JP3224837B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3224837B2
JP3224837B2 JP02140292A JP2140292A JP3224837B2 JP 3224837 B2 JP3224837 B2 JP 3224837B2 JP 02140292 A JP02140292 A JP 02140292A JP 2140292 A JP2140292 A JP 2140292A JP 3224837 B2 JP3224837 B2 JP 3224837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフアクシミリ、デジタル
複写機などの、光電変換素子アレイ(CCDイメージセ
ンサ)を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサは、Pnフオトダ
イオードが受光し発生した電荷を、電位のポテンシヤル
井戸を次々に転送することによつて出力部に導くもので
あるが、1つの井戸から隣の井戸へ電荷が転送される
時、必ずしも電荷が100%隣の井戸へ転送されるとは
限らず、僅かの電荷が元の井戸に残つてしまう。元の井
戸に存在した電荷に対して、次の井戸に転送された電荷
の割合を「転送効率」と呼ぶが、この劣化は隣接画素と
のクロストーク増大により得られる画像信号の解像度
(MTF)を低下させ、出力歪を生じさせる。
【0003】特に、デジタル複写機は近年、高速・高画
質・高機能化が進み、CCDイメージセンサの高速駆動
による転送効率の低下、1画素信号の多階調化、高倍率
の画像拡大による劣化画像の顕像化が重なり、この出力
歪が問題となつてきている。転送効率が100%の時、
白→黒への画像変化は図13のように出力値100から
0への完全な変化として得られ、4倍の画像拡大を画素
間に直線補間して3画素を挿入して実現すると図14に
示すようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし転送効率が劣化
した現実の状態においては、図15のように出力値10
0から0への完全な変化とならず、クロストークによる
出力が発生する。これを同様に画像拡大すると図16の
ようになり、完全な黒に至るまでに10画素以上を必要
とする。この画信号を2値化して可視像化していた従来
の装置ではともかく、今後の多階調プリンタにおいては
これは、はつきりボケとして観測される。また多くのC
CDイメージセンサは、転送段数の軽減と動作の高速化
のため、複数の転送用シフトレジスタを設けているが、
各々のシフトレジスタにおいて転送効率を完全に一致さ
せることは難しいので、例えば、2つのシフトレジスタ
群を有するダブルチヤネルCCDにおいて、片チヤネル
のみに転送効率劣化が生じると、図17のように○で示
す画素出力に歪があり、△で示す画素出力には歪がない
という具合に交互に歪が現れ、これを画像拡大すると図
10に示すものとなり、実際には縞模様として観測され
る。なお、図14、図16、図18において、●は画像
拡大により補間挿入された画素を示す。
【0005】本発明はこのような背景に基づいてなされ
たものであり、前述の転送効率に起因する画像歪を補正
することにより、高解像度、高階調性が得られる画像読
取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アレイ状に
配置された光電変換素子の出力電荷を順次転送し、時系
列に出力する光電変換素子アレイと、該光電変換素子ア
レイの出力をアナログ−デジタル変換する変換手段と、
該変換手段の出力に対し、前記光電変換素子アレイの転
送効率に起因する出力歪を補正する補正手段とを備え、
前記補正手段は、前記光電変換素子アレイが有する複数
の転送用シフトレジスタに対応して、各々独立にその転
送効率に起因する出力歪を補正する第1の手段により達
成される。また、上記目的は、アレイ状に配置された光
電変換素子の出力電荷を順次転送し、時系列に出力する
光電変換素子アレイと、該光電変換素子アレイの出力を
アナログ−デジタル変換する変換手段と、該変換手段の
出力に対し、前記光電変換素子アレイの転送効率に起因
する出力歪を補正する補正手段とを備え、前記変換手段
の出力ビツト数mと前記補正手段の出力ビツト数nとの
間に、 m>n (m,n≠0) なる関係を有する第2の手段により達成される。 また、
上記目的は、アレイ状に配置された光電変換素子の出力
電荷を順次転送し、時系列に出力する光電変換素子アレ
イと、該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタ
ル変換する変換手段と、該変換手段の出力に対し、前記
光電変換素子アレイの転送効率に起因する出力歪を補正
する補正手段とを備え、前記光電変換素子アレイと変換
手段と補正手段とを、あるいは前記変換手段と補正手段
とをモノリシツク化する第3の手段により達成される。
【0007】また上記目的は、アレイ状に配置された
光電変換素子の出力を順次転送し、時系列にその出力を
得る光電変換素子アレイと、該光電変換素子アレイの出
力をアナログ−デジタル変換する変換手段と、前記光電
変換素子アレイの有効画素列の最後端より所定の素子分
だけ後方に配置された1画素分の感光素子出力値によ
り、前記光電変換素子アレイの転送効率を算出し、自己
設定する設定手段と、前記変換手段の出力に対して、前
記光電変換素子アレイの転送効率に起因する出力歪を補
正する補正手段とを備えた第4の手段により達成され
る。また、上記目的は、第4の手段において、Q n (n
=1,2…)をA/D変換出力、D n (n=1,2…)
を補正後出力、εを転送効率とした時、 n ≒(1/ε n )・{Q n −(n−1)(1−ε)・
n - 1 +〔(n−1)(n−2)/2〕(1−ε) 2
・Q n - 2 なる近似演算を行う第5の手段により達成される。
た、上記目的は、第4の手段において、Q n (n=1,
2…)をA/D変換出力、D n (n=1,2…)を補正
後出力、εを転送効率とした時、 n =(1/ε n )・{Q n n - 1 1 ・(1−ε)
・Q n - 1 n - 1 2 ・(1−ε) 2 ・Q n - 2 …+
(−1) n - 2 n - 1 n - 2 ・(1−ε) n - 2
2 +(−1) n - 1 ・(1−ε) n - 1 ・Q 1 なる近似演算を行うと共に、前記設定手段の設定する転
送効率の値に従い、前記補正手段が行う前記演算の項数
を決定することにより、装置の状態に応じた必要十分な
近似演算を行う第6の手段により達成される。また、上
記目的は、第4の手段において、実際の画像読取動作に
先立つて、前記設定手段により算出された転送効率に従
い前記補正手段の演算パラメータを算出しその算出結果
をデータ化し、画像読み取り時に前記補正手段がこのデ
ータを用いて補正演算を行う第7の手段により達成され
る。
【0008】また上記目的は、アレイ状に配置された
光電変換素子の出力を順次転送し、時系列にその出力を
得る光電変換素子アレイと、該光電変換素子アレイの出
力をアナログ−デジタル変換する変換手段と、該変換手
段の出力に対して、転送効率に起因する前記光電変換素
子アレイの出力歪を補正する第1の補正手段と、該第1
の補正手段の出力に対して、前記光電変換素子アレイの
暗時の出力に基づいてデータを補正する第2の補正手段
とを備えた第8の手段により達成される。
【0009】また上記目的は、アレイ状に配置された
光電変換素子の出力を順次転送し、時系列にその出力を
得る光電変換素子アレイと、該光電変換素子アレイの出
力をアナログ−デジタル変換する変換手段と、該変換手
段の出力に対して、転送効率に起因する前記光電変換素
子アレイの出力歪を補正する第1の補正手段と、該第1
の補正手段の出力に対して、前記光電変換素子アレイの
出力感度ばらつきを補正する第2の補正手段とを備えた
第9の手段により達成される。
【0010】
【作用】第1ないし第3の手段においては、A/D変換
手段の出力に対し、光電変化素子アレイの転送効率に起
因する出力歪を補正する。
【0011】第4ないし第7の手段においては、光電変
換素子アレイの有効画素列の最後端より所定の素子分だ
け後方に配置された1画素分の感光素子出力値により、
算出された転送効率に起因する光電変換素子アレイの出
力歪を補正する。
【0012】第の手段においては、第1の補正手段
で、A/D変換手段の出力に対して、転送効率に起因す
る光電変換素子アレイの出力歪を補正し、また第2の補
正手段で、第1の補正手段の出力に対して、光電変換素
子アレイの暗示の出力に基づいてデータを補正する。
【0013】第の手段においては、第1の補正手段
で、A/D変換手段の出力に対して、転送効率に起因す
る光電変換素子アレイの出力歪を補正し、また第2の補
正手段で、第1の補正手段の出力に対して、光電変換素
子アレイの出力感度ばらつきを補正する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は電荷シフトのモデルでD1 ,D2
3 …はフオトダイオードが発生した電荷であり、各画
素出力の真値である。1番目シフトで、D1 はQ1 とし
てCCDイメージセンサの外部に出力され、D2 はD
2 1 、D3 はD3 1 に各々シフトされる。2番目シフト
ではD2 1 がQ2 として出力され、D3 1 はD3 2 に、
4 1 はD4 2 に各々内部シフトされる。ここで転送効
率が1(100%)であれば、Q1 はD1 に、Q2 はD
2 に完全に一致する。ここで、転送効率をεとすると第
1番目〜第3番目シフトは図5のようになる。
【0016】そして、このD1 ,D2 …Dn をQ1 ,Q
2 …Qn で解くと、図6に示す補正式(1)が得られ
る。
【0017】ところで、画素密度400DPIでA3原
稿を読み取るには5000画素程度のCCDリニアセン
サが必要となり、この殆どがシフト段数の軽減、高速動
作を目的としてダブルチヤネル(転送用シフトレジスタ
が2系統あり、各々が偶数番目の画素列、奇数番目の画
素列のシフトを受け持つ)型であり、最終画素出力には
約2500段のシフトを要する。動作周波数によるが、
一般に全転送効率TTEは0.9(90%)以上はあ
り、この場合、シフト1段あたりで示す転送効率εは
0.99995以上(ε≒0.91 /2 5 0 0 )である
ことを示している。ここで、(1)式においてQn - 3
にかかる係数の値はε=0.99995とすると、n=
2500の時が最大値となり、 〔1/(0.99995)2 5 0 0 〕・2 4 9 9 3
(1−0.99995)3 ≒0.00037 となる。AD変換が8ビツトとすると最大値は255
で、この時、Qn - 3 の項の演算結果は0.09で完全
に無視できることとなる。一般にAD変換器の量子化誤
差は±1/2LSB、つまり±0.5であり、この半分
の値以下となる項を無視するとすると、Qn - 3 の項に
関しては、 〔1/ε2 5 0 0 〕・2 4 9 9 3 ・(1−ε)3 ×2
55≦0.25より、ε≧0.9999317…となつ
て、ε≧0.999932の時無視できる。
【0018】Qn - 2 の項に関しては、 〔1/ε2 5 0 0 〕・2 4 9 9 2 ・(1−ε)2 ×2
55≦0.25より、ε≧0.9999826…となつ
て、ε≧0.999983の時無視できる。
【0019】以上より(1)式は、ε≧0.99998
3の時、図7に示す(2)式と、また、ε≧0.999
932の時、図7に示す(3)式と近似できる。
【0020】このような近似またはεの値による適応型
の近似により、ハードウエアの規模を小さくし、かつ、
補正精度を低下させない動作が可能になる。
【0021】図2のモデルのように有効画素D1 〜D
n - 5 の最後端より4画素分の光シールド画素を隔てて
n 画素を配置すると、Dn に対応する出力Qn にはD
n - 5の影響が殆どないことは前述した。また、D
n - 4 〜Dn - 1 の値は0であるので、第n番目シフト
およびn+1番目シフトは図8に示すようになり、Qn
とQn + 1 は図9に示すようになり、図10に示す
(4)式が得られる。
【0022】以上より、転送効率εは図2におけるDn
(TTE画素と呼ばれる)に対応する出力Qn と次の出
力Qn + 1 を観測することにより得られる。
【0023】装置ごとのCCDラインセンサの転送効率
ばらつきや駆動クロツクの位相および波形ばらつき等に
よる差異はこのようにTTE画素の観測により装置固有
の転送効率の値を求め、この値により(1)式ないしは
近似式(2),(3)で補正することにより完全に吸収
でき、装置間でばらつきのない経時変化に影響されない
画像出力信号を得ることができる。
【0024】CCDイメージセンサは全転送効率(前述
したQn とQn + 1 より、Qn /Qn +Qn + 1 で定義
される)の改善および高速動作を可能とする目的で、電
荷転送用アナログシフトレジスタを複数有するものがあ
る。例えばダブルチヤネルと呼ばれる2系統のシフトレ
ジスタを有するものは一般に奇数画素列(D1 ,D3
5 …)と偶数画素列(D2 ,D4 ,D6 …)の転送を
分離して行う。
【0025】この場合、転送効率の低下によるクロスト
ークは奇数画素間、偶数画素間で発生するため、補正動
作も両チヤネル独立して行う必要がある。
【0026】画像の読取動作を開始する依然にTTE画
素の観測により転送効率εを求め、例えば(2)式にお
ける2つのパラメータ1/εn ,1/εn (n−1)
(1−ε)を各転送段数に従い、1段目からn段目まで
演算し、それぞれレジスタないしはメモリに格納してお
く作業をマイクロプロセツサ等で行つておけば、画像読
取動作時の補正演算は2度の乗算と1度の加算で実現で
き、これをハードウエア化することにより、画素読み出
し周波数に同期した速度でリアルタイムの補正動作が実
現できる。
【0027】通常、デジタル複写機、フアクシミリ等で
はCCDイメージセンサの暗時の出力による補正(オフ
セツト補正)および画素感度、光量むらの補正(シエー
デイング補正)を行うが、転送効率に起因する出力歪を
補正し、真の画素出力を得た後、これらの補正動作を行
わせるという補正順序が正しい。
【0028】図3は一実施例に係るブロツク図である。
【0029】101は原稿であり、図示しない光源によ
る反射光をレンズ102により縮小し、CCDリニアイ
メージセンサ(CCD)103に結像させる。CCD1
03はタイミング制御部111の駆動信号に従い、受光
した光量に応じた電荷を発生し、偶数画素、奇数画素別
々に電圧信号として時系列に出力する。104はアナロ
グ処理部で、CCD103の出力の増幅、レベル変換、
偶数/奇数画素の合成(ミキシング)を行い、これをA
/D変換器105でデジタルデータに変換する。113
は制御部で、マイクロプロセツサとROM、RAM、I
/O等の周辺回路とで構成され、以下に記述するモード
で動作する。ここでCCD103は図4にモデル化した
ものとする。
【0030】第1の動作モード 制御部113は実際の画像の読み取り動作に先立つて、
まず光源を点灯し、白基準板ないしは白紙原稿のような
ものをCCD103に結像させる。スイツチS1,S3
をオン、S2,S4をオフの状態にして、タイミング制
御部111からの主走査方向の画素カウント値をメモリ
112にアドレスとして与え、ADC105の出力をデ
ータとしてメモリ112に格納させる。
【0031】第2の動作モード 1主走査分のADC出力を格納したら、S1,S3をオ
フ、S2,S4をオンの状態にして、メモリ112を制
御部113からリード/ライト可能にする。制御部11
3はCCD103の奇数TTE画素出力Q2 n - 1 、そ
の次の奇数出力Q2 n + 1 が格納されている番地2N−
1と2N+1の内容により、(4)式で ε0 D D =1−{(1/n)・(2N+1)/(2N−1)} として、奇数列シフトレジスタの転送効率ε0 D D を求
める。なお、( )はその番地に格納されたデータの値
を表す。
【0032】同様に偶数TTE画素出力Q2 n 、その次
の偶数出力Q2 n + 2 が格納されている番地2Nと2N
+2の内容により、 εE V E N =1−{(1/n)・(2N+2)/(2N)} を求める。
【0033】この時、CCD103の出力が暗時におい
ても値を有するようであれば(≠0、オフセツト)、Q
2 n + 9 ,Q2 n + 1 0 あたりの出力を暗時出力値とし
て、格納されている番地2N+9,2N+10の内容に
より、図11に示すように、演算する必要がある。
【0034】また、第1の動作モードと第2の動作モー
ドを複数回繰り返して、その平均より、ε0 D D ,ε
E V E N を求めると、一層精度が向上する。
【0035】第3の動作モード S1,S3をオフ、S2,S4をオンの状態にし、第2
の動作モードで求めたε0 D D ,εE V E N の値に従
い、(2)式の演算パラメータ(1/εn )(n−1)
(1−ε)と1/εn をn=1,2…n−5まで計算
し、結果をε0 D Dによる場合はメモリの番地1,3,
5,…2N−11に、εE V E N による場合は2,4,
6…2N−10にそれぞれ格納する。2つのパラメータ
はそれぞれ同一番地の上位ワード、下位ワードに設定す
る。
【0036】第4の動作モード S1をオン、S2〜S4をオフ状態にする。メモリ11
2はタイミング制御部111からの主走査方向の画素カ
ウント値をアドレスとしてリードアクセスされ、第3の
動作モードで予め設定された演算パラメータが順に読み
出される。(1/εn )(n−1)(1−ε)は乗算器
107aに、1/εn は乗算器107bに供給される。
108は加算器で、(乗算器107bの出力値)−(乗
算器107aの出力値)の計算を行う。遅延回路106
は2画素分の遅延を実現するため、遅延回路106、乗
算器107a,107b、加算器108の動作は図12
の数式に示すようになり、補正動作を行うこととなる。
【0037】上記に示したのは有効画素範囲内のみの補
正動作であり、この範囲を越えて補正しても何ら問題は
ない。109は暗時出力補正部で、CCD103の出力
にオフセツトが存在する場合、これを除去する動作を行
う。具体的には黒基準板を読み取つた時の画素出力、あ
るいは光源ランプが消灯している時の画素出力を記憶
し、転送効率による劣化補正後のデータから減算するこ
とで実現する。110はシエーデイング補正部で、光源
による照度分布むら、画素感度ばらつき等を白基準板読
み取り時の出力データにより補正する。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、CCD
の各転送用シフトレジスタに対応して独立に補正動作を
行うことにより、チヤネル間で差のない高品質画像を実
現できる。
【0039】請求項記載の発明においては、AD変換
器の出力ビツト数を補正回路の出力ビツト数より大きく
とることにより補正演算精度を上げ、高品位画像を得ら
れる。
【0040】請求項記載の発明においては、モノリシ
ツク化により装置の小型化を実現できる。
【0041】請求項記載の発明においては、装置が自
己の転送効率を認識し、装置ごとに最適な補正動作を行
うので、ばらつきのない高品位画像が得られる。
【0042】請求項記載の発明においては、補正動作
を近似演算によつて行うので、1画素あたりの演算回数
が大幅に減少し、小型で高速動作が可能となる。
【0043】請求項記載の発明においては、装置が自
己認識した転送効率の値により補正演算式の高次項を最
適なところでカツトし近似するため、装置の状態に応じ
た最適近似演算が行え、かつ、高速動作が実現できる。
【0044】請求項記載の発明においては、装置が自
己認識した転送効率の値により、画像読取動作以前に予
め演算パラメータを算出しておくことで、装置の小型化
と高速動作を実現できる。
【0045】
【0046】請求項8,9記載の発明においては、転送
効率に起因する画像劣化を補正した後、暗時の出力(オ
フセツト出力)補正、シエーデイング補正を行うことに
より、高品位な画像を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電荷シフトのモデルを示す説明図である。
【図2】電荷シフトのモデルを示す説明図である。
【図3】本発明の実施例に係る画像読取装置のブロツク
図である。
【図4】CCDの概念図である。
【図5】数式を示す図である。
【図6】数式を示す図である。
【図7】数式を示す図である。
【図8】数式を示す図である。
【図9】数式を示す図である。
【図10】数式を示す図である。
【図11】数式を示す図である。
【図12】数式を示す図である。
【図13】転送効率が100%の時の白から黒への画像
変化を示す説明図である。
【図14】その4倍の画像拡大を示す説明図である。
【図15】転送効率が劣化した時の白から黒への画像変
化を示す説明図である。
【図16】その4倍の画像拡大を示す説明図である。
【図17】ダフルチヤネルCCDにおいて片チヤネルの
みに転送効率劣化が生じた場合の白から黒への画像変化
を示す説明図である。
【図18】その4倍の画像拡大を示す説明図である。
【符号の説明】
101 原稿 102 レンズ 103 CCD 104 アナログ処理部 105 A/D変換器 106 遅延回路 107a,107b 乗算器 108 加算器 109 オフセツト補正部 110 シエーデイング補正部 111 タイミング制御部 112 メモリ 113 制御部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレイ状に配置された光電変換素子の出
    力電荷を順次転送し、時系列に出力する光電変換素子ア
    レイと、 該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタル変換
    する変換手段と、 該変換手段の出力に対し、前記光電変換素子アレイの転
    送効率に起因する出力歪を補正する補正手段と を備え、 前記補正手段は、前記光電変換素子アレイが有する複数
    の転送用シフトレジスタに対応して、各々独立にその転
    送効率に起因する出力歪を補正する ことを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 アレイ状に配置された光電変換素子の出
    力電荷を順次転送し、時系列に出力する光電変換素子ア
    レイと、 該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタル変換
    する変換手段と、 該変換手段の出力に対し、前記光電変換素子アレイの転
    送効率に起因する出力歪を補正する補正手段と、 を備え、 前記変換手段の出力ビツト数mと前記補正手段の出力ビ
    ツト数nとの間に、 m>n (m,n≠0) なる関係を有する ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 アレイ状に配置された光電変換素子の出
    力電荷を順次転送し、時系列に出力する光電変換素子ア
    レイと、 該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタル変換
    する変換手段と、該変換手段の出力に対し、前記光電変換素子アレイの転
    送効率に起因する出力歪を補正する補正手段と、 を備え、 前記光電変換素子アレイと変換手段と補正手段とを、あ
    るいは前記変換手段と補正手段とをモノリシツク化する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 アレイ状に配置された光電変換素子の出
    力を順次転送し、時系列にその出力を得る光電変換素子
    アレイと、 該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタル変換
    する変換手段と、 前記光電変換素子アレイの有効画素列の最後端より所定
    の素子分だけ後方に配置された1画素分の感光素子出力
    値により、前記光電変換素子アレイの転送効率を算出
    し、自己設定する設定手段と、 前記変換手段の出力に対して、前記光電変換素子アレイ
    の転送効率に起因する出力歪を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載において、 n (n=1,
    2…)をA/D変換出力、D n (n=1,2…)を補正
    後出力、εを転送効率とした時、 n ≒(1/ε n )・{Q n −(n−1)(1−ε)・
    n - 1 +〔(n−1)(n−2)/2〕(1−ε) 2
    ・Q n - 2 なる近似演算を行う ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載において、 n (n=1,
    2…)をA/D変換出力、D n (n=1,2…)を補正
    後出力、εを転送効率とした時、 n =(1/ε n )・{Q n n - 1 1 ・(1−ε)
    ・Q n - 1 n - 1 2 ・(1−ε) 2 ・Q n - 2 …+
    (−1) n - 2 n - 1 n - 2 ・(1−ε) n - 2
    2 +(−1) n - 1 ・(1−ε) n - 1 ・Q 1 なる近似演算を行うと共に、前記設定手段の設定する転
    送効率の値に従い、前記補正手段が行う前記演算の項数
    を決定することにより、装置の状態に応じた必要十分な
    近似演算を行う ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項記載において、実際の画像読取
    動作に先立つて、前記設定手段により算出された転送効
    率に従い前記補正手段の演算パラメータを算出しその算
    出結果をデータ化し、画像読み取り時に前記補正手段は
    このデータを用いて補正演算を行うことを特徴とする画
    像読取装置。
  8. 【請求項8】 アレイ状に配置された光電変換素子の出
    力を順次転送し、時系列にその出力を得る光電変換素子
    アレイと、 該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタル変換
    する変換手段と、 該変換手段の出力に対して、転送効率に起因する前記光
    電変換素子アレイの出力歪を補正する第1の補正手段
    と、 該第1の補正手段の出力に対して、前記光電変換素子ア
    レイの暗時の出力に基づいてデータを補正する第2の補
    正手段と、 を備えた ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 アレイ状に配置された光電変換素子の出
    力を順次転送し、時系列にその出力を得る光電変換素子
    アレイと、 該光電変換素子アレイの出力をアナログ−デジタル変換
    する変換手段と、 該変換手段の出力に対して、転送効率に起因する前記光
    電変換素子アレイの出力歪を補正する第1の補正手段
    と、 該第1の補正手段の出力に対して、前記光電変換素子ア
    レイの出力感度ばらつきを補正する第2の補正手段と、 を備えた ことを特徴とする画像読取装置。
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