JP3224137U - パーテーション - Google Patents
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Abstract
【課題】組立道具が不要であり、持ち運び、設置、撤去が容易であるとともに、遮音性が良好なパーテーションを提供する。【解決手段】室内空間を仕切るパーテーション10であって、板状の芯材11と、芯材を収容可能な袋状の表面被覆部材12と、表面被覆部材の少なくとも一辺に設置され、他のパーテーションと接合可能に構成された接合部材13とを備える。【選択図】図2
Description
本考案は、オフィス、避難所として利用する体育館等の室内空間を仕切るパーテーションに関する。
従来、オフィス等の室内空間を仕切るパーテーションとしては、強化ダンボール等で組み立てられるものが知られている。このような強化ダンボール製の組立式パーテーションは、同じ形状のダンボール等の板材を複数枚並べ、繋ぎ金具に差し込んで接合させるものであった(例えば、特許文献1を参照。)。
しかしながら、上述の従来技術は、複数枚のダンボール等板材を繋ぎ合わせるための繋ぎ金具が必要であり、その種類も、水平繋ぎ平面用、角面用、上下小口繋ぎ平面用、および角面用等、複数種類があり、パーテーションの持ち運び、設置、撤去に手間がかかる、という問題があった。
また、上述の従来技術は、繋ぎ合わせに上述のような繋ぎ金具を用いるため、隣接させるダンボール等板材の設置姿勢に制約がある、という問題があった。例えば、隣接するダンボール等板材は、直角または真っ直ぐに接合せざるを得ない、という問題があった。
また、上述の従来技術は、ダンボール等板材を用いているため、遮音性が悪い、という問題があった。
本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、組立道具が不要であり、持ち運び、設置、撤去が容易であるとともに、遮音性が良好なパーテーションを提供することが課題である。
上記課題を解決するために、下記のような構成を採用した。
すなわち、請求項1に記載の考案は、室内空間を仕切るパーテーションであって、板状の芯材と、前記芯材を収容可能な袋状の表面被覆部材と、前記表面被覆部材の少なくとも一辺に設置され、他のパーテーションと接合可能に構成された接合部材とを備えることを特徴とする。
すなわち、請求項1に記載の考案は、室内空間を仕切るパーテーションであって、板状の芯材と、前記芯材を収容可能な袋状の表面被覆部材と、前記表面被覆部材の少なくとも一辺に設置され、他のパーテーションと接合可能に構成された接合部材とを備えることを特徴とする。
本考案により、パーテーションを組み立てるための組立道具が不要となり、パーテーションの持ち運び、設置、および撤去が容易になる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案であって、前記芯材がハニカムボードで構成されたことを特徴とする。
本考案により、パーテーションが軽いので、持ち運び、設置、および撤去が容易になる。
請求項3に記載の考案は、請求項1または2に記載の考案であって、前記表面被覆部材がフェルト製であることを特徴とする。
本考案により、遮音性が良好となり、パーテーションで仕切られた室内空間内の静寂が保たれる。
請求項4に記載の考案は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の考案であって、前記表面被覆部材が、前記芯材を内部に収納可能な全体薄型板状に形成され、底部には、前記芯材を出し入れ可能な開口部が開閉可能に設けられていることを特徴とする。
本考案により、表面被覆部材への芯材の出し入れが容易になる。
請求項5に記載の考案は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の考案であって、前記接合部材が、他の2つのパーテーションと接合可能に構成された2列のスライドファスナーで構成されることを特徴とする。
本考案により、隣接するパーテーション間の設置角度の自由度が高くなり、変形した室内空間に仕切ることができる。
本考案によれば、パーテーションを組み立てるための組立道具が不要となり、パーテーションの持ち運び、設置、および撤去が容易になり、特に、芯材がハニカムボードで構成されたことにより、パーテーションが軽くなり、更に持ち運び、設置、および撤去が容易になる、という効果を奏する。
また、本考案によれば、表面被覆部材がフェルト製であることにより、遮音性が良好となり、パーテーションで仕切られた室内空間内の静寂が保たれる、という効果を奏する。
また、本考案によれば、接合部材が、他の2つのパーテーションと接合可能に構成された2列のスライドファスナーで構成されることにより、隣接するパーテーション間の設置角度の自由度が高くなり、変形した室内空間に仕切ることができる、という効果を奏する。
以下に図面を参照して、本考案を実施するために好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、本実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本考案の実施形態に係るパーテーションの斜視図である。
図1には、4枚のパーテーション10A、10B、10C、10Dが接合されている例が示されている。
図1には、4枚のパーテーション10A、10B、10C、10Dが接合されている例が示されている。
具体的には、パーテーション10Aとパーテーション10Bが隣接して接合されている。パーテーション10Aとパーテーション10Bとの接合部分において、パーテーション10Aまたはパーテーション10Bとパーテーション10Cとが接合されている。そして、パーテーション10Cは、パーテーション10Cのパーテーション10Aまたはパーテーション10Bとの接合部分とは反対側で、パーテーション10Dと接合している。
2枚のパーテーション10間の接合部分の具体例については、図3を用いて後述する。
図2は、本考案の実施形態に係るパーテーションの構成を説明するための図である。
図2において、パーテーション10は、芯材11、表面被覆部材12、および接合部材13を備える。
芯材11は、板状であり、例えば、幅1040mm、高さ1300mm、厚み19mmである。芯材11は、例えば、再生紙を使用したハニカムボードで構成される。ハニカムボードとは、例えば、六角形のセルの集合体であり、力学的に優れた構造体の1つである。ハニカムボードで構成された芯材11は、再生紙を使用することで、単位重量当たりの強度が最も優れた構造体の1つとなる。
表面被覆部材12は、芯材11を内部に収容可能な袋状であり、全体が薄型板状に形成される。表面被覆部材12は、例えば、ポリエステルフェルト製であるが、これに限らない。羊毛、レーヨン等の天然繊維をプレスで固めたフェルト、ポリエステル等の化学繊維をニードル打ちで固めたフェルト、プレスまたはニードルを用いずに、織って仕上げたフェルトであってもよい。
また、表面被覆部材12の底部には、芯材11を出し入れ可能な開口部14が設けられている。開口部14は、例えば、面ファスナーにより開閉可能に形成される。面ファスナーを開状態にして芯材11を挿入し、閉状態にして芯材11を内部に収容する。
面ファスナーとは、布または合成繊維で着脱自在に形成された一対の面状部材である。一方の面状部材の表面には微小な環構造(ループ)が複数形成され、他方の表面には微小な鉤構造(フック)が複数形成される。環構造と鉤構造とを軽く接触させることでこれらが係合し、両者を簡単に結合させることができる。また、鉤構造が変形する程度の力で両者を引き剥がすことで、簡単に分離させることもできる。
表面被覆部材12は、様々な色のフェルトを用いることで、仕切られた空間の個性を演出することが可能である。
芯材11が再生紙を使用したハニカムボードで構成され、表面被覆部材12にフェルトを用いることで、パーテーション10の表面に画鋲、ピン等を容易に刺すことができる。
接合部材13は、表面被覆部材12の少なくとも一辺、好ましくは、対向する二辺に設置され、1のパーテーション10を他のパーテーション10と接合可能に構成される。接合部材13は、例えば、スライドファスナーである。
スライドファスナーとは、雄側帯状部および雌側帯状部で開閉自在に構成された一対のテープ状部材である。雄側帯状部は、断面が略鏃(やじり)形状の雄側咬合部を有し、雌側帯状部は、雄側咬合部と係脱可能な凹状の雌側咬合部を有している。スライドファスナーは、スライダーを用いて雄側帯状部と雌側帯状部とを咬合させることで閉状態となり、スライダーを用いて雄側帯状部と雌側帯状部との咬合を外すことで開状態となる。
また、接合部材13は、面ファスナーでもよい。
また、接合部材13は、プラスチックファスナーでもよい。プラスチックファスナーとは、長手方向に垂直な断面が連続して凸形状を有する部材(凸部材)と、断面が連続して凹形状を有する部材(凹部材)とから構成された一対のライン状部材である。凸部材の凸部と凹部材の凹部とを長手方向に連続して互いに咬み合わせたり、離したりすることによって開閉できる。例えば、凸部材および凹部材の材質は、一定の柔軟性を有するポリオレフィン樹脂等である。
図3は、図1中に示す円部分Aの拡大図である。
図3において、パーテーション10A、10Bおよび10Cは、接合部材13として、他の2つのパーテーション10と接合可能に構成された2列のスライドファスナー13を備える。
パーテーション10Aが備えるスライドファスナー13の雄側帯状部または雌側帯状部と、パーテーション10Cが備えるスライドファスナー13の雌側帯状部または雄側帯状部とが咬合している。これにより、パーテーション10Aとパーテーション10Cは、隣接して接合されている。
また、 パーテーション10Bが備えるスライドファスナー13の雄側帯状部または雌側帯状部と、パーテーション10Cが備えるスライドファスナー13の雌側帯状部または雄側帯状部とが咬合している。これにより、パーテーション10Bとパーテーション10Cは、隣接して接合されている。
その結果、パーテーション10Aとパーテーション10Bは、隣接して接合されている。
以上、本実施の形態を説明したが、本考案は、本実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施をすることが可能である。
例えば、上述の実施形態では、接合部材13が2列のスライドファスナー13で構成される例を示したが、接合部材13は、他の3つのパーテーション10と接合可能に構成された3列のスライドファスナー13で構成されることもできる。これにより、パーテーション10の設置角度の自由度が高くなり、4つの空間に仕切ることができる。
本考案は、室内空間を仕切るパーテーションに関するものであり、広く産業上の可能性を有している。
10 パーテーション
11 芯材
12 表面被覆部材
13 接合部材
14 開口部
11 芯材
12 表面被覆部材
13 接合部材
14 開口部
Claims (5)
- 室内空間を仕切るパーテーションであって、
板状の芯材と、
前記芯材を収納可能な袋状の表面被覆部材と、
前記表面被覆部材の少なくとも一辺に設置され、他のパーテーションと接合可能に構成された接合部材と、
を備えることを特徴とするパーテーション。 - 前記芯材は、ハニカムボードで構成された、ことを特徴とする請求項1に記載のパーテーション。
- 前記表面被覆部材はフェルト製である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のパーテーション。
- 前記表面被覆部材は、前記芯材を内部に収納可能な全体薄型板状に形成され、底部には、前記芯材を出し入れ可能な開口部が開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のパーテーション。
- 前記接合部材は、他の2つのパーテーションと接合可能に構成された2列のスライドファスナーで構成される、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のパーテーション。
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2019
- 2019-09-17 JP JP2019003500U patent/JP3224137U/ja active Active
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