JP3223713B2 - アパーチャグリルの後付スプリング用溶着装置 - Google Patents

アパーチャグリルの後付スプリング用溶着装置

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JP3223713B2 JP19488994A JP19488994A JP3223713B2 JP 3223713 B2 JP3223713 B2 JP 3223713B2 JP 19488994 A JP19488994 A JP 19488994A JP 19488994 A JP19488994 A JP 19488994A JP 3223713 B2 JP3223713 B2 JP 3223713B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K31/00Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups
    • B23K31/02Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups relating to soldering or welding
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3つの側部に前もって
スプリングが溶着されたカラー陰極線管(以下、CRT
と略記する)を構成するアパーチャグリルの残りの1つ
の側部にスプリングを溶着する後付けスプリング用溶着
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機やコンピュータのモニタテ
レビに用いられるアパーチャグリルを用いた方式のCR
Tでは、3原色(R、G、B)の蛍光塗料を内面に塗布
したパネルの内側に、多数のスリットを形成したアパー
チャグリルが取付けられており、電子銃から出射される
3原色の電子ビームがアパーチャグリルのスリットを通
過してパネル内面の対応する色の蛍光塗料箇所に照射さ
れるように構成されている。
【0003】アパーチャグリルは、上下左右の4つのメ
ンバーにより略々矩形枠状に形成されたフレームと、こ
のフレームに張設されたグリルとで構成され、このグリ
ルの左右に間隔を置いた箇所に前記スリットが上下に延
在して多数形成されている。前記パネルは、前記グリル
よりも一回り大きい寸法の略々矩形状で内面に前記蛍光
塗料が塗布されたパネル部と、このパネル部の四辺から
内面側に延出形成された上下左右の4つのスカート部か
らなり、前記パネル部は、前記グリルよりも一回り大き
い寸法で形成されている。前記アパーチャグリルのパネ
ルへの取付けは、アパーチャグリルの3又は4つのメン
バーにパネル取付け用のスプリングを溶着し、このスプ
リングのピン孔と、パネルの3又は4つのスカート部の
内面に取着されたピンを係合させることで行われる。
【0004】このようにしてアパーチャグリルをパネル
に取付けた状態で、グリルの表面とパネル部の内面の間
隔が場所によって異なると、グリルのスリットを通過し
た電子ビームがパネル部の対応する蛍光塗料箇所に正確
に照射されず、完成後のCRTにおいて色ずれ等の不具
合が発生する要因となる。このため、コンピュータのモ
ニタテレビのように高精彩度が要求されるCRTや、画
面サイズが大きいCRT等においては特に、グリルの表
面とパネル部の内面の間隔がどの場所でも常に一定とな
るようにすることが重要である。パネル部の内面に対す
るグリルの表面の位置は、パネルの3又は4つのピンを
含む平面から見たパネル部の内面の位置と、アパーチャ
グリルの3又は4つのピン孔を含む平面から見たグリル
の表面の位置により決定され、このうち、パネルの前記
平面から見たパネル部の内面の位置は、ピンがパネルに
既に取着されているので定まっている。このため、パネ
ル部の内面に対するグリルの表面の位置を決定する上で
は、各メンバーにスプリングを溶着する際のピン孔の位
置が大きく影響を及ぼすこととなり、従って、各メンバ
ーにスプリングを溶着するに当たっては、パネルの各ピ
ンの位置に合わせて各メンバーへのスプリングの溶着箇
所を設定し、その溶着箇所にスプリングを精度よく溶着
する必要がある。
【0005】ところで、特に近年では、CRTの画面及
び重量の大型化に伴い、パネルのピンとアパーチャグリ
ルのスプリングをそれぞれ4つずつとした4点支持方式
が多く採用されつつある。このような4点支持方式のC
RTにおいてスプリングを各メンバーに溶着するに当た
っては、各スプリングのピン孔どうしの相対位置が狂わ
ないように、4つのスプリングを同時に溶着することが
好ましい。この場合、4つのスプリングはその配置及び
向きが互いに異なるため、各スプリング毎に1つずつ個
別の溶着機を用いて溶着することとなり、これら4つの
溶着機は、前記フレームの外側に配設されるアパーチャ
グリルの位置決め部材等との干渉を避けるために、フレ
ームの内側に配設することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば16インチ等の
画面サイズが比較的小さいCRTの場合には、フレーム
の大きさが画面サイズに合わせて小さくなるので、フレ
ームの内側に4つの溶着機を配設する広いスペースを確
保できず、従って、4つのスプリングを同時に溶着する
ことが構造上困難であるという不具合があった。また、
4つのスプリングを同時に溶着すると、各スプリングが
各メンバーの所定の溶着箇所から微妙にずれた箇所に溶
着された場合、各スプリングの溶着箇所のずれがそれぞ
れ許容範囲内であっても、スプリング相互の相対位置の
ずれが許容範囲内に納まらないことがあり、その場合に
は、各メンバーからスプリングを全部取外して再度溶着
し直さなければらないという不具合があった。
【0007】そこで、例えば、特開平5−299017
号公報に開示された方式のように、アパーチャグリルの
4つのスプリングのうち1つのスプリングのピン孔をパ
ネルのピンより大きい寸法で形成し、このスプリング
に、パネルのピンに係合可能な寸法のピン孔を有するコ
インを後から溶着する構成とすれば、4つのスプリング
を何回かに分けて溶着したとしても、各スプリングの溶
着箇所からの位置ずれを、コインのスプリングに対する
溶着箇所の微調整により吸収し補正することが可能とな
る。
【0008】実際には、コインをスプリングに溶着する
際に発生する熱等によりコインとスプリングの一方或は
双方が変形し、スプリングに溶着した後のコインのピン
孔の位置をパネルの対応するピンの位置に正確に合致さ
せることができない。また、この方式では、パネルのピ
ンをコイン及びスプリングのピン孔に係合させた状態で
スプリングにコインを溶着しなければならず、パネルと
コインの間には僅かの隙間しかできないので、コインと
スプリングの溶着が極めて行いにくいという不具合があ
る。
【0009】本発明は、前記事情に鑑み案出されたもの
で、本発明の目的は、パネル取付け用の4つのスプリン
グをアパーチャグリルの4つの側部に溶着するに当た
り、4つのスプリングを同時に溶着しなくても、各スプ
リングのピン孔どうしの相対位置を狂わすことなく、各
スプリングをアパーチャグリルに精度よく溶着でき、し
かも、アパーチャグリルをパネルに取付けずスプリング
の周囲に広いスペースを確保してスプリングを容易に溶
着でき、さらに、3つのスプリングが溶着されたアパー
チャグリルに残る1つのスプリングを後から精度よく溶
着することができる溶着装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、パネル部と、このパネル部の四辺から延出形
成された上下左右の4つのスカート部からなり、該4つ
のスカート部にアパーチャグリルの取付け用ピンが取着
されたパネルと、前記パネルの内側に配設され、前記各
スカート部に臨む4つの側部の内側に、前記パネル部と
の間隔が一定となるように配置される色選別用のグリル
が張設されたアパーチャグリルと、前記アパーチャグリ
ルの4つの側部のうち3つの側部に溶着され、該アパー
チャグリルを前記パネルの内側に配設した状態で、前記
3つの側部が臨む前記3つのスカート部のピンに係合す
るピン孔を有するパネル取付け用のスプリングとを備え
るカラー陰極線管において、前記アパーチャグリルで前
記スプリングを溶着していない1つの側部にスプリング
を溶着する後付けスプリング用の溶着装置であって、前
記3つのスカート部のピンの配置に合致する基準箇所に
それぞれ配設され、前記3つの側部のスプリングのピン
孔にそれぞれ係合される3つの第1位置決めピンと、前
記各第1位置決めピンを、前記基準箇所と、該各第1位
置決めピンが前記3つの側部のスプリングのピン孔から
離脱する箇所との間でそれぞれ移動させる第1係脱用移
動機構と、前記3つの側部のスプリングのピン孔に前記
3つの第1位置決めピンをそれぞれ係合させた状態で前
記アパーチャグリルの1つの側部に臨み、該3つの第1
位置決めピンに対する配置が前記3つのスカート部のピ
ンに対する残りの1つのスカート部のピンの配置に合致
する基準箇所に配設される第2位置決めピンと、前記第
2位置決めピンを、該第2位置決めピンの前記基準箇所
から、該基準箇所よりも前記1つの側部から離間する方
向に移動した箇所との間で移動させる第2係脱用移動機
構と、前記アパーチャグリルの1つの側部に溶着するス
プリングを前記第2位置決めピンに供給し、該スプリン
グのピン孔を前記第2位置決めピンに係合させるスプリ
ング供給手段と、前記第2位置決めピンの前記基準箇所
において、該第2位置決めピンにピン孔を係合させた前
記スプリングを前記アパーチャグリルの1つの側部に溶
着するスプリング溶着手段とを備えることを特徴とす
る。
【0011】さらに、本発明は、前記3つの第1位置決
めピンのうち少なくとも1つの第1位置決めピンを、前
記第1係脱用移動機構による移動方向と交わる方向に移
動させる第1位置調整用移動機構と、前記第2位置決め
ピンを、前記第2係脱用移動機構による移動方向と交わ
る方向に移動させる第2位置調整用移動機構とをさらに
備えるものとした。また、本発明は、前記第1位置調整
用移動機構による前記第1位置決めピンの移動量と、前
記第2位置調整用移動機構による前記第2位置決めピン
の移動量は、前記パネルに対する前記ピンの取着位置
と、前記パネル部及びグリルの捩れに応じて決定される
ものとした。
【作用】パネル部の内面に対するグリルの表面の位置を
決定する上で大きく影響を及ぼす3つのスプリングのピ
ン孔を含む平面が、先に溶着した3つのスプリングのピ
ン孔により画成され、後から溶着する1つのスプリング
のピン孔と、先に溶着した3つのスプリングのピン孔と
の配置がパネルの4つのピンの配置に合致することか
ら、4つのスプリングをアパーチャグリルの4つの側部
に同時に溶着しなくても、各スプリングのピン孔どうし
の相対位置が狂わない。
【0012】
【実施例】まず、アパーチャグリルを用いた方式のCR
Tを構成するパネルとこのパネルの内側で支持されるア
パーチャグリルの構成を説明する。図1は、裏側から見
たパネルの斜視図を示し、パネル5は、略々矩形状のパ
ネル部501と、このパネル部501の四辺から後方に
延出形成された上下左右の4つのスカート部503から
なる。前記パネル部501は、左右方向の両側部よりも
中央部の方が前方に突出するように湾曲して形成され、
前記上下及び左右のスカート部503の内面にはピン5
05が取着されている。
【0013】図2は、裏側から見たアパーチャグリルの
斜視図を示し、アパーチャグリル1は、上下の横メンバ
ー103及び両横メンバー103の後面両端間をそれぞ
れ連結する左右の縦メンバー105により、前記パネル
部501よりも一回り小さい寸法の略々矩形枠状に形成
されたフレーム101と、このフレーム101の内側で
前記上下の横メンバー103の前面間に張設されたシー
ト状のグリル107とで構成されている。前記横メンバ
ー103は、前記パネル部501に対応するように、左
右方向の両側部よりも中央部の方が前方に突出するよう
に湾曲して形成され、前記グリル107で左右方向に間
隔を置いた箇所には、上下に延在する多数のスリット1
09が形成され、前記上下の横メンバー103と左右の
縦メンバー105の外側面にはそれぞれスプリングホル
ダー111(アパーチャグリルの側部に相当)が溶着さ
れている。前記アパーチャグリル1のパネル5への取付
けは、前記各スプリングホルダー111に溶着されるス
プリング3と前記パネル5のピン505との係合により
行われ、これにより、図3に示すように、アパーチャグ
リル1がパネル5の内側で支持される。
【0014】前記スプリング3は、図1に示すように、
中間部301と、この中間部301の両端に延出形成さ
れた基部303及び先部305により平面視矩形状に形
成され、基部303は中間部301の外面側に折曲さ
れ、先部305は中間部301の内面側に折曲されてい
る。前記基部303はスプリングホルダー111に溶着
され、この状態で前記先部305は各メンバー103,
105の外側に位置し、この先部305には、前記ピン
505と係合可能なピン孔307が形成されている。
【0015】実施例では、前記下横メンバー103及び
左右の縦メンバー105の3つのスプリングホルダー1
11に、不図示の溶着装置により前記スプリング3がそ
れぞれ既に溶着されている。前記3つのスプリング3
は、例えば、それぞれのピン孔307にそれぞれ差込ま
れた前記溶着装置の保持用ピンを、パネル5の各スカー
ト部503に対するピン505の取着位置と、パネル部
501及びグリル107の捩れとを測定した結果により
算出されたピン孔307箇所に位置するように移動さ
せ、さらに、前記保持用ピンを下横メンバー103及び
左右の縦メンバー105にそれぞれ近付け各スプリング
3をスプリングホルダー111に当て付け位置決めした
状態で、スプリング3相互のピン孔307の位置が狂わ
ないように、前記溶着装置の3つの溶着機により同時に
溶着されている。これにより、前記アパーチャグリル1
は、グリル107の表面とパネル部501の内面との間
隔がどの場所でも常に一定となるようにアパーチャグリ
ル1をパネル5の内側に配設した状態で、それぞれのピ
ン孔307の位置が前記3つのピン505の位置に合致
するように構成されている。そして、実施例に係る溶着
装置7により、上述のように構成されたアパーチャグリ
ル1の上横メンバー103のスプリングホルダー111
にスプリング3が溶着される。
【0016】図4は、実施例に係る溶着装置7の正面
図、図5は同平面図、図6は同側面図を示す。溶着装置
7は、前後に長い平面視矩形状の基台9と、この基台9
の上面前部に設けられたテーブル11と、このテーブル
11上に設けられたアパーチャグリル位置決め支持手段
(以下、支持手段と略記する)13と、スプリング位置
決め手段15と、テーブル11の後方の基台9箇所に設
けられたスプリング供給手段17と、テーブル11の後
部に設けられたスプリング溶着手段19等を備える。
【0017】前記支持手段13は、図7にテーブル11
の平面図で示すように、前記スプリング3を介して左右
の縦メンバー105をそれぞれ位置決め支持する2つの
スプリング支持部21と、スプリング3を介して下横メ
ンバー103を位置決め支持する1つのスプリング支持
部23と、アパーチャグリル1の上部で左右両側寄り箇
所を固定する2つの上固定部25と、アパーチャグリル
1の下部で左右両側寄り箇所を固定する2つの下固定部
27により構成されている。
【0018】前記スプリング支持部21は、前記左右の
縦メンバー105のスプリング3のピン孔307に係合
可能なピン29と、このピン29を縦メンバー105か
ら離間接近する方向に移動させる移動機構31からな
る。図8は前記移動機構31の側面図を示し、移動機構
31は、前記テーブル11上に設置されたベース板31
01と、このベース板3101上でガイドレール310
3及びスライダー3105を介して縦メンバー105か
ら離間接近する方向に移動可能に支持された移動板31
07と、テーブル11に軸受1101を介して回転可能
及び軸方向動不能に支持されたスクリューシャフト31
09と、このスクリューシャフト3109を回転させる
モータ3111(図9参照)と、前記スクリューシャフ
ト3109に螺着され前記移動板3105を支持する移
動部材3113を備え、前記ピン29は、移動板310
5上に立設された支柱3115に突設されている。前記
移動機構31は、前記モータ3111の回転駆動により
移動部材3113を介して移動板3107が移動し、こ
れにより、前記ピン33がピン孔307に係脱するよう
に構成されている。尚、図9は図8のA矢視図、図10
は図9のB矢視図を示す。
【0019】前記スプリング支持部23は、図7に示す
ように、前記下横メンバー103のスプリング3のピン
孔307に係合可能なピン33と、このピン33を移動
させる移動機構35からなり、この移動機構35は、図
11に側面図で示すように、ピン33を下横メンバー1
03の長手方向に沿って移動させる左右移動機構37
と、ピン33をスプリング3から離間接近する方向に移
動させる前後移動機構39で構成されている。
【0020】前記左右移動機構37は、前記テーブル1
1上でガイドレール3701及びスライダー3703を
介して下横メンバー103の長手方向に沿って移動可能
に支持された中間移動板3705と、テーブル11に軸
受1103を介して回転可能及び軸方向動不能に支持さ
れたスクリューシャフト3707と、このスクリューシ
ャフト3707を回転させるモータ3709(図12参
照)と、前記スクリューシャフト3707に螺着され前
記中間移動板3705を支持する移動部材3711を備
えている。前記左右移動機構37は、前記モータ370
9の回転駆動により、移動部材3711を介して前記中
間移動板3705が下横メンバー103の長手方向に沿
って移動するように構成されている。
【0021】図12は図11のC矢視図を示す。前記前
後移動機構39は、図12に示すように、前記中間移動
板3705上でガイドレール3901及びスライダー3
903を介してスプリング3から離間接近する方向に移
動可能に支持された移動板3905と、前記中間移動板
3705に軸受3713を介して回転可能及び軸方向動
不能に支持されたスクリューシャフト3907と、この
スクリューシャフト3907を回転させるモータ390
9(図11参照)と、前記スクリューシャフト3907
に螺着され前記移動板3905を支持する移動部材39
11を備え、前記ピン33は、移動板3905上に立設
された支柱3913に突設されている。前記前後移動機
構39は、前記モータ3909の回転駆動により、移動
部材3911、移動板3905、及び支柱3913を介
して前記ピン33がスプリング3から離間接近する方向
に移動し、ピン孔307に係脱するように構成されてい
る。
【0022】尚、実施例では、前記スプリング支持部2
3にスプリング離脱機構41が設けられている。前記ス
プリング離脱機構41は、図11に示すように、前記支
柱3913の上部で上下に間隔を置いた箇所の軸受部3
915をそれぞれ挿通された2本のガイドロッド410
1と、前記支柱3913からピン33が突設された側に
突出する両ガイドロッド4101の端部間に架設された
スプリング押圧部材4103と、支柱3913からピン
33が突設された側とは反対側に突出する両ガイドロッ
ド4101の端部間を連結する連結部材4105と、支
柱3913にブラケット3917を介して支持されたシ
リンダ4107を備えている。前記シリンダ4107の
ピストンロッド4109の先端は前記連結部材4105
に結合され、前記スプリング押圧部材4103の一側に
は、前記ピン33との干渉を防止する溝4111が形成
され、スプリング離脱機構41は、シリンダ4107の
伸長作動によりスプリング押圧部材4103が支柱39
13から離れる向きに移動し、ピン33に係合したスプ
リング3を押圧してピン33から離脱させるように構成
されている。尚、前記スプリング支持部21の支柱31
15にも、前記スプリング離脱機構41と同様なスプリ
ング離脱機構(図示せず)が設けられている。また、実
施例では、前記ピン29,33が第1位置決めピンに相
当し、前記移動機構31と前後移動機構39が第1係脱
用移動機構に相当し、前記左右移動機構37が第1位置
調整用移動機構に相当し、図13は図12のD矢視図を
示す。
【0023】前記上固定部25は、図14に示すよう
に、前記左右の縦メンバー105の上端部寄り箇所後面
に係合可能な後押え部材43と、上横メンバー103の
左右両端部寄り箇所前面に係合可能な前押え部材45
と、それら各押え部材43,45をそれぞれ各メンバー
103,105に係脱させる駆動機構47,49を備え
ている。前記後押え部材43の駆動機構47は、テーブ
ル11で支持された水平軸1105を中心として揺動可
能な揺動アーム4701と、前記水平軸1105にリン
ク4703を介して連結され前記揺動アーム4701を
揺動させるロックアップシリンダ4705を備え、前記
後押え部材43は揺動アーム4701の先端に取着され
ている。前記後押え部材43は、ロックアップシリンダ
4705の伸長作動によりリンク4703及び水平軸1
105を介して揺動アーム4701を上方に揺動させる
ことで、その先端が縦メンバー105の後面に当接し、
駆動機構47は、後押え部材43が縦メンバー105の
後面に当接した時点でロックアップシリンダ4705が
ロックされ、後押え部材43が固定されるように構成さ
れている。
【0024】前記前押え部材45の駆動機構49は、略
L字状を呈しその中間部が前記テーブル11で支持され
た水平軸1107を中心として回転可能な揺動アーム4
901と、テーブル11上の水平軸1109を中心とし
て基端が回転可能に支持されたシリンダ4903を備え
ている。前記シリンダ4903のピストンロッド490
5の先端はピン4907を介して前記揺動アーム490
1の一端に回転可能に連結され、前記前押え部材45
は、この揺動アーム4901の他端に取着されている。
前記駆動機構49は、前記後押え部材43の先端が縦メ
ンバー105の後面に当接し固定された状態で、前記シ
リンダ4905の伸長動作により揺動アーム4701を
その他端側がテーブル11に近付くように揺動させるこ
とで、前押え部材45が上横メンバー103の前面に当
接し、後押え部材43と共にアパーチャグリル1を挟持
するように構成され、このとき、揺動アーム4901の
他端寄り箇所は上横メンバー103の外側面に当接す
る。
【0025】前記下固定部27は、図7に示すように、
前記テーブル11上に突設された軸1111を中心とし
て水平面内で揺動可能に支持されたロックアップシリン
ダ2701と、テーブル11上に突設された軸1113
を中心として水平面内で揺動可能に基端が支持された揺
動アーム2703と、この揺動アーム2703の先端に
取着され下横メンバー103の左右両端寄り箇所外側面
にそれぞれ当接可能な押え部材2705とを備え、前記
揺動アーム2703の基端寄り箇所は、ピン2707を
介してロックアップシリンダ2701のピストンロッド
2709の先端に回転可能に連結されている。前記下固
定部27は、前記ロックアップシリンダ2701の伸長
作動により水平揺動アーム2703が揺動することで、
押え部材2705がアパーチャグリル1の外側から上横
メンバー103に近付いてその外側面にそれぞれ当接
し、この時点でロックアップシリンダ2701の伸長作
動が停止されて揺動アーム2703が揺動不能にロック
されるように構成されている。
【0026】前記スプリング位置決め手段15は、スプ
リング支持部21,23によりアパーチャグリル1を位
置決め支持した状態で、上横メンバー103のスプリン
グホルダー111にスプリング3を当て付け位置決めす
るもので、図3に示すように、スプリング3のピン孔3
07に係合可能なピン51(第2位置決めピンに相当)
と、このピン51を移動させる移動機構53からなる。
前記移動機構53は、図15に側面図で示すように、ピ
ン51を上横メンバー103の長手方向に沿って移動さ
せる左右移動機構55と、ピン51をスプリング3から
離間接近する方向に移動させる前後移動機構57と、ピ
ン51をテーブル11上で昇降させる昇降移動機構59
とで構成され、左右移動機構55及び昇降移動機構59
が第2位置調整用移動機構に相当し、前後移動機構57
が第2係脱用移動機構に相当している。
【0027】前記左右移動機構55は、ガイドレール5
501、スライダー5503、第1中間移動板550
5、スクリューシャフト5507、モータ5509、及
び移動部材5111を備え、前記左右移動機構37と同
様に、モータ5509の回転駆動により、移動部材55
11を介して第1中間移動板5505がテーブル11上
で上横メンバー103の長手方向に沿って移動するよう
に構成されている。尚、図15において1115はテー
ブル11に形成されたスリット、5513は第1中間移
動板5505の後端から下方に垂設されたガイド板を示
し、このガイド板5513の先端は前記スリット111
5に挿入されている。
【0028】前記前後移動機構57は、ガイドレール5
701、スライダー5703、第2中間移動板570
5、スクリューシャフト5707、モータ5709(図
16参照)、及び移動部材5711を備え、前記前後移
動機構39と略々同様に、モータ5709の回転駆動に
より、移動部材5711を介して第2中間移動板570
5が第1中間移動板5505上で上横メンバー103か
ら離間接近する方向に移動するように構成されている。
尚、図15において5713は、第2中間移動板570
5の後端から下方に垂設されたガイド板を示し、このガ
イド板5713の先端は前記スリット1115に挿入さ
れ、ガイド板5713の下部にはガイドレール5715
が取着され、ガイド板5513の下部には、ガイドレー
ル5715上を滑動するスライダー5515が取着され
ている。
【0029】前記昇降移動機構59は、図16に平面図
で示すように、前記ガイド板5713に対向して配設さ
れた昇降板5901と、この昇降板5901に取着され
前記ガイド板5713のガイドレール5717上を滑動
可能なスライダー5903と、ガイド板5713に軸受
5719を介して回転可能及び軸方向動不能に支持され
たスクリューシャフト5905と、このスクリューシャ
フト5905を回転させるモータ5907(図15参
照)と、前記スクリューシャフト5905に螺着され前
記昇降板5901に結合された昇降部材5909を備
え、前記ピン51は、昇降板5901上に立設された支
柱5911に突設されている。前記昇降移動機構59
は、前記モータ5907の回転駆動により昇降部材59
09及び昇降板5901を介して前記ピン51が昇降す
るように構成されている。
【0030】図17は移動機構53の正面図を示し、図
17において5913は、前記ピン51の周囲の支柱5
911箇所に取着された磁石を示し、この磁石5913
の先端面で前記ピン51の上下の箇所には突起5915
がそれぞれ形成され、ピン51がピン孔307に係合し
た状態で、スプリング3の中間部301に磁石5913
が接触し、両突起5915が中間部301の上下両縁に
それぞれ係合するように構成されている。
【0031】前記スプリング供給手段17は、図5及び
図6に示すように、スプリング3が多数収容されたマガ
ジン61と、このマガジン61からスプリング位置決め
手段15のピン51にスプリング3を受渡す受渡し機構
63からなる。前記マガジン61は2列設けられ、図1
8に示すように、各マガジン61の前端の取出し口61
01には、マガジン61から1枚ずつスプリング3を取
出す取出し機構65が設けられている。前記取出し機構
65は、不図示の昇降駆動源により昇降される昇降ブロ
ック6501と、この昇降ブロック6501に取着され
た磁石6503を備え、磁石6503の先端面には溝6
505が形成されている。前記取出し機構65は、昇降
ブロック6501を取出し口6101に位置させること
でスプリング3が磁石6503に磁着し、この状態から
昇降ブロック6501が上昇することで、スプリング3
の中間部301の下縁に昇降ブロック6501の段部
(図示せず)が係合し、取出し口6101のスプリング
3が上方に引き上げられてマガジン61から取出される
ように構成されている。
【0032】前記受渡し機構63は、図5及び図6に示
すように、基台9上に立設されこの基台9の左右方向に
延在する支持枠6301と、この支持枠6301上で支
持され基台9の左右方向に移動可能な移動体6303
と、この移動体6303から基台9の前方に延設された
ガイドアーム6305を備える。また、前記受渡し機構
63はさらに、前記ガイドアーム6305で支持され基
台9の前後方向に移動可能な移動フレーム6307と、
この移動フレーム6307に昇降可能に支持された昇降
フレーム6309と、この昇降フレーム6309で支持
され水平面内で回転可能なロータリーアクチュエータ6
311と、このロータリーアクチュエータ6311の下
端で支持されたチャック6313とを備え、この受渡し
機構63の駆動は不図示の駆動源によりなされる。図1
9は受渡し機構63の要部側面図を示し、前記チャック
6313は開閉可能な一対のチャック片6315からな
る。一方の前記チャック片6315は、前記磁石650
3に磁着したスプリング3と溝6505の隙間Wに挿入
可能な寸法で形成され、図19中6317は、昇降フレ
ーム6309側に係合可能なストッパを示し、このスト
ッパ6317により昇降フレーム6309の上限位置が
決定される。
【0033】前記受渡し機構63は、移動体6303、
移動フレーム6307、及び昇降フレーム6309の移
動により、チャック6313が各マガジン61の取出し
口6101とスプリング位置決め手段15のピン51の
間を交互に往復移動し、且つ、ロータリーアクチュエー
タ6311の回転により、チャック6313の向きを任
意の向きに変えることができるように構成されている。
また、チャック6313を開いた状態で一方のチャック
片6315を前記隙間Wに挿入し、その後チャック63
13を閉じ、磁石6503の磁力に抗してチャック63
13を取出し機構65から離間させることで、取出し機
構65からチャック6313にスプリング3が受渡さ
れ、また、このスプリング3のピン孔307をピン51
に係合させてチャック6313を開くことで、スプリン
グ3が磁石5913に磁着されてチャック6313から
離れ、ピン51に受け渡されるように構成されている。
尚、図20は図19のE矢視図を示す。
【0034】前記スプリング溶着手段19は、図6に示
すように、前記テーブル11に昇降可能及び左右方向に
移動可能に支持された支持台1901と、この支持台1
901を昇降させ或は上横メンバー103の長手方向に
移動させる不図示の昇降及び左右移動機構と、この支持
台1901の前後に間隔を置いた箇所からそれぞれ立設
された支持片1903と、各支持片1903の内面でそ
れぞれ支持された電極1905と、後側の電極1905
を前側の電極1905から離間接近させるシリンダ19
07を備えている。前記両電極1905は、スプリング
支持部21,23によりアパーチャグリル1を位置決め
支持し、スプリング供給手段17により上横メンバー1
03のスプリングホルダー111の外面にスプリング3
の基部303を当て付け位置決めした状態で、スプリン
グホルダー111よりも内側箇所と、スプリング3の基
部303よりも外側箇所にそれぞれ位置する。前記スプ
リング溶着手段19は、前記シリンダ1907を作動さ
せ、スプリング支持部21,23により位置決め支持し
たアパーチャグリル1に両電極1905を近付けて、ス
プリングホルダー111の内面とスプリング3の基部3
03の外面にそれぞれ接触させ、両電極1905間に通
電することで、スポット溶接によりスプリングホルダー
111とスプリング3が溶着されるように構成されてい
る。
【0035】次に、前記溶着装置7によるスプリング3
の溶着動作について説明する。まず、前記スプリング支
持部21,23のピン29,33と、スプリング位置決
め手段15のピン51を、移動機構31及び前後移動機
構39,57によりテーブル11の外方に移動させてお
き、この状態で、各ピン29,33,51の内側にアパ
ーチャグリル1を配設する。次に、左右の縦メンバー1
05のスプリング3のピン孔307を前記ピン29にそ
れぞれ臨ませ、その後、移動機構31によりピン29を
それぞれアパーチャグリル1側に近付けて、ピン29を
左右の縦メンバー105のスプリング3のピン孔307
に係合させる。
【0036】次に、下横メンバー103及び左右の縦メ
ンバー105の3つのスプリングホルダー111にスプ
リング3を溶着する際に、パネル5の各スカート部50
3に対するピン505の取着位置と、パネル部501及
びグリル107の捩れとを測定した結果により算出され
た3つのピン孔307箇所を基に、前記下及び左右のス
カート部503の3つのピン505相互の配置に合致す
るような前記ピン29に対するピン33の相対位置を割
り出し、これに応じて、左右移動機構37を作動させ、
下横メンバー103の長手方向におけるピン33の位置
を調整する。そして、前記前後移動機構39によりピン
33をアパーチャグリル1側に近付けて、ピン33を下
横メンバー103のスプリング3のピン孔307に係合
させ、さらに、前記上下の固定部25,27によりアパ
ーチャグリル1を固定し、これにより、アパーチャグリ
ル1を位置決め支持する。
【0037】次に、スプリング供給手段17の取出し機
構65によりマガジン61からスプリング3を1枚取出
し、このスプリング3を受渡し機構63によりスプリン
グ位置決め手段15に移送し、ピン孔307をピン51
に係合させると共に中間部301を磁石5913に磁着
させる。次に、3つのスプリングホルダー111へのス
プリング3の溶着の際に算出された3つのピン孔307
箇所を基に、前記上下左右のスカート部のピン505相
互の配置に合致するような前記ピン29,33に対する
ピン51の相対位置を割り出し、これに応じて、左右移
動機構55及び昇降移動機構59を作動させ、上横メン
バー103の長手方向及びテーブル11の上下方向にお
けるピン51の位置を調整する。そして、前記前後移動
機構57によりピン51をアパーチャグリル1側に近付
け、ピン51に係合されたスプリング3の基部303を
上横メンバー103のスプリングホルダー111に当て
付け位置決めする。
【0038】次に、先に割り出したピン29,33に対
するピン51の相対位置に基づいて、スプリング溶着手
段19の支持台1901を前記昇降及び左右移動機構に
より昇降させ或は上横メンバー103の長手方向に移動
させ、両電極1905を、スプリングホルダー111の
内面とスプリング3の基部303の外面にそれぞれ臨ま
せる。さらに、シリンダ1907により両電極1905
を近付けてスプリングホルダー111とスプリング3の
基部303にそれぞれ接触させ、両電極1905間に通
電してスプリングホルダー111とスプリング3を溶着
する。
【0039】スプリングホルダー111とスプリング3
を溶着したならば、上述とは逆の手順により、スプリン
グ溶着手段19、スプリング位置決め手段15、上下の
固定部25,27、及びスプリング支持部21,23を
元の状態に順次復帰させ、テーブル11上からアパーチ
ャグリル1を取り除いて次のアパーチャグリル1を各ピ
ン29,33,51の内側に配設する。そして、以後、
上述の動作の繰り返しにより、各アパーチャグリル1の
上横メンバーのスプリングホルダー111にスプリング
3を溶着して行く。尚、前記アパーチャグリル1を位置
決め保持した状態におけるピン29,33の位置と、ス
プリング3を位置決めした状態におけるピン51の位置
は、それぞれのアパーチャグリル1のグリル107及び
これを取付ける相手のパネル5のパネル部501の捩れ
と、このパネル5のピン505取着位置とを測定した結
果により算出された3つのピン孔307箇所に応じて、
各アパーチャグリル1毎に個別に決定される。
【0040】このように実施例によれば、パネル5の各
スカート部503に対するピン505の取着位置と、パ
ネル部501及びグリル107の捩れとを測定した結果
を基に、アパーチャグリル1をパネル5に取付けた状態
で、グリル107の表面とパネル部501の内面との間
隔がどの場所でも常に一定となるようなピン孔307箇
所を割り出し、この割り出した箇所にピン孔307が位
置するように、下横メンバー103及び左右の縦メンバ
ー105のスプリングホルダー111にスプリング3を
先に溶着し、その後、溶着した3つのスプリング3のピ
ン孔307の相対位置がパネル5の下及び左右のスカー
ト部503のピン505相互の配置に合致するようにア
パーチャグリル1を位置決めした状態で、残る1つのス
プリング3を、前記割り出した箇所にピン孔307が位
置するように位置決めして上横メンバー103のスプリ
ングホルダー111に溶着するようにした。このため、
4つのスプリング3を上下及び左右の各メンバー10
3,105のスプリングホルダー111に同時に溶着し
なくても、各スプリング3のピン孔307の相対位置を
狂わすことなく、各スプリング3をスプリングホルダー
111に精度よく溶着することができる。
【0041】また、下横メンバー103及び左右の縦メ
ンバー105のスプリングホルダー111へのスプリン
グ3の溶着を先に行うため、それら3つのスプリング3
の溶着時、間隔が小さい上下の横メンバー103間に上
下の横メンバー103用の2つの溶着手段を並べて配設
せず、下横メンバー103用の溶着手段だけを配設する
だけで済み、従って、例えば16インチ等の画面サイズ
が比較的小さいCRTであっても支障なく溶着作業を行
うことができる。
【0042】尚、本発明を実施するに当たり、下横メン
バー103及び左右の縦メンバー105のスプリングホ
ルダー111にスプリング3を溶着する溶着装置の構成
や、上横メンバー103にスプリング3を溶着する溶着
装置7の構成は、実施例で示した構成に限らず任意であ
り、また、上横メンバー103のスプリング3に代えて
下横メンバー103のスプリング3を、他の3つのメン
バー103,105のスプリング3の溶着の後に溶着す
る等、後から溶着するスプリング3をどのスプリング3
にするかは任意である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ネル部と、このパネル部の四辺から延出形成された上下
左右の4つのスカート部からなり、該4つのスカート部
にアパーチャグリルの取付け用ピンが取着されたパネル
と、前記パネルの内側に配設され、前記各スカート部に
臨む4つの側部の内側に、前記パネル部との間隔が一定
となるように配置される色選別用のグリルが張設された
アパーチャグリルと、前記アパーチャグリルの4つの側
部のうち3つの側部に溶着され、該アパーチャグリルを
前記パネルの内側に配設した状態で、前記3つの側部が
臨む前記3つのスカート部のピンに係合するピン孔を有
するパネル取付け用のスプリングとを備えるカラー陰極
線管において、前記アパーチャグリルで前記スプリング
を溶着していない1つの側部にスプリングを溶着する後
付けスプリング用の溶着装置であって、前記3つのスカ
ート部のピンの配置に合致する基準箇所にそれぞれ配設
され、前記3つの側部のスプリングのピン孔にそれぞれ
係合される3つの第1位置決めピンと、前記各第1位置
決めピンを、前記基準箇所と、該各第1位置決めピンが
前記3つの側部のスプリングのピン孔から離脱する箇所
との間でそれぞれ移動させる第1係脱用移動機構と、前
記3つの側部のスプリングのピン孔に前記3つの第1位
置決めピンをそれぞれ係合させた状態で前記アパーチャ
グリルの1つの側部に臨み、該3つの第1位置決めピン
に対する配置が前記3つのスカート部のピンに対する残
りの1つのスカート部のピンの配置に合致する基準箇所
に配設される第2位置決めピンと、前記第2位置決めピ
ンを、該第2位置決めピンの前記基準箇所から、該基準
箇所よりも前記1つの側部から離間する方向に移動した
箇所との間で移動させる第2係脱用移動機構と、前記ア
パーチャグリルの1つの側部に溶着するスプリングを前
記第2位置決めピンに供給し、該スプリングのピン孔を
前記第2位置決めピンに係合させるスプリング供給手段
と、前記第2位置決めピンの前記基準箇所において、該
第2位置決めピンにピン孔を係合させた前記スプリング
を前記アパーチャグリルの1つの側部に溶着するスプリ
ング溶着手段とを備える構成とした。
【0044】このため、パネル取付け用の4つのスプリ
ングをアパーチャグリルの4つの側部に溶着するに当た
り、4つのスプリングを同時に溶着しなくても、各スプ
リングのピン孔どうしの相対位置を狂わすことなく、各
スプリングをアパーチャグリルに精度よく溶着でき、し
かも、アパーチャグリルをパネルに取付けずスプリング
の周囲に広いスペースを確保してスプリングを容易に溶
着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるアパーチャグリルを裏側か
ら見た斜視図である。
【図2】図1のアパーチャグリルが取付けられるパネル
を裏側から見た斜視図である。
【図3】パネルにアパーチャグリルを取付けた状態を示
す斜視図である。
【図4】本発明に係る溶着装置の正面図である。
【図5】本発明に係る溶着装置の平面図である。
【図6】本発明に係る溶着装置の側面図である。
【図7】テーブルの平面図である。
【図8】左右の縦メンバー用のピンの移動機構の側面図
である。
【図9】図8のA矢視図である。
【図10】図9のB矢視図である。
【図11】下横メンバー用のピンの移動機構の側面図で
ある。
【図12】図11のC矢視図である。
【図13】図11のD矢視図である。
【図14】上固定部の正面図である。
【図15】スプリング位置決め手段のピンの移動機構の
側面図である。
【図16】図15に示す移動機構の平面図である。
【図17】図15に示す移動機構の正面図である。
【図18】マガジン及び取出し機構の平面図である。
【図19】受渡し機構の要部側面図である。
【図20】図19のE矢視図である。
【符号の説明】
1 アパーチャグリル、 107 グリル、 111
スプリングホルダー、3 スプリング、 307 ピン
孔、 5 パネル、 501 パネル部、503 スカ
ート部、 505,29,33,51 ピン、 7 溶
着装置、17 スプリング供給手段、 19 スプリン
グ溶着手段、 31 移動機構、37,55 左右移動
機構、 39,57 前後移動機構、 59 昇降移動
機構

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル部と、このパネル部の四辺から延
    出形成された上下左右の4つのスカート部からなり、該
    4つのスカート部にアパーチャグリルの取付け用ピンが
    取着されたパネルと、 前記パネルの内側に配設され、前記各スカート部に臨む
    4つの側部の内側に、前記パネル部との間隔が一定とな
    るように配置される色選別用のグリルが張設されたアパ
    ーチャグリルと、 前記アパーチャグリルの4つの側部のうち3つの側部に
    溶着され、該アパーチャグリルを前記パネルの内側に配
    設した状態で、前記3つの側部が臨む前記3つのスカー
    ト部のピンに係合するピン孔を有するパネル取付け用の
    スプリングとを備えるカラー陰極線管において、 前記アパーチャグリルで前記スプリングを溶着していな
    い1つの側部にスプリングを溶着する後付けスプリング
    用の溶着装置であって、 前記3つのスカート部のピンの配置に合致する基準箇所
    にそれぞれ配設され、前記3つの側部のスプリングのピ
    ン孔にそれぞれ係合される3つの第1位置決めピンと、 前記各第1位置決めピンを、前記基準箇所と、該各第1
    位置決めピンが前記3つの側部のスプリングのピン孔か
    ら離脱する箇所との間でそれぞれ移動させる第1係脱用
    移動機構と、 前記3つの側部のスプリングのピン孔に前記3つの第1
    位置決めピンをそれぞれ係合させた状態で前記アパーチ
    ャグリルの1つの側部に臨み、該3つの第1位置決めピ
    ンに対する配置が前記3つのスカート部のピンに対する
    残りの1つのスカート部のピンの配置に合致する基準箇
    所に配設される第2位置決めピンと、 前記第2位置決めピンを、該第2位置決めピンの前記基
    準箇所から、該基準箇所よりも前記1つの側部から離間
    する方向に移動した箇所との間で移動させる第2係脱用
    移動機構と、 前記アパーチャグリルの1つの側部に溶着するスプリン
    グを前記第2位置決めピンに供給し、該スプリングのピ
    ン孔を前記第2位置決めピンに係合させるスプリング供
    給手段と、 前記第2位置決めピンの前記基準箇所において、該第2
    位置決めピンにピン孔を係合させた前記スプリングを前
    記アパーチャグリルの1つの側部に溶着するスプリング
    溶着手段と、 を備えることを特徴とするアパーチャグリルの後付けス
    プリング用溶着装置。
  2. 【請求項2】 前記3つの第1位置決めピンのうち少な
    くとも1つの第1位置決めピンを、前記第1係脱用移動
    機構による移動方向と交わる方向に移動させる第1位置
    調整用移動機構と、前記第2位置決めピンを、前記第2
    係脱用移動機構による移動方向と交わる方向に移動させ
    る第2位置調整用移動機構とをさらに備える請求項1記
    載のアパーチャグリルの後付けスプリング用溶着装置。
  3. 【請求項3】 前記第1位置調整用移動機構による前記
    第1位置決めピンの移動量と、前記第2位置調整用移動
    機構による前記第2位置決めピンの移動量は、前記パネ
    ルに対する前記ピンの取着位置と、前記パネル部及びグ
    リルの捩れに応じて決定される請求項2記載のアパーチ
    ャグリルの後付けスプリング用溶着装置。
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