JP3224459U - 帯状身体装着具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファッション性に優れるとともに、身体の一部に巻付けたときに端部同士を容易に結ぶ等することができる帯状身体装着具を提供する。【解決手段】冷却物31を収容するポケツトを備える帯状身体装着具1であって、2枚の布製の帯状部材11a、11bを積層させ、帯状部材の長手方向に所定の距離を有する中央部12、及び中央部の両側に設けられた一対の端部13a、13b、14bを備える帯状本体部10と、中央部のうち帯状部材の長手方向に所定の距離を空けるとともに帯状部材を幅方向にわたって接合する第1接合部21、中央部のうち幅方向の一方の縁部を接合する第2接合部22、及び中央部のうち幅方向の他方の縁部に設けられた開口部23によって構成されるポケット20と、を備え、端部は2枚の帯状部材が接合されずにそれぞれの帯状部材が独立している。【選択図】図1
Description
本考案は、身体を冷却等するために、首に掛けたり身体の一部に巻付けたりして使用することができる帯状身体装着具に関する。
従来、冷却用または保温用熱媒体の収納ポケット部のサイズを自由に選択可能とするとともに、ポケット部に収納された熱媒体の冷却・保温作用の持続化を図ることを目的として、特開2006−316394号公報に、保冷剤パック収納用のポケット単位として、袋状部をホックで区分けしたときの分割空間域を用意し、当該ホックそれぞれの開閉により選択される任意の単一ポケット単位または連続ポケット単位からなるポケット部を設定した冷却用または保温用の生体サポータが開示されている。
しかし、特許文献1に開示されている生体サポータでは、ポケット部以外の端部において、ポケット部の両面を構成する2枚の布をミシン等で縫合して1枚の布状としている。このため、例えば首から掛けるようなときにはファッション性に劣るとともに、端部の用途が限定される。
本考案は、上記の点に鑑みなされたもので、帯状本体部の端部において2枚の帯状部材が接合されず独立して構成されることで、ファッション性に優れるとともに、身体の一部に巻付けたときに端部同士を容易に結ぶ等することができる帯状身体装着具を提供することを目的とする。
(1)本考案の帯状身体装着具は、
冷却物を収容するポケツトを備える帯状身体装着具であって、
2枚の布製の帯状部材を積層させ、前記帯状部材の長手方向に所定の距離を有する中央部、及び前記中央部の両側に設けられた一対の端部を備える帯状本体部と、
前記中央部のうち前記帯状部材の長手方向に所定の距離を空けるとともに前記帯状部材を幅方向にわたって接合する第1接合部、前記中央部のうち幅方向の一方の縁部を接合する第2接合部、及び前記中央部のうち幅方向の他方の縁部に設けられた開口部によって構成されるポケットと、を備え、
前記端部は2枚の前記帯状部材が接合されずにそれぞれの前記帯状部材が独立していることを特徴とする。
冷却物を収容するポケツトを備える帯状身体装着具であって、
2枚の布製の帯状部材を積層させ、前記帯状部材の長手方向に所定の距離を有する中央部、及び前記中央部の両側に設けられた一対の端部を備える帯状本体部と、
前記中央部のうち前記帯状部材の長手方向に所定の距離を空けるとともに前記帯状部材を幅方向にわたって接合する第1接合部、前記中央部のうち幅方向の一方の縁部を接合する第2接合部、及び前記中央部のうち幅方向の他方の縁部に設けられた開口部によって構成されるポケットと、を備え、
前記端部は2枚の前記帯状部材が接合されずにそれぞれの前記帯状部材が独立していることを特徴とする。
本考案の帯状身体装着具によれば、帯状本体部の端部において、2枚の帯状部材が接合されずにそれぞれの帯状部材が独立しているため、首などに掛けたときのファッション性に優れるとともに、汗等を拭きやすくなる。また、帯状身体装着具を身体の一部に巻付けて使用するときも、帯状部材の端部同士を結びやすくなる。
(2)本考案の帯状身体装着具の好ましい例は、
前記帯状部材が長手方向にずらして積層され、前記帯状本体部の長手方向の先端にオフセット部を備えることを特徴とする。
前記帯状部材が長手方向にずらして積層され、前記帯状本体部の長手方向の先端にオフセット部を備えることを特徴とする。
本考案の帯状身体装着具の好ましい例によれば、帯状部材が長手方向にずらして積層され、帯状本体部の先端にオフセット部を備えるため、よりファッション性に優れるとともに、帯状本体部の端部が掴みやすくなる。また、オフセット部の長さを変えることで、帯状身体装着具全体の長さを変えることもできる。
(3)本考案の帯状身体装着具の好ましい例は、2枚の前記帯状部材の色又は柄が異なっていることを特徴とする。
本考案の帯状身体装着具の好ましい例によれば、2枚の帯状部材の色又は柄がそれぞれ異なっているため、カラフルな外観にすることができるとともに、独立した端部の使い分けがし易くなる。
(4)本考案の帯状身体装着具の好ましい例は、
前記冷却物を包むための不織布からなる収容袋を備え、前記冷却物が前記収容袋に入れられてから前記ポケットに収容されることを特徴とする。
前記冷却物を包むための不織布からなる収容袋を備え、前記冷却物が前記収容袋に入れられてから前記ポケットに収容されることを特徴とする。
(5)本考案の帯状身体装着具の好ましい例は、
前記収容袋の坪量が18〜50g/m2であることを特徴とする。
前記収容袋の坪量が18〜50g/m2であることを特徴とする。
これらの本考案の帯状身体装着具の好ましい例によれば、冷却物を包むための不織布からなる収容袋を備え、冷却物が収容袋に入れられてからポケットに収容されるため、不織布と冷却物及び不織布とポケットの内面との間に隙間ができ、冷却物からの冷たさを緩やかに身体に伝えることができる。また、冷却物に付着する結露水の殆どが不織布の内側に留まり、帯状部材が濡れるのを防止することができる。
(6)本考案の帯状身体装着具の好ましい例は、
前記冷却物の代わりに加温物を用いることを特徴とする。
前記冷却物の代わりに加温物を用いることを特徴とする。
本考案の帯状身体装着具の好ましい例によれば、冷却物の代わりに加温物を用いるため、冬でも帯状身体装着具を使用することができる。
上述したように、本考案の帯状身体装着具によれば、帯状本体部の端部において2枚の帯状部材が接合されず独立して構成されることで、ファッション性に優れるとともに、身体の一部に巻付けたときに端部同士を容易に結ぶ等することができる。
以下、本考案の帯状身体装着具1の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は帯状身体装着具1の正面図と収容袋30と冷却物31を示す図であり、図2は帯状身体装着具1の平面図である。図3は、帯状身体装着具1を例えば首に巻付けたときの状態を模式的に示した図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の帯状身体装着具1は、帯状本体部10と、ポケット20と、オフセット部16a,16bと、収容袋30とを備える。なお、本実施形態の帯状身体装着具1に収容される冷却物31は、公知の保冷剤等を用いることができる。また、冷却物31の代わりに懐炉等の加温物を用いることもできる。
帯状本体部10は、2枚の布製の帯状部材11a,11bが積層されて構成され、前記帯状部材11a,11bの長手方向の中央に、長手方向に向かって所定の距離d1を有する中央部12と、前記中央部12の両側に設けられた一対の端部13a,13b,14a,14bとを備える。中央部12は、縫製等の方法で接合されることで後述するポケット20を構成する。端部13a,13b,14a,14bは、2枚の帯状部材11a,11bが接合されずにそれぞれの帯状部材11a,11bが独立しており、2枚の帯状部材11a,11bをそれぞれ広げることも重ねることも可能である。この帯状部材11a,11bとして、公知の布を用いることができる。本実施形態では汗等を拭くこと等を考慮して、帯状部材11a,11bにはタオル地のものを採用している。また、2枚の帯状部材11a,11bの色や柄をそれぞれ変えることができる。なお、帯状部材11a,11bの大きさも、様々なものを用いることができるが、本実施形態では幅w10〜15cm、長さL90〜130cmのものを採用している。
ポケット20は、上記の中央部12に設けられるもので、第1接合部21と、第2接合部22と、開口部23とを備える。第1接合部21は、中央部12のうち帯状部材11a,11bの長手方向に所定の距離d2を空けるとともに帯状部材11a,11bを幅方向にわたって接合するもので、本実施形態では4本設けられている。この接合方法としては、接着テープ、ボタン等の方法も用いることができるが、本実施形態ではミシン等で縫製している。第2接合部22は、中央部12のうち幅方向の一方の縁部15同士を接合してなるもので、ここもミシン等で縫製されている。開口部23は、中央部12のうち幅方向の他方の縁部に設けられたものである。これらの第1接合部21と第2接合部22とで、略コ字状の空間を構成し、開口部23によって冷却物31の出し入れが可能となる。また、開口部23近傍の帯状部材11a,11bの内側には、面ファスナ等の留め具24が設けられ、ポケット20に入れた冷却物31等が飛び出すのを防止している。この留め具24としては、上記の面ファスナの他にボタンやフック等も用いることができる。なお、ポケット20は本実施形態では3つ設けられているが、これに限られず所望の数を設けることができる。また、図2においてポケット20の開口部23を開いた状態としているが、通常時には閉じた状態で使用される。
オフセット部16a,16bは、帯状本体部10の長手方向端部13a,13b,14a,14bにおいて、2枚の帯状部材11a,11bの先端がずれてなるもので、2枚の帯状部材11a,11bを積層させるときに、帯状部材11a,11bを長手方向に互いにずらすことで実現される。このオフセット部16a,16bの長さを変えることで、同じ長さの帯状部材11a,11bを用いながら、長さLを変えた帯状本体部10とすることもできる。
収容袋30は、冷却物31を包むための不織布からなるもので、冷却物31をこの収容袋30に入れてから、ポケット20に入れることが好ましい。この収容袋30としては、比較的薄手の不織布が好ましく、例えば、坪量が18〜50g/m2のものが採用される。これは、不織布が薄すぎると冷却物31に付着した結露水がポケット20に染み出しやすくなるためであり、不織布が厚すぎると熱の伝達が悪くなるからである。実際の収容袋30としては、市販されているお茶用や出汁用のパックをそのまま使用することができる。また、上記の坪量の不織布であれば、収容袋30を二重に用いることも可能である。この収容袋30を二重にすることで、熱の伝達の加減が可能となる。
次に、上述の本実施形態の帯状身体装着具1の構成を踏まえて、帯状身体装着具1の使用方法を説明する。
先ず、帯状身体装着具1の準備をする。これは、冷やした冷却物31を収容袋30に入れ、次に、収容袋30に入れた冷却物31を帯状本体部10のポケット20に入れる。このとき、冷却物31と収容袋30との間に僅かながら隙間ができ、断熱性能が向上するとともに、結露水の殆どが収容袋30の内側に閉じ込められ、帯状本体部10のポケット20が濡れるのを防止することができる。この効果は、収容袋30を二重にしたときにより高く現われる。また、収容袋30とポケット20の内面との間にも隙間ができ、ここでも断熱性能を向上させることができる。これにより、冷却物31からの冷たさが穏やかに身体に伝わり、心地よい付け心地と冷却物31の冷たさの長持ちを実現させることができる。
次に、準備が終わった帯状身体装着具1を首に掛けて、首の後ろ側に帯状本体部10の中央部12が接触するようにして、胸の前に端部13a,13b,14a,14bを垂らすようにする。このとき、端部13a,13b,14a,14bは2枚の帯状部材11a,11bが接合されていないため、例えば一方の帯状部材11aを手拭き用に、他方の帯状部材11bを顔等の汗拭き用にと使い分けることができる。このとき、帯状部材11a,11bの色又は柄を変えていれば、上記の使い分けがし易くなる。また、オフセット部16a,16bが設けられているため、2枚ある帯状部材11a,11bの端部13a,13b,14a,14bのうち所望の側を容易に掴むことができる。また、図3に示すように、一方の帯状部材11aの端部13a,13b同士を首の前で結び、他方の帯状部材11bの端部14a,14bを胸の前に垂らして用いることもできる。また、帯状身体装着具1の長さや大きさによっては、胴体、足、腕等に巻付けて使用することもできる。このようなときも、帯状本体部10の端部13a,13b,14a,14bが2枚に分かれているため、端部13a,13b,14a,14bが厚くならず、端部同士を容易に結ぶことができる。
以上、説明したように、本実施形態の帯状身体装着具1によれば、帯状本体部10の端部13a,13b,14a,14bが接合されずに帯状部材11a,11bが独立しているため、一方の帯状部材11a,11bと他方の帯状部材11a,11bとで用途を分けることができる。また、オフセット部16a,16bが設けられているため。一方の帯状部材11a,11bと他方の帯状部材11a,11bとを容易に区別することができる。さらに、帯状部材11a,11bの色又は柄をそれぞれ変えることで、2枚の帯状部材11a,11bの区別がより容易となる。またさらに、オフセット部16a,16bの長さを変更することで、同じ長さの帯状部材11a,11bから複数の長さの帯状身体装着具1を製造することができる。
また、冷却物31を収容袋30に入れてからポケット20に入れるため、熱の伝達が緩やかになるとともに、結露水がポケット20に殆ど付着することがない。
なお、上述の実施形態の帯状身体装着具1は本考案の例示であり、考案の趣旨を逸脱しない範囲においてその構成を適宜変更することができる。
1・・帯状身体装着具、
10・・帯状本体部、11a,11b・・帯状部材、12・・中央部、13a,13b,14a,14b・・端部、15・・縁部、16a,16b・・オフセット部、
20・・ポケット、21・・第1接合部、22・・第2接合部、23・・開口部、24・・留め具、
30・・収容袋、31・・冷却物、
10・・帯状本体部、11a,11b・・帯状部材、12・・中央部、13a,13b,14a,14b・・端部、15・・縁部、16a,16b・・オフセット部、
20・・ポケット、21・・第1接合部、22・・第2接合部、23・・開口部、24・・留め具、
30・・収容袋、31・・冷却物、
Claims (6)
- 冷却物を収容するポケツトを備える帯状身体装着具であって、
2枚の布製の帯状部材を積層させ、前記帯状部材の長手方向に所定の距離を有する中央部、及び前記中央部の両側に設けられた一対の端部を備える帯状本体部と、
前記中央部のうち前記帯状部材の長手方向に所定の距離を空けるとともに前記帯状部材を幅方向にわたって接合する第1接合部、前記中央部のうち幅方向の一方の縁部を接合する第2接合部、及び前記中央部のうち幅方向の他方の縁部に設けられた開口部によって構成されるポケットと、を備え、
前記端部は2枚の前記帯状部材が接合されずにそれぞれの前記帯状部材が独立していることを特徴とする帯状身体装着具。 - 前記帯状部材が長手方向にずらして積層され、前記帯状本体部の長手方向の先端にオフセット部を備えることを特徴とする請求項1に記載の帯状身体装着具。
- 2枚の前記帯状部材の色又は柄が異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯状身体装着具。
- 前記冷却物を包むための不織布からなる収容袋を備え、前記冷却物が前記収容袋に入れられてから前記ポケットに収容されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の帯状身体装着具。
- 前記収容袋の坪量が18〜50g/m2であることを特徴とする請求項4に記載の帯状身体装着具。
- 前記冷却物の代わりに加温物を用いることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の帯状身体装着具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019003805U JP3224459U (ja) | 2019-10-08 | 2019-10-08 | 帯状身体装着具 |
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---|---|---|---|
JP2019003805U JP3224459U (ja) | 2019-10-08 | 2019-10-08 | 帯状身体装着具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3224459U true JP3224459U (ja) | 2019-12-19 |
Family
ID=68917100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019003805U Active JP3224459U (ja) | 2019-10-08 | 2019-10-08 | 帯状身体装着具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2019
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