部
構造の上面配置図である。
【図22】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の上
面配置図である。
【図23】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の上
面配置図である。
【図24】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦
正面配置図である。
【図25】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦
正面配置図である。
【図26】図25のレンズ付きフィルムユニットの内部
構造の縦側面配置図である。
【図27】レンズ付きフィルムユニットの内部構造の縦
正面配置図である。
【図28】図27のレンズ付きフィルムユニットの内部
構造の縦側面配置図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体 2 撮影レンズ 3 レリーズボタン 4 ファインダー 5 発光部 6 ストロボスイッチ 7 巻上げノブ(巻き取りノブ) 8 カウンタ表示部 9 撮影状態表示部 10 カバー(紙カバー) 11 露光枠 12 未露光フィルム収納室 13 露光済フィルム収納室 14 フィルム 15 フィルムカートリッジ 16 シャッタユニット 17 ストロボ用基板 18 電池 19 コンデンサ 20 グリップ部 21 前フラット面 22 後フラット面 23 撮影レンズ光軸 24 ファインダー光軸 25 軸

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一方
    の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収納
    室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済フ
    ィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露光
    フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、少
    なくとも撮影レンズを含む撮影機構を有するレンズ付フ
    ィルムユニットにおいて、該レンズ付きフィルムユニッ
    トの通常撮影状態において、前記露光枠を挟んで上下位
    置に前記未露光フィルム収納室と、前記露光済フィルム
    収納室を配置することを特徴とするレンズ付フィルムユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記レンズ付フィルムユニットは、前記
    ユニット本体を覆う外カバーを有し、該外カバーに、該
    レンズ付きフィルムユニットの通常撮影状態が識別可能
    な表示を設けることを特徴とする請求項1に記載のレン
    ズ付フィルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記レンズ付フィルムユニットは、前記
    ユニット本体に、該レンズ付きフィルムユニットの通常
    撮影状態が識別可能な表示を設けることを特徴とする請
    求項1に記載のレンズ付フィルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記レンズ付フィルムユニットは、該レ
    ンズ付きフィルムユニットの通常撮影状態において、前
    記露光枠の下位置に前記露光済フィルム収納室を配置す
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    レンズ付フィルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記レンズ付フィルムユニットは、該レ
    ンズ付きフィルムユニットの通常撮影状態において、前
    記露光枠の下位置に前記未露光フィルム収納室を配置す
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    レンズ付フィルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記レンズ付フィルムユニットは、露光
    済フィルムを該露光済フィルム収納室内に収納するため
    の巻上げノブを有し、該巻上げノブを、該レンズ付フィ
    ルムユニットの通常撮影状態において、水平方向と平行
    な軸を中心に回動可能に配置することを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載のレンズ付フィルムユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一方
    の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収納
    室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済フ
    ィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露光
    フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、少
    なくとも撮影レンズを含む撮影機構を有するレンズ付フ
    ィルムユニットにおいて、フィルムの搬送方向が前記露
    光枠の短辺と平行になるように前記未露光フィルム収納
    室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、前記ユニ
    ット本体の前面にレリーズボタンを配置することを特徴
    とするレンズ付フィルムユニット。
  8. 【請求項8】 前記レンズ付フィルムユニットは、前記
    撮影レンズと前記レリーズボタンの前記ユニット本体の
    前面内における最短距離が5mm以上であることを特徴
    とする請求項7に記載のレンズ付フィルムユニット。
  9. 【請求項9】 前記レンズ付フィルムユニットは、前記
    ユニット本体の前面内において、水平方向と垂直な方向
    について、前記ユニット本体の下端から前記撮影レンズ
    の上端までの距離よりも、前記ユニット本体の下端から
    前記レリーズボタンの下端までの距離を短くすることを
    特徴とする請求項7又は8に記載のレンズ付フィルムユ
    ニット。
  10. 【請求項10】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記レリーズボタンが、前記撮影レンズの光軸と平行な方
    向或いはほぼ平行な方向に押圧可能であることを特徴と
    する請求項7〜9の何れか1項に記載のレンズ付フィル
    ムユニット。
  11. 【請求項11】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記レリーズボタンが、前記ユニット本体の前面と平行な
    軸を中心に回動可能であることを特徴とする請求項10
    に記載のレンズ付フィルムユニット。
  12. 【請求項12】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記レリーズボタンが、前記撮影レンズの光軸と垂直な面
    内でスライド操作可能であることを特徴とする請求項7
    〜9の何れか1項に記載のレンズ付フィルムユニット。
  13. 【請求項13】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一
    方の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収
    納室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済
    フィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露
    光フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、
    少なくとも撮影レンズを含む撮影機構及び少なくとも発
    光部と電池とコンデンサを含むストロボ装置を有するレ
    ンズ付フィルムユニットにおいて、フィルムの搬送方向
    が前記露光枠の短辺と平行になるように前記未露光フィ
    ルム収納室と露光済フィルム収納室を配置すると共に、
    前記電池及びコンデンサを、その長手方向が前記露光枠
    の短辺と平行になるようにそれぞれ配置することを特徴
    とするレンズ付フィルムユニット。
  14. 【請求項14】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記露光済フィルム収納室の、フィルムの幅方向について
    一方の側面に露光済フィルムを該露光済フィルム収納室
    に収納するための巻上げノブを配置し、他方の側面に前
    記電池及び前記コンデンサを配置することを特徴とする
    請求項13に記載のレンズ付フィルムユニット。
  15. 【請求項15】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記電池及び前記コンデンサが、前記撮影レンズの光軸方
    向について少なくとも一部分が重なるように配置するこ
    とを特徴とする請求項13又は14に記載のレンズ付フ
    ィルムユニット。
  16. 【請求項16】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記撮影レンズの光軸方向について、前記コンデンサを被
    写体側に配置することを特徴とする請求項15に記載の
    レンズ付フィルムユニット。
  17. 【請求項17】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記露光済フィルム収納室の一方の側面に露光済フィルム
    を該露光済フィルム収納室に収納するための巻上げノブ
    を配置し、前記露光済フィルム収納室との間で該巻上げ
    ノブを挟むように前記電池及び前記コンデンサを配置す
    ることを特徴とする請求項13に記載のレンズ付フィル
    ムユニット。
  18. 【請求項18】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記ユニット本体の前記電池又は前記コンデンサを覆う部
    分を、前記撮影レンズの光軸方向について前記ユニット
    本体の前面の被写体側から最も後退した面よりも被写体
    側に突出させてグリップ部を形成することを特徴とする
    請求項13〜17の何れか1項に記載のレンズ付フィル
    ムユニット。
  19. 【請求項19】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記ユニット本体の前記電池又は前記コンデンサを覆う部
    分を、前記撮影レンズの光軸方向について前記ユニット
    本体の後面の被写体側に最も後退した面よりも被写体と
    反対側に突出させてグリップ部を形成することを特徴と
    する請求項13〜17の何れか1項に記載のレンズ付フ
    ィルムユニット。
  20. 【請求項20】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記ユニット本体の前記電池又は前記コンデンサを覆う部
    分を、前記撮影レンズの光軸方向について前記ユニット
    本体の前面の被写体側から最も後退した面よりも被写体
    側に突出させ、かつ前記ユニット本体の前記電池又は前
    記コンデンサを覆う部分を、前記撮影レンズの光軸方向
    についてユニット本体の後面の被写体側に最も後退した
    面よりも被写体と反対側に突出させてグリップ部を形成
    することを特徴とする請求項13〜17の何れか1項に
    記載のレンズ付フィルムユニット。
  21. 【請求項21】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記ユニット本体を覆うカバー部を有し、該カバー部は、
    前記グリップ部を覆う第一部分と前記グリップ部以外の
    前記ユニット本体を覆う第二部分を有し、第一部分と第
    二部分にそれぞれ異なる印刷を施すことを特徴とする請
    求項18〜20の何れか1項に記載のレンズ付フィルム
    ユニット。
  22. 【請求項22】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記ユニット本体を覆うカバー部を有し、該カバー部は、
    前記グリップ部を露出して前記ユニット本体を覆うこと
    を特徴とする請求項18〜20の何れか1項に記載のレ
    ンズ付フィルムユニット。
  23. 【請求項23】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記電池と前記コンデンサが、前記撮影レンズの光軸方向
    について重ならないように配置することを特徴とする請
    求項13又は14に記載のレンズ付フィルムユニット。
  24. 【請求項24】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記電池と前記コンデンサのうち長手方向の長さが長い一
    方と前記露光済フィルム収納室との間で、フィルムの幅
    方向について他方を挟むように配置することを特徴とす
    る請求項23に記載のレンズ付フィルムユニット。
  25. 【請求項25】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記電池と前記コンデンサの長手方向の長さの差により生
    じる空間部分に前記レリーズボタンを配置することを特
    徴とする請求項23又は24に記載のレンズ付フィルム
    ユニット。
  26. 【請求項26】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一
    方の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収
    納室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済
    フィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露
    光フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、
    少なくとも撮影レンズを含む撮影機構及び少なくとも発
    光部と電池とコンデンサを含むストロボ装置及びファイ
    ンダーとを有するレンズ付フィルムユニットにおいて、
    フィルムの搬送方向が前記露光枠の短辺と平行になるよ
    うに前記未露光フィルム収納室と露光済フィルム収納室
    を配置すると共に、前記未露光フィルム収納室と前記露
    光済フィルム収納室とのフィルム幅方向の長さの差によ
    り生じる一方の空間部分に前記ファインダーを、他方の
    空間部分に前記発光部を配置することを特徴とするレン
    ズ付フィルムユニット。
  27. 【請求項27】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一
    方の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収
    納室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済
    フィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露
    光フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、
    少なくとも撮影レンズとシャッタユニットを含む撮影機
    構及びファインダーとを有するレンズ付フィルムユニッ
    トにおいて、フィルムの搬送方向が前記露光枠の短辺と
    平行になるように前記未露光フィルム収納室と露光済フ
    ィルム収納室を配置すると共に、前記露光枠と前記露光
    済フィルム収納室とのフィルム幅方向の長さの差により
    生じる一方の空間部分に前記シャッタユニットを、他方
    の空間部分に前記ファインダーを配置することを特徴と
    するレンズ付フィルムユニット。
  28. 【請求項28】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一
    方の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収
    納室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済
    フィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露
    光フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、
    少なくとも撮影レンズを含む撮影機構及び少なくとも発
    光部と電池とコンデンサを含むストロボ装置及びファイ
    ンダーとを有するレンズ付フィルムユニットにおいて、
    フィルムの搬送方向が前記露光枠の短辺と平行になるよ
    うに前記未露光フィルム収納室と露光済フィルム収納室
    を配置すると共に、前記露光枠の長辺と平行な方向につ
    いて、前記発光部と前記未露光フィルム収納室或いは前
    記露光済フィルム収納室との間に前記ファインダーを挟
    むように前記発光部を配置することを特徴とするレンズ
    付きフィルムユニット。
  29. 【請求項29】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一
    方の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収
    納室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済
    フィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露
    光フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、
    少なくとも撮影レンズを含む撮影機構及び少なくとも発
    光部と電池とコンデンサを含むストロボ装置及びファイ
    ンダーとを有するレンズ付フィルムユニットにおいて、
    フィルムの搬送方向が前記露光枠の短辺と平行になるよ
    うに前記未露光フィルム収納室と露光済フィルム収納室
    を配置すると共に、前記電池及び前記コンデンサの何れ
    か一方を、その長手方向が前記露光枠の長辺と平行にな
    るように配置し、他方をその長手方向が前記露光枠の短
    辺と平行になるように配置することを特徴とするレンズ
    付フィルムユニット。
  30. 【請求項30】 前記レンズ付フィルムユニットは、長
    手方向が前記露光枠の長辺と平行になるように配置した
    前記電池及び/又は前記コンデンサを、前記露光枠との
    間で前記未露光フィルム室又は前記露光済フィルム収納
    室を挟む位置に配置することを特徴とする請求項29に
    記載のレンズ付フィルムユニット。
  31. 【請求項31】 長辺と短辺を有する露光枠を挟んで一
    方の側に未露光フィルムが収納される未露光フィルム収
    納室が、他方の側に露光済フィルムが収納される露光済
    フィルム収納室が配置され、製造段階において前記未露
    光フィルム収納室に予め未露光のフィルムが内蔵され、
    少なくとも撮影レンズを含む撮影機構及び少なくとも発
    光部と電池とコンデンサを含むストロボ装置及びファイ
    ンダーとを有するレンズ付フィルムユニットにおいて、
    フィルムの搬送方向が前記露光枠の短辺と平行になるよ
    うに前記未露光フィルム収納室と露光済フィルム収納室
    を配置すると共に、前記露光枠の短辺と平行な方向につ
    いて、前記発光部と前記露光枠との間に前記未露光フィ
    ルム収納室或いは前記露光済フィルム収納室を挟むよう
    に前記発光部を配置することを特徴とするレンズ付きフ
    ィルムユニット。
  32. 【請求項32】 前記発光部を、その長手方向が前記フ
    ィルムの搬送方向と垂直になるように配置することを特
    徴とする請求項1〜31の何れか1項に記載のレンズ付
    フィルムユニット。
  33. 【請求項33】 前記発光部を、その長手方向が前記露
    光枠の短辺と平行になるように配置することを特徴とす
    る請求項1〜31の何れか1項に記載のレンズ付フィル
    ムユニット。
  34. 【請求項34】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記露光枠が略18mm×24mmの矩形状であることを
    特徴とする請求項1〜33の何れか1項に記載のレンズ
    付フィルムユニット。
  35. 【請求項35】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記撮影レンズの焦点距離が19mm〜25mmの範囲内
    であることを特徴とする請求項1〜34の何れか1項に
    記載のレンズ付フィルムユニット。
  36. 【請求項36】 前記レンズ付フィルムユニットは、フ
    ァインダーを有し、前記ファインダーの光軸が前記撮影
    レンズの光軸に対して傾斜していることを特徴とする請
    求項1〜35の何れか1項に記載のレンズ付フィルムユ
    ニット。
  37. 【請求項37】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記本体ユニットの背面に、撮影枚数又は撮影可能な残り
    枚数を表示するための表示窓を有することを特徴とする
    請求項1〜36の何れか1項に記載のレンズ付フィルム
    ユニット。
  38. 【請求項38】 前記レンズ付フィルムユニットは、前
    記フィルムの搬送方向について、前記露光枠と前記フィ
    ルムカートリッジ収納室の間の距離よりも、前記露光枠
    と前記未露光フィルム収納室の間の距離の方が長いこと
    を特徴とする請求項1〜37の何れか1項に記載のレン
    ズ付フィルムユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6718129B1 (en) 2003-04-17 2004-04-06 Eastman Kodak Company Compact camera

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US6718129B1 (en) 2003-04-17 2004-04-06 Eastman Kodak Company Compact camera

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