JP3222508U - 複合層構造と加飾成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い硬度と高い引張特性を同時に具え、高光沢の表面、つや消し面及びさまざまな幾何学的なテクスチャード効果を有し、後続のインモールド加飾技術またはアウトモールド加飾に適した、複合層構造を有するフィルムと加飾成形品を提供する。【解決手段】フィルムは、第1層102と、第2層104とを有する複合層構造100を有する。第2層104は第1層102上に配置される。第2層104の材料と第1層102の材料は異なる。複合層構造100のフィルムは、共押出フィルム成形法によって形成され、厚さが0.01mmから1mmの間である。【選択図】図1

Description

本実用新案は複合層構造および加飾成形品に関するものである。
一般に、特定の視覚効果を発揮させて、物体の外観の変化性を増すために、物体の外殻表面上に形成するパターンまたは文字等の加飾は、主にスプレー(spraying)又は印刷(printing)によって形成される。従来の成形方法では、関連製品の外殻が完成した後に、スプレーなどの方法で硬化層を外殻表面にコーティングしているが、このような方法は工程が煩雑であり、歩留まりが劣り、また有機溶剤ガスの汚染が発生し、多くの公害問題をもたらす。また、スプレー工法は時間がかかり、工程が複雑で、厚さの均一性が低いという欠点があるため、大量生産には適していない。
上述の問題を解決するために、インモールド加飾(In−Mold Decoration,IMD)またはアウトモールド加飾(Out Mold Decoration,OMD)のような、加飾フィルムを使用する様々な特定の加飾工程が提案されており、これらが物体表面にパターンやテキストを形成する別の選択肢となっている。
現在、インモールド加飾技術において一般的に使用されている高分子材料には、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)、ポリメタクリル酸メチルとも呼ばれるポリメチルメタクリレート(methyl methacrylate),PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET,Polyethylene Terephthalate)およびアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(Acrylonitrile Butadiene Styrene,ABS)が含まれる。しかしながら、PCとABSとからなる基材の硬度は低く、基材の面が破損しやすいため、多くは保護層をコーティングすることで基材表面の硬度および耐擦傷性を増加させる。一方、PMMAからなる基材は、硬度が高いが、成形時に割れやすいため、ホットプレス加工が困難である。
本考案は、高い硬度と高い引張特性を同時に具え、高光沢の表面、つや消し面及びさまざまな幾何学的なテクスチャード効果を有し、後続のインモールド加飾技術またはアウトモールド加飾に適した、複合層構造と加飾成形品を提供する。
本考案は、第1層と第2層を含む、複合層構造を提供する。第2層は第1層上に配置される。第2層の材料は、第1層の材料と異なる。複合層構造は共押出フィルム成形法によって形成され、複合層構造の厚さは0.01mmから1mmの間である。
本考案の実施形態の一つでは、第1層の材料はアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(Acrylonitrile Butadiene Styrene,ABS)、ポリカーボネート(Polycarbonate,PC)、ポリプロピレン(Polypropylene,PP)、ポリウレタン(Polyurethane,PU)、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(Acrylonitrile Styrene acrylate copolymer,ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(ACRYLONITRILE−STYRENE,SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(Methyl methacrylate Acrylonitrile Butadiene Styrene,MABS)、ポリスチレン(Polystyrene,PS)、MMAスチレン共重合体(MMA Styrene Copolymer,MS)、またはそれらの組み合わせを含む。
本考案の実施形態の一つでは、第2層の材料は、ポリメチルメタクリレート(Poly(methyl methacrylate),PMMA)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体(SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合多(MABS)、ポリスチレン(PS)、MMAスチレン共重合体(MS)、またはそれらの組み合わせを含む。
本考案の実施形態の一つでは、第1層と第2層の間に混合領域があり、混合領域は第1層の材料と第2層の材料とを含む。
本考案の実施形態の一つでは、前記第1層、第2層または前記層の両方が、カラーマスターバッチ、顔料、パールパウダー、またはそれらの組み合わせをさらに含み、複合層構造に色、真珠光沢、光沢表面、鏡面、または他の視覚効果を具えさせる。
本考案の実施形態の一つでは、前記複合層構造は透明複合層構造である。
本考案は、ワークピースと前記複合層構造を含む加飾成形品を提供する。複合層構造は、接着層を介してワークピースの外面に貼り付けられる。
本考案の実施形態の一つでは、前記加飾成形品はさらに加飾成形品と接着層の間に配置された加飾層を含む。
本考案の実施形態の一つでは、前記ワークピース外面の材料はプラスチック、樹脂、金属、炭素繊維、ガラス、またはそれらの組み合わせを含む。
本考案の実施形態の一つでは、前記ワークピースは、電子装置のケーシングまたは部品、車輛のケーシングまたは部品、あるいはそれらの組み合わせを含み、車輛のケーシングまたは部品は車輛の内装、車輛の外装、および車輛のロゴ(logo)、車輛のダッシュボード、インテリジェントキー(intelligent key,I−key)、エンジンスタートボタン、またはそれらの組み合わせを含む。
上記に基づき、本考案は異なる材料を有する第1層と第2層を組み合わせて複合層構造を形成し、高い硬度と高い引張特性を同時に複合層構造に具えさせるとともに、押出後のプレスホイール上で各種のテクスチャ効果の処理(例えば光沢面、つや消し及び幾何学的なテクスチャード)を行うことでき、後続のインモールド加飾又はアウトモールド加飾に適用することができる。
発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
本考案の実施形態の一つによる複合層構造の断面図である。 本考案の第1実施形態の複合層構造の製造方法を示すフローチャートである。 図2の第1スクリューの側面図である。 本考案の第2実施形態の複合層構造の製造方法を示すフローチャートである。 本考案の実施形態の一つの加飾成形品の断面図である。 本考案の第3実施形態による加飾成形品の製造方法のステップフロー図である。 本考案の第4実施形態による加飾成形品の製造方法のステップフロー図である。
以下において、添付の図面を参考として、本考案を更に詳細に説明する。しかしながら、本考案は多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されない。以下の実施形態で使用される「上」、「下」などの方向の用語は単に添付図面の向きを参照するためのものであり、したがって使用される方向の用語は詳細な説明に用いることを目的としたものであり、本考案を限定するものではない。また、図中の層の厚さや領域は、明確化のために拡大されている。同一または類似の符号は、同一または類似の部材を示しており、以下の段落では逐一説明しない。
図1は、本考案の実施形態の一つによる複合層構造の断面図である。
図1を参照すると、本考案の実施形態は、第1層102および第2層104を含む複合層構造100を提供する。第2層104は第1層102上に配置される。実施形態の一つでは、第1層102の材料は、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(MABS)、ポリスチレン(PS)、MMAスチレン共重合体(MS)、またはそれらの組み合わせを含む。本考案の実施形態の一つでは、第2層104の材料は、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(MABS)、ポリスチレン(PS)、MMAスチレン共重合体(MS)、またはそれらの組み合わせを含む。本実施形態では、第1層102の材料と第2層104の材料は異なる。例えば、第1層102の材料はアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)でもよく、第2層104の材料は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)でもよい。
実施形態の一つでは、複合層構造100は共押出フィルム成形法によって形成される。したがって、第1層102と第2層104の間に混合領域106を有する。混合領域106は、第1層102の一部と第2層104の一部とを含む。すなわち、混合領域106は第1層102の材料と第2層104の材料を含む。例えば、混合領域106はアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体およびポリメチルメタクリレートを含む。いくつかの実施形態において、混合領域106中のアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体は、ポリメチルメタクリレートと混在してもよい。代替となる実施形態では、混合領域106中のポリメチルメタクリレートはアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体上に配置してもよい。以下の段落では、複合層構造100の製造方法を詳細に説明するので、ここでは詳細に説明しない。
実施形態の一つでは、複合層構造100の第1層102は、カラーマスターバッチ、顔料、パールパウダー又はそれらの組み合わせをさらに含み、複合層構造100に色、真珠光沢、光沢表面、鏡面または他の視覚効果を具えさせる。たとえば、複合層構造100はピアノブラックまたは銀メッキの加飾効果を具えることができる。しかし、本考案はこれに限定されるものではなく、他の実施形態では、複合層構造100の第2層104は、カラーマスターバッチ、顔料、パールパウダー、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。代替となる実施形態では、複合層構造100の第1層102と第2層104の両方が、マスターバッチ、顔料、パールパウダー、またはそれらの組み合わせを含み得る。別の実施形態では、複合層構造100は透明複合層構造でもよい。
実施形態の一つでは、複合層構造100の厚さは0.01mmから1mmの間である。代替となる実施形態では、複合層構造100の外観表面の光沢度(すなわち、光沢度計を使用して60度の角度で測定された面光沢)は約80%以上である。他の実施形態では、複合層構造100の密度は約1.06g/mlより大きい。しかし、本考案はこれに限定されるものではなく、他の実施形態では、材料の違いによって複合層構造100の厚さ、輝度均一性、密度などの特性を調整することができる。
図2は本考案の実施形態の一つの複合層構造の製造方法を示すフローチャートである。図3は、図2の第1スクリューの側面図である。本実施形態の複合層構造100は、二層または多層の共押出フィルムブロー成形機によって形成することができるが、本考案はそれに限定されない。
図2を参照すると、第1材料は共押出フィルムブロー成形機の第1スクリュー10に供給され、第2材料は共押出フィルムブロー成形機の第2スクリュー20に供給される。実施形態の一つにおいて、第1材料は、図1の第1層102を形成するのに用い、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(MABS)、ポリスチレン(PS)、MMAスチレン共重合体(MS)またはそれらの組み合わせを含む。第2材料は、図1の第2層104を形成するのに用い、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(MABS)、ポリスチレン(PS)、MMAスチレン共重合体(MS)またはそれらの組み合わせを含む。この本実施形態では、第1材料と第2材料は異なる。例えば、第1材料はアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)でもよく、第2材料は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)でもよい。いくつかの実施形態では、第1材料の含有量は70重量%から90重量%であり、第2材料の含有量は20重量%から30重量%であるが、本考案はこれらに限定されない。
実施形態の一つでは、スクリューは押出プロセスにおけるメルト接着剤の供給ユニットであり、またメルト接着剤の品質を左右する重要な部分でもある。つまり、スクリューの主な機能は、固形プラスチックの溶融、メルト接着剤の輸送、プラスチックの均質化、そしてダイからの溶融押出に必要な圧力を提供することである。具体的には、図3に示すように、第1のスクリュー10は、その機能によって、供給部(Feeding section)12、圧縮部(Compression section)14、計量部(Metering section)16に大別することができる。他のスクリュー20、30、40(図4に示す)も同じ機能を有するが、ここでは逐一説明しない。
実施形態の一つでは、供給部12(固体輸送部とも呼ばれる)の目的は、固体のプラスチック粒子を圧縮して、スムーズに前方に押動かすことである。この段階の輸送方法は、スクリューの牽引ガイド輸送に頼るものであり、つまりプラスチックとスリーブの内側の摩擦力と、プラスチックとスクリュー表面の摩擦力の差を利用して、固体プラスチック(ここでは第1材料を指す)を前方へ推し進める。プラスチックとスリーブとの間の摩擦力と、プラスチックとスクリュー表面との間の摩擦力との間の差が大きいほど、輸送能力は大きくなる。プラスチックとスリーブとの間の摩擦力を増大させるために、スリーブの表面に幾つかのスクリューと平行な長手方向の溝を彫り込むことにより、摩擦力を大幅に高めることができ、第1材料をスクリューの回転に沿ってではなく、スクリュー軸に沿って前進させ、これにより固体輸送部の能力を増加させる。
実施形態の一つでは、圧縮部(溶融部とも呼ばれる)14が供給部12の末端に配置され、ここでの長手方向の溝の溝深さはスクリュー方向に沿って徐々に小さくなる。第1材料が供給部12から圧縮部14に輸送されると、第1材料の固体粒子の摩擦熱と外部加熱によりプラスチックが溶融し始め、溶融後にプラスチックの体積が縮小し始め、プラスチックの体積縮小に合うように溝深さを小さくする必要がある。また、溝の深さが浅くなるにつれて流れが圧迫され、この部分の圧力が徐々に大きくなり、第1材料に対する加圧効果が生じる。
実施形態の一つでは、計量部(メルト接着剤輸送部とも呼ばれる)16は、第1スクリュー10における流量制御の最後の領域である。メルト接着剤がこの領域に入ると、第1スクリュー10の前端におけるダイの背圧抵抗に抵抗するように、十分に混合されて加圧される。
再び図2を参照すると、第1材料を第1スクリュー10に供給し、第2材料を第2スクリュー20に供給した後、合流部50で合流して複合材料を形成するために、共押出フィルム成形法45が実行される。続いて、前記複合材料は、延伸部60の縦方向および/または横方向に延伸された後、複合層構造100aに形成されてもよい。ここでの複合層構造100aの構成および材料は、図1の複合層構造100の構造及び材料と類似であり、ここでは再度の説明はしない。実施形態の一つでは、合流部50と延伸部60との間に更に冷却成形ステップが含まれる。
この場合、第1の実施形態の複合層構造100aは透明複合層構造であってもよい。しかし、本考案はこれに限定されるものではなく、他の実施形態では、共押出フィルム成形法45の前に、先に第1材料をカラーマスターバッチ、顔料、パールパウダーおよび関連添加剤と混練して混合物を形成してもよい。次に、混合物と第2材料に対して共押出フィルム成形法45を行い、別の複合層構造を形成し、前記複合層構造に色、真珠光沢、光沢表面、鏡面、つや消しまたは他の視覚効果を具えさせる。
また、共押出フィルム成形法45を行った後に、押出後のプレスホイール上で各種のテクスチャ効果の処理(例えば光沢面、つや消し及び幾何学的なテクスチャード)を行ってもよい。
図4は、本考案の第2実施形態の複合層構造の製造方法を示すフローチャートである。第2実施形態の複合層構造100bは染色効果を有していてもよく、詳細な製造方法は以下の通りである。
図4を参照すると、第1材料が共押出フィルムブロー成形機の第1スクリュー10に供給され、第2材料が共押出フィルムブロー成形機の第2スクリュー20に供給される。第1材料および第2材料の種類および含有量は上記段落で詳細に説明されているので、ここでは説明しない。また、第2の実施形態の製造方法では、更に、共押出フィルムブロー成形機の第3スクリュー30に第3材料を提供し、共押出フィルムブロー成形機の第4スクリュー40に第4材料を提供する。実施形態の一つでは、第3材料は、カラーマスターバッチ、顔料、パールパウダー又はそれらの組み合わせを含み、色、真珠光沢、光沢表面、鏡面または他の視覚効果を提供する。第4材料は、潤滑剤、分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、またはそれらの組み合わせの添加剤を含んでもよい。
図4に示されるように、第1材料、第2材料、第3材料、および第4材料が、合流部50で合流して複合材料を形成するために、共押出フィルム成形法45が実行される。続いて、延伸部60で縦方向および/または横方向に延伸された後、複合層構造100bを形成してもよい。ここでの複合層構造100bの構成および材料は、図1の複合層構造100の構成及び材料と類似であり、ここでは再度の説明はしない。第2の実施形態の複合層構造100bの第1層(第1材料)は、共押出フィルム成形法45で染色処理が行われて、複合層構造100bに色、真珠光沢、光沢表面、鏡面または他の視覚効果を具えさせることができることに留意されたい。したがって、本実施形態の複合層構造100bは、別途の印刷工程を必要とせずに加飾的効果を達成することができ、それによってコストを削減し、歩留まりを改善する効果を達成する。
図2及び図4の実施形態は、二層の複合層構造の製造方法しか示していないが、本考案はこれに限定されない。他の実施形態では、二層または多層以上の共押出フィルムブロー成形機を使用して、二層または多層以上の複合層構造を形成することができる。
図5は、本考案の実施形態の一つの加飾成形品の断面図である。
図5を参照すると、本実施形態では、複合層構造100、加飾層110、接着層120、およびワークピース200を含む加飾成形品1を提供する。複合層構造100の構成および材料は前述の段落で詳細に説明されているので、ここでは説明しない。
図5に示すように、複合層構造100の第1層102の表面102a上に加飾層110を配置して、加飾層110を有する複合層構造100’を形成することができる。実施形態の一つでは、複合層構造100が透明複合層構造であるとき、加飾層110によって異なる視覚効果を達成することができる。ただし、本考案はこれに限定されるものではなく、複合層構造100が染色効果によって既に色、真珠光沢、光沢表面、鏡面または他の視覚効果を有する場合、加飾層110を省略してもよい。
実施形態の一つでは、加飾層110は、印刷法、スプレー法、電気めっき法、蒸着法、スパッタリング法、またはそれらの組み合わせによって形成することができる。例えば、加飾層110は、印刷インクまたは印刷材料から構成されてもよく、それらは、例えば、それぞれ単一の色、複数の色、または所望のパターンを呈する単層インク層、多層インク層、またはパターン化インク層であってよい。加飾層110は、使用者や観察者の視覚効果を豊かにするために、複合層構造100のパターンや色を多様化し増やすことができる。代替となる実施形態では、加飾層110は、グラビア印刷(gravure printing)法、スクリーン印刷(screen printing)法、オフセット印刷(offset printing)法、反転印刷(reverse printing)法またはインクジェット印刷法などの適切な印刷法によって形成してもよい。他の実施形態では、加飾層110の材料は、たとえば無機材料が混合された、ポリウレタン(polyurethane,PU)、ポリアクリレート(Polyacrylate)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate,PET)、エチレン、プロピレン、高級オレフィンのポリオレフィン(polyolefin,PO)、ポリメチルメタクリレート(Polymethylmethacrylate,PMMA)、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(Acrylonitrile Styrene acrylate copolymer,ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(ACRYLONITRILE−STYRENE,SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(Methyl methacrylate Acrylonitrile Butadiene Styrene,MABS)、ポリスチレン(Polystyrene,PS)、MMAスチレン共重合体(MMA Styrene Copolymer,MS)のような適切な材料であり得る。
図5に示すように、複合層構造100’はワークピース200の外面200a上に接着層120を介して貼り付けられ、加飾成形品1を形成する。実施形態の一つでは、接着層120は、例えば、ホットメルト接着剤、UV硬化型接着剤、光硬化型接着剤、電子硬化型接着剤、またはそれらの組み合わせであり得る。例えば、接着層120の材料は、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリメタクリレート(polymethacrylate)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリウレタン(polyurethane)、ポリエステル(polyester)、ポリアミド(polyamide)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、エチレン酢酸ビニル共重合体(ethylene vinyl acetate copolymer,EVA)、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体(Acrylonitrile Styrene acrylate copolymer,ASA)、アクリロニトリルスチレン共重合体(ACRYLONITRILE−STYRENE,SAN)、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(Methyl methacrylate Acrylonitrile Butadiene Styrene,MABS)、ポリスチレン(Polystyrene,PS)、MMAスチレン共重合体(MMA Styrene Copolymer,MS)、熱可塑性エラストマー(thermoplastic elastomer)、または上記材料の共重合体、混合物または複合材料の少なくとも1つの材料であり得る。
図6は、本考案の第3実施形態による加飾成形品の製造方法のステップフロー図である。図7は、本考案の第4実施形態による加飾成形品の製造方法のステップフロー図である。
図5は、複合層構造100が、ワークピース200の外面200a上に接着層120を介して貼り付けされて、形成された加飾成形品1を示す。この加飾成形品1は、図6の製造方法(例えば、インモールド加飾)または図7の製造方法(例えば、アウトモールド加飾)で製造することができる。
詳細には、図6を参照すると、第1実施形態の加飾成形品の製造方法のステップS100は、以下の通りである。まず、ステップS102において、複合層構造を得る。この複合層構造は、例えば、前述の図5に示す複合層構造100、または加飾層110を有する複合層構造100’でもよい(以下、複合層構造100と称する)。複合層構造100の組成は前述の段落で説明されているのでここでは説明しない。
次に、ステップS104において、複合層構造100をインモールド加飾金型内に配置する。詳細には、インモールド加飾金型は中空のキャビティを含む。このキャビティは表面を有する。その後、複合層構造100がキャビティの表面の少なくとも一部を覆うように、複合層構造100がキャビティの表面に貼り付けられる。代替される実施形態では、ステップS106を実行する前に、選択的に加熱プリフォームを実行し、型抜き、レーザ切断、またはウォータージェット切断を利用して余分な複合層構造を除去することができる。
次に、ステップS106において、インモールド加飾金型のキャビティ内に成形材料を注入し、成形材料と複合層構造100とを相互結合させる。実施形態の一つでは、成形材料は、例えば、プラスチック材料、樹脂材料、金属材料、炭素繊維材料、またはガラスなどの適切な成形材料でもよい。
その後、ステップS108において、成形材料を冷却して、ワークピース200を形成する。ワークピース200は、本考案による加飾成形品の応用によって決定され、それは、電子装置のケーシングまたは部品、車輛のケーシングまたは部品、あるいはそれらの組み合わせであり得る。例えば、ワークピース200は、例えば、携帯電話、デジタルカメラ、携帯情報端末(personal digital assistant,PDA)、ノートブックコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タッチパネル、テレビ、全地球測位システム(globe position system,GPS)装置、およびカーモニタ、ナビゲーション、ディスプレイ、デジタルフォトフレーム、DVDプレーヤー、車輛の内装トリムパネル(例えばハンドル、トリム、タッチフロントパンパーなど)、車輛の外装トリムパネル(外装ハンドル、バックドアトリムなど)、車輛のダッシュボード、車輛のロゴ、インテリジェントキー(intelligent key,I−key)、エンジンスタートボタン、時計、ラジオ、玩具、腕時計、またはその他の電力を必要とする電子製品で使用されるケーシングまたはコンポーネントでもよい。しかしながら、本考案はワークピース200の形状および構造を限定するものではなく、インモールド加飾技術によって完成することができるワークピース200の形状および構造はすべて本考案の範囲内である。
次に、ステップS110において、インモールド加飾金型から加飾成形品1を取り出す。得られた加飾成形品1は、前述の図5で詳細に説明されているので、ここでは再度の説明はしない。
一方、加飾成形品1はアウトモールド加飾によって製造してもよい。図7を参照すると、第2実施形態の加飾成形品の製造方法のステップS200の流れは以下の通りである。まず、ステップS202において、ワークピース200を提供する。実施形態の一つでは、ワークピース200は、本考案による加飾成形品の応用によって決定され、それは、電子装置のケーシングまたは部品、車輛のケーシングまたは部品、あるいはそれらの組み合わせであり得る。代替の実施形態では、ワークピース200の外面200aの材料はプラスチック、樹脂、金属、炭素繊維、ガラス、または他の既に成形された各種のケーシング材料でもよく、例えば適切な前処理プロセスを経て、所望の特性を有するワークピースを作製してもよい。例えば、ワークピースの材料がプラスチックである場合、射出成形型による射出成形工程を経てプラスチックワークピース(プラスチックケーシングなど)を得ることができる。あるいは、ワークピースの材料が金属である場合、先ずその金属に対して表面処理を行って金属ワークピース(金属ケーシングなど)を得てもよい。
次に、ステップS204において、複合層構造を提供する。この複合層構造は、例えば、前述の図5に示す複合層構造100、または加飾層110を有する複合層構造100’でもよい(以下、複合層構造100と称する)。複合層構造100の組成は前述の段落で説明されているのでここでは説明しない。
その後、ステップS206において、ワークピース200と複合層構造100が、治具中に配置される。なお、ステップS206を行う前に、最終製品の必要に応じて選択的に治具を設計し、治具の準備を行ってもよいことに留意する。
次に、ステップS208において、高圧加飾成形工程を行い、接着層120を介してワークピース200の外面200a上に複合層構造100を貼り付ける。したがって、接着層120は加飾層110とワークピース200の間に配置される。詳細には、高圧加飾成形法は、例えば、先ず複合層構造100を加熱軟化する工程を行ってもよい。実施形態の一つでは、前記加熱軟化工程の温度は80℃から150℃の間であり得、加熱軟化工程は30秒から180秒の間であり得る。次に、複合層構造100とワークピース200を接触させて加圧工程を行う。その後、複合層構造100に対して高圧真空成形工程を行い、複合層構造100をワークピース200に貼り付ける。最後に、型抜き、レーザ切断、またはウォータージェット切断を選択的に利用して、余分な複合層構造を除去することができる。つまり、本実施形態では、アウトモールド加飾により、複合層構造100とワークピース200の外面200aの一部とを密着させることができる。
まとめると、本考案は、後続のインモールド加飾またはアウトモールド加飾に適用することができるよう、異なる材料を有する第1層と第2層を組み合わせて複合層構造を形成し、高い硬度と高い引張特性を同時に複合層構造に具えさせる。また、本考案は、複合層構造を形成する際に染色処理を行うことができる加飾成形品の製造方法を提供することにより、前記複合層構造は別途の印刷工程なしに加飾飾効果を得ることができ、これによってコストダウン及び歩留まりの向上を達成することができる。
以上のごとく、この考案を実施形態により開示したが、もとより、この考案を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この考案の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その実用新案権保護の範囲は、実用新案請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
1 加飾成形品
10 第1スクリュー
12 供給部
14 圧縮部
16 計量部
20 第2スクリュー
30 第3スクリュー
40 第4スクリュー
45 共押出フィルム成形法
50 合流部
60 延伸部
100、100a、100b、100’ 複合層構造
102 第1層
104 第2層
106 混合領域
110 加飾層
120 接着層
200 ワークピース
200a 外面
S100、S102、S104、S106、S108、S200、S202、S204、S206、S208 ステップ

Claims (10)

  1. 第1層と、
    前記第1層上に配置される第2層とを有し、
    前記第2層の材料と前記第1層の材料は異なり、共押出フィルム成形法によって形成され、厚さが0.01mmから1mmの間である、複合層構造。
  2. 前記第1層の材料が、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレン-アクリレート共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリスチレン、MMAスチレン共重合体、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の複合層構造。
  3. 前記第2層の材料が、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリウレタン、アクリロニトリルスチレンアクリレート共重合体、アクリロニトリルスチレン共重合体、メチルメタクリレートアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合多、ポリスチレン、MMAスチレン共重合体、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の複合層構造。
  4. 前記第1層と前記第2層の間に混合領域があり、前記混合領域は前記第1層の材料と前記第2層の材料とを含む、請求項1に記載の複合層構造。
  5. 前記第1層が、カラーマスターバッチ、顔料、パールパウダー、またはそれらの組み合わせをさらに含み、前記複合層構造に色、真珠光沢、光沢表面、鏡面、または他の視覚効果を具えさせる、請求項1に記載の複合層構造。
  6. 前記複合層構造は透明複合層構造である、請求項1に記載の複合層構造。
  7. ワークピースと、
    接着層を介して前記ワークピースの外面上に貼り付けられた請求項1から6の何れか一項に記載の複合層構造と、を含む、加飾成形品。
  8. 前記加飾成形品と前記接着層の間に配置された加飾層を更に含む、請求項7に記載の加飾成形品。
  9. 前記ワークピース外面の材料がプラスチック、樹脂、金属、炭素繊維、ガラス、またはそれらの組み合わせを含む、請求項7に記載の加飾成形品。
  10. 前記ワークピースは、電子装置のケーシングまたは部品、車輛のケーシングまたは部品、あるいはそれらの組み合わせを含み、車輛のケーシングまたは部品は車輛の内装、車輛の外装、および車輛のロゴ、車輛のダッシュボード、インテリジェントキー、エンジンスタートボタン、またはそれらの組み合わせを含む、請求項7に記載の加飾成形品。
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