JP3222406B2 - 鋼管トラスの格点部における鋼管部材の接合構造 - Google Patents

鋼管トラスの格点部における鋼管部材の接合構造

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JP3222406B2
JP3222406B2 JP18892997A JP18892997A JP3222406B2 JP 3222406 B2 JP3222406 B2 JP 3222406B2 JP 18892997 A JP18892997 A JP 18892997A JP 18892997 A JP18892997 A JP 18892997A JP 3222406 B2 JP3222406 B2 JP 3222406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁、建屋など多
くの建築物の骨格構造として広く採用されている鋼管ト
ラスの格点部における鋼管部材の接合構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トラス構造は、橋梁、建屋など多くの建
築物の骨格構造として広く採用されている。例えば、図
25に示す例では、斜材1と、斜材1によって組まれた
上弦材2及び下弦材3によって橋梁4が構成され、この
橋梁4が複数の橋脚5の上端で支持されて橋が構築さ
れ、上弦材2の上に道路又は鉄道が構築される。
【0003】このトラス構造を構築する部材としては、
従来軸方向と直角の断面形状がH形、L形、I形などの
形鋼部材が一般的に用いられているが、近年、大型、大
重量の構造物などにおいて、強度を効率的に確保する上
から、鋼管部材が用いられるようになっている。
【0004】ところで、トラス構造における斜材と斜
材、或いは斜材と弦材との格点(交点)部の接合は、こ
の部材が、前記のようにその軸方向直角断面形状がH
形、L形、I形などの開放形の断面を有するものである
場合は、ガセットプレート等を介してボルト等により部
材同士を接合することができる。
【0005】しかし、斜材などが円形或いは角形などの
閉断面を有する鋼管部材である場合には、前記のような
ボルト接合によって部材同士を直接接合することが困難
であり、このため、予め図26,図27に示すような格
点部材6を溶接、鍛造等の方法で製作し、この格点部材
6と鋼管の斜材7と上下の弦材8を中間継手部材9を介
してボルト10で接合し、トラス構造を形成している。
一般的には鋼管部材、格点部材が閉鎖断面であるためボ
ルト設置のためのハンドホール29が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】鋼管部材を用いてトラ
ス構造物を構築しようとする場合、格点部材を製造する
必要があり、また多数のボルト接合が必要となってい
る。さらに、鋼管部材が円形鋼管である場合には、この
円形鋼管と格点部材とのボルト接合自体も困難であり、
したがって溶接に頼らざるを得ず、製造、施工コスト、
接合の品質の安定性等の面で不利である。
【0007】本発明は、前記の欠点を解決するために提
案されたもので、鋼管部材を用いてトラス構造物を構築
する際において、トラスの格点部における強度的に安定
し、かつコスト的に安価な接合構造を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に原理図
として示すように、鋼管トラス斜材11の格点部12に
おける鋼管部材の接合構造において、前記鋼管トラス斜
材11の対向する管端部13を傾斜突き合わせ面又は鉛
直突き合わせ面14で突き合わせ、前記両管端部13内
の空隙に格点ゾーン15を形成し、この格点ゾーン15
に格点キー16を配置し、この格点ゾーン15にコンク
リート19又は樹脂のような不定形硬化材を充填して硬
化させる。格点キー16は格点部12内に留め、又は図
1に2点鎖線で示すように格点部12の外に導出する。
また、この格点部12はコンクリートなどからなる弦材
17に埋設される。
【0009】図2と図3には、図1の2つの変形例が示
されている。図1では、鋼管トラス斜材11は、斜材の
全長が鋼管であることが前提とされているが、格点部1
2の近傍が鋼管であれば斜材の中間部分は鋼管でなくて
もよい。すなわち、図2に示す例では、格点部12の近
傍のみが所定長の端部鋼管トラス斜材11aとされ、こ
の端部鋼管トラス斜材11a内に、突起48を先端に有
し、または、ウエブにコンクリート流入孔50等を有す
るH形鋼からなる中間トラス斜材11bが上方から挿入
されて不定形硬化材であるコンクリート19又は、樹脂
と一体に固着されている。また、端部鋼管トラス斜材1
1aの上端部47にはコンクリート打設時にコンクリー
トが流出しないようボルト26、ナット27で2分割型
の蓋板49が固着されている。
【0010】図3に示す例では、中間部トラス斜材11
cがコンクリートにより構築されて、その内部に埋設の
補強鉄筋52が端部鋼管トラス斜材11a内に挿入さ
れ、不定形硬化材であるコンクリート19に固着されて
おり、かつコンクリート19と中間部部トラス斜材11
cのコンクリートが一体硬化されている。端部鋼管トラ
ス斜材11a内には複数のジベル筋(突起)32が設け
られている。
【0011】また、本発明は、鋼管トラスの格点部にお
ける鋼管部材の接合構造において、格点キー貫通用開口
を有し、互いに鉛直突き合わせ面で突き合わせる継手板
を各鋼管トラス斜材の対向する管端部に管端部に固着し
て、両継手板面が合わさるように鋼管トラス斜材を突き
合わせ、前記の両開口を挿通して位置するよう前記継手
板に格点キーを仮固定した後、少なくとも格点キーが埋
設されるように前記開口とその近傍に形成される格点ゾ
ーンに不定形硬化材を充填して硬化させたことを特徴と
する。
【0012】本発明において、前記継手板のキー貫通用
開口を貫通する前記格点キーは例えば管体で構成し、こ
の格点キーは、格点部内に留めてもよいし、又は継手板
の開口と同軸上に位置するように設けた管端背部の開口
を貫通させて格点部外に導出したうえ、格点ゾーンに不
定形硬化材を充填して硬化させることができる。
【0013】さらに、本発明において、軸線が水平な継
手鋼管を対向配置の各鋼管トラス斜材の管端部に、それ
ぞれ溶接し、同軸上に配設の前記各継手鋼管の管端同士
を対向設置したうえ、前記継手鋼管内にその継手鋼管に
またがって格点キーを配置し、この格点キーの周辺に形
成される格点ゾーンに不定形硬化材を充填して硬化させ
ることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明は、鋼管トラスの格点部に
おける鋼管部材の接合構造において、格点キー貫通用開
口を有し、互いに鉛直突き合わせ面で突き合わせる継手
板を各鋼管トラス斜材の対向する管端部に固着して、両
継手板面が合わさるように鋼管トラス斜材を仮固定し、
かつ、前記の両開口を挿通して位置するよう前記継手板
に格点キーを仮固定すると共に、管端背部に開設したコ
ンクリート流入用開口から流入した弦材用のコンクリー
トの一部が前記継手板の開口とその近傍に形成される格
点ゾーン及び、前記格鋼管トラス斜材の管端部に前記格
点キーを埋設するようにして充填硬化されて、前記弦材
用のコンクリートと一体化していることを特徴とする。
【0015】本発明の構成によると、鋼管トラス斜材の
格点部が、ボルト、ナット等を使用せずに不定型硬化材
と、この不定型硬化材に埋設される格点キーとで構築さ
れる。そして、一方の鋼管トラス斜材にかかる剪断力
(荷重)は、一方の鋼管トラス斜材→一方側の不定形硬
化材→格点キー→他方側の不定形硬化材→他方側の鋼管
トラス斜材という経路で伝達される構造となり、格点キ
ーの寸法、形状、配置等の自由度の幅が大きく、かつ構
造が簡潔であるうえ、格点キーの周囲に充填硬化される
不定形硬化材は変形自由度が殆どないため、一方のトラ
ス斜材に作用した力は、不定形硬化材を介して確実に格
点キーに伝達されこの格点キーを介して他方のトラス斜
材に伝達される。なお、格点部に作用する水平方向の力
は、格点部に接続されるコンクリート,鋼材などの弦材
により支持される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図4,図5は本発明の第1実施形態を
示す。各図において、鋼管トラス斜材11の格点部12
において、管端部13の開口管端面18が対向するよう
に配置され、この対向する管端面18のそれぞれに、鉛
直突き合わせ面14で突き合わせ又は接合できるよに鉛
直に継手板20を固着し、この継手板20により格点キ
ー16が支持されている。
【0017】さらに説明すると、各継手板20は開口2
1を有し、所定の厚みのある環状の金属板であり、継手
板20の上部は上部管端面18aに直接溶接22で固定
される。継手板20の下部は、閉塞板23を介して下部
管端面18bに固着される。閉塞板23は、管端部13
の下部を水平に切断したことにより生じる底部開口を閉
塞するためのものである。前記の接合構造により、各継
手板20は、鋼管トラス斜材11の鉛直突き合わせ面1
4に対し格点部12内を閉塞した状態で鉛直に配設され
ている。
【0018】管端部13の下部を水平に切削し、その底
部開口を閉塞板23で閉塞するのは次の理由による。つ
まり、鋼管トラス斜材11の管端面18が、図1のよう
に鉛直突き合わせ面14となるように単に鉛直に切削加
工したのみでは、下部管端面18bが図4の下方位置2
4に下がり一定の厚みt(この厚みtは、強度が許す範
囲で薄いのがよい)を有するコンクリート製の弦材17
の下端面17aから突出してしまい、美的観点からは好
ましくない。この不具合をなくすために、前述のように
下部管端面18bを水平にカットしたものである。そし
て、この水平カットにより下部管端面18bに底部開口
が生じることの不具合を前記閉塞板23で閉塞すること
で解決している。なお、図示例において、鉛直突き合わ
せ面14に対し左右の鋼管トラス斜材11は対称配置さ
れているが、必ずしも対称配置に限らず、一方のトラス
斜材11が傾斜配置で、他方のトラス部材11が鉛直配
置の場合がある。さらに、突き合わせ面も、鉛直突き合
わせ面14に限らず、所定角度傾斜した傾斜突き合わせ
面とする場合もある(但し、図示省略)。また、弦材1
7は図14以下の場合などは、コンクリートに限らず、
鋼管弦材であってもよい。
【0019】格点キー16は、格点部12において格点
ゾーンに充填された不定形硬化材であるコンクリート1
9を介して対向する鋼管トラス斜材11の剪断力を伝達
するもので、次の構成からなる。図示例では、格点キー
16は、所定の径と長さを有する管体16aと管体16
aの外周に溶接したフランジ16bとから構成される。
フランジ16bは左右の継手板20で挟持され、図5に
示されるように管端面18の外径の外方位置において、
各継手板20とフランジ16bのボルト挿入孔25に固
定ボルト26を挿入し、ナット27を締結することで、
左右の鋼管トラス斜材11の管端部13の内側に閉じた
空隙(以下、格点ゾーンという)15が形成され、この
格点ゾーン15の中央部に格点キー16の管体16aが
配設される。この管体16aの両端は、トラス斜材11
の鉛直突き合わせ面14を中心に両トラス斜材11の管
端部13内に伸長している。
【0020】また、鋼管トラス部材11の管端部13の
背部にケーブル挿通孔28が開設される。この挿通孔2
8と前記格点キー16の管体16a内を挿通して、格点
部12の内外にシース30aを介してコンクリート弦材
に圧縮力を与えるためのPCケーブル30が後の作業工
程で挿通されている。
【0021】さらに、前記格点部12をなす管端部13
内の格点ゾーン15には、不定形硬化材の一例としての
コンクリート19が充填され、硬化されている。コンク
リート19の充填量は限定されないが、一方の鋼管トラ
ス斜材11から他方の鋼管トラス斜材11に格点キー1
6を介して、剪断荷重を確実に伝達し得るだけの量が充
填され、例えば図4の位置にコンクリート上面19aが
達するまで充填される。このコンクリート上面19aに
位置して、コンクリート注入口31aを有する蓋板31
が水平に配置され、鋼管トラス斜材11の内面に溶接2
2で固定されている。この蓋板31はコンクリートを拘
束するもので、必要に応じて設けるとよく、これにより
コンクリートの強度を十分発揮させるうえで役立つもの
である。また、鋼管トラス斜材11の内面には、このト
ラス斜材11とコンクリート19との結合を強固にする
ためのジベル筋32が溶接されている。前記の構成から
なる格点部12は、コンクリートを打設して構築される
弦材17内に埋設される。
【0022】本発明の第1実施形態に係る格点部の管部
材突き合わせ構造は前記の構成からなり、その施工順は
次のとおりである。各鋼管トラス斜材11の管端部13
には予め継手板20が溶接されており、現場における突
き合わせ施工により、左右の継手板20の間に格点キー
16のフランジ16bが挟持され、ボルト26とナット
27で仮固定されて、管端部13の口径よりも小径の管
体16aからなる格点キー16が管端部内の格点ゾーン
15に仮保持される。この後、コンクリート19が、蓋
板31のコンクリート注入口31aを通して、格点ゾー
ン15を含む格点部12内に充填される。この場合、鋼
管トラス斜材11内に配置の蓋板31の上方位置の管壁
にコンクリート注入口(図示せず)を設けておくとよ
い。
【0023】前述のようにして、管端部13内にコンク
リート19を充填して格点部12が構築された後、型枠
(図示せず)を用いて厚さtのコンクリート弦材17が
打設され、格点部12は弦材17の中に埋設され、かつ
PCケーブル30も弦材17の中に埋設される。
【0024】本発明の第1実施形態の格点部構造におい
て、一方の鋼管トラス斜材11にかかる剪断力は、この
一方の鋼管トラス斜材11→一方側の不定形硬化材であ
るコンクリート19→格点キー16→他方側の不定形硬
化材であるコンクリート19→他方側の鋼管トラス斜材
11という経路で伝達される。この場合、継手板20と
ボルト26、ナット27は剪断荷重の伝達機構にとって
本質的なものではない。つまり、継手板20の役目は、
鋼管周壁の厚みが限定される左右の鋼管トラス斜材11
の鉛直突き合わせ面14で対向させる場合の管端の補
強、管端突き合わせ時の誤差の緩衝、コンクリート充填
時の流出の防止等のためであり、さらに、管端部開口1
8の口径より管体16aの外径が小径の格点キー16を
フランジ16bを介して管端部13内の格点ゾーン15
に(コンクリートを打設する前段階において)確実に仮
固定することである。したがって、継手板20とボルト
26、ナット27には強度は殆ど不要である。
【0025】また、第1実施形態において、格点キー1
6は、鋼管を切断してなる管体16aで構成されている
が、これは1例であって、鋼管に限らず、中空函体や棒
状体、板状体等の中実体などでもよく、これは以下の実
施形態においても同じである。また、格点キー16は図
9(後述する)に示すように複数の棒状体で構成するこ
とができる。
【0026】図6には本発明の第2実施形態に係る格点
部構造が示されている。この第2実施形態では、管端部
13内の格点ゾーン15に、上方に凸と下方に凸の先端
が円弧をなす略V字形の2つの補強筋33,34が配設
されてコンクリート19が充填されている。つまり、2
つの補強筋33,34の円弧状先端部33a,34aは
格点キー16の筒体16a内部に位置させたうえ、それ
ぞれの両側の傾斜部が管体16aの両端の側方を通っ
て、斜め上方と斜め下方に伸長している。その他の構成
は第1実施形態と同じである。
【0027】本発明の第2実施形態によると、格点キー
16を介して左右の鋼管トラス斜材11を結合するうえ
で重要な役目を果す不定形硬化材としてコンクリート1
9が前記補強筋33,34で補強されることで、断面V
字配置のコンクリート19に加わるより大きな荷重に対
しても剪断破壊が生じない。
【0028】図7,図8には本発明の第3実施形態に係
る格点部構造が示されている。この第3実施形態では、
対向する鋼管トラス斜材11の各管端部13に設けられ
る2つの継手板20のうちの一方(左側)の継手板20
に、格点キー16の管体16aが取付けられている。つ
まり、一方の継手板20は、格点キー16のフランジを
兼用している。また、各鋼管トラス斜材11の内面に
は、多数のジベル筋(突起)32が取付けられていて、
コンクリート19とトラス斜材11との結合が確実にな
されている。その他の構成は第1実施形態と同じであ
る。
【0029】本発明の第3実施形態によると、コンクリ
ート19の打設前に、管端部13内に格点キー16を継
手板20を介して仮固定するため管体16aに設けるフ
ランジを、一方の継手板20が兼用することによって、
第1実施形態の格点部よりも、より簡潔な構造とされて
いる。
【0030】図9には本発明の第4実施形態に係る格点
部構造が示されている。この第4実施形態では、対向す
る鋼管トラス斜材11のそれぞれの管端部13に設けら
れた2枚の継手板20に同軸的に複数の貫通孔35が所
定の間隔をあけて開設されていて、各貫通孔35に格点
キー16を構成する複数の棒体16cが貫通され、各棒
体16cに嵌合固着された環体36を貫通孔35の周縁
に溶接22で固着されている。
【0031】第4実施形態では、格点キー16が複数の
棒体16cで構成されている点及び、棒体16cが継手
板20に取付けられる取付け構造が、第1実施形態と相
異し、他の構成は第1実施形態と同じである。
【0032】この第4実施形態では、格点ゾーン15に
おいて、複数の棒体16cからなる格点キー16がコン
クリート19中に埋設されることで、簡潔な構造で、強
固な格点部12が構築されている。
【0033】図10には本発明の第5実施形態に係る格
点部構造が示されている。この第5実施形態から第8実
施形態までは、第1から第4実施形態と異なり、格点キ
ー16が管端部13の背部に形成された管端背部開口3
7を貫通して、格点部12の外に突出している点が共通
している。
【0034】以下順に説明すると、第5実施形態では格
点キー16が比較的肉厚で、長尺の管体16aで構成さ
れていて、格点キー16は、継手板20に形成された貫
通用開口21を挿通し、さらに管端背部開口37を貫通
して管端部13の外に突出している。格点キー16と管
端背部開口37との隙間にはコンクリート19の充填
時、この隙間から漏出しないようシール材38が充填さ
れている。この格点キー38内には弦材17のコンクリ
ートに圧縮力を与えるためのPCケーブル(図示せず)
を挿通させてもよいし、またはPCケーブルは、管端背
部開口37とは別の開口(図示せず)に挿通させてもよ
い。さらに、格点キー16の外周には、コイル状の補強
筋40が設置され(単に介在させ、又は溶接する)てい
て、この補強筋40が格点キー16が伝達される大きな
変圧力を広く分散させ、格点ゾーン15にに充填される
不定形硬化材としての、コンクリート19と格点キー1
6との結合強度を向上させている。他の構成は発明の第
1実施形態と同じである。
【0035】本発明の第5実施形態によると、格点キー
16は第1実施形態におけるごときフランジ16bを有
しておらず単なる管体16aであって、この管体16a
はトラス斜材11の管端背部開口37によって仮固定さ
れ、かつ格点ソーン15内においてはコンクリート19
に埋設され、格点部外においては、弦材17を構築する
コンクリートに埋設されてこれらと一体化される。
【0036】図11には本発明の第6実施形態に係る格
点部構造が示されている。この第6実施形態は、第5実
施形態と若干相異していて、管体16aからなる格点キ
ー16の外側に複数の突起41が設けられていて、この
突起41により格点キー16とコンクリート19との摩
擦を増大し、剪断力の伝達をより確実ならしめているの
みならず、鋼管斜材の水平方向の離間抵抗力を増大させ
ることもできる。他の構成は第5実施形態と同じであ
る。なお、格点キー16は、管端背部開口37でシール
材38を介して仮固定されているが、格点キー16には
必要に応じてフランジ42を設け、このフランジ42を
一方の継手板20の側面に溶接等で仮固定してもよい。
また、継手板20とボルト26とナット27が剪断力の
伝達作用をしないことは他の実施形態と同じである。
【0037】図12には本発明の第7実施形態に係る格
点部構造が示されている。この第7実施形態では、第1
実施形態と同様比較的大径の管体16aの外周にフラン
ジ16bが固着されて格点キー16が構成されており、
このフランジ16bが継手板20で挟持され、ボルト2
6とナット27で固着されて管端部13内に仮固定され
ていることである。第7実施形態が第1実施形態と異な
るのは、格点キー16の両端部が、トラス斜材11の管
端背部開口37を貫通している点であり、この構成は第
5,第6実施形態と同じである。
【0038】第7実施形態においても、トラス斜材11
の格点ゾーン15内に格点キー16の外周が埋まるよう
にコンクリート19が充填されて格点部12が構築され
る。その後、コンクリートからなる弦材17が構築さ
れ、コンクリートは、格点キー16である管体16a内
にも充填される。そして一方の鋼管トラス斜材11に加
わる剪断力は、一方のコンクリート19→格点キー16
→他方のコンクリート19→他方の鋼管トラス斜材11
に伝達される。継手板20とフランジ16bが前記剪断
力の伝達を負担しない点は他の実施形態と同じである。
【0039】図13には本発明の第8実施形態に係る格
点部構造が示されている。この第8実施形態では、左右
の各継手板20の貫通用開口21と、管端背部開口37
の間に溶接22によって左右のガイド管43が同軸上に
設けられ、左右のガイド管43内にコンクリート充填用
間隙44を介して管体16aからなる格点キー16が挿
入され、前記間隙44には剪断力伝達のための不定形硬
化材としてのコンクリート19又は、樹脂が格点キー1
6の挿入と同時に充填される。また格点キー16内には
PCケーブル30が挿入され、これらはコンクリートの
弦材17の中に埋設される。
【0040】本発明の第8実施形態では、ガイド管内径
Dを鋼管トラス斜材11の内径φがD<φの関係に設け
られており、また、トラス斜材11の管内にはコンクリ
ートが充填されていない。したがって、この第8実施形
態では、一方のトラス斜材11に加わる剪断力は、前記
一方の不定形硬化材であるコンクリート19→格点キー
16→他方の不定形硬化材であるコンクリート19→他
方のトラス斜材11と伝達される。他の構成は、先の実
施形態と同じであるので、同等部材には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0041】第8実施形態によると、第1から第7の各
実施形態における場合よりも剪断力を伝達するための不
定形硬化材であるコンクリート量が少なくてすむ。
【0042】図14,図15には本発明の第9実施形態
に係る格点部構造が示されている。この第9実施形態で
は、各鋼管トラス斜材11の管端面18がほぼ水平に切
断されていて、各管端面18に軸線が水平となるように
配線した継手鋼管45の上部を溶接22で固定し、左右
の継手鋼管45の対向面に設けた継手板20を突き合わ
せ又は接合し、ボルト26とナット27で仮固定する。
継手鋼管45の内径Dと、鋼管トラス斜材11の内径φ
は、D>φの寸法関係に設けられている。
【0043】前記継手鋼管45内には、これより小径の
鋼管16aからなる格点キー16が設けられていて、格
点キー16の管体外面に設けられたブラケット16dを
前記左右の継手鋼管45の内壁に溶接22などで固着す
ることにより、接点キー16が継手鋼管45内に仮固定
される。また、前記継手鋼管45内と格点ソーン15内
にコンクリート19を充填することにより格点部12が
構築され、その後、弦材17のコンクリートが打設され
る。鋼管トラス斜材11内にはコンクリートは充填しな
い。
【0044】第9実施形態によると、一方のトラス斜材
11→コンクリート19→格点キー16→コンクリート
19→他方のトラス斜材11の経路で剪断力が伝達され
る。
【0045】図16,図17には本発明の第10実施形
態に係る格点部構造が示されている。この第10実施形
態では、複数の突起51が管内外面に設けられた管体1
6aからなる格点キー16を左右の継手鋼管45内に仮
固定する構造が、第9実施形態と若干相異し、他の構造
は第9実施形態と同じである。つまり、この第10実施
形態では、格点キー16に設けられたフランジ16bを
対向する鋼管トラス斜材11に固着の2枚の継手板20
の中間に挾み、ボルト26とナット27で締結すること
により、格点キー16が継手鋼管45内に仮固定され
る。継手鋼管45は、コンクリートからなる弦材17に
埋設される。
【0046】第10実施形態によると、第9実施形態と
同様に、格点部12において一方のトラス斜材11→コ
ンクリート19→格点キー16→コンクリート19→他
方のトラス斜材11の経路で剪断力が伝達される。な
お、この継手鋼管45には、コンクリート以外の例えば
鋼管製弦材(図示せず)をフランジを介して溶接あるい
はボルト接続することができる。
【0047】図18には本発明の第11実施形態に係る
格点部構造が示されている。第10実施形態は、格点部
12がコンクリート製の弦材17中に埋設されているの
に対し、この第11実施形態では、補強鉄筋52入りコ
ンクリート弦材17bが継手鋼管45に充填の不定形硬
化材であるコンクリート19と硬化一体化されており、
補強鉄筋52は継手鋼管45内に挿入されている構成が
第10実施形態と相異する。他の構成は第10実施形態
と同じであるので、同等部材には同一符号を付して説明
を省略する。
【0048】図19には本発明の第12実施形態に係る
格点部構造が示されている。この第12実施形態では、
補強コンクリート53が充填された鋼管製弦材17cが
継手鋼管45内に所定の長さ挿入され、継手鋼管45に
充填硬化された不定形硬化材であるコンクリート19
と、補強コンクリート53とが硬化一体化されている。
また、鋼管製弦材17cの外面に溶接で固着されたフラ
ンジ54と継手鋼管45の管端に設けられたフランジ5
5とが当接され、ボルト26とナット27で仮固定され
る。鋼管製弦材17cの内端には突起48が設けられて
いる。他の構成は第11実施形態と同じであるので、同
等部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0049】図20、図21には本発明の第13実施形
態に係る格点部構造が示されている。この第13実施形
態では、鋼管製弦材17dと継手鋼管45との固着手段
が第12実施形態と若干相異している。この第13実施
形態では、互いに同一径に設けられた鋼管製弦材17d
の管端を継手鋼管45の管端に突き合わせ、この突き合
わせ部56をまたがって、両鋼管の内外面に全体で環状
をなすよう複数の円弧状継手板57を当接し、内外の円
弧状継手板57と、継手鋼管45と、鋼管製弦材17d
とを貫通するボルト58を設け、この複数のボルト26
にナット59を締結することで両部材間を固着してい
る。この実施形態に係る鋼管製弦材17d内には前記両
部材の結合が強固になるよう、弦材用コンクリートを充
填してもよいし充填しなくてもいずれでもよい。他の実
施形態は第13実施形態と同じである。
【0050】図22には本発明の第14実施形態に係る
格点部構造が示されている。この第14実施形態では、
第10実施形態と同様に一方(右側)のトラス斜材11
の水平に切断形成された管端面18に継手鋼管45の上
部が溶接22で固定され、その一方の管端開口を閉じる
ように板状の継手板20aが溶接で固定され、継手板2
0の一側面に管状の格点キー16が溶接22で固定され
ている。他方(左側)のトラス斜材11の水平に切断形
成された管端面18には、継手鋼管45が溶接22で固
着され、この継手鋼管45の一端に貫通用開口21を有
する継手板20を溶接し、2枚の継手板20,20aは
突き合わせ又は、ボルト26にナット27を締結するこ
とで突き合わせ又は、接合される。また、一方の継手板
20aの側面に固着された格点キー16は、他方の継手
板20の開口21を通って他方の継手鋼管45内に挿入
されており、この格点キー16が埋設されるように他方
の継手鋼管43内にコンクリート19が充填されて格点
部12が構築されている。格点部21の構築時には、他
方の継手鋼管45内にコンクリートは充填されない。
【0051】この第14実施形態では、板状の継手板2
0aと格点キー16が十分な強度を有する肉厚とされて
いる。また、この第14実施形態では、一方(左側図
示)のトラス斜材11に加わる剪断力は、一方側(図示
左側)では、一方の継手鋼管45→コンクリート19→
格点キー16と伝わり、他方側(図示省略)では、前記
格点キー16→継手板20a→他方の継手鋼管45→他
方のトラス斜材11の経路で伝達される。
【0052】前記の各実施形態において、第6〜第8実
施形態に示す格点キー貫通型は、格点部を組立てた後
に、格点キー16の開口から挿入できるので、第1〜第
5実施形態に示す格点キーの内部収納型に比べて施工性
がよい。但し、この格点キー貫通型では、格点キー16
の支持機構による荷重伝達となる。また、第9〜第14
実施形態に示すパイプ管端型は、管端の施工性がよい。
すなわち、管端部の構造は、パイプとパイプとの突き合
わせであり、格点キー16の管端内部収納型、貫通型の
構造に比べてより簡潔となる。
【0053】図23、図24には本発明の第15実施形
態に係る格点部構造が示されている。この第15実施形
態では、鋼管トラス斜材11の鉛直突き合わせ面となる
管端面18の背部にコンクリート流入用開口46が形成
され、一方のトラス斜材11の管端面18には開口21
のある一方の継手板20が設けられ、他方のトラス斜材
11の管端面18には格点キー16における管端16a
に溶接された継手板20が溶接されており、両継手板2
0はボルト26とナット27の締結で結合される。ま
た、PCケーブル30は格点キー16とコンクリート流
入用開口46を通して格点部12の内外に導かれてい
る。この第15実施形態では、次の点が他の発明の実施
形態と相違している。すなわち、弦材17のコンクリー
ト打設前において、対抗する鋼管トラス斜材11を左右
の継手板20をボルト26、ナット27の締結により仮
固定し、かつ、格点キー16を仮固定して、格点部12
を仮セットする時点では、鋼管トラス斜材11にはコン
クリート19が充填されていない。そして、この状態
で、弦材17のコンクリートを打設するとき、トラス斜
材11のコンクリート流入用開口46を通って格点部1
2内にコンクリートが円滑に流入され、格点ゾーン15
を含むトラス斜材11の管体内の適当な高さ位置にまで
充填させることができる。また、コンクリート流入用開
口46は大径孔であるので、格点キー16を取付ける際
などに、この開口を利用することで作業性が向上する。
【0054】この第15実施形態では、上下の弦材17
が場所打ちコンクリート部材の場合、鋼管トラス斜材1
1の格点部12内にコンクリートが自然に流入し、強固
な格点部結合構造を構築でき、かつ格点部コンクリート
19の打設作業を弦材17の構築と同時に行うことがで
きる。また、前記格点部12を介して一方の鋼管トラス
斜材11から他方の鋼管トラス斜材11に伝達される剪
断力の伝達経路は他の発明の実施形態と同じである。
【0055】なお、本発明は、前記の実施形態に限定さ
れず、対向する鋼管トラス斜材11の格点部12が、管
端部13内の格点ゾーン15に位置し、かつ管端部内に
留った状態で配置され、又は管端部外に突出した状態で
配置され、或いは、管端部13に固着の継手鋼管45内
の格点ゾーン15に配置される任意構造の格点キー16
と、格点ゾーン15にコンクリート19や樹脂などの不
定形硬化材が充填され、その中に格点キー16が埋設さ
れるようにした格点部構造であれば、種々の変形例が可
能である。また、図示例では、下部の弦材17に格点部
12が構築される例を説明したが、上部弦材を構築する
場合も前記と同様の構造で格点部を構築できる。また本
発明は鋼管トラスの格点部12の接合構造を前提として
いるが、少なくとも格点部近傍が鋼管で構成されていれ
ばよく、格点部近傍以外は斜材あるいは弦材が、鋼管で
ある必要はない。すなわち、格点部を構成する鋼管に開
放断面の斜材あるいは弦材を接続してトラスを形成して
もよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
鋼管トラス斜材の格点部において、一方の鋼管トラス斜
材に作用する剪断荷重は、前記格点部内の格点ゾーンに
配設される格点キーと格点キーが埋設されるように格点
ゾーンに充填した不定形硬化材によって他方の鋼管トラ
ス鋼材へと伝達されるので、従来その突き合わせ構造が
複雑かつ困難であった角管、丸管等の管材からなるトラ
ス斜材の格点部をきわめて簡潔に構築でき、かつ施工性
が容易であると共に、大きな剪断荷重にも耐えられる非
常に強固な格点部構造にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理を示す説明断面図である。
【図2】図1の第1変形例の断面説明図である。
【図3】図1の第2変形例の断面説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図5】図1の分離斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の断面図である。
【図8】図5の分離斜視図である。
【図9】本発明の第4実施形態の断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態の断面図である。
【図11】本発明の第6実施形態の断面図である。
【図12】本発明の第7実施形態の断面図である。
【図13】本発明の第8実施形態の断面図である。
【図14】本発明の第9実施形態の断面図である。
【図15】図12の分離斜視図である。
【図16】本発明の第10実施形態の断面図である。
【図17】図16の側面図である。
【図18】本発明の第11実施形態の断面図である。
【図19】本発明の第12実施形態の断面図である。
【図20】本発明の第13実施形態の断面図である。
【図21】図20のB−B断面図である。
【図22】本発明の第14実施形態の断面図である。
【図23】本発明の第15実施形態の断面図である。
【図24】図23の分離斜視図である。
【図25】一般のトラス構造からなる橋梁の橋を示す側
面図である。
【図26】鋼管トラス斜材の従来の格点部構造を示す側
面説明図である。
【図27】図18における格点部の拡大図である。
【図28】図27のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 斜材 2 上弦材 3 下弦材 4 橋梁 5 橋脚 6 格点部材 7 斜材 8 弦材 9 中間継手部材 10 ボルト 11 鋼管トラス斜材 12 格点部 13 管端部 14 鉛直突き合わせ面 15 格点ゾーン 16 格点キー 17 弦材 18 管端面 19 コンクリート 20 継手板 21 開口 22 溶接 23 閉塞板 24 下方位置 25 ボルト挿入孔 26 固定ボルト 27 ナット 28 ケーブル挿通孔 30 PCケーブル 31 蓋板 32 ジベル筋 33 補強筋 34 補強筋 35 貫通孔 36 環体 37 管端背部開口 38 シール材 40 コイル状補強筋 41 突起 42 フランジ 43 ガイド管 44 間隙 45 継手鋼管 46 コンクリート流入用開口 47 上端部 48 突起 49 蓋板 50 貫通孔 51 突起 52 補強鉄筋 53 補強コンクリート 54 フランジ 55 フランジ 56 突き合わせ部 57 円弧状継手板 58 ボルト 59 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎 裕二 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 高田 賢一 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 羽上田 裕章 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 森 忠彦 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (56)参考文献 特開 昭62−182350(JP,A) 特表 昭60−501015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/19 E04B 1/38 - 1/60 E04C 3/00 - 3/46 E01D 9/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管トラスの格点部における鋼管部材の
    接合構造において、格点キー貫通用開口を有し、互いに
    鉛直突き合わせ面で突き合わせる継手板を各鋼管トラス
    斜材の対向する管端部に固着して、両継手板面が合わさ
    るように鋼管トラス斜材を仮固定すると共に、前記の両
    開口を挿通して位置するよう前記継手板に格点キーを仮
    固定し、格点キーが埋設されるように前記開口とその近
    傍に形成される格点ゾーンに不定形硬化材を充填して硬
    化させたことを特徴とする鋼管トラスの格点部における
    鋼管部材の接合構造。
  2. 【請求項2】 鋼管トラスの格点部における鋼管部材の
    接合構造において、格点キー貫通用開口を有し、互いに
    鉛直突き合わせ面で突き合わせる継手板を各鋼管トラス
    斜材の対向する管端部に固着して、両継手板面が合わさ
    るように鋼管トラス斜材を仮固定すると共に、前記開口
    を挿通して位置するよう前記継手板に仮固定した格点キ
    ーを、管端背部に開設した開口に貫通し、格点キーが埋
    設されるよう前記継手板の開口とその近傍に形成される
    格点ゾーンに不定形硬化材を充填し硬化させたことを特
    徴とする鋼管トラスの格点部における鋼管部材の接合構
    造。
  3. 【請求項3】 前記格点キーは管体と、管体に設けられ
    ており、前記継手板に固定されるフランジとから構成さ
    れる請求項1または2に記載の鋼管トラスの格点部にお
    ける鋼管部材の接合構造。
  4. 【請求項4】 鋼管トラスの格点部における鋼管部材の
    接合構造において、軸線が水平な継手鋼管を対向配置の
    各鋼管トラス斜材の管端部にそれぞれ溶接し、同軸上に
    配設の前記各継手鋼管の管端同士を対向設置したうえ、
    前記各継手鋼管内にその両継手鋼管にまたがって格点キ
    ーを配置し、この格点キーの周辺に形成される格点ゾー
    ンに不定形硬化材を充填して硬化させたことを特徴とす
    る鋼管トラスの格点部における鋼管部材の接合構造。
  5. 【請求項5】 鋼管トラスの格点部における鋼管部材の
    接合構造において、格点キー貫通用開口を有し、互いに
    鉛直突き合わせ面で突き合わせる継手板を各鋼管トラス
    斜材の対向する管端部に固着して、両継手板面が合わさ
    るように鋼管トラス斜材を仮固定し、かつ、前記の両開
    口を挿通して位置するよう前記継手板に格点キーを仮固
    定すると共に、管端背部に開設したコンクリート流入用
    開口から流入した弦材用のコンクリートの一部が前記継
    手板の開口とその近傍に形成される格点ゾーン及び、前
    記格鋼管トラス斜材の管端部に前記格点キーを埋設する
    ようにして充填硬化されて、前記弦材用のコンクリート
    と一体化していることを特徴とする鋼管トラスの格点部
    における鋼管部材の接合構造。
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