JP3222089U - 解体可能な開封用ペーパーカッター - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来の開封用ペーパーカッターは、刃部を砥いでメンテナンスし、半永久的に使用することを想定したものは少なく、安価で使い捨てのものが多い。
また、図12(a)の開封用ペーパーカッターは、ガイド突起210を封筒500の開口部の隙間に差し込んで、刃202で開封することもできる。
この封筒開封具は、載置型であり、ケース本体の斜側部に設けた溝状ガイドから刃部材203を突出させ、封筒の開口部を当該溝状ガイドに沿ってスライドさせ、刃部材203により開封する。
すなわち、ガイド突起210を備えるペーパーカッターであれば、初心者であっても、綺麗に折目に沿って封筒500を開封させることが容易である。
しかし、この開封器の刃は、刃物部205に突設させた案内板(ガイド突起210)の根本部に凹状に設けられ、刃を砥いでメンテナンス可能には構成されていない。
このように組み立てた開封用ペーパーカッターは、ビスを外して解体可能であり、刃部を取り出して、これを砥ぐことにより何度でも刃部をメンテナンスすることができる。
本考案に係る開封用ペーパーカッターは、半永久的に使用できるため、高級な開封用ペーパーカッターとして仕上げることができ、机上などに載置して、ガイド部をポイントとした装飾品として使用することもできる。
収納ケース内で刃物を上下に摺動させたり、回動させたりする構成とすることで、ガイド部の刃先や刃部を、収納ケースに収納することができる。
なお、以下、各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。
また、図2乃至図11は、その特徴部分をわかりやすく説明するために、図1の開封用ペーパーカッター1における封筒または封書を開封するための切断方向と挿入部16の挿入方向との寸法比が変更されている。
すなわち、本考案に係る実施例の開封用ペーパーカッター1は、図2(a)〜(c)に示すように、
(1)下端18を有する挿入部16、および、挿入部16の上方からこの挿入部16の挿入方向に対して先端13を略直角方向となる切断方向に延伸して前記収納ケース50の外部に露出させたガイド部12を一体成型し、挿入部16とガイド部12とが交差する位置すなわち交差領域に、これら挿入部16とガイド部12の両者に斜め方向を成すように刃部14を設けた刃物10(図2(b)参照)と、
(2)外面と内面とを有し、内面に凹部構造60Lおよび60Rを形成した、刃物10の挿入部16を挟持するとともに刃物10のガイド部12に対向してガイド部12の先端13よりも切断方向に延びる同形の第1の把持板51Lおよび第2の把持板51R(図2(c)参照)と、
(3)第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの各々の内面を合わせて、各々の外面側から両把持板51L、51Rを貫通させて固定し、収納ケース50を形成する2本のビス100(図2(a)参照)と、
を備えている。
なお、図2(a)〜(c)を含む図面において、把持板51L、51Rの内面凹部構造などの内部構造は、点線で示し、これをリファーする符号は、括弧書きとしている。
このようにして完成させた開封用ペーパーカッター1の一例の平面図を図1(a)に、側面図を図1(b)に示す。
そのため、刃物10は、高級な包丁やナイフなどと同様な高級素材を用いて、全体を重厚に製造し、装飾品のように用いることもできる(図1参照)。
また、ガイド部12の先端13も丸みを持たせ、図1(b)でいえば、収納ケース50の左端から突出させないように設計するので、誤って指を負傷するなどの危険に配慮している。
しかし、子供などが誤用する恐れがある万一の場合に備えて、ガイド部12の刃先13や刃部14を、収納ケース50に収納し得る形態について、以下に、実施例を用いて説明する。
例えば、上記実施例に係る開封用ペーパーカッター1において、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの内面に形成した上記凹部構造60L、60Rは、収納ケース50内に収納構造55を形成する(図2(a)参照)。
すなわち、上記実施例においては、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの各々の内面に形成した凹部構造60Lおよび60Rが挿入部16を挟持し、収納ケース50内で挿入部16を収納する収納構造55を形成する。
この上記実施例における収納構造55は、以下の本考案を変更した変形例で説明する挿入部収納構造60に相当する。
(変形例1)
また、収納ケース50内部の収納構造55を構成する挿入部収納構造60、刃部収納構造70、ガイド部収納構造80に対応させて、これらを形成する凹部構造を、それぞれ挿入部凹部構造60L(R)、刃部凹部構造70L(R)、ガイド部凹部構造80L(R)などとして符合を付けている。
以下、本明細書及び図面において同様である。
そして、刃部収納構造70及びガイド部収納構造80は、挿入部16の下端18を挿入部収納構造60の下底部64まで下方に摺動させて収納した収納状態で、それぞれ刃部14及びガイド部12の少なくとも先端13を収納することができる(図3(b)参照)。
また、下底部64を有する挿入部収納構造60は、挿入部16を上下に摺動させる際に、ストッパー19が下底部64から上底部66間を摺動可能な、下底部64と上底部66により画される空洞部68を有する。
以下の本考案を変更した変形例においても、同様である。
(変形例2)
すなわち、予めバネ40をストッパー19上方で挿入部16に巻付け、把持板51L、51Rの内面に形成した挿入部凹部構造60L、60R間に挟んで、空洞部68内に、挿入部16に巻付けたバネ40を封止する。
収納状態から刃物10を上方に引き出して当該バネ40を収縮させ、刃部14を収納ケース50の外部に露出させて、刃物10を使用状態(図4(a)参照)とする。
刃部14が当該挟んだ紙をカットして、ガイド部12と収納ケース50の上辺部間に何も無くなれば、ガイド部12を収納ケース50の上辺部から持ち上げる力が消失し、バネ40は自然長に戻ろうとするので、本考案を変更した変形例2に係る開封用ペーパーカッター1は自動的に収納状態に復帰する。
(変形例3)
中空窓20は、上下に上端部20Uと下端20Dと、上端部20Uと下端20D間で、貫通させた一のビスが移動可能となる移動路と、から構成される。
本考案を変更した変形例3に係る開封用ペーパーカッター1においては、その他、収納ケース50の収納構造55が、刃部収納構造70、ガイド部収納構造80を有するように、凹部構造55L(R)は、刃部凹部構造70L(R)、ガイド部凹部構造80L(R)を有する。
また、図6(a)のように、刃物10を下方に案内して、一のビス101を中空窓20の上端部20Uに係止させることにより、刃物10を収納状態とする。
(変形例4)
下底部64を有する挿入部収納構造60は、図7(b)に示す凹部構造から分かるように、挿入部16を上下に摺動させる際に、ストッパー19’が下底部64から上底部66’間を摺動可能な、下底部64と当該上底部66’により画される空洞部68’を有する。
すなわち、図7(b)の凹部構造68’L(R)が左右合わさって空洞部68’を構成する。
摘み部15により、収納状態から刃物10を上方に引き出してバネ40’を収縮させ、刃部14を収納ケース50の外部に露出させて、刃物10を使用状態(図8(b)参照)とすればよい。
使用状態での開封作業が終了すれば、バネ40’は、自然長に戻ろうとし、自動的に収納状態(図8(a)参照)に復帰する。
例えば、図11(a)、(b)に示すように、挿入部16の下端18に磁性体112を取り付け、これと対として引き合うように、収納ケース50の下方に磁石110を埋め込んでもよい。
(変形例5)
ガイド部の先端13及び刃部14を、それぞれ上記ガイド部収納構造80及び上記刃部収納構造70に収納した収納状態(図10(a)参照)から、ガイド部12を上方に引き出すと共に挿入部16を一のビス102(ビス貫通孔22)を中心に挿入部収納構造60内で回動させることにより、刃物10を使用状態(図10(b)参照)とする。
(1)下端18を有する挿入部16、および、挿入部16の上方から挿入部16に対して先端13を略直角方向に延伸させたガイド部12を一体成型し、挿入部16とガイド部12とが交差領域に、これら両者に斜め方向を成すように刃部14を設けた刃物10(図2(b)参照)と、
(2)外面と内面とを有し、内面に凹部構造60Lおよび60Rを形成した、同形の第1の把持板51Lおよび第2の把持板51R(図2(c)参照)と、
(3)第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの各々の内面を合わせて、各々の外面側から両把持板51L、51Rを貫通させて固定し、収納ケース50を形成する複数のビス100(図2(a)参照)と、
を備える開封用ペーパーカッター1であり、図2(a)のように、刃物10の挿入部16を、第1の把持板51Lおよび第2の把持板51Rの内面に形成した凹部構造60Lおよび60R間に挟持させ、両把持板51L、51Rを複数のビス100により固定して、収納ケース50に刃物10を収納する(図2(a)参照)。
(S1)開封用ペーパーカッター1を準備するステップと、
(S2)複数のビス100による固定を解除して、刃物10を、第1の把持板51Lと第2の把持板51R間から取り出すステップと、
(S3)取り出した刃物10の、挿入部16とガイド部12とが交差領域に設けた刃部14に、砥石などを当てて刃部14を研磨するステップと、
を含む。
10:刃物
12:ガイド部
13:(ガイド部の)先端
14:刃部
15:摘み部
16:挿入部
18S:(挿入部の半円状)下端
18:(挿入部の)下端
19、19’:ストッパー
20:中空窓
20U:(中空窓の)上端部
20D:(中空窓の)下端
22:ビス貫通孔
40、40’:バネ
50:収納ケース
51L:第1の把持板
51R:第2の把持板
52:ビス孔
55:収納構造
60:挿入部収納構造
60L、60R:凹部構造
62:開口部
63:挿入通路
64:(挿入部収納構造及び空洞部の)下底部
65:(挿入部収納構造の半円状の)下底部
66、66’:(空洞部の)上底部
68、68’:空洞部
70:刃部収納構造
80:ガイド部収納構造
100:複数のビス
101:(中空窓を貫通する)一のビス
102:(ビス貫通孔を貫通する)一のビス
110:磁石
112:磁性体
201:小刃
202:刃
203:刃部材
205:刃物部
210:ガイド突起部
500:封筒
Claims (3)
- 封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、
前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けた刃部とで一体成型され、
前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持する第1の把持板と第2の把持板とで構成され、
前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とする、解体可能な開封用ペーパーカッター。 - 封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、
前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向となる切断方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けて前記収納ケースと離間して対向する刃部とで一体成型され、
前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持するとともに前記刃物のガイド部に対向して切断方向に延びる第1の把持板と第2の把持板とで構成され、
前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とする、解体可能な開封用ペーパーカッター。 - 封筒または封書を開封する刃物と、前記刃物の一部を収納する収納ケースと、前記収納ケースに対して前記刃物を固定する複数のビスとを備え、
前記刃物が、前記収納ケースに挿入する挿入部と、該挿入部の挿入方向に対して略直角方向となる切断方向に先端を延長して前記収納ケースの外部に露出するガイド部と、前記挿入部とガイド部との交差領域で前記挿入部およびガイド部に対して斜め方向に設けて前記収納ケースと離間して対向する刃部とで一体成型され、
前記収納ケースが、前記刃物の挿入部を挟持するとともに前記刃物のガイド部に対向してガイド部の先端よりも切断方向に延びる第1の把持板と第2の把持板とで構成され、
前記複数のビスのうちの1つが、前記刃物を貫通していることを特徴とする、解体可能な開封用ペーパーカッター。
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