JP3222350B2 - 単流体冷却装置 - Google Patents

単流体冷却装置

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JP3222350B2
JP3222350B2 JP07261495A JP7261495A JP3222350B2 JP 3222350 B2 JP3222350 B2 JP 3222350B2 JP 07261495 A JP07261495 A JP 07261495A JP 7261495 A JP7261495 A JP 7261495A JP 3222350 B2 JP3222350 B2 JP 3222350B2
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    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
    • F03B13/00Adaptations of machines or engines for special use; Combinations of machines or engines with driving or driven apparatus; Power stations or aggregates
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B11/00Compression machines, plants or systems, using turbines, e.g. gas turbines
    • F25B11/02Compression machines, plants or systems, using turbines, e.g. gas turbines as expanders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮/膨張冷凍に係
り、特に冷却器、空調機、ヒートポンプ、又はターボエ
キスパンダーが、圧力を減少させるために濃縮された冷
凍剤を膨張させるとともに、圧縮された流体のエネルギ
ーの一部を回復させるのに用いられる冷凍システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】単流体2相流膨張弁、フロートバルブ、
又は流体を膨張させるため、すなわち冷却流体の流れを
高圧から低圧に絞るためにコンデンサ熱交換機と蒸発熱
交換機間の機械的圧力調節器を組み込んでいる。
【0003】冷凍サイクルにおいて、冷凍効率を改良す
る目的で、タービン又はターボエキスパンダーを使用す
ることは予め提案されている。2相流タービンは、絞り
膨張バルブの等エンタルピー膨張プロセスを等エントロ
ー膨張プロセスに置き換えるのに、必要とされる。す
なわち、タービンは、膨張する冷却剤のエネルギーを吸
収するとともに、回転エネルギーに変換する。同時に、
蒸発機に入る冷却剤の液体蒸留が増加する。理想的に
は、膨張冷却剤のエネルギーは回復し、システムコンプ
レッサーを駆動するのに必要なモータエネルギーを低減
させるのに用いることが出来る。
【0004】米国特許第4,336,693号には、膨
張ステージとして、リアクションタービンを用いる冷凍
システムについて述べられている。この研究において
は、遠心リアクションタービンは、膨張機能を果たすと
ともに、パワーを引き出す前に、液体からの蒸気を分離
するように作用する。これは、公知のターボエキスパン
ダーよりも効率を上昇させる。この従来の特許におい
て、タービンによって発生したエネルギーは例えば発電
機を駆動するのに使用できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この役
目をなすタービンは、多くの理由により特別な効果はな
い。殆どの冷凍プロセスにおいて、冷却剤が飽和液体相
から品質の2相液体/蒸気状態にされるところでは、
膨張プロセスは、コンプレッサーに必要なワーク入力に
比べて、比較的少ない量のワークを発生する。さらに、
一般に用いられるタービンは、コンプレッサーよりも容
量が小さいばかりでなく、2相流と膨張液体の速度によ
り、低効率となる。最適な効率とするためには、2相流
タービンは、もちろん、コンプレッサーとは完全に異な
る速度を必要とする。結局、公知の技術では、タービン
エキスパンダーは、エネルギー回収が少なくかつ絞り弁
の初期コストと保守コストにおいて優れていないので、
2相流タービンは使用されていない。
【0006】単流体2相流タービンエキスパンダーは、
冷凍システムの残りに対するタービンの臨界が見られる
場合のみ、実用的な効率が得られる。もし、タービンロ
ータが高効率膨張を果たすことができるような設計速度
を持っておれば、コンプレッサーにタービンロータシャ
フトを直接結合することが可能であり、例えば蒸気速度
と2相流速度のような冷却剤の特性にタービンが適合
し、かつ冷凍システム(すなわち、冷凍機、冷却器、又
は空調機)の容量は、タービンエキスパンダーの質量流
体条件を満たす。しかしながら、従来のシステムは、こ
れを満足するものではなく、かつ所望の効率の増加は達
成されない。
【0007】例えば、R134AとR22のような中間
−高圧力冷却剤に対して、2相流タービンエキスパンダ
ーは、リッジ(Ritzi)の米国特許第4,298,
311号やハイズ(Hays)の米国特許第4,33
6,693号およびハイズ(Hays)の米国特許第
4,438,638号において述べられているものを使
用することが出来る。これらの特許は、液体質量のほと
んど(例えば90%)液体である2相の作動流体(ワ
ーキング)によって駆動されるタービンに関するもので
あり、蒸気と液体混合物がロータをインパクトするよう
に、1つ又はそれ以上のノズルがロータに凝縮された冷
却剤を向かわせている。これらのタービンはリアクショ
ンモータとして設計されており、膨張する蒸気の運動
ネルギーは、熱としてよりも機械的シャフト出力エネル
ギーに変換される。このことは、理論的には、膨張後の
流体の液体比率を最大にする。
【0008】しかしながら、最適な膨張を供するところ
のタービンのサイズでは、最適な出力シャフトパワーが
得られない。所定の質量に対するタービンの膨張容量
を、コンプレッサー駆動に直接結合できるのに必要なシ
ャフト速度に適合させるような工夫がなされていない。
【0009】本発明の目的は、凝縮流体の等エントロピ
膨張にアプローチし、圧縮に使用されるエネルギーの
大部分の回収可能にして、従来の欠点を除去した、2
相流タービン膨張機を備えた冷凍システムを提供するこ
とである。
【0010】この目的は、特許請求の範囲の請求項1の
序文による方法と装置において、請求項1の特徴部分に
よって達成される。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の単流体冷却装置は、液体と蒸気として存在
し充てんされた流体冷却剤と、所定の回転速度で駆動さ
れ、蒸気を圧縮し圧縮エネルギーを冷却剤流体に加える
ための入力シャフトを有するとともに、所定の減少した
圧力で前記流体を受ける入口と、上昇した圧力で流体が
放出される出口を有するロータリコンプレッサーと、前
記ロータリコンプレッサーの入力シャフトに結合された
駆動シャフトを有する駆動モータと、圧縮された蒸気
液体に変換するために凝縮された冷却剤からの熱を放出
するコンデンサー手段と、前記上昇した圧力で、前記流
体が液体と蒸気の結合として前記コンデンサー手段によ
って供給される入口を有するとともに、前記冷却剤流体
を前記減少した圧力に膨張させるタービンエキパンダ
ー、および前記タービンエキスパンダーの出口と前記コ
ンプレッサーの入口間の回路に位置し、前記減少した圧
力で前記冷却剤流体が供給され、該冷却剤液体を蒸気と
して蒸発させかつ熱を吸収するとともに、該蒸気を前記
ロータリコンプレッサーの入口に戻すための蒸発器手段
によって構成され、前記タービンエキスパンダーは、前
記ロータリコンプレッサーの入力シャフトに結合され冷
却剤流体が膨張されるにつれて該冷却剤流体の圧縮エネ
ルギーの少なくとも一部を回収するための出力シャフ
ト、および前記減少した圧力で前記冷却剤流体を供給す
る出口を有し、かつ前記タービンエキスパンダーの寸法
は、前記ロータリコンプレッサーと前記タービンエキス
パンダーとが互いに相関する 速度で動作している状態
で、前記タービンエキスパンダーの容量が前記タービン
エキスパンダー入口に供給される液体および蒸気の質量
流量に適合するような大きさとされていることを特徴と
する。
【0012】また本発明の単流体冷却装置は、液体と蒸
気として存在し充てんされた流体冷却剤と、所定の回転
速度で駆動され、蒸気を圧縮し圧縮エネルギーを冷却剤
流体に加えるための入力シャフトを有するとともに、所
定の減少した圧力で前記流体を受ける入口と、上昇した
圧力で流体が放出される出口を有するロータリコンプレ
ッサーと、前記ロータリコンプレッサーの入力シャフト
に結合された駆動シャフトを有する駆動モータと、圧縮
された蒸気液体に変換するために凝縮された冷却剤か
らの熱を放出するコンデンサー手段と、前記上昇した圧
力で、前記流体が液体と蒸気の結合として前記コンデン
サー手段によって供給される入口を有するとともに、前
記冷却剤流体を前記減少した圧力に膨張させるタービン
エキパンダー、および前記タービンエキスパンダーの出
口と前記コンプレッサーの出口間の回路に位置し、前記
減少した圧力で前記冷却剤流体が供給され、該冷却剤
を蒸気として蒸発させかつ熱を吸収するとともに、該
蒸気を前記ロータリコンプレッサーの入口に戻すための
蒸発器手段によって構成され、前記タービンエキスパン
ダーは、前記ロータリコンプレッサーの入力シャフトに
結合され冷却剤流体が膨張されるにつれて該冷却剤流体
の圧縮エネルギーの少なくとも一部を回収するための出
力シャフト、および前記減少した圧力で前記冷却剤流体
を供給する出口を有し、かつ前記タービンエキスパンダ
ーの寸法は、前記ロータリコンプレッサーと前記タービ
ンエキスパンダーとが互いに相関する速度で動作してい
る状態で、前記タービンエキスパンダーの容量が前記タ
ービンエキスパンダー入口に供給される液体および蒸気
の質量流量に適合するような大きさとされており、前記
タービンエキスパンダーは、定常状態運転において前記
コンプレッサーのパワーの約10%を供給する、ことを
特徴とする。
【0013】
【作用】わずかに低蒸気質に予冷された吸入条件を備え
た、単流体2相流タービンエキスパンダーは、凝縮され
た冷却剤を等エントロピー的に膨張させるためと冷却剤
の圧縮エネルギー量を回収するために、関連する冷凍コ
ンプレッサーのドライブトレインに直接すなわち機械的
に結合され、そのエネルギーはコンプレッサーを回転さ
せるのに適用される。
【0014】
【実施例】図面に関して、まず、図1を参照すると、ヒ
ートポンプ、冷凍機、冷却器、または空調機用の冷凍シ
ステム10は、概略的に示されており、電動機12又は
他の原動機によって駆動されるコンプレッサー11によ
って構成されている。コンプレッサー11は液体と蒸気
相または蒸気相状態で存在する作動流体を圧縮する。コ
ンプレッサーは、高圧高温で圧縮された蒸気をコンデン
サ13に放出する。そのコンデンサ13は、作動流体か
ら熱を放出し、高圧蒸気を高圧流体に凝縮する。液体は
コンデンサ13からタービンエキスパンダー14に流れ
る。高圧液は、高圧ポートに流れ、タービンロータを、
膨張作動流体の運動エネルギーによって駆動する。換言
すると、コンプレッサー11によって作動流体に与えら
れたエネルギーの一部はエキスパンダー14によって回
収される。ここから、作動流体は低圧で蒸発器に流れ
る。蒸発器15において、吸収された熱は作動流体を液
体から蒸気状態に変換する。蒸発器15からの蒸気は吸
気口側のコンプレッサー11に再入する。この概略図に
おいて、タービンエキスパンダー14からコンプレッサ
ー11までの連結16は、これらの2つの要素のシャフ
トを機械的に連結し、それによりタービンエキスパンダ
ー14はコンプレッサー11の駆動に際してモータを実
際に助ける。タービンエキスパンダーはモータのコンプ
レッサー負荷を軽減し、冷凍サイクルは、例えば絞り膨
張弁のような異なるタイプのエキスパンダーよりも、よ
り効率的に運転される。
【0015】図2は一般の冷凍システムの蒸気圧縮曲線
である。このチャートにおいては、温度Tは縦座標とし
て表され、エントロピーSは横座標として表されてい
る。圧縮/膨張サイクルは垂直線Aとして蒸気の等エン
トロピー圧縮を示し、ラインB1で蒸気の過熱冷却が起
こり、ラインB2で2相等温の圧縮度によって追従され
る。作動流体は等エンタルピー(isenthalpi
c)膨張を行う。その膨張は、曲線Cに示すように、幾
分右に下がる。蒸発器における流体の等温蒸発は水平直
線Dとして示されている。等エンタルピー膨張により、
凝縮した作動流体の圧縮エネルギーの幾らかはシステム
の低圧側で液体が蒸気に変えられる時に消費されるの
で、膨張した冷却剤の質は幾分増加する。効率的な運転
のためには、作動流体の質、すなわち、膨張した冷却剤
蒸気比率はできるだけ小さい方が良い。
【0016】図3は、図2のものと同様であるが、ター
ビンエキスパンダーを通しての作動流体の等エントロピ
膨張を達成するシステム用のものである。等エントロ
ピー膨張は垂直な線C’として示されている。ここで、
少なくとも圧縮エネルギーの幾らかは、エキスパンダー
を通過する作動流体から回収され、かつ機械的エネルギ
ーに変換されるとともに、コンプレッサーへ戻される。
このことは、冷却剤の大部分液体として蒸発器に入
り、非常に多くの量の冷却が冷却剤の同量をもって達成
される、ことを意味する。タービンエキスパンダーを効
率的に使用することによって、高冷却効率が可能であ
る。例えば、R12,R22およびR134Aのような
高圧冷却剤によって、標準の膨張バルブを介してのスロ
ットリングロスはせいぜい20%であり、例えば、R1
23又はR245caのような低圧の冷却剤では12%
である。しかしながら、スロットリングタイプのエキス
パンダーを50%の効率を有するタービンエキスパンダ
ーに置き換えることが出来れば、スロットリングロスの
かなりの量を回復できる。このように、コンプレッサー
のシャフトに直接(すなわち、機械的に)結合されてい
るタービンエキスパンダーは冷凍効率の改良を達成でき
る。冷凍サイクルの効率を改善するためにタービンエキ
スパンダーを使用することは実現出来ないアイデアであ
った。エキスパンダータービンを冷却システムに適合さ
せることは達成されていない。
【0017】例えば、効率よく運転するためには、シス
テムの必要性から、エキスパンダータービンホイールの
大きさと回転速度は質量流と圧力低下に適合させなけれ
ばならない。もちろん、経済的理由により、このタービ
ン速度はコンプレッサーのドライブトレインの有効なシ
ャフトに対応しなければならない。効率的な運転のため
に、タービンは十分な量のパワーをコンプレッサーに供
給しなければならない。最後に、タービンデザインは、
初期コストとメンテナンスコストの両方を小さくするた
めに、簡単でしかも信頼性がなければならない。
【0018】図4は、この発明の実用的な実施例による
コンプレッサーとエキスパンダーアッセンブリーの縦断
面図である。ここで、3相−2極モータ12は高速遠心
コンプレッサー11のハウジングに取り付けられてい
る。コンプレッサーは吸入口18と羽根車またはロータ
19を有し、この吸入口には蒸気が蒸発器から供給さ
れ、羽根車またはロータはロータシャフトによって高
速、例えば15,000rpmで駆動される。作動流体
は遠心駆動され、拡散室21に入る。拡散室では羽根車
からの機械的エネルギーが圧力に変換される。圧縮され
たガスはコンデンサー熱交換機(図示されていない)の
出口22へ進む。羽根車シャフト20は、モータ12の
モータシャフトによって順番に駆動されるステップーア
ップギヤーボックス23を介して駆動される。この実施
例においては、モータシャフト24は3600rpmの
設計速度で回転する。
【0019】タービンエキスパンダー14はモータ12
端に取り付けられている。ここで、吸入口プレナム
25は凝縮された高圧の作動流体を受け、出口プレナム
26は作動流体を低圧で蒸発器熱交換機(図示されてい
ない)に放出する。
【0020】タービンエキスパンダー14内で、ロータ
ディスク27は、モータシャフト24を結合するシャフ
ト28に取り付けられている。ノズルブロック29はデ
ィスク27を円周方向に囲みかつ複数のノズル30を含
んでいる。これらのノズル30は、吸入口プレナム25
に連通する基部端を有し、端部はロータディスクのリム
に向けられている。
【0021】図5と6は一般的なロータ27とノズルブ
ロックのアレンジメントを示す。ロータディスク27
は、軸流用に配設された周辺ブレード31を有し、おう
とつ(凹凸)翼によって衝撃反作用に設計されていると
ともに、ブレード又は羽根31の出口側(すなわち図
の上端)プロフィル上の鋭い曲りは図7に示されてい
る。ブレード31の放射状外方縁に支持されたロータ囲
い板32は流体抵抗を防止する。ロータ27における2
相流混合物のフラッシングを防止するために、ロータ2
7は純粋なインパルスタイプである。もちろん、軸流設
計により、流体放出の欠点を避けることが出来、ブレー
ドの頂上にわたる流体のロータへの再入の欠点を避ける
事ができる。ブレード出口の鋭い曲りはブレード圧力面
の液体抵抗を減少させる。
【0022】ノズル30の設計は図8に断面で示されて
いる。多数の小孔を設けることによって流体からフラシ
ュオフするので、吸入口の多孔オリフィス板33は、蒸
ポケットの破壊を生じる。ノズル30は収束/放散設
計の内部プロフィル34を有し、すなわち、プロフィル
はウエスト35に集まり、それから、出口端に放散す
る。一つの代表的な設計においては、ノズルは、200
フィート/秒の出力圧を達成する。この実施例において
は、ロータディスク27の直径は7.5インチであり、
適正なロータ速度は3600rpmであり、ロータの羽
根の速度は100フィート/秒である。羽根速度は2相
流混合物の2分の1である。このことは、ノズルからロ
ータの羽根までの2相流体のインパクトが最小のフラシ
ュを与えることと、流体−蒸気混合物の運動エネルギー
がロータディスク27に移送されることを意味する。高
圧冷却剤(代表的にはR234A)を用いる500トン
水冷冷却器において、タービンエキスパンダーは、20
CFMの吸入口体積流量と、約265CFMの出口体積
流量をもっている。等エントロピー放熱速度は、約3.
5平方インチのノズル放出断面積で、200フィート/
秒である。前述のように、ロータは7.50インチの直
径をもっている。3600rpmのロータ速度に戻る
と、タービンは、60%の効率を持ち、約17.5馬力
のタービン出力を達成する。
【0023】例えばR245CAのような低圧冷却剤を
用いる同じような500トンシステムでは、タービンエ
キスパンダーは、17CFMの吸入口体積流量と120
6CMFの出力口体積流量を持つ。等エントロピーノズ
ル放出速度は、21.4平方インチのノズル放出断面積
で、161フィート/秒である。この場合、ロータ速度
を適正なものとするために、1200rpmの低い最適
ロータ速度を必要とし、ロータ径を25インチにする必
要がある。これは、タービンロータシャフトを3対1の
ギヤー装置を介してモータシャフト24に接続すること
によって、達成することが出来る。低圧システムに対し
ては、タービンパワー、すなわちタービンによって回収
されるパワー量は約8.3馬力よりも低く、見積タービ
ン効率は約45%である。
【0024】図6に戻ると、この実施例においては、ブ
ロック29の半径方向回りに配設された14のノズル3
0がある。しかしながら、ノズルの数とそれらのサイズ
は、例えば質量流、圧力差などの要素によって変えるこ
とができる。
【0025】図9は他の実施例を示し、小さいシステム
用のすなわち50トンの容量の高速スクリュータイプの
コンプレッサー40はインダクションモータ41によっ
て駆動され、タービンエキスパンダー43はコンプレッ
サーの高速雄ネジ(図示されていない)のシャフトに結
合されている。ここに、ゴーストラインで示されている
ロータ44はノズル45から放射するジェットによって
回転駆動される。入口プレナム46は高圧作動流体を受
け、出口プレナム47は低圧作動流体を液/蒸気混合と
して、放出する。ここで知られている実施例のコンプレ
ッサーとネジギヤーコンプレッサーに加えて、2相流タ
ービンエキスパンダーは種々のコンプレッサーの駆動シ
ャフトに直接結合できる。タービンエキスパンダーは、
冷凍機、空調機または冷却器のコンプレッサーの駆動ト
ルクに直接結合できる。
【0026】この発明の変形例が図10−12に示され
ている。例えば図4に関して前述した装置は、オープン
駆動装置であって、モータ12は冷却剤雰囲気中にはな
い。タービン14とモータシャフト24との間、および
モータシャフト24とコンプレッサー11との間に分離
シールが必要である。しかしながら、図10の装置では
タービンエキスパンダー14が遠心コンプレッサー用の
ギヤボックス23のモータ軸端に取付られている。ター
ビンエキスパンダー14とコンプレッサー11の双方
は、共通のコンプレッサーハウジング47内に取付られ
ており、シングルシール46のみが必要とされ、コンプ
レッサーハウジング47の入口点におけるモータシャフ
トに取付られている。タービンエキスパンダー14は低
速ギヤーシャフト間に支持されている。この装置は、シ
ステムが必要とするシールの数を減少させる。もちろ
ん、低いものではタービンへの支持が改良される。
【0027】さらに、ギヤーボックス23は、図4にお
いて前述したオープンドライブコンプレッサーハウジン
グ内に配設されており、サービス面でより困難である。
ハーメチックギヤーボックスに風損が生じる。
【0028】図11に示す装置において、ステップアッ
プ(増速)ギヤーボックス48は、モータシャフトに位
置し、遠心コンプレッサーのロータに直接結合されてい
る出力シャフトをもっている。ステップダウン(減速)
ギヤーボックス23´は、高速シャフトを結合するとと
もに、代表的に3600rpmの減少された速度に適合
するタービンエキスパンダー14に結合する。タービン
14はコンプレッサー11に比べて低パワーで動作する
ので、ギヤーボックス23は、前述した図3の実施例で
必要とされるものよりも軽くかつ安価にできる。もちろ
ん、図8の実施例に関して、タービンエキスパンダー1
4とコンプレッサー11の双方が共通のハウジング47
に位置しているので、シングルシール46のみが必要と
される。
【0029】図12はこの発明によるハーメチック装置
を示すもので、高速モータ12’が減速ギヤー23’,
タービンエキスパンダー14およびコンプレッサー11
の共通のハウジング内に気密にシールされている。高周
波インバータ50は、高速コンプレッサー11を直接駆
動するために、高周波数AC電力をモータ12’に供給
する。システムは、ハウジング47内に完全にシールさ
れており、かつ最小の機械部品の数の使用で済むことに
なる。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、例えば
R22又はR134Aの高圧冷却剤と、2極インダクシ
ョンモータ(3000から3600rpm)によって駆
動される遠心力またはスクリューコンプレッサーを用い
ている、100から1000トンの容量の冷凍システム
に対して、タービン効率は60%と評価される。運転条
件によっては、絞り膨張弁を備えたシステムに比べて、
モータ負荷が6−15%に減少する。例えばR123又
はR245caのような低圧力冷却剤を用いる同様なシ
ステムでは、タービンロータ径の増加と低ロータシャフ
ト速度により、回収をもっと小さくできる。理想的に
は、約2−6%の回収が可能である。
【0031】速度と容量間の臨界関係が観測される限
り、スクリューコンプレッサー又は他のローターコン
プレッサーを有する100トンの容量以下の冷凍システ
ムにおいてタービンエキスパンダーを使用すると、効率
的なエネルギー回収を達成することができる。例えば、
高圧冷却剤を使用しているシステムにおいて、タービン
エキスパンダーは、12,000rpmで運転している
歯車スクリューコンプレッサー又は40,000rpm
で運転しているインバータ駆動5トンスクロールコンプ
レッサーの高速シャフトに直接結合することが出来る。
【0032】タービンは簡単な設計であり、周辺の翼を
備えたロータディスクとノズルブロックを備えていると
ともに、ノズルブロックは翼の方向に向けられている。
ノズルには、それぞれ、蒸気ポケットを破壊させるため
に、入口の翼が設けられている。ノズルは、ウエストを
集める内部形状を有し、出口に放出する。このデザイン
により、音速放出が達成され、液滴の破壊を行う流通圧
勾配を生成する。ロータの翼は、ロータの2相混合物の
さらなるはみ出しを防ぐために、純粋のインパルス設計
(デザイン)を生み出すように曲げられている。ロータ
は軸流デザインであり、翼には円周方向の囲い板を有
し、液体抵抗を防止し、液体の循環と侵入を防ぐことが
できる。
【0033】この発明の他の目的、特徴および利点は、
好ましい実施例の説明と添付図面を参照することによ
り、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタービンエキスパンダ
ーを内蔵した単液圧縮/膨張冷凍システムの透視図。
【図2】絞り膨張弁とタービンエキスパンダーを用いる
システムの冷却剤圧縮/膨張サイクルのチャート。
【図3】絞り膨張弁とタービンエキスパンダーを用いる
システムの冷却剤圧縮/膨張サイクルのチャート。
【図4】本発明の一実施例による遠心コンプレッサーと
エキスパンダーの組合わせによる断面図。
【図5】実施例のタービンエキスパンダーのロータとノ
ズルブロックの斜視図。
【図6】羽根プロフィルの形状を示すロータの斜視図。
【図7】同様な斜視図で羽根プロフィルの形状を示す
図。
【図8】実施例のノズルの軸方向断面図。
【図9】関連するタービンエキスパンダーを有する高速
スクリューコンプレッサーを示す他の実施例の斜視図。
【図10】本発明の実用的な変形例の概略図。
【図11】本発明の実用的な変形例の概略図。
【図12】本発明の実用的な変形例の概略図。
【符号の説明】
11…コンプレッサー 12…モータ 13…コンデンサ 14…エキスパンダー 15…蒸発器 16…連結 19…ロータ 20…羽根車シャフト 21…拡散室 22…出口 23…ギヤーボクス 24…モータシャフト 25…吸入口プレナム 26…出口プレナム 27…ディスク 28…シャフト 30…ノズル 31…ブレード 32…ロータ囲い板 33…オリフィス板 35…ウエスト 40…コンプレッサー 41…インダクションモータ 43…タービンエキスパンダー 44…ロータ 45…ノズル 46…入口プレナム 47…出口プレナム 48…ギヤーボクス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジュースト ジェイ.ブラス アメリカ合衆国,ニューヨーク,フェイ エットヴィル,ランドグルーブ ドライ ブ 1 (56)参考文献 特開 平5−322347(JP,A) 特開 平6−26738(JP,A) 実開 昭63−34964(JP,U) 実開 昭61−98954(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 11/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体と蒸気として存在し充てんされた流
    体冷却剤と、 所定の回転速度で駆動され、蒸気を圧縮し圧縮エネルギ
    ーを冷却剤流体に加えるための入力シャフトを有すると
    ともに、所定の減少した圧力で前記流体を受ける入口
    と、上昇した圧力で流体が放出される出口を有するロー
    タリコンプレッサーと、 前記ロータリコンプレッサーの入力シャフトに結合され
    て前記ロータリコンプレッサと同時に回転するようにな
    っている駆動シャフトを有する駆動モータと、 圧縮された蒸気を液体に変換するために凝縮された冷却
    剤からの熱を放出するコンデンサー手段と、 前記上昇した圧力で、前記流体が液体と蒸気の混合物と
    して前記コンデンサー手段によって供給される入口を有
    するとともに、前記冷却剤流体を前記減少した圧力に膨
    張させるタービンエキパンダーと、および前記タービン
    エキスパンダーの出口と前記コンプレッサーの入口間の
    回路に位置し、前記減少した圧力で前記冷却剤流体が供
    給され、該冷却剤液体を蒸気として蒸発させかつ熱を吸
    収するとともに、該蒸気を前記ロータリコンプレッサー
    の入口に戻すための蒸発器手段と、によって構成され、 前記タービンエキスパンダーは、前記ロータリコンプレ
    ッサーの入力シャフトに結合され冷却剤流体が膨張され
    るにつれて該冷却剤流体の圧縮エネルギーの少なくとも
    一部を回収するための出力シャフト、および前記減少し
    た圧力で前記冷却剤流体を供給する出口を有し、前記タ
    ービンエキスパンダーは、さらに、複数の周辺翼を有す
    るロータと、前記流体のジェットを前記翼へと導く少な
    くとも1つのノズルと、を備えた2相流タービンエキス
    パンダーであり、前記ノズルは、その入口に多孔オリフ
    ィス板を備えており、 前記タービンエキスパンダーの寸法は、前記ロータリコ
    ンプレッサーと前記タービンエキスパンダーとが互いに
    相関する速度で動作している状態で、前記タービンエキ
    スパンダーの容量が前記タービンエキスパンダー入口に
    供給される液体および蒸気の質量流量に適合するような
    大きさとされていることを特徴とする単流体冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却剤が高圧冷却剤であることを特
    徴とする請求項1の単流体冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却剤がR22とR134Aからな
    るグループから選択されたものであることを特徴とする
    請求項2の単流体冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記コンプレッサー,前記蒸発器手段お
    よび前記コンデンサー手段が、100トンから1000
    トンの範囲の冷却容量を有することを特徴とする、請求
    項1の単流体冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記コンプレッサーが遠心コンプレッサ
    ーを含み、前記入力シャフトが3000から3600r
    pmのシャフト速度を有し、前記タービンエキスパンダ
    ーが3000から3600rpmの速度で回転すること
    を特徴とする、請求項の単流体冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記タービンエキスパンダーが約18.
    5cmのオーダーの直径を持つタービンディスクを有
    し、少なくとも1つのノズルが前記ディスクの周辺翼へ
    と前記冷却流体を導くことを特徴とする請求項の単流
    体冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記コンプレッサーがスクリューコンプ
    レッサーであり、前記駆動モータが多極インダクション
    モータであり、前記タービンエキスパンダーがギヤーボ
    ックスを介して前記駆動モータシャフトに結合されてい
    る、ことを特徴とする請求項1の単流体冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記タービンエキスパンダーの出力シャ
    フトが前記駆動モータのシャフト速度の約3から5倍の
    速度を有することを特徴とする請求項の単流体冷却装
    置。
  9. 【請求項9】 液体と蒸気として存在し充てんされた流
    体冷却剤と、 所定の回転速度で駆動される入力シャフトを有するとと
    もに、所定の減少した圧力で前記流体を受ける入口と、
    上昇した圧力で流体が放出される出口を有し、所定の設
    計上の冷却剤流量に対して所定のパワー要求量を有す
    る、蒸気を圧縮するためのロータリコンプレッサーと、 前記ロータリコンプレッサーの入力シャフトに結合され
    て前記ロータリコンプレッサと同時に回転するようにな
    っている駆動シャフトを有する駆動モータと、 圧縮された蒸気を液体に変換するために凝縮された冷却
    剤からの熱を放出するコンデンサー手段と、 前記上昇した圧力で、前記流体が液体と蒸気の混合物と
    して前記コンデンサー手段によって供給される入口を有
    するとともに、前記冷却剤流体を前記減少した圧力に膨
    張させるタービンエキパンダーと、および前記タービン
    エキスパンダーの出口と前記コンプレッサーの入口間の
    回路に位置し、前記減少した圧力で前記冷却剤流体が供
    給され、該冷却剤液体を蒸気として蒸発させかつ熱を吸
    収するとともに、該蒸気を前記ロータリコンプレッサー
    の入口に戻すための蒸発器手段と、によって構成され、 前記タービンエキスパンダーは、前記ロータリコンプレ
    ッサーの入力シャフトに結合され冷却剤流体が膨張され
    るにつれて該冷却剤流体の圧縮エネルギーの少なくとも
    一部を回収するための出力シャフト、および前記減少し
    た圧力で前記冷却剤流体を供給する出口を有し、さら
    に、前記タービンエキスパンダーは、複数の周辺翼を有
    するロータと、前記流体のジェットを前記翼へと導く少
    なくとも1つのノズルと、を備えた2相流タービンエキ
    スパンダーであり、前記ノズルは、その入口に多孔オリ
    フィス板を備えており、 前記タービンエキスパンダーの寸法は、前記ロータリコ
    ンプレッサーと前記タービンエキスパンダーとが互いに
    相関する速度で動作している状態で、前記タービンエキ
    スパンダーの容量が前記タービンエキスパンダー入口に
    供給される液体および蒸気の質量流量に適合するような
    大きさとされており、前記タービンエキスパンダーは、
    定常状態運転において前記コンプレッサーの前記パワー
    要求量の約10%を供給する、ことを特徴とする、単流
    体冷却装置。
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