JP3225240B2 - 電磁誘導加熱を利用した加熱保温プレート及び電磁誘導加熱調理用容器 - Google Patents

電磁誘導加熱を利用した加熱保温プレート及び電磁誘導加熱調理用容器

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JP3225240B2
JP3225240B2 JP2000009202A JP2000009202A JP3225240B2 JP 3225240 B2 JP3225240 B2 JP 3225240B2 JP 2000009202 A JP2000009202 A JP 2000009202A JP 2000009202 A JP2000009202 A JP 2000009202A JP 3225240 B2 JP3225240 B2 JP 3225240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁誘導加熱を
利用した加熱保温プレート及び電磁誘導加熱調理用容器
に関し、特に発熱体の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導加熱(Induction Heating 以
下、「IH」と略称する)方式により鍋等の容器を加熱
して調理するIH調理器は、加熱源として火を用いない
ため、ガスコンロ等に比べて安全性が高く、また、ガス
の燃焼により室内の空気が汚染されることがなく、さら
には、熱効率も良くて省エネルギーであること等のメリ
ットを有することから、最近、急速に普及している。
【0003】このようなIH調理器に用いられるIH調
理用容器の素材として、アルミニウム合金等の非磁性材
を用いる場合、鉄や磁性ステンレススチール等の磁性材
からなるプレートを容器本体底面に鋳ぐるみ、ろう付け
又は熱間圧着等により接合したり、あるいは鉄粉等の金
属粉末を溶射して被膜を形成する等して発熱体を設けて
いる。
【0004】例えば、特開平5−177336号公報に
は、磁性金属板からなる発熱体を容器本体底面に鋳ぐる
みにより接合する技術が開示されている。
【0005】特開昭61−33612号公報には、容器
本体底面に形成した突起と磁性金属板からなる発熱体に
形成した孔とを嵌合し、カシメやスポット溶接等により
発熱体を容器本体底面に接合する技術が開示されてい
る。
【0006】特許第2806635号公報には、磁性金
属板からなる発熱体を熱間圧着により接合する技術が開
示されている。
【0007】一方、非磁性材からなる容器を発熱体を接
合することなくそのまま用いる場合には、発熱体を接合
した加熱プレートを容器とは別に用意し、この加熱プレ
ートをIH調理器に載せてその上に容器を置いて使用す
ることも行われている。
【0008】ところで、図13(a)に示すように、上
述の如き発熱体101は、鍋等の容器102の容器本体
103の底面形状に合わせて円形に作られているのが現
状である。図13(b)に示すように、その作り方は、
磁性材からなる細長い矩形の帯状プレート104をプレ
スにて円形に打ち抜いて作っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如く発
熱体101を細長い矩形の帯状プレート104から円形
に打ち抜いて作ると、図13(b)に示すように、打抜
き後に残る残余部分105が多くなって歩留まりが悪
く、この歩留まりは、発熱体101の大きさにもよる
が、約70%程度になる。残りの約30%の残余部分1
05は廃棄処分するしかなく、材料の無駄が多くてコス
トアップとなり、非常に不経済である。
【0010】また、図12(a)に示すように、電磁誘
導により発生した渦電流106は、破線矢印で示すよう
に容器本体103底面の発熱体101を円を描いて流れ
るが、この発熱体101は円形の1枚物であるため、発
熱体101が接合の劣化や外力等によって容器本体10
3底面から剥離すると(剥離部分を図12(b)に破線
にて表すとともに符号107を付して示す)、剥離部分
107では容器本体103底面への放熱が妨げられる
が、渦電流106は剥離部分107を流れ続けるため、
当該剥離部分107が過熱されて赤熱し、危険な状態と
なる。この剥離は当初は部分的で小さくても、過熱によ
り熱歪みが増大して一気に全体に進行するため、容器が
使用できなくなる事態が生ずる。
【0011】さらに、発熱体101の素材である磁性体
と、容器本体103の素材である非磁性体とは異種金属
であるため、各々の熱膨張率に差がある。例えば、発熱
体101が鉄や磁性ステンレススチール製であり、容器
本体103がアルミニウム合金製である場合、アルミニ
ウム合金の熱膨張率は鉄等のそれに比べて約2倍と高い
ため、使用中に発熱体101に熱応力が発生し、この熱
応力が発熱体101の剥離の原因になる。特に、発熱体
101が1枚物であるため、熱応力はその大きさに比例
して大きくなり、熱歪みが大きくなって剥離し易くな
る。
【0012】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、発熱体を安価に作り
かつ剥離し難くすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、発熱体を複数に分割するとともに、そ
の分割の仕方に工夫を凝らしたことを特徴とする。
【0014】具体的には、この発明は、IHを利用した
加熱保温プレート及びIH調理用容器を対象とし、次の
ような解決手段を講じた。
【0015】すなわち、請求項1〜5に記載の発明は、
前者のIHを利用した加熱保温プレート、つまり非磁性
材からなる容器を発熱体を接合することなくそのまま用
いる場合に、IH調理器と容器との間に介入して使用し
たり、あるいは予めIH調理器上で加熱しておきこれを
IH調理器から下ろしてその上に皿、鍋、料理等を載せ
て保温するために使用する加熱保温プレートに関するも
のであり、その内、請求項1に記載の発明は、非磁性材
からなるプレート本体と、上記プレート本体に接合され
磁性材からなる発熱体とで構成され、上記発熱体は、複
数枚の分割プレートからなり、これら分割プレートは上
記プレート本体に円形に配置され、かつ各分割プレート
は、その形状が互い違いに逆向きになるように矩形の帯
状プレートを一方の長辺側から他方の長辺側に掛けて斜
めに切断することで、この切断線が見切り線となって隣
り合う分割プレートから分離して切り出された切出しプ
レートからなることを特徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、発熱体は、円形に配置された複数枚の分割プレー
トで構成されていることから、1枚物の発熱体のように
大きく円形に打ち抜かずに済み、個々の小さな分割プレ
ートが互いの間隔を詰めた状態で打ち抜き又は切断によ
り作られ、よって、打ち抜き又は切断後に残る廃棄処分
となる残余部分が少なくなって歩留まりが良くなり、材
料の無駄が少なくなって経済的でかつ安価な発熱体とな
る。さらに、分割プレートが隙間なく並んだ状態で帯状
プレートから切り出され、歩留まりがほぼ100%近く
になる。
【0017】また、発熱体を構成する一部の分割プレー
トが接合の劣化や外力等によってプレート本体から剥離
すると、渦電流は剥離部分を避けて流れるため、当該剥
離部分は発熱せず、過熱による危険が回避されるととも
に、過熱による熱歪みの増大もなくて剥離が進行せず剥
離部分の拡大が抑制される。
【0018】さらに、分割プレートとプレート本体との
熱膨張率の差に起因して分割プレートに作用する熱応力
は、個々の小さな分割プレートに分散されて1枚物の大
きな発熱体の場合に比べて小さく、よって、熱歪みはそ
れほど大きくならず、分割プレートは剥離し難くなる。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のIHを利用した加熱保温プレートにおいて、隣り合う
分割プレートは、互いに所定の間隔をあけて配置されて
いることを特徴とする。
【0020】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、隣り合う分割プレートは互いに接触せず、剥離の
影響が隣りの分割プレートに及ばない。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のIHを利用した加熱保温プレートにおいて、各分割プ
レートは、三角形、台形、扇形及びこれら形状に近似し
た形状のいずれかの形状に形成されていることを特徴と
する。
【0022】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、分割プレートの形状が具体化され、これにより、
複数枚の分割プレートが円形にかつ隣り合う分割プレー
ト間に大きく隙間をあけることなく詰めた状態で配置さ
れ、熱効率が低下しない。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のIHを利用した加熱保温プレートにおいて、各分割プ
レートには、多数の小孔が開設されていることを特徴と
する。
【0024】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、分割プレートをプレート本体に鋳ぐるむ場合、溶
融金属が分割プレートの各小孔に浸入し、分割プレート
がプレート本体に強固に接合される。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のIHを利用した加熱保温プレートにおいて、各分割プ
レートは、鋳ぐるみ、ろう付け、熱間圧着、冷間圧着及
びカシメのいずれかによりプレート本体に接合されてい
ることを特徴とする。
【0026】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、プレート本体に対する分割プレートの接合の仕方
が具体化される。
【0027】請求項6〜11に記載の発明は、後者のI
H調理用容器、つまり非磁性材からなる容器本体底面に
発熱体を接合し、IH調理器に直接載せて使用するタイ
プの容器に関するものであり、その内、請求項6に記載
の発明は、非磁性材からなる容器本体底面に請求項1〜
5のいずれか1項に記載のIHを利用した加熱保温プレ
ートが接合されていることを特徴とする。
【0028】上記の構成により、請求項6に記載の発明
では、請求項1〜5に記載の発明と同様の作用効果が得
られる。
【0029】請求項7に記載の発明は、非磁性材からな
る容器本体と、上記容器本体底面に接合され磁性材から
なる発熱体とで構成されたIH調理用容器を前提とし、
上記発熱体は、複数枚の分割プレートからなり、これら
分割プレートは上記容器本体底面に円形に配置され、か
つ各分割プレートは、その形状が互い違いに逆向きにな
るように矩形の帯状プレートを一方の長辺側から他方の
長辺側に掛けて斜めに切断することで、この切断線が見
切り線となって隣り合う分割プレートから分離して切り
出された切出しプレートからなることを特徴とする。
【0030】上記の構成により、請求項7に記載の発明
では、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得られ
る。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のIH調理用容器において、隣り合う分割プレートは、
互いに所定の間隔をあけて配置されていることを特徴と
する。
【0032】上記の構成により、請求項8に記載の発明
では、請求項2に記載の発明と同様の作用効果が得られ
る。
【0033】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
のIH調理用容器において、各分割プレートは、三角
形、台形、扇形及びこれら形状に近似した形状のいずれ
かの形状に形成されていることを特徴とする。
【0034】上記の構成により、請求項9に記載の発明
では、請求項3に記載の発明と同様の作用効果が得られ
る。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項7に記
載のIH調理用容器において、各分割プレートには、多
数の小孔が開設されていることを特徴とする。
【0036】上記の構成により、請求項10に記載の発
明では、請求項4に記載の発明と同様の作用効果が得ら
れる。
【0037】請求項11に記載の発明は、請求項7に記
載のIH調理用容器において、各分割プレートは、鋳ぐ
るみ、ろう付け、熱間圧着、冷間圧着及びカシメのいず
れかにより容器本体底面に接合されていることを特徴と
する。
【0038】上記の構成により、請求項11に記載の発
明では、請求項5に記載の発明と同様の作用効果が得ら
れる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0040】図7はこの発明の一実施形態に係るIH調
理用容器としての鍋1をIH調理器11に載せた状態を
示す。このIH調理器11は、耐熱ガラスからなるトッ
ププレート12が上部に設けられたケース13を備え、
上記トッププレート12下方には、誘導コイル14が渦
巻き状に配置され、その下方には高周波電流発生装置1
5が配置されている。このIH調理器11では、高周波
電流発生装置15から高周波電流を誘導コイル14に供
給すると、磁力線16が鍋1の後述する発熱体5(分割
プレート6)を横切るように発生し、この発熱体5(分
割プレート6)内部に渦電流17(図10に示す)が発
生する。この渦電流17がジュール熱に変換されること
で発熱体5(分割プレート6)が発熱して上記鍋1を加
熱するようになっている。
【0041】一方、上記鍋1は、アルミニウム合金、銅
合金及びマグネシウム合金等の非磁性材からなる容器本
体としての鍋本体2を備え、この鍋本体2底面のほぼ全
域に亘って鉄及び磁性ステンレススチール等の磁性材か
らなる本発明の特徴とする発熱体5が接合されて構成さ
れている。
【0042】図1(a)に示すように、上記発熱体5
は、8枚の分割プレート6からなる8分割タイプであ
る。これら8枚の分割プレート6は、二等辺三角形の頂
角側の頂点が欠けた形状をしており、欠如部分を鍋本体
2底面の中心に向けるとともに、底辺側を鍋本体2底面
の外周に向けて鍋本体2底面の中心周りに円形に配置さ
れている。分割プレート6の配置領域は、8枚の分割プ
レート6の欠如部分で囲まれる鍋本体2底面の中心部分
と、鍋本体2底面の外周部分とを除く鍋本体2底面のほ
ぼ全域に亘っており、隣り合う分割プレート6は互いに
所定の間隔をあけている。この間隔は例えば1〜2mm程
度であるが、限定されるものではなく、熱効率に影響を
及ぼさない範囲で決定すればよい。なお、上述の如く鍋
本体2底面の中心部分に分割プレート6、つまり発熱領
域がないのは、IH調理器11の誘導コイル14の渦巻
き形状に対応させたものである。
【0043】図1(b)に示すように、上記各分割プレ
ート6は、その形状が互い違いに逆向きになるように細
長い矩形の帯状プレート7を一方の長辺側から他方の長
辺側に掛けて斜めに切断することで、この切断線が見切
り線となって隣り合う分割プレート6から分離して切り
出された切出しプレートからなる。本例では、各分割プ
レート6は、細長い矩形の帯状プレート7を右側に傾い
た直線に沿って斜めに切断する作業と、左側に傾いた直
線に沿って斜めに切断する作業とを隣り合う切断線の端
が接触しないように交互に等間隔で繰り返して行うこと
で、個々に独立した略二等辺三角形に切り出される。
【0044】この8枚の分割プレート6からなる発熱体
5は鍋本体2底面に加圧鋳造による鋳ぐるみにより直接
に接合されて円形に配置され、この発明の一実施形態に
係るIH調理用鍋1が製作される。
【0045】この発熱体5の鋳ぐるみの要領は、まず、
図8(a)に示すように、下型21のキャビティ22底
面の中央に8枚の分割プレート6を円形に配置した後、
上記キャビティ22にアルミニウム合金等の非磁性材か
らなる溶融金属23をラドル24で注入する。次いで、
図8(b)に示すように、上型25を下降させて型締め
し、上記溶融金属23を加圧して溶融金属23が凝固す
るのを待つ。その後、図8(c)に示すように、上型2
5を上昇させ、成形された製品としての鍋1を脱型す
る。これにより、鍋本体2底面に発熱体5(分割プレー
ト6)が直接に接合されたIH調理用鍋1が製作され
る。
【0046】なお、発熱体5(分割プレート6)を鍋本
体2底面に接合するやり方として、鋳ぐるみ以外に、図
9に示すように、プレス下型26に鋳造した鍋本体2を
逆さにして載せ、その上にろう材27を載せ、さらにそ
の上に発熱体5(分割プレート6)を載せた後、高温の
炉の中でプレス上型28と上記プレス下型26とで加圧
して発熱体5(分割プレート6)が鍋本体2底面に直接
に接合されたIH調理用鍋1を製作してもよい。また、
ろう材27を用いずに、圧接鍛造技術等の熱間圧着や冷
間圧着を採用してもよく、さらには、カシメにより発熱
体5(分割プレート6)を鍋本体2底面に接合してもよ
い。
【0047】このように、この実施の形態では、発熱体
5を円形に配置した8枚の分割プレート6で構成してい
るので、個々の小さな分割プレート6を互いの間隔を詰
めて切断することができ、1枚物の発熱体のように大き
く円形に打ち抜いた場合に比べて廃棄処分となる残余部
分を大幅に少なくして歩留まりを良くすることができ
る。したがって、材料を無駄なく使って経済的でかつ安
価に発熱体5を作ることができ、ひいては低コストのI
H調理用鍋1とすることができる。
【0048】また、この実施の形態におけるIH調理用
鍋1をIH調理器11に載せて使用すると、図10
(a)に示すように、電磁誘導により発生した渦電流1
7が破線矢印で示すように鍋本体2底面の発熱体5(分
割プレート6)を円を描いて流れる。この場合、発熱体
5を構成する一部の分割プレート6が接合の劣化や外力
等によって鍋本体2底面から剥離すると(剥離部分を図
10(b)に破線にて表すとともに符号8を付して示
す)、渦電流17が剥離部分8を避けて流れるので、当
該剥離部分8の発熱を回避することができ、過熱による
危険及び熱歪み増大による剥離進行を共になくして剥離
部分8が拡大するのを抑制することができる。
【0049】さらに、この実施の形態では、分割プレー
ト6と鍋本体2底面との熱膨張率の差に起因して分割プ
レート6に作用する熱応力を個々の小さな分割プレート
6に分散することで、1枚物の大きな発熱体の場合に比
べて小さくすることができるので、熱歪みが大きくなら
ず、分割プレート6を剥離し難くすることができる。ま
た、隣り合う分割プレート6間に間隔があるので、互い
の接触を避けて剥離した分割プレート6の影響を隣りの
分割プレート6に及ばないようにすることができる。し
かも、その隙間は大きくなく、隣り合う分割プレート6
をできるだけ接近させて詰めているので、熱効率の低下
を防止することができる。
【0050】加えて、この実施の形態では、各分割プレ
ート6は、その形状が互い違いに逆向きになるように矩
形の帯状プレート7を一方の長辺側から他方の長辺側に
掛けて斜めに切断することで、この切断線が見切り線と
なって隣り合う分割プレート6から分離して切り出され
た切出しプレートからなるので、分割プレート6を隙間
なく並べた状態で帯状プレート7から切り出すことがで
き、歩留まりをほぼ100%近くにすることができる。
【0051】上記発熱体5は、上述の如き8分割タイプ
のものに限らず、また、発熱体5を構成する分割プレー
ト6の形状も上述の如き略二等辺三角形に限らない。次
にその変形例のいくつかを図2〜6に例示する。これら
図2〜6に挙げる5つの変形例においても、上記の一実
施形態と同様の作用効果を得ることができるものであ
る。
【0052】(変形例1) 図2(a)に示すように、本例の発熱体5は、図1
(a)の発熱体5と同様に、8枚の分割プレート6から
なる8分割タイプであるが、各分割プレート6の形状
は、頂点が欠けていない二等辺三角形である。これら8
枚の分割プレート6は、頂点を鍋本体2底面の中心に向
けるとともに、底辺側を鍋本体2底面の外周に向けて鍋
本体2底面の中心周りに円形に配置されている。各分割
プレート6の頂点は鍋本体2底面の中心間近に迫ってお
り、分割プレート6の配置領域は、鍋本体2底面の外周
部分を除く鍋本体2底面のほぼ全域に亘っており、隣り
合う分割プレート6は互いに所定の間隔をあけている。
この間隔は例えば1〜2mm程度であるが、限定されるも
のでないことは上記の一実施形態と同じである。これに
よれば、8枚の分割プレート6の頂点が鍋本体2底面の
中心間近に迫っているので、鍋本体2底面の中心部分の
発熱面積を増やすことができる。
【0053】図2(b)に示すように、上記各分割プレ
ート6は、図1(a)の分割プレート6と同様に、その
形状が互い違いに逆向きになるように細長い矩形の帯状
プレート7を一方の長辺側から他方の長辺側に掛けて斜
めに切断することで、この切断線が見切り線となって隣
り合う分割プレート6から分離して切り出された切出し
プレートからなるが、形状が若干異なるので、次のよう
にして切り出す。つまり、本例では、各分割プレート6
は、細長い矩形の帯状プレート7を右側に傾いた直線に
沿って斜めに切断する作業と、左側に傾いた直線に沿っ
て斜めに切断する作業とを隣り合う切断線の端が接触す
るように交互に繰り返して行うことで、個々に独立した
二等辺三角形に切り出される。
【0054】(変形例2) 図3(a)に示すように、本例の発熱体5も、図1
(a)の発熱体5と同様に、8枚の分割プレート6から
なる8分割タイプであるが、各分割プレート6の形状は
扇形である。これら8枚の分割プレート6は、曲率半径
が小さくて円弧長さが短い円弧部分を鍋本体2底面の中
心に向けるとともに、曲率半径が大きくて円弧長さが長
い円弧部分を鍋本体2底面の外周に向けて鍋本体2底面
の中心周りに円形に配置されている。分割プレート6の
配置領域は、8枚の分割プレート6の曲率半径が小さく
て円弧長さが短い内側の円弧部分で囲まれる鍋本体2底
面の中心部分と、鍋本体2底面の外周部分とを除く鍋本
体2底面のほぼ全域に亘っており、隣り合う分割プレー
ト6は互いに所定の間隔をあけている。この間隔は例え
ば1〜2mm程度であるが、限定されるものでないことは
上記の一実施形態と同じである。なお、上述の如く鍋本
体2底面の中心部分に分割プレート6、つまり発熱領域
がないのは、IH調理器11の誘導コイル14の渦巻き
形状に対応させたものであり、このことは上記の一実施
形態において既に説明した。これによれば、8枚の分割
プレート6の曲率半径が大きくて円弧長さが長い外側の
円弧部分が鍋本体2底面の外周に沿って等間隔で円形に
位置し、しかも、IH調理器11の誘導コイル14の外
周形状にも対応しているので、鍋本体2底面の外周部分
の発熱面積を増やすことができる。
【0055】図3(b)に示すように、上記各分割プレ
ート6は、図1(a)の分割プレート6と同様に、その
形状が互い違いに逆向きになるように細長い矩形の帯状
プレート7を一方の長辺側から他方の長辺側に掛けて斜
めに切断することで、この切断線が見切り線となって隣
り合う分割プレート6から分離して切り出された切出し
プレートからなるが、形状が若干異なるので、次のよう
にして切り出す。つまり、本例では、各分割プレート6
は、細長い矩形の帯状プレート7を右側に傾いた直線に
沿って斜めに切断する作業と、左側に傾いた直線に沿っ
て斜めに切断する作業とを隣り合う切断線の端が接触し
ないように交互に等間隔で繰り返して行うとともに、隣
り合う切断線間において間隔の狭い方を曲率半径が小さ
くて円弧長さが短い円弧状に切断し、反対側の間隔の広
い方を曲率半径が大きくて円弧長さが長い円弧状に切断
することで、個々に独立した扇形に切り出される。
【0056】(変形例3) 図4(a)に示すように、本例の発熱体5も、図1
(a)の発熱体5と同様に、8枚の分割プレート6から
なる8分割タイプであるが、各分割プレート6の形状
は、図1(a)の二等辺三角形の分割プレート6におい
て、2つの側辺を同じ方向にかつ同じ曲率半径で円弧状
に切断して三角形に近似した形状をしている。これら8
枚の分割プレート6は、上記両円弧部分間の間隔の狭い
直線部分を鍋本体2底面の中心に向けるとともに、間隔
の広い直線部分を鍋本体2底面の外周に向けて鍋本体2
底面の中心周りに円形に配置されている。分割プレート
6の配置領域は、8枚の分割プレート6の間隔の狭い内
側の直線部分で囲まれる鍋本体2底面の中心部分と、鍋
本体2底面の外周部分とを除く鍋本体2底面のほぼ全域
に亘っており、隣り合う分割プレート6は互いに所定の
間隔をあけている。この間隔は例えば1〜2mm程度であ
るが、限定されるものでないことは上記の一実施形態と
同じである。なお、上述の如く鍋本体2底面の中心部分
に分割プレート6、つまり発熱領域がないのは、IH調
理器11の誘導コイル14の渦巻き形状に対応させたも
のであり、このことは上記の一実施形態において既に説
明した。これによれば、直線部分と曲線部分との組み合
わせによって意匠的効果を期待することができる。
【0057】図4(b)に示すように、上記各分割プレ
ート6は、図1(a)の分割プレート6と同様に、その
形状が互い違いに逆向きになるように細長い矩形の帯状
プレート7を一方の長辺側から他方の長辺側に掛けて斜
めに切断することで、この切断線が見切り線となって隣
り合う分割プレート6から分離して切り出された切出し
プレートからなるが、形状が異なるので、次のようにし
て切り出す。つまり、本例では、各分割プレート6は、
細長い矩形の帯状プレート7を右側に傾いた円弧に沿っ
て斜めに切断する作業と、左側に傾いた円弧に沿って斜
めに切断する作業とを隣り合う切断線の端が接触しない
ように交互に等間隔で繰り返して行うことで、個々に独
立した略二等辺三角形に切り出される。
【0058】(変形例4) 図5(a)に示すように、本例の発熱体5は、今まで述
べた発熱体5とは異なり、5枚の分割プレート6からな
る5分割タイプであり、各分割プレート6の形状は台形
である。これら5枚の分割プレート6は、短辺である上
底を鍋本体2底面の中心に向けるとともに、長辺である
下底を鍋本体2底面の外周に向けて鍋本体2底面の中心
周りに円形に配置されている。分割プレート6の配置領
域は、5枚の分割プレート6の上底で囲まれる鍋本体2
底面の中心部分と、鍋本体2底面の外周部分とを除く鍋
本体2底面のほぼ全域に亘っており、隣り合う分割プレ
ート6は互いに所定の間隔をあけている。この間隔は例
えば1〜2mm程度であるが、限定されるものでないこと
は上記の一実施形態と同じである。なお、上述の如く鍋
本体2底面の中心部分に分割プレート6、つまり発熱領
域がないのは、IH調理器11の誘導コイル14の渦巻
き形状に対応させたものであり、このことは上記の一実
施形態において既に説明した。
【0059】図5(b)に示すように、上記各分割プレ
ート6は、図1(a)の分割プレート6と同様に、その
形状が互い違いに逆向きになるように細長い矩形の帯状
プレート7を一方の長辺側から他方の長辺側に掛けて斜
めに切断することで、この切断線が見切り線となって隣
り合う分割プレート6から分離して切り出された切出し
プレートからなる。本例の分割プレート6の形状は、図
1(a)の分割プレート6を横方向に幅広くした形状で
あるため、基本的には、図1(b)で説明した如く、各
分割プレート6は、細長い矩形の帯状プレート7を右側
に傾いた直線に沿って斜めに切断する作業と、左側に傾
いた直線に沿って斜めに切断する作業とを隣り合う切断
線の端が接触しないようにかつ切断線の間隔を広くして
交互に等間隔で繰り返して行うことで、個々に独立した
台形に切り出される。
【0060】(変形例5) 図6(a)に示すように、本例の発熱体5は、図1
(a)の発熱体5と同様に、8枚の分割プレート6から
なる8分割タイプであり、各分割プレート6の形状は、
図1(a)の二等辺三角形の分割プレート6全面に多数
の小孔6aを開設しているものである。この小孔6aが
あることで、各分割プレート6を鋳ぐるみにより鍋本体
2底面に接合する際、溶融金属を小孔6aに浸入させて
鍋本体2底面に対する分割プレート6の接合性を高める
ことができる。
【0061】なお、分割プレート6の枚数は上記の各例
に限らず、鍋1等の容器の大きさや目的用途によって適
宜増減可能であり、その形状も同様に変更可能である。
【0062】以上は、発熱体5(分割プレート6)を鍋
本体2底面に直接に接合して円形に配置する場合であっ
たが、図11に示すように、磁性材からなる発熱体5
(分割プレート6)を非磁性材からなるプレート本体4
に接合して上記分割プレート6が円形に配置された加熱
保温プレート3を構成し、これを1つの独立した製品と
してもよい。そして、この加熱保温プレート3は、非磁
性材からなる鍋1を発熱体を接合することなくそのまま
用いる場合に、IH調理器11と鍋1との間に介入され
て使用される。あるいは、加熱保温プレート3を予めI
H調理器11上で加熱しておき、この加熱した加熱保温
プレート3をIH調理器11から下ろしてその上に皿、
鍋、料理等を載せて保温用として使用する。この場合に
おいても、分割プレート6の枚数、形状及び帯状プレー
ト7からの切出し方等は前述した通りである。
【0063】また、図示しないが、上述の如く構成され
た加熱保温プレート3を鍋1と独立した製品として用い
てもよいが、鍋1の形状及び構造如何によっては上記加
熱保温プレート3を鍋本体2底面に一体に接合して用い
てもよい。
【0064】さらに、上記の一実施形態及び変形例1〜
5では、IH調理用容器として鍋1を例示したが、他の
あらゆる調理用容器にも適用することができるものであ
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、磁性材からなる発熱体を複数枚の分割プレートで構
成し、これら分割プレートを非磁性材からなるプレート
本体に円形に配置してIHを利用した加熱保温プレート
とするか、あるいは、この加熱保温プレートを容器本体
底面に一体に接合するか、さらには、複数枚の分割プレ
ートからなる発熱体を直接に容器本体底面に接合してI
H調理用容器とする。したがって、発熱体を大きく1枚
物に打ち抜くことなく小さな分割プレートを互いに詰め
た状態で切り出すことができ、材料を無駄なく使って歩
留まりが良く経済的で安価な発熱体とすることができ
る。また、渦電流は分割プレートの剥離部分を避けて流
れるので、剥離部分の過熱による危険及び剥離進行を抑
制することができる。さらに、複数枚に分割された小さ
な分割プレートに熱歪みを分散して分割プレートを剥離
し難くすることができる。さらに、上記各分割プレート
は、その形状が互い違いに逆向きになるように矩形の帯
状プレートを一方の長辺側から他方の長辺側に掛けて斜
めに切断することで、この切断線が見切り線となって隣
り合う分割プレートから分離して切り出された切出しプ
レートからなるので、分割プレートを隙間なく並べた状
態で帯状プレートから切り出すことができ、歩留まりを
ほぼ100%近くにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の一実施形態において発熱体
を構成する分割プレートの配列状態を示す鍋の底面図、
(b)は上記分割プレートを帯状プレートから切り出す
要領を説明する図である。
【図2】(a)は変形例1の図1(a)相当図、(b)
は変形例1の図1(b)相当図である。
【図3】(a)は変形例2の図1(a)相当図、(b)
は変形例2の図1(b)相当図である。
【図4】(a)は変形例3の図1(a)相当図、(b)
は変形例3の図1(b)相当図である。
【図5】(a)は変形例4の図1(a)相当図、(b)
は変形例4の図1(b)相当図である。
【図6】(a)は変形例5の図1(a)相当図、(b)
は変形例5の図1(b)相当図である。
【図7】IH調理用鍋を載せた状態のIH調理器の概略
構成図である。
【図8】発熱体を鋳ぐるみにより接合する方法を説明す
る工程図であり、(a)は注湯工程図、(b)は加圧工
程図、(c)は脱型工程図である。
【図9】発熱体をろう付けにより接合する方法を説明す
る図である。
【図10】(a)はこの発明の一実施形態において発熱
体に剥離が発生する前の渦電流の流れ方を示す鍋の底面
図、(b)はこの発明の実施の形態1において発熱体に
剥離が発生した後の渦電流の流れ方を示す鍋の底面図で
ある。
【図11】加熱保温プレートを用いた状態のIH調理器
の概略構成図である。
【図12】(a)は従来例において発熱体に剥離が発生
する前の渦電流の流れ方を示す鍋の底面図、(b)は従
来例において発熱体に剥離が発生した後の渦電流の流れ
方を示す鍋の底面図である。
【図13】(a)は従来例において発熱体が接合された
状態を示す鍋の底面図、(b)は上記発熱体を帯状プレ
ートから切り出す要領を説明する図である。
【符号の説明】
1 鍋(容器) 2 鍋本体(容器本体) 3 加熱保温プレート 4 プレート本体 5 発熱体 6 分割プレート 6a 小孔 7 帯状プレート
フロントページの続き (72)発明者 岡村 守 広島県広島市安佐南区長束3丁目44番17 −8号 広島アルミニウム工業株式会社 内 (56)参考文献 特開 平9−199264(JP,A) 特開 昭49−80639(JP,A) 実開 昭61−1294(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 A47J 27/00 107 A47J 36/24

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性材からなるプレート本体と、 上記プレート本体に接合され磁性材からなる発熱体とで
    構成され、 上記発熱体は、複数枚の分割プレートからなり、これら
    分割プレートは上記プレート本体に円形に配置され かつ各分割プレートは、その形状が互い違いに逆向きに
    なるように矩形の帯状プレートを一方の長辺側から他方
    の長辺側に掛けて斜めに切断することで、この切断線が
    見切り線となって隣り合う分割プレートから分離して切
    り出された切出しプレートからな ることを特徴とする電
    磁誘導加熱を利用した加熱保温プレート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁誘導加熱を利用した
    加熱保温プレートにおいて、 隣り合う分割プレートは、互いに所定の間隔をあけて配
    置されていることを特徴とする電磁誘導加熱を利用した
    加熱保温プレート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電磁誘導加熱を利用した
    加熱保温プレートにおいて、 各分割プレートは、三角形、台形、扇形及びこれら形状
    に近似した形状のいずれかの形状に形成されていること
    を特徴とする電磁誘導加熱を利用した加熱保温プレー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁誘導加熱を利用した
    加熱保温プレートにおいて、 各分割プレートには、多数の小孔が開設されていること
    を特徴とする電磁誘導加熱を利用した加熱保温プレー
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電磁誘導加熱を利用した
    加熱保温プレートにおいて、 各分割プレートは、鋳ぐるみ、ろう付け、熱間圧着、冷
    間圧着及びカシメのいずれかによりプレート本体に接合
    されていることを特徴とする電磁誘導加熱を利用した加
    熱保温プレート。
  6. 【請求項6】 非磁性材からなる容器本体底面に請求項
    1〜のいずれか1項に記載の電磁誘導加熱を利用した
    加熱保温プレートが接合されていることを特徴とする電
    磁誘導加熱調理用容器。
  7. 【請求項7】 非磁性材からなる容器本体と、上記容器
    本体底面に接合され磁性材からなる発熱体とで構成され
    た電磁誘導加熱調理用容器であって、 上記発熱体は、複数枚の分割プレートからなり、これら
    分割プレートは上記容器本体底面に円形に配置され かつ各分割プレートは、その形状が互い違いに逆向きに
    なるように矩形の帯状プレートを一方の長辺側から他方
    の長辺側に掛けて斜めに切断することで、この切断線が
    見切り線となって隣り合う分割プレートから分離して切
    り出された切出しプレートからな ることを特徴とする電
    磁誘導加熱調理用容器。
  8. 【請求項8】 請求項記載の電磁誘導加熱調理用容器
    において、 隣り合う分割プレートは、互いに所定の間隔をあけて配
    置されていることを特徴とする電磁誘導加熱調理用容
    器。
  9. 【請求項9】 請求項記載の電磁誘導加熱調理用容器
    において、 各分割プレートは、三角形、台形、扇形及びこれら形状
    に近似した形状のいずれかの形状に形成されていること
    を特徴とする電磁誘導加熱調理用容器。
  10. 【請求項10】 請求項記載の電磁誘導加熱調理用容
    器において、 各分割プレートには、多数の小孔が開設されていること
    を特徴とする電磁誘導加熱調理用容器。
  11. 【請求項11】 請求項記載の電磁誘導加熱調理用容
    器において、 各分割プレートは、鋳ぐるみ、ろう付け、熱間圧着、冷
    間圧着及びカシメのいずれかにより容器本体底面に接合
    されていることを特徴とする電磁誘導加熱調理用容器。
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