JP3232085U - ファン付き衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】高気温下での作業や運動から引き起こされる熱中症対策として比較的薄手で柔軟性を持つ生地から作製される衣服の着用者に対して快適な作業環境を提供する。【解決手段】後身頃12の幅方向の略中央部に開口を有する上衣10と、前記開口に着脱自在に装着されて前記上衣内に外気を送り込む1つのファン20とバッテリ21と、を具備することを特徴とするファン付き衣服により、身体を冷却することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、利用者の身体を好適に冷却可能なファン付き衣服に関する。
近年、高気温下での作業や運動から引き起こされる熱中症が問題視されている。熱中症とは、視床下部の体温を正常に保つ機能が低下することで全身の発汗作用が停止し、体温が過剰に上昇してしまう症状である。そのため、熱中症が引き起こされると適切な処置を早急に行うことが重要であり、処置が遅れると死に至るケースもある。
上記のような熱中症対策及び快適な作業環境を提供するために、身体を冷却しつつ作業を可能とする空調衣服が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる空調衣服は、左右の腰部に開口を有する上衣と、それら開口に装着された2つのファンと、を含んでいる。
2個のファンはそれなりの重量(例えば200g)を有するため、例えばポロシャツやTシャツなど、比較的薄手で柔軟性を持つ生地から作製される衣服には適さない。このように従来の空調衣服には解決すべき課題が未だ残っている。
そこで、本考案の目的は、比較的薄手で柔軟性を持つ生地から作製される衣服の着用者に対しても熱中症対策及び快適な作業環境を提供することにある。
上記の課題を解決すべく、本考案は、
後身頃の幅方向の略中央部に開口を有する上衣と、
前記開口に着脱自在に装着されて前記上衣内に外気を送り込む1つのファンと、
を具備することを特徴とするファン付き衣服
を提供する。
後身頃の幅方向の略中央部に開口を有する上衣と、
前記開口に着脱自在に装着されて前記上衣内に外気を送り込む1つのファンと、
を具備することを特徴とするファン付き衣服
を提供する。
本考案のファン付き衣服においては、前記上衣が半袖のポロシャツ、Tシャツ及びスクラブのいずれかであること、が好ましい。
また、本考案のファン付き衣服においては、前記ファンの重量が30g以上50g以下であること、が好ましい。また、前記ファンの直径が6cm以上10cm以下であること、が好ましい。
また、本考案のファン付き衣服においては、前記ファンの中心点が、前記後身頃の裾から上方10cm以上30cm以下に位置すること、が好ましい。
本考案によれば、例えばポロシャツやTシャツなど、比較的薄手で柔軟性を持つ生地から作製される衣服の着用者に対して熱中症対策及び快適な作業環境を提供することができる。加えて、1個のファンが衣服において占める範囲は2個のファンよりも小さく、目立ちにくいため、ファッショナブルな衣服にも容易に適用できる。
以下、本考案に係るファン付き衣服の代表的な実施形態について、図を参照しながら詳細に説明するが、本考案は図示されるものに限られない。また、各図面は本考案を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
図1に示すように、本実施形態に係るファン付き衣服1は、上衣10及びファン20を備える。
上衣10は、比較的薄手で柔軟性を持つ生地から作製される。生地の素材としては、綿、ポリエステル、これらの混合素材が好適に用いられるが、これらに限られない。また、生地は、平織、綾織などの織物でもよいし、天竺編、鹿の子編、フライス編などの編物でもよいし、メッシュ生地でもよい。
本実施形態では、上衣10としてポロシャツを想定しているが、これに限られない(変形例1,2参照)。上衣10は、半袖の上衣であるが、長袖の上衣でもよいし、袖なしの上衣でもよい。半袖の上衣の場合、ファン20から吸い込まれた外気(空気)を襟ぐり及び袖からも外部に排出できるため、冷却効果に更に優れる。
図2(A),(B)に示すように、上衣10は、前身頃11及び後身頃12を含むところ、後身頃12の幅方向略中央部に開口13を有する。開口13は1つを想定しているが、複数の開口でも構わない(例えば胸部と背部に1つずつ)。もっとも、本考案の最良の実施形態では、開口13及びファン20はそれぞれ1つで、最も効率良く本考案の作用効果を奏する。
開口13を形成する縁部には、開口13の保護及び補強のために環状体14が設けられることが好ましい。また、環状体14を面ファスナで構成することで、開口13にファン20を装着しない場合に、開口13をカバー(図示せず)で覆うことができる。
開口13にはファン20が着脱自在に装着される(図1参照)。ファン20は、バッテリ21から電力の供給を受けて、外気を上衣10内に供給する。上衣10には、バッテリ21を収納するためのポケット(図示せず)が設けられていてもよい。
本実施形態では、ファン20の重みでポロシャツがたるむ(下方に伸びる)ことを防止するべく、開口13に小型のファン20が装着される。より具体的には、ファン20の重量は30g以上50g以下が好ましく、ファン20の厚みは2cm以上3cm以下が好ましく、ファン20の直径は6cm以上10cm以下が好ましい。
本実施形態に係るファン付き衣服1では、上衣10の後身頃12に形成された開口13にファン20を装着し、バッテリ21と接続することで送風可能となる。そして、ファン付き衣服1内に外気が吹き込まれ、衣服内で空気が循環し、気化熱効果で着用者の身体、特に背中を冷却する。
ここで、ファン20は小型で軽量であるため、ファン20の重みによる上衣10(後身頃13)の変形が効果的に抑制される。したがって、ファン付き衣服1は、ゴルフなどのスポーツ、アウトドア、外食のユニホームなどの比較的薄手で柔軟な衣服のために熱中症対策商品として使用することができる。
更にはファン20の中心点が、後身頃12の裾から上方10cm以上30cm以下に位置することが、ファン20の冷却効率や後身頃12のたるみ抑制の観点から好ましい。ファン20の冷却効率や後身頃12のたるみ抑制をより確実に担保するため、ファン20の中心点は、後身頃12の裾から上方15cm以上25cm以下に位置するのが更に好ましい。
本実施形態の変形例として、ポロシャツの他に、例えば、Tシャツ2,スクラブ3(半袖で首元がVネックとなっている医療用白衣)の上衣30,40の後身頃32,42に穴空け加工を施して、ファン20を取り付けることが可能である(図3、図4参照)。つまり、1個のファン20が衣服において占める範囲は2個のファンよりも小さく軽量であるため、ファン20をいわゆるおしゃれ着に適用しても、ファッション性を妨げないし、また、医療等の作業の邪魔にならない。
以上、本考案の一実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本考案は、これらの実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本考案の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
1,2,3 ファン付き衣服
10,30,40 上衣
13 開口
20 ファン
10,30,40 上衣
13 開口
20 ファン
Claims (5)
- 後身頃の幅方向の略中央部に開口を有する上衣と、
前記開口に着脱自在に装着されて前記上衣内に外気を送り込む1つのファンと、
を具備することを特徴とするファン付き衣服。 - 前記上衣が半袖のポロシャツ、Tシャツ及びスクラブのいずれかであること、
を特徴とする請求項1に記載のファン付き衣服。 - 前記ファンの重量が30g以上50g以下であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のファン付き衣服。 - 前記ファンの直径が6cm以上10cm以下であること、
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のファン付き衣服。 - 前記ファンの中心点が、前記後身頃の裾から上方10cm以上30cm以下に位置すること、
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のファン付き衣服。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021000783U JP3232085U (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | ファン付き衣服 |
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Publications (1)
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JP3232085U true JP3232085U (ja) | 2021-05-27 |
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Family Applications (1)
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JP2021000783U Active JP3232085U (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | ファン付き衣服 |
Country Status (1)
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2021
- 2021-03-09 JP JP2021000783U patent/JP3232085U/ja active Active
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