JP3222089U - 解体可能な開封用ペーパーカッター - Google Patents

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浩司 増谷
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Abstract

【課題】刃部を砥ぐために何度でも解体可能な開封用ペーパーカッターを提供する。【解決手段】開封用ペーパーカッター1は、封筒または封書を開封する刃物10と刃物の一部を収納する収納ケース50と収納ケースに対して刃物を固定する複数のビス100とを備え、刃物が、収納ケースに挿入する挿入部と、挿入部の挿入方向に対して略直角方向に先端を延長して収納ケースの外部に露出するガイド部12と、挿入部とガイド部との交差領域で挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けた刃部14とで一体成型され、収納ケースは、刃物の挿入部を挟持する第1の把持板51Lと第2の把持板51Rとで構成され、複数のビスのうちの1つが、刃物を貫通している。【選択図】図1

Description

本考案は、解体可能な開封用ペーパーカッターに関する。
従来、封筒、封書を開封するために、ナイフや鋏など刃物を利用する他、様々な開封用ペーパーカッターが開発され、市販されている。
一般に、刃物の切れ味は、半永久的に持続するものではなく、砥ぎのメンテナンスをしてその切れ味を蘇生させる必要がある。
しかし、従来の開封用ペーパーカッターは、刃部を砥いでメンテナンスし、半永久的に使用することを想定したものは少なく、安価で使い捨てのものが多い。
例えば、図12(a)、図12(b)のように、小刃201を押し当てながらスライドさせて封筒500を開封する開封用ペーパーカッターが周知である。
また、図12(a)の開封用ペーパーカッターは、ガイド突起210を封筒500の開口部の隙間に差し込んで、刃202で開封することもできる。
一方、特許文献1には、刃部材を容易に交換可能な封筒開封具が開示され、図13に示すように、刃部材203をケース本体内に移動自在に操作できると共に、使用した先端側の刃を折り捨てることにより新しい刃に交換することができる。
この封筒開封具は、載置型であり、ケース本体の斜側部に設けた溝状ガイドから刃部材203を突出させ、封筒の開口部を当該溝状ガイドに沿ってスライドさせ、刃部材203により開封する。
また、図14(b)のような上記と同様な溝状ガイドを利用した、手動式の開封用カッターが特許文献2に開示され、図14(a)のように、溝状ガイドで封筒500の開口部を挟んでスライドさせ、溝状ガイド内で突出させた刃202により開封を行う。
しかし、これらの溝状ガイドを利用したタイプの開封用ペーパーカッターを用いて、封筒500の開口部を折目に沿って綺麗に開封させるには経験を必要とし、図12(a)の開封用ペーパーカッターのように、ガイド突起210を封筒500の開口部の隙間に差し込んで開封する方が慣れない者にも使いやすい。
すなわち、ガイド突起210を備えるペーパーカッターであれば、初心者であっても、綺麗に折目に沿って封筒500を開封させることが容易である。
このようなガイド突起210を備えた開封用ペーパーカッターは、ガイド突起210の尖った先端が外部に出ていて、幼児や子供には危険な場合もあるが、特許文献3に開示された開封器(図15参照)は、案内板(ガイド突起210)を突設させた刃物部205を収納ケース内に収納し得るようにして、この問題を解決している。
しかし、この開封器の刃は、刃物部205に突設させた案内板(ガイド突起210)の根本部に凹状に設けられ、刃を砥いでメンテナンス可能には構成されていない。
特開2007−112110号公報 特開平7−284574号公報 実開平6−39498号公報
そこで、本考案は、刃部を砥ぐために何度でも解体可能な開封用ペーパーカッターを提供することを目的とする。
本請求項1記載の考案である開封用ペーパーカッターは、封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けた刃部とで一体成型され、前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持する第1の把持板と第2の把持板とで構成され、前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とするものである。
本請求項2記載の考案である開封用ペーパーカッターは、封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向となる切断方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けて前記収納ケースと離間して対向する刃部とで一体成型され、前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持するとともに前記刃物のガイド部に対向して切断方向に延びる第1の把持板と第2の把持板とで構成され、前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とするものである。
本請求項3記載の考案である開封用ペーパーカッターは、封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向となる切断方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けて前記収納ケースと離間して対向する刃部とで一体成型され、前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持するとともに前記刃物のガイド部に対向してガイド部の先端よりも切断方向に延びる第1の把持板と第2の把持板とで構成され、前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とするものである。
本考案に係る解体可能な開封用ペーパーカッターは、第1の把持板及び第2の把持板に刃物を挟持し、把持板の外側からビスを貫通させて固定して形成した収納ケースに、刃物を収納して組み立て可能である。
このように組み立てた開封用ペーパーカッターは、ビスを外して解体可能であり、刃部を取り出して、これを砥ぐことにより何度でも刃部をメンテナンスすることができる。
本考案に係る解体可能な開封用ペーパーカッターは、刃物はガイド部を備えるので、封書などの開口部にこれを差し込んで、ガイド部の根元に設けた刃部に案内し、容易に開封することができる。
なお、開封を行う刃部は、刃物のガイド部と収納ケースに収納する挿入部とが交差するガイド部の根元位置、すなわち、交差領域を指などに触れにくいように形成し、ガイド部の先端も丸みを設けて安全に配慮している。
本考案に係る開封用ペーパーカッターは、半永久的に使用できるため、高級な開封用ペーパーカッターとして仕上げることができ、机上などに載置して、ガイド部をポイントとした装飾品として使用することもできる。
しかし、子供などが誤用する恐れがある万一の場合に備えて、本考案に係る解体可能な開封用ペーパーカッターは、ガイド部の刃先や刃部を、収納ケースに収納し得る形態に変更してもよい。
収納ケース内で刃物を上下に摺動させたり、回動させたりする構成とすることで、ガイド部の刃先や刃部を、収納ケースに収納することができる。
さらに、本考案に係る解体可能な開封用ペーパーカッターは、収納ケース内に設けた空洞部にバネを封止して利用したり、磁石を埋め込むことにより、刃部を露出させた使用状態から、自動的にガイド部の刃先や刃部を収納ケースに収納した収納状態に復帰させることができる。
(a)本考案の実施例である開封用ペーパーカッターの平面図、(b)本考案の実施例である開封用ペーパーカッターの側面図。 (a)本考案の実施例である開封用ペーパーカッターの側面断面図、(b)刃物の側面図、(c)第1の把持板又は第2の把持板の側面図。 本考案の実施例を変更した変形例1に係る開封用ペーパーカッターの、(a)使用状態における側面断面図、(b)収納状態における側面断面図、(c)第1の把持板又は第2の把持板の側面図。 本考案の実施例を変更した変形例2に係る開封用ペーパーカッターの、(a)使用状態における側面断面図、(b)収納状態における側面断面図、(c)第1の把持板又は第2の把持板の側面図。 本考案の実施例を変更した変形例3に係る開封用ペーパーカッターの(a)刃物の側面図、(b)第1の把持板又は第2の把持板の側面図。 本考案の実施例を変更した変形例3に係る開封用ペーパーカッターの、(a)収納状態における側面断面図、(b)使用状態における側面断面図。 本考案の実施例を変更した変形例4に係る開封用ペーパーカッターの(a)刃物の側面図、(b)第1の把持板又は第2の把持板の側面図。 本考案の実施例を変更した変形例4に係る開封用ペーパーカッターの、(a)収納状態における側面断面図、(b)使用状態における側面断面図。 本考案の実施例を変更した変形例5に係る開封用ペーパーカッターの(a)刃物の側面図、(b)第1の把持板又は第2の把持板の側面図。 本考案の実施例を変更した変形例5に係る開封用ペーパーカッターの、(a)収納状態における側面断面図、(b)使用状態における側面断面図。 磁石を埋め込んだ本考案の実施例を変更した変形例に係る開封用ペーパーカッターの、(a)使用状態における側面断面図、(b)収納状態における側面断面図。 (a)従来のガイド突起付き開封用ペーパーカッターの斜視使用図、(b)従来の開封用ペーパーカッターの斜視使用図。 従来の刃部材を交換可能な封筒開封具の斜視図。 従来の溝状ガイドを利用した開封用ペーパーカッターの、(a)斜視使用図、(b)溝状ガイドの断面図。 従来の、刃物を収納ケース内に収納可能な開封器の側面図。
以下、図面を参照しながら、本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッターについて説明する。
なお、以下、各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
また、図2乃至図11は、その特徴部分をわかりやすく説明するために、図1の開封用ペーパーカッター1における封筒または封書を開封するための切断方向と挿入部16の挿入方向との寸法比が変更されている。
本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッター1は、図1に示すように、封筒または封書を開封する刃物10と、この刃物10の一部を収納する収納ケース50と、この収納ケース50に対して刃物10を固定する複数のビス100とを備え、刃物10が、収納ケース50に挿入する挿入部と、この挿入部の挿入方向に対して略直角方向に先端を延長して収納ケース50の外部に露出するガイド部12と、挿入部16とガイド部12との交差領域で挿入部16およびガイド部12に対して斜め方向に設けた刃部14とで一体成型され、収納ケース50が、刃物10の挿入部16を挟持する第1の把持板51Lと第2の把持板51Rとで構成され、複数のビス100のうちの1つが、刃物10を貫通している。
すなわち、本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッター1は、図2(a)〜(c)に示すように、
(1)下端18を有する挿入部16、および、挿入部16の上方からこの挿入部16の挿入方向に対して先端13を略直角方向となる切断方向に延伸して前記収納ケース50の外部に露出させたガイド部12を一体成型し、挿入部16とガイド部12とが交差する位置すなわち交差領域に、これら挿入部16とガイド部12の両者に斜め方向を成すように刃部14を設けた刃物10(図2(b)参照)と、
(2)外面と内面とを有し、内面に凹部構造60Lおよび60Rを形成した、刃物10の挿入部16を挟持するとともに刃物10のガイド部12に対向してガイド部12の先端13よりも切断方向に延びる同形の第1の把持板51Lおよび第2の把持板51R(図2(c)参照)と、
(3)第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの各々の内面を合わせて、各々の外面側から両把持板51L、51Rを貫通させて固定し、収納ケース50を形成する2本のビス100(図2(a)参照)と、
を備えている。
なお、図2(a)〜(c)を含む図面において、把持板51L、51Rの内面凹部構造などの内部構造は、点線で示し、これをリファーする符号は、括弧書きとしている。
本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッター1は、図2(a)のように、刃物10の挿入部16を、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの内面に形成した上記凹部構造60Lおよび60R間に挟持させ、両把持板51L、51Rを2本のビス100により固定して、収納ケース50に刃物10を収納する(図2(a)参照)。
このようにして完成させた開封用ペーパーカッター1の一例の平面図を図1(a)に、側面図を図1(b)に示す。
なお、図2(a)〜(c)に示す実施例の開封用ペーパーカッター1においては、2本のビス100の内、一のビスは、両把持板51L、51Rを外面に開口したビス孔52から刃物10の挿入部16に設けたビス貫通孔22を貫通させて両把持板51L、51Rを固定する構成としているが、必ずしも挿入部16に設けたビス貫通孔22を貫通させる必要はなく、ビス孔52の開口位置は、適宜設計してよい。
本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッター1は、使い捨ての安価なペーパーカッターや刃を順次折り棄てたり交換可能としたペーパーカッターとは異なり、複数のビス100による固定を解除して、刃物10と第1の把持板51Lと第2の把持板51Rとに解体し、刃物10の刃部14を研磨して、繰り返し、刃部14のメンテナンスを行うことができる。
そのため、刃物10は、高級な包丁やナイフなどと同様な高級素材を用いて、全体を重厚に製造し、装飾品のように用いることもできる(図1参照)。
ガイド部12と収納ケース50の上辺間は、十分に狭く、指が挟まって刃部14に届くことがないように設計するのであれば、図1(b)のように、刃部14を収納ケース50の外部に露出させる構成でもよい。
また、ガイド部12の先端13も丸みを持たせ、図1(b)でいえば、収納ケース50の左端から突出させないように設計するので、誤って指を負傷するなどの危険に配慮している。
このような、ガイド部12と刃部14を、収納ケース50の外部に露出させた構成は、本考案に係る開封用ペーパーカッター1を解体可能な高級刃物として想定すれば、ガイド部12やその根元部の刃部14などが意匠の特徴点となり、机上や棚などに載置して装飾品としても用いる場合に好適である。
しかし、子供などが誤用する恐れがある万一の場合に備えて、ガイド部12の刃先13や刃部14を、収納ケース50に収納し得る形態について、以下に、実施例を用いて説明する。
以下、本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッター1を変更した変形例について説明するが、本考案は、これらの変形例に限定されるものではなく、他にも様々な実施形態をとることができる。
なお、変形例の説明に当たり、収納ケース50内の収納構造55を定義する。
例えば、上記実施例に係る開封用ペーパーカッター1において、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの内面に形成した上記凹部構造60L、60Rは、収納ケース50内に収納構造55を形成する(図2(a)参照)。
すなわち、上記実施例においては、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの各々の内面に形成した凹部構造60Lおよび60Rが挿入部16を挟持し、収納ケース50内で挿入部16を収納する収納構造55を形成する。
この上記実施例における収納構造55は、以下の本考案を変更した変形例で説明する挿入部収納構造60に相当する。
(変形例1)
本考案を変更した変形例1に係る開封用ペーパーカッター1において、図3(a)を参照すると、収納構造55は、ガイド部12を収納するためのガイド部収納構造80と、刃部14を収納するための刃部収納構造70と、挿入部16を上下に摺動可能に収納するための、下底部64を有する挿入部収納構造60と、を有する。
図3(c)は、第1の把持板51L又は第2の把持板51Rの側面図を表すが、その内面に形成した凹部構造を点線で示し、両把持板51L、51Rの内面を合わせてその凹部構造が形成する収納構造55に対応させて、55L又は55Rの符合を付けている。
また、収納ケース50内部の収納構造55を構成する挿入部収納構造60、刃部収納構造70、ガイド部収納構造80に対応させて、これらを形成する凹部構造を、それぞれ挿入部凹部構造60L(R)、刃部凹部構造70L(R)、ガイド部凹部構造80L(R)などとして符合を付けている。
以下、本明細書及び図面において同様である。
本考案を変更した変形例1に係る開封用ペーパーカッター1において、収納ケース50内に形成した挿入部収納構造60は、図3(c)に示すように、刃物10の挿入部16を摺動自在に出し入れするための開口部62を収納ケース50の表面に、挿入通路63と下底部64とを収納ケース50の内部に有する。
そして、刃部収納構造70及びガイド部収納構造80は、挿入部16の下端18を挿入部収納構造60の下底部64まで下方に摺動させて収納した収納状態で、それぞれ刃部14及びガイド部12の少なくとも先端13を収納することができる(図3(b)参照)。
本考案を変更した変形例1に係る刃物10の挿入部16は、図3(a)、(b)に示すように、その下端18からストッパー19を下端18と直角方向に突設させている。
また、下底部64を有する挿入部収納構造60は、挿入部16を上下に摺動させる際に、ストッパー19が下底部64から上底部66間を摺動可能な、下底部64と上底部66により画される空洞部68を有する。
したがって、本考案を変更した変形例1の開封用ペーパーカッター1は、摘み部15等を摘まむなどして刃物10を上方に引き出して、ストッパー19を空洞部68の上底部66に係止させることにより、刃物10を使用状態とし、ガイド部12の先端13を封筒などの開封口の折目に差し込んで刃部14により開封させることができる。
封筒または封書の開封作業が終了すれば、そのまま放置して装飾品として用いてもよいが、より安全を図るために、刃物10を下方に摺動させて、ストッパー19を空洞部68の下底部64にまで押し込むことにより、刃物10を収納状態としてもよい。
なお、本考案を変更した変形例1では、開封用ペーパーカッター1を図3(a)、(b)のような形状としたので、刃物10を上方に引き出すための摘み部15を設けたが、開封用ペーパーカッター1の各要素(刃物10、収納ケース50など)の形状によっては、摘み部15は、特に必要ではなく、収納状態で収納ケース50から露出しているガイド部12の上部などを摘まんで刃物10を上方に引き出す構成としてもよい。
以下の本考案を変更した変形例においても、同様である。
(変形例2)
本考案を変更した変形例2では、上記本考案を変更した変形例1の開封用ペーパーカッター1を更に発展させ、使用状態での開封作業が終了すれば、自動的に収納状態に復帰する開封用ペーパーカッター1について説明する。
本考案を変更した変形例2に係る開封用ペーパーカッター1においても、上記本考案を変更した変形例1と同様、図4(a)〜(c)のように、刃物10の挿入部16は、その下端18からストッパー19を突設させ、下底部64を有する挿入部収納構造60は、挿入部16を上下に摺動させる際に、ストッパー19が下底部64から上底部66間を摺動可能な、下底部64と上底部66により画される空洞部68を有する。
本考案を変更した変形例2に係る開封用ペーパーカッター1においては、図4(a)、(b)のように、空洞部68の上底部66と刃物10のストッパー19間で、刃物10の挿入部16にバネ40を巻付けて、空洞部68に当該バネ40を封止する。
すなわち、予めバネ40をストッパー19上方で挿入部16に巻付け、把持板51L、51Rの内面に形成した挿入部凹部構造60L、60R間に挟んで、空洞部68内に、挿入部16に巻付けたバネ40を封止する。
刃物10の下端18から突出させたストッパー19を、空洞部68の下底部64にまで押し込んだ収納状態(図4(b)参照)で、バネ40を自然長乃至は自然長より僅かに収縮した状態に設計するのが好適である。
収納状態から刃物10を上方に引き出して当該バネ40を収縮させ、刃部14を収納ケース50の外部に露出させて、刃物10を使用状態(図4(a)参照)とする。
使用状態において、ガイド部12と刃部14は収納ケース50の外部に露出し、ガイド部12と収納ケース50の上辺部間に、封書などの紙を挟んでいる。
刃部14が当該挟んだ紙をカットして、ガイド部12と収納ケース50の上辺部間に何も無くなれば、ガイド部12を収納ケース50の上辺部から持ち上げる力が消失し、バネ40は自然長に戻ろうとするので、本考案を変更した変形例2に係る開封用ペーパーカッター1は自動的に収納状態に復帰する。
(変形例3)
本考案を変更した変形例3に係る開封用ペーパーカッター1において、刃物10の挿入部16は、図5(a)のように、複数のビス100のうちの一のビス101(図5(a)、(b)参照)を貫通させる中空窓20を有する。
中空窓20は、上下に上端部20Uと下端20Dと、上端部20Uと下端20D間で、貫通させた一のビスが移動可能となる移動路と、から構成される。
第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの内面に形成した凹部構造60Lおよび60Rは、最初の実施形態で用いた図2(c)と同様、図5(b)のように、収納ケース50内で挿入部16を上下に摺動可能に収納するための、開口部62L(R)と下底部64L(R)を有する。
本考案を変更した変形例3に係る開封用ペーパーカッター1においては、その他、収納ケース50の収納構造55が、刃部収納構造70、ガイド部収納構造80を有するように、凹部構造55L(R)は、刃部凹部構造70L(R)、ガイド部凹部構造80L(R)を有する。
また、収納ケース50は、挿入部16を収納した際に中空窓20を一のビス101が貫通する位置に、ビス貫通孔22(図示せず)を設けている。
そして、収納ケース50は、一のビス101を中空窓20に貫通させて、収納ケース50の外部から一のビス101を固定することにより、挿入部収納構造60内で挿入部16を上下に移動自在に挟持する。
本考案を変更した変形例3に係る開封用ペーパーカッター1は、図6(b)のように刃物10を上方に引き出して、一のビス101を中空窓20の下端20Dに係止させることにより、刃物10を使用状態とする。
また、図6(a)のように、刃物10を下方に案内して、一のビス101を中空窓20の上端部20Uに係止させることにより、刃物10を収納状態とする。
(変形例4)
さらに、本考案を変更した変形例4では、上記本考案を変更した変形例3の開封用ペーパーカッター1を発展させ、使用状態での開封作業が終了すれば、自動的に収納状態に復帰する開封用ペーパーカッター1について説明する。
本考案を変更した変形例4の開封用ペーパーカッター1においては、図7(a)のように、刃物10の挿入部16の下端からストッパー19’を挿入部16と直角方向に突設させる。
下底部64を有する挿入部収納構造60は、図7(b)に示す凹部構造から分かるように、挿入部16を上下に摺動させる際に、ストッパー19’が下底部64から上底部66’間を摺動可能な、下底部64と当該上底部66’により画される空洞部68’を有する。
すなわち、図7(b)の凹部構造68’L(R)が左右合わさって空洞部68’を構成する。
本考案を変更した変形例4に係る開封用ペーパーカッター1においては、図8(a)、(b)のように、空洞部68’の上底部66’と刃物10のストッパー19’間にバネ40’を挟み込んで、空洞部68’にバネ40’を封止する。
刃物10の下端18及びストッパー19’を、挿入部収納構造60及び空洞部68’の下底部64にまで押し込んだ収納状態(図8(a)参照)で、バネ40’を自然長乃至は自然長より僅かに収縮した状態に設計するのが好適である。
摘み部15により、収納状態から刃物10を上方に引き出してバネ40’を収縮させ、刃部14を収納ケース50の外部に露出させて、刃物10を使用状態(図8(b)参照)とすればよい。
使用状態での開封作業が終了すれば、バネ40’は、自然長に戻ろうとし、自動的に収納状態(図8(a)参照)に復帰する。
なお、以上の変形例1〜4において、収納ケース50をプラスチックなどの非磁化材料で形成し、刃物10を磁化可能な材料として、収納ケース50内の挿入部収納構造60の下方に磁石を埋め込めば、刃物10を使用状態から自動的に収納状態(図8(a)参照)に復帰させることができる。
例えば、図11(a)、(b)に示すように、挿入部16の下端18に磁性体112を取り付け、これと対として引き合うように、収納ケース50の下方に磁石110を埋め込んでもよい。
(変形例5)
本考案を変更した変形例5の開封用ペーパーカッター1において、刃物10の挿入部16は、図9(a)に示すように、複数のビスのうちの一のビス102(図10(a)、(b)参照)を貫通させるビス貫通孔22を有し、挿入部16の下端18Sは、ビス貫通孔22を中心とした半円形状である。
図9(b)に示す把持板51L(R)が構成する収納ケース50は、図10(a)、(b)のように、一のビス102をビス貫通孔22に貫通させて、収納ケース50の外部から一のビス102を固定することにより、挿入部収納構造60内で、一のビス102(ビス貫通孔22)を中心にして挿入部16を回動自在に挟持する。
ガイド部の先端13及び刃部14を、それぞれ上記ガイド部収納構造80及び上記刃部収納構造70に収納した収納状態(図10(a)参照)から、ガイド部12を上方に引き出すと共に挿入部16を一のビス102(ビス貫通孔22)を中心に挿入部収納構造60内で回動させることにより、刃物10を使用状態(図10(b)参照)とする。
以上に変形例を用いて説明した本考案に係る開封用ペーパーカッター1は、上述のように、
(1)下端18を有する挿入部16、および、挿入部16の上方から挿入部16に対して先端13を略直角方向に延伸させたガイド部12を一体成型し、挿入部16とガイド部12とが交差領域に、これら両者に斜め方向を成すように刃部14を設けた刃物10(図2(b)参照)と、
(2)外面と内面とを有し、内面に凹部構造60Lおよび60Rを形成した、同形の第1の把持板51Lおよび第2の把持板51R(図2(c)参照)と、
(3)第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの各々の内面を合わせて、各々の外面側から両把持板51L、51Rを貫通させて固定し、収納ケース50を形成する複数のビス100(図2(a)参照)と、
を備える開封用ペーパーカッター1であり、図2(a)のように、刃物10の挿入部16を、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの内面に形成した凹部構造60Lおよび60R間に挟持させ、両把持板51L、51Rを複数のビス100により固定して、収納ケース50に刃物10を収納する(図2(a)参照)。
このような本考案に係る開封用ペーパーカッター1のメンテナンス方法は、
(S1)開封用ペーパーカッター1を準備するステップと、
(S2)複数のビス100による固定を解除して、刃物10を、第1の把持板51Lと第2の把持板51R間から取り出すステップと、
(S3)取り出した刃物10の、挿入部16とガイド部12とが交差領域に設けた刃部14に、砥石などを当てて刃部14を研磨するステップと、
を含む。
刃部14の研磨が終了すれば、両把持板51L、51Rや複数のビス100と共に、刃部14を天日干しや清掃などして乾燥させ、あるいは消毒など行い、再度、開封用ペーパーカッター1を組み立てればよい。
以上、本考案に係る解体可能な開封用ペーパーカッターについて実施例およびその変形例を用いて説明したが、本考案は、これらに限定されるものではない。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本考案に係る解体可能な開封用ペーパーカッターは、封筒・封書等の開封に用いることができ、その他薄手の紙類を切断するのに利用することが出来る。
1:開封用ペーパーカッター
10:刃物
12:ガイド部
13:(ガイド部の)先端
14:刃部
15:摘み部
16:挿入部
18S:(挿入部の半円状)下端
18:(挿入部の)下端
19、19’:ストッパー
20:中空窓
20U:(中空窓の)上端部
20D:(中空窓の)下端
22:ビス貫通孔
40、40’:バネ
50:収納ケース
51L:第1の把持板
51R:第2の把持板
52:ビス孔
55:収納構造
60:挿入部収納構造
60L、60R:凹部構造
62:開口部
63:挿入通路
64:(挿入部収納構造及び空洞部の)下底部
65:(挿入部収納構造の半円状の)下底部
66、66’:(空洞部の)上底部
68、68’:空洞部
70:刃部収納構造
80:ガイド部収納構造
100:複数のビス
101:(中空窓を貫通する)一のビス
102:(ビス貫通孔を貫通する)一のビス
110:磁石
112:磁性体
201:小刃
202:刃
203:刃部材
205:刃物部
210:ガイド突起部
500:封筒

Claims (3)

  1. 封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、
    前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けた刃部とで一体成型され、
    前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持する第1の把持板と第2の把持板とで構成され、
    前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とする、解体可能な開封用ペーパーカッター。
  2. 封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、
    前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向となる切断方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けて前記収納ケースと離間して対向する刃部とで一体成型され、
    前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持するとともに前記刃物のガイド部に対向して切断方向に延びる第1の把持板と第2の把持板とで構成され、
    前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とする、解体可能な開封用ペーパーカッター。
  3. 封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、
    前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向となる切断方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けて前記収納ケースと離間して対向する刃部とで一体成型され、
    前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持するとともに前記刃物のガイド部に対向してガイド部の先端よりも切断方向に延びる第1の把持板と第2の把持板とで構成され、
    前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とする、解体可能な開封用ペーパーカッター。
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