JP3222841U - 背泳用スタート補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付け及び取り外しが容易であり、かつ、取り付けられた状態でもスタート台の天板を使用可能な背泳用スタート補助装置を提供する。【解決手段】プールPのスタート台S1の矩形状の天板S2に取り付けられて使用される背泳者のスタートを補助するための背泳用スタート補助装置1である。天板S2の後方部分に取り付け可能な取付ブラケット2と、取付ブラケット2に、連結手段3を介して着脱自在に固定されるフレーム枠4とを含んでいる。フレーム枠4は、天板S2に取り付けられた取付ブラケット2に固定されたときに、天板S2の幅方向の両外側に配置される一対の端部分4aを含んでいる。端部分4aには、変形自在な一対の吊り部材7を介して、横長の踏み板8が連結されている。取付ブラケット2は、天板S2を上下方向に挟み込み可能な第1取付手段と、天板S2の縁を前後方向に挟み込み可能な第2取付手段とを含んでいる。【選択図】図1
Description
本考案は、背泳者のスタートを補助するための背泳用スタート補助装置に関する。
従来、背泳者のスタートを補助するための背泳用スタート補助装置が提案されている。下記特許文献1の背泳用スタート補助装置は、スタート台の天板に取り付けられた状態であっても、そのままスタート台の天板を使用することができる。このため、特許文献1の背泳用スタート補助装置が、練習用プールのスタート台に取り付けられていても、自由形等の泳者は、スタート台の天板からスタート(飛び込み)することができる。
特許文献1の背泳用スタート補助装置は、一体構造であったため、その全体がスタート台の天板に強固に取り付けられていた。このため、特許文献1の背泳用スタート補助装置をスタート台の天板から取り外すには、多くの労力を必要とした。
本考案は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、フレーム枠が、取付ブラケットに、連結手段を介して着脱自在に固定されることを基本として、取り付け及び取り外しが容易であり、かつ、取り付けられた状態でもスタート台の天板を使用可能な背泳用スタート補助装置を提供することを主たる目的としている。
本考案は、プールのスタート台の矩形状の天板に取り付けられて使用される背泳者のスタートを補助するための背泳用スタート補助装置であって、前記天板の後方部分に取り付け可能な取付ブラケットと、前記取付ブラケットに、連結手段を介して着脱自在に固定されるフレーム枠とを含み、前記フレーム枠は、前記天板に取り付けられた前記取付ブラケットに固定されたときに、前記天板の幅方向の両外側に配置される一対の端部分を含み、前記端部分には、変形自在な一対の吊り部材を介して、横長の踏み板が連結されており、前記取付ブラケットは、前記天板を上下方向に挟み込み可能な第1取付手段と、前記天板の縁を前後方向に挟み込み可能な第2取付手段とを含むことを特徴とする。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記取付ブラケットは、前記天板の縁に装着可能な断面コ字状の第1ブラケットを含み、前記第1取付手段は、前記第1ブラケットの第1ネジ孔に取り付けられ、かつ、前記取付ブラケットが前記天板に取り付けられたときに、前記天板の縁の下方から締め付け可能な一対の第1ボルトを含むのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記取付ブラケットは、断面L字状の第2ブラケットを含み、前記第2取付手段は、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとを締め付け可能な一対の第2ボルトを含むのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記連結手段は、一対のピンであるのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記フレーム枠は、前記天板に取り付けられた前記取付ブラケットに固定されたときに、前記天板の後方に配置される後部フレームを含み、前記連結手段は、前記取付ブラケットと前記後部フレームとを固定するのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記フレーム枠は、前記天板に取り付けられた前記取付ブラケットに固定されたときに、前記天板の左右両側に配置される一対の側部フレームを含み、前記側部フレームは、前記天板に接して前記端部分を支持する支持手段を含むのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記側部フレームのそれぞれには、前記吊り部材が連結される位置決め部材が設けられるのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記位置決め部材は、前記側部フレームに対する位置を変更可能であるのが望ましい。
本考案に係る背泳用スタート補助装置において、前記支持手段は、前記天板の上面側に接する上面支持部と、前記天板の下面側に接する下面支持部とを含み、前記下面支持部は、前記側部フレームからの突出量が変更可能であるのが望ましい。
本考案の背泳用スタート補助装置は、天板の後方部分に取り付け可能な取付ブラケットと、取付ブラケットに、連結手段を介して着脱自在に固定されるフレーム枠とを含んでいる。このような背泳用スタート補助装置は、取付ブラケットとフレーム枠との分割構造が採用されているので、天板に取付ブラケットを残したまま、フレーム枠を容易に取り外すことができる。また、このフレーム枠は、取付ブラケットに再び取り付けることも容易に行うことができる。
本考案の背泳用スタート補助装置において、フレーム枠は、天板に取り付けられた取付ブラケットに固定されたときに、天板の幅方向の両外側に配置される一対の端部分を含み、端部分には、変形自在な一対の吊り部材を介して、横長の踏み板が連結されている。このため、背泳者は、踏み板に足裏を当てて、かつ、強く蹴り出すことにより、勢いよくスタートすることができる。
また、この背泳用スタート補助装置は、スタート台に背泳用スタート補助装置が取り付けられた状態でも、スタート台の天板を使用することが可能である。したがって、自由形等の泳者は、この背泳用スタート補助装置が練習用プールのスタート台に取り付けられている状態であっても、スタート台の天板からスタート(飛び込み)することができる。
本考案の背泳用スタート補助装置において、取付ブラケットは、天板を上下方向に挟み込み可能な第1取付手段と、天板の縁を前後方向に挟み込み可能な第2取付手段とを含んでいる。このような取付ブラケットは、上下方向及び前後方向に強固に固定されているので、取付ブラケットに固定されたフレーム枠に外力が作用したとしても、取付ブラケット及びフレーム枠が動くおそれがない。
以下、本考案の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本考案の背泳用スタート補助装置1の一実施形態がスタート台S1に装着された状態の斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の背泳用スタート補助装置1は、プールPのプールサイドPSに設けられたスタート台S1の略矩形状の天板S2に取り付けられて使用される。この背泳用スタート補助装置1は、背泳者のスタートを好適に補助するためのものである。
図1は、本考案の背泳用スタート補助装置1の一実施形態がスタート台S1に装着された状態の斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の背泳用スタート補助装置1は、プールPのプールサイドPSに設けられたスタート台S1の略矩形状の天板S2に取り付けられて使用される。この背泳用スタート補助装置1は、背泳者のスタートを好適に補助するためのものである。
本実施形態の背泳用スタート補助装置1は、スタート台S1の天板S2の後方部分に取り付け可能な取付ブラケット2と、取付ブラケット2に、連結手段3を介して着脱自在に固定されるフレーム枠4とを含んでいる。
このような背泳用スタート補助装置1は、取付ブラケット2とフレーム枠4との分割構造が採用されているので、天板S2に取付ブラケット2を残したまま、フレーム枠4を容易に天板S2から取り外すことができる。また、このフレーム枠4は、取付ブラケット2に連結手段3を介して着脱自在に固定されているので、取付ブラケット2に再び取り付けることも容易に行うことができる。
ここで、本明細書では、背泳用スタート補助装置1がプールサイドPSに設けられたときのスタート台S1の天板S2のプール側を前方、その反対側を後方としている。また、天板S2に垂直な方向を上下方向としている。そして、これら前後方向と上下方向とに直交する方向を、幅方向としている。
図2は、背泳用スタート補助装置1の平面図である。図1及び図2に示されるように、取付ブラケット2は、左右方向の長さが、天板S2の幅方向の長さに略等しいか、やや小さいのが望ましい。このような取付ブラケット2は、天板S2から突出することなく、天板S2に強固に固定することができる。
図3は、図2のA−A線の断面図である。図3に示されるように、本実施形態の取付ブラケット2は、天板S2を上下方向に挟み込み可能な第1取付手段5と、天板S2の縁S3を前後方向に挟み込み可能な第2取付手段6とを含んでいる。
このような取付ブラケット2は、上下方向及び前後方向に強固に固定されているので、取付ブラケット2に固定されたフレーム枠4に外力が作用したとしても、取付ブラケット2及びフレーム枠4が動くおそれがない。
図1ないし図3に示されるように、連結手段3は、例えば、一対のピン3Aである。このような連結手段3は、ピン3Aを上方から差し込むだけで取付ブラケット2とフレーム枠4との連結をすることができ、取付ブラケット2とフレーム枠4との連結及び連結解除を容易に行うことができる。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のフレーム枠4は、天板S2に取り付けられた取付ブラケット2に固定されたときに、スタート台S1の天板S2の外側に配置されている。フレーム枠4は、天板S2の外周面を囲むように配置可能な大きさを有するのが望ましい。
このようなフレーム枠4は、天板S2の外側に配置されるため、背泳用スタート補助装置1がスタート台S1に取り付けられた状態でも、スタート台S1の天板S2の上面を実質的に全開放し、スタート台S1の天板S2を、使用可能とする。このため、自由形等の泳者は、背泳用スタート補助装置1が練習用プールのスタート台S1に取り付けられている状態であっても、スタート台S1の天板S2からスタート(飛び込み)することができる。
本実施形態のフレーム枠4は、天板S2に取り付けられた取付ブラケット2に固定されたときに、天板S2の幅方向の両外側に配置される一対の端部分4aを含んでいる。フレーム枠4の端部分4aには、例えば、変形自在な一対の吊り部材7を介して、横長の踏み板8が連結されている。このようなフレーム枠4は、踏み板8を安定して支持することができる。
各吊り部材7は、例えば、ナイロンベルトのように柔軟性があり、かつ、水に強い材料により構成される。このような吊り部材7は、水にぬれるような環境で長時間使用されても、劣化が少なく、高い耐久性を確保することができる。
本実施形態の踏み板8は、断面が三角形状の横長の形状を有しており、その長手方向の両端部を、吊り部材7の端部7B(図9に示す)に連結されている。これにより、踏み板8は、フレーム枠4に吊り下げられている。踏み板8は、例えば、吊り部材7の長さが調節されることにより、プールサイドPSの形状に関係なく、プールP内の予め定められた高さに位置させることができる。このため、背泳者は、踏み板8に足裏を当てて、かつ、強く蹴り出すことにより、勢いよくスタートすることができる。
本実施形態の背泳用スタート補助装置1は、以上のような基本構成要素を備えている。以下、各構成要素のより具体的な形状等が説明される。
図3に示されるように、取付ブラケット2は、例えば、金属材料により構成されている。本実施形態の取付ブラケット2は、天板S2の縁S3に装着可能な断面略コ字状の第1ブラケット9と、断面略L字状の第2ブラケット10を含んでいる。このような取付ブラケット2は、強度及び耐久性に優れている。
図4は、取付ブラケット2の分解斜視図である。図3及び図4に示されるように、本実施形態の第1ブラケット9は、取付ブラケット2が天板S2に取り付けられたときに、天板S2の上方に位置する上板部9Aと、天板S2の後方に位置する後板部9Bと、天板S2の縁S3の下方に位置する下板部9Cとを有している。
第1ブラケット9は、上板部9A、後板部9B及び下板部9Cにより、断面略コ字状形状に構成されるのが望ましい。第1ブラケット9は、例えば、下板部9Cに、第1取付手段5が締結される一対の第1ネジ孔9aが形成されている。また、第1ブラケット9は、下板部9Cの下方に、第2取付手段6が挿通されるネジ挿通孔9bが形成された一対の挿通部材9Dが設けられるのが望ましい。
図5は、取付ブラケット2とフレーム枠4との連結部分の拡大斜視図である。図3ないし図5に示されるように、取付ブラケット2の第1ブラケット9は、さらに、フレーム枠4を連結するための一対の連結部材9Eを有するのが望ましい。本実施形態の各連結部材9Eは、後板部9Bから後方へ向けて突出する一対の連結部9cを含む断面コ字状に形成されている。一対の連結部材9Eのそれぞれは、例えば、後板部9Bの幅方向の両側に設けられている。
図3に示されるように、各連結部9cの上下方向の間隔L1は、フレーム枠4の上下方向の長さL2に略等しいか、やや大きいのが望ましい。このような連結部材9Eは、フレーム枠4をスムーズに取り付けることができ、また、取り付けられたフレーム枠4に外力が作用したとしても、フレーム枠4が動くおそれが少ない。
図3ないし図5に示されるように、本実施形態の各連結部9cには、連結手段3を挿通可能な第1連結孔9dが形成されている。上下方向に隣接する各第1連結孔9dは、その中心を同一直線状に有するものであるのが望ましい。このような連結部9cは、連結手段3を挿通させる作業性が良好である。
図3及び図4に示されるように、本実施形態の第2ブラケット10は、板状の本体部10Aと、本体部10Aから後方へ突出する支持部10Bとにより、断面略L字状に形成されている。第2ブラケット10は、支持部10Bが天板S2の縁S3に当接するのが望ましい。第2ブラケット10は、例えば、本体部10Aの前方に設けられた一対の締結部10Cを含んでいる。本実施形態の第2ブラケット10は、各締結部10Cに、第2ネジ孔10aが形成されている。
本実施形態の第1取付手段5は、第1ブラケット9の第1ネジ孔9aに取り付けられる一対の第1ボルト5Aを含んでいる。本実施形態の第1ボルト5Aは、取付ブラケット2が天板S2に取り付けられたときに、天板S2の縁S3の下方から締め付けることが可能である。第1ボルト5Aは、例えば、六角ボルトが好適に採用される。第1ボルト5Aは、例えば、六角穴付きボルトやノブであってもよい。このような第1取付手段5は、取付ブラケット2を天板S2に上下方向に強固に固定することができる。
本実施形態の第2取付手段6は、第1ブラケット9のネジ挿通孔9bに挿通され、第2ブラケット10の第2ネジ孔10aに取り付けられる一対の第2ボルト6Aを含んでいる。本実施形態の第2ボルト6Aは、第1ブラケット9と第2ブラケット10とを締め付けることが可能である。第2ボルト6Aは、例えば、六角ボルトが好適に採用される。第2ボルト6Aは、例えば、六角穴付きボルトやノブであってもよい。このような第2取付手段6は、取付ブラケット2を天板S2に前後方向に強固に固定することができる。
図6は、フレーム枠4の斜視図である。図2及び図6に示されるように、フレーム枠4は、例えば、金属材料により構成されている。本実施形態のフレーム枠4は、天板S2に取り付けられた取付ブラケット2に固定されたときに、天板S2の後方に配置される後部フレーム4Aと、天板S2の幅方向の両外側に配置される一対の側部フレーム4Bとを含んでいる。このように本実施形態のフレーム枠4は、上方側から見たときに、前開放の略コ字状に形成されている。フレーム枠4は、さらに、各側部フレーム4Bの前端に位置するベルト支持部4Cを有するのが望ましい。
フレーム枠4の後部フレーム4Aは、天板S2の後方の辺に沿って略直線状にのびるのが望ましい。後部フレーム4Aには、持ち運び用のグリップ(図示省略)等が設けられていてもよい。このような後部フレーム4Aは、取り扱いが容易である。
図3、図5及び図6に示されるように、フレーム枠4の後部フレーム4Aは、上下方向に長い縦長の略矩形状の中空断面を有するのが望ましい。後部フレーム4Aには、例えば、取付ブラケット2に取り付けられるときに連結手段3が挿通する一対の第2連結孔4bが形成されている。各第2連結孔4bは、それぞれ、後部フレーム4Aを貫通しているのが望ましい。このようなフレーム枠4は、天板S2への取り付け、取り外し作業が容易である。
図3及び図5に示されるように、本実施形態の連結手段3は、取付ブラケット2の第1連結孔9dと後部フレーム4Aの第2連結孔4bとを固定している。連結手段3は、取付ブラケット2及び後部フレーム4Aを貫通するピン3Aであるのが望ましい。ピン3Aは、例えば、取付ブラケット2の第1連結孔9dと後部フレーム4Aの第2連結孔4bとに挿通されるピン本体3aと、ピン本体3aよりも直径が大きいピン頭部3bとを含んでいる。
このようなピン3Aは、取付ブラケット2とフレーム枠4とを連結したときに、ピン頭部3bが取付ブラケット2の連結部材9Eに当接することで、抜け落ちることがない。このため、本実施形態の連結手段3は、上方からピン3Aを挿入するだけで、取付ブラケット2とフレーム枠4とを連結することができる。
図6に示されるように、フレーム枠4の各側部フレーム4Bは、フレーム枠4の端部分4aを構成するのが望ましい。各側部フレーム4Bは、例えば、後部フレーム4Aに一体に固着されている。側部フレーム4Bは、後部フレーム4Aと同じ大きさの上下方向に長い縦長の略矩形状の中空断面であるのが望ましい。このような側部フレーム4Bは、縦方向の曲げに強く、また、幅方向の長さが小さくできるので、小型かつ軽量に構成され得る。
図7は、図2のB−B線の断面図である。図6及び図7に示されるように、本実施形態の側部フレーム4Bには、詳細が後述される位置決め部材11の位置を変更自在に保持するための長孔4dと、複数の位置決め孔4eとが形成されている。長孔4dは、側部フレーム4Bを、左右方向に貫通するのが望ましい。本実施形態の位置決め孔4eは、各側部フレーム4Bに5つずつ形成されている。位置決め孔4eは、側部フレーム4Bの上面に形成されるのが望ましい。
図2、図6及び図7に示されるように、本実施形態の側部フレーム4Bは、天板S2に接して端部分4aを支持する支持手段12を含んでいる。支持手段12は、天板S2の上面側に接する上面支持部12Aを含むのが望ましい。このような支持手段12は、側部フレーム4Bの端部分4aの位置を安定させることができる。
支持手段12は、天板S2の下面側に接する下面支持部12Bと、上面支持部12Aと下面支持部12Bとを固定する支持ノブ12Cとを含むのが望ましい。支持ノブ12Cは、工具を用いることなく締結可能であるのが望ましい。このような支持手段12は、フレーム枠4の取り付け、取り外しの際に工具が不要であり、作業時間を短縮することができる。
本実施形態の下面支持部12Bは、側部フレーム4Bからの突出量が変更可能である。このような下面支持部12Bは、フレーム枠4を一時的に取り付ける場合に、天板S2に接しない位置で固定して、フレーム枠4の取り付け作業をより容易することができる。一方、下面支持部12Bは、上面支持部12Aと協働して天板S2を挟み込むことで、より確実に端部分4aの位置を安定させることができる。
図6に示されるように、下面支持部12Bは、側部フレーム4Bの外側に延びる操作部12aを含むのが望ましい。このような下面支持部12Bは、側部フレーム4Bに対する突出量の変更が容易である。
各ベルト支持部4Cは、例えば、板状である。本実施形態のベルト支持部4Cは、側部フレーム4Bの端部分4aに一体に固着されている。ベルト支持部4Cは、その下方に吊り部材7を挿通するベルト挿通孔4cを有しているのが望ましい。このようなベルト支持部4Cは、簡易な構成で、吊り部材7を確実に支持することができる。
本実施形態のフレーム枠4の一対の側部フレーム4Bのそれぞれには、吊り部材7が連結される位置決め部材11が設けられている。位置決め部材11は、側部フレーム4Bに対する位置を容易に変更可能に構成されるのが望ましい。このため、踏み板8のプールPの水面H(図1に示す)に対する高さは、吊り部材7の長さ調整のみならず、位置決め部材11の位置を調節することによっても変更可能である。
図6及び図7に示されるように、位置決め部材11は、例えば、位置決めアーム11Aと、位置決めピン11Bと、2本の固定ピン11Cとを含んでいる。
本実施形態の位置決めアーム11Aは、例えば、側部フレーム4Bの上面及び左右の側面を覆うように、断面略コ字状で形成されている。位置決めアーム11Aの前端側は、枢軸11Dにより、側部フレーム4Bの長孔4dに保持されるのが望ましい。枢軸11Dは、例えば、一組のボルトとナットとから構成されている。このような位置決めアーム11Aは、踏み板8の高さの調整が容易である。
位置決め部材11は、例えば、枢軸11Dが挿通されるスライダー11Eを含んでいる。スライダー11Eは、断面形状が側部フレーム4Bの断面形状に相似であるのが望ましい。本実施形態のスライダー11Eは、側部フレーム4B内にスライド自在に挿入されている。このようなスライダー11Eは、枢軸11Dの向きを安定させることができ、位置決めアーム11Aの操作性を向上させることができる。
位置決めピン11Bは、側部フレーム4Bの複数の位置決め孔4eのいずれかに挿入可能に設けられている。本明細書では、位置決めピン11Bが側部フレーム4Bのいずれかの位置決め孔4eに挿入された状態を、位置決め部材11の固定状態という。一方、位置決めピン11Bがいずれの位置決め孔4eにも挿入されていない状態を、位置決め部材11の開放状態という。
図8は、開放状態の位置決め部材11を示す断面図である。図7及び図8に示されるように、位置決め部材11は、例えば、枢軸11Dを支点として回転されることで、開放状態と固定状態とを容易に変更可能である。本実施形態の位置決め部材11は、開放状態にすることによって、側部フレーム4Bに対し、その前後方向の位置をスムーズに変更することが可能である。
本実施形態の位置決め部材11は、枢軸11Dの移動範囲が、側部フレーム4Bに形成された長孔4dを移動可能な範囲に制限されるので、側部フレーム4Bから外れることがない。このような位置決め部材11は、操作が容易であり、側部フレーム4Bに対する位置を簡単に変更可能である。
図7に示されるように、2本の固定ピン11Cは、例えば、前後方向に隙間をあけて平行に固定されている。固定ピン11Cは、吊り部材7を連結するためのものである。本実施形態の吊り部材7は、その中間部7Aが2本の固定ピン11C間に通される。固定ピン11C間に通された中間部7Aには、浮動ピン13が挿入されるのが望ましい。
本実施形態の吊り部材7は、吊り部材7に張力が生じた際、2本の固定ピン11Cと浮動ピン13とにより、位置が固定される。このため、吊り部材7は、張力が生じることでその位置が確実に固定され、張力がゆるめられることで、容易に長さ調整をすることができる。
吊り部材7は、例えば、固定手段14により長さが固定されてもよい。本実施形態の固定手段14は、吊り部材7を挟み込むための一対の固定プレート14Aと、一対の固定プレート14Aを固定するための一対の固定ボルト14Bとを含んでいる。このような固定手段14は、吊り部材7の長さを固定するときに、確実に固定することができる。
図9は、踏み板8の分解斜視図である。図9に示されるように、本実施形態の踏み板8は、例えば、金属材料により構成され、内部に空間である中空部を有している。踏み板8の幅方向の両側には、中空部まで連通する一対のスリット8aが設けられるのが望ましい。本実施形態の踏み板8は、幅方向の両側面に側壁8Aを有している。側壁8Aには、例えば、貫通穴8bが形成されている。本実施形態の貫通穴8bは、踏み板8の中空部に進入した水を外に排出する機能を有している。
吊り部材7の端部7Bは、例えば、ループ状に折り返されて縫製されている。ループ状の端部7Bは、スリット8aから踏み板8内部に挿入されるのが望ましい。本実施形態の一対のスリット8aは、吊り部材7の幅に略等しい幅を有している。このため、吊り部材7は、踏み板8に対し、幅方向に動くおそれが少なく、踏み板8を安定して吊り下げることができる。
本実施形態の吊り部材7の端部7Bは、踏み板8の中空部に位置するループ部内に支持棒15が挿入されている。支持棒15は、踏み板8の側壁8Aの貫通穴8bから踏み板8の中空部に挿入されるのが望ましい。本実施形態の吊り部材7は、支持棒15により、踏み板8から抜け出ることなく踏み板8を支持する。このような吊り部材7と踏み板8との連結構造は、故障や破損のおそれが少なく、背泳用スタート補助装置1の耐久性を向上させることができる。
支持棒15は、その長さが踏み板8の側壁8A間の長さに略等しいのが望ましい。このような支持棒15は、支持棒15端部と側壁8Aとの隙間が少ないため、吊り部材7から抜け落ちるおそれが少ない。
踏み板8は、例えば、背泳者が足裏を当てる部分に、滑り止め8Bが設けられている。このため、踏み板8は、踏み板8を背泳者が強く蹴り出すときにも、足裏がずれにくく、背泳者が勢いよくスタートを行うことを可能としている。
図10は、他の実施形態の背泳用スタート補助装置20がスタート台S1に装着された状態の斜視図である。上述の実施形態と同一の機能を有する構成要素は、同一の符号が付されその説明が省略される。図10に示されるように、この実施形態の背泳用スタート補助装置20は、スタート台S1の天板S2の後方部分に取り付け可能な取付ブラケット2と、取付ブラケット2に、連結手段3を介して着脱自在に固定されるフレーム枠21とを含んでいる。
フレーム枠21の端部分21aには、例えば、変形自在な一対の吊り部材7を介して、横長の踏み板22が連結されている。この実施形態の踏み板22は、上述の踏み板8に対して、スリット(図示省略)の位置が異なるのみであるため、その説明が省略される。
この実施形態のフレーム枠21は、上述のフレーム枠4と同様、後部フレーム21Aと、一対の側部フレーム21Bと、各側部フレーム21Bの前端に位置するベルト支持部21Cとを含んでいる。このフレーム枠21は、上述のフレーム枠4に対して、側部フレーム21Bが短い。このようなフレーム枠21は、よりコンパクトに形成することができ、端部分21aを支持する支持手段が不要である。
以上、本考案の実施形態について、詳述したが、本考案は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施し得るのは言うまでもない。
1 背泳用スタート補助装置
2 取付ブラケット
3 連結手段
4 フレーム枠
4a 端部分
5 第1取付手段
6 第2取付手段
7 吊り部材
8 踏み板
P プール
S1 スタート台
S2 天板
S3 縁
2 取付ブラケット
3 連結手段
4 フレーム枠
4a 端部分
5 第1取付手段
6 第2取付手段
7 吊り部材
8 踏み板
P プール
S1 スタート台
S2 天板
S3 縁
Claims (9)
- プールのスタート台の矩形状の天板に取り付けられて使用される背泳者のスタートを補助するための背泳用スタート補助装置であって、
前記天板の後方部分に取り付け可能な取付ブラケットと、前記取付ブラケットに、連結手段を介して着脱自在に固定されるフレーム枠とを含み、
前記フレーム枠は、前記天板に取り付けられた前記取付ブラケットに固定されたときに、前記天板の幅方向の両外側に配置される一対の端部分を含み、
前記端部分には、変形自在な一対の吊り部材を介して、横長の踏み板が連結されており、
前記取付ブラケットは、前記天板を上下方向に挟み込み可能な第1取付手段と、前記天板の縁を前後方向に挟み込み可能な第2取付手段とを含む、
背泳用スタート補助装置。 - 前記取付ブラケットは、前記天板の縁に装着可能な断面コ字状の第1ブラケットを含み、
前記第1取付手段は、前記第1ブラケットの第1ネジ孔に取り付けられ、かつ、前記取付ブラケットが前記天板に取り付けられたときに、前記天板の縁の下方から締め付け可能な一対の第1ボルトを含む、請求項1に記載の背泳用スタート補助装置。 - 前記取付ブラケットは、断面L字状の第2ブラケットを含み、
前記第2取付手段は、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとを締め付け可能な一対の第2ボルトを含む、請求項2に記載の背泳用スタート補助装置。 - 前記連結手段は、一対のピンである、請求項1ないし3のいずれかに記載の背泳用スタート補助装置。
- 前記フレーム枠は、前記天板に取り付けられた前記取付ブラケットに固定されたときに、前記天板の後方に配置される後部フレームを含み、
前記連結手段は、前記取付ブラケットと前記後部フレームとを固定する、請求項1ないし4のいずれかに記載の背泳用スタート補助装置。 - 前記フレーム枠は、前記天板に取り付けられた前記取付ブラケットに固定されたときに、前記天板の左右両側に配置される一対の側部フレームを含み、
前記側部フレームは、前記天板に接して前記端部分を支持する支持手段を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の背泳用スタート補助装置。 - 前記側部フレームのそれぞれには、前記吊り部材が連結される位置決め部材が設けられる、請求項6に記載の背泳用スタート補助装置。
- 前記位置決め部材は、前記側部フレームに対する位置を変更可能である、請求項7に記載の背泳用スタート補助装置。
- 前記支持手段は、前記天板の上面側に接する上面支持部と、前記天板の下面側に接する下面支持部とを含み、
前記下面支持部は、前記側部フレームからの突出量が変更可能である、請求項6ないし8のいずれかに記載の背泳用スタート補助装置。
Priority Applications (1)
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JP2019002191U JP3222841U (ja) | 2019-06-18 | 2019-06-18 | 背泳用スタート補助装置 |
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JP3222841U true JP3222841U (ja) | 2019-08-29 |
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Family Applications (1)
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JP2019002191U Active JP3222841U (ja) | 2019-06-18 | 2019-06-18 | 背泳用スタート補助装置 |
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JP (1) | JP3222841U (ja) |
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2019
- 2019-06-18 JP JP2019002191U patent/JP3222841U/ja active Active
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