JP3224973U - 空調衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】着用者に優れた冷却効果を与える空調衣服を提供する。【解決手段】衣服用ファンを取り付けて衣服内に空気を送風可能な空調衣服1であって、後方下側の左右に設けられた一対の衣服用ファン取付用孔2a、2bと、後方襟部に設けられた収納部4aと、収納部に出し入れ可能に収納される長尺状の形状保持材と、を具備する。【選択図】図1
Description
本考案は、着用者の身体を好適に冷却可能な空調衣服に関する。
近年、高気温下での作業や運動から引き起こされる熱中症が問題視されている。熱中症とは、視床下部の体温を正常に保つ機能が低下することで全身の発汗作用が停止し、体温が過剰に上昇してしまう症状である。そのため、熱中症が引き起こされると適切な処置を早急に行うことが重要であり、処置が遅れると死に至るケースもある。
上記のような熱中症対策及び快適な作業環境を提供するために、身体を冷却しつつ作業や運動を可能とする空調衣服が知られるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。空調衣服とは、衣服用ファンが一体的に構成された衣服であり、衣服と、身体又は下着と、の間に外気を取り入れ、本来身体の体温で温められたまま移動しない衣服内の空気を強制的に入れ替えるものである。
空調衣服に備えられている衣服用ファンは、概ね衣服の後身頃における下部近傍に固定されている。使用者は空調衣服を着用し、衣服用ファンを駆動することによって、衣服と、身体又は下着と、の間に外気を取り入れ続けることができ、身体の表面に沿って常時外気が流れる状態になる。これにより、身体が必要とする放熱量に応じて排出される汗を気化させることができ、気化熱を奪うことで身体の冷却を可能とするものである。
しかしながら、従来の空調衣服は、概ね外部の空気を衣服内部に引き込むのみの構造であるため、引き込まれた空気の一部は衣服内部から首部、腰部、袖部の概ね3カ所の開口から外部へ放出されるが、大半は衣服内部で滞留していた。このため、衣服内部の空気は徐々に体温で温められてしまい、冷却効果を著しく低下させてしまうおそれがあった。
そこで、本考案の目的は、上記問題に鑑みて創作されたものであり、着用者に優れた冷却効果をより確実に与えることのできる空調衣服を提供することにある。
上記の課題を解決すべく、本考案は、
衣服用ファンを取り付けて衣服内に空気を送風可能な空調衣服であって、
後方下側の左右に設けられた一対の衣服用ファン取付用孔と、
後方襟部に設けられた長尺状収納部と、
前記収納部に出し入れ可能に収納される形状保持材と、
を具備することを特徴とする空調衣服、
を提供する。
衣服用ファンを取り付けて衣服内に空気を送風可能な空調衣服であって、
後方下側の左右に設けられた一対の衣服用ファン取付用孔と、
後方襟部に設けられた長尺状収納部と、
前記収納部に出し入れ可能に収納される形状保持材と、
を具備することを特徴とする空調衣服、
を提供する。
このような構成を有する本考案の空調衣服は、衣服用ファンを取り付けて外部の空気を空調衣服の内部に引き込み、着用者の上半身と空調衣服との隙間に空気を引き込むことができる。また、後方襟部の収納部に収納される長尺状の形状保持材を曲げることによって、空気の通り道を積極的につくることができるため、空気を首元の隙間から外部により確実に放出させることができ、背筋の下方から上方に流れる気流を形成し、着用者に対して精神的及び身体的な冷却効果を与えることが可能となる。
上記の本考案の空調衣服においては、前記形状保持材が樹脂製形状保持ワイヤーであること、が好ましい。
このような構成を有する本考案の空調衣服は、軽量で上記のような作用効果を奏することができ、有効である。
本考案によれば、着用者に優れた冷却効果をより確実に与える空調衣服を提供することができる。
以下、本考案に係る空調衣服の代表的な実施形態について、図を参照しながら詳細に説明するが、本考案は図示されるものに限られない。また、各図面は本考案を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
図1は、本考案の一実施形態に係る空調衣服1の概要を示す図であって、図1(a)は空用衣服1の正面図であり、図1(b)は空調衣服1の背面図である。図1に示すように、空調衣服1は、後方下側の左右に設けられた一対の衣服用ファン取付用孔2a,2bと、後方襟部4に設けられた収納部4aと、を具備している。
そして、図2は、空調衣服1の後方襟部4の収納部4aに形状保持材6を挿入する様子を示す図である。図2に示すように、空調衣服1の後方襟部4には、後方襟部4の長さ方向に沿って長方形状の収納部4aが設けられており、この収納部4に長尺状の形状保持材6が出し入れ可能となっている。
形状保持材6としては、少なくとも一部を鋭角に又乃至は湾曲状に折り曲げて、略Ω状乃至は略逆V字状の部分を形成することができ、かつ当該部分を保持することができ、また、可逆的に元の長尺状に延ばすことができるものであれば、種々のものを用いることができる。例えば、樹脂製形状保持ワイヤーや金属製板材を用いることができる。
収納部4aは、後方襟部4に別個の部材として縫製等により取り付けてもよく、また、後方襟部4を二重構造としておきその内部に収納部4aを設けてもよい。また、収納部4aの開口部には、図示しないが、例えば面ファスナやボタン等を設けて、開閉可能な構造としておくのが好ましい。
次に、図3は、空調衣服1の機能を説明するための後方斜視図からなる模式図であって、(a)は空気の流れを示し、(b)は形状保持材6を略Ω状乃至は略逆V字状に曲げて空気の通り道(風道)8をつくる様子を示し、(c)は当該通り道8を空気が通って外部に放出される様子を示す。
空調衣服1の後方下側の左右に設けられた一対の衣服用ファン取付用孔2a,2bには、図3(a)に示すように、それぞれ衣服用ファン2A,2Bが取り付けられ、矢印で示されるように空調衣服1内に空気を送風可能な構成となっている。
図3(b)に示すように、この後方襟部4の収納部4aに内蔵された形態保持材6を、例えば略Ω状乃至は略逆V字状に曲げることによって、空気の通り道8を形成することができ、図3(c)に示すように、空気を通り道8を通して外部に確実に放出させることができる。
以上、本考案の一実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本考案は、これらの実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本考案の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
本考案の空調衣服は、高所作業用安全帯の機能を損なうことなく重ねて着用可能で、着用者に対して優れた冷却効果を与えるものであり、建設現場等における作業用途をはじめ、釣りやキャンプ等のレジャー用途にも対応可能である。
1 空調衣服
2a,2b 衣服用ファン取付用孔
2A,2B 衣服用ファン
4 後方襟部
4a 収納部
6 形状保持材
8 通り道。
2a,2b 衣服用ファン取付用孔
2A,2B 衣服用ファン
4 後方襟部
4a 収納部
6 形状保持材
8 通り道。
Claims (2)
- 衣服用ファンを取り付けて衣服内に空気を送風可能な空調衣服であって、
後方下側の左右に設けられた一対の衣服用ファン取付用孔と、
後方襟部に設けられた収納部と、
前記収納部に出し入れ可能に収納される長尺状の形状保持材と、
を具備することを特徴とする空調衣服。 - 前記形状保持材が樹脂製形状保持ワイヤーであること、を特徴とする請求項1に記載の空調衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004387U JP3224973U (ja) | 2019-11-20 | 2019-11-20 | 空調衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004387U JP3224973U (ja) | 2019-11-20 | 2019-11-20 | 空調衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3224973U true JP3224973U (ja) | 2020-02-06 |
Family
ID=69233045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019004387U Active JP3224973U (ja) | 2019-11-20 | 2019-11-20 | 空調衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3224973U (ja) |
-
2019
- 2019-11-20 JP JP2019004387U patent/JP3224973U/ja active Active
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