JP3226055U - 蒸籠ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸し上がった食品や料理を蒸籠ごと本体の内部空間に入れたまま、直接料理出しでき、高温状態の蒸籠を取り出す必要がないため、係員が熱傷をしたり、料理をこぼしたりすることを防ぐ蒸籠ホルダー(Food STEAMER HOLDER)を提供する。【解決手段】蒸籠ホルダーは、一つの本体10と一つの取っ手20を備え、本体は、一つの周壁11と、周壁に連結する底壁12を有する。周壁は、底壁と共に蒸籠を入れる内部空間13を形成する。底壁は、少なくとも内部空間から気体が外部に流出する通気孔15を有する。取っ手は、周壁に固定され、外側に向かって伸びている。【選択図】図1

Description

本考案は、蒸籠ホルダー(英文名:FOOD STEAMER HOLDER)の構造改良に関わり、特に料理を運ぶ係員が熱傷をしたり、料理をこぼしたりしないように、料理出しや食事の際に熱々の料理を入れる蒸籠に用いる蒸籠ホルダーに関する。
蒸籠は、通常食品や中華点心などを蒸すのに使用する調理器具である。従来は竹を編んで作られたものであるが、蒸籠の製造工程の簡略化や製造コスト低減、さらに耐用性向上を目的として、市場ではステンレス製やシリコン製の蒸籠も販売されている。蒸籠を用いて食品を蒸す原理は、水を沸騰させて水蒸気を大量に発生させ、その水蒸気が蒸籠の細かい穴を通って上昇することで、蒸籠の頂部に当たった後、それが冷めて水滴となり下方に落下し、水蒸気が対流を繰り返すことで、食品に熱を伝導するものである。このほか、蒸籠には保温効果もあるため、蒸し上がった料理を蒸籠に入れたままで直接テーブルに出せる。熱々の湯気が上がった料理は、美味しそうで食欲をそそられる。しかし、蒸し器から出したばかりの蒸籠は非常に高温になっており、蒸籠をそのままテーブルに置くには高度な技術を必要とする作業である。例えば、香港式飲茶店などでは、蒸籠に入れたままで直接料理を出す時、係員は熱傷をしないように、蒸籠の縁部をトングで挟んでテーブルに置くが、うっかりすると、料理をこぼしたり、熱傷をしたりする可能性もある。
このため、この分野では蒸籠に入れたまま料理が出せるような補助器具に対する需要が高い。
上記産業における需要に応えるため、本案件の考案者は蒸籠ホルダーの開発を行った。この蒸籠ホルダーは、一つの本体に一つの周壁を備えており、当該周壁は底壁と連結されている。当該周壁は、当該底壁と共に蒸籠を入れる内部空間を形成しており、当該底壁は、当該内部空間から当該通気孔を通して外部に気体が流出するようになっている少なくとも一つの通気孔を備えている。さらに、当該周壁に固定され、当該周壁から外側に向かって突出している一つの取っ手を備えている。
第1の実施形態において、当該通気孔は、実質的に当該底壁に開けられた単一の通気孔である。さらに第2の実施形態において、当該底壁は、当該周壁と連結され、当該蒸籠のリング状の凸部縁を支持するのに適している。
第2の実施形態において、当該通気孔は、均等に当該底壁に分布されているような複数の通気孔を含める。
第1の実施形態において、当該取っ手は基本的に縦長の構造をしており、当該取っ手には、当該周壁に固定されている固定部と、当該固定部と対角線上に手で持つことのできる可動部から形成されている。第2の実施形態において、当該固定部は、溶接、ネジ止め、リベット止め、粘着、スナップフィットなどの方式またはそれらの組み合わせにより接続され、当該周壁に固定されている。また第3の実施形態において、当該取っ手は、該本体と一体形成されている。
本考案の効果は、次に示す通りである。
1、本考案は、蒸籠を入れる内部空間を設ける適しており、係員が蒸し上げたい食品や料理を蒸籠ごと前述の内部空間に入れ、蒸し上げてた蒸籠を直接テーブルに出せるようにすることで料理出しの作業を完了し、高温になった蒸籠を取り出す手間を省くものである。本考案により、料理出しを行う時に、係員が不注意により熱傷をしたり料理をこぼして、お客様に熱傷などのケガをさせたりすることを防ぐ効果がある。
2、本考案は、一つまたは複数の通気孔を備えており、内部空間が前述の通気孔を通して外部とつながっている。このため、料理出しや食事中においても、料理が入った蒸籠の余分な水蒸気が通気孔から流出することにより、長時間高温環境に置かれた食品や料理の味が変わるのを防ぐ効果もある。
本考案の第1実施形態を示す蒸籠ホルダーの立体図である。 本考案の第1実施形態を示す蒸籠ホルダーの側面図である。 本考案の第1実施形態を示す一部拡大図である。特に取っ手の構造部を明確に示す。 本考案の第2実施形態を示す蒸籠ホルダーの立体図である。
別途説明がある場合を除き、本明細書と実用新案登録請求の範囲において使用される用語は一致されているものとする。ここで注意すべきは、本明細書書と実用新案登録請求の範囲において使用される単数用語の「一つ」は、一つ及び一つ以上の事項が含まれる。例えば、「少なくとも一つ」、「少なくとも二つ」または「少なくとも三つ」とは、単一の事項を意味するものではない。このほか、実用新案登録請求の範囲において使用される「〜を含む」、「〜を備える」などの開放的な語句は、請求項に記載される部品または成分の組み合わせを意味するものであり、請求項に明確に記載されていないその他の部品または成分を除外するものではない。また、「または」には、当該内容について別途明確な説明がある場合を除き、通常「両方とも、またはいずれか一方」の意味を含む。本明細書と実用新案登録請求の範囲において使用される「実質的に」は、あらゆる微妙な変化の誤差について叙述するものであるが、これらの微妙な変化は当該本質を変えるものではない。
図1−2に示すのは、本考案に関する第1の実施形態の説明図である。ここでは本案件の蒸籠ホルダーには本体10と、取っ手20を含めることを示す。
本体10は、蒸籠30を収納するのに適用し、蒸籠30を物理的に支えるために提供する。そのため、本体10は、蒸籠30を物理的に支え、水蒸気の温度と剛性に耐用し得る材料により製作する。これらの材料には金属、プラスチック、木材、竹材、陶磁器、耐熱ガラス、石英ガラスなどを含むが、これらに限定されない。第1の実施形態において、本体10は、ステンレス、鋳鉄、錬鉄、銅合金、アルミ合金などの金属材料を使用し、慣用的な鍛造、プレスまたは鋳造などの工程により製造され、本体10としてさらに一体成形される。図1−2に示すように、本体10は、一つの周壁11と、一つの周壁11に連結される底壁12を含み、周壁11は底壁12と共に一つの内部空間13を形成することで、一つの蒸籠30を収納しやすくしている。周壁11は、食する人が開いた蒸籠の中から食品や料理を取りやすいように、底壁12の対角線上に一つの開口部14を形成する。必要に応じて、食品や料理の保温または汚染防止を目的として、別途蓋体(図例なし)により開口部14を覆うことができる。底壁12は、少なくとも一つの通気孔15を有し、食品や料理の内部空間13から通気孔15を通して外部に気体が排出され、食品や料理が入った蒸籠30の中の余分な水蒸気が通気孔15を通して外部に排出され、長時間高温環境に置かれた食品や料理の味が変わるのを防ぐ。本体10の外観、デザイン、深さは、蒸籠30が確実に収納でき、支えられれば問わない。第1の実施形態において、本体10は、通常使用されている蒸籠30の円柱形に合わせて円柱形を形成する。常時複数個の蒸籠30を同時にテーブルに出す必要がある場合、蒸籠30を複数個積み上げられるように、深さのある本体10を使用することができる。
図1−2に示すのは、第1の実施形態であり、本体10の底壁12に単一の通気孔15だけが形成されており、当該本体10は底壁12と実質的に中心点を同じとする。当該実施形態において、底壁12は、蒸籠30が確実に固定されるように、周壁11と連結することで一つのリング状の凸部縁121を形成する。図4に示すように、第2の実施形態において、本体10の底壁12は複数個の通気孔15を有し、食品や料理の入った蒸籠30の水蒸気が均等に流出するように底壁12に均等に分布されており、蒸籠30の中に入っている食品や料理が置き場により温度差が出ないようになっている。上述の図式では、通気孔15は円形で示されているが、関連する技術分野において、通常知識を備えている人なら簡単に想像できるように、通気孔15は円形に限らず、別の形状に形成されることが可能である。当該通気孔15は、食品や料理を入れる内部空間13から当該通気孔を通じて外部に気体を排出し、余分な水蒸気を排出する目的を達成させるものである。
取っ手20は、基本的に縱長の構造をしており、一つの固定部22と、固定部22と対角線上にある可動部24を含む。取っ手20は、固定部22により周壁11に固定されており、周壁11から外側に向かって伸びている。可動部24は、蒸籠を収納する本体10をテーブルに置きやすいように、手で持ちやすい形をしている。特に注目したい点は、可動部24は、本考案の面白さや芸術性を添えられるように、デザイン的に様々に変化させられる点である。図3に示すように、可動部24は龍の頭のデザインになっており、料理をテーブルに出して、蒸籠の蓋を開けた時に出る白い蒸気により、龍が天に昇り霧の中を舞うようなビジュアル効果を出している。取っ手20は、本体10を物理的に支えられるように剛性を有する材料で製作されている。これら材料は、金属、プラスチック、木材、竹材、陶磁器、玻璃、石英ガラスなどを含むが、これらに限定されない。第1の実施形態において、取っ手20は、ステンレス、鋳鉄、錬鉄、銅合金、アルミ合金などの金属材料を使用し、慣用的な鍛造、プレスまたは鋳造の工程により製造される。図1−2に示すように、第1の実施形態において、固定部22は、溶接、ネジ止め、リベット止め、粘着、スナップフィットなどの方式またはそれらの組み合わせにより接続され、周壁11に固定されている。当該実施形態において、取っ手20は、本体10と同じまたは異なる材料で製作することができる。第2の実施形態において、取っ手20は本体10と一体成形されており、さらに開口部14の辺縁部から外側に向かって伸びている(図例なし)。
特に注目したい点は、取っ手20の数は本体10に収納する的蒸籠の数量と重量、さらに料理出しの利便性や安全性など、実際の必要性に応じて調整できる点である。図1−2に示すように、第1の実施形態において、本考案は単一の取っ手20を備え、軽量かつシンプル、さらに場所を取らない構造をしている。図4に示すように、第2の実施形態において、本考案は係員が両手で持ちやすく、安全に料理出しができるように対角の位置に2つの取っ手20を設けていることを含む。
使用時、係員は廚房で蒸し上がった食品や料理を蒸籠ごと本体10の食品や料理の内部空間13に入れ、両手で両端部を持ってテーブルに運ぶことができる。料理を運ぶ過程において、本考案では蒸し上がった熱々の蒸籠を取り出すことなく、直接テーブルに運べるため、係員が不注意により熱傷をしたり、料理をこぼして食する者に熱傷などのケガをさせたりしにくくなる。さらに、図2に示すように、料理出しや食事中において、食品や料理の内部空間13から通気孔15を通じて外部へ気体が流出するため、食品や料理が入った蒸籠30の通気孔15を通して余分な水蒸気を排出させられ、長時間高温環境に置かれた食品や料理の味が変わるのを防ぐ。
上記の実施形態は、本考案の範囲だけを説明するもので、本考案を限定するものではない。関連分野における技術者は、本考案の範囲を逸脱することなく、様々な変更や修正を加えることが可能なことは理解するべきである。
10 本体
11 周壁
12 底壁
121 リング状の凸部縁
13 内部空間
14 開口部
15 通気孔
20 取っ手
22 固定部
24 可動部
30 蒸籠

Claims (7)

  1. 周壁を備えた一つの本体と、当該周壁に連結する底壁と、当該周壁が当該底壁と共に蒸籠を収納できる空間を形成し、当該底壁は、当該内部空間から通気孔を通じて外部に気体が流出する通気孔を少なくとも一つ備え、当該周壁に固定され、当該周壁から外側に向かって伸びる取っ手を備えることを特徴とする蒸籠ホルダー。
  2. 前記通気孔は、当該底壁と実質的に中心点を同じとする単一の通気孔を有することを特徴とする請求項1に記載の蒸籠ホルダー。
  3. 前記底壁は、当該周壁に連結することで当該蒸籠のリング状の凸部縁を支えるのに適していることを特徴とする請求項2に記載の蒸籠ホルダー。
  4. 前記通気孔は、当該底壁に複数個の通気孔が均等に分布されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸籠ホルダー。
  5. 前記取っ手は、基本的に縦長の構造をしており、当該取っ手には当該周壁の固定部に固定され、固定部の対角線上に手で持てる可動部を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の蒸籠ホルダー。
  6. 前記固定部は、溶接、ネジ止め、リベット止め、粘着、スナップフィットと、それらの組み合わせの連接方法により当該周壁に固定されたことを特徴とする請求項5に記載の蒸籠ホルダー。
  7. 前記取っ手は、当該本体と一体成形されていることを特徴とする請求項5に記載の蒸籠ホルダー。
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