JP3222835B2 - 炊飯ジャー - Google Patents

炊飯ジャー

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JP3222835B2
JP3222835B2 JP18270298A JP18270298A JP3222835B2 JP 3222835 B2 JP3222835 B2 JP 3222835B2 JP 18270298 A JP18270298 A JP 18270298A JP 18270298 A JP18270298 A JP 18270298A JP 3222835 B2 JP3222835 B2 JP 3222835B2
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rice cooker
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淳一 堀田
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Zojirushi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は炊飯ジャーに関
し、特にその保温手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炊飯ジャーは、一般にジャー本体の内部
に外釜部材を設け、その外釜部材の底部外面に加熱装置
を保持せしめ、その外釜部材の内側に内釜を出入れ自在
に収納した構成である。上記の加熱装置としては電磁誘
導加熱が用いられる。また、上記の外釜部材は合成樹脂
(PET等)により形成され、電磁誘導の影響のない部
分では金属も用いられる。また外釜の内面は黒色に着色
される。
【0003】上記の如き炊飯ジャーにおいて、その全体
形状のサイズアップをもたらすことなく保温性能を向上
させる有効な手段として、上記の外釜部材の内面に金属
光沢層を設けて内釜から外部に放射される輻射熱を反射
させ、熱が外部へ逃げないようにした発明を、本出願人
は先に特許出願している(特願平9−349385号参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の手段は有効な保
温手段であるが、金属光沢層を形成するための塗料は通
常のものであり、焼付け温度が高い(300℃)ため、
焼付け処理時に外釜部材に熱的影響が及び、変形を与え
るおそれがある。
【0005】そこで、この発明は外釜部材の内面に金属
光沢層を形成するにあたり、焼付けを必要としないか、
又は低温焼付けを可能にすることにより、作業の能率化
を図り、また外釜部材に熱的影響を与えないようにする
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、ジャー本体の内部に設けた外釜部材
の外面に加熱装置を保持せしめ、上記外釜部材の内側に
内釜を出入れ自在に収納してなる炊飯ジャーにおいて、
上記外釜部材の内面に、マイカ又はアルミニウムを主原
料とする耐熱塗料を第1液となし、硬化剤を第2液とな
す2液性塗料を混合して金属光沢層を形成した構成とし
たものである。
【0007】また、上記の外釜部材の下半部が上記の加
熱装置に対向した内底部材により、また上半部が上記内
釜の外周面に対向した内胴部材により構成され、上記金
属光沢層を上記内底部材の内面にのみ、又は内底部材と
内胴部材の両方の内面に形成した構成とすることができ
る。
【0008】更に、上記の金属光沢層を焼付けにより硬
化させた構成をとることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態
の炊飯ジャーは、ジャー本体1とこれに開閉自在に取付
けられた蓋2及びジャー本体1に着脱自在に収納された
内釜3とにより構成される。ジャー本体1はその内部に
外釜部材4が設けられる。
【0010】外釜部材4は、下半部の内底部材5と、上
半部の内胴部材6とにより構成され、内底部材5の下面
に電磁誘導コイルとフェライトとからなる加熱装置7が
保持される。また、内底部材5の一部に温度センサー8
が内釜3に接触するように取付けられる。また上記の内
胴部材6の外周面に保温ヒーター10が装着される。
【0011】上記の内底部材5は耐熱性の合成樹脂(P
ET等)により形成され、内胴部材6はステンレス鋼に
より構成される。その内底部材5の内面にのみ、または
内底部材5と内胴部材6の両方の内面に、金属光沢層9
が塗装、めっき、溶射、蒸着、別部品の追加等により形
成される。
【0012】上記の金属光沢層9を形成する塗料は、光
沢材としてアルミペーストまたはパールマイカを含み、
アクリルポリオールをベースとする第1液と、イソシア
ネート類を主材料とする硬化剤を第2液とする2液混合
型の耐熱塗料である。その1例を挙げれば次の通りであ
る。 <第1液 > ベース アルミペースト(又はパールマイカ) 6.0% 沈降防止剤ペースト 3.0% アクリルポリオールワニス 55.0% 変性シリコーン樹脂ワニス 5.0% レベリング剤 0.1% 溶剤 30.9% <第2液> 硬化剤 イソシアネート類 70.0% 溶剤 30.0% <混合比> 第1液/第2液=80/20 (重量比) <耐熱温度> 最大150℃、短時間 250℃ 上記の2液性塗料はこれを対象面に塗布等により積層す
ることにより、短時間で硬化するが、焼付けによって一
層迅速に硬化させることができる。焼付けの条件は、8
0℃〜100℃にて、20分〜40分である。上記の耐
熱塗料は、外釜部材4の耐熱温度(150℃)より低い
温度で焼付けることができ、また製品の異常温度上昇温
度(200℃)より高い耐熱性を有している。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、金属
光沢材を含む耐熱塗料と硬化剤との2液性塗料により、
外釜部材の内面に金属光沢層を形成するものであるか
ら、耐熱塗料の硬化が促進され、作業能率が向上する。
更に焼付け処理を行なうことにより一層作業能率を向上
させることができる。また低温焼付けが可能なので、外
釜部材が熱影響を受けにくく、焼付け時の変形を生じさ
せない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態の断面図 (b)同上の一部拡大断面図
【符号の説明】
1 ジャー本体 2 蓋 3 内釜 4 外釜部材 5 内底部材 6 内胴部材 7 加熱装置 8 温度センサ− 9 金属光沢層 10 保温ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャー本体の内部に設けた外釜部材の外
    面に加熱装置を保持せしめ、上記外釜部材の内側に内釜
    を出入れ自在に収納してなる炊飯ジャーにおいて、上記
    外釜部材の内面に、マイカ又はアルミニウムを主原料と
    する耐熱塗料を第1液となし、硬化剤を第2液となす2
    液性塗料を混合して金属光沢層を形成したことを特徴と
    する炊飯ジャー。
  2. 【請求項2】 上記の外釜部材の下半部が上記の加熱装
    置に対向した内底部材により、また上半部が上記内釜の
    外周面に対向した内胴部材により構成され、上記金属光
    沢層を上記内底部材の内面にのみ、又は内底部材と内胴
    部材の両方の内面に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の炊飯ジャー。
  3. 【請求項3】 上記の金属光沢層を焼付けにより硬化さ
    せたことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯ジャ
    ー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105167628A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 小米科技有限责任公司 电磁烹饪设备的内胆加热方法及装置、电子设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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