JP3222315B2 - 歯科用治療椅子 - Google Patents

歯科用治療椅子

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JP3222315B2
JP3222315B2 JP11107594A JP11107594A JP3222315B2 JP 3222315 B2 JP3222315 B2 JP 3222315B2 JP 11107594 A JP11107594 A JP 11107594A JP 11107594 A JP11107594 A JP 11107594A JP 3222315 B2 JP3222315 B2 JP 3222315B2
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雅行 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科用治療椅子、より
詳細には、歯科用治療椅子における安頭台の傾動及び上
下動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科治療においては、治療椅子を患者の
体型に合わせて或いは治療部位に応じて上下動或いは傾
動させて治療を行なうが、バックレストを起倒した場
合、患者の上半身の支点と椅子自体の回転支点との間に
生じるズレによって、患者と椅子との整合性が悪くな
り、患者は、バックレストを起こした後に自分の身体を
ずらして椅子との整合をとる必要があった。そのため、
従来、バックレストの起倒時、バックレストの起倒と連
動してバックシートを上下方向へ移動し、更には、バッ
クレストの起倒と連動して安頭台を上下動させて、バッ
クレスト起倒時における患者と治療椅子との整合性を保
つようにしている。
【0003】図4は、本発明が適用される歯科用治療椅
子の一例を説明するための概略構成図で、図中、1はコ
ンターシート、2はレッグレスト、3はバックレスト、
4は安頭台、5はバックシートで、周知のように、バッ
クレスト3は、矢印A方向に起倒可能であり、座位治療
時は、バックレスト3を倒して、Iの位置にして(或い
は、更に倒してIIの水平位置にして)、所定の治療を行
ない、うがい時、或いは立位治療時等には起こして、II
Iの位置にしてうがい等を行なうようにしている。ま
た、安頭台4は、バックレスト3に対して上下方向(矢
印B方向)に位置調整可能であり、患者の身長等に合わ
せて、患者の頭が安頭台4にフィットするように調整さ
れ、更には、バックレスト3の起倒に連動して上下動
し、倒時は下降され、起時は上昇される。バックシート
5も、バックレスト3に対して上下方向(矢印C方向)
に位置調整可能であり、患者の身長等に応じて、或い
は、バックレストを起倒した時に、患者の背中がバック
シート5にフィットするように調整されるようになって
いる。更に、安頭台4は、矢印D方向に傾動可能であ
り、また、矢印E方向に前後動可能となっている。
【0004】上述のように、歯科用治療椅子において
は、安頭台やバックシートの上下位置を調整して患者の
身体にフィットした状態で治療を行なうようにしている
が、調整時、安頭台やバックシートを下方に位置調整し
ようとする時は、安頭台或いはバックシートの自重を利
用して下げることができるので、それ程力を必要としな
いが、上方に位置調整をしようとする時は、安頭台或い
はバックシートの重量分だけ大きな力を必要とし大変で
あった。
【0005】図5は、本出願人が先に提案した歯科用治
療椅子の一例を説明するための要部概略構成図で、図
中、10は安頭台4用のコプリング、20はバックシー
ト5用のコプリングで、図5(a)は、安頭台4及びバ
ックシート5が下方に位置調整されている状態、図5
(b)は、安頭台4及びバックシート5が上方に位置調
整されている状態を示すが、これらは単に説明の便宜上
同一の図面に記載したにすぎず、これら安頭台とバック
シート5とは全て無関係に各自独立して調整されるもの
である。
【0006】図6は、バックレスト3を省略した状態で
の安頭台4及びバックシート5の上下動機構を説明する
ための概略構成図で、図中、11は安頭台4を上部に有
する安頭台用摺動体(安頭台受け)、31は該安頭台用
摺動体11を上下方向に移動可能に案内するスライドガ
イドで、該スライドガイド31はバックレスト3に一体
的に取付けられている。安頭台用摺動体11の下端に
は、コプリング10が取付けられ、該コプリング10か
ら引き出されたばね板101は、その端部102がコプリ
ング10より上方において、バックレスト3に固定され
ている。
【0007】従って、安頭台4には、コプリング10に
よって常に上方へ押し上げられるような力が加えられて
いる。この場合、コプリング10の力と安頭台4の自重
とが釣り合うようにしておけば、バックレストが起状態
(図4にIIIにて示す垂直状態)のときに安頭台を最も軽
く上下動できる。なお、コプリング10の取り付け方
は、コプリング10をバックレスト3の上部に固定し、
ばね板101の端部を安頭台摺動体11の下部に取り付
けるようにしてもよい。
【0008】しかし、実際には、バックレストは起状
態、倒状態のいずれの状態においても使用するものであ
るから、上述のように、コプリングの力と安頭台の自重
とを釣り合わせてしまうと、倒時、安頭台の自重よりコ
プリングの力が強くなり、安頭台4が上方に持ち上がっ
てしまうという問題が生じる。12は、このような不具
合を解決するために設けられた制動部材で、該制動部材
12は、例えば、安頭台用摺動体11とスライドガイド
31との間に介在され、安頭台用摺動体11に対する押
圧摩擦力が調整できるようになっている。従って、この
制動部材12の摩擦抵抗を、バックレスト垂直時、この
摩擦抵抗とコプリングの合力が安頭台4の自重に釣り合
い、倒時、制動部材12の摩擦抵抗とコプリングの力が
釣り合うようにしておけば、起時、倒時共に安頭台4の
位置調整を容易に行なうことができる。
【0009】また、コプリング20は、バックシート5
に一体的に取付けられた摺動体21の下端に一体的に取
付けられており、該コプリング20から引き出されたば
ね板201の一端は、該コプリング20より上方の位置
202において、バックレスト3に一体的に固定されて
いる。なお、この場合も、コプリング20をバックレス
ト3の上部に固定し、ばね板201の端部をバックシー
ト摺動体21の下部に固定するようにしてもよい。32
は、バックレスト3に一体的に取付けられたスライドガ
イドで、前記摺動体21は該スライドガイド32に沿っ
て上下動可能となっている。従って、バックシート5
は、コプリング20によって、常に上方への力が付与さ
れており、このコプリング20の力とバックシート5の
自重とがバランスして、該バックシート5を所望の位置
に停止可能にしている。
【0010】このバックシート5の高さは、子供等背の
低い患者を診療する時は、最下位に下げて診療を行う
が、その時は、該バックシート5が上下方向に移動しな
いように固定して診療を行う。図5において、32はバ
ックレスト3側に設けられたスライドガイドであるが、
このスライドガイド32の両側には、バックシート5が
最下位置にある時に、バックシート摺動体21の両側部
に係合して、該バックシート5を該最下位置にロックす
るためのロック機構22を備えている。このロック機構
は、図示例の場合、先端部の球体をばね等で押して該球
体の一部を突出させたロック部材をバックレストのスラ
イドガイド32の両側部に固定するとともに、バックシ
ートの摺動体21の両側部に前記球体と係合する凹部を
設けておき、バックシート5が降下して最下端に達した
時に、前記球体の突出部が前記凹部に係合するようにし
たものである。このロック機構22により、子供等背の
低い患者を診療する時には、バックシートをこの最下位
置においてロックして診療する。また、背の高い人に対
しては、バックシート5を上方に持ち上げて、前述のロ
ック機構を解除した状態で使用する。
【0011】図7は、安頭台傾動機構の一例を説明する
ための構成図で、図中、40はモータ、41は駆動軸、
42は安頭台取付部材、43は軸、44はウォーム、4
5はウォーム歯車、46はリンク本体、47は第一平歯
車、48は軸、49は第二平歯車、50は軸、51は第
三平歯車、52は軸、53はクランク、54はピン、5
5は連結板、55aは連結板が有する案内溝、56は軸
である。
【0012】前記モータ40はバックレスト3内部に配
設され、安頭台用摺動体11はバックレスト3に固定さ
れ、前記ウォーム歯車45は前記リンク本体46に固定
され、前記平歯車47は前記安頭台用摺動体11に固定
され、前記軸43,48,50,52の両端は前記リン
ク本体46に支持され、前記ピン54は前記案内溝55
aと緩合している。
【0013】バックレスト3内部に配設された前記モー
タ40により前記駆動軸41を回転させる(図中R1
示す)と、前記駆動軸41の上端部に連結した前記ウォ
ーム44および前記ウォーム歯車45を介して前記リン
ク本体46は前記軸48を中心に回転する(図中R2
示す)。この回転により前記リンク本体46に支持され
た前記軸50も前記軸48を中心に回転する(図中R3
で示す)。これにより、前記第二平歯車49は前記安頭
台用摺動体11の上端部に固定され前記第二平歯車49
と噛み合う前記第一平歯車47の回りを回転しながら
(図中R3で示す)自転する(図中R4で示す)。この自
転により、前記第二平歯車49と噛み合う前記第三平歯
車51が回転し(図中R5で示す)、前記第三平歯車5
1と一体となって回転する前記クランク53(前記ピン
54)が前記軸52の回りを回転する(図中R6で示
す)。
【0014】図8〜図9の動作範囲においては、前記ピ
ン54は緩合する前記案内溝55aの溝内を動くため、
前記ピン54の動作は前記連結板55へは伝わらない
が、図9〜図10の動作においては、前記ピン54は前
記連結板55を押し上げていく。これにより、前記安頭
台4を連結する前記安頭台取付部材42は前記軸43の
回りを回転する(図中R7で示す)。
【0015】上述のように、前記バックレスト3内部に
配設された前記モータ40の回転により、前記モータ4
0の前記駆動軸41の上端部に連結した前記ウォーム4
4とウォーム歯車45を介して前記リンク本体46が前
記安頭台用摺動体11の上端部に回転不可に固定された
前記第一の平歯車47の軸心を中心に回転し、更に、こ
の回転により、前記リンク本体46に回転自在に支持さ
れた前記第二平歯車49が前記第一平歯車の回りを回転
しながら自転し、更に、この自転により、前記第二平歯
車49と噛み合い前記クランク53と一体となって回転
する第三平歯車51が回転し、更に、この回転により、
前記クランク53および前記クランク53の一端に連結
された前記ピン54が前記第三平歯車51の前記軸52
を中心に回転する。
【0016】前記ピン54の動作により、該ピン54を
緩合して案内する前記案内溝55aを有する前記連結板
55が動くが、前記ピン54が前記案内溝55a内を動
く間(図8〜図9の動作範囲)は、前記ピン54の動作
は前記連結板55へは伝わらないため、前記安頭台4は
前記リンク本体46の回転運動によりR2で示す方向に
動く。また、前記ピン54が前記連結板55を押し上げ
る間(図9〜図10の動作範囲)は、前記ピン54は前
記連結板55を押し上げ続けるので、前記安頭台取付部
材42は前記軸43の回りをR7で示す方向に回転し、
これに、前記リンク本体46の回転運動(R2で示す)
が加わるため、前記安頭台4は垂直に起きた状態を保ち
ながらE1に示す方向へ水平移動する。また、前記モー
タ40の回転を上記と逆の方向に回転することにより、
図10〜図9〜図8と上述と逆の動作をして復元する。
【0017】上述のように、歯科用治療椅子において
は、患者の身長、体形等に合せて、バックシートや安頭
台の高さを調整可能とし、患者が治療椅子に座った状態
で、バックシートの高さ及び安頭台の高さを該患者に合
わせて調整し、その位置をメモリに記憶し、以降、当該
患者に関しては、起状態に復帰時、該メモリ位置に自動
的に復帰するようにしている。また、バックレスト倒時
は、該バックレストの倒動作と連動して安頭台を下げ、
バックレスト起時は、該バックレストの起動作を連動し
て安頭台を上げて患者との整合性を保つようにしてい
る。また、安頭台は、治療部位によって、矢印D方向に
傾動され、或いは、矢印E方向に前後動されて治療しや
すい状態に調整可能とされるようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述のごとき
歯科用治療椅子において、治療時、寝位置IIにおいて、
治療部位により、安頭台4を矢印D方向に傾動させて口
腔を治療しやすい状態にするが、この時、安頭台4の傾
動支点Pと患者の頭部の支点Qとの間にずれがあるた
め、安頭台を傾動させた時、患者が自ら動いて頭部と安
頭台との整合をとるか、或いは、安頭台4をB方向に動
かして整合をとっていた。しかし、D動作の後、B動作
を行うようにした場合、D動作終了後、B動作開始前の
間、安頭台と患者の頭部の整合性が最も悪く、患者に不
快感を与えるばかりでなく、2つの動作が時間的に連続
して行われるため、安頭台の傾動及び位置の調整に時間
がかかるといった問題があった。
【0019】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、特に、安頭台の傾動動作(D動作)と上下
動動作(B動作)を連動させて両動作を時間的に平行さ
せて行うようにし、もって、安頭台の傾動及び位置を効
率よく行うようにすることを目的としてなされたもので
ある。
【0020】しかし、上述のようにして安頭台の傾動動
作と上下動動作を連動させた場合、特に、安頭台の上下
動動作を原動機(電気又は油圧)にて行うようにした場
合、安頭台の上下動動作が遅く、例えば、背の高い患者
の後に背の低い患者(又はその逆)を診療するような場
合、安頭台の上下動動作が遅く、術者は安頭台が所定位
置になるまで操作スイッチを押し続けなければならず、
その間、術者はいらいらし、精神衛生上好ましいもので
なく、また、作業能率のよいものでもない。
【0021】そのため、本発明の他の目的は、安頭台の
上下動動作を電動,手動に切り換え可能にし、安頭台の
上下位置の調節を手動にて行えるようにし、もって、術
者のいらいらをなくすとともに、作業能率を向上させる
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためのに、(1)スライドガイドを有するバック
レストと、該スライドガイドに係合する安頭台用摺動体
を有する安頭台とを具備し、前記スライドガイドに沿っ
て前記安頭台用摺動体を上下させて前記安頭台の高さ調
節を可能にした歯科用治療椅子であって、前記スライド
ガイドに平行に配設された無端状のラックベルトと、該
ラックベルトを駆動するモータと、前記安頭台用摺動体
に固定されたアームと、該アームに固定されかつ前記ラ
ックベルトに噛合する歯車とを有する歯科用治療椅子
おいて、前記安頭台用摺動体に固定されたアクチュエー
タ及び該アクチュエータによって移動されるピンと、前
記歯車と一体の回転体に設けられたピン係合穴とを有
し、前記ピンを前記ピン係合穴に挿脱することにより、
前記歯車の回転をロック、アンロックするようにしたこ
とを特徴としたものであり、更には、(2)前記アクチ
ュエータは、常時は、前記ピンを前記ピン係合穴に係合
させていること、更には、(3)前記安頭台を傾動させ
る安頭台傾動機構を具備し、該安頭台の傾動動作と前記
安頭台用摺動体の上下動動作を連動させるようにしたこ
と、更には、(4)前記歯車の回転をロックした時、前
記安頭台の傾動動作と前記安頭台用摺動体の上下動動作
が連動するようにしたことを特徴としたものである。
【0023】
【作用】歯科用治療椅子において、安頭台の高さ位置の
調整を電動又は手動に切り換えて行えるようにするとと
もに、安頭台の傾動動作と連動して高さ位置を調整可能
とし、もって、安頭台の操作性をよくする。
【0024】
【実施例】図1は、本発明による歯科用治療椅子の一実
施例を説明するための要部構成図で、図中、60はモー
タ、61は該モータ60によって回転される歯車、62
は無端ラックベルトで、該無端ベルト62の内側には、
図2に示すように、歯車61に噛合するラック62aが
設けられている。63は該無端ラックベルト62を張設
するための歯車で、該無端ラックベルト62は、図1に
示すように、安頭台用摺動体11と平行に配設され、該
摺動体11と平行のF方向に移動される。64はベルト
62上のラック62aと噛合する歯車で、該歯車64は
安頭台用摺動体11に固定されているアーム軸65に回
転自在に取り付けられている。
【0025】67は安頭台用摺動体11に取り付けられ
た液圧又は空気圧シリンダ、或いは電気的なソレノイド
等から成るアクチュエータ、68は該アクチュエータ6
7によって矢印G方向に移動されるピンで、該ピン68
は、歯車64と一体的に回転するリング66に設けられ
た係合穴66aに挿脱されるようになっている。すなわ
ち、アクチュエータ67が駆動されない時、つまり、常
時は、ピン68はピン係合穴66aに挿入されており
(勿論、アクチュエータ68が駆動された時に、ピン6
8がピン係合穴66aに挿入されるようにしてもよい
が、以下、説明の便宜上、アクチュエータが駆動されな
い時、ピン68がピン係合穴66aに挿入される場合を
例に説明する)、従って、歯車64は、常時は、アーム
軸65のまわりに回転不能となっているが、アクチュエ
ータ67が駆動されると、ピン68がピン係合穴66a
から離脱され、歯車64は回転可能となる。
【0026】従って、モータ60を駆動してラックベル
ト62を矢印F方向に駆動させると、歯車64はラック
ベルト62によって矢印F方向に移動する。つまり、モ
ータ60を作動することによって、安頭台用摺動体11
を矢印F方向に移動させ、もって、安頭台4をモータ6
0によって上下方向に移動可能とする。アクチュエータ
67をオンにすると、ピン68がピン係合穴66aから
離脱(アンロック)するので、この状態では、モータ6
0を駆動しても、歯車64はアーム軸65のまわりに回
転するので、ラックベルト62のみ矢印F方向に移動
し、安頭台用摺動体11は移動しない。而して、この状
態では、安頭台用摺動体11は、ロック時(モータ停止
時)におけるモータ60による保持力から解放され、軽
い力で手動にて上下動できる。
【0027】上述のように、本発明によると、歯車64
をロックすることにより、安頭台4をモータ60により
上下動可能にし、アンロックすることにより、手動で上
下動できるようにしたものであるが、前述のごとき、コ
プリングを併設しておけば、手動時の上下動をスムーズ
に行うことができる。
【0028】治療に当って、患者が治療椅子に座ると、
術者は、ロック解除ボタンを押してアクチュエータ67
を作動させて(歯車64をアンロック状態にして)、バ
ックシートの高さ、安頭台の高さ等を患者の身長等に合
わせて手動にて調整し、周知のように、オートメモリス
イッチを押して、その高さ位置を記憶しておく。する
と、以降、治療椅子がどのような位置にあっても、オー
トリターンスイッチを押すことによって、前記の記憶さ
れた位置に自動的に復帰する。上述のごとくして安頭台
の高さ位置を調整した後、ロック解除ボタンを解放する
と、アクチュエータ67が不作動状態となり、ピン68
がピン係合穴66aに係合するので、安頭台用摺動体1
1は、ラックベルト62の移動に追従して移動する。
【0029】従って、安頭台上下用のモータ60の起動
をバックレストの起倒用のモータの起動と連動させてお
けば、以降、バックレストを起倒させる時、該バックレ
ストの起倒と連動して安頭台が上下動するので、起倒
中、患者の頭部は安頭台に整合され、患者は、頭の位置
を調整する必要がない。上述のようにして、バックレス
ト3(及び安頭台)を倒状態にした後、モータ40を駆
動することにより、安頭台4を傾動させ、患者の口部を
治療しやすい状態にして所望の歯科治療を行うが、その
際、モータ40と60及びアクチュエータ67を連動さ
せておくと、安頭台4は傾動動作Dに連動して上下動動
作Bとし、安頭台と患者の頭部とを自動的に整合させ
る。
【0030】図3は、安頭台の側面図で、前述のよう
に、安頭台4は軸48を中心に傾動動作するが、この傾
動動作は、例えば、スイッチS1を押すことにより、モ
ータ40が駆動されてD1方向に傾動され、スイッチS2
を押すことにより、モータ40が逆方向に回転されてD
2方向に傾動される。通常、アクチュエータ67はオフ
されており、寝状態の時、上述のようにして、モータ4
0が駆動されて安頭台が傾動されると、それと同時にモ
ータ60が駆動され、安頭台用摺動体11が矢印F1
或いは、F2方向に移動する。また、起状態の時、患者
が入れ替って安頭台の高さを調整しようとする時、術者
が、アンロックボタン(ロック解除スイッチ)S3を押
すと、アクチュエータ67が作動し、安頭台4は手動で
上下動可能となり、該安頭台の上下位置調整を手動にて
迅速に行うことができる。
【0031】上述のようにして、寝状態での歯科治療が
終了してオートリターンスイッチを押すと、バックレス
ト3及び安頭台4は、最初に調整した状態位置に自動的
に復帰する。この起状態で治療する場合、安頭台4を患
者の頭部にフィットさせるために、安頭台4を前後方向
(矢印E方向)に移動させるが、安頭台4を前方に出す
際、図9及び図10から明らかなように、安頭台4が必
然的に下方向に下る。勿論、安頭台が多少下っても治療
作業にはあまり影響はないが、場合によっては、モータ
60を駆動して安頭台4を上方に上げるようにすれば、
安頭台4を下げることなく水平移動させたり、所望の高
さ位置に移動させることも可能であり、更には、安頭台
4の前後移動(E方向)と連動して安頭台4を水平移動
させるようにすることが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、安頭台を電動,手動に切り替えて上下動させ
ることができ、従って、安頭台の傾動動作と上下動動作
の連動を容易に行うことができ、更には、安頭台の高さ
位置を手動にて迅速に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による歯科用治療椅子の一実施例を説
明するための要部構成図である。
【図2】 図1に示した無端ラックベルトの駆動機構の
一例を示す図である。
【図3】 安頭台の側面概略図である。
【図4】 本発明が適用される歯科治療椅子の一例を説
明するための図である。
【図5】 本出願人が先に提案した歯科用治療椅子の一
例を説明するための要部概略側面図である。
【図6】 図5に示した歯科用治療椅子のバックレスト
を省略して示す図である。
【図7】 本出願人が先に提案した安頭台傾動機構の一
例を説明するための構成図である。
【図8】 図7に示した安頭台傾動機構の動作を説明す
るための側面図である。
【図9】 図7に示した安頭台傾動機構の動作を説明す
るための側面図である。
【図10】 図7に示した安頭台傾動機構の動作を説明
するための側面図である。
【符号の説明】
1…コンターシート、2…レッグレスト、3…バックレ
スト、4…安頭台、5…バックシート、10…コプリン
グ、11…安頭台用摺動体、12…制動部材、20…コ
プリング、21…バックシート摺動体、22…ロック機
構、31…安頭台スライドガイド、32…バックレスト
用スライドガイド、40…安頭台傾動用モータ、41…
回転軸、44…ウォーム、45…ウォーム歯車、46…
リンク本体、53…クランク、55…連結板、60…モ
ータ、62…無端ラックベルト、64…歯車、65…ア
ーム軸、66a…ピン係合穴、67…アクチュエータ、
68…ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−224705(JP,A) 特開 平5−131016(JP,A) 実開 平5−56128(JP,U) 実開 平1−128648(JP,U) 実開 昭58−105258(JP,U) 実開 昭58−14754(JP,U) 実開 昭63−13055(JP,U) 実開 平3−117146(JP,U) 実開 昭62−174443(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドガイドを有するバックレスト
    と、該スライドガイドに係合する安頭台用摺動体を有す
    る安頭台とを具備し、前記スライドガイドに沿って前記
    安頭台用摺動体を上下させて前記安頭台の高さ調節を可
    能にした歯科用治療椅子であって、前記スライドガイド
    に平行に配設された無端状のラックベルトと、該ラック
    ベルトを駆動するモータと、前記安頭台用摺動体に固定
    されたアームと、該アームに固定されかつ前記ラックベ
    ルトに噛合する歯車とを有する歯科用治療椅子におい
    て、前記安頭台用摺動体に固定されたアクチュエータ及
    び該アクチュエータによって移動されるピンと、前記歯
    車と一体の回転体に設けられたピン係合穴とを有し、前
    記ピンを前記ピン係合穴に挿脱することにより、前記歯
    車の回転をロック、アンロックするようにしたことを特
    徴とする歯科用治療椅子。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータは、常時は、前記ピ
    ンを前記ピン係合穴に係合させていることを特徴とする
    請求項に記載の歯科用治療椅子。
  3. 【請求項3】 前記安頭台を傾動させる安頭台傾動機構
    を具備し、該安頭台の傾動動作と前記安頭台用摺動体の
    上下動動作を連動させるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の歯科用治療椅子。
  4. 【請求項4】 前 記歯車の回転をロックした時、前記安
    頭台の傾動動作と前記安頭台用摺動体の上下動動作が連
    動するようにしたことを特徴とする請求項に記載の歯
    科用治療椅子。
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