JP3224472U - アキュムレータ用閉止部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動中や作業中にアキュムレータからの液垂れを防止することが可能なアキュムレータ用の閉止部材を提供する。【解決手段】アキュムレータAの液圧側接続部A1に適合したアキュムレータ用閉止部材1において、基部10と、鍔部11と、封止部材12と、を設け、基部10を、液圧側接続部A1の孔部A3に挿入可能に設け、封止部材12を、液圧側接続部A1の孔部A3に形成された螺条A5の溝の底よりも外方であって鍔部11の外縁よりも内方に位置すると共に鍔部11と液圧側接続部A1によって挟持可能に設ける。【選択図】図1
Description
この考案は、アキュムレータ用閉止部材に関し、より詳細には、アキュムレータの液垂れを防止するためのアキュムレータ用閉止部材に関する。
従来、アキュムレータがある。アキュムレータは、プラダやピストン等の内部の2つの部屋に仕切る隔壁が設けられており、該2つの部屋の一方が気体室になっており、他方が液体室となっている。この様なアキュムレータは、例えば、油圧回路に接続されて使用され、該液体室には、該油圧回路から、その圧力伝達媒体である油が流出入する様に構成されており、これによって、該媒体圧が気圧室を適宜、圧縮し、蓄圧や脈動の防止等をすることができるものである(例えば、特許文献1及び2を参照)。
アキュムレータの交換やメンテナンス、移動等をする際に、該アキュムレータを油圧回路から取り外される。この際、アキュムレータは、通常、螺合によって、油圧回路に接続されるものである。そのため、アキュムレータの液圧側接続部には、その外面に螺条が形成されている。従来のアキュムレータは、移動中や作業中に液体室等に残留する油等が螺条を伝って流れてしまい、その結果、液垂れを起して、作業台や荷台等が汚れてしまうという問題があった。
この螺条に埃や塵芥が溜ることやアキュムレータ内に塵等が侵入することを防止するために、螺条を覆うように構成された蓋やキャップ等が取り付けられることもあるが、該蓋等は、液垂れを防止することはできないものであった。
そこで、本考案は、移動中や作業中にアキュムレータからの液垂れを防止することが可能なアキュムレータ用閉止部材を提供することを目的とする。
本考案は、アキュムレータの液圧側接続部に適合した閉止部材であって、基部と、鍔部と、封止部材と、を備え、該基部は、該液圧側接続部の給排液用孔部に挿入可能に設けられており、該封止部材は、該液圧側接続部の孔部に形成された螺条の溝の底よりも外方であって該鍔部の外縁よりも内方に位置すると共に該鍔部と該液圧側接続部によって挟持可能に設けられていることを特徴とするアキュムレータ用閉止部材である。
又、本考案は、アキュムレータの液圧側接続部に適合した閉止部材であって、側壁部と、天壁部と、封止部材と、を備え、該側壁部を介して、該液圧側接続部に固定可能に設けられており、該封止部材は、該側壁部よりも内方であって該液圧側接続部の給排液用孔部よりも外方に位置している共に該天壁部と該液圧側接続部によって挟持可能に設けられていることを特徴とするアキュムレータ用閉止部材である。
尚、本考案は、前記封止部材を、前記螺合部と当接可能に設けることが可能である。又、本考案は、前記封止部材を、前記側壁部と当接可能に設けることが可能である。又、本考案は、前記側壁部を、前記液圧側接続部の外面と係合可能に設けることが可能である。又、本考案は、前記封止部材を、Oリングとすることが可能である。
本考案は、上記の様に構成したので、封止部材によって、孔部より排出された圧力伝達媒体を堰き止めることが可能であるので、作業時や移動時におけるアキュムレータの液垂れを防止することが可能である。
本考案の第1実施形態について図1に基づき説明する。アキュムレータAは、汎用されているアキュムレータと同様の構成をしており、プラダ型やピストン型その他の何れであってもよい。アキュムレータAは、液圧側接続部A1を介して螺着されることで、油圧回路等の液圧回路(図示せず)に接続可能に設けられている。
液圧側接続部A1は、アキュムレータA内の液体室A2と連通可能に設けられた給排液用孔部(以下、単に、孔部ともいう)A3を備えており、アキュムレータAは孔部A3を介して、液体室A2と前記液圧回路との間で油等の圧力伝達媒体の給排を可能としている。即ち、液圧側接続部A1は、アキュムレータAの給排液部でもある。
又、液圧側接続部A1は、前記液圧回路との接続形態に応じて、主に2つの種類が存在している。該液圧回路側の螺条が、雌螺旋として設けられている場合は、液圧側接続部A1の外面に雄螺旋として螺条A4が設けられ、該液圧回路側の螺条が、雄螺旋として設けられている場合は、孔部A3の内面に雌螺旋として、螺条A5が設けられる。本実施形態においては、液圧側接続部A1は、後者のタイプである。
閉止栓1は、アキュムレータ用閉止部材の一例であり、アキュムレータAの液圧側接続部A1と適合する様に設けられており、基部10、鍔部11及びOリング12を備えている。
基部10は、略有底円筒状に形成されており、その基端部13が、鍔部11と連続しており、孔部A3に挿入可能に設けられている。鍔部11は、基端部13より外方に延在する様に設けられている。即ち、閉止栓1は、液圧側接続部A1に嵌着可能に設けられていると共に孔部A3を閉塞可能に設けられていることとなる。尚、螺合部10の形状等は、孔部A3の形状に合わせて適宜選択可能であり、略円柱状であってもよく、又、底ではなく隔壁を有するものであってもよい。
Oリング12は、封止部材の一例であり、螺条A5の溝の底より外方であって、鍔部11の外縁12よりも内方に位置する様に栓本体1に取り付けられている。本実施形態においては、Oリング12は、その外径OD12が、螺条A5の谷径RDA5よりも大きく、鍔部11の外径OD11よりも小さく形成され、その内面が螺合部10と当接可能に設けられている。
従って、本実施形態においては、閉止栓1を液圧側接続部A1に嵌着した際に、Oリング12が鍔部11と液圧側接続部A1によって挟持される形となり、このOリング12が孔部A3より螺条A5を流れて排出された圧力伝達媒体を堰き止めることが可能となっているため、アキュムレータAの液垂れを防止することが可能となっている。
本発明の第2実施形態を、図2に基づき説明する。尚、第1実施形態に同符号を付した構成は、同実施形態と同様であるので、説明を省略する。又、本実施形態のアキュムレータAは、第1の実施形態と同様に液圧側接続部A1が後者のタイプである。
キャップ2は、アキュムレータ用閉止部材の一例であり、アキュムレータAの液圧側接続部A1と適合する様に設けられており、側壁部20、天壁部21及びОリング22を備えている。側壁部20は、キャップ2の側壁として設けられており、液圧側接続部A1の外面と係合可能に設けられている。本実施形態においては、側壁部20は、天壁部21の外周縁部に垂設されている。即ち、キャップ2は、液圧側接続部A1に嵌着可能に設けられていることとなる。
Оリング22は、封止部材の一例であり、側壁部20の内方であって、孔部A3よりも外方に位置する様にキャップ2に取り付けられている。本実施形態においては、Oリング22は、その外径OD22が、側壁部20の内径ID20より小さく、その内径ID22が螺条A5の谷径RDA5よりも小さく形成され、側壁部20に当接可能に設けられている。
従って、本実施形態においては、キャップ2を液圧側接続部A1に嵌着した際に、Oリング22が天壁部21と液圧側接続部A1によって挟持される形となり、このOリング22が孔部A3より螺条A5を流れて排出された圧力伝達媒体を堰き止めることが可能となっているため、アキュムレータAの液垂れを防止することが可能となっている。
本発明の第3実施形態を、図3に基づき説明する。尚、第1及び第2実施形態に同符号を付した構成は、同実施形態と同様であるので、説明を省略する。又、本実施形態のアキュムレータAは、第1及び第2の実施形態とは異なり液圧側接続部A1が前者のタイプである。
キャップ3は、アキュムレータ用閉止部材の一例であり、アキュムレータAの液圧側接続部A1と適合する様に設けられており、側壁部30、天壁部31及びОリング32を備えている。側壁部30は、キャップ3の側壁として設けられており、液圧側接続部A1の外面に形成された螺条A4に係合可能に設けられている。本実施形態においては、側壁部30は、天壁部31の外周縁部に垂設されている。即ち、キャップ3は、液圧側接続部A1に嵌着可能に設けられていることとなる。
Оリング32は、封止部材の一例であり、側壁部30の内方であって、孔部A3よりも外方に位置する様にキャップ3に取り付けられている。本実施形態においては、Oリング32は、その内径ID32が、螺条A4の谷径RDA4よりも小さくなるように形成され、側壁部30に当接可能に設けられている。
従って、本実施形態においては、キャップ3を液圧側接続部A1に嵌着した際に、Oリング32が天壁部31と液圧側接続部A1によって挟持される形となり、このOリング32が孔部A3より排出された圧力伝達媒体を堰き止めることが可能となっているため、アキュムレータAの液垂れを防止することが可能となっている。
本考案を、上記実施形態に基づき説明したが、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態においては、閉止部材(閉止栓1、キャップ2,3)を液圧側接続部A1に嵌着するものとしたが、液圧側接続部A1に対する固定方法は適宜選択可能であり、例えば、螺条A4,A5を利用して螺着する様にしてもよい。
1 閉止栓 10 基部 11 鍔部
12 Oリング 13 基端 2 キャップ
20 側壁部 21 天壁部 22 Оリング
3 キャップ 30 側壁部 31 天壁部
32 Оリング A アキュムレータ A1 液圧側接続部
A2 液体室 A3 孔部 A4 螺条
A5 螺条 ID 内径 OD 外径
RD 谷径
12 Oリング 13 基端 2 キャップ
20 側壁部 21 天壁部 22 Оリング
3 キャップ 30 側壁部 31 天壁部
32 Оリング A アキュムレータ A1 液圧側接続部
A2 液体室 A3 孔部 A4 螺条
A5 螺条 ID 内径 OD 外径
RD 谷径
Claims (6)
- アキュムレータの液圧側接続部に適合した閉止部材であって、
基部と、鍔部と、封止部材と、を備え、
該基部は、該液圧側接続部の給排液用孔部に挿入可能に設けられており、
該封止部材は、該液圧側接続部の孔部に形成された螺条の溝の底よりも外方であって該鍔部の外縁よりも内方に位置すると共に該鍔部と該液圧側接続部によって挟持可能に設けられていることを特徴とするアキュムレータ用閉止部材。 - アキュムレータの液圧側接続部に適合した閉止部材であって、
側壁部と、天壁部と、封止部材と、を備え、
該側壁部を介して、該液圧側接続部に固定可能に設けられており、
該封止部材は、該側壁部よりも内方であって該液圧側接続部の給排液用孔部よりも外方に位置している共に該天壁部と該液圧側接続部によって挟持可能に設けられていることを特徴とするアキュムレータ用閉止部材。 - 前記封止部材は、前記螺合部と当接可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアキュムレータ用閉止部材。
- 前記封止部材は、前記側壁部と当接可能に設けられていることを特徴する請求項2に記載のアキュムレータ用閉止部材。
- 前記側壁部は、前記液圧側接続部の外面と係合可能に設けられていることを特徴とする請求項2又は4に記載のアキュムレータ用閉止部材。
- 前記封止部材は、Oリングであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のアキュムレータ用閉止部材。
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