JP3223662U - 再使用が可能な土嚢型袋材 - Google Patents
再使用が可能な土嚢型袋材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3223662U JP3223662U JP2019003003U JP2019003003U JP3223662U JP 3223662 U JP3223662 U JP 3223662U JP 2019003003 U JP2019003003 U JP 2019003003U JP 2019003003 U JP2019003003 U JP 2019003003U JP 3223662 U JP3223662 U JP 3223662U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- sand
- earth
- guide cylinder
- discharge guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Revetment (AREA)
Abstract
【課題】土砂等の各種粉粒材を入れる再使用可能な大型袋材を提供する。【解決手段】土砂等の粉粒材を内部に装填する袋材本体11と、袋材本体の上部に、袋材本体の上部開口を閉じる閉鎖材12と、袋材本体を吊り上げるためのフック係合部材14とを備え、袋材本体の底部に、土砂等の粉粒材を下方に排出する折り畳み可能な排出ガイド筒材21と、排出ガイド筒材を折り畳んで袋材本体の内部に収納したときに、排出ガイド筒材の下部全体を覆う柔軟性のある遮蔽シート材25を設けるとともに、遮蔽シート材の下方に、袋材本体の底部を窄める閉鎖用紐材17を配する。この土嚢型袋材10は、土砂等の粉粒材を内部に装填して搬送する袋材であり、災害時等に土嚢として機能させることも出来る一方、内部に装填した土砂等の粉粒材を排出させる必要があるときは、底部に配した排出ガイド筒材を介して土砂等を排出し再使用できる。【選択図】図1
Description
本考案は、土砂等の粉粒材を搬送する土嚢型の袋材に係り、特に、繰り返し使用が可能な大型袋材に関する。
従来から、大量の土砂を必要とする土木工事では、土砂を袋体に詰め、河川堤防、谷地法面、護岸工事現場等に搬送配置することがある。
土砂を袋体に封入した土嚢を適宜手段で運搬し、大量の土砂を要する土木現場に当該土嚢を積み上げて配置すれば、災害等の緊急時に迅速な対応が出来る。
一方、土木作業として、美観上の理由等で土嚢を積み上げた状態を外部に露出させたくない場合、或いは、設計上、土砂だけを運び入れるときに、土嚢を用いて搬入し、該土嚢の土砂を排出させ地盤形成等を行う場合がある。
このような場合、従来は、土砂を入れた袋体(土嚢)を現場に搬入し、袋体の底部を適宜手段によって切断し、土砂を下方に排出させた。
従来の大型土嚢の問題は、土嚢の底部を切断して土砂を排出させると、当該土嚢が再使用できない点にある。
土木工事に使用する土砂は、大量である。従って、土砂を搬送する大型土嚢の再使用が出来ない以上、一回の土砂の搬送毎に一枚の土嚢袋が必要となる。そのため、土嚢袋の使用枚数が必然的に増大する。
また、底部を切断した土嚢袋は、再使用が出来ないので廃棄処分するしかない。
しかし、廃棄処分には焼却コストがかかる。公共事業に限らず民間の土木作業においても、土嚢の廃棄処分コストは問題となっている。
以上のことから、近年、再使用可能な土嚢に対する要請が高まっている。
そこで、本考案の目的は、土砂等の各種粉粒材を入れる大型袋材(大型土嚢)を再使用可能とする点にある。
前記目的を達成するため、本考案に係る土嚢型袋材は、樹脂シートを用いて成形する袋材であって、当該袋材は、土砂等の粉粒材を内部に装填する袋材本体と、当該袋材本体の上部に、該袋材本体の上部開口を閉じる閉鎖材と、当該袋材本体を吊り上げるためのフック係合部材とを備え、前記袋材本体の底部に、前記土砂等の粉粒材を下方に排出する折り畳み可能な排出ガイド筒材と、当該排出ガイド筒材を折り畳んで袋材本体の内部に収納したときに、該排出ガイド筒材の下部全体を覆う柔軟性のある遮蔽シート材を設けるとともに、前記遮蔽シート材の下方に、前記袋材本体の底部を窄める閉鎖用紐材を配する(請求項1)。
請求項1に係る土嚢型袋材は、土砂等の粉粒材を内部に装填して搬送する袋材であり、災害時等に土嚢として機能させることも出来る一方で、内部に装填した土砂等の粉粒材を排出させる必要があるときは、底部に配した排出ガイド筒材を介して土砂等を排出できる。
土砂等の粉粒材を内部に装填するときは、底部に配した排出ガイド筒材を折り畳んで袋材本体の内部に収納させる。
このとき、排出ガイド筒材の下部全体は、柔軟性のある遮蔽シート材によって覆われた状態にあり、閉鎖用紐材を介して袋材本体の底部を窄めておくことが出来るので、袋材本体の上部開口から土砂等の粉粒材を入れても、当該土砂等の粉粒材が袋材本体の底部から漏出することはない。
袋材本体の底部を窄めると、柔軟性のある遮蔽シート材と折り畳んだ排出ガイド筒材とが、二重に、袋材本体の底部の隙間を閉塞させるからである。
このため、フック係合部材を介して土嚢型袋材を吊り上げても、内部の土砂等は完全に袋材本体に留まり、漏出なく所定量を運搬、搬送、排出または敷設させることが出来る。搬送時には、適宜の閉鎖材を用いて袋材本体の上部開口を閉じておく。
排出ガイド筒材は、上方開口部から下方開口部に向かって漸次収縮する円筒形状に成形する場合がある(請求項2)。
排出ガイド筒材は、土砂等の粉粒材を外部に排出する機能を備えれば良く、従って、形状は限定されない。
しかしながら、袋材本体の底部を窄めている閉鎖用紐材の結びを解くと、袋材本体に詰まっている大量の粉粒材が一気に下方へ流動し、形状によってはガイド筒材を激しく揺動させ、粉粒材が飛び散って排出させる可能性がある。
一方、上方開口部から下方開口部に向かって漸次収縮する円筒形状に成形した場合は、下方開口部が狭まっている結果として、土砂等の粉粒材が下方開口部で一端流速を下げる。このため、ガイド筒材は揺動しにくくなり、土砂等の粉粒材は飛び散ることなく外部に綺麗に排出させることが出来る。
袋材を構成する樹脂シートは、ポリプロピレン繊維を用いた高耐候性素材を用いる場合がある(請求項3)。
ポリプロピレン繊維は、耐候性に優れる。陽光(紫外線)の影響による変形、変色、劣化等の変質を起こしにくいので、繰り返し再使用しても、袋材本体その他の構成パーツは、紫外線の影響による破損の可能性が少なく、長期にわたっての繰り返し使用に耐える実用性を保証できる。
本考案に係る土嚢型袋材によれば、土砂等の各種粉粒材を入れる大型袋材(大型土嚢)を再使用可能とすることが出来る。
図1は、本考案に係る土嚢型袋材10の構成を例示するものである。
この土嚢型袋材10は、その全体を樹脂シート材によって成形する。
11は、土砂等の粉粒材を内部に装填する袋材本体、12は、袋材本体11の上部開口を閉じる閉鎖材(例えば紐材)、13は、閉鎖材12である紐材を挿通させる袋状の紐通し部、14は、土嚢型袋材10を吊り上げるフック係合部材である。
15は、フック係合部材14を袋材本体11に固定する脚部、16は、当該脚部16の固定状態を補強する補強材である。
17は、袋材本体11の底部を窄める(収縮させる)閉鎖用紐材、18は、閉鎖用紐材17を通す袋状の紐通し部である。
21は、土砂等の粉粒材を下方に排出する折り畳み可能な排出ガイド筒材、25は、ガイド筒材21を折り畳んで袋材本体11の内部に収納したときに、該ガイド筒材21の下部全体を覆うよう配設した柔軟性のある遮蔽シート材である(図2参照)。
以下、具体的な構成を説明する。
袋材本体11は、好ましくは、耐候性に優れるポリプロピレン繊維を用いた樹脂シート材を縫製して成形する。陽光による経年劣化を最小限度に抑えるためである。短期使用を前提とした繰り返し使用を行う場合は、耐久性を保証できる樹脂シート材であればよく、必ずしもポリプロピレン繊維を用いる必要はない。
袋材本体11の形状は、例えば、上下に開口を備える平面略矩形の筒状体とすることが出来る。勿論、平面形状は適宜設計できる。
袋材本体11の大きさは、使用目的、使用現場に応じて適宜設計する。汎用性の高い大きさとして、例えば、土砂等の粉粒材を1立方メートル(1m3)の大型袋材または2立方メートル(2m3)以上の大型袋材とすることがある。
袋材本体11の上部開口を閉じる閉鎖材12は、例えば、樹脂製ロープ材を用いることが出来る。樹脂製ロープ材(12)は、比較的細い紐材であっても引っ張りに強く、袋材本体11の上部開口を開閉する際の作業は容易であり、製造コストを抑えることも可能だからである。
袋材本体11の上部開口には、強い外力は働かない。このため、閉鎖材12として樹脂製ロープ材(紐材)以外の閉鎖手段(例えばクリップ材等)を用いても良い。
閉鎖材12である紐材を通す袋状の紐通し部13は、例えば、袋材本体11の上端縁を折り返して成形する。別途の個別部材を用いても良い。紐材以外の閉鎖材12を用いるときは、紐通し部13の形成が必要ではない場合もある。
フック係合部材14は、袋材本体11に土砂等を詰めた後、クレーン(起重機)等を介して、土嚢型袋材10を吊り上げるための手段である。このフック係合部材14は、吊上時のバランスを確保できるよう、袋材本体11の対称位置に二本設けることが望ましい。図1では、正面から見たときの一本のみ示してある。必要に応じて三本以上を配しても良い。
フック係合部材14には、土嚢型袋材10の吊上時に大きな荷重がかかる。このため、フック係合部材14は、袋材本体11に対して堅固に固定する。
フック係合部材14の固定方法としては、例えば、フック係合部材14に連接させた、または一体成形の長寸の二本の脚部15を、袋材本体11の上下方向に堅固に縫製固定し、吊り上げ時におけるフック係合部材14の耐久性を確保する。
より好ましくは、図1に示すように、脚部15の上に横方向の補強ベルト材16−1、16−2を設け、フック係合部材14の信頼性を高める。
フック係合部材14、脚部15、補強ベルト材16−1、16−2は、例えば、引っ張りに強い樹脂繊維を用いて成形する。好ましくは、耐候性に優れるポリプロピレン繊維を使用する。補強ベルト材16−1、16−2は、袋材本体11にしっかりと縫製固定し脚部15を上から抑えて、当該脚部15の固定状態を補強できるようにする。補強ベルト材16−1、16−2の配設本数は袋材本体11の大きさ(吊上重量)に応じて適宜設計する。
袋材本体11の底部を窄める閉鎖用紐材17は、前記閉鎖材12と同様に、例えば、樹脂製ロープ材を用いることが出来る。好ましくは、耐候性に優れるポリプロピレン繊維を使用する。
閉鎖用紐材17は、好ましくは、展開(解放)がしやすい蝶結び等のロープ縛りによって袋材本体11の底部を窄め閉じる。クリップ等の結束金具を用いても良いが、簡単に解くことの出来るロープ縛りで十分であり、また、その方が作業効率が高まる場合が少なくないからである。
閉鎖用紐材17を通す袋状の紐通し部18は、袋材本体11の上端縁に設ける紐通し部13と同様、例えば、袋材本体11の下端縁を折り返して成形する。別途の個別部材を用いても良い。例えば、強度の高い素材を、袋材本体11の下端縁(またはその近傍に)に縫製等の手段によって強固に固定し、袋状を呈するようにする等である。紐通し部18は、袋材本体11の底部を窄める役目を担うので、柔軟性のある素材を用いる。
排出ガイド筒材21は、閉鎖用紐材17の結び目を解いたときに、袋材本体11に詰めた土砂等の粉粒材の重量によって下方に押し出され、筒状に展開して土砂等の粉粒材を排出する機能をもつ。
排出ガイド筒材21は、土砂等の搬送時には袋材本体11の底部に折り畳んで収納するが、大型の袋材本体11に詰めた土砂等の粉粒材の重量は1トン以上となるので、閉鎖用紐材17の結び目を解いたときには、土砂等の重みによって閉鎖用紐材17が展開し、略同時に排出ガイド筒材21が下方に展開突出して、土砂等を下方開口部から排出する。
排出ガイド筒材21は、好ましくは、袋材本体11の底部に連通させた上方開口部から、土砂等を排出する下方開口部に向かって、漸次収縮する円筒形状に成形する。下方に向かって筒内径を狭くすることによって、土砂等の粉粒材の移動流速を低減させ、土砂等の排出に伴う排出ガイド筒材21の振動を最小限に抑えるためである。上方開口部と下方開口部との横方向寸法比は、例えば3:2とする等、適宜設定する。
袋材本体11に詰める粉粒材の種類によって、排出時の振動状態は異なる。従って、排出ガイド筒材21は、略円錐形状以外の形状、例えば、いわゆる寸胴型に成形しても良い。
排出ガイド筒材21の成形素材は、袋材本体11と同等あるいはそれ以下の肉厚をもった樹脂シート材を利用できる。排出ガイド筒材21は、袋材本体11と異なり、陽光(紫外線)の影響を受けにくい部材だからである。従って、耐候性に優れるポリプロピレン繊維シート以外の廉価な樹脂シート材を用いても、土嚢型袋材10の信頼性や耐久性を著しく劣化させる可能性は低い。
遮蔽シート材25は、土嚢型袋材10を搬送するときに、袋材本体11に詰めた土砂等の粉粒材が、袋材本体11の底部から外部に漏出しないようにするための手段である。
具体的には、図3に示すように、排出ガイド筒材21を折り畳んで袋材本体11の内部に収納し、袋材本体11に土砂等の粉粒材Pを充填して、閉鎖用紐材17を介して袋材本体11の底部を窄めたときに、ガイド筒材21の下部全体を覆うことによって、袋材本体11の底部の隙間を塞ぎ、粉粒材Pの下方漏出を防ぐ。
遮蔽シート材25は、袋材本体11の底部を窄めたとき(収縮させたとき)に、袋材本体11の底部の隙間を塞ぐ機能を果たすため、柔軟性のある樹脂シート材で構成する。袋材本体11、排出ガイド筒材21と同様の樹脂シート材(例えばポリプロピレン系シート材)を用いても良い。
遮蔽シート材25は、土嚢型袋材10の搬送時(吊上げ/吊下げ作業時を含む)に、折り畳んだ排出ガイド筒材21の下方位置にあるため、土嚢型袋材10の吊上げ/吊下げ時に粉粒材Pの全重量が遮蔽シート材25に直接かかるわけではない。
このため、遮蔽シート材25は、比較的肉薄の樹脂シート材、例えば、肉厚2〜3mm程度の樹脂シート材を用いることが出来る。袋材本体11、排出ガイド筒材21と同一肉厚の樹脂シート材を用いても実用に耐える。
この遮蔽シート材25も、外部露出時間が少なく、陽光(紫外線)による劣化を受けない使用部材である。従って、ポリプロピレン系繊維以外の樹脂繊維を用いたシート材を利用しても、土嚢型袋材10の耐久性に影響を与えない。
遮蔽シート材25は、袋材本体11の底部を窄めたときに、袋材本体11の底部の隙間を塞ぐ機能を果たせば良い。従って、袋材本体11の底部を窄めたときの袋材本体11の底部隙間以上の面積を備えれば良い。過剰に大きな面積設定をする必要はない。
図4は、土嚢型袋材10を底面からみたときの、遮蔽シート材25の配設構成を例示するものである。この図4は、袋材本体11の底部に設ける閉鎖用紐材17を除外して、排出ガイド筒材21と、遮蔽シート材25との位置関係を例示してある。
符号21−1は、排出ガイド筒材21の上方開口部の輪郭線、21−2は排出ガイド筒材21の下方開口部の輪郭線、Qは、下方開口部(21−2)の開口(土砂等を排出する孔)である。
排出ガイド筒材21は、例えば、適宜幅の取付フランジ材21−4を介して、袋材本体11の底面またはその近傍に縫製固定する。取付フランジ材21−4は、柔軟性のある樹脂シート材、好ましくはポリプロピレン系繊維を用いた樹脂シート材を用いる。
遮蔽シート材25は、例えば、取付フランジ材21−4の下面に適宜手段、例えば縫製によって、その上端部を取り付ける。上端部だけを取付フランジ材21−4の下面に固定するので、遮蔽シート材25は、固定させた上端部が回動軸となってシート全体が上方向/下方向に回動できる構成となっている。
従って、かかる構成によれば、排出ガイド筒材21を折り畳んで袋材本体11の底部に収納し、排出ガイド筒材21の下面に遮蔽シート材25を配した状態で、閉鎖用紐材17を介して袋材本体11の底部を絞り、適宜手段、例えば閉鎖用紐材17を結ぶことによって土嚢袋材として使用することが可能となる。
そして、袋材本体11の上部開口から土砂等の粉粒材を入れ、閉鎖材12を介して上部開口を閉じれば、各種の土木工事、災害復旧事業等に用いる大型土嚢となる。吊り上げ/吊り下げ作業は、フック係合部材14にクレーンフック等を引っかけることによって行うことが出来る。
現場へ大型土嚢へ輸送した後は、そのまま大型土嚢として用いることも出来るが、内部の土砂等を排出する必要があるときは、閉鎖用紐材17の結び目を解く。これにより、土砂等の粉粒材の重量によって袋材本体11の下部開口が押し広げられると同時に遮蔽シート材25が下方に垂れ、次いで、排出ガイド筒材21が押し広げられて下方に突出展開し、土砂等を外部に排出する。
排出ガイド筒材21を下方に向かって筒内径を狭くしておけば、土砂等の排出に伴う排出ガイド筒材21の振動を抑え、土砂等の飛び散りを防止できる。
土砂等が排出された後は、最初のセッティング時と同様の手順で大型土嚢袋材(10)を再使用できる状態に戻す。以後は、何度でも同様の手順で大型土嚢袋材(10)を繰り返し使用することが出来る。
また、耐候性に優れるポリプロピレン繊維シート材を用いて、袋材本体11やフック係合部材14等を成形した場合は、長期間にわたって繰り返し使用が出来るため、大型土嚢袋材の使用枚数を低減させ、廃棄に要する焼却枚数も確実に減らすことが可能となる。縫製糸材は、強度に優れる適宜の樹脂繊維等を用いることが出来る。
図5に示すように、袋材本体11の上部開口には、土砂等の粉粒材を充填する際に各種機材に装着させる筒状の充填案内シート40を配することが望ましい。このような充填案内シート材40は、従来から、大型土嚢等において広く用いられた公知の手段である。充填案内シート材40は、例えば、略円筒形を呈する比較的肉薄の樹脂シート材を用いて成形し、袋材本体11の上部開口の上部に適宜手段、例えば、縫製によって取り付ける。
図6は、袋材本体11に土砂等の粉粒材Pを装填した後、充填案内シート材40を折り畳んで袋材本体11の上部に格納した状態を例示するものである。
充填案内シート材40を折り畳んで、袋材本体11の上部に格納すれば、当該充填案内シート材40が、内部に詰めた土砂等の漏出を防止する遮蔽材として機能する。充填案内シート材40は、紫外線による劣化は少ない部材なので、ポリプロピレン系シート材に限らず、適宜の樹脂シート材を用いることが出来る。
遮蔽シート材25は、例えば矩形の肉厚の樹脂シート材を用いるが、長手方向/短手方向に突出湾曲部を設け、袋材本体11の下部開口を窄めたときの形状にフィットして、土砂等の粉粒材Pの漏出をより確実に防止できる形状とすることが望ましい。
10 土嚢型袋材
11 袋材本体
12 (上部開口を閉じる)閉鎖材
13、18 紐通し部
14 フック係合部材
15 脚部
16 補強材
16−1、16−2 補強ベルト材
17 閉鎖用紐材
21 排出ガイド筒材
21−1 (排出ガイド筒材の上方開口部の)輪郭線
21−2 (排出ガイド筒材の下方開口部の)輪郭線
21−4 取付フランジ材
25 遮蔽シート材
40 充填案内シート材
P (土砂等の)粉粒材
Q 開口部
11 袋材本体
12 (上部開口を閉じる)閉鎖材
13、18 紐通し部
14 フック係合部材
15 脚部
16 補強材
16−1、16−2 補強ベルト材
17 閉鎖用紐材
21 排出ガイド筒材
21−1 (排出ガイド筒材の上方開口部の)輪郭線
21−2 (排出ガイド筒材の下方開口部の)輪郭線
21−4 取付フランジ材
25 遮蔽シート材
40 充填案内シート材
P (土砂等の)粉粒材
Q 開口部
Claims (3)
- 樹脂シートを用いて成形する袋材であって、
当該袋材は、
土砂等の粉粒材を内部に装填する袋材本体と、
当該袋材本体の上部に、
該袋材本体の上部開口を閉じる閉鎖材と、
当該袋材本体を吊り上げるためのフック係合部材とを備え、
前記袋材本体の底部に、
前記排出土砂等の粉粒材を下方に排出する折り畳み可能な排出ガイド筒材と、
当該排出ガイド筒材を折り畳んで袋材本体の内部に収納したときに、
該排出ガイド筒材の下部全体を覆う柔軟性のある遮蔽シート材を設けるとともに、
前記遮蔽シート材の下方に、
前記袋材本体の底部を窄める閉鎖用紐材を配することを特徴とする再使用が可能な土嚢型袋材。 - 排出ガイド筒材は、
上方開口部から下方開口部に向かって漸次収縮する円筒形状に成形することを特徴とする請求項1記載の再使用が可能な土嚢型袋材。 - 袋材を構成する樹脂シートは、
ポリプロピレン繊維を用いた高耐候性素材を用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の再使用が可能な土嚢型袋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019003003U JP3223662U (ja) | 2019-08-09 | 2019-08-09 | 再使用が可能な土嚢型袋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019003003U JP3223662U (ja) | 2019-08-09 | 2019-08-09 | 再使用が可能な土嚢型袋材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3223662U true JP3223662U (ja) | 2019-10-24 |
Family
ID=68314585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019003003U Active JP3223662U (ja) | 2019-08-09 | 2019-08-09 | 再使用が可能な土嚢型袋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3223662U (ja) |
-
2019
- 2019-08-09 JP JP2019003003U patent/JP3223662U/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7922421B2 (en) | Shoreline erosion and flood control system and method | |
US5975759A (en) | Flexible fabric container | |
US20100290887A1 (en) | Soft-Sided Containers and Systems and Methods for Using Soft-Sided Containers | |
US20090274519A1 (en) | Flood control device and method of using same | |
JP3571005B2 (ja) | 土木工事用のフレックスコンテナー | |
US20040101368A1 (en) | Apparatus for pipeline stabilization and shoreline erosion protection | |
CA1309990C (en) | Receptacle having improved hopper | |
US20110173932A1 (en) | Biodegradable Bag and Method of Use Thereof | |
JP6162928B2 (ja) | 土嚢集合体及びそれを用いた立体土嚢集合体 | |
JP3223662U (ja) | 再使用が可能な土嚢型袋材 | |
JP2013023268A (ja) | 収納袋 | |
JP5636130B2 (ja) | フレコンバッグ | |
JPH11190015A (ja) | 土嚢袋および土嚢の施工方法 | |
JP5100513B2 (ja) | 補強土壁及びその構築方法 | |
JP6590777B2 (ja) | フレキシブルコンテナバッグおよびそれへの充填物の充填方法 | |
JP3122398U (ja) | 河川堤防 | |
JP3179161U (ja) | フレコンバッグ | |
JP6255654B2 (ja) | 袋体用自立保持体及びそれを備えた自立式袋体 | |
JP6127027B2 (ja) | 二重構造のフレキシブルコンテナバッグ | |
CN211033577U (zh) | 编织袋 | |
JP5725645B2 (ja) | 二重式フレキシブルコンテナの排出部構造 | |
JP2022040729A (ja) | 規制可撓性コンテナ | |
JPH11180488A (ja) | フレキシブルコンテナバッグ | |
JP3362243B2 (ja) | 土木工事用網状収納体 | |
JP6306792B1 (ja) | 土のう詰め替え袋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3223662 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |