JP3129126U - 薬液充填式注射器 - Google Patents
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Abstract
【課題】プランジャー内室に予め収容された薬液が、空輸中の保管室での気温、気圧の変動、輸送中の気温、振動、揺れなどによって漏出しない安価な注射器を提供する。
【解決手段】内室11に薬液が予め収容されたプランジャー6と、該プランジャー6を内腔に内挿しうるシリンジ外筒5とからなり、プランジャー6は、先端にシリンジ外筒5の内腔面に摺動可能なガスケット3が装着され、後端に薬液収容時には密閉され使用時には開放される通気孔7が設けられてなり、シリンジ外筒5は、先端に注射針取付部2を備え後端が開放されてなる薬液充填式注射器であって、ガスケット3は、シリンジ外筒5側からプランジャー内室11側への薬液の流通を阻害しうる逆止弁4が備えられ、シリンジ外筒5の先端内面を圧接してなる薬液充填式注射器である。
【選択図】図1
【解決手段】内室11に薬液が予め収容されたプランジャー6と、該プランジャー6を内腔に内挿しうるシリンジ外筒5とからなり、プランジャー6は、先端にシリンジ外筒5の内腔面に摺動可能なガスケット3が装着され、後端に薬液収容時には密閉され使用時には開放される通気孔7が設けられてなり、シリンジ外筒5は、先端に注射針取付部2を備え後端が開放されてなる薬液充填式注射器であって、ガスケット3は、シリンジ外筒5側からプランジャー内室11側への薬液の流通を阻害しうる逆止弁4が備えられ、シリンジ外筒5の先端内面を圧接してなる薬液充填式注射器である。
【選択図】図1
Description
本考案は、予め薬液が収容された薬液充填式注射器に関し、詳しくはプランジャー内室に予め収容された薬液を、使用時にシリンジ外筒に移行させ、患者に薬液を投与する薬液充填式注射器に関する。
予め注射器内に薬液を密封しておき、使用時に注射針を接続する側の密封を解除して注射針を接続し、薬液を患者に投与できるようにした薬液充填式注射器、いわゆるプレフィールドシリンジについては、特公昭56―64号公報をはじめ古くから多くの特許が提案されているが、いずれも一長一短があり、未だに満足すべきものは得られていない。
プレフィールドシリンジは、緊急時における簡便性から軍需用、地震、津波などの災害時の救命、救急用など緊急を要する場合に使用され、常に緊急空輸されている。すなわち、プレフィールドシリンジは空輸で現地に輸送されるが、空輸の場合、地上での輸送の際に注意すべき振動、揺れ、気温の変動のほかに、気圧の変動によってプレフィールドシリンジに収容される薬液が漏出する問題が発生した。
本考案者は、以前、先端に逆止弁機能を有するガスケットを備えたプランジャーの内室に薬液を充填し、使用時にプランジャーを後方に移動させることによってシリンジ外筒内部を真空にし、プランジャー内室の薬液をシリンジ外筒内腔に移行させる。次いで、シリンジ外筒先端に取り付けられたキャップを外して注射針を取り付け、プランジャーを前方に移動させることによって薬液を患者に投与する注射器を特許提案したことがある。
特公昭56―64号公報
しかしながら、この注射器は、空輸中の保管室での気温、気圧の変動、輸送中の気温、振動、揺れなどによってプランジャーとシリンジ外筒とをしっかりと固定していても薬液が漏出することがあり、薬液を長期間プランジャー内室に保存するには、なお解決すべき問題点があったために実用化されるにいたらなかった。
本考案者は、既に本考案者自身提案した注射針の課題を解決するために種々検討した結果、逆止弁とシリンジ内部に空間があると気温、気圧の変動で薬液が漏出することがあることを見出し本考案に到達した。
本考案の目的は、プランジャー内室に予め収容された薬液が、空輸中の保管室での気温、気圧の変動、輸送中の気温、振動、揺れなどによって漏出しない安価な注射器を提供することである。
本考案者は、既に本考案者自身提案した注射針の課題を解決するために種々検討した結果、逆止弁とシリンジ内部に空間があると気温、気圧の変動で薬液が漏出することがあることを見出し本考案に到達した。
本考案の目的は、プランジャー内室に予め収容された薬液が、空輸中の保管室での気温、気圧の変動、輸送中の気温、振動、揺れなどによって漏出しない安価な注射器を提供することである。
すなわち、本考案は内室に薬液が予め収容されたプランジャーと、該プラン
ジャーを内腔に内挿しうるシリンジ外筒とからなり、前記プランジャーは、先端に前記シリンジ外筒の内腔面に摺動可能なガスケットが装着され、後端に薬液収容時には密閉され使用時には開放される通気孔が設けられてなり、前記シリンジ外筒は、先端に注射針取付部を備え後端が開放されてなる薬液充填式注射器であって、前記ガスケットは、前記シリンジ外筒側から前記プランジャー内室側への薬液の流通を阻害しうる逆止弁が備えられ、前記シリンジ外筒の先端内面を圧接してなる薬液充填式注射器である。
また、本考案は、前記薬液充填式注射器において、前記プランジャーの後端と前記シリンジ外筒の後端は着脱自在なキャップで密閉固定されてなる薬液充填式注射器である。
ジャーを内腔に内挿しうるシリンジ外筒とからなり、前記プランジャーは、先端に前記シリンジ外筒の内腔面に摺動可能なガスケットが装着され、後端に薬液収容時には密閉され使用時には開放される通気孔が設けられてなり、前記シリンジ外筒は、先端に注射針取付部を備え後端が開放されてなる薬液充填式注射器であって、前記ガスケットは、前記シリンジ外筒側から前記プランジャー内室側への薬液の流通を阻害しうる逆止弁が備えられ、前記シリンジ外筒の先端内面を圧接してなる薬液充填式注射器である。
また、本考案は、前記薬液充填式注射器において、前記プランジャーの後端と前記シリンジ外筒の後端は着脱自在なキャップで密閉固定されてなる薬液充填式注射器である。
本考案薬液充填式注射器は、プランジャーの先端にシリンジ外筒側からプランジャー内室側への薬液の流通を阻害しうる逆止弁機能が備えられたガスケットが装着されてシリンジ外筒先端内面を圧接し、プランジャーの後端は着脱自在なキャップでシリンジ外筒の後端と密閉固定されているので、プランジャー内室に収容された薬液は、輸送時、保管時に漏出しにくい。
かつ、使用時にはシリンジ外筒の後端に装着されたキャップを除去し、プランジャーを後方に引き薬液をシリンジ内筒に移動させた後、シリンジ外筒の先端に装着されたキャップを除去して注射針を付け替え、プランジャーを前方に移動させるだけで薬液を患者に注入できるので、薬液投与作業が容易で確実に行うことができる。しかも、注射器製造における部品個数も少なく、製造工程も簡便である。更に、薬液漏出防止のための特別な包装部材も必要ないので、低い製造コストで注射器を製造することができる。
以下、図面にて本考案実施の一例を説明する。
図1は、本考案薬液充填式注射器の一例を示す断面図である。薬液充填式注射器100は、シリンジ外筒5の内腔にプランジャー6が内挿されてなる。シリンジ外筒5は、先端が開口するとともに先端に向かってテーパー状となっている注射針取付部であるノズル2にキャップ1が装着されて先端開口部12が密閉される。シリンジ外筒5の後端は開放されてなり、その外周にはプランジャー後端に設けられたフランジ14と同じ外径を有するフランジ13が設けられている。
図1は、本考案薬液充填式注射器の一例を示す断面図である。薬液充填式注射器100は、シリンジ外筒5の内腔にプランジャー6が内挿されてなる。シリンジ外筒5は、先端が開口するとともに先端に向かってテーパー状となっている注射針取付部であるノズル2にキャップ1が装着されて先端開口部12が密閉される。シリンジ外筒5の後端は開放されてなり、その外周にはプランジャー後端に設けられたフランジ14と同じ外径を有するフランジ13が設けられている。
一方、プランジャー6は、図3のプランジャー300の断面図に示すように、先端にシリンジ外筒5の内壁を前後に摺動するガスケット3が取付けられ、後端は通気孔7を有するフランジ14で閉鎖される。ガスケット3は、シリンジ外筒5側からプランジャー内室11側への薬液の流通を阻害する逆止弁4が備えられてなる。逆止弁機能が備えられたガスケット3は、図1に示すシリンジ外筒5の先端内面15に圧接され、逆止弁4とシリンジ外筒5の先端内面15とが隙間なく密封されて設置されるのが好ましい。シリンジ外筒5のフランジ13とプランジャー6のフランジ14は、着脱自在なキャップ8で通気孔7を密封しフランジ13と14を一体的に密閉固定すると同時に逆止弁機能が備えられたガスケット3をシリンジ外筒5の先端内面15に圧接する。その結果、プランジャー内室11に収容された薬液は外部に漏出するのが防止される。
シリンジ外筒5およびプランジャー6は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチック、もしくはガラスなどの透明もしくは半透明材料からなる筒状体であるのが好ましい。ガスケット3は、ブチルゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴムなどのゴム状弾性体、SBSエラストマー、SEBSエラストマー、ポリオレフィンエラストマーなどのエラストマー材料が好ましい。逆止弁4としては、ダックビル弁、傘弁、フラップ弁、ポペット弁、ボ−ル弁等が使用され、特にダックビル弁が好ましい。また、キャップ1および9は硬質のプラスチック、キャップ8はゴム状弾性体、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックが好ましい。
プランジャー内室への薬液の注入は種々の方法で行うことができるが、無菌管理上、薬液は図3のプランジャー6の内室11に、プランジャー6の後端側のフランジ14に形成された通気孔7から注入された後、キャップ8で密封固定されるのが好ましい。内室11に薬液が収容されたプランジャー6は、図1のシリンジ外筒5の内腔に、逆止弁機能を有するガスケット3の先端がノズル2の内面を圧接するように内挿される。後端側のフランジ14はシリンジ外筒5のフランジ13と密接されキャップ8によって嵌着される。キャップ8は、図1に示すように通気孔7をも密封するように形成されていなければならない。プランジャー6の内室11に収容された薬液は、シリンジ外筒5の先端ノズル2の開口部12もキャップ1で密閉され、輸送時、保管時に内室11から漏出する危険が防止される。
プランジャー6の内室11に薬液が収容された薬液充填式注射器は、キャップ14を取除き、プランジャー6を後方に移動させる。プランジャー6の先端に取付けられたガスケット3がシリンジ外筒5の内面を摺動しながら後方に移動することによって、シリンジ外筒5の内腔は減圧され、プランジャー6の内室11に収容された薬液が逆止弁4の口部からシリンジ外筒5の内腔に移動する。次いで、キャップ1を取除き、注射針をノズル2に取付ける。注射針を患者に穿刺し、後方に移動しているプランジャー6を前方に押圧することによって、シリンジ外筒5の内腔に充填された薬液は、注射針を経て患者に注入される。
図2は、注射針が取り付けられた薬液充填式注射器の断面図である。薬液充填式注射器200は、図1の薬液充填式注射器100のノズル2に、最初から注射針10が接着され、ノズル2にキャップ9が装着されて注射針10の先端開口部が密閉された構造であり、キャップ9を除去するだけで薬液を患者に穿刺することができる。そのために、図1の薬液充填式注射器のようなキャップ1を取除き代わりに注射針をノズル2に取付ける注射針装着操作を省略することができる。
1、8、9 キャップ
2 ノズル
3 ガスケット
4 逆止弁
5 シリンジ外筒
6 プランジャー
7 通気孔
10 注射針
11 プランジャー内室
12 ノズル開口部
13 シリンジ外筒のフランジ
14 プランジャーのフランジ
15 シリンジ外筒の先端内面
2 ノズル
3 ガスケット
4 逆止弁
5 シリンジ外筒
6 プランジャー
7 通気孔
10 注射針
11 プランジャー内室
12 ノズル開口部
13 シリンジ外筒のフランジ
14 プランジャーのフランジ
15 シリンジ外筒の先端内面
Claims (2)
- 内室に薬液が予め収容されたプランジャーと、該プランジャーを内腔に内挿しうるシリンジ外筒とからなり、前記プランジャーは、先端に前記シリンジ外筒の内腔面に摺動可能なガスケットが装着され、後端に薬液収容時には密閉され使用時には開放される通気孔が設けられてなり、前記シリンジ外筒は、先端に注射針取付部を備え後端が開放されてなる薬液充填式注射器であって、前記ガスケットは、前記シリンジ外筒側から前記プランジャー内室側への薬液の流通を阻害しうる逆止弁が備えられ、前記シリンジ外筒の先端内面を圧接してなる薬液充填式注射器。
- 前記プランジャーの後端と前記シリンジ外筒の後端は着脱自在なキャップで密閉固定されてなる請求項1記載の薬液充填式注射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006008584U JP3129126U (ja) | 2006-10-23 | 2006-10-23 | 薬液充填式注射器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006008584U JP3129126U (ja) | 2006-10-23 | 2006-10-23 | 薬液充填式注射器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3129126U true JP3129126U (ja) | 2007-02-08 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3129126U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018186812A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | ミルテニー バイオテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMiltenyi Biotec GmbH | 再充填可能なカラムシステム |
-
2006
- 2006-10-23 JP JP2006008584U patent/JP3129126U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018186812A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | ミルテニー バイオテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMiltenyi Biotec GmbH | 再充填可能なカラムシステム |
JP7020992B2 (ja) | 2017-05-09 | 2022-02-16 | ミルテニー バイオテック ベー.フェー. ウント コー. カー・ゲー | 再充填可能なカラムシステム |
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