JP3223345U - 光反射具 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全な走行を補助する小型の光反射具を提供する。【解決方法】半円柱形状の基体2と、該基体の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シート3と、前記基体の平坦な裏面に接着部材4を介して固着される金属製の取付板5とで構成されてなり、前記基体が弾性部材で構成され、幅40〜100mm、奥行き40〜80mm、高さ20〜40mmほどの小型で、前記金属製の取付板が、前記基体の左右に8〜12mm伸長し固定部5aを形成してなり、前記固定部に前記光反射具を道路面や路肩の木製杭等の光反射具固定用部材に固定するための釘孔5bを設けてなる。【選択図】図1
Description
夜間照明の不十分な道路の路面や駐車場に仮設したり、路肩に立設した杭等に取り付けたりして、安全な走行を補助する小型の光反射具に関する。
道路の拡幅工事や舗装改修工事時や、林道や農道など、中央線の位置や車両通行帯がわかりにくい状況下では交通事故が起きやすく、特に夜間の走行は危険であり、運転手は細心の注意を払って通行しなくてはいけない。
一般にそのような箇所では、車両運転手に中央線の位置や車両通行帯の範囲がわかるように、道路上に立て看板や赤色や黄色のセーフティコーンを配置して安全を促している。最近では、前記セーフティコーンを点滅させ、夜間はもちろん昼間でも車両運転手に注意を促して車線分離の位置や通行帯の範囲を認識させて事故防止を図っている。
一般にそのような箇所では、車両運転手に中央線の位置や車両通行帯の範囲がわかるように、道路上に立て看板や赤色や黄色のセーフティコーンを配置して安全を促している。最近では、前記セーフティコーンを点滅させ、夜間はもちろん昼間でも車両運転手に注意を促して車線分離の位置や通行帯の範囲を認識させて事故防止を図っている。
ところが、前記セーフティコーンは高さ約70cm、接地部の1辺が約40cmの方形をしているものが一般的であり、通行車両からは大きな障害物となり、夜間に多数のセーフティコーンが車両との接触によって倒され、これが通行の障害となって事故発生の引き金ともなりかねないという問題がある。
このような問題に対し、走行車線分離線上に一定間隔を開けて配設され、特に夜間走行中の車両運転手に中央線の位置や車両通行帯の範囲がわかるように、ヘッドライトの光を反射して表示する光反射型路面設置標識が、従来から数多くの提案がされている。
例えば特許文献1には、
『路面に垂直なる隔壁で区切られた少なくとも2つの密閉中空部を有する道路鋲または該中空が弾性発泡体にて充填された道路鋲であって、本体上面中央部もしくは中央部付近より道路鋲端部へ傾斜し相対する2つの傾斜面の各々面上に再帰反射テープよりなる夜間反射面が構成され、かつ路面接着型式とした軟質弾性体を構成材とする両面夜間反射型道路鋲』が開示されている。
例えば特許文献1には、
『路面に垂直なる隔壁で区切られた少なくとも2つの密閉中空部を有する道路鋲または該中空が弾性発泡体にて充填された道路鋲であって、本体上面中央部もしくは中央部付近より道路鋲端部へ傾斜し相対する2つの傾斜面の各々面上に再帰反射テープよりなる夜間反射面が構成され、かつ路面接着型式とした軟質弾性体を構成材とする両面夜間反射型道路鋲』が開示されている。
また、特許文献2には、
『1.路面に設置される道路表示用の多層テープにおいて、この多層テープはその上部に形成された反射屈折光学系を保持する、耐摩耗性ポリウレタンフイルムを有しており、上記反射屈折光学系は外部の衝撃から再帰反射板を保護する肩部と、高密度発泡ポリマーのインサイドボディと、前記発泡ボディにはり付けられかつ耐摩耗性フイルムで被覆された前記再帰反射板とからなり、交通の衝撃下で振動しかつ光学的表面の清浄を保証することを特徴とする道路標示用の多層テープ。』が開示されている。
『1.路面に設置される道路表示用の多層テープにおいて、この多層テープはその上部に形成された反射屈折光学系を保持する、耐摩耗性ポリウレタンフイルムを有しており、上記反射屈折光学系は外部の衝撃から再帰反射板を保護する肩部と、高密度発泡ポリマーのインサイドボディと、前記発泡ボディにはり付けられかつ耐摩耗性フイルムで被覆された前記再帰反射板とからなり、交通の衝撃下で振動しかつ光学的表面の清浄を保証することを特徴とする道路標示用の多層テープ。』が開示されている。
しかし、上記の考案や発明は、完成した道路面に設置して使用されることを目的とするものであり、道路の拡幅工事や舗装面の補修工事の際においては、前記の両面夜間反射型道路鋲、道路標示用の多層テープ等の光反射型路面設置標識は取り外されてしまう。
また、特許文献1の両面夜間反射型道路鋲や、特許文献2の多層テープは、本体上面中央部もしくは中央部付近より傾斜し相対する2つの傾斜面の一部に反射テープが配置される構成であり、車両のヘッドライトの光の角度によっては反射せず役に立たないことが少なくない。さらに、繰り返しの車両による踏みつけで潰れてしまうと、どの角度からの光にも反射しなくなってしまう。
また、前記道路鋲や多層テープは構造が複雑で製造コストが高く、一時的に仮設するには適さない。
しかし、これに変わる小型で工事中など通行帯のわかりにくい路面に、容易に設置できる安価で耐久性の高い夜間走行の安全を確保できる車線分離標識としての光反射具はまだ見られない。
また、特許文献1の両面夜間反射型道路鋲や、特許文献2の多層テープは、本体上面中央部もしくは中央部付近より傾斜し相対する2つの傾斜面の一部に反射テープが配置される構成であり、車両のヘッドライトの光の角度によっては反射せず役に立たないことが少なくない。さらに、繰り返しの車両による踏みつけで潰れてしまうと、どの角度からの光にも反射しなくなってしまう。
また、前記道路鋲や多層テープは構造が複雑で製造コストが高く、一時的に仮設するには適さない。
しかし、これに変わる小型で工事中など通行帯のわかりにくい路面に、容易に設置できる安価で耐久性の高い夜間走行の安全を確保できる車線分離標識としての光反射具はまだ見られない。
一方、農道や山間部の舗装されていない林道など、夜間や太陽光の入りにくいエリアでは通行帯の範囲がわかりにくく、路面に道路鋲や多層テープを配置しても、土や砂利、伸びた草や落ち葉などに埋もれてしまい、車両運転手に気がつかれずほとんど意味をなさない。
そこで本考案は、拡幅工事や舗装面補修工事中の道路に仮設する車線分離標識として利用でき、駐車場などの車両停止位置の確認用の標識としても利用でき、さらに山間部の舗装されていない林道や農道など車両通行帯の範囲がわかりにくい危険な箇所にも利用できる光反射具を提供することを課題とした。
そこで本考案は、拡幅工事や舗装面補修工事中の道路に仮設する車線分離標識として利用でき、駐車場などの車両停止位置の確認用の標識としても利用でき、さらに山間部の舗装されていない林道や農道など車両通行帯の範囲がわかりにくい危険な箇所にも利用できる光反射具を提供することを課題とした。
本考案者は上記課題を下記の手段によって解決した。なお、本考案の構成を明確にするため、対応する実施例の図面における主要構成の符号を付してある。
〈1〉半円柱形状の基体(2)と、該基体(2)の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シート(3)と、前記基体(2)の平坦な裏面に接着部材(4)を介して固着される金属製の取付板(5)とからなり、前記基体(2)が弾性部材で構成されてなることを特徴とする光反射具。
〈2〉前記基体(2)が、発泡ゴム材で形成され、前記発泡ゴム材が、ニトリルゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムのうちから選択されることを特徴とする前記〈1〉に記載の光反射具。
〈3〉前記基体(2)が、幅40〜100mm、奥行き40〜80mm、高さ20〜40mmに形成されてなることを特徴とする前記〈1〉又は〈2〉に記載の光反射具。
〈4〉前記金属製の取付板(5)が、前記基体(2)の左右に8〜12mm伸長され固定部(5a)が形成されてなり、その固定部(5a)に前記光反射具(1)を道路面や路肩の木製杭等の光反射具固定用部材(21)に固定するための釘孔(5b)を設けてなることを特徴とする前記〈1〉に記載の光反射具。
〈1〉半円柱形状の基体(2)と、該基体(2)の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シート(3)と、前記基体(2)の平坦な裏面に接着部材(4)を介して固着される金属製の取付板(5)とからなり、前記基体(2)が弾性部材で構成されてなることを特徴とする光反射具。
〈2〉前記基体(2)が、発泡ゴム材で形成され、前記発泡ゴム材が、ニトリルゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムのうちから選択されることを特徴とする前記〈1〉に記載の光反射具。
〈3〉前記基体(2)が、幅40〜100mm、奥行き40〜80mm、高さ20〜40mmに形成されてなることを特徴とする前記〈1〉又は〈2〉に記載の光反射具。
〈4〉前記金属製の取付板(5)が、前記基体(2)の左右に8〜12mm伸長され固定部(5a)が形成されてなり、その固定部(5a)に前記光反射具(1)を道路面や路肩の木製杭等の光反射具固定用部材(21)に固定するための釘孔(5b)を設けてなることを特徴とする前記〈1〉に記載の光反射具。
本考案の光反射具によって下記の効果が発揮される。
〈1〉半円柱形状の基体と、該基体の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シートと、前記基体の平坦な裏面に接着部材を介して固着される金属製の取付板とからなり、前記基体が弾性部材で構成されてなるので、基体、反射シート、金属製の取付板をそれぞれ貼着接着して一体化すれば本考案の光反射具が構成でき、部品数の少なさと相まって量産に適し、安価に製造できる。
また前記反射シートが基体の湾曲した表面全面に貼着されているので、あらゆる角度からの光源に反射し、走行車線と反対車線の双方から前記光反射具からの反射光が確認でき、車線をはみ出すことなく安全に走行できる。
さらに、前記基体は弾性部材からなるので、柔らかく、かつ復元力もあり、車両の通行の支障にならない。
〈2〉そして、本考案にかかる光反射具は、その基体が発泡ゴム材で構成され、特にニトリルゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムのうちから選択される発泡ゴム材からなるので、柔らかいだけでなく、弾力性、復元力があり、耐久性、耐摩耗性にも優れ、車に踏まれても破壊されない強度を備える。
〈3〉前記の基体が、幅40〜100mm、奥行き40〜80mm、高さ20〜40mmに形成されているので、車両走行の邪魔にならず、また基体に柔軟で弾力性に富んだ素材を使用しているので、車に踏まれてもすぐに復元し、その光反射機能が損なわれることがない。
〈1〉半円柱形状の基体と、該基体の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シートと、前記基体の平坦な裏面に接着部材を介して固着される金属製の取付板とからなり、前記基体が弾性部材で構成されてなるので、基体、反射シート、金属製の取付板をそれぞれ貼着接着して一体化すれば本考案の光反射具が構成でき、部品数の少なさと相まって量産に適し、安価に製造できる。
また前記反射シートが基体の湾曲した表面全面に貼着されているので、あらゆる角度からの光源に反射し、走行車線と反対車線の双方から前記光反射具からの反射光が確認でき、車線をはみ出すことなく安全に走行できる。
さらに、前記基体は弾性部材からなるので、柔らかく、かつ復元力もあり、車両の通行の支障にならない。
〈2〉そして、本考案にかかる光反射具は、その基体が発泡ゴム材で構成され、特にニトリルゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムのうちから選択される発泡ゴム材からなるので、柔らかいだけでなく、弾力性、復元力があり、耐久性、耐摩耗性にも優れ、車に踏まれても破壊されない強度を備える。
〈3〉前記の基体が、幅40〜100mm、奥行き40〜80mm、高さ20〜40mmに形成されているので、車両走行の邪魔にならず、また基体に柔軟で弾力性に富んだ素材を使用しているので、車に踏まれてもすぐに復元し、その光反射機能が損なわれることがない。
〈4〉前記金属製の取付板が、前記基体の左右に8〜12mm伸長され固定部が形成されてなり、その固定部に前記光反射具を道路面や路肩の木製杭等の光反射具固定用部材に固定するための釘孔を設けているので、取付は釘孔に釘やネジなどを挿してハンマーで打ち込むだけでよく、特殊な技術等が必要なく短時間で設置できるので、路面への取り付けを工事区間全域に亘って集中して行えば、仮設の車線分離標識の設置を車両の通行止めや片側通行等の規制を行うことなく完了させることができる。
また、林道や農道の車両通行帯の境界に木製杭等の光反射具固定用部材を設置し、前記光反射具固定用部材に、前記光反射具を取り付けて固定するだけで、夜間でも車両通行帯の範囲がわかるようになり、施工に時間がかかりコストが高いガードレール等を設けるより簡単に低コストで危険な箇所の安全走行が可能となる。
また、林道や農道の車両通行帯の境界に木製杭等の光反射具固定用部材を設置し、前記光反射具固定用部材に、前記光反射具を取り付けて固定するだけで、夜間でも車両通行帯の範囲がわかるようになり、施工に時間がかかりコストが高いガードレール等を設けるより簡単に低コストで危険な箇所の安全走行が可能となる。
本考案の光反射具及び該光反射具を用いた路面の車線分離標識、路肩識別標識を実施するための形態を、実施例の図に基づいて説明する。
図において1は光反射具、2は光反射具の基体、3は反射シート、4は接着部材、5は光反射具を路面又は杭に取り付ける取付板、5aは固定部、5bは固定部に穿設された釘孔である。
また10は前記光反射具を路面に配設してなる車線分離標識、11は前記光反射具を路面に固定する固定釘であり、20は前記光反射具を杭に取り付けた路肩識別標識、21は光反射具固定用部材であり、本実施例では木製杭を示している。
図において1は光反射具、2は光反射具の基体、3は反射シート、4は接着部材、5は光反射具を路面又は杭に取り付ける取付板、5aは固定部、5bは固定部に穿設された釘孔である。
また10は前記光反射具を路面に配設してなる車線分離標識、11は前記光反射具を路面に固定する固定釘であり、20は前記光反射具を杭に取り付けた路肩識別標識、21は光反射具固定用部材であり、本実施例では木製杭を示している。
図1(a)は本考案の光反射具にかかる実施例1の斜視図、(b)は本考案の光反射具にかかる実施例2の斜視図であり、本実施例1及び2において光反射具1は、半円柱形状の基体2と、該基体2の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シート3と、前記基体2の平坦な裏面に接着部材4を介して固着される金属製の取付板5とで構成されている。
前記基体2は、半円柱形状で構成され、側面視は略半円形状で形成される。この略半円形状は、厳密に半円形である必要はなく、高さを低くしたい場合には、その高さにあわせて扁平した略半円形であってもよい。
本考案にかかる光反射具1は、基体2を側面視を半円柱形状とすることで、側面視三角形状や台形形状等と比して、走行車両に踏まれた場合の破損を生じにくくしている。
本考案にかかる光反射具1は、基体2を側面視を半円柱形状とすることで、側面視三角形状や台形形状等と比して、走行車両に踏まれた場合の破損を生じにくくしている。
図2は、本考案の光反射具にかかる実施例における基体と取付板との関連寸法の説明図であるが、本実施例では、例えば、図2(a)基体2の側面図、(b)基体2の正面図、(c)基体2の平面図に示すように基体2の幅Wを40〜100mm、奥行きDを40〜80mm、高さHを20〜40mmと小型に形成している。これは、道路面に配置した際に、必要以上に路面に対し凹凸を形成して障害とならないためである。後述する反射シート3の大きさを考慮すると、幅Wが50〜60mm程度に形成すると、ヘッドライトなどの光源を受けて十分な反射面積となり好適である。
前記基体2は、弾性部材で構成され、柔軟で弾力性に富み、車両に踏まれた場合の荷重にも耐える耐久性と復元力がある素材で構成される。したがって、発泡ゴム材が好適に用いられ、特に、ニトリルゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムから選択される発泡ゴム材は弾力性だけでなく、復元力、耐久性を備えた基体2を構成する。
本実施例では、耐久性、復元力のほか、耐摩耗性、耐老化性にも優れるニトリルゴム(NBR)を使用し、車に踏まれても破断することなく、すぐに復元して光反射機能が維持される材料が選択されている。
なお、基体2を構成する材料は、前記柔軟で弾力性、復元力、耐久性という条件を備える材料であれば、上記発泡ゴム材に限定されるものではない。
本実施例では、耐久性、復元力のほか、耐摩耗性、耐老化性にも優れるニトリルゴム(NBR)を使用し、車に踏まれても破断することなく、すぐに復元して光反射機能が維持される材料が選択されている。
なお、基体2を構成する材料は、前記柔軟で弾力性、復元力、耐久性という条件を備える材料であれば、上記発泡ゴム材に限定されるものではない。
本考案にかかる光反射具1は、前記基体2の平坦な裏面に接着部材4を介して金属製の取付板5が固着される。
前記金属製の取付板5は、図1(a)(b)及び図2(d)(e)に示すように、前記光反射具1の正面視における前記基体2の左右に伸長するよう形成される。
そして、前記伸長された部分が前記光反射具1の固定部5aを形成する。固定部5aには、前記光反射具1を道路面や木製杭等の光反射具固定用部材21(図5参照)に固定するための釘孔5bが穿設され、道路面や光反射具固定用部材21に釘やネジ等でしっかりと固定できるよう構成されている。したがって固定部5aは、釘やネジ等で確実に固定できる程度の長さを備えればよく、本実施例においては、12〜18mm程度が好適であるが、光反射具1全体をさらに小型に形成する場合は、それに合わせた長さで構成する。
前記金属製の取付板5は、図1(a)(b)及び図2(d)(e)に示すように、前記光反射具1の正面視における前記基体2の左右に伸長するよう形成される。
そして、前記伸長された部分が前記光反射具1の固定部5aを形成する。固定部5aには、前記光反射具1を道路面や木製杭等の光反射具固定用部材21(図5参照)に固定するための釘孔5bが穿設され、道路面や光反射具固定用部材21に釘やネジ等でしっかりと固定できるよう構成されている。したがって固定部5aは、釘やネジ等で確実に固定できる程度の長さを備えればよく、本実施例においては、12〜18mm程度が好適であるが、光反射具1全体をさらに小型に形成する場合は、それに合わせた長さで構成する。
前記取付板5は、図1(a)に示す実施例1においては、図2(d)に示すように、基体2の裏面の奥行きDと同程度の奥行きDb1で形成される。基体2の奥行きDを40〜80mmとした場合、取付板5の奥行きDb1も40〜80mmとなり、この場合は、基体2は裏面全体が取付板5にしっかりと固着できる。
また、図1(b)に示す実施例2における取付板5は、図2(e)に示すように、基体2の裏面の奥行きDより、小さい奥行きDb2で構成される。このように構成することで、前記光反射具1を固定する場所が狭い場合や杭が細い場合など、それに合わせて形成できる。
本考案にかかる光反射具1は、上記のように設置する場所に合わせて、取付板5をはじめ、基体2の大きさを調整することで、あらゆる箇所に設置が可能となっている。
また、図1(b)に示す実施例2における取付板5は、図2(e)に示すように、基体2の裏面の奥行きDより、小さい奥行きDb2で構成される。このように構成することで、前記光反射具1を固定する場所が狭い場合や杭が細い場合など、それに合わせて形成できる。
本考案にかかる光反射具1は、上記のように設置する場所に合わせて、取付板5をはじめ、基体2の大きさを調整することで、あらゆる箇所に設置が可能となっている。
また、前記取付板5は金属製で構成される。本考案にかかる光反射具1は道路面や木製杭等の光反射具固定用部材に固定されるものであり、しっかり固定されることが重要である。したがって、走行車両に踏まれても破損しにくく、林道や農道などに設置される光反射具固定用部材に取り付けられても劣化しにくい材料で構成されることが望ましい。
例えば、鉄板やアルミニウム板などの金属板は強度があって、耐久性が高く好適であるが、上記用途に適した材料、例えば強化プラスチックなどであれば金属製に限定されることなく適宜選択できる。
例えば、鉄板やアルミニウム板などの金属板は強度があって、耐久性が高く好適であるが、上記用途に適した材料、例えば強化プラスチックなどであれば金属製に限定されることなく適宜選択できる。
前記取付板5は、前記基体2の平坦な裏面に接着部材4を介して固着される。接着部材4としては基体2と取付板5をしっかり固着することができるものであればよく、液状、固形の接着材や、両面テープなどの粘着剤などが用いられるが、基体2の材料と取付板5の材料を考慮して適宜接着部材を選択する。
本考案にかかる光反射具1は、前記基体2の湾曲した表面全面に反射シート3が貼着されて構成される。
反射シート3は、車両のヘッドライト光や歩行者の懐中電灯の光に反射するシート状のものが用いられる。
特に車両のヘッドライト等の光源方向に確実に光を再帰反射させて、視認性を確保できる再帰反射性で、封入レンズ型や高輝度再帰性のカプセルレンズ型の再帰反射シートなどは明るく輝くので好適に用いられる。
反射シート3は、車両のヘッドライト光や歩行者の懐中電灯の光に反射するシート状のものが用いられる。
特に車両のヘッドライト等の光源方向に確実に光を再帰反射させて、視認性を確保できる再帰反射性で、封入レンズ型や高輝度再帰性のカプセルレンズ型の再帰反射シートなどは明るく輝くので好適に用いられる。
前記反射シート3は、基体2の湾曲した表面全体を覆うように貼着される。すなわち、前記基体2を構成する半円柱形状の外周面に反射シート3を貼着して構成される。
これにより、道路面の中央等、車両分離帯に配置した際に、道路面に対し、どちらの方向から来る車両であっても、前記光反射具1の反射シート3にヘッドライト等の光源があたり反射することになる。また、湾曲した表面全体を覆っているので、一部が雨水等で汚れてても、反射シート3の面が広いので視認確認可能な状態が維持されやすい。
なお、反射シート3は、基体2の湾曲した表面全体を覆うのが好ましいが、道路面に触れる際の汚れ等の影響を考慮して、道路面に接する両端側は5〜15mm程度短くして貼付してもよい。その場合は、短くした分、基体2が表面にでるので、基体2の色を明るいときはもちろん、夜間暗くなっても目立つような色彩を施して構成すると、より車両運転者が視認確認しやすくなる。
例えば、基体2を黄色にし、反射シート3を白色にしたり、基体2を赤色にして、反射シート3を黄色にしたり、という色彩の組み合わせが好適である。
これにより、道路面の中央等、車両分離帯に配置した際に、道路面に対し、どちらの方向から来る車両であっても、前記光反射具1の反射シート3にヘッドライト等の光源があたり反射することになる。また、湾曲した表面全体を覆っているので、一部が雨水等で汚れてても、反射シート3の面が広いので視認確認可能な状態が維持されやすい。
なお、反射シート3は、基体2の湾曲した表面全体を覆うのが好ましいが、道路面に触れる際の汚れ等の影響を考慮して、道路面に接する両端側は5〜15mm程度短くして貼付してもよい。その場合は、短くした分、基体2が表面にでるので、基体2の色を明るいときはもちろん、夜間暗くなっても目立つような色彩を施して構成すると、より車両運転者が視認確認しやすくなる。
例えば、基体2を黄色にし、反射シート3を白色にしたり、基体2を赤色にして、反射シート3を黄色にしたり、という色彩の組み合わせが好適である。
図3は、本考案の光反射具1を道路面の車線分離標識として使用した実施例の説明図である。
道路の拡幅工事や舗装改修工事時には、中央線の識別手段となる白線が取り除かれ、概ね工事が完了するまでは車線分離標識がなかったり、当該位置にセーフティコーンが置かれたりする。
図3では、そのような道路面に、本考案の光反射具1を設置し、車線分離標識10として中央線の位置が認識できるようにしている。本考案にかかる光反射具1は、基体2の湾曲した表面全面に反射シート3が貼着されており、どの方向からに光にも反射するので、車両運転者は視認確認しやすく安全である。また、構造が簡単で部品数が少なく、量産に適し安価に製造できるので、工事期間だけなど短期間の使用にも最適である。
道路面等に設置する際には、先に取付板5を固定釘11で路面に固定し、その取付板5の上面に反射シート3が貼付された基体2を接着部材4で固着する方法と、あらかじめ、取付板5に基体2を貼付した光反射具1を道路面に置いて、固定部5aに穿設された釘孔5bに釘等を打ち込んで固定する方法とがあり、道路面の状況や設置する箇所によって、適宜選択して設置する。
なお、直線道路にあっては一定間隔で設置すると、あたかも中央線のごとく車線分離標識として見やすくなるが、カーブ区間などにおいてはその間隔を適宜狭めて設置されることが好ましい。
道路の拡幅工事や舗装改修工事時には、中央線の識別手段となる白線が取り除かれ、概ね工事が完了するまでは車線分離標識がなかったり、当該位置にセーフティコーンが置かれたりする。
図3では、そのような道路面に、本考案の光反射具1を設置し、車線分離標識10として中央線の位置が認識できるようにしている。本考案にかかる光反射具1は、基体2の湾曲した表面全面に反射シート3が貼着されており、どの方向からに光にも反射するので、車両運転者は視認確認しやすく安全である。また、構造が簡単で部品数が少なく、量産に適し安価に製造できるので、工事期間だけなど短期間の使用にも最適である。
道路面等に設置する際には、先に取付板5を固定釘11で路面に固定し、その取付板5の上面に反射シート3が貼付された基体2を接着部材4で固着する方法と、あらかじめ、取付板5に基体2を貼付した光反射具1を道路面に置いて、固定部5aに穿設された釘孔5bに釘等を打ち込んで固定する方法とがあり、道路面の状況や設置する箇所によって、適宜選択して設置する。
なお、直線道路にあっては一定間隔で設置すると、あたかも中央線のごとく車線分離標識として見やすくなるが、カーブ区間などにおいてはその間隔を適宜狭めて設置されることが好ましい。
図4は、前記車線分離標識として光反射具を路面に設置したときの側面図(a)と正面図(b)を示したものである。
前記光反射具1の基体2の左右に伸長されて形成された固定部5aが、前記固定部5aに穿設された釘孔5bに挿入された固定釘11により、道路面に固定設置されている。
前記光反射具1の基体2の左右に伸長されて形成された固定部5aが、前記固定部5aに穿設された釘孔5bに挿入された固定釘11により、道路面に固定設置されている。
また、本考案の光反射具1は、木製杭等の光反射具固定用部材21に固定し、林道や山岳道路等落石や路肩崩落の危険が想定される場所や、曲率半径の小さな曲線道路、用水路脇の農道などに設置し、夜間通行時の車両運転者にその危険性を認識させて安全確保を図る路肩識別標識20として使用することもできる。
図5は、本考案の光反射具を路肩識別標識として光反射具固定用部材の杭に打ち付けた状態を示す斜視図である。図において、光反射具1は、光反射具固定用部材21に取付板5が固定釘11により固定されている。光反射具1は図のように光反射具固定用部材21の側面に固定されても、上部に水平に固定してもよく、光反射具固定用部材21の形状や大きさ及び設置環境に合わせて、任意の場所に固定できる。
図5は、本考案の光反射具を路肩識別標識として光反射具固定用部材の杭に打ち付けた状態を示す斜視図である。図において、光反射具1は、光反射具固定用部材21に取付板5が固定釘11により固定されている。光反射具1は図のように光反射具固定用部材21の側面に固定されても、上部に水平に固定してもよく、光反射具固定用部材21の形状や大きさ及び設置環境に合わせて、任意の場所に固定できる。
図6は、本考案の光反射具を路肩識別標識として使用した実施例の説明図である。
本考案にかかる光反射具1を路肩識別標識20として使用する場合、前記光反射具1を固定する部材21、例えば角材からなる木製杭の側面上部に取り付ける。
そして、光反射具1を取り付けた側を車両が通行する方に向けて、図6に示すように林道の山側と谷側の路肩に設置する。図6では山側が森林、谷側が崖の直線区間における設置例として示していて、光反射具1が固定された路肩識別標識20が等間隔に設置されている。図示はしないが、カーブが連続するような危険な場所の場合には、わかりやすく適切な間隔で設置されるのは言うまでもない。
このように路面だけでなく、ある一定の高さを維持して光反射具1を配置することで、夜間照明の不十分で、車両の通行帯がわかりにくい場所にも適用でき、安全な走行を補助することができる。
本考案にかかる光反射具1を路肩識別標識20として使用する場合、前記光反射具1を固定する部材21、例えば角材からなる木製杭の側面上部に取り付ける。
そして、光反射具1を取り付けた側を車両が通行する方に向けて、図6に示すように林道の山側と谷側の路肩に設置する。図6では山側が森林、谷側が崖の直線区間における設置例として示していて、光反射具1が固定された路肩識別標識20が等間隔に設置されている。図示はしないが、カーブが連続するような危険な場所の場合には、わかりやすく適切な間隔で設置されるのは言うまでもない。
このように路面だけでなく、ある一定の高さを維持して光反射具1を配置することで、夜間照明の不十分で、車両の通行帯がわかりにくい場所にも適用でき、安全な走行を補助することができる。
なお、本考案にかかる光反射具1は、道路面や路肩だけでなく、公の駐車場や宅地内での車両停車位置の標識として、境界線のごとく、あるいは車止めのごとく配置することもでき、光反射具1の反射シート3がバックライトに反射するので、夜間でも駐車しやすくなる。
1:光反射具
2:基体
3:反射シート
4:接着部材
5:取付板
5a:固定部
5b:釘孔
10:車線分離標識
11:固定釘
20:路肩識別標識
21:光反射具固定用部材
2:基体
3:反射シート
4:接着部材
5:取付板
5a:固定部
5b:釘孔
10:車線分離標識
11:固定釘
20:路肩識別標識
21:光反射具固定用部材
Claims (4)
- 半円柱形状の基体(2)と、該基体(2)の湾曲した表面全面に貼着されてなる反射シート(3)と、前記基体(2)の平坦な裏面に接着部材(4)を介して固着される金属製の取付板(5)とからなり、前記基体(2)が弾性部材で構成されてなることを特徴とする光反射具。
- 前記基体(2)が、発泡ゴム材で形成され、前記発泡ゴム材が、ニトリルゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴムのうちから選択されることを特徴とする請求項1に記載の光反射具。
- 前記基体(2)が、幅40〜100mm、奥行き40〜80mm、高さ20〜40mmに形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光反射具。
- 前記金属製の取付板(5)が、前記基体(2)の左右に8〜12mm伸長され固定部(5a)が形成されてなり、その固定部(5a)に前記光反射具(1)を道路面や路肩の木製杭等の光反射具固定用部材(21)に固定するための釘孔(5b)を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の光反射具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002671U JP3223345U (ja) | 2019-07-19 | 2019-07-19 | 光反射具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002671U JP3223345U (ja) | 2019-07-19 | 2019-07-19 | 光反射具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3223345U true JP3223345U (ja) | 2019-10-03 |
Family
ID=68095850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019002671U Active JP3223345U (ja) | 2019-07-19 | 2019-07-19 | 光反射具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3223345U (ja) |
-
2019
- 2019-07-19 JP JP2019002671U patent/JP3223345U/ja active Active
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