JP2004154516A - 医療用オゾンガス供給装置及び該装置に使用されるオゾンガス注射器接続用アダプタ - Google Patents

医療用オゾンガス供給装置及び該装置に使用されるオゾンガス注射器接続用アダプタ Download PDF

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国彦 小池
Koichi Izumi
浩一 泉
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Abstract

【課題】治療用オゾンガスを容易に且つ安定して供給する事の可能な医療用オゾンガス供給装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る医療用オゾンガス供給装置は、オゾンを充填したオゾンボンベ(1)と、該ボンベに着脱自在に接続される主配管系(L1〜L4)と、該主配管系の末端部に接続されたオゾン分解装置(4)と、前記主配管系の途中に配置された1以上のオゾンガス取出手段(L5,6,L8)とを有してなるものであり、更に、前記主配管系を脱気する真空ポンプ(5)や、オゾンガス希釈用の酸素ボンベ(7)を配置して、オゾンガス濃度と流量が一定になる様に制御する制御装置(8)を設けるのも好ましい態様である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体や家畜をオゾンガスを用いて治療するオゾンガス医療に使用する医療用オゾンガス供給装置と該装置に使用するオゾンガス注射器接続用アダプタの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オゾンは、その高い酸化能のため、各種産業分野に使用されており、その用途は拡大の一途を辿っている。近年では、人体や家畜の医療用の分野への適用も始まっている。
【0003】
オゾンを用いる各種治療法はドイツで開発され、その効果が認められて世界各地に普及しつつある。我が国においても「日本医療・環境オゾン研究会」が発足して急速に広まりつつある。例えば、家畜の医療用にオゾンガスを使用する例としては、牛の乳頭口から乳房内にオゾンガスを注入して牛の乳房炎の治療を行う方法がある(特許文献1及び特許文献2)。この方法は、酸素ボンベに接続したオゾンガス発生装置(オゾナイザー)でオゾンガスを生成させ、この生成したオゾンガスを含むオゾン・酸素混合ガスを、生成ガス誘導チューブの先端に配置されたオゾン注入管から牛の乳頭を通して乳房内に注入する方法である。使用するオゾン濃度は1〜50mg/L(0.05〜2.3%)とされている。
【0004】
又、人を含む哺乳類の医療用にオゾンガスを使用する治療法としては、全身療法と局所療法とがあり、前者の代表的な療法としては自家血清療法がある。この自家血清療法は、患者の血液を50〜100ml抜き取り、これをバブリング等の方法でオゾンガスと接触させて改質し、これを通常の輸血の要領で体内に戻す方法であり、動脈硬化,C型肝炎,慢性間接リュウマチ炎或いはストレス性の疾患に効果があるとされている(特許文献3及び特許文献4)。その他、図9に示す如きオゾンガスノズル40を直腸内に挿入しオゾンガス導管41から供給されるオゾンガスを体内に注入したり、或いはオゾンガスを筋肉内に注射して、免疫全般の活性化を図る治療法もある。又、局所療法の代表例としては、10〜50mlの低濃度オゾンガスを人体の皮下に注射する方法があり、肩凝り,しびれ或いは冷え性に効果があるとされている。その他、皮膚疾患療法として、図10に示す様に、患部46(図では下肢)を覆うオゾンバッグ45内にオゾンガス導管47からオゾンガスを供給し、オゾンの持つ高い殺菌作用により下肢潰瘍や皮膚病或いは真菌性感染症等の治療を行うものがある。又、直腸内に前記図9に示したオゾンガスノズル40を用いてオゾンガスを注入する直腸炎や腸炎の治療法もある。この様に、オゾンガスを用いる各種治療法は急速に拡大しつつあるのが現状である。
【0005】
尚、オゾンガスを、その使用場所(治療場所)へ供給する方法としては、該使用場所に放電式オゾナイザー等のオゾンガス発生装置を設置し、使用現場でオゾンガスを発生させる方法が一般的であるが、オゾナイザーで発生させたオゾンガスを、ボンベ内面のオゾンガスとの反応を抑止した構造のボンベにオゾンガスを加圧充填して貯蔵し、これを使用現場に移送して前記ボンベから必要量のオゾンガスを取り出して使用する方法もある(特許文献5参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−154862号公報(特許請求の範囲及び図面参照)
【特許文献2】
特開平9−289995号公報(特許請求の範囲及び図面参照)
【特許文献3】
特表平10−506636号公報(請求項12参照)
【特許文献4】
特表2001−516723号公報(請求項4参照)
【特許文献5】
特開平11−141797号公報(特許請求の範囲参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のオゾンガスを用いる各種治療法において、オゾン源は放電式オゾナイザーの如きオゾンガス発生装置が使用されている。従って、このオゾナイザーを医療の現場に設置しなければならず、例えば、前述の牛の乳房炎の治療の場合には、牛舎にオゾナイザーを移送しなけばならないが、オゾナイザーを初めとする各種機器は、頻繁な移動を念頭においた設計にはなっていないので、移送中の振動等によりオゾナイザーや各種計器の故障の原因となる。又、係るオゾナイザーを稼働させるには、家庭用電源ではなく200Vの工業用電力を必要とする場合もあり、又、放電による発熱を吸収するための水冷装置を具備しているのが一般的である。従って、牛舎等に200Vの工業用電力を引き込んだり、水冷装置を稼働可能になす等の環境整備が必要となる。加えて、オゾナイザーには、高周波,高電圧が印加されるので、確実なアース対策等の十分な安全対策も必要である。
【0008】
又、上記特許文献1及び2に記載の牛の乳房用オゾンガス注入装置では、オゾナイザーに接続された誘導チューブの先端にオゾンガス注入ノズルが接続されている構造であるので、牛に注入したオゾンガスの濃度や注入量を正確に測定する事は困難であった。
【0009】
一方、人体にオゾンガスを注射したり、オゾンガス注入ノズルを用いて人体内にオゾンガスを注入する人のオゾンガス治療の場合には、病院の治療室にオゾナイザーを初めとする設備一式が設置されているので、移送によるトラブルの問題はないが、オゾナイザーが故障したり濃度異常が生じた場合に、その場での対応は不可能であった。
【0010】
特に、オゾン医療がドイツで開発された関係上、現在日本で使用されているオゾ治療装置はドイツからの輸入品が多く、問題が生じても速やかな対応が困難であるという側面もある。
【0011】
本発明は、係る医療の現場か抱える問題に鑑みてなされたものであって、トラブルが少なく、且つ安定した濃度のオゾンガスを医療現場に供給することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を同時に達成するためになされたもので、その特徴とするところは、第1には、オゾナイザーに代えてオゾンガスを充填したボンベを使用する点であり、これによってオゾナイザーに起因する装置稼働上の問題や濃度の変動に対する問題を解消するものである。又、第2には、オゾンガス配管途上に注射器やオゾンガス注入ノズル等にオゾンガスを送給するためのオゾンガス取出手段を設けた点にあり、これによって定量のオゾンガスを容易にオゾンガス取出手段に供給する事ができる様にしたものである。
【0013】
具体的には、第1の発明は、オゾンを内蔵したオゾンボンベと、該ボンベに接続された主配管系と、該主配管系の末端部に接続されたオゾン分解装置と、前記主配管系に配置された1以上のオゾンガス取出手段とを有してなる医療用オゾンガス供給装置にある。
【0014】
この装置の具体的な実施態様として、前記オゾンガス取出手段としては、オゾンガス注射器を着脱自在に装着するための注射器装着用アダプタを備えたオゾンガス注入支管、又は、患部を覆うオゾンバッグや患者の体内に挿入するオゾンガス注入ノズル等のオゾンガス治療器具にオゾンガスを供給するオゾンガス供給支管の1種以上を前記主配管系に設けたものがある。
【0015】
又、システムとしては、前記主配管に、一端が酸素ボンベに接続された酸素配管を接続して、前記オゾンガスに酸素ガスを混合させてオゾンガスを酸素で希釈する様にしたものがある。これにより、酸素ガスによる希釈率を変化させる事によってオゾンガスの濃度を常に一定に保つ事が可能となる。特に、前記主配管系にオゾン濃度計を配置し、該オゾン濃度計にて検出されたオゾン濃度によって、前記オゾンボンベから供給されるオゾンガスと前記酸素ボンベから供給される酸素ガスとの混合比と混合量を調整して、該オゾンガスと酸素ガスとの混合ガスの流量とそのオゾン濃度が一定になる様に制御する自動制御手段を備えてなるものもある。この場合には、医療現場における医師による装置の運転制御が全く不要になり、医療現場での取扱いが極めて容易になる。
【0016】
又、前記オゾンボンベについては、オゾンが加圧充填されており、自動的に放出される様になすのが好ましい。又、オゾンボンベを低温下で保存しておき、オゾンの自己分解を抑止する様にしてなるものが好ましい。
【0017】
又、前記オゾンガス取出手段として、注射器にオゾンガスを注入するために配置される注射器装着用アダプタの構成としては、
前記主配管系から分岐されたオゾンガス注入支管に後端部が着脱自在に接続され、先端部には注射器装着用開口部を有する本体シリンダと、
前記注射器装着用開口部に配置された環状シール部材と、
前記本体シリンダ内に配置されて、前記注射器を装着しないときは前記注射器装着用開口部内の前記環状シール部材内に前進突入して該開口部を閉塞し、前記注射器が装着されたときは該注射器に押されて後退し、前記注射器装着用開口部の閉塞を解除する可動弁部材と、を有するものがある。
【0018】
前記可動弁部材の構成としては、コイルバネ等の弾性部材によって該弁部材で前記注射器装着用開口部を閉塞する構造のものと、オゾンガスのガス圧を利用して前記注射器装着用開口部を閉塞する構造のものとがある。
【0019】
前者の可動弁部材は、
前記注射器装着用開口部に突入して該開口部を閉塞する前部小径部と、該前部小径部に連接する後部大径部とを有し、
前記後部大径部には、軸方向に穿孔された第1ガス通路が形成され、
前記前部小径部には、その径方向に穿孔された横通路と該横通路に連通して先端部に開口する縦通路が穿孔され、前記横通路と前記縦通路とで第2ガス通路が形成され、
前記本体シリンダ内に配置されたコイルバネ等の弾性部材によって前記注射器装着用開口部に向けて付勢され、該付勢力によって、前記前部小径部が前記注射器装着用開口部に突入して該注射器装着用開口部を閉塞し、
前記注射器の先端ノズル部が、前記弾性部材の付勢力に抗して前記注射器装着用開口部内に挿入されると、前記第1ガス通路及び第2ガス通路を通して前記注射器内にオゾンガスが注入される様に構成されているものである。
【0020】
又、後者の可動弁部材の構成は、
前記本体シリンダの胴部内には、一端が該本体シリンダのオゾンガス流入側近傍に開口し他端が前記注射器装着用開口部の内壁部に開口するオゾンガス通路が形成されており、
前記可動弁部材は、前記注射器装着用開口部に挿入されて前記注射器装着用開口部を閉塞する前部小径部と該小径部に連接する後部大径部とからなり、且つ、前記本体シリンダ内に流入するオゾンガスの供給圧力によって前記注射器装着用開口部に向けて付勢され、該付勢力によって前記前部小径部が前記注射器装着用開口部に突入して該開口部が閉塞される様になっており、
前記注射器の先端ノズル部が、前記オゾンガスの供給圧力に抗して前記注射器装着用開口部内に挿入されると、前記オゾンガス通路を通して前記注射器内にオゾンガスが注入される様に構成されているものである。
【0021】
又、前記注射器装着用アダプタの他の構成としては、前記オゾンガス注入支管の先端部に配置され且つ軟質弾性材で形成された閉塞部材と、該閉塞部材を前記オゾンガス注入支管の先端部に固定し且つ前面中央に開口部を有する押さえキャップと、からなるものであり、前記注射器の注射針を前記閉塞部材に突き刺して前記オゾンガス注入支管内のオゾンガスを前記注射器内に注入する様にしたものがある。
【0022】
又、第2の発明は、前記オゾンガス注入支管に装着されて注射器にオゾンガスを注入するための注射器装着用アダプタの構造に関するものであり、後端部が前記支管に着脱自在に接続され先端部に注射器装着用開口部を有する本体シリンダと、前記注射器装着用開口部に配置された環状シール部材と、前記本体シリンダ内に配置されて、前記注射器を装着しないときは前記注射器装着用開口部内の前記環状シール部材内に前進突入して該開口部を閉塞し、前記注射器が装着されたときは該注射器に押されて後退し、前記注射器装着用開口部の閉塞を解除する可動弁部材と、からなるものである。
【0023】
尚、前記可動弁部材の構成としては、前述の通り、コイルバネ等の弾性部材によって該弁部材で前記注射器装着用開口部を閉塞する構造のものと、オゾンガスのガス圧を利用して前記注射器装着用開口部を閉塞する構造のものとがある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図面の実施例を用いて本発明を詳細に説明する。先ず、図1は本発明に係る医療用オゾンガス供給装置の一例を示すフロー図であって、医療現場に配置される装置の構成機器を示している。同図において、オゾンガスを加圧貯蔵しているオゾンボンベ1から送出されたオゾンガスは、オゾンガス配管L1,酸素との混合配管L2,混合ガスの送給配管L3及び排出配管L4からなる主配管系L1〜L4を経て大気に放出される様になっている。即ち、前記オゾンボンベ1から供給されるオゾンガスは、オゾン配管L1,バルブV1,自動流量調整弁2a,酸素ガスとの混合配管L2,オゾン濃度計3,混合ガス送給配管L3及びバルブV2を経て、末端部に配置されたオゾン分解装置4に導入され、ここでオゾンガスは分解・無害化されて排出配管L4から大気中に放出される様になっている。前記混合ガス送給配管L3には、オゾンガス注入支管L5が分岐して設けられ、この先端部には、後述する本発明に係る注射器装着用アダプタ6が装着されている。又、同混合ガス配管L3には、オゾンガス供給支管L8が接続されており、バルブV5を開ければ、前記図9に示したオゾンガス注入ノズル40や図10に示したオゾンバッグ45等の所定のオゾンガス治療器具にオゾンガスを供給する様になっている。更に、前記混合配管L2には、酸素ボンベ7に連結された酸素配管L6が接続されており、該配管L2において、オゾンガスと酸素ガスとが混合されて送給される様になっている。又、同配管L2には、真空ポンプ配管L7が接続され、該配管L7はバルブV3を介して真空ポンプ5に接続され、これによって、装置の主配管系内の残留ガスを真空ポンプ5を通して大気に排気する様になっている。
【0025】
又、混合配管L2から供給されるオゾンガスの濃度は、オゾン濃度計3によって自動計測され、その計測信号が制御装置8に送信され、予め設定されている所定のオゾン濃度値と比較され、この比較信号に基づいて、前記オゾン配管L1に設けられている流量調節弁2a及び前記酸素配管L6に設けられている流量調節弁2bの弁開度が自動的に調整されて常に一定濃度のオゾンガスが一定量送給配管L3に供給される様になっている。尚、前記オゾン濃度計3は、単なるオゾン濃度センサーとしての機能を有するのみならず、測定されたオゾン濃度を数値で表示して使用者にオゾン濃度を明示する様になす事も可能である。
【0026】
尚、オゾンボンベ1内には、オゾンガスが加圧下で希釈ガスである酸素ガスと共に充填されており、この保存中のオゾンの分解を抑止するために、ボンベ内表面が不動態化処理されているものが好ましく、具体的には、前記特許文献5に詳述されているものである。又、このオゾンボンベは、低温下で保管され、且つ使用時も低温に維持する方式のものが好ましい。
【0027】
次に、図1に示した装置の使用方法(運転方法)について説明する。先ず、主配管系の残留ガスを排出する操作を行う。このため、前記オゾンボンベ1に接続されているオゾン配管L1のバルブV1と送給配管L3のバルブV2、酸素ボンベ7に接続されている酸素配管L6のバルブV4及びオゾンガス供給支管L8のバルブV5を閉じ、真空ポンプ配管L7のバルブV3を開けて真空ポンプ5を作動させる。これにより、バルブV1からバルブV2及びバルブV5間の配管内の残留ガス、及び後述するオゾンガス注入配管L5とこれに接続されている注射器装着用アダプタ6内に残留しているガス、並びに酸素配管L6のバルブV4以降の配管内に残留しているガスを前記真空ポンプ5を通して排気する。所定の排気が完了すると前記バルブV3を閉じて真空ポンプ5を停止すると、配管内は所定の真空状態となる。
【0028】
配管系の排気操作が完了すると、続いて配管系への新ガス供給操作を行う。即ち、前記配管系が所定の真空に至った状態において、前記オゾンボンベ1のバルブV1及び酸素ボンベ7のバルブV4を開くと、夫々のボンベ1,7からオゾンガス及び酸素ガスが夫々配管L1及び配管L6を経て配管L2,L3,L5,L8内に流入して充満する。続いて、送給配管L3のバルブV2を開くと、オゾンガスと酸素との混合ガスは、オゾン分解装置4を経て排出配管L4から分解ガス(酸素主体のガス)として大気中に放出される。
【0029】
この状態においては、必ずしも前記送給配管L3に送給されるオゾンガス濃度や流量は所定の値に達していない。即ち、後述する様に、オゾンボンベ1内のオゾンは、時間の経過と共に自已分解して濃度低下を生じるので、新しいボンベ装着時のオゾン濃度と、数週間経過後のオゾン濃度とは多少異なったものとなっており、これを一定濃度に調整して送給する必要がある。そこで本発明装置においては、前記濃度計3でオゾン濃度を検出し、オゾン濃度が低下しておれば、希釈ガスとしての酸素ガス量を減少させる様に前記酸素配管L6の流量調整弁2bの開度を下げて酸素ガス流量を低減させると共に、その低減させた酸素量に相当する量のオゾンガス流量を増加させるべく前記オゾン配管L1の流量調節弁2aの開度を上げる操作を行う。この操作を、前記制御装置8の指示によって微分的に行う事により、送給配管L3に供給される混合ガス中のオゾン濃度を一定となすと同時に流量も一定となす様に制御される。この自動制御操作により、送給配管L3内には、短時間で、一定流量で且つ一定濃度のオゾンガスが流通している状態になる。同時に、前記送給配管L3に接続されているオゾンガス供給支管L8及びオゾンガス注入支管L5並びに該オゾンガス注入支管L5に接続されている注射器装着用アダプタ6内にも所定濃度のオゾンガスが充満する事になるので、前記オゾンガス供給支管L8からオゾンガスを治療器具に供給してオゾンガス治療を開始したり、或いは、前記注射器装着用アダプタ6に注射器を装着して後述する要領によりオゾンガスを注射器内に注入するする操作を行う。
【0030】
先ず、オゾンガス供給支管L8からオゾンガスを供給する治療について説明する。前述の操作により、オゾン濃度計3の表示濃度が所定のオゾン濃度に達すると、オゾンガス供給支管L8のバルブV5を開け、バルブV2を閉じて所定濃度のオゾンガスを一定流量で、該オゾンガス供給支管L8からオゾンガス治療器具に供給する。オゾンガス治療器具が図9に示したオゾンガス注入ノズル40の場合には、該オゾンガス注入ノズル40に連結されているオゾンガス導管41が前記オゾンガス供給支管L8と連結されている。従って、前記オゾンガス供給支管L8から供給されてくるオゾンガスは、オゾンガス導管41を経て、体内に挿入されているオゾンガス注入ノズル40に供給され、該ノズルに設けられた複数のガス噴出孔42から体内に噴出して所定の作用を人体に及ぼす事によって治療が行われる事になる。
【0031】
又、前記オゾンガス治療器具が図10に示したオゾンバッグ45の場合には、該オゾンガスバッグ45に連結されているオゾンガス導管47が前記オゾンガス供給支管L8と連結されている。従って、前記オゾンガス供給支管L8から供給されてくるオゾンガスは、オゾンガス導管47を経て前記オゾンバッグ45内に供給され、人体の患部(図では下肢)に生じている感染症や皮膚病等の治療が行われる事になる。尚、前記オゾンバッグ45は、密閉した樹脂フィルム製のバッグでも良いが、該バッグに微小の孔が複数形成しておき、オゾンの分解物である酸素ガスを少量づつ放出しつつ新鮮なオゾンガスが該オゾンバッグ45内に連続供給される様になすのが好ましい。
【0032】
次に、オゾンガス注入支管L5に設けられた前記注射器装着用アダプタ6(以下単に『アダプタ』と記載する)を通して、注射器にオゾンガスを注入する操作について説明する。図2〜図4は、このアダプタの第1実施例を示す断面図であり、図2は、装置の停止状態及び前記真空ポンプ5による配管内の真空脱気状態におけるアダプタの内部状態を示し、図3は、真空脱気後のオゾンガスが配管内に充満している状態のアダプタの内部状態を示し、図4は、該アダプタに注射器を装着してオゾンガスを該注射器に注入するオゾンガス注入工程に於ける該アダプタと注射器の関連を示す断面図である。
【0033】
先ず、図2において、アダプタ6は、本体シリンダ10と、内部に圧縮コイルバネ等の弾性部材12よって前方に付勢されている可動弁部材11とから構成され、前記本体シリンダ10の先端部には注射器装着用開口部10cが形成され、後端部には、前記オゾンガス注入配管L5の先端に装着される螺合部10dを有しており、該螺合部10dによって前記オゾンガス注入支管L5に対して着脱自在となっている。又、前記注射器装着用開孔10cの内面には、Oリング等の環状シール部材16が配置されている。
【0034】
前記可動弁部材11は、後側(図面の上側)の大径部11aと、これに連接して一体的に形成された前側(図面の下側)の小径部11bとからなり、大径部11aの後面が前記圧縮コイルバネ12によって押圧されて、常時前方に付勢されている。又、装置が運転されていない状態では、前記本体シリンダ10の先端部に形成されている注射器装着用開口部10c内に閉塞プラグ17が挿入され、該プラグ17の外周面と前記環状シール部材16とが密に接する事によって、アダプタ6内部は大気とは気密に保持されている。
【0035】
又、前記後側大径部11aには、軸方向に貫通する第1ガス通路13が形成され、前記前側小径部11bには、周方向から軸心に向かって穿孔された横孔14aとこれに連通して先端部に開孔する様に穿孔された縦孔14bとからなる第2ガス通路14が形成されており、これら第1,第2のガス通路は、後述する様にオゾンガスの通路となるものである。装置が稼働していない状態では、前記閉塞プラグ17が前記注射器装着用開口部10c内に挿入されているので、前記可動弁部材11の前記小径部11bの先端は該閉塞プラグによって前進が阻まれ、前記第2ガス通路14は、本体シリンダ10内に連通した状態となっている。
【0036】
この状態で、前述した真空ポンプ5による配管内の脱気操作を開始すると、前記本体シリンダ10内の後部空間10a内に残留している空気や、前回の使用時に用いた酸素ガス等が配管L3を通して脱気され、又、該本体シリンダ10の前部空間10b内の残留気体は、前記第1ガス通路13を通して排気される。尚、前記注射器装着用開口部10cは、前記環状シール部材16と閉塞プラグ17とによって気密にシールされているので、外気が該開口部10cを通して流入するのは阻止されている。
【0037】
次に、オゾンボンベ1からオゾンガスが配管系に供給され、配管系内にオゾンガスが充満されると、図3に示している様に前記閉塞プラグ17を抜き取る。すると、前記弾性部材12の付勢力により、前記可動弁部材11は前方に押されて移動し、前記前側小径部11bは前記注射器装着用開口部10c内に突入して前記環状シール部材16によって第2ガス通路14が閉塞され、前記本体シリンダ10内と外気とは依然として気密状態に保持されている。
【0038】
次に、図4に示す如く、この状態で注射器15の先端ノズル部15cを、前記弾性部材12の付勢力に抗して前記注射器装着用開口部10cに挿入すると、前記可動弁部材11は後退し、前記オゾンガス注入支管L5及び送給配管L3と注射器15とが連通される。この状態で該注射器15のピストン15bを後退させると、オゾンガスは、前記本体シリンダ10の後部空間10a,前記可動弁部材11の大径部11aに形成された第1ガス通路13,本体シリンダの前部空間10b及び前記可動弁部材の小径部11bに形成された第2ガス通路14を経て、先端ノズル部15cから注射器15のシリンダ15a内に注入される事になる。尚、オゾンガスの圧力を適度に設定し、前記注射器15の先端ノズル15cを前記開口部10cに挿入するだけでオゾンガスの圧力によって自動的にオゾンガスが注射器内に流入する様になす事も可能である。所定量のオゾンガスが該注射器15内に注入され、該注射器15をアダプタ6から抜き取ると、前記可動弁部材11は、再度前記弾性部材12に押されて前方に移動し、前述の図3の状態に戻って、アダプタ内のオゾンガスは外部に漏出する事はない。
【0039】
尚、最初に注射器15に注入されたオゾンガスは、真空脱気直後に供給された濃度未調整のオゾンガスが混入している可能性もあるので、初回の注入分は放出し、再度、注射器を挿入してオゾンガスの注入を行う事も可能である。又、この間もオゾンガスは配管内を流通しているので、注射器に注入されない残部のオゾンガスは、前記オゾン分解装置4で分解無害化されて排出配管L4から大気中に放出される事は前述の通りである。
【0040】
上記実施例において、弾性部材としては圧縮コイルバネを図示しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、板バネや空気バネ等も使用可能である事はいうまでもない。又、前記環状シール部材16も、Oリングの例を図示しているが、これに限定されるものではなく、軟質VパッキンやUパッキンも使用可能であり、これらVパッキンやUパッキンを使用する場合には、この配置方向を内外からのシールが行える様に逆向きに配置した多段シール構造となすのが好ましいシール構造と言える。
【0041】
次に、図5〜図7は、アダプタの第2実施例を示す断面図であり、第1実施例においては、前記可動弁部材11が、圧縮バネ等の弾性部材で前方に付勢される様にしているが、この第2実施例では、オゾンガスの供給ガス圧を利用して該弁部材を可動にしたものである。図5〜図7は、前記図2〜図4に対応する断面図であって、図5は、装置の停止状態及び前記真空ポンプ5による配管内の真空脱気状態におけるアダプタの内部状態を示し、図6は、真空脱気後のオゾンガスが配管系内に充満している状態のアダプタの内部状態を示し、図7は、該アダプタに注射器を装着してオゾンガスを該注射器に注入するオゾンガス注入工程に於ける該アダプタと注射器の関連を示す断面図である。
【0042】
先ず、図5において、アダプタ6は、本体シリンダ10と内部に可動に配置された可動弁部材11とを有する点では前記第1実施例と同一であるが、本例では前記本体シリンダ10の胴部内に、一端がオゾンガスの流入側近傍に開口し他端が前記注射器装着用開口部10cの内壁面に開口するオゾンガス通路20が形成されており、本体シリンダ10内の前部空間10bは、連通孔22を介して大気と連通した構造となっている。尚、第1実施例と同一構成は同一符号を付して重複説明は省略する。
【0043】
前記可動弁部材11は、後側(図面の上側)の大径部11aと、これに連接して一体的に形成された前側(図面の下側)の小径部11bとからなる点は前記第1実施例のものと同一であるが、本例では、大径部11aの外周面にOリング21が配置されており、これによって、本体シリンダ10内を、後部空間10aと前部空間10bとに画成すると共に、両空間の間を気密に形成している。又、前記注射器装着用開口部10cの後端側には、前記小径部11bと接してシールするOリング23が配置されている。装置が運転されていない状態では、前記注射器装着用開口部10c内に閉塞プラグ17が挿入され、該注射器装着用開口部10cは大気に気密に保持されている。
【0044】
この状態で、前述した真空ポンプ5による配管内の脱気操作を開始すると、前記本体シリンダ10内の後部空間10a及び前記ガス通路20内に残留している空気や前回の使用時に用いた酸素ガス等は、前記オゾンガス注入支管L5及び送給配管L3を通して脱気され、前記本体シリンダ10の前部空間10b内には、該シリンダ10の胴部を貫通して大気と連通させる連通孔22から大気が流入するので、前記可動弁部材11の後部空間10aは真空状態となるが反対側の前部空間10bは大気圧に維持される結果、該可動弁部材11は図中上方に向かって最上端まで移動して押圧された状態となる。この状態では、前記オゾンガス通路20のいずれの開口も、本体シリンダ10の前部空間10bには連通しない様に前記ガス通路20の開口位置が決定されている。
【0045】
次に、前記オゾンボンベ1及び酸素ボンベ7からオゾンガス及び酸素ガスが配管内に供給され、配管内にオゾンガスが充満された後に、前記閉塞プラグ17を抜き取ると、オゾンガスの供給圧力は大気圧以上であるから、図6に示している様に、前記可動弁部材11はオゾンガスの圧力に押されて最前端部(図中最下端部)まで移動し、前記可動弁部材11の小径部11bの先端部は、前記環状シール部材16内に突入する。この状態では、前記小径部11bの下端部が前記環状シール部材16と接してシールし、上端部は前記開孔部10cの内部に配置されたOリング23によってシールされているので、オゾンガスは、本体シリンダ10の後部空間10aからオゾンガス通路20内に流入してくるが、前記両シール部材16,23間に前記オゾンガス通路20が開口する様に構成されているのでオゾンガスが外部に漏れだす事はない。
【0046】
次に、図7に示す如く、この状態で注射器15の先端ノズル部15cを、前記オゾンガスの圧力に抗して前記注射器装着用開口部10cに挿入すると、前記可動弁部材11は後退し、オゾンガス注入配管L5と注射器15とが、前記後部空間10aとオゾンガス通路20を介して連通される。この状態で該注射器15のピストン15bを後退させると、オゾンガスは、前記本体シリンダ10の後部空間10a及び前記オゾンガス通路20を経て、先端ノズル部15cから注射器15のシリンダ15a内に注入される事になる。所定量のオゾンガスが該注射器15内に注入され、該注射器15をアダプタ6から抜き取ると、前記可動弁部材11は、再度オゾンガスのガス圧に押されて前方に移動し、前述の図6の状態に戻り、オゾンガスは外部に漏れる事なくシールされる事になる。
【0047】
次に、図8は、本発明に使用する注射器接続用アダプタ6の他の実施例を示す要部断面図である。本例は、最も単純な構造のものであり、前記オゾンガス注入支管L5の先端部33に接する様に、シリコンゴム等の軟質弾性材料で形成した閉塞部材30を配置し、その外側から該閉塞部材30の周縁部を押え部34で囲繞して押圧する固定キャップ31を装着したものであり、該固定キャップ31は前記オゾンガス注入支管L5の先端外周部に螺合して固着される様に構成されている。尚、前記固定キャップ31の中央部には開口部32が形成されており、前記閉塞部材30は該開口部32の部分で露出している。前述の如く前記配管系が真空に脱気される際には、該閉塞部材30によって配管内は外気と遮断されているので、外気が配管内に流入する事はない。配管内に所定のオゾンガスが供給されると、注射器15の注射針18を前記閉塞部材30に差し込んで、その先端部を前記支管L5内に露出させ、この状態で注射器のピストン15bを後退させてオゾンガスを注射器15内に吸引注入する。所定量のオゾンガスが注入されると前記注射針18を前記閉塞部材30から引き抜き、そのまま、或いは、極細の注射針に取り替えて患者の所定部に注射する事になる。
【0048】
この実施例においては、前記閉塞部材30はシリコンゴム等の軟質弾性材で形成されているので、注射針18を容易に差し込む事ができ、又、該注射針18を引き抜いた後の前記閉塞部材30に形成された貫通孔は、該閉塞部材30が軟質弾性材で形成されているので、自閉作用によって閉塞され、配管内部のオゾンガスが外部に流出したり、外気が配管内に流入する事はない。但し、繰り返し使用されると、注射針によって形成された貫通孔が連結して次第に大きな孔が形成されると共に、前記軟質弾性材自体も劣化が進行するので、適当な期間毎に取り替える事は言うまでもない。又、その取り替えも極めて容易である事は、図面からも容易に理解されよう。
【0049】
以上の説明においては、オゾンガス注入支管L5とオゾンガス供給支管L8とを各1つづつ主配管に配置しているが、これは、いずれか一方のみでも或いはいずれかを複数配置したり両方を複数配置する事も可能である。又、これらの主配管系上の配置位置についても、オゾン濃度計3の下流側に設けた例を示しているが、この位置も、酸素ガス配管L6が混合配管L2で合流する場所の下流側であって前記オゾン分解装置4の上流側であれば、その取付け位置は任意である。
【0050】
又、図1の例では、真空ポンプ5により、配管内の脱気が行える様にしているが、これは、主として、長期間装置の運転を行わずに放置していた様な場合に、配管内に残留していたオゾンガスが酸素に分解され、酸素ガスとして滞留していたり、或いは、装置のメンテナンス等(例えば、オゾンボンベや酸素ボンベの交換や配管継ぎ手のパッキンの交換等)の際に配管中に流入する空気を、装置運転開始後のオゾンガスによるパージ作業(配管中の残留ガスを所定のオゾンガスに置換する作業)を短縮するために行うものであるので、この真空ポンプ5は必ずしも必須ではなく省略する事も可能である。
【0051】
更に、図1の例では、酸素ボンベ7から供給される酸素ガスによってオゾンガスを希釈する例を示しているが、前記図10に示した皮膚病等の治療用のオゾンガスの場合には、体内に注入されるオゾンガスと違って、オゾンガスの濃度管理には厳密性がさほど要求されないので、酸素ガスによる希釈とこれによる濃度管理を行う事なく、オゾンボンベ1のみを用いる方式も可能であるが、多目的の医療用オゾンガス供給装置とするためには、図1に示した如く、酸素ガスによる希釈とオゾン濃度計3及び制御装置8等による濃度と流量の管理が行える様になすのが好ましい事はいうまでもない。
【0052】
上述の通り、本発明は、従来のオゾナイザーに代わってオゾンガスを吸着剤に吸着保持させたオゾンボンベを使用するものであるので、オゾンボンベにおけるオゾンガスの長期保存性が要求される。そこで、オゾンボンベによる減衰試験を行ったので、以下にその試験内容と結果を示す。
【0053】
〔試験例1〕
容量10L(リットル)のオゾンボンベにオゾンガスを0.9MPaで充填した後、室温(25℃)に放置したときのオゾン濃度の変化を測定した。その結果を表1に示す。
【0054】
Figure 2004154516
【0055】
人体に注射する場合のオゾン濃度は20μg/ml(約0.93vol.%)が基本となるので、上記試験例からも明らかな様に、常温でオゾンボンベを保存していても、1月以上の保存は全く問題のない事が分かる。又、前述の牛の乳房炎の治療用のオゾン濃度は、前記特許文献2には1〜50mg/リットル(0.05〜2.3%)が好ましいと記載されており、本発明で使用するオゾンボンベは、係る牛の乳房炎の治療にも十分使用可能である事が理解されよう。
【0056】
〔試験例2〕
前記オゾンボンベは低温保存するのが好ましい。そこで、上記試験例1に用いたのと同一の容量10Lのオゾンボンベにオゾンガスを0.9MPaで充填し、これを4℃に保持したときのオゾン濃度の変化を測定した。その結果を表2に示す。
【0057】
Figure 2004154516
【0058】
上記試験例2からも明らかな通り、4℃で保存すると、4週間後におけるオゾン濃度の減衰率は僅か4%弱であり、常温保存の場合の試験例1における減衰率(20%弱)に比べて著しく低い事が分かる。この意味からも、オゾンボンベは低温で保存するのが好ましいと言える。この保存方法は、オゾンボンベの使用頻度にも依る事はいうまでもなく、1〜2週間程度でボンベ内のオゾンガスを使い切る様な場合には、常温保存でも低温保存でも大差はないといえるが、使用頻度が低い場合には、低温保存が推奨される。尚、オゾンボンベを低温保存する方法としては、冷蔵庫に保管する方法もあるが、頻繁に本装置を使用する様な場合には、ペルチェ素子を用いた専用冷却容器内に該オゾンボンベを配置しておくのが簡便で好ましい方策である。
【0059】
以上説明した通り、本発明では、オゾンガス源として従来のオゾナイザーに替えてオゾンボンベを使用し、同時に、オゾンガス配管に、注射器にオゾンガスを注入するアダプタや、オゾンバッグ或いはオゾンガス注入ノズル等のオゾンガス治療器具にオゾンガスを供給するオゾンガス供給支管を設けたものであり、オゾンガス治療器具としては、現在も種々のものが使用されているので、本発明は、上記実施例に示したオゾンバッグやオゾンガス注入ノズル用の医療用オゾンガス供給装置に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の発明思想に徴して種々のバリエショーンが存在するものである事は言うまでもない。又、注射器装着用のアダプタの構造も、上記実施例に示したものの他、種々の形式の変形例が存在するものであって、本発明が上記実施例に限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明のオゾンガス注入装置によると、第1には、オゾンガス供給源として、従来のオゾナイザーに代えてオゾンボンベを使用しているので、従来の様に治療場所にオゾナイザーを搬送する必要がなく、装置の故障等の搬送に起因するトラブルを排除する事が可能となる。
【0061】
又、現場で治療に従事する医者にとっては、オゾナイザーのメンテナンスは困難であり、一旦故障するとオゾン治療を中断せざるを得ず、患者に対する配慮に欠けたシステムであったが、本発明では、オゾナイザーを使用せず、通常の医療現場でも使用されている酸素ボンベや窒素ボンベの如く、ボンベ内のガスの残量管理だけで良くなるので、医療現場におけるトラブルの発生を大幅に抑制する事が可能となり、医者にとっても患者にとっても信頼できる装置となる。
【0062】
又、オゾンガスを注射器に注入して使用する場合には、注射器を装着するためのアダプタをオゾンガス配管に取り付けており、しかも、オゾンガスの注入操作としては、注射器の先端ノズルを該アダプタに挿入するだけで、或いは、従来一般に医療現場で行われている様に薬瓶に注射針を挿入して薬液を吸引する要領でオゾンガス配管に設けられた注射針の差し込み口に注射針を差し込むだけで、自動的に或いは手動により注射器のピストンを引き上げる事により、所定量のオゾンガスを注入する事が可能となるので、オゾンガスの注射器への注入操作も極めて簡単に行う事ができる。
【0063】
更に、前記アダプタは、簡単にオゾンガス配管に取り付ける事が可能であり、且つ簡単な構造であるので故障する事もなく、長期に亘って安定して使用する事が可能となる。
【0064】
又、オゾンガス流量とオゾンガス濃度は、常に一定に保持される構造のものを採用すれば、常に安定した量のオゾンを患部に注射する事ができるので、医者によっては治療計画が立て易くなり、従来の装置におけるオゾン濃度不明の状態が解消され、医者や患者にとっても、治療効果の確認が容易となる。
【0065】
又、オゾンバッグやオゾンガス注入ノズルを用いる治療法においても、オゾンガスが容易且つ安定して供給される様になるので、オゾンガス治療の一層の普及が進展し、多くの医療機関において容易にオゾン治療を受ける事が可能となり、国民の健康維持と増進に大きく貢献する事が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオゾンガス注入装置の第1実施例を示すフロー図である。
【図2】本発明に係るオゾンガス注射器装着用アダプタの第1実施例を示す断面図で、注射器未接続の状態を示す断面図である。
【図3】図2のオゾンガス注射器装着用アダプタの注射器装着直前の状態を示す断面図である。
【図4】図2のオゾンガス注射器装着用アダプタの注射器を装着した状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係るオゾンガス注射器装着用アダプタの第2実施例を示す断面図で、注射器未装着の状態を示す断面図である。
【図6】図5のオゾンガス注射器装着用アダプタの注射器装着直前の状態を示す断面図である。
【図7】図5のオゾンガス注射器装着用アダプタの注射器を装着した状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るオゾンガス注射器装着用アダプタの第3実施例を示す断面図で、注射器を装着した状態を示す断面図である。
【図9】オゾン治療法に用いるオゾンガス注入ノズルの1例を示す概念図である。
【図10】オゾン治療法に用いるオゾンバッグの1使用例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 オゾンボンベ 2a,2b,2c 自動流量調節弁
3 オゾンモニター 4 オゾン分解装置
5 真空ポンプ 6 注射器接続用アダプタ
7 酸素ボンベ 8 制御装置
10 本体シリンダ
10a 本体シリンダの後部空間
10b 本体シリンダの前部空間 10c 注射器装着用開口部
11 可動弁部材 11a 可動弁部材の大径部
11b 可動弁部材の小径部
12 弾性部材(コイルバネ)
13 第1ガス通路 14 第2ガス通路
14a 横孔 14b 縦孔
15 オゾンガス注射器 15a 注射器シリンダ
15b 注射器ピストン
15c 注射器先端ノズル(注射針取付部)
16 環状シール部材(Oリング) 18 注射針
20 オゾンガス通路 30 軟質弾性材の閉塞部材
31 固定キャップ 32 キャップの開口部
40 オゾンガス注入ノズル 45 オゾンバッグ
L1 オゾン配管 L2 混合配管
L3 送給配管 L4 排出配管
L5 オゾンガス注入支管 L6 酸素配管
L7 真空ポンプ配管 L8 オゾンガス供給支管
V1〜V5 バルブ

Claims (14)

  1. 医療用オゾンガスを供給する装置であって、オゾンを貯蔵したオゾンボンベ(1)と、該ボンベに接続された主配管系(L1〜L4)と、該主配管系の末端部に接続されたオゾン分解装置(4)と、前記主配管系に配置された1以上のオゾンガス取出手段(L5,6,L8)と、を有してなることを特徴とする医療用オゾンガス供給装置
  2. 前記オゾンガス取出手段が、オゾンガス注射器(15)を着脱自在に装着するための注射器装着用アダプタ(6)を備えたオゾンガス注入支管(L5)、又は、患部を覆うオゾンバッグ(45)や患者の体内に挿入するオゾンガス注入ノズル(40)等のオゾンガス治療器具にオゾンガスを供給するオゾンガス供給支管(L8)の1種以上を有するものである請求項1に記載の医療用オゾンガス供給装置
  3. 前記主配管に、一端が酸素ボンベ(7)に接続された酸素配管(L6)を接続し、前記オゾンガスに酸素ガスを混合させてオゾンガスを酸素で希釈して前記オゾンガス取出手段に供給する様にしてなる請求項1又は2に記載の医療用オゾンガス供給装置
  4. 前記主配管系にオゾン濃度計(3)を配置し、該オゾン濃度計(3)にて検出されたオゾン濃度によって、前記オゾンボンベ(1)から供給されるオゾンガスと前記酸素ボンベ(7)から供給される酸素ガスとの混合比と混合量を調整して、該オゾンガスと酸素ガスとの混合ガスの流量とそのオゾン濃度が一定になる様に制御する自動制御手段(8,2a,2b)を備えてなる請求項3に記載の医療用オゾンガス供給装置
  5. 前記主配管系に、真空ポンプ(5)に連結された真空ポンプ配管(L7)を接続して主配管系内を脱気可能に構成してなる請求項1乃至4のいずれか1に記載の医療用オゾンガス供給装置
  6. 前記オゾンボンベ(1)には、オゾンが加圧充填されてなる請求項1乃至5のいずれか1に記載の医療用オゾンガス供給装置
  7. 前記オゾンボンベ(1)が、低温下で保存されている請求項6に記載の医療用オゾンガス供給装置
  8. 前記オゾンガス注入支管(L5)に装着される注射器装着用アダプタ(6)は、
    前記オゾンガス注入支管(L5)に後端部が着脱自在に接続され、先端部には注射器装着用開口部(10c)を有する本体シリンダ(10)と、
    前記注射器装着用開口部(10c)に配置された環状シール部材(16)と、前記本体シリンダ内に配置されて、前記注射器(15)を装着しないときは前記注射器装着用開口部(10c)内の前記環状シール部材(16)内に前進突入して該開口部(10c)を閉塞し、前記注射器(15)が装着されたときは該注射器(15)に押されて後退し、前記注射器装着用開口部(10c)の閉塞を解除する可動弁部材(11)と、
    を有するものである請求項2乃至7のいずれか1に記載の医療用オゾンガス供給装置
  9. 前記可動弁部材(11)は、
    前記注射器装着用開口部(10c)に突入して該開口部(10c)を閉塞する前部小径部(11b)と、該前部小径部に連接する後部大径部(11a)とを有し、
    前記後部大径部(11a)には、軸方向に穿孔された第1ガス通路(13)が形成され、
    前記前部小径部(11b)には、その径方向に穿孔された横通路(14a)と該横通路(14a)に連通して先端部に開口する縦通路(14b)が穿孔され、前記横通路(14a)と前記縦通路(14b)とで第2ガス通路(14)が形成され、
    前記本体シリンダ(10)内に配置された弾性部材(12)によって、前記注射器装着用開口部(10c)に向けて付勢され、該付勢力によって前記前部小径部(11b)が前記注射器装着用開口部(10c)に突入して該注射器装着用開口部(10c)を閉塞し、
    前記注射器(15)の先端ノズル部(15c)が、前記弾性部材(12)の付勢力に抗して前記注射器装着用開口部(10c)内に挿入されると、前記第1ガス通路(13)及び第2ガス通路(14)を通して前記注射器(15)内にオゾンガスが注入される様に構成されている請求項8に記載の医療用オゾンガス供給装置
  10. 前記本体シリンダ(10)の胴部内には、一端が該本体シリンダ(10)のオゾンガス流入側近傍に開口し、他端が前記注射器装着用開口部(10c)の内壁部に開口するオゾンガス通路(20)が形成されており、
    前記可動弁部材(11)は、
    前記注射器装着用開口部(10c)に突入して前記注射器装着用開口部(10c)を閉塞する前部小径部(11b)と、該小径部に連接する後部大径部(11a)とからなり、且つ、前記本体シリンダ(10)内に流入するオゾンガスの供給圧力によって前記注射器装着用開口部(10c)に向けて付勢され、該付勢力によって前記前部小径部(11b)が前記注射器装着用開口部(10c)に突入した状態で該開口部(10c)が閉塞される様になっており、
    前記注射器(15)の先端ノズル部(15c)が、前記オゾンガスの供給圧力に抗して前記注射器装着用開口部(10c)内に挿入されると、前記オゾンガス通路(20)を通して前記注射器(15)内にオゾンガスが注入される様に構成されている請求項8に記載の医療用オゾンガス供給装置
  11. 前記オゾンガス注入支管(L5)に装着される注射器装着用アダプタ(6)は、
    前記オゾンガス注入支管(L5)の先端部(33)に配置され軟質弾性材で形成された閉塞部材(30)と、
    該閉塞部材(30)を前記オゾンガス注入支管(L5)の先端部に固定し且つ前面中央に開口部(32)を有する押さえキャップ(31)と、からなり、
    前記注射器(15)の注射針(18)を前記閉塞部材(30)に突き刺して、前記オゾンガス注入配管(L5)内のオゾンガスを前記注射器(15)内に注入する様にしてなる請求項2乃至7のいずれか1に記載の医療用オゾンガス供給装置
  12. 医療用オゾンガス供給装置のオゾンガス配管に装着されて注射器(15)内にオゾンガスを注入するためのオゾンガス注射器装着用アダプタ(6)であって、
    後端部が前記配管に着脱自在に接続され、先端部に注射器装着用開口部(10c)を有する本体シリンダ(10)と、
    前記注射器装着用開口部(10c)に配置された環状シール部材(16)と、前記本体シリンダ内に配置されて、前記注射器(15)を装着しないときは前記注射器装着用開口部(10c)内の前記環状シール部材(16)内に前進突入して該開口部(10c)を閉塞し、前記注射器(15)が装着されたときは該注射器(15)に押されて後退し、前記注射器装着用開口部(10c)の閉塞を解除する可動弁部材(11)と、
    からなることを特徴とする医療用オゾンガス供給装置におけるオゾンガス注射器装着用アダプタ
  13. 前記可動弁部材(11)は、
    前記注射器装着用開口部(10c)に突入して前記注射器装着用開口部(10c)を閉塞する前部小径部(11b)と、該小径部に連接する後部大径部(11a)とを有し、
    前記後部大径部(11a)には、軸方向に穿孔された第1ガス通路(13)が形成され、
    前記前部小径部(11b)には、その径方向に穿孔された横通路(14a)と該横通路(14a)に連通して先端部に開口する縦通路(14b)が穿孔され、前記横通路(14a)と前記縦通路(14b)とで第2ガス通路(14)が形成され、
    前記本体シリンダ(10)内に配置された弾性部材(12)によって、前記注射器装着用開口部(10c)に向けて付勢され、該付勢力によって前記前部小径部(11b)が前記注射器装着用開口部(10c)に突入して該注射器装着用開口部(10c)を閉塞し、
    前記注射器(15)の先端ノズル部(15c)が、前記弾性部材(12)の付勢力に抗して前記注射器装着用開口部(10c)内に挿入されると、前記第1ガス通路(13)及び第2ガス通路(14)を通して、前記注射器(15)内にオゾンガスが注入される様に構成されている請求項12に記載の医療用オゾンガス供給装置におけるオゾンガス注射器装着用アダプタ
  14. 前記本体シリンダ(10)の胴部内には、一端が該本体シリンダ(10)のオゾンガス流入側近傍に開口し他端が前記注射器装着用開口部(10c)の内壁部に開口するオゾンガス通路(20)が形成されており、
    前記可動弁部材(11)は、
    前記注射器装着用開口部(10c)に突入して前記注射器装着用開口部(10c)を閉塞する前部小径部(11b)と、該小径部に連接する後部大径部(11a)とからなり、且つ、前記本体シリンダ(10)内に流入するオゾンガスの供給圧力によって前記注射器装着用開口部(10c)に向けて付勢され、該付勢力によって前記前部小径部(11b)が前記注射器装着用開口部(10c)に突入した状態で該開口部(10c)が閉塞される様になっており、
    前記注射器(15)の先端ノズル部(15c)が、前記オゾンガスの供給圧力に抗して前記注射器装着用開口部(10c)内に挿入されると、前記オゾンガス通路(20)を通して前記注射器(15)内にオゾンガスが注入される様に構成されている請求項12に記載に記載の医療用オゾンガス供給装置におけるオゾンガス注射器装着用アダプタ
JP2002358747A 2002-11-06 2002-11-06 医療用オゾンガス供給装置及び該装置に使用されるオゾンガス注射器接続用アダプタ Pending JP2004154516A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008289523A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Otech Labo:Kk 携帯型動物用オゾン治療装置
JP2009502421A (ja) * 2005-08-01 2009-01-29 アクティヴェオ・エルエルシー 治療薬剤を組織に送出するための装置および方法
JP2012508076A (ja) * 2008-11-11 2012-04-05 セラマテック・インク 殺菌消毒充填注射器を使用者に供給する装置および方法
EP2532341A1 (en) * 2011-06-07 2012-12-12 Burghardt Krebber Kit of parts for the treatment of infectious disease

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