JP3224573U - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】角筒状の胴部が上下方向に延び、陳列トレイ状にできる包装箱を提供する。【解決手段】包装箱1は、胴部2、上面部3、底部4を備える。胴部は、右側壁5、前壁6、左側壁7、後壁8を備える。後壁には、左右側縁に直交するようにそれぞれ延びる一対の第1破断可能線21が形成される。右側壁及び左側壁のそれぞれには、一対の第1破断可能線に連続し、各前側縁に向かって延びる一対の第2破断可能線22と、一対の第2破断可能線に連続し、各前側縁まで延びる一対の第3破断可能線23とが形成される。前壁には、一対の第3破断可能線の各先端同士を接続する第4破断可能線が形成される。第1、第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置され、第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置される。【選択図】図1
Description
本考案は、物品を収容する包装箱に関する。
従来、物品を収容する包装箱として、左右一対の側壁、天蓋部、及び底部からなる四角筒状の胴部と、該胴部の前端開口及び後端開口をそれぞれ4枚のフラップで封止する一対の封止部を備えたラップラウンドタイプの包装箱が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の包装箱には、後端開口を封じるために先端を突き合せた一対の内フラップには、外フラップが重合されていない位置に手指を挿入可能なU字状の破断開始部が形成され、この破断開始部の左右端から、前記内フラップ及び側壁を通過して先端開口を封じる内フラップの外フラップが重合されていない位置まで漸次底部に近づくように傾いて延びる直線状の破断可能線が形成されている。
また、後端開口を封じる内フラップ及び外フラップには、破断開始部と破断可能線との交点から、封止部の上側隅部に向かって延びる山折りの補助折目線が重なるように設けられている。
上記構成により、特許文献1に記載の包装箱では、破断開始部を破断させ包装箱内に手指を押し込んで上半部を持ち上げると、前記補助折目線が山折りされることにより、封止部が外側に膨んで、内フラップが破断されるように誘導される。内フラップには、破断可能線と補助折目線との両方が設けられているため、破断させていく際に剛性が不足して両方で折り曲がり上手く破断を誘導することができない可能性があるところ、特許文献1に記載の包装箱では、内フラップの補助折目線に重なるように、外フラップに補助折目線が設けられているため、破断を誘導させることができ、この結果、全周を破断させることで、内部に収容した物品を陳列するための陳列トレイとして使用することができる。
しかしながら、所謂ミカン箱のように、四角筒状の胴部が上下方向に延びる包装箱の場合、全周を破断させて陳列トレイにしたい場合であっても、外フラップに相当する構成がないため、特許文献1のように、破断を誘導させることができないという問題がある。
本考案は、以上の点に鑑み、陳列トレイ状にできる角筒状の胴部が上下方向に延びる包装箱を提供することを目的とする。
本考案の包装箱は、前壁、後壁及び左右一対の側壁を有する四角筒状の胴部と、前記胴部の上端開口及び下端開口を封止する封止部と、を備える包装箱において、前記後壁には、左右側縁に直交するように延びる一対の第1破断可能線が形成され、前記一対の側壁のそれぞれには、前記一対の第1破断可能線の端部それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁に向かって延びる一対の第2破断可能線と、前記一対の第2破断可能線の各先端それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁まで延びる一対の第3破断可能線とが形成され、前記前壁には、前記一対の第3破断可能線の各先端同士を接続する第4破断可能線が形成され、前記第1破断可能線及び前記第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるものであって、前記第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されていることを特徴とする。
本考案の包装箱では、胴部は、前壁、後壁及び左右一対の側壁を有し、上下方向に延びるように形成されている。
また、本考案の包装箱では、後壁には、左右側縁に直交するように延びる第1破断可能線が形成され、この第1破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるものであるので、後壁の第1破断可能線よりも上側部分と、後壁の第1破断可能線よりも下側部分とを左右方向で互いに異なる方向に変位させると、後壁が第1破断可能線に沿って破断される。
本考案によれば、包装箱の角筒状の胴部を上下方向に延びるように構成しながらも、上記したように後壁を第1破断可能線に沿って破断させた後、一対の側壁を一対の第2破断可能線及び第3破断可能線に沿って破断させ、前壁を第4破断可能線に沿って破断させると、包装箱を陳列トレイ状に形成することができる。
また、本考案では、第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるので、一対の第2破断可能線が形成された一対の側壁を、左右方向に変位させると、容易に一対の側壁を一対の第2破断可能線に沿って破断させることができる。
さらに、本考案では、第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されているので、一対の第3破断可能線が形成された一対の側壁に対して、一対の第3破断可能線よりも上側部分を持ち上げるような力を加えると、容易に一対の側壁を一対の第3破断可能線に沿って破断させることができる。
本考案の包装箱は、前壁、後壁及び左右一対の側壁を有する四角筒状の胴部と、前記胴部の上端開口及び下端開口を封止する封止部とを備える包装箱において、前記後壁には、周縁から離間した中間部に形成された破断開始部と、該破断開始部の左右端からそれぞれ隣接する左右側縁まで、上縁側に向かって漸次近づくように傾斜して延びる一対の第1破断可能線が形成され、前記一対の側壁のそれぞれには、前記一対の第1破断可能線の端部それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁に向かって延びる一対の第2破断可能線と、前記一対の第2破断可能線の各先端それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁まで延びる一対の第3破断可能線とが形成され、前記前壁には、前記一対の第3破断可能線の各先端同士を接続する第4破断可能線が形成され、前記第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるものであって、前記第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されていることを特徴とする。
本考案の包装箱では、胴部は、前壁、後壁及び左右一対の側壁を有し、上下方向に延びるように形成されている。
また、本考案の包装箱では、後壁には、周縁から離間した中間部に形成された破断開始部と、この破断開始部の左右端からそれぞれ隣接する左右側縁まで、上縁側に向かって漸次近づくように傾斜して延びる第1破断可能線が形成されているので、後壁の第1破断可能線よりも上側部分を持ち上げる方向に力を加えた場合に、第1破断可能線には、第1破断可能線に沿って破断される方向に力が加わり、後壁が第1破断可能線に沿って破断される。
本考案によれば、包装箱の角筒状の胴部を上下方向に延びるように構成しながらも、上記したように後壁を第1破断可能線に沿って破断させた後、一対の側壁を一対の第2破断可能線及び一対の第3破断可能線に沿って破断させ、前壁を第4破断可能線に沿って破断させると、包装箱を陳列トレイ状に形成することができる。
また、本考案では、第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるので、一対の第2破断可能線が形成された一対の側壁を、左右方向に変位させると、容易に一対の側壁を一対の第2破断可能線に沿って破断させることができる。
さらに、本考案では、第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されているので、一対の第3破断可能線が形成された一対の側壁に対して、一対の第3破断可能線よりも上側部分を持ち上げるような力を加えると、容易に一対の側壁を一対の第3破断可能線に沿って破断させることができる。
また、前記一対の第2破断可能線は、前記一対の第1破断可能線とは異なる角度で延びるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、一対の第1破断可能線及び一対の第2破断可能線に上方から力が加わった場合でも、どちらかの一対の破断可能線は、上記上方からの力が加わる方向に直交する方向に対して傾斜することになるので、一対の第1破断可能線と一対の第2破断可能線とが同じ角度で一直線上に延びるものに比べて、剛性を高めることができる。
本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、包装箱1は、四角筒状の胴部2と、互いに対向する上面部3(封止部)及び底部4(封止部)とを備え、四角箱状に形成されている。包装箱1は、例えば、商品S(図5参照)を複数、並置収容するものである。
図1に示すように、包装箱1は、四角筒状の胴部2と、互いに対向する上面部3(封止部)及び底部4(封止部)とを備え、四角箱状に形成されている。包装箱1は、例えば、商品S(図5参照)を複数、並置収容するものである。
胴部2は、右側壁5、前壁6、左側壁7及び後壁8を備え、右側壁5及び左側壁7が左右一対で互いに対向し、前壁6及び後壁8が互いに対向し、四角筒状に形成されている。
図2に示すように、包装箱1は、大略矩形状に打抜いて形成された紙10により組み立てられる。
紙10は、図2において展開して示すように、左右方向及び前後方向に延びる矩形状の右側壁5の側縁(図2における右側縁)に、折目線L1を介して矩形状の前壁6が連結され、右側壁5の側縁(図2における左側縁)に、折目線L2を介して接着片11が連結されている。接着片11は、後壁8に接着されている。
前壁6の側縁(図2における右側縁)に、折目線L3を介して矩形状の左側壁7が連結され、左側壁7の側縁(図2における右側縁)に、折目線L4を介して矩形状の後壁8が連結されている。
上面部3は、互いに対向する一対の上面フラップ部3a,3bと、天蓋部3cとから構成され、天蓋部3cは、胴部2の上端開口を封止する。
上面フラップ部3aは、前壁6の上端縁に折目線L5を介して延設され、上面フラップ部3bは、後壁8の上端縁に折目線L6を介して延設されている。
上面フラップ部3aの側端(図2における左端)の下端部には、凸状の係止部13が形成されている。同様に、上面フラップ部3bの側端(図2における右端)の下端部には、凸状の係止部14が形成されている。
天蓋部3cは、左側壁7の上端縁に折目線L7を介して延設されている。天蓋部3cの上端縁には、折目線L8を介して差込部16が延設されている。上面フラップ部3a,3bと天蓋部3cとの境界線には切目が形成されている。
折目線L8の図2における左右端には、差込部16の左右側縁まで延びる一対の係止用切目18が連接されている。
底部4は、底面フラップ4a〜4dを備え、底面フラップ4a〜4dは、胴部2の下端開口を封止するように互いに係合されている。
底面フラップ4aは、折目線L9を介して右側壁5の下端縁に連結され、底面フラップ4bは、折目線L10を介して前壁6の下端縁に連結されている。底面フラップ4cは、折目線L11を介して左側壁7の下端縁に連結され、底面フラップ4dは、折目線L12を介して後壁8の下端縁に連結されている。
後壁8には、図2における左右方向の略中央部の上端部である所定部分から、後壁8の左右側縁に直交するようにそれぞれ延びる一対の第1破断可能線21が形成されている。本実施形態では、第1破断可能線21は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置される。
後壁8には、左側の第1破断可能線21から下方に延びた後に右方に延び、右側の第1破断可能線21に接続するように上方に延びる切目線C1が形成されている。本実施形態では、切目線C1は、不連続な複数の切れ目による所謂ミシン目によって形成されている。
接着片11には、一対の第1破断可能線21のうちの右側の第1破断可能線21に重なる位置に切目線11aが形成されている。
右側壁5及び左側壁7のそれぞれには、一対の第1破断可能線21の端部それぞれに連続し、右側壁5及び左側壁7の各前側縁に向かって延びる一対の第2破断可能線22が形成されている。本実施形態では、第2破断可能線22は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置される。
また、右側壁5及び左側壁7のそれぞれには、一対の第2破断可能線22の各先端それぞれに連続し、右側壁5及び左側壁7の各前側縁まで延びる一対の第3破断可能線23が形成されている。本実施形態では、第3破断可能線23は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置される所謂ジッパーにより構成されている。
一対の第2破断可能線22のそれぞれは、右側壁5及び左側壁7の各前側縁に向かうにつれて下方向に傾斜した方向に延びる。一対の第3破断可能線23のそれぞれは、右側壁5及び左側壁7の各前側縁に向かうにつれて下方向に傾斜した方向であって、一対の第2破断可能線22とは異なる角度で延びる。
前壁6には、一対の第3破断可能線23の各先端を接続する第4破断可能線24が形成されている。第4破断可能線24は、右側壁5に形成された第3破断可能線23の先端から側方に延びた後に下方に延び、下方に延びた後に側方(左側壁7側)に延び、側方に延びた後に上方に延び、上方に延びた後に側方に延びて、左側壁7に形成された第3破断可能線23の先端に接続する。第4破断可能線24の延びる方向が変わる各角部は円弧状に形成されている。本実施形態では、第4破断可能線24は、不連続な複数の切れ目による所謂ミシン目によって形成されている。
[組み立て]
次に、以上の図2に示す紙10から図1に示す包装箱1を組み立てる手順について説明する。
次に、以上の図2に示す紙10から図1に示す包装箱1を組み立てる手順について説明する。
先ず、底面フラップ4a〜4dを、折目線L9〜L12に沿って折り曲げる。
次に、前壁6を折目線L1に沿って折り曲げ、接着片11を折目線L2に沿って折り曲げる。さらに、左側壁7を折目線L3に沿って折り曲げ、後壁8を折目線L4に沿って折り曲げて、接着片11を後壁8の内面に接着剤(図示せず)により接着する。これにより、底面フラップ4a〜4dはそれぞれ係合され、包装箱1は、複数の商品Sを収容可能に有底筒状に形成される。
そして、複数の商品Sを一列に並ぶように配置して包装箱1の内部に収容する。
次に、上面フラップ部3a,3bを、折目線L5,L6に沿って内側に折り曲げる。そして、天蓋部3cを折目線L7に沿って内側に折り曲げた後、差込部16を、折目線L8に沿って内側に折り曲げて、上面フラップ部3a,3bと右側壁5との間の隙間に挿入する。
差込部16の挿入により、上面フラップ部3a,3bに形成された一対の係止部13,14が、天蓋部3cの下側から、天蓋部3cの一対の係止用切目18により形成された開口部に挿入される。これにより、差込部16が係止される。
このような手順により、包装箱1は、複数の商品Sを収容した状態で図1に示すような箱状に形成される。商品Sは、包装箱1に収容された状態で、商品Sを製造する製造会社から、商品Sを販売する販売店等に搬送される。
[陳列トレイ状形成]
次に、図3〜図5を参照して、販売店等で、包装箱1を、内部に収容した複数の商品Sを陳列するための陳列トレイ状に形成する作業を説明する。
次に、図3〜図5を参照して、販売店等で、包装箱1を、内部に収容した複数の商品Sを陳列するための陳列トレイ状に形成する作業を説明する。
販売店の作業者は、例えば、後壁8が上方を向くように包装箱1を立てた後、手指を、後壁8の切目線C1と一対の第1破断可能線21とにより囲まれた折り曲げ範囲に押し付ける。この押し付けにより、上記折り曲げ範囲は、第1破断可能線21に沿って包装箱1の内部に折り曲げられる。
次に、作業者は、例えば、左手の手指を上記折り曲げにより形成された開口に挿入して、左手で後壁8の一対の第1破断可能線21よりも上側部分(以下、上側部分)を持ち、右手で後壁8の一対の第1破断可能線21よりも下側部分(以下、下側部分)を持ち、この状態で、後壁8の上側部分と、後壁8の下側部分とを左右方向で互いに異なる方向に変位させる(例えば、後壁8の上側部分を左方向に変位させ、且つ、後壁8の下側部分を右方向に変位させる)。
これにより、図3に示すように、後壁8は、一対の第1破断可能線21に沿って破断され、さらに、右側壁5及び左側壁7のそれぞれは、一対の第2破断可能線22に沿って破断される。
次に、作業者は、例えば、右手で後壁8の下側部分を保持した状態で、左手で後壁8の上側部分を図1における上方向(以下、持ち上げる方向)に持ち上げる。これにより、図4に示すように、右側壁5及び左側壁7のそれぞれは、一対の第3破断可能線23に沿って破断され、さらに、前壁6は、第4破断可能線24に沿って破断される(図5参照)。
このような作業により、図5に示すように、包装箱1を、上面が開口した有底四角筒状であって、内部に収容した商品Sを陳列するための陳列トレイ状にすることができる。なお、図4及び図5では、破断後の包装箱1の形状が分かるように、商品Sを点線で示している。
第1実施形態では、一対の第1破断可能線21は、後壁8の左右側縁に直交するようにそれぞれ延びる(水平方向に延びる)ので、後壁8の上側部分と、後壁8の下側部分とを左右方向で互いに異なる方向に変位させると、後壁8が第1破断可能線21に沿って破断される。
このように、第1実施形態では、容易に後壁8を第1破断可能線21に沿って破断させることができる。
第1実施形態では、包装箱1の角筒状の胴部2を上下方向に延びるように構成しながらも、上記したように後壁8を第1破断可能線21に沿って破断させた後、一対の右側壁5及び左側壁7を一対の第2破断可能線22及び第3破断可能線23に沿って破断させ、前壁6を第4破断可能線24に沿って破断させると、包装箱1を陳列トレイ状に形成することができる。
また、第1実施形態では、第2破断可能線22は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるので、一対の第2破断可能線22が形成された一対の右側壁5及び左側壁7を、左右方向に変位させると、容易に一対の右側壁5及び左側壁7を一対の第2破断可能線22に沿って破断させることができる。
さらに、第1実施形態では、一対の第3破断可能線23は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されるので、後壁8の上側部分を持ち上げ、一対の第3破断可能線23に上方向への力を加えると、右側壁5及び左側壁7のそれぞれを、容易に一対の第3破断可能線23に沿って破断させることができる。
また、第1実施形態では、一対の第2破断可能線22は、一対の第1破断可能線21とは異なる角度で延びるように形成されているので、一対の第1破断可能線21及び一対の第2破断可能線22に上方から力が加わった場合でも、どちらか一方の一対の破断可能線は、上記上方からの力が加わる方向に直交する方向に対して傾斜することになるので、一対の第1破断可能線と一対の第2破断可能線とが同じ角度で一直線上に延びるものに比べて、包装箱1の剛性を高めることができる。
[第2実施形態]
図6及び図7に示す第2実施形態の包装箱101は、第1実施形態の包装箱1と同様に、胴部102と、上面部103及び底部104とを備え、商品Sを複数、並置収容する。胴部102は、右側壁105、前壁106、左側壁107及び後壁108を備える。なお、包装箱101は、大部分が第1実施形態の包装箱1と同様に構成されており、その説明を簡略化する。
図6及び図7に示す第2実施形態の包装箱101は、第1実施形態の包装箱1と同様に、胴部102と、上面部103及び底部104とを備え、商品Sを複数、並置収容する。胴部102は、右側壁105、前壁106、左側壁107及び後壁108を備える。なお、包装箱101は、大部分が第1実施形態の包装箱1と同様に構成されており、その説明を簡略化する。
図7に示すように、包装箱101は、大略矩形状に打抜いて形成された紙110により組み立てられる。
紙110は、図7において展開して示すように、折目線L101〜L104を介して、前壁106、接着片111、左側壁107、後壁108が連結されている。
上面部103は、一対の上面フラップ部103a,103bと、天蓋部103cとから構成されている。上面フラップ部103a,103bは、折目線L105,L106を介して延設されている。上面フラップ部103a,103bには、係止部113,114が形成されている。
天蓋部103cは、右側壁105の上端縁に折目線L107を介して延設されている。天蓋部3cの上端縁には、折目線L108を介して差込部116が延設されている。上面フラップ部103aと天蓋部103cとの境界線には切目が形成されている。
折目線L108の図7における左右端には、一対の係止用切目118が連接されている。
底部104は、底面フラップ104a〜104dを備え、底面フラップ104a〜104dは、折目線L109〜L112を介して連結されている。
後壁108には、後壁108の周縁から離間した中間部に形成された破断開始部120と、破断開始部120の左右端からそれぞれ隣接する後壁108の左右側縁まで、後壁108の上縁側に向かって漸次近づくように傾斜して延びる一対の第1破断可能線121が形成されている。
破断開始部120は、一対の第1破断可能線121を結ぶ第1切目線C101と、第1切目線C101の左右端を結び、上方に半円弧状に延びる第2切目線C102と、この第2切目線C102の中間部と第1切目線C101の中間部とを結ぶ上下方向に延びる第3切目線C103とを備える。本実施形態では、第1〜第3切目線C101〜C103は、不連続な複数の切れ目による所謂ミシン目によって形成されている。
この構成により、詳しくは後述するように、第1切目線C101と第2切目線C102とにより囲まれた範囲(以下、開放範囲)を、第3切目線C103を中心として左右方向に扉状に開放することができる。
接着片111には、一対の第1破断可能線121のうちの右側の第1破断可能線121に重なる位置に切目線111aが形成されている。
右側壁105及び左側壁107のそれぞれには、第1実施形態の一対の第2破断可能線22及び一対の第3破断可能線23と同様に、一対の第2破断可能線122及び一対の第3破断可能線123が形成されている。本実施形態では、第1,第2破断可能線121,122は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置され、第3破断可能線123は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置される所謂ジッパーにより構成されている。
第2破断可能線122は、右側壁105及び左側壁107の各前側縁に向かうにつれて下方向に傾斜した方向に延びる。第3破断可能線123は、右側壁105及び左側壁107の各前側縁に向かって水平方向に延びた後、右側壁105及び左側壁107の各前側縁に向かうにつれて下方向に傾斜した方向に延びる。
前壁106には、一対の第3破断可能線123の各先端同士を接続する第4破断可能線124が形成されている。第4破断可能線124は、一対の第3破断可能線123の各先端それぞれに連続し、前壁106の内側方向に延びる一対の第1線124aと、一対の第1線124aの各先端それぞれに接続され、四隅が円弧状に形成された矩形状に延びる第2線124bとからなる。本実施形態では、第4破断可能線124は、不連続な複数の切れ目による所謂ミシン目によって形成されている。
前壁6には、第2線124bの上側の線から下方に半円弧状に延びて、第2線124bの上側の線に戻る第4切目線C104と、この第4切目線C104の中間部と第2線124bの上側の線とを結ぶ上下方向に延びる第5切目線C105とが形成されている。本実施形態では、第4,第5切目線C104,C105は、不連続な複数の切れ目による所謂ミシン目によって形成されている。
この構成により、詳しくは後述するように、第4切目線C104と第2線124bとにより囲まれた範囲を、第5切目線C105を中心として左右方向に扉状に開放することができる。
[陳列トレイ状形成]
次に、第1実施形態の包装箱1と同様に、包装箱101の胴部102を第1〜第4破断可能線121〜124に沿って破断させ、包装箱101を、内部に収容した複数の商品Sを陳列するための陳列トレイ状に形成する作業を説明する。
次に、第1実施形態の包装箱1と同様に、包装箱101の胴部102を第1〜第4破断可能線121〜124に沿って破断させ、包装箱101を、内部に収容した複数の商品Sを陳列するための陳列トレイ状に形成する作業を説明する。
販売店の作業者は、例えば、後壁108が上方を向くように包装箱101を立てた後、手指を、後壁108の第1切目線C101と第2切目線C102とにより囲まれた開放範囲に押し付ける。この押し付けにより、上記開放範囲は、第3切目線C103を中心として左右方向に扉状に開放される。
次に、作業者は、第1実施形態と同様に、後壁108を、一対の第1破断可能線121に沿って破断させ、右側壁105及び左側壁107のそれぞれを、一対の第3破断可能線123に沿って破断させ、さらに、前壁106を、第4破断可能線124に沿って破断させる。
第2実施形態では、一対の第1破断可能線121は、後壁108に形成された破断開始部120の左右端からそれぞれ隣接する後壁108の左右側縁まで、後壁108の上縁側に向かって漸次近づくように傾斜して延びるので、後壁108の上側部分を持ち上げる方向に力を加えた場合に、第1破断可能線121には、第1破断可能線121に沿って破断される方向に力が加わり、後壁108が第1破断可能線121に沿って破断される。
このように、第2実施形態では、後壁108を第1破断可能線121に沿って破断させることができる。
第2実施形態では、包装箱101の角筒状の胴部102を上下方向に延びるように構成しながらも、上記したように後壁108を第1破断可能線121に沿って破断させた後、一対の右側壁105及び左側壁107を一対の第2破断可能線122及び第3破断可能線123に沿って破断させ、前壁106を第4破断可能線124に沿って破断させると、包装箱101を陳列トレイ状に形成することができる。
また、第2実施形態では、一対の第3破断可能線123は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されるので、後壁108の上側部分を持ち上げ、一対の破断可能線123に上方向への力を加えると、右側壁105及び左側壁107のそれぞれを、容易に一対の破断可能線123に沿って破断させることができる。
さらに、第2実施形態では、第2破断可能線122は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるので、一対の第2破断可能線122が形成された一対の右側壁105及び左側壁107を、左右方向に変位させると、容易に一対の右側壁105及び左側壁107を一対の第2破断可能線122に沿って破断させることができる。
さらに、第2実施形態では、一対の第2破断可能線122は、一対の第1破断可能線121とは異なる角度で延びるように形成されているので、第1実施形態と同様に、一対の第1破断可能線と一対の第2破断可能線とが同じ角度で一直線上に延びるものに比べて、剛性を高めることができる。
また、包装箱101を図6に示す箱状に保ったまま、内部の商品Sを視認可能な形態にすることもできる。この場合、作業者は、例えば手指を、前壁106の第4切目線C104と第2線124bとにより囲まれた範囲に押し付ける。この押し付けにより、前壁106の第4切目線C104と第2線124bとにより囲まれた範囲は、第5切目線C105を中心として左右方向に扉状に開放される。
そして、作業者は、上記開放した部分から手指を包装箱101の内部に挿入して、前壁106を第4破断可能線124に沿って破断させる。これにより、前壁106には、第4破断可能線124に沿った前面開口が形成され、包装箱101を図6に示す箱状に保ったまま、前記前面開口から内部の商品Sを視認することができる。
なお、上記実施形態では、包装箱1,101を紙10,110により構成しているが、段ボール板紙や樹脂、金属等により構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1〜第3破断可能線21〜23,121〜123を、互いに異なる角度で延びるように形成しているが、同じ角度で延びるようにしてもよく、少なくとも、第2破断可能線22,122が、第1破断可能線21,121と異なる角度で延びるように形成することが好ましい。
さらに、上記第1実施形態では、切目線C1を形成しているが、切目線C1は形成しなくてもよい。
1,101…包装箱、2,102…胴部、3c,103c…天蓋部(封止部)、4,104…底部(封止部)、5,105…右側壁、6,106…前壁、7,107…左側壁、8,108…後壁、10,110…紙、21〜24,121〜124…第1〜第4破断可能線、120…破断開始部
Claims (3)
- 前壁、後壁及び左右一対の側壁を有する四角筒状の胴部と、
前記胴部の上端開口及び下端開口を封止する封止部と、を備える包装箱において、
前記後壁には、左右側縁に直交するように延びる一対の第1破断可能線が形成され、
前記一対の側壁のそれぞれには、前記一対の第1破断可能線の端部それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁に向かって延びる一対の第2破断可能線と、前記一対の第2破断可能線の各先端それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁まで延びる一対の第3破断可能線とが形成され、
前記前壁には、前記一対の第3破断可能線の各先端同士を接続する第4破断可能線が形成され、
前記第1破断可能線及び前記第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるものであって、
前記第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されていることを特徴とする包装箱。 - 前壁、後壁及び左右一対の側壁を有する四角筒状の胴部と、
前記胴部の上端開口及び下端開口を封止する封止部とを備える包装箱において、
前記後壁には、周縁から離間した中間部に形成された破断開始部と、該破断開始部の左右端からそれぞれ隣接する左右側縁まで、上縁側に向かって漸次近づくように傾斜して延びる一対の第1破断可能線が形成され、
前記一対の側壁のそれぞれには、前記一対の第1破断可能線の端部それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁に向かって延びる一対の第2破断可能線と、前記一対の第2破断可能線の各先端それぞれに連続し、前記一対の側壁の各前側縁まで延びる一対の第3破断可能線とが形成され、
前記前壁には、前記一対の第3破断可能線の各先端同士を接続する第4破断可能線が形成され、
前記第2破断可能線は、不連続な直線状の複数の単位切れ目が連続して直線上に配置されるものであって、
前記第3破断可能線は、不連続な複数の単位切れ目が、一の単位切目の先端の上側に先端側で隣接する単位切目の後端部が配置されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1又は2に記載の包装箱において、
前記一対の第2破断可能線は、前記一対の第1破断可能線とは異なる角度で延びるように形成されていることを特徴とする包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019003968U JP3224573U (ja) | 2019-10-18 | 2019-10-18 | 包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019003968U JP3224573U (ja) | 2019-10-18 | 2019-10-18 | 包装箱 |
Publications (1)
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JP2019003968U Active JP3224573U (ja) | 2019-10-18 | 2019-10-18 | 包装箱 |
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JP (1) | JP3224573U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021211835A1 (en) * | 2020-04-17 | 2021-10-21 | The Coca-Cola Company | Easy open carton |
-
2019
- 2019-10-18 JP JP2019003968U patent/JP3224573U/ja active Active
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