JP3224325U - シール部材の飛び出し防止具 - Google Patents

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【課題】注射容器のシリンジ内を密封的に摺動可能なシール部材が注入ガス圧力により外部へ飛び出すことを簡単かつ確実に防止できる、シール部材の飛び出し防止具を提供する。【解決手段】飛び出し防止具は、シリンジ11に同軸に装着可能なシリンジホルダ部22と、シリンジに同軸に装着可能であり、シリンジのフィンガーフランジ11cを挟んでシリンジホルダ部に固着可能なキャップ部23とを備え、キャップ部は、シール部材13に当接しシール部材の軸方向の移動を阻止する当接部23cを備える。【選択図】図4

Description

本考案は、注射器状の容器内に収容された医療用液体内に例えば水素ガス等のガスを溶解させる場合に用いるシール部材の飛び出し防止具に関する。
本出願人は、ペットボトル等の液体容器内に収容されている飲料水に水素ガスを添加する水素添加システムを既に提案している(特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載の水素添加システムは、水素添加サーバの開閉手段と、液体容器の開閉手段とを互いに着脱可能に接続して構成され、水素添加サーバの圧力調整バルブでガス圧を調整し、液体容器内の圧力を高めて、所望濃度で液体容器内の液体に水素ガスを添加するように構成されている。ここで、水素添加サーバは、水素吸蔵合金を収容した水素吸蔵合金容器と、当該水素吸蔵合金容器を所定温度に加温する保温器と、流路の開閉を切り替える切り替えバルブと、外部の水素ガス供給路に接続されたとき開通し、当該接続が断たれたとき閉じる開閉手段と、水素吸蔵合金容器から切り替えバルブに至る第1流路と、切り替えバルブから開閉手段に至る第2流路と、第1流路に設けた圧力調整バルブとを備えている。液体容器は、容器本体に着脱可能なキャップを備えた液体容器であって、このキャップは、外部の水素ガス供給路に接続されたとき開通し、当該接続が断たれたとき閉じる開閉手段を備えている。
また、特許文献2に記載の水素添加システムは、水から圧力制御下で水素ガスを取り出す水素ガス発生装置と、当該水素ガス発生装置で発生した水素ガスを外部に供給する水素ガス供給路と、当該水素ガス供給路に接続されたとき開通し、当該接続が断たれたとき閉じる開閉手段によって当該水素ガス供給路に着脱可能に連通されているとともに、内部に液体を収容可能な液体容器とを備え、この水素ガス発生装置は、水素ガスのガス圧を可変に制御できるように構成されている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載された水素添加システムは、いずれも、ペットボトル等の容器に収容された飲料水に水素ガスを添加するものであり、注射容器内に収容された液体に水素ガスを溶解させるものではない。また、特許文献1及び2に記載された水素添加システムにおいて、水素を溶解させる液体は飲料水である。
特許第5710039号公報 特許第5710050号公報
医療用液体を収容する容器として、注射容器が存在する。この注射容器は、シリンジ内を密封的に摺動可能なパッキン(シール部材)によって一端部が密閉されており、パッキンを押圧して摺動させることにより、他端部の開口から医療用液体が排出されるように構成されている。
このような注射容器内に他端部の開口を介して水素ガス等のガスを注入する場合、注入するガスの圧力の作用でパッキンが一端部方向に移動し、シリンジ外部へ外れてしまうおそれが多分にあった。このため、従来技術では、注射容器内に充分な圧力でガスを充填し、内部に収容されている医療用液体に充分な濃度となるまでガスを溶解させることが不可能であった。
従って本考案の目的は、注射容器のシリンジ内を密封的に摺動可能なシール部材が注入ガス圧力により外部へ飛び出すことを簡単かつ確実に防止できる、シール部材の飛び出し防止具を提供することにある。
本考案によれば、注射容器のシリンジ内を密封的に摺動可能なシール部材がシリンジから外部へ飛び出すことを防止するための飛び出し防止具が提供される。この飛び出し防止具は、シリンジに同軸に装着可能なシリンジホルダ部と、シリンジに同軸に装着可能であり、シリンジのフィンガーフランジを挟んでシリンジホルダ部に固着可能なキャップ部とを備えており、キャップ部は、シール部材に当接しこのシール部材の軸方向の移動を阻止する当接部を備えている。
飛び出し防止具は、シリンジホルダ部及びキャップ部を備えている。これらは共にシリンジに同軸に装着可能である。キャップ部は、シリンジのフィンガーフランジを挟んでシリンジホルダ部に固着可能であり、シール部材に当接してこのシール部材の軸方向の移動を阻止する当接部を備えている。従って、飛び出し防止具が装着され固着された状態でシリンジ内にガスが圧入されると、シール部材は、ガス圧力でシリンジに沿って摺動するがキャップ部の当接部に押し当たってそれ以上軸方向に移動することが阻止され、外部へ飛び出すことが簡単かつ確実に防止される。
キャップ部は、シリンジホルダ部に螺合して固着するように構成されていることが好ましい。
キャップ部は、シール部材を押し戻すための棒部材が挿通可能な軸方向の貫通孔を同軸に備えていることも好ましい。
キャップ部は、空気抜き用の軸方向の貫通孔又は空気抜き用の貫通溝を備えていることも好ましい。
本考案によれば、飛び出し防止具が装着され固着された状態でシリンジ内にガスが圧入されても、シール部材は、ガス圧力でシリンジに沿って摺動するが、キャップ部の当接部に押し当たってそれ以上軸方向に移動することが阻止されるから、外部へ飛び出すことが簡単かつ確実に防止される。
本考案の飛び出し防止具が適用される、注射容器内の医療用液体にガスを溶解させるガス溶解装置の全体構成を概略的に示す図である。 図1の注射容器において、プランジャがシリンジ内に挿入されかつシール部材に連結された状態を示す側面図である。 図1の注射容器において、プランジャをシリンジから取り外した状態を示す側面図である。 本考案における飛び出し防止具の一実施形態の構成を示す(A)側面図、(B)断面図、(C)使用状態の断面図である。 図4の実施形態における飛び出し防止具を使用する形態を示す斜視図である。 図4の実施形態における飛び出し防止具を使用する形態を示す斜視図である。 図4の実施形態における飛び出し防止具を使用する場合に用いられる棒材の構成を示す(A)側面図、(B)正面図である。 本考案における飛び出し防止具の他の実施形態の構成を示す(A)側面図、(B)断面図、(C)使用状態の断面図である。 本考案における飛び出し防止具のさらに他の実施形態の構成を示す(A)側面図、(B)断面図、(C)使用状態の断面図である。
本考案の飛び出し防止具を説明する前に、この飛び出し防止具が適用されるガス溶解装置の構成について説明する。図1は本考案の飛び出し防止具が適用される、注射容器内の医療用液体にガスを溶解させるガス溶解装置の全体構成を概略的に示しており、図2は図1の注射容器において、プランジャがシリンジ内に挿入されかつシール部材に連結された状態を示しており、図3は図1の注射容器において、プランジャをシリンジから取り外した状態を示している。
これらの図において、10は円筒形状のシリンジ11とプランジャ12とから主として構成される注射容器を示している。プランジャ12は、注射器として使用する際にシリンジ11内に挿入されて先端部がシール部材13に固定されている。シール部材13は、注射容器10のシリンジ11内に挿入され、このシリンジ11に沿って密封的に摺動可能なパッキンである。シール部材13によってシリンジ11の一端部(後端部)11aが密閉されることによって、液体を収容する空間が形成される。シリンジ11の他端部(先端部)11bは開口しているが、この注射容器10を使用しない場合の保護のために、保護キャップ14が被着されている。シリンジ11の一端部11aには、シリンジ11の他の部分より径が大きく設定されており、プランジャ12をシリンジ11内に押し込む際に指を支えるフィンガーフランジ11cが設けられている。シリンジ11内の空間には、例えば造影剤、点滴液、輸血液、生理食塩水、又はその他の液体であり、水素ガスを溶解させる対象である医療用液体15が収容されている。
シリンジ11は内部の医療用液体15が外部から見えるように透明なプラスチック材料で形成されており、プランジャ12もプラスチック材料で形成されている。シール部材13はゴム等の弾性材料で形成されており、その後端部(シリンジ11の一端部11a側)には、雌ネジ孔13a(図4(C)、図8(C)及び図9(C)参照)が形成されている。この雌ネジ孔13aにプランジャ12の先端部に設けられた雄ネジ12aが螺合することによって、プランジャ12がシール部材13に連結固定される。
単なる一例であるが、注射容器10として、医療用液体15としてCT造影剤が収容されたエーザイ株式会社製の「イオメロン350注シリンジ50mL」が使用される。しかしながら、他の造影剤、点滴液、輸血液、生理食塩水、又はその他の液体である医療用液体15を収容した注射容器を使用しても良いことはもちろんである。
図1に示すように、シリンジ11の、保護キャップ14を外した他端部11bには、注射器用の除菌フィルタであるフィルタ16の一端が例えば螺合によって接続される。このフィルタ16としては、例えばアドバンテック東洋株式会社製のシリンジフィルタDISMIC 25AS045ANが使用可能である。このような除菌フィルタ16を用いて流路を無菌処理して使用すれば、シリンジ11内の医療用液体15は無菌状態が完全に維持した状態で水素ガスを溶解させることができる。
フィルタ16の他端には、プラスチック製(例えばアクリル樹脂製)のチューブ17の一端が図示しないフィッティングを介して接続されている。チューブ17としては、例えば、グンゼPTAチューブ(NSP−6×4)が使用可能である。チューブ17の他端にはワンタッチカプラ18のプラグ18aが連結されている。ワンタッチカプラ18は、チューブ17の一端と圧力計付連結管19の一端とをワンタッチで接続及び接続解除(切り離し)するものであり、プラグ18aとソケット18bとから構成されている。圧力計付連結管19としては、例えば、SUS製1/8チーズの中央部の垂直端に圧力計19aを連結し、一端にワンタッチカプラ18のソケット18bを1/8雄ネジで接続し、他端に水素ガス供給源をSUS製ニップルで接続したものが使用可能である。ワンタッチカプラ18は、プラグ18aをソケット18bに差し込むことで接続され、ソケット18bのプッシュボタンを押すことで接続解除される。この例では、ワンタッチカプラ18は、プラグ18a及びソケット18b共に内部に弁(バルブ)をそれぞれ持つ構造となっている。このため、プラグ18aをソケット18bに接続した際は内部を流体が両方向に流通可能となるが、プラグ18aとソケット18bとを接続解除した際はプラグ18aもソケット18bも閉止され流体の流通が阻止されるように構成されている。この例では、ワンタッチカプラ18として、市販の一般的なプラスチック製の流体継手である、例えば日東工器株式会社のキューブカプラ(登録商標)を使用している。
図1に示すように、圧力計付連結管19の他端は水素ガス供給源の一例である水素吸蔵合金キャニスタ20に接続される。水素吸蔵合金キャニスタ20は、発熱反応及び吸熱反応により常温、低圧下で可逆的に水素の吸放出が可能な水素吸蔵合金を内部に収容したボンベ状の容器であり、一般に市販されている(例えばワイエムシイ株式会社製)。この水素吸蔵合金キャニスタ20は、内部圧力を0〜0.99MPaに設定することができ、1MPa以上にならないため高圧ガス保安法でいう高圧ガスには該当しない。従って、オフィスや病院内で手軽に利用することができる。また、容器のサイズも直径数cm、高さ10cm程度まで小さく設計することが可能である。さらに、水素吸蔵合金は、水素を消耗した後でも再吸収により利用可能となるため、繰返し利用によるコストダウンというメリットがある。このように、水素吸蔵合金キャニスタ20によれば、軽量及びコンパクトでありながら安全に高純度の水素ガスを供給可能であり、しかも繰り返し使用が可能である。
図1には、さらに、本考案の飛び出し防止具の一実施形態が示されている。飛び出し防止具21は、注射容器10のシリンジ11内を密封的に摺動可能なシール部材13がシリンジ11から外部へ飛び出すことを防止するための治具である。ただし、同図においてこの飛び出し防止具21はシリンジ11に装着されていない状態で表されている。
本実施形態の飛び出し防止具21は、共にプラスチック材料で形成されたシリンジホルダ部22とキャップ部23とから構成されている。シリンジホルダ部22は、シリンジ11に同軸に装着可能に構成されており、同軸に形成された貫通孔22aを備えている。この貫通孔22aの径は、シリンジ11のフィンガーフランジ11cの外径より小さく設定されている。シリンジホルダ部22には、さらに、その一端部の外周壁に雄ネジ部22bが形成されている。キャップ部23は、シリンジに同軸に装着可能でありかつシリンジ11のフィンガーフランジ11cを挟んでシリンジホルダ部22に固着可能に構成されている。キャップ部23には、ガス抜き棒用及び空気抜き用の貫通孔23aが同軸に形成されており、内周壁に雌ネジ部23bが形成されている。シリンジホルダ部22の雄ネジ部22bと、キャップ部23の雌ネジ部23bとが螺合することにより、キャップ部23がシリンジホルダ部22に固着される。このキャップ部23には、シール部材13に当接しこのシール部材13の軸方向の移動を阻止する当接部23cが同軸に形成されている。
図4はこの飛び出し防止具21の構成及び使用状態を示している。即ち、同図(A)はキャップ部23を軸方向外側から見た状態を示しており、同図(B)はフィンガーフランジ11cを間に挟まない状態で互いに螺合したシリンジホルダ部22及びキャップ部23を断面で示しており、同図(C)はフィンガーフランジ11cを間に挟んだ状態で互いに螺合したシリンジホルダ部22及びキャップ部23を断面で示している。
同図(C)から分かるように、飛び出し防止具21は、シリンジホルダ部22及びキャップ部23間にシリンジ11のフィンガーフランジ11cを挟んだ状態で、シリンジホルダ部22及びキャップ部23が互いに螺合することによって、シリンジ11に装着される。これによって、水素ガス圧入時にシリンジ11内の圧力が高くなってシール部材13が矢印26方向に移動しても最終的にキャップ部23aの当接部23cに当接しそれ以上の軸方向(シリンジ11の一端部11a方向)の移動が阻止されるので、シール部材13がシリンジ11の一端部11aから外部に飛び出すことはない。
以下、このような飛び出し防止具21を用いたガス溶解装置により、注射容器10のシリンジ11内の医療用液体15に水素ガスを溶解させる手順について説明する。
初期状態においては、注射容器10は、図2に示すように、シリンジ11内にプランジャ12が挿入固定されており、シリンジ11の他端部11bには保護キャップ14が被着されている。
まず、図3に示すように、シリンジ11からプランジャ12を取り外し、さらに、保護キャップ14を取り外す。
次いで、図1に示すように、シリンジ11の他端部11bにフィルタ16の一端を螺合させ、さらに、このフィルタ16の他端に、チューブ17の一端をフィッティングを介して接続する。このチューブ17の他端にはワンタッチカプラ18のプラグ18aが連結されている。
次いで、図5に示すように、シリンジ11に飛び出し防止具21のシリンジホルダ部22を装着する。この装着は、シリンジ11をその他端部11b側からシリンジホルダ部22の貫通孔22a内に挿通させ、シリンジ11のフィンガーフランジ11cを飛び出し防止具21のシリンジホルダ部22の先端の内壁に当接させることによって行われる。次いで、図6に示すように、キャップ部23をフィンガーフランジ11cを挟んでシリンジホルダ部22に当接させ、シリンジホルダ部22の雄ネジ部22b(図4参照)とキャップ部23の雌ネジ部23b(図4参照)とを螺合させることによりキャップ部23をシリンジホルダ部22に固着させる。
次いで、図1に示すように、ワンタッチカプラ18のプラグ18aをソケット18bに接続する。これにより、ワンタッチカプラ18内の閉止弁(バルブ)が開成され、水素吸蔵合金キャニスタ20からの水素ガスが、圧力計付連結管19、ワンタッチカプラ18、チューブ17、及びフィルタ16からなる供給路を介してシリンジ11内に圧入される。シリンジ11内の圧力が高くなることにより、シール部材13がガスに押圧され、シリンジ11の一端部(後端部)11aの方向に摺動するが、上述のように、シール部材13は飛び出し防止具21のキャップ部23の当接部23cに押し当たることにより、それ以上先には進むことがなく、従って、シール部材13がシリンジ11から外部に飛び出すような不都合は生じない。
シリンジ11内の圧力が所定圧力となった際に、ワンタッチカプラ18を接続解除状態とし、水素吸蔵合金キャニスタ20を切り離す。接続解除状態としても、ワンタッチカプラ18のソケット18b内の閉止弁(バルブ)が閉成されるため、水素吸蔵合金キャニスタ20から水素ガスが漏れ出すことはない。また、ワンタッチカプラ18のプラグ18a内の閉止弁(バルブ)も閉成されるため、チューブ17、及びフィルタ16からなる供給路と、シリンジ11との内部圧力は上述した範囲の所定圧力に維持されている。
その後、ワンタッチカプラ18のプラグ18aに、開放用のジョイント(図示なし)を連結することにより、シリンジ11内の不要な気体(水素ガス)を抜いて内部圧力を大気圧まで低減する。このジョイントとしては、市販の一般的なプラスチック製の流体継手である、例えば日東工器株式会社のキューブカプラ(登録商標)の閉止弁(バルブ)なしのソケットを使用可能である。
次いで、飛び出し防止具21のキャップ部23に設けられている貫通孔23a(図4参照)内にガス抜き棒25を挿入し、その先端25cをシール部材13に押し当ててこのシール部材13をシリンジ11内の元の方向へ摺動させる。図7はこのガス抜き棒25の一例を示している。ガス抜き棒25は大径の円柱状の基部25aとこれより小径の円柱状の棒状部25bとから構成されており、棒状部25bの径は、当然のことながら、キャップ部23の貫通孔23aの径より小さく設定されている。このガス抜き棒25は、プラスチック材料、金属材料又は木材で形成される。
その後、シリンジ11の他端部11bからフィルタ16を取り外し、その部分に保護キャップ14を取り付け、ガス抜き棒25を取り外し、さらに、飛び出し防止具21を取り外すことにより、水素ガスを溶解させた医療用液体15が収容された注射容器10が得られる。
以上説明したように、シリンジ11の一端部11aにシール部材13の飛び出し防止具21を装着し、シリンジ11の他端部11bに接続された供給路を介して水素吸蔵合金キャニスタ20からの水素ガスをシリンジ11内に圧入して、水素ガスを医療用液体15内に溶解させ、水素ガスを溶解させたシリンジ11を外気に開放して内部の圧力を低減させ、その後、飛び出し防止具21をシリンジ11から取り外している。最初にシール部材13の飛び出し防止具21が装着されるので、注射容器10内に収容されている医療用液体15へ水素ガスを圧入しても、ガス圧によってシール部材13がシリンジ11から飛び出すことを未然に防止でき、ガスを充分な圧力までシリンジ11内に注入し必要とする濃度まで溶解させることができる。従って、作業現場において、簡単な操作を行うのみで、素早く、注射容器10内に収容されている医療用液体15に所望濃度の水素ガスを溶解させることができる。
次に、本考案の飛び出し防止具の他の実施形態について説明する。
図8は本実施形態の飛び出し防止具21′の構成及び使用状態を示している。この飛び出し防止具21′は、シリンジホルダ部22′とキャップ部23′とから構成されており、キャップ部23′にはガス抜き棒用の同軸の貫通孔が設けられてはおらず、空気抜きのための軸方向の小さな貫通孔23a′が設けられている。本実施形態における他の構成及び動作は図4に示した飛び出し防止具21の場合と同様である。本実施形態の飛び出し防止具21′を用いた場合のシール部材13のシリンジ11内の元の方向への摺動は、この飛び出し防止具21′を取り外した後に、プランジャ12の先端をシール部材13に押し当てることによって行う。
次に、本考案の飛び出し防止具のさらに他の実施形態について説明する。
図9は本実施形態の飛び出し防止具21″の構成及び使用状態を示している。この飛び出し防止具21″は、シリンジホルダ部22″とキャップ部23″とから構成されており、キャップ部23″にはガス抜き棒用の同軸の貫通孔が設けられてはおらず、空気抜きのためのキャップ部23″の放射方向の小さな貫通溝23a″が設けられている。本実施形態における他の構成及び動作は図4に示した飛び出し防止具21の場合と同様である。本実施形態の飛び出し防止具21″を用いた場合のシール部材13のシリンジ11内の元の方向への摺動は、この飛び出し防止具21″を取り外した後に、プランジャ12の先端をシール部材13に押し当てることによって行う。
以上述べた実施形態は全て本考案を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本考案は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10 注射容器
11 シリンジ
11a 一端部
11b 他端部
11c フィンガーフランジ
12 プランジャ
12a 雄ネジ
13 シール部材
13a 雌ネジ孔
14 保護キャップ
15 医療用液体
16 フィルタ
17 チューブ
18 ワンタッチカプラ
18a プラグ
18b ソケット
19 圧力計付連結管
19a 圧力計
20 水素吸蔵合金キャニスタ
21、21′、21″ 飛び出し防止具
22、22′、22″ シリンジホルダ部
22a、23a、23a′ 貫通孔
22b 雄ネジ部
23、23′、23″ キャップ部
23a″ 貫通溝
23b 雌ネジ部
23c 当接部
25 ガス抜き棒
25a 基部
25b 棒状部
25c 先端
26 矢印

Claims (5)

  1. 注射容器のシリンジ内を密封的に摺動可能なシール部材が前記シリンジから外部へ飛び出すことを防止するための飛び出し防止具であって、前記シリンジに同軸に装着可能なシリンジホルダ部と、前記シリンジに同軸に装着可能であり、前記シリンジのフィンガーフランジを挟んで前記シリンジホルダ部に固着可能なキャップ部とを備えており、前記キャップ部は、前記シール部材に当接し該シール部材の軸方向の移動を阻止する当接部を備えていることを特徴とするシール部材の飛び出し防止具。
  2. 前記キャップ部は、前記シリンジホルダ部に螺合して固着するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール部材の飛び出し防止具。
  3. 前記キャップ部は、前記シール部材を押し戻すための棒部材が挿通可能な軸方向の貫通孔を同軸に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール部材の飛び出し防止具。
  4. 前記キャップ部は、空気抜き用の軸方向の貫通孔を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール部材の飛び出し防止具。
  5. 前記キャップ部は、空気抜き用の貫通溝を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール部材の飛び出し防止具。
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