JP6932862B1 - フライパン - Google Patents

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Abstract

【課題】フライパンを用いて食材を調理するときに油が跳ねる危険な問題点を、受け溝に導入した水滴をフライパン自身による加熱により蒸発させることで解決したフライパンを提供する。【解決手段】フライパン10は、加熱対象の食材を収容する本体11と、この本体11における淵部の外周上端において淵部11aに沿って形成された受け溝13と、本体11に対応する形状及びサイズを有し、本体11に対して上に凸形状の蓋14とを備える。蓋14の内面端部は、受け溝13の外側で本体11の淵部11aに接するように構成され、加熱調理によって発生する水蒸気が蓋14の内面に凝縮した水分を、蓋14の内面に沿って受け溝13内に導入して蒸発させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、調理の際に生じる水蒸気を要因とする油跳ねの危険を防止した、調理用のフライパンに関するものである。
フライパンなどの調理器具は、日常生活において、炒め、蒸し、天ぷら、焼き物などの様々な調理で使用される。
例えば、特許文献1には、焼くと同時に蒸すことができる調理器具が記載されている。
また、特許文献2には、調理溝に液卵を流し込んで調理することにより、例えば、円形の調理溝の場合にはリング形状の卵焼きにでき、種々の盛り付け方が可能な卵焼き用調理器具が記載されている。
更に、特許文献3には、鍋の蓋を嵌合可能とした蓋立て本体に掛止部材を設けて、鍋に着脱自在とした蓋立てが記載されている。
実願昭62−66966号(実開昭63−175535号)のマイクロフィルム 登録実用新案第3099061号公報 実願昭63−94953号(実開平2−18337号)のマイクロフィルム
ところで、上述したような調理器具において、油を使う調理の際、蓋を使って加熱すると、水蒸気が蓋の内側に凝縮し、この水分が調理器具内に落下して油が跳ねる危険がある。
例えば、フライパンに油を引いて魚を焼く時には、蓋の開け閉めをして焼け具合を確認するが、蓋を開ける度に油が跳ね、火傷などの危険性が高くなる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、蓋を使用するときに、蓋の内側にできる水分による油跳ねの危険を防止すると共に、蓋を開けたときに蓋から落下する水分による油跳ねの危険も防止できるフライパンを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るフライパンは、加熱対象の食材を収容する本体と、前記本体における淵部の外周上端において淵部に沿って形成され、前記淵部の外周上端における外側の壁よりも内側の壁が高い受け溝と、前記本体に対応する形状及びサイズを有し、前記本体に対して上に凸形状の蓋とを備え、前記蓋の内面端部は、前記受け溝の外側で前記本体の淵部に接するように構成され、加熱調理によって発生する水蒸気が前記蓋の内面に凝縮した水分を、前記蓋の内面に沿って前記受け溝内に導入して蒸発させることを特徴とする。
上記構成によれば、蓋を使用して加熱調理するときに、蓋の内側にできる水分を受け溝で受けて蒸発させることができ、水分による油跳ねの危険を防止できる。
また、蓋を開けたときには、蓋の内側にできる水分が事前に受け溝に導入されて蒸発していることから、蓋から水滴が落下する事態を回避して、油跳ねを防止できる。
更に、前記受け溝を蓋の内面外周部と一致させることで、蓋の内面に凝縮した水分を蓋の内面に沿って受け溝内に導入することができる。
しかも、受け溝の外側の壁よりも内側の壁が高いことで、食材が受け溝内に落下するのを防ぐことができ、調理物をフライパンから食器に移すときにも食材が受け溝内に入り込み難くなる。
また、前記フライパンにおいて、前記蓋の周辺部を挟むようにして蓋を立て掛ける蓋立て部を更に備え、前記蓋立て部は、立てた蓋から流れる水分または油を受け取る保持/貯留溝を有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、蓋立て部に蓋の周辺部を挟むようにして、蓋を立てて保持するとともに、蓋から流れる水分や油を保持/貯留溝に貯留することができる。
更に、前記フライパンにおいて、前記本体の平面形状は、円形または四角形である、ことを特徴とする。
上記構成によれば、平面形状が円形または四角形の本体に適用することができる。
加えて、前記フライパンにおいて、前記本体の淵部に取り付けられた少なくとも一つの取っ手、または前記本体の淵部に着脱自在に設けられた取っ手を更に備える、ことを特徴とする。
上記のように、取っ手は本体に取り付けられていても、着脱自在に設けられていても良い。
また、前記フライパンにおいて、前記本体の底面は、油を所定の位置に集めるための傾斜を有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、本体の底面に傾斜が形成されているので、油を所定位置に集めて、油跳ねによる火傷などの危険性をより低減できる。また、肉類や魚類を料理するとき、油が傾斜によって流れ、食材から余分な油を低減することによって、ヘルシーな料理を作ることができる。
更に、前記フライパンにおいて、前記本体の傾斜は、本体の裏側の凹みによって形成される、ことを特徴とする。
上記構成によれば、本体の傾斜を、裏側の凹みによって形成することで、軽量化が図れる。
また、前記フライパンにおいて、前記本体の傾斜には水分または油を導く溝を有し、前記本体の傾斜の裏側は平面である、ことを特徴とする。
上記構成によれば、油を所定位置に集めて、油跳ねによる火傷などの危険性をより低減できる。また肉類や魚類を料理するとき、油が傾斜によって流れ、食材から余分な油を低減することによって、ヘルシーな料理を作ることができる。
加えて、前記フライパンにおいて、前記本体の傾斜には水分または油を導く溝を有し、前記本体の傾斜の裏側は凹みによって形成される、ことを特徴とする。
上記構成によれば、油を所定位置に集めて、油跳ねによる火傷などの危険性をより低減できる。また、食材から油を低減することによって、ヘルシーな料理を作ることができる。更に、本体の裏側の凹みによって傾斜を形成することで、軽量化が図れる。
また、前記フライパンにおいて、前記本体の底部は、油を集めるための傾斜を持った溝を有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、傾斜を持った溝により油を所定位置に集めて、油跳ねによる火傷などの危険性をより低減できる。また、食材から油を低減することによって、ヘルシーな料理を作ることができる。
また、前記本体は、水蒸気排出用の小孔を有する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、フライパンの本体を蓋で閉じている状態において、本体内に生じている水蒸気を、外部に排出できる。そのため、加熱調理中に、蓋の内側に付着する水分そのものを減少させて、その水分による油跳ねの危険を防止できる。
本発明によれば、蓋を使用して加熱調理するときに、蓋の内側にできる水分を本体の外周部に設けた受け溝で受け、本体自身の熱により水分を蒸発させることで、水分が本体内に落下する事態を回避して、その水分を要因とするフライパンの油跳ねを防止できる。
また、蓋を開けたときに、蓋から水分が落下する事態を回避して、その水分を要因とするフライパンの油跳ねも防止できる。
本発明の第1の実施形態に係るフライパンについて説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るフライパンについて説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係るフライパンについて説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係るフライパンについて説明するための図である。 本発明の第5の実施形態に係るフライパンについて説明するための図である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフライパンを示している。
(a)図は斜視図、(b)図は平面図、(c)図は(b)図のX1−X1’線に沿った断面図である。(c)図では、フライパンと蓋を実線で、フライパンに蓋をした状態を破線でそれぞれ示している。また、(d)図はフライパンの淵部の拡大断面図である。
図1(a),(b)に示すように、フライパン10は、加熱対象の食材を収容する金属製の本体11と、この本体11の側面に取り付けられた取っ手(持ち手)12で構成されている。
本体11における淵部11aの外周上端には、調理の際に発生した水蒸気が凝縮した水分(水滴)を導入して蒸発させるための受け溝13が形成されている。この受け溝13は、調理中に飛散した油分を導入して貯留することもできる。また、受け溝13は、その断面がV字型、U字型、四角型、半円型など、様々な形状に形成されている。
図1(c)に破線で示すように、フライパン10の本体11には、上方から蓋14が被せられた状態で加熱調理が行われる。蓋14は、上方向に凸状のドーム形状(本体に対して上に凸形状)になっており、本体11と蓋14は外周部が実質的に一致した形状とサイズになっている。この蓋14の内面端部は、受け溝13の外側で本体11の淵部11aに接するように構成され、ドーム形状の上端にはツマミ14aが取り付けられている。
そして、蓋14を用いて本体11の開口部を閉じている状態において、食材の加熱調理によってフライパン10の本体11の内部に発生した水蒸気は、蓋14の下面で凝縮し、水滴が蓋14の中央部から外周部に向かって流れ、受け溝13に導入される。この受け溝13に導入された水分は、調理の熱によりフライパン10の本体11が高温になるため、蒸発する。そのため、蓋14を用いて本体11の開口部を閉じた状態での調理中に、蓋14の下面から落下する水分で油が跳ねる事態を防止している。
また、蓋14を開けたときには、蓋14に付着した水滴が事前に受け溝13に導入されており、蓋14から水滴が落下しないので、この点からも油跳ねを防止している。
その結果、調理人が火傷をする危険がなく、また、油が跳ねることで、不快で大きな調理音が発生する事態も回避している。
一例を挙げると、フライパン10の本体11の直径Δφが28cm、淵部11aの高さΔH1が6cm、取っ手12の長さΔLが20cmの場合には、受け溝13の幅Δwが2cm程度、深さΔhが1.5cm程度である。
尚、淵部11aの高さΔH1は、7cm程度であっても良いし、また、8cm程度であっても良い。
また、受け溝13が形成された淵部11aの外周上端が同じ高さの場合を例に取って説明したが、図1(d)に示すように、本体11における淵部11aの外周上端における外側の壁11cよりも内側の壁11dを高くすることで、加熱調理中に食材が受け溝13内に落下するのを防ぐことができる。また、調理した食材をフライパンの本体11から食器に移すときにも、食材が受け溝13内に入り込み難くなる。
例えば、外側の壁11cよりも内側の壁11dを、1cmから2cm高くするように形成する。
但し、淵部11aの内側の壁11dを高くし過ぎると、水分を受け溝13内に導くことができなくなるので、蓋14の内面形状を考慮し、蓋14の内面に接触しないような高さに設定する。
また、フライパンの本体11は、水蒸気排出用の小孔を有していても良い。 この小孔は、例えば、本体11の受け溝13の近傍において、単数又は複数設けられている。そのため、フライパンの本体11を14蓋で閉じている状態において、本体11内に生じている水蒸気を、外部に排出できる。その結果、加熱調理中に、蓋14の内側に付着する水分そのものを減少させて、その水分の落下による油跳ねを防止している。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態に係るフライパンを示している。
(a)図は平面図、(b)図は(a)図のX2−X2’線に沿った断面図である。(b)図では、フライパンの蓋を蓋立てに固定した状態を実線で示し、フライパンに蓋をした状態を破線で示している。
図2(a)に示すように、フライパン10は、加熱対象の食材を収容する金属製の本体11と、この本体11の側面に取り付けられた取っ手12と、本体11の取っ手12と対向する側面に取り付けられた蓋立て部15で構成されている。上述した第1の実施形態と同様に、本体11における淵部11aの外周上端には、調理の際に発生した水蒸気が凝縮した水分(水滴)を導入して蒸発させるための
受け溝13が形成されている。この受け溝13は、調理中に飛散した油分を導入して貯留することもできる。
蓋立て部15は、蓋14の周辺部を挟むようにして、蓋14を立てて保持すると共に、蓋14から流れる水分や油を貯留するための保持/貯留溝16を有している。この保持/貯留溝16に貯留された水分は、加熱調理による熱で蒸発する。蓋立て部15は、蓋14の周辺部の形状やサイズに合わせて構造を設定する。
図2(b)に破線で示すように、フライパン10の本体11には、蓋14が上方から被せられた状態で加熱調理が行われる。蓋14は、上方向に凸状のドーム形状になっており、本体11と蓋14は外周部が実質的に一致した形状とサイズになっている。この蓋14の内面端部は、受け溝13の外側で本体11の淵部11aに接するように構成され、ドーム形状の上端にはツマミ14aが取り付けられている。
一例を挙げると、フライパン10の本体11の直径Δφが28cm、淵部11aの高さΔH1が6cm、取っ手12の長さΔLが20cmの場合には、第1の実施形態と同様に、受け溝13の幅Δwが2cm程度、深さΔhが1.5cm程度である。また、フライパン10の蓋立て部15の高さΔTが8〜10cm、幅ΔW1が2〜2.5cmである。
尚、淵部11aの高さΔH1は、7cm程度であっても良いし、また、8cm程度であっても良い。
上記のような構成であっても第1の実施形態と同様に、蓋14を用いて本体11の開口部を閉じている状態において、食材の加熱調理によってフライパン10の本体11内部に発生した水蒸気は、蓋14の下面で凝縮し、水滴が蓋14の中央部から外周部に向かって流れ、受け溝13に導入される。この受け溝13に導入された水分は、調理の熱によりフライパン10の本体11が高温になるため、蒸発する。そのため、蓋14を用いて本体11の開口部を閉じている状態での調理中に、蓋14から落下する水分で油が跳ねる事態を防止している。
また、蓋14を開けたときには、蓋14に付着した水滴が事前に受け溝13に導入されており、蓋14から水滴が落下しないので、この点からも油跳ねを防止している。
更に、蓋立て部15に蓋14を置くことで、レンジやシンクなどの他の場所に油が付着するのを防止して、使用中の蓋14を衛生的に使用できる。しかも、蓋14を開けた状態で調理する場合には、蓋14を立てて保持した状態で調理することが可能となる。このとき、保持/貯留溝16内に貯留されている水分は調理の熱により蒸発する。
また、フライパンの本体11は、水蒸気排出用の小孔を有していても良い。この小孔は、例えば、本体11の受け溝13の近傍において、単数又は複数設けられている。そのため、フライパンの本体11を蓋14で閉じている状態において、本体11内に生じている水蒸気を、外部に排出できる。その結果、加熱調理中に、蓋14の内側に付着する水分そのものを減少させて、その水分による油跳ねの危険を防止している。
[第3の実施形態]
図3は、本発明の第3の実施形態に係るフライパンを示している。
(a)図は平面図、(b)図は(a)図のX3−X3’線に沿った断面図である。(b)図では、フライパンと蓋を実線で、フライパンに蓋をした状態を破線でそれぞれ示している。
図3(a)に示すように、フライパン10は、加熱対象の食材を収容する金属製の本体11と、この本体11の側面に取り付けられた取っ手12で構成されている。上述した第1、第2の実施形態と同様に、本体11における淵部11aの外周上端には、調理の際に発生した水蒸気が凝縮した水分(水滴)を導入して蒸発させるための受け溝13が形成されている。この受け溝13は、調理中に飛散した油分を導入して貯留することもできる。
図3(b)に示すように、フライパン10の本体11の底面11bは、持ち手12側が厚く、持ち手12から遠い側が薄くなっており、油が持ち手12側から離れる方向に流れるような傾斜(油を所定の位置に集めるための傾斜)が付けられている。
そして、上方から蓋14が被せられた状態で加熱調理が行われる。蓋14は、上方向に凸状のドーム形状になっており、本体11と蓋14は外周部が実質的に一致した形状とサイズになっている。この蓋14の内面端部は、受け溝13の外側で本体11の淵部11aに接するように構成され、ドーム形状の上端にはツマミ14aが取り付けられている。
これにより、食材の加熱調理によってフライパン10の本体11の内部に発生した水蒸気は、蓋14の下面で凝縮し、水滴が蓋14の中央部から外周部に向かって流れ、受け溝13に導入される。
一例を挙げると、フライパン10の本体11の直径Δφが20cm、淵部11aの高さΔH1が6cm、取っ手12の長さΔLが20cmの場合には、持ち手12側と持ち手12から遠い側の高低差を1〜2cm程度とする。
上記のような構成であっても第1、第2の実施形態と同様に、受け溝13に導入された水分は、調理の熱によりフライパン10の本体11が高温になるため、蒸発する。そのため、蓋14を用いて本体11の開口部を閉じている状態での調理中に、蓋14から落下する水分で油が跳ねる事態を防止している。
また、蓋14を開けたときには、蓋14に付着した水滴が事前に受け溝13に導入されており、蓋14から水滴が落下しないので、この点からも油跳ねを防止している。
しかも、本体11の底面11bに油が持ち手から離れるように流すための傾斜が形成されているので、たとえ本体11内に水分が落下しても、油跳ねは持ち手12から離れた位置で起こるので、油跳ねによる火傷などの危険性をより低減できる。また、肉類や魚類を料理するとき、油が傾斜によって流れ、食材から余分な油を低減できるので、ヘルシーな料理を作ることができる。
尚、本体11の底面11bの厚さの違いにより傾斜を形成する場合を例に取って説明したが、底面11bの厚さは一定にして裏側に凹みを形成し、底面11bの持ち手12側を上方向に凸状にするなどして傾斜を形成しても構わない。このように構成することで軽量化が図れる。
また、傾斜を形成した底部の内部を空洞化することで軽量化が図れる。この場合には、内部空間が密閉されないように開口部を形成すると良い。
更に、フライパンの本体11は、水蒸気排出用の小孔を有していても良い。この小孔は、例えば、本体11の受け溝13の近傍において、単数又は複数設けられている。そのため、フライパンの本体11を蓋14で閉じている状態において、本体11内に生じている水蒸気を、外部に排出できる。その結果、加熱調理中に、蓋14の内側に付着する水分そのものを減少させて、その水分による油跳ねの危険を防止している。
[第4の実施形態]
図4は、本発明の第4の実施形態に係るフライパンを示している。
(a)図は平面図、(b)図は(a)図のX4−X4’線に沿った断面図である。(b)図では、フライパンと蓋を実線で、フライパンに蓋をした状態を破線でそれぞれ示している。
図4(a)に示すように、フライパン10は、加熱対象の食材を収容する金属製の本体11と、この本体11の側面に取り付けられた取っ手12で構成されている。上述した第1乃至第3の実施形態と同様に、本体11における淵部11aの外周上端には、調理の際に発生した水蒸気が凝縮した水分(水滴)を導入して蒸発させるための受け溝13が形成されている。この受け溝13は、調理中に飛散した油分を導入して貯留することもできる。
また、本体11の底面11bに形成された油の流路(溝)17,17,…によって、長方形状の島状の突起部17a,17a,…が形成されている。油の流路17,17,…は、加熱調理によって発生する油(油脂)を導くためのもので、図4(b)に示すように、フライパン10の本体11の底面11bに形成された傾斜によって、より効率的に油が持ち手12側から離れる方向に流れる。
そして、本体11に上方から蓋14が被せられた状態で加熱調理が行われる。蓋14は、上方向に凸状のドーム形状になっており、本体11と蓋14は外周部が実質的に一致した形状とサイズになっている。この蓋14の内面端部は、受け溝13の外側で本体11の淵部11aに接するように構成され、ドーム形状の上端にはツマミ14aが取り付けられている。
これにより、食材の加熱調理によってフライパン10の本体11内部に発生した水蒸気は、蓋14の下面で凝縮し、水滴が蓋14の中央部から外周部に向かって流れ、受け溝13に導入される。
上記のような構成であっても、第1乃至第3の実施形態と同様に、調理の途中や終了時に、蓋14を開けたときに水滴が本体11内部に落下するのを防止でき、油跳ねによる火傷などの危険性を除去できる。また、蓋14を開けたときには、蓋14に付着した水滴が事前に受け溝13に導入されており、蓋14から水滴が落下しないので、この点からも油跳ねを防止できる。
しかも、本体11の底面11bに油が持ち手12から離れるように流すため流路17と傾斜が形成されているので、油跳ねによる火傷などの危険性をより効果的に低減できる。加えて、肉類や魚類を料理するとき、油が傾斜によって流れ、食材から余分な油を低減することによって、ヘルシーな料理を作ることができる。
また、フライパンの本体11は、水蒸気排出用の小孔を有していても良い。この小孔は、例えば、本体11の受け溝13の近傍において、単数又は複数設けられている。そのため、フライパンの本体11を蓋14で閉じている状態において、本体11内に生じている水蒸気を、外部に排出できる。その結果、加熱調理中に、蓋14の内側に付着する水分そのものを減少させて、その水分による油跳ねの危険を防止している。
[第5の実施形態]
図5は、本発明の第5の実施形態に係るフライパンを示している。
(a)図は平面図、(b)図は(a)図のX5−X5’線に沿った断面図である。(b)図では、フライパンと蓋を実線で、フライパンに蓋をした状態を破線でそれぞれ示している。
図5(a)に示すように、フライパン10は、四角形状の金属製の本体21と、この本体21の一辺の側面中央部に取り付けられた取っ手12で構成されている。上述した第1乃至第4の実施形態と同様に、本体21における淵部21aの外周上端には、調理の際に発生した水蒸気が凝縮した水分(水滴)を導入するための受け溝23が形成されている。この受け溝23は、調理中に飛散した油分を導入して貯留することもできる。
また、本体21の底面21bには多数のV字溝18,18,…が取っ手12側の側面から対向する側面に向かって平行に形成されている。V字溝18,18,…は加熱調理によって発生する油(油脂)を導くためのもので、図5(b)に示すように、フライパン10の本体21の底面21bに形成された傾斜によって、より効率的に油が持ち手側から離れる方向に流れるようになっている。
そして、本体21の四角形状に対応する四角形状の蓋24が上方から被せられた状態で加熱調理が行われる。蓋24は、外形が四角形で上方向に凸状のドーム形状になっており、本体21と蓋24は外周部が実質的に一致した形状とサイズになっている。この蓋24の内面端部は、受け溝23の外側で本体21の淵部21aに接するように構成され、ドーム形状の上端にはツマミ24aが取り付けられている。
これにより、食材の加熱調理によってフライパン10の本体21内部に発生した水蒸気は、蓋24の下面で凝縮し、水滴が蓋24の中央部から外周部に向かって流れ、受け溝23に導かれて蒸発する。
一例を挙げると、フライパン10の本体21の横方向の幅ΔW3が30cm、縦方向の幅ΔW4が25cm、淵の高さΔH2が5〜6cm、取っ手の長さが20cmの場合には、持ち手12側と持ち手12から遠い側の高低差を1〜2cm程度とする。
上記のような構成であっても第1乃至第4の実施形態と同様に、調理の途中や終了時に、蓋24を開けたときに水滴が本体21内部に落下するのを防止でき、油跳ねによる火傷などの危険性を除去できる。また、蓋24を開けたときには、蓋24に付着した水滴が事前に受け溝23に導入されており、蓋24から水滴が落下しないので、この点からも油跳ねを防止できる。
しかも、本体21の底面に油が持ち手12から離れるように流すためのV字溝18,18,…と傾斜が形成されているので、油跳ねによる火傷などの危険性をより効果的に低減できる。加えて、肉類や魚類を料理するとき、油が傾斜によって流れ、食材から余分な油を低減することによって、ヘルシーな料理を作ることができる。
また、フライパンの本体21は、水蒸気排出用の小孔を有していても良い。この小孔は、例えば、本体21の受け溝23の近傍において、単数又は複数設けられている。そのため、フライパンの本体21を蓋24で閉じている状態において、本体21内に生じている水蒸気を、外部に排出できる。その結果、加熱調理中に、蓋24の内側に付着する水分そのものを減少させて、その水分による油跳ねの危険を防止している。
尚、本発明は、上述した第1乃至第5の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
<変形例1>
例えば、上述した第1乃至第5の実施形態では、フライパン10の本体11,21に取っ手12が取り付けられた構造を例に取って説明したが、取っ手12が本体11,21に着脱自在に設けられた構造であっても同様に適用できる。本体11,21に小型の取っ手が更に設けられていても構わない。
<変形例2>
また、取っ手が無く、本体のみの構造でも良い。
<変形例3>
更に、第3乃至第5の実施形態の構造にも、第2の実施形態と同様に蓋立て部15を設けても良い。
<変形例4>
加えて、蓋立て部15が取っ手12に対向する位置に設けられている場合について説明したが、この位置に限られるものではない。
例えば、第3乃至第5の実施形態の場合には、油が取っ手12に対向する持ち手12から離れた位置に集まるので、取っ手12に対して90°の角度を持って設けると良い。これによって、水分が油に落下するのをより効果的に抑制できる。
<変形例5>
蓋立て部15は、1カ所ではなく複数箇所に設けても良い。
<変形例6>
更に、受け溝13,23を、本体11,21の淵部11a,21aの上端に、淵部11a,21aに沿って全周に渡って形成したが、一部に形成しても良い。
<変形例7>
また、フライパン10の本体11,21の底面11b,21bに傾斜を形成する場合を例に取って説明したが、油の流路17,17,…やV字溝18,18,…の深さを、持ち手12側を浅く、持ち手12から遠い側を深く形成しても、傾斜を形成するのと実質的に同様な作用効果が得られる。
<変形例8>
更に、円形と四角形状のフライパン10を例に取って説明したが、他の形状であっても同様に適用できる。フライパン10のサイズも一例を挙げて説明したが、小・中・大やS・M・Lなど必要に応じて形成すれば良い。
<変形例9>
また、本体11,21の内面には、焦げ付きを防止するためのコーティングが施されていても良い。
<変形例10>
加えて、第2乃至第5の実施形態においても、図1(d)に示したように、本体11における淵部11aの外周上端における外側の壁11cよりも内側の壁11dを高くしても良い。
<変形例11>
また、本体11,21における淵部11a,21aの外周上端に、受け溝13,23を、二重や三重に連なるように複数設けても良い。
以上に述べた通り、本発明に係るフライパンは、ガスや電気により加熱調理をする際に、その熱が本体11,21に直接加えられて、本体11,21が非常に高温になることに着目している
そして、蓋14を用いて本体11,21の開口部を閉じている状態において、食材の加熱調理によってフライパン10の本体11,21の内部に発生した水蒸気は、蓋14の下面で凝縮し、その水滴が蓋14の中央部から外周部に向かって流れ、受け溝13,23に導入される。
この受け溝13,23に導入された水滴は、調理の熱によりフライパン10の本体11,21と受け溝13,23が非常に高温になるため、蒸発する。そのため、蓋14を用いて本体11の開口部を閉じた状態での調理中に、蓋14の下面から水滴が本体11,21内に落下する事態を回避して、本体11,21内で油が跳ねる事態を防止しているのである。
また、蓋14を開けたときには、蓋14に付着した水滴が事前に受け溝13に導入されて蒸発し、蓋14から水滴が本体11,21内に落下しないので、この点からも本体11,21内での油跳ねを防止しているのである。
即ち、本発明に係るフライパン10は、フライパン10で食材を調理するときに油が跳ねる危険な問題点を、受け溝13,23に導入した水滴をフライパン10自身による加熱により蒸発させることで、解決しているのである。
本発明は、調理用の様々なフライパンに適用でき、産業上有用である。
10…フライパン
11,21…本体
11a,21a…淵部
11b,21b…底面
11c…外側の壁(淵部の外周上端における外側の壁)
11d…内側の壁(淵部の外周上端における内側の壁)
12…取っ手
13,23…受け溝
14,24…蓋
14a,24a…ツマミ
15…蓋立て部
16…保持/貯留溝
17,17…油の流路
17a,17a…突起部
18,18…V字溝

Claims (10)

  1. 加熱対象の食材を収容する本体と、
    前記本体における淵部の外周上端において淵部に沿って形成され、前記淵部の外周上端における外側の壁よりも内側の壁が高い受け溝と、
    前記本体に対応する形状及びサイズを有し、前記本体に対して上に凸形状の蓋とを備え、
    前記蓋の内面端部は、前記受け溝の外側で前記本体の淵部に接するように構成され、
    加熱調理によって発生する水蒸気が前記蓋の内面に凝縮した水分を、前記蓋の内面に沿って前記受け溝内に導入して蒸発させることを特徴とするフライパン。
  2. 前記蓋の周辺部を挟むようにして蓋を立て掛ける蓋立て部を更に備え、前記蓋立て部は、立てた蓋から流れる水分または油を受け取る保持/貯留溝を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のフライパン。
  3. 前記本体の平面形状は、円形または四角形である、ことを特徴とする請求項1に記載のフライパン。
  4. 前記本体の淵部に取り付けられた少なくとも一つの取っ手、または前記本体の淵部に着脱自在に設けられた取っ手を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載のフライパン。
  5. 前記本体の底面は、油を所定の位置に集めるための傾斜を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のフライパン。
  6. 前記本体の傾斜は、本体の裏側の凹みによって形成される、ことを特徴とする請求項5に記載のフライパン。
  7. 前記本体の傾斜には水分または油を導く溝を有し、前記本体の傾斜の裏側は平面である、ことを特徴とする請求項5に記載のフライパン。
  8. 前記本体の傾斜には水分または油を導く溝を有し、前記本体の傾斜の裏側は凹みによって形成される、ことを特徴とする請求項5に記載のフライパン。
  9. 前記本体の底部は、油を集めるための傾斜を持った溝を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のフライパン。
  10. 前記本体は、水蒸気排出用の小孔を有する、ことを特徴とする請求項1乃至いずれか1つの項に記載のフライパン。
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