JP3223704B2 - プリントシステムおよび文書処理装置 - Google Patents

プリントシステムおよび文書処理装置

Info

Publication number
JP3223704B2
JP3223704B2 JP12045294A JP12045294A JP3223704B2 JP 3223704 B2 JP3223704 B2 JP 3223704B2 JP 12045294 A JP12045294 A JP 12045294A JP 12045294 A JP12045294 A JP 12045294A JP 3223704 B2 JP3223704 B2 JP 3223704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
print data
printing
information
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12045294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07325685A (ja
Inventor
喜栄 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP12045294A priority Critical patent/JP3223704B2/ja
Publication of JPH07325685A publication Critical patent/JPH07325685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3223704B2 publication Critical patent/JP3223704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信ケーブル等の伝送路
にページプリンタを接続したプリントシステムおよびこ
れに使用される文書処理装置に係わり、特に所定の印刷
データを優先的に処理できるようにしたプリントシステ
および文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワードプロセッサ等の文
書処理装置が作成した印刷データを処理するプリントシ
ステムには各種の形態のものが存在する。従来から存在
する最も簡単なプリントシステムは、1台の文書処理装
置にワイヤドットプリンタ等の1台のプリンタを接続し
た形態となっている。このように文書処理装置とプリン
タを1対1に接続したプリントシステムでは、緊急に必
要な文書は現在処理している印刷の終了の後に直ちに処
理することができ、また特に急ぐような場合には現在印
刷中の印刷データの処理を中止してその緊急の文書の処
理を行うことも可能である。
【0003】比較的大きな規模のものとしては、LAN
(ローカルエリアネットワーク)等の通信ケーブルを介
して複数の文書処理装置が複数のプリンタを共有してい
るプリントシステムが存在する。このようなプリントシ
ステムでは、それぞれの文書処理装置やプリンタがそれ
ぞれID(識別番号)を備えており、これを用いて印刷
の管理が行われる。
【0004】例えば実開昭61−70237号公報に開
示されたプリントシステムでは、それぞれのプリンタの
IDに対して文書処理装置が印刷時の優先順位を設定で
きるようにしている。そして、その文書処理装置が指定
したプリンタが動作できない状態にあるときには、その
次の優先順位のプリンタにファイルを転送して、代って
その優先順位のプリンタが印刷を行えるようにしてい
る。
【0005】実開昭61−70237号公報に開示され
たプリントシステムは、比較的印刷速度の遅いプリンタ
あるいはコスト的に比較的安価なプリンタを前提とした
ものであり、印刷処理を滞りなく行わせるためにシステ
ム内には比較的多くのプリンタが配置されている。これ
に対して、例えば特開平2−157927号公報に開示
されたようなプリントシステムでは、高速度で高機能な
プリンタを使用している。レーザプリンタ等からなるこ
のようなプリンタは比較的高価なため、複数の文書処理
装置が通信ケーブルで1台のプリンタと接続されること
も多い。
【0006】図20は、このように比較的多くの文書処
理装置が1台のプリンタを共有するようなプリントシス
テムの一例を表わしたものである。イーサネット等のL
ANを構成する第1〜第4の通信ケーブル111 〜11
4 は、それぞれルータ12や回線網13によって連結さ
れている。この例では第1および第3の通信ケーブル1
1 、113 には、文書処理装置としてのワークステー
ション15のみが接続されており、第2の通信ケーブル
112 には複数のワークステーション15と1台の高機
能なプリンタ16が接続されている。第4の通信ケーブ
ル114 には1台の汎用コンピュータ17が接続されて
いる。この汎用コンピュータ17は、専用のプリンタ1
8も所有しているが、更に通信ケーブル114 に接続さ
れることによって他のワークステーション15と通信が
できると共に、プリンタ16に印刷を行わせることもで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図20に示したような
プリントシステムでは、共同で使用するために配置され
たプリンタ16が高速で印刷を行うことができるため
に、文書処理装置の台数に比較して少ない数の台数だけ
設置されるのが通常である。そこで、複数の文書処理装
置が時間的に集中して印刷要求を行ったときには、1つ
1つの印刷データの処理時間が短いとしても印刷が時間
的に競合する可能性が高くなる。そこでこのようなプリ
ントシステムでは、送られてきた印刷データを格納する
比較的大容量の記憶装置を備える一方で、それぞれの文
書処理装置に優先順位を設定しておき、印刷要求が競合
したときには優先順位の高い文書処理装置から送られて
きた印刷データを最優先で印刷するといったことが行わ
れている。
【0008】ところが、従来のこのようなプリントシス
テムでは、文書処理装置のIDに対応させて優先順位を
設定することにしていたので、優先順位を変更すること
ができるとしてもそれは文書処理装置単位で行うことに
なった。したがって、通常は優先度の低い内容の文書し
か作成しないような文書処理装置が緊急度の高い文書を
作成したような場合には、その文書の印刷の優先順位が
低くなり、優先順位の高いプリンタの印刷要求が競合し
た場合には、その処理が終了するまで印刷を行わせるこ
とができないという問題があった。
【0009】また、複数の印刷データが競合したような
場合で緊急度の高い印刷データが優先順位の高い他の文
書処理装置の印刷データの後に回されて印刷を待機して
いるような場合を考える。このような場合に、緊急度の
高いその印刷データの処理が開始する前に、優先順位が
この文書処理装置よりも高い他の文書処理装置が印刷要
求を行うと、これが優先して処理されることになる。そ
こで、たとえ緊急度の高い印刷データであっても、それ
を送出するプリンタの優先順位が低いと、いつまで経っ
てもその印刷データの処理が行われず、緊急の事態に即
応することができないおそれが高かった。
【0010】そこで本発明の目的は、印刷データごとに
優先順位を設定して印刷要求が集中したような場合に早
期の処理が必要なものから順に印刷処理を行わせること
のできるプリントシステムおよび文書処理装置を提供す
ることにある。
【0011】本発明の他の目的は、1つのプリンタに次
々とその処理できる量以上に印刷データが送られてきた
ような場合であっても、優先順位の低い印刷データの順
番待ちの状態が極端に長くならないようにすることので
きるプリントシステムおよび文書処理装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)印刷が行われるまでの許容できる待ち時間を
表わした待ち時間情報を付した印刷データを受信する受
信部と、(ロ)この受信部により受信した印刷データを
格納する印刷データ格納手段と、(ハ)この印刷データ
格納手段に格納された印刷処理の終了していない印刷デ
ータについて待ち時間が付された印刷データが待ち時間
を越えても印刷処理が終了していない場合には、待ち時
間の経過した印刷データを優先して印刷するよう管理す
る印刷順位管理手段とをプリントシステムに具備させ
る。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、受信部
で印刷が行われるまでの許容できる待ち時間を表わした
待ち時間情報を付した印刷データを受信し、印刷データ
格納手段で受信部により受信した印刷データを格納する
ようにしたプリントシステムで、印刷順位管理手段が、
印刷データ格納手段に格納された印刷処理の終了してい
ない印刷データについて待ち時間が付された印刷データ
が待ち時間を越えても印刷処理が終了していない場合に
は、待ち時間の経過した印刷データを優先して印刷する
よう管理することを特徴としている。
【0015】
【0016】請求項2記載の発明では、文書処理装置
が、印刷が行われるまでの許容できる待ち時間を表わし
た待ち時間情報を付した印刷データを送出することを特
徴としている。
【0017】すなわち請求項2記載の発明では、文書処
理装置側が印刷データに待ち時間情報を付して送出する
ことを特徴としている。
【0018】請求項3記載の発明では、文書処理装置
が、印刷が行われるまでの許容できる待ち時間を設定可
能としたことを特徴としている。
【0019】すなわち請求項3記載の発明では、文書処
理装置が、印刷が行われるまでの許容できる待ち時間を
設定できることを特徴としている。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例におけるプリン
トシステムにおける文書処理装置の構成を機能的に表わ
したものである。なお、本実施例のプリントシステム
は、図20に示した従来のプリントシステムと基本的な
システム構成は同一であり、文書処理装置および次に示
すプリンタ装置に構成上の特徴を持たせてある。そこ
で、以後の本発明の説明では、図20における文書処理
装置15を文書処理装置15Aに、またプリンタ16を
プリンタ装置16Aにそれぞれ置き換えることにする。
【0029】文書処理装置15Aは、装置の全体的な制
御を行う主制御部21を備えている。主制御部21は表
示制御部22、入力制御部23、出力制御部24および
通信制御部25と接続されている。このうち表示制御部
22はCRT等の表示装置26の表示制御を行う。入力
制御部23はキーボード27およびポインティング・デ
バイスとしてのマウス28からデータの入力を行う他、
磁気ディスク等の不揮発性記憶装置29からデータの読
み出しを行う。出力制御部24は不揮発性記憶装置29
へのデータの書き込みを制御する。通信制御部25は、
通信ケーブル11を介して本実施例の他の文書処理装置
15Aと通信したり、次に説明するプリンタ装置16A
に印刷データを送出することができる。
【0030】この文書処理装置15Aは、後に詳しく説
明するが、印刷データごとに優先順位を設定することが
できるようになっている。オペレータはキーボード27
やマウス28を使用して優先順位の入力を行う。この際
に、最も優先度の高い優先順位は、この文書処理装置1
5Aがプリントシステムの監督者の装置であれば自由に
設定可能である。この文書処理装置15Aがプリントシ
ステムの監督者以外の装置であれば、最も優先度の高い
優先順位は監督者の文書処理装置15AS との事前の通
信でその承認を得た場合に限り設定が可能である。
【0031】優先順位の設定のための操作内容は表示装
置26に表示される。出力制御部24は、設定された優
先順位を示す印刷優先順位情報をプリンタ装置16Aに
通知するために制御レコード(印刷優先順位設定用制御
レコード)を生成し、印刷データの送出に先立ってこれ
を通信制御部25から送出させるようになっている。し
たがって、通信制御部25は印刷を行わせるプリンタ装
置16Aに対して印刷優先順位設定用制御レコードなら
びに印刷データの転送処理を行うと共に、プリンタ装置
16Aから送られてきた印刷情報をオペレータに通知す
るために主制御部21にこれを転送する処理を行う。
【0032】なお、主制御部21はCPU(中央処理装
置)とデータやプログラムを格納するためのメモリで構
成されており、文書処理装置15Aの回路構成は一般的
なワークステーションあるいはコンピュータの構成と実
質的に異ならないので、その図示は省略する。
【0033】図2は、この実施例で使用されるプリンタ
装置の構成を機能的に表わしたものである。比較的高速
で印刷を行うことのできる本実施例のプリンタ装置16
Aは、同様に装置内の全体的な制御や各部間の情報の受
け渡しの処理を行うための主制御部31を備えており、
これに各種入出力の制御を行う入出力制御部32と、表
示装置33の表示制御を行う表示制御部34と、タッチ
パネル35からのデータの入力を行う入力制御部36が
接続されている。
【0034】入出力制御部32には、通信ケーブル11
と接続され通信の制御を行う通信制御部37と、印刷機
構に関する情報を収集するハードウェア情報収集部38
と、データの入力を処理するデータ入力処理部39と、
印刷情報を一時的に退避させたりそれを元の格納位置に
復元させる印刷情報一時退避部41と、印刷データの出
力処理を行う出力処理部42と、揮発性の記憶装置を管
理する揮発性記憶装置管理部43と、印刷の順位を管理
する印刷順位管理部44が接続されている。ここで、デ
ータ入力処理部39と、印刷情報一時退避部41ならび
に出力処理部42は、磁気ディスクに代表される不揮発
性記憶装置46に接続されている。不揮発性記憶装置4
6は、印刷データを格納すると共に、印刷の書式等の印
刷に必要な情報としての印刷情報を一時的に退避させる
ために使用される。また、不揮発性記憶装置46には、
このプリンタ装置16Aの各種制御を行うためのプログ
ラムも格納される。
【0035】出力処理部42は、この他に、出力トレイ
に関する情報を収集する出力トレイ情報収集部47と、
印刷を行うイメージング処理部48と、揮発性記憶装置
49に接続されている。揮発性記憶装置49は、更に揮
発性記憶装置管理部43と印刷順位管理部44と接続さ
れている。ランダム・アクセス・メモリ(RAM)に代
表されるこの揮発性記憶装置49には、印刷順位を管理
するための印刷優先順位管理テーブルが格納される他、
印刷資源を特定した印刷資源情報や、フォント情報、イ
メージ情報ならびに印刷形態情報が格納されるようにな
っている。
【0036】図3は、このプリンタ装置の回路構成の概
要を表わしたものである。プリンタ装置16Aは、CP
U51を備えている。CPU51はデータバス等のバス
52を通じて装置内の各部と接続されている。このうち
ROM52は、プリンタ装置16Aの起動時等に使用す
るプログラムやその他の固定的なデータを格納したリー
ド・オンリ・メモリである。ディスク制御部53は磁気
ディスク54の入出力制御を行うようになっている。磁
気ディスク54は図2に示した不揮発性記憶装置46の
主な部分を構成している。作業用メモリ55は、プリン
タ装置16Aの各種制御に一時的に必要とされる各種デ
ータやプログラムを格納するランダム・アクセス・メモ
リであり、図2に示した揮発性記憶装置49の主要部分
を構成する。表示制御部34、入力制御部36および通
信制御部37についてはすでに説明した通りである。
【0037】印刷制御装置57はこのプリンタ装置16
Aの印刷を行う機構部としての印刷機構58を制御する
ようになっている。印刷機構58はレーザビームを使用
して高速で印刷を行うようになっている。この印刷機構
58には各種のセンサ59が付けられており、これらの
検出出力はセンサ入力回路61を経てCPU51に入力
され、ハードウェア情報の収集が行われるようになって
いる。また、印刷機構58の排出トレイ(図示せず)に
は用紙の排出位置を変更するためのソレノイド62が取
り付けられており、トレイ駆動回路63によってその励
磁制御が行われるようになっている。
【0038】図2および図3に示した構成のプリンタ装
置16Aで、通信制御部37は通信ケーブル11に接続
された各文書処理装置15A(図1あるいは図20)か
ら印刷データを受信する処理を行うと共に、印刷データ
の出力を要求した文書処理装置15Aに対して印刷情報
メッセージの転送を行うようになっている。データ入力
処理部39は、文書処理装置15Aから受信した印刷デ
ータを1ファイル単位で不揮発性記憶装置46に格納
し、また、この印刷データにセットされている印刷優先
順位情報を揮発性記憶装置49内の印刷優先順位管理テ
ーブルにセットさせるために、印刷順位管理部44にそ
の依頼を行うようになっている。
【0039】出力処理部42は、印刷処理対象となる印
刷データを印刷順位管理部44を介して監視し、対象と
なる印刷データが存在する場合には、その印刷データの
印刷に必要な印刷属性情報を揮発性記憶装置49に設定
する。そして、このような準備作業が終了した後に不揮
発性記憶装置46から印刷データの読み出しを行い、イ
メージング処理部48に印刷を依頼する処理を行う。ま
た、出力処理部42は印刷データの処理中であっても印
刷順位管理部44に対して逐次、最優先印刷データを検
索するための最優先印刷データ検索処理依頼を行う。そ
して、現在処理中の印刷データとは異なる最優先印刷デ
ータが検索されたときには、現在の印刷データの処理を
ページの切れ目で終了させて、最優先印刷データの処理
を開始させる。
【0040】一方、ハードウェア情報収集部38は図3
の各種センサ59を用いて用紙の排出トレイ等の印刷機
構58に関する情報を取得し、これを出力処理部42に
受け渡すようになっている。印刷順位管理部44は、入
出力制御部32からの指示によって印刷データの印刷優
先順位を管理するために、揮発性記憶装置49内に印刷
優先順位管理テーブルを作成すると共に、その更新を行
う。また、オペレータの指示によって印刷優先順位の変
更を行ったり、優先順位の高い印刷を優先させるために
処理対象の印刷データの検索処理を行う。オペレータの
指示は、タッチパネル35から入力される。
【0041】以上、プリントシステムの概要を説明した
が、次に各部の動作を具体的に説明する。
【0042】文書処理装置側の処理の流れ
【0043】図4は、オペレータから印刷要求があった
場合の文書処理装置の制御内容の前半部分を表わしたも
のである。オペレータは図1に示したキーボード27あ
るいはマウス28を操作して所定の印刷データについて
印刷を要求することができる。この要求があると(ステ
ップS101;Y)、図1に示した入力制御部23は該
当する印刷データが存在するかどうかをチェックする
(ステップS102)。そのような印刷データが存在し
ない場合(ステップS103;N)、主制御部21はエ
ラー表示処理を表示制御部22に依頼する(ステップS
104)。表示制御部22はこの依頼があると、「該当
する印刷データが存在しません」等のエラーメッセージ
を表示装置26に表示して(ステップS105)、制御
を終了させる(エンド)。
【0044】これに対して、該当する印刷データが存在
した場合(ステップS103;Y)、入力制御部23は
印刷優先順位の設定を主制御部21に依頼する(ステッ
プS106)。主制御部21はこれを基に表示装置26
にその旨をメッセージとして表示させる処理を行わせる
(ステップS107)。メッセージが表示されている状
態で入力制御部23は印刷優先順位情報がオペレータに
よって入力されるのを待機する(ステップS108)。
【0045】その印刷データに対応する印刷優先順位情
報が入力されたら(Y)、主制御部21は出力制御部2
4に対して印刷優先順位設定用制御レコードを生成する
ための優先順位設定要求と、該当する印刷データの転送
を要求する(ステップS109)。出力制御部24はこ
れを基にして印刷優先順位設定用制御レコードの生成を
行う(ステップS110)。
【0046】図5は、印刷優先順位設定用制御レコード
の構成を表わしたものである。印刷優先順位設定用制御
レコード71は、印刷要求者ネットワークアドレスと、
印刷要求者名情報と、印刷データファイル名と、印刷優
先度情報ならびに最大待ち時間情報とで構成されてい
る。ここで印刷要求者ネットワークアドレスとは、印刷
データ出力元のネットワークにおけるアドレスである。
印刷要求者名情報とは、印刷データの作成あるいは編集
者の名前をいう。印刷優先度情報とは、印刷に関する優
先順位を示す情報であり、本実施例では低、中、高、最
優先の4段階に分かれている。最優先については、すで
に説明したようにネットワークの監督者がこれを決定す
ることができる。印刷優先度の設定が行われなかった場
合には、無設定の状態として区分けされる。
【0047】最大待ち時間情報とは、印刷データの送出
から印刷完了までに許容できる時間であり、オペレータ
がこれを設定することができる。特に急ぐ必要のない印
刷データについては、これを長時間に設定することで他
の印刷データを優先的に処理させることができる。この
最大待ち時間情報を設定しなかったときには、本実施例
では10分間の待ち時間が自動設定されるようになって
いる。
【0048】図6は、図4のステップS110以降にお
ける印刷要求に対する処理の流れを表わしたものであ
る。主制御部21は、できあがった印刷優先順位設定用
制御レコードを印刷データの送出先に送信するように指
示する(ステップS111)。これを基に通信制御部2
5は、該当のプリンタ装置16Aにその送信を行う(ス
テップS112)。印刷優先順位設定用制御レコードの
送信が終了したら、主制御部21は印刷データの出力を
要求する(ステップS113)。出力制御部24はこの
要求があると、印刷データを所定の単位だけ読み出し
(ステップS114)、通信制御部37に送ってこれを
該当のプリンタ装置16Aに送出させる(ステップS1
16)。印刷データの送出処理は、出力制御部24の印
刷データの読み出しが終了するまで繰り返される(ステ
ップS115)。印刷データの読み出しが行われなくな
ると(ステップS115;Y)、印刷要求に対するすべ
ての処理が終了する(エンド)。
【0049】図7は、この文書処理装置側の印刷状態メ
ッセージ表示処理の流れを表わしたものである。ここで
印刷状態メッセージ表示処理とは、印刷データによるプ
リンタ装置16Aの印刷状態を表示する処理である。図
1に示した通信制御部25は、出力処理部24の指示に
よって印刷データの出力処理を行うが、この処理に伴っ
て、該当するプリンタ装置16Aから逐次、メッセージ
情報用レコードの入力処理を行うようになっている。メ
ッセージ情報用レコードが入力されたら(ステップS2
01;Y)、通信制御部25はこれが印刷メッセージで
あるかどうかの解析を行う(ステップS202)。
【0050】図8は、メッセージ情報用レコードの形式
を表わしたものである。メッセージ情報用レコード73
は、プリンタ装置ネットワークアドレスと、プリンタ装
置名情報と、印刷データファイル名ならびに印刷情報か
ら構成されている。ここでプリンタ装置ネットワークア
ドレスとは、プリンタ装置16Aそれぞれのネットワー
ク上のアドレスであり、プリンタ装置名情報とは、個々
のプリンタ装置16Aの名称である。印刷データファイ
ル名とは、処理中の印刷データのファイル名であり、印
刷情報とは印刷に関する変更内容等の印刷に必要な情報
である。このようなものとしては、出力するトレイの変
更を行う際の出力トレイ情報や、用紙を同一トレイ内で
位置をずらせて排出するかどうかを表わしたオフセット
印刷情報や、セパレータを使用して印刷した用紙を仕切
る場合のセパレータ情報等がある。
【0051】図7に戻って説明を続ける。プリンタ装置
16Aから送られてきたメッセージ情報用レコード73
が印刷状態を表わしていれば(ステップS203;
Y)、主制御部21はそのメッセージの表示処理を表示
制御部22に依頼する(ステップS204)。表示制御
部22は、これを基にメッセージ情報の解析処理を行う
(ステップS205)。この結果、それがトレイ変更メ
ッセージであった場合には(ステップS206;Y)、
表示装置26に対して優先的な印刷処理が行われるため
に印刷が中断したことを表わした印刷中断メッセージ表
示処理を行う(ステップS207)。そして、新たな印
刷データについての出力トレイを表わした出力トレイ情
報についてのメッセージが続いて表示される(ステップ
S208)。これは、オペレータが所望の排出トレイを
指定していたような場合でも、優先順位の高い印刷処理
が割り込まれたとき、印刷物の混同を避けるために別の
排出トレイが使用されることになるので、その新たな排
出トレイをオペレータに告知するためである。
【0052】一方、セパレータ出力メッセージが送られ
てきたような場合(ステップS209;Y)、表示制御
部22は表示装置26に対して優先的な印刷処理が行わ
れるために印刷が中断したことを表わした印刷中断メッ
セージ表示処理を行う(ステップS210)。そして、
新たな印刷データとの間を仕切るために色紙等からなる
セパレータ・ページが出力されたことを表示する(ステ
ップS211)。これは、排出トレイが1種類しかない
ような場合に、セパレータ・ページで優先順位の高い印
刷物の排出と通常の排出とを区別するためである。
【0053】また、以上と異なり、オフセット出力のメ
ッセージが送られてきたような場合(ステップS21
2;Y)、表示制御部22は表示装置26に対して優先
的な印刷処理が行われるために印刷が中断したことを表
わした印刷中断メッセージ表示処理を行う(ステップS
213)。そして、新たな印刷データとの間で用紙の堆
積される位置をずらしたことを表示する(ステップS2
14)。これは、排出トレイが1種類しかないような場
合に、用紙の堆積される位置を図3に示したソレノイド
63の励磁によって所定距離だけずらして、優先順位の
高い印刷物の排出と通常の排出とを区別するためであ
る。
【0054】プリンタ装置側の処理の流れ
【0055】図9は、プリンタ装置が印刷処理を行う際
の主制御部の処理の流れの前半を表わしたものである。
印刷処理の開始に先立って、図2の主制御部31は揮発
性記憶装置49の初期化を揮発性記憶装置管理部43に
指示する(ステップS301)。揮発性記憶装置管理部
43は、これを基に揮発性記憶装置49の初期化を行う
(ステップS302)。主制御部31は揮発性記憶装置
49の初期化が終了した後、装置内の各制御部の起動を
行う(ステップS303)。具体的には入出力制御部3
2、表示制御部34および入力制御部36が起動され
る。
【0056】これらの制御部が正常に起動された後、入
力制御部36はオペレータによる待ち時間の入力を受け
付けるための待機状態に移行する(ステップS30
4)。また、表示制御部34はメニュー画面情報を表示
装置33に表示する(ステップS305)。
【0057】図10は、表示装置に表示されたメニュー
画面を表わしたものである。表示装置16Aには、初期
画面として、「プリンタ装置の停止」、「印刷情報の表
示」および「印刷情報の変更」という3つの要求につい
ての選択肢が表示される。この後、入力制御部36はオ
ペレータによる入力を待機する(ステップS306)。
そして、入力があるとその解析を行う(ステップS30
7)。その結果、要求とは異なる他の入力であった場合
(ステップS308;N)、その入力を無視してステッ
プS306に戻り、オペレータの入力を待機する状態を
保持する。
【0058】図11は、図9のステップS308以降の
処理として、主制御部の処理の流れの後半を表わしたも
のである。オペレータが図10に示したメニュー画面の
3つの要求のいずれかを選択した場合の対処がここに示
されている。すなわち、オペレータの入力が停止要求で
あった場合(ステップS309)、主制御部31はプリ
ンタ装置16Aを停止させるために各制御部の停止処理
を行う(ステップS310)。これにより、プリンタ装
置16Aの制御は終了する(エンド)。
【0059】これに対して、印刷情報の表示が要求され
た場合には(ステップS311;Y)、主制御部31は
揮発性記憶装置49内の印刷優先順位管理テーブルの読
み込みを行うための読み込み要求を入力制御部36から
受け取り、入出力制御部32にその要求を行う(ステッ
プS312)。入出力制御部32は、この要求を処理し
印刷順位管理部44に対して送出し(ステップS31
3)、印刷順位管理部44が印刷優先順位管理テーブル
の読み込みを実行する(ステップS314)。入出力制
御部32は、読み込んだ印刷優先順位管理テーブル情報
を主制御部31に受け渡す(ステップS315)。主制
御部31はこの情報を更に表示制御部34に受け渡す
(ステップS316)。この結果として、表示制御部3
4は印刷優先順位管理テーブル情報を図示しないCRT
あるいは液晶ディスプレイ等の表示画面に表示すること
になる(ステップS317)。
【0060】図12は、印刷優先順位管理テーブルから
得られた情報が表示装置に表示された様子を表わしたも
のである。表示装置33には印刷ファイルごとの情報が
表形式で表示される。この表示を終了させるときには終
了ボタン81をタッチパネル35(図2)によって選択
し、表が他のページに跨がっているような場合には、次
項ボタン82を押すことで次のページの内容を見ること
ができる。
【0061】オペレータの入力した要求が以上と異なり
印刷情報変更要求であったならば(ステップS318;
Y)、印刷を行う順位の変更を行うための処理が開始さ
れる。この前提として、現在の順位を確認する必要があ
る。そこで次のステップS319では印刷情報表示の要
求があった場合と同様にして現在の情報を表示装置33
に表示させる。この状態で、入出力制御部32は変更情
報の受け付けを待機する(ステップS320)。オペレ
ータが変更情報を入力したら(Y)、入出力制御部32
はこれを主制御部31に通知し、主制御部31は印刷を
行う順位の変更処理を入出力制御部32に依頼する(ス
テップS321)。
【0062】入出力制御部32はこれを基に印刷優先順
位管理テーブル内の該当する情報の変更処理を印刷順位
管理部44に依頼する(ステップS322)。印刷順位
管理部44は印刷優先順位管理テーブルの変更を行う
(ステップS323)。この後、この変更されたテーブ
ル内容を確認させるために、印刷情報表示の要求があっ
た場合と同様にして変更後の情報が表示装置33に表示
される(ステップS324)。この表示状態を元のメニ
ュー画面の表示状態に戻すには、図12で示した終了ボ
タン81を押せばよい。これにより制御はステップS3
06に戻り、入力制御部36は入力を待機する状態とな
る。
【0063】図13は、プリンタ装置における印刷デー
タ入力処理の前半部分の流れを表わしたものである。こ
こで印刷データ入力処理とは、文書処理装置15A(図
1)から送られてきた印刷データを印刷優先順位情報に
従って印刷するために、印刷データを磁気ディスク等の
不揮発性記憶装置46に一時的に格納する処理と、不揮
発性記憶装置46に格納された印刷データの印刷時の優
先順位を管理するために印刷優先順位管理テーブルを揮
発性記憶装置49内に作成しあるいはこれを更新する処
理をいう。
【0064】入出力制御部32は、主制御部31によっ
て起動されると、印刷順位管理部44を起動する(ステ
ップS401)。そして、揮発性記憶装置49内に作成
する印刷優先順位管理テーブルの初期化処理を依頼する
と共に、待ち時間設定処理を行う(ステップS40
2)。印刷順位管理部44は、初期化処理の依頼に基づ
き印刷優先順位管理テーブルの初期化処理を行う(ステ
ップS403)。この初期化処理で印刷順位管理部44
は、不揮発性記憶装置46内にすでに印刷データが存在
する場合には、これらの印刷データの情報を反映させた
印刷優先順位管理テーブルの作成を行う。また、不揮発
性記憶装置46内に印刷データが存在しない場合には、
テーブル情報のクリア処理を行う。
【0065】印刷優先順位管理テーブルの初期化処理が
このようにして終了した後、入出力制御部32は印刷デ
ータの印刷処理を行うために出力処理部42を起動する
(ステップS404)。これについては後のデータ出力
処理を参照されたい。入出力制御部32は更に、各部の
起動処理を行う(ステップS405)。すなわち、通信
制御部37、データ入力処理部39および印刷情報一時
退避部41の起動処理を行って、印刷データの入力に備
える。この後、通信制御部37はデータの受信を待機す
る状態となる(ステップS406)。ただし、データの
受信が行われる前に主制御部31から停止要求が入力さ
れた場合には(ステップS407;Y)、入出力制御部
32は各制御部の停止処理を行い、主制御部31に処理
が停止したことを通知して(ステップS408)、デー
タ入力処理を終了させる(エンド)。
【0066】図14は、図13のステップS406でデ
ータの受信が行われた場合の処理の流れを表わしたもの
である。通信制御部37によってデータの受信が行われ
たら、主制御部31は1レコードずつデータの入力依頼
を行い、入力されたデータをデータ入力処理部39に受
け渡す(ステップS409)。データ入力処理部39で
は、そのデータを解析し(ステップS410)、それが
印刷データに付随する制御データとしての印刷情報であ
れば(ステップS411;Y)、その内部バッファにこ
れを一時的に保存する(ステップS412)。そして、
再び図13のステップS406に戻って次データの受信
を待機する。
【0067】なお、従来のプリントシステムでは文書処
理装置15Aから送られてくるデータは一律に印刷デー
タとして処理し、その先頭部分に配置された印刷情報で
印刷機構(図3参照)の供給トレイ(図示せず)を設定
したりその他の印刷のための各種設定を行うようにして
いる。したがって、仮に、現在印刷中の印刷データを一
時的に退避させて優先順位の高い印刷データの印刷を開
始させたとしても、印刷情報が所定の領域に格納されて
いないので、退避した印刷データについて前記した供給
トレイの設定等を行うことができない。
【0068】ステップS411で印刷情報の受信ではな
いと判別された場合、すなわち印刷データが受信された
と判別された場合には(N)、データ入力処理部39は
印刷データの入力処理を行う(ステップS413)。印
刷データは1レコードで終了しないので、データの終了
を示すレコードが検出されるまで(ステップS41
4)、ステップS406に戻って1レコードずつ印刷デ
ータの受信が繰り返されることになる。
【0069】印刷データの受信が終了したら(ステップ
S414;Y)、入出力制御部32は印刷優先順位管理
テーブルの更新処理を依頼し(ステップS415)、こ
の依頼を受けた印刷順位管理部44は印刷優先順位管理
テーブルの更新処理を行う(ステップS416)。この
後も、主制御部31から停止要求があるまで、通信制御
部37はデータの受信を同様に待機することになる(ス
テップS406)。
【0070】図15は、プリンタ装置の印刷データ出力
処理の前半部分を示したものである。ここで印刷データ
出力処理とは、揮発性記憶装置49内に作成された印刷
優先順位管理テーブルに従って不揮発性記憶装置46内
に格納されている印刷データを読み出してプリントアウ
トする処理と、最優先の印刷データが入力された場合に
は、現在印刷中の印刷データの処理を一時的に中断し
て、この最優先の印刷データの処理を行うことをいう。
【0071】印刷データの入力処理によって起動(図1
3ステップS404参照)された出力処理部42は、印
刷データが存在するかどうかの印刷データ確認要求を印
刷順位管理部44に依頼する(ステップS501)。印
刷順位管理部44はこの依頼を受けて印刷優先順位管理
テーブルを検索する(ステップS502)。この結果、
印刷データが存在しなかった場合には(ステップS50
3;N)、再びステップS501に戻って、所定のタイ
ミングで出力処理部42が印刷データ確認要求を出力す
ることになる。
【0072】検索によって印刷データの存在が確認され
たら(ステップS503;Y)、印刷順位管理部44は
処理対象の印刷データに関する情報を入手する(ステッ
プS504)。この際には、次に示す優先順位に従っ
て、この印刷優先順位管理テーブルに登録されている印
刷データのファイルを検索し優先度の高い順に印刷が行
われるように出力処理部42に印刷データに関する情報
を通知する。
【0073】最優先印刷データのファイルの検索:図
5に示した印刷優先順位設定用制御レコード71の“印
刷優先度情報”が最優先として設定されている印刷デー
タのファイルが存在するかどうかの検索である。
【0074】最大待ち時間を越えた印刷データのファ
イルの検索:図5に示した印刷優先順位設定用制御レコ
ード71の“最大待ち時間情報”を見て、最大待ち時間
を越えた印刷データのファイルが存在するかどうかの検
索である。なお、最優先印刷データと最大待ち時間を越
えた印刷データが共に存在する場合、本実施例ではこれ
らを交互に印刷して出力するように出力処理部42に対
して印刷データの出力処理依頼を行うようにしている。
【0075】“印刷優先度情報”の設定されていない
印刷データのファイルの検索:印刷優先度情報が無設定
とされたものは、優先順位に組み込まれないので、他の
印刷データが存在すれば何時まで経っても印刷の順番が
回ってこない。そこで、本実施例ではこのような印刷デ
ータのファイルも検索し、一定時間以上経過しているも
のについては他に最優先印刷データが存在しないことを
条件として、疑似的に最優先印刷データとして扱うこと
にしている。
【0076】出力処理部42は、印刷順位管理部44に
よって検索された印刷データ情報を基にして処理すべき
印刷データを選択し、不揮発性記憶装置46からその印
刷データを印刷処理するために必要なフォント等の印刷
資源情報を獲得する(ステップS505)。入出力制御
部32はこの印刷資源情報を揮発性記憶装置49内に格
納することを揮発性記憶装置管理部43に依頼し(ステ
ップS506)、揮発性記憶装置管理部43はこれを実
行する(ステップS507)。
【0077】このようにして印刷資源の準備が終了した
ら、印刷データの読み出しによる印刷処理が開始され
る。まず、出力処理部42は印刷データを読み出してそ
のチェックを行い(ステップS508)、これが1つの
印刷ファイルの処理終了を示す制御コードではない場合
には(ステップS509;Y)、図16に示した処理が
開始される。すなわち、出力処理部42はその印刷デー
タの読み込みを1ページ分行い、イメージング処理部4
8にこの印刷処理を依頼する(ステップS510)。イ
メージング処理部48は、揮発性記憶装置49内に格納
された印刷資源を使用してこの1ページ分の印刷処理を
行う(ステップS511)。
【0078】この後、印刷順位管理部44は最優先デー
タが後発的に存在するに至ったかを調べるために最優先
データの検索を行う(ステップS512)。最優先デー
タが存在しない場合には(ステップS513;N)、図
15のステップS508に戻って印刷データの読み出し
とそのチェックが行われる。このようにして、最優先の
印刷データが出現しない限り、現在印刷中の印刷データ
の印刷処理が継続されることになる。そして、そのファ
イルの終了が検知された場合には(ステップS509;
Y)、印刷処理の停止要求が受信されているかどうかの
チェックが行われ(ステップS514)、停止要求がな
ければ(ステップS515;N)、ステップS501に
戻って次の印刷のための処理が開始される。停止要求が
存在する場合には(ステップS515;Y)、出力処理
部42は印刷の停止処理を行い(ステップS516)、
以上説明した印刷処理を終了させる(エンド)。
【0079】さて、図16のステップS513で1ペー
ジの印刷処理が終了した時点で最優先データが存在する
と判別された場合(Y)、直ちにその最優先の印刷デー
タの処理に切り換えてよいかどうかを判別するために、
出力処理部42は印刷状態のチェックを行う(ステップ
S517)。そして、両面印刷モードで(ステップS5
18;Y)、かつ第1面としての表面のデータを印刷中
であれば(ステップS519;Y)、第2面としての裏
面のデータを印刷しなければ、他の印刷を行うことがで
きない。
【0080】そこで、この場合には出力処理部42が、
裏面1ページ分についての印刷データの読み込みを行
い、その印刷をイメージング処理部48に依頼する(ス
テップS520)。イメージング処理部48はこれを基
にして、表面のデータを印刷した用紙に対して裏面のデ
ータの印刷処理を行う(ステップS521)。そして、
この後に、出力処理部42による最優先の印刷データの
処理が行われる(ステップS522)。最優先の印刷デ
ータの処理が終了したら、図15のステップS508に
戻ることになる。また、両面印刷モードでなかったり
(ステップS518;N)、あるいは両面印刷モードで
も裏面1ページ分の処理が終了した状態であれば(ステ
ップS519;N)、直ちにステップS522に進んで
最優先の印刷データの処理が行われることになる。
【0081】図17は、図16で説明した最優先の印刷
データに対する処理の変形例を表わしたものである。1
ページの印刷が終了した時点で最優先の印刷データが存
在することが判明した場合には、その最優先の印刷デー
タは両面印刷用のデータであるかどうかのチェックが行
われる(ステップS601)。その結果、両面印刷用の
データであると判別された場合には(Y)、すでに説明
した通り現在行われている印刷について両面印刷が行わ
れるまで印刷を継続し(ステップS602)、この後、
最優先の印刷データについて両面印刷を実行する(ステ
ップS603)。そして、元の印刷の状態に戻す(ステ
ップS604)。
【0082】これに対して、最優先の印刷データが片面
印刷用のデータである場合には(ステップS601;
N)、現在印刷された印刷データが両面印刷モードであ
るかどうかを問わず、直ちに最優先の印刷データの印刷
を行うモードに変更する。そして、新たな用紙の片面で
最優先の印刷データの印刷処理を行う(ステップS60
5)。これは、たとえその前に印刷が行われていた印刷
データが両面印刷に関するもので第1面の印刷しか行わ
れていなかったとしても、そのような印刷済みの用紙は
第2面の印刷に備えて特別のトレイに収容されることが
通常なので、最優先の印刷データについて印刷を開始し
ても、これとは区別できるからである。ステップS60
5の処理が終了したら、この場合もステップS604に
進んで元の印刷作業に戻ることになる。
【0083】図18は、本実施例のプリントシステムで
現在印刷している印刷データの処理が中断されて最優先
の印刷データの処理が行われる際における印刷資源等の
印刷情報の退避処理と、その後における印刷機構に関す
る情報の取得処理の流れを表わしたものである。まず、
入出力制御部32は現在処理が行われている印刷データ
(以下、先の印刷データという。)に関する印刷情報を
揮発性記憶装置管理部43に依頼する(ステップS70
1)。揮発性記憶装置管理部43は、これを揮発性記憶
装置49から入手する(ステップS702)。入出力制
御部32はこの一時退避を要求し(ステップS70
3)、印刷情報一時退避部41はこの印刷情報を不揮発
性記憶装置46に保存する処理を行う(ステップS70
4)。
【0084】この後、入出力制御部32は図3で示した
印刷機構58の排出トレイに関する情報の取得を要求す
る(ステップS705)。ハードウェア情報収集部38
は出力トレイ情報収集部47を用いて排出トレイの数や
種類等のハードウェア情報の収集を行う(ステップS7
06)。これは、先の印刷データによるプリントアウト
を中断して最優先の印刷データの処理が行われるので、
これら2種類の用紙をオペレータが間違いなく排出トレ
イから取り出すことができるようにするためである。
【0085】すなわち、先の印刷データの処理に使用さ
れる排出トレイと最優先の印刷データの処理に使用され
る排出トレイが、別々に設定可能であれば(ステップS
707;Y)、出力処理部42はトレイ情報の変更処理
を行う(ステップS708)。すなわち、最優先の印刷
データに対して指定されていた排出トレイがたまたま先
の印刷データの処理に使用される排出トレイと同一であ
ったような場合には、最優先の印刷データの排出トレイ
の方を別のものに変更する。出力処理部42はこの変更
内容を最優先の印刷データの送出先に知らせるためにト
レイ情報変更メッセージの送信を要求する(ステップS
709)。通信制御部37はこのトレイ情報変更メッセ
ージを最優先の印刷データの送出先に送信する(ステッ
プS710)。
【0086】一方、このような排出トレイの変更が不可
能なような場合には、用紙の排出位置をずらす手法とし
てのオフセットが使用できるかどうかの判別が行われる
(ステップS711)。これが可能であれば(Y)、出
力処理部42は用紙の排出位置をずらす処理としてのオ
フセット印刷設定処理を行う(ステップS712)。具
体的にはすでに説明したように図3のトレイ駆動回路6
3を制御することになる。出力処理部42はオフセット
印刷設定処理を行ったら、この変更内容をその排出トレ
イに用紙を排出するすべての印刷データの送出先に知ら
せるためにオフセット情報変更メッセージの送信を要求
する(ステップS713)。通信制御部37はこのオフ
セット情報変更メッセージを該当の印刷データの送出先
に送信する(ステップS714)。
【0087】図3に示した印刷機構58側が最優先の印
刷データの処理を行う段階で排出トレイを別々に設定す
ることもオフセット印刷を行うことも機構的に不可能な
場合がある。このような場合には(ステップS711;
N)、先の印刷データの処理と後から行われる最優先の
印刷データの処理とで印刷物を仕分けるためにセパレー
タ・ページ印刷の設定処理が行われる(ステップS71
5)。これはこれらの印刷物を仕分けるためのセパレー
タ・ページを挿入する処理である。具体的には、色紙を
収容した供給トレイがある場合には、これから色紙を送
り出させてセパレータ・ページとしてもよい。また、こ
のような供給トレイが存在しないような場合には、先の
印刷データについてのプリントアウトが行われた後で、
次の最優先の印刷データについてのプリントアウトが行
われる前に、他と識別が容易なパターンを印字したセパ
レータ・ページを同一の排出トレイに排出するようにし
てもよい。
【0088】本実施例では後者のセパレータ・ページを
排出する場合を示しており、イメージング処理部48は
セパレータ・ページの印刷処理を行い、これが排出トレ
イに排出される(ステップS716)。この後、出力処
理部42はセパレータ・ページが排出されたことをその
排出トレイに用紙を排出するすべての印刷データの送出
先に知らせるためにセパレータ情報変更メッセージの送
信を要求する(ステップS717)。通信制御部37は
このセパレータ情報変更メッセージを該当の印刷データ
の送出先に送信する(ステップS714)。
【0089】図19は、最優先の印刷データの処理を行
うためのトレイ側の準備が終了した後における印刷処理
の流れを表わしたものである。排出トレイの変更あるい
はオフセット処理またはセパレータ・ページの排出が行
われたら、出力処理部42は最優先の印刷データを1ペ
ージ分だけ読み込む(ステップS719)。イメージン
グ処理部48はこの1ページ分のデータの印刷処理を行
う(ステップS720)。出力処理部42は最優先の印
刷データがこれで終了したかどうかをチェックし(ステ
ップS721)、終了でなければ(ステップS722;
N)、再びステーション720に戻って次の1ページ分
の処理を行う。このようにして最優先の印刷データにつ
いて、最終ページまでの印刷処理が行われる。
【0090】このようにして最優先の印刷データの処理
の終了が判別されたら(ステップS722;Y)、入出
力制御部32は先の印刷データの印字を再開するために
印刷情報の復元を要求する(ステップS723)。印刷
情報一時退避部41は不揮発性記憶装置46に保存して
いた先の印刷データ用の印刷情報を揮発性記憶装置49
に移すことで印刷情報の復元処理を行う(ステップS7
24)。この後に、中断していた先の印刷データの処理
を開始するためにハードウェア情報のリセット処理を行
う(ステップS725)。例えば排出トレイが最優先の
印刷データの処理のために切り換えられていた場合に
は、これが元に戻される。オフセット処理が行われてい
た場合には、用紙の排出位置が元に戻される。セパレー
タ・ページの排出が行われていた場合には、最優先の印
刷データの処理が終了した状態で更に1ページだけセパ
レータ・ページが排出され、この上に先の印刷データに
よる印刷物が排出されることになる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、待ち時間を経過した印刷データを優先的に処
理することが可能になる。
【0092】また、請求項2記載の発明によれば、文書
処理装置が印刷が行われるまでの許容できる待ち時間を
表わした待ち時間情報を付した印刷データを送出するの
で、待ち時間を経過した印刷データを優先的に処理させ
ることが可能になる。
【0093】更に請求項3記載の発明によれば、印刷が
行われるまでの許容できる待ち時間を文書処理装置が設
定することができる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるプリントシステム
における文書処理装置の構成を機能的に表わしたブロッ
ク図である。
【図2】 本実施例で使用されるプリンタ装置の構成を
機能的に表わしたブロック図である。
【図3】 本実施例のプリンタ装置の回路構成の概要を
表わしたブロック図である。
【図4】 本実施例でオペレータから印刷要求があった
場合の文書処理装置の制御内容の前半部分を表わした流
れ図である。
【図5】 本実施例の印刷優先順位設定用制御レコード
の構成図である。
【図6】 図4のステップS110以降における印刷要
求に対する処理の流れを表わした流れ図である。
【図7】 本実施例で文書処理装置側の印刷状態メッセ
ージ表示処理の流れを表わした流れ図である。
【図8】 本実施例のメッセージ情報用レコードの構成
図である。
【図9】 プリンタ装置が印刷処理を行う際の主制御部
の処理の流れの前半を表わした流れ図である。
【図10】 本実施例で表示装置に表示されたメニュー
画面を表わした平面図である。
【図11】 図9のステップS308以降の処理として
主制御部の処理の流れの後半を表わした流れ図である。
【図12】 本実施例で印刷優先順位管理テーブルから
得られた情報が表示装置に表示された様子を表わした平
面図である。
【図13】 本実施例でプリンタ装置の印刷データ入力
処理の前半部分を示す流れ図である。
【図14】 図13のステップS406でデータの受信
が行われた場合の処理の流れを表わした流れ図である。
【図15】 本実施例でプリンタ装置の印刷データ出力
処理の前半部分および印刷が終了した後の処理を示す流
れ図である。
【図16】 印刷データ出力処理のステップS509で
印刷データの出力処理が終了していない場合の処理を示
す流れ図である。
【図17】 図16で説明した最優先の印刷データに対
する処理の変形例を表わした流れ図である。
【図18】 本実施例で現在印刷している印刷データの
処理が中断されて最優先の印刷データの処理が行われる
際の印刷情報の退避処理と印刷機構に関する情報の取得
処理の流れを表わした流れ図である。
【図19】 図18の処理の続きとして最優先の印刷デ
ータの処理のためのトレイの準備が終了した後における
印刷処理の流れを表わした流れ図である。
【図20】 比較的多くの文書処理装置が1台のプリン
タを共有するプリントシステムの一例を表わしたシステ
ム構成図である。
【符号の説明】
11…通信ケーブル、15A…文書処理装置、16A…
プリンタ装置、21、31…主制御部、22、34…表
示制御部、23、36…入力制御部、24、42…出力
制御部、25、37…通信制御部、26、33…表示装
置、27…キーボード、28…マウス、29、46…不
揮発性記憶装置、32…入出力制御部、35…タッチパ
ネル、38…ハードウェア情報収集部、39…データ入
力処理部、41…印刷情報一時退避部、43…揮発性記
憶装置管理部、44…印刷順位管理部、47…出力トレ
イ情報収集部、48…イメージング処理部、49…揮発
性記憶装置、51…CPU、54…磁気ディスク、55
…作業用メモリ、58…印刷機構、59…センサ、62
…ソレノイド、71…印刷優先順位設定用制御レコー
ド、73…メッセージ情報用レコード

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷が行われるまでの許容できる待ち時
    間を表わした待ち時間情報を付した印刷データを受信す
    る受信部と、 この受信部により受信した印刷データを格納する印刷デ
    ータ格納手段と、 この印刷データ格納手段に格納された印刷処理の終了し
    ていない印刷データについて前記待ち時間が付された印
    刷データが前記待ち時間を越えても印刷処理が終了して
    いない場合には、前記待ち時間の経過した印刷データを
    優先して印刷するよう管理する印刷順位管理手段 とを具
    備することを特徴とするプリントシステム。
  2. 【請求項2】 印刷が行われるまでの許容できる待ち時
    間を表わした待ち時間情報を付した印刷データを送出す
    ることを特徴とする文書処理装置。
  3. 【請求項3】 印刷が行われるまでの許容できる待ち時
    間を設定可能としたことを特徴とする文書処理装置。
JP12045294A 1994-06-02 1994-06-02 プリントシステムおよび文書処理装置 Expired - Fee Related JP3223704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12045294A JP3223704B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 プリントシステムおよび文書処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12045294A JP3223704B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 プリントシステムおよび文書処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07325685A JPH07325685A (ja) 1995-12-12
JP3223704B2 true JP3223704B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=14786545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12045294A Expired - Fee Related JP3223704B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 プリントシステムおよび文書処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3223704B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10133983A (ja) 1996-11-01 1998-05-22 Fuji Xerox Co Ltd ホスト装置および画像出力装置
JP3618619B2 (ja) 2000-02-04 2005-02-09 シャープ株式会社 印刷装置
JP4813340B2 (ja) * 2006-12-13 2011-11-09 株式会社東芝 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム
JP6485699B2 (ja) * 2015-07-08 2019-03-20 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07325685A (ja) 1995-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3484816B2 (ja) 印刷指示装置
JPH07200215A (ja) 印刷装置選択方法及びデータ処理ネットワーク
JP2932346B2 (ja) 印刷装置並びに印刷装置における印刷制御方法及び文字フォントパターン管理方法
JPH08272557A (ja) 印刷指示装置
JP2742073B2 (ja) 印刷制御方法および装置
JP3223704B2 (ja) プリントシステムおよび文書処理装置
EP1085745B1 (en) Data processing apparatus, image recording apparatus, method of controlling data processing apparatus, method of controlling image recording apparatus, and storage medium
JP2000062292A (ja) 印刷システム、印刷システムの制御方法、およびコンピュータ読取可能な記憶媒体
JPH07261953A (ja) プリントシステム
JP3230984B2 (ja) 画像処理システム
JP2001290623A (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP2009003621A (ja) 印刷装置及び分散印刷制御装置
JPH07319650A (ja) プリントシステム
JPH07187491A (ja) 印刷装置
JPH0687548A (ja) カット紙印刷装置
JP3452701B2 (ja) プリンタ装置
JP3022104B2 (ja) プリンタ装置
JP4573975B2 (ja) 印刷装置および印刷システムおよび印刷装置の制御方法および記憶媒体
JP3125997B2 (ja) 印刷情報出力装置および印刷システム
JP3417426B2 (ja) 画像記録装置
JP2005038356A (ja) 印刷システム
JP2002023985A (ja) 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体
JP2001331288A (ja) 画像形成システム及びプリンタ
JPH11224170A (ja) 画像データ印刷装置およびその印刷制御方法
JPH06187111A (ja) プリントシステム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees