JP3221560B2 - 金属帯洗浄用スプレイ装置 - Google Patents
金属帯洗浄用スプレイ装置Info
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G3/00—Apparatus for cleaning or pickling metallic material
- C23G3/02—Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously
- C23G3/023—Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously by spraying
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯の処理ライ
ンにおいて処理前後の金属帯表面を洗浄する金属帯洗浄
用スプレイ装置に関し、特に、少ない設置スペースで金
属帯を効率よく洗浄することのできる金属帯洗浄用スプ
レイ装置に関する。
ンにおいて処理前後の金属帯表面を洗浄する金属帯洗浄
用スプレイ装置に関し、特に、少ない設置スペースで金
属帯を効率よく洗浄することのできる金属帯洗浄用スプ
レイ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、各種の金属帯の処理ラインにお
いて、処理前後の金属帯表面を洗浄するスプレイ装置
は、大きな設置スペースに金属帯の進行方向に長い洗浄
タンクを設け、この中に、金属帯の進行方向にはこれと
平行で、金属帯の進行直角方向に対してはこれと傾斜し
たノズルを取り付けたスプレイヘッダを配置し、タンク
の入側及び出側に独立した架台を有するワイピング装置
を配置して構成される。鋼帯の処理ラインの例を図５、
６に示す。図５は鋼帯Ｓの進行方向側面よりみたスプレ
イ装置付近の構成図、図６はそのＢＢ矢視による断面図
で、１はスプレイヘッダ、４はワイパロール、５はワイ
パロール４の開閉シリンダ、91はタンク、92はワイパロ
ール４の架台、７はタンク91底部に設けられた排液口で
ある。
いて、処理前後の金属帯表面を洗浄するスプレイ装置
は、大きな設置スペースに金属帯の進行方向に長い洗浄
タンクを設け、この中に、金属帯の進行方向にはこれと
平行で、金属帯の進行直角方向に対してはこれと傾斜し
たノズルを取り付けたスプレイヘッダを配置し、タンク
の入側及び出側に独立した架台を有するワイピング装置
を配置して構成される。鋼帯の処理ラインの例を図５、
６に示す。図５は鋼帯Ｓの進行方向側面よりみたスプレ
イ装置付近の構成図、図６はそのＢＢ矢視による断面図
で、１はスプレイヘッダ、４はワイパロール、５はワイ
パロール４の開閉シリンダ、91はタンク、92はワイパロ
ール４の架台、７はタンク91底部に設けられた排液口で
ある。
【０００３】洗浄タンクを長くする理由は、入側、出側
のワイパロール間の距離が短いと鋼帯の上面に液溜まり
を生じ、これによってスプレイによる洗浄効果が損なわ
れるばかりでなく、スプレイ液としてヒュームの発生し
やすい液を使用する場合に、前記の距離が短いことによ
りヒュームによりスプレイ液と同方向の気流が生じ、ヒ
ューム排気装置の風量を非常に大きなものにしないとヒ
ュームが周囲に漏洩して環境を悪化させるからである。
のワイパロール間の距離が短いと鋼帯の上面に液溜まり
を生じ、これによってスプレイによる洗浄効果が損なわ
れるばかりでなく、スプレイ液としてヒュームの発生し
やすい液を使用する場合に、前記の距離が短いことによ
りヒュームによりスプレイ液と同方向の気流が生じ、ヒ
ューム排気装置の風量を非常に大きなものにしないとヒ
ュームが周囲に漏洩して環境を悪化させるからである。
【０００４】しかし、このような構成においては、大き
な設置スペースを必要とするため設備コストが大きく、
また既設のラインに追加して設置することができないな
どの問題点がある。
な設置スペースを必要とするため設備コストが大きく、
また既設のラインに追加して設置することができないな
どの問題点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解消し、少ないスペースで設置可能な金属帯洗
浄用スプレイ装置を実現することを目的とする。
問題点を解消し、少ないスペースで設置可能な金属帯洗
浄用スプレイ装置を実現することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯の処理
ラインにおいて処理前後の金属帯表面を洗浄する金属帯
洗浄用スプレイ装置であって、ケーシング内に金属帯の
進行方向及び金属帯の進行直角方向に対していずれも傾
斜させてノズルを取り付けたスプレイヘッダを設け、さ
らに前記ケーシングの入側及び出側にそれぞれ金属帯を
はさんで上下一対のワイパロールを取り付けたことを特
徴とする金属帯洗浄用スプレイ装置であり、さらに望ま
しくは、スプレイ液より発生するヒュームを排出する排
気口をケーシングのスプレイ液の流れ出る側に配置した
前記の金属帯洗浄用スプレイ装置である。
ラインにおいて処理前後の金属帯表面を洗浄する金属帯
洗浄用スプレイ装置であって、ケーシング内に金属帯の
進行方向及び金属帯の進行直角方向に対していずれも傾
斜させてノズルを取り付けたスプレイヘッダを設け、さ
らに前記ケーシングの入側及び出側にそれぞれ金属帯を
はさんで上下一対のワイパロールを取り付けたことを特
徴とする金属帯洗浄用スプレイ装置であり、さらに望ま
しくは、スプレイ液より発生するヒュームを排出する排
気口をケーシングのスプレイ液の流れ出る側に配置した
前記の金属帯洗浄用スプレイ装置である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明によれば、金属帯の進行方
向及び進行直角方向に対していずれも傾斜させてノズル
を取り付けたスプレイヘッダを設けるようにしたから、
スプレイ液はすみやかに金属帯表面から排出され、入
側、出側のワイパロールの間の距離が短くても金属帯の
表面に液溜まりが生じることがなく、スプレイによる所
期の洗浄効果を得ることができる。
向及び進行直角方向に対していずれも傾斜させてノズル
を取り付けたスプレイヘッダを設けるようにしたから、
スプレイ液はすみやかに金属帯表面から排出され、入
側、出側のワイパロールの間の距離が短くても金属帯の
表面に液溜まりが生じることがなく、スプレイによる所
期の洗浄効果を得ることができる。
【０００８】また、ケーシングを厚肉鋼板構造として、
タンクとワイパロールの架台を兼用させるようにしたの
で、さらに設置スペースを小さくすると同時に設備コス
トも切り下げることができる。さらに、排気口をスプレ
イ液の流れの出側方向に配置したことにより、スプレイ
液としてヒュームの発生しやすいものを使用した場合で
もヒュームを効率的に排出でき、設備コストだけでなく
ブロアモータの電力費などのランニングコストを削減す
ることができる。
タンクとワイパロールの架台を兼用させるようにしたの
で、さらに設置スペースを小さくすると同時に設備コス
トも切り下げることができる。さらに、排気口をスプレ
イ液の流れの出側方向に配置したことにより、スプレイ
液としてヒュームの発生しやすいものを使用した場合で
もヒュームを効率的に排出でき、設備コストだけでなく
ブロアモータの電力費などのランニングコストを削減す
ることができる。
【０００９】以下本発明を鋼帯の処理ラインに適用した
一実施例を図面により説明する。図１はこの鋼帯洗浄用
スプレイ装置を示す鋼帯進行方向側面より見た断面図、
図２はそのＡＡ矢視による断面図、図３はこの鋼帯洗浄
用スプレイ装置をケーシングを除いて示す平面図で、Ｓ
は鋼帯、Ｗは洗浄用スプレイ装置、１はスプレイヘッ
ダ、２はスプレイヘッダ１に取り付けられたノズル、３
は厚肉鋼板構造のケーシング、４はケーシングの入側お
よび出側にそれぞれ鋼帯Ｓをはさんで取り付けられる上
下一対のワイパロール、５はワイパロール４の開閉シリ
ンダ、６はスプレイ液の流れの出側方向のケーシング３
の上部に設けられた排気口、７は同じくケーシング３底
部に設けられた排液口である。
一実施例を図面により説明する。図１はこの鋼帯洗浄用
スプレイ装置を示す鋼帯進行方向側面より見た断面図、
図２はそのＡＡ矢視による断面図、図３はこの鋼帯洗浄
用スプレイ装置をケーシングを除いて示す平面図で、Ｓ
は鋼帯、Ｗは洗浄用スプレイ装置、１はスプレイヘッ
ダ、２はスプレイヘッダ１に取り付けられたノズル、３
は厚肉鋼板構造のケーシング、４はケーシングの入側お
よび出側にそれぞれ鋼帯Ｓをはさんで取り付けられる上
下一対のワイパロール、５はワイパロール４の開閉シリ
ンダ、６はスプレイ液の流れの出側方向のケーシング３
の上部に設けられた排気口、７は同じくケーシング３底
部に設けられた排液口である。
【００１０】ノズル２は、図１に示すように鋼帯Ｓの進
行直角方向に対して逆向きにα、また図３に示すように
進行方向に対してはβの傾斜を以てスプレイヘッダ１に
取り付けられている。数値例を示せば、α＝ 5度、β＝
15度、スプレイ圧は50kg/cm2、流量は毎分1000リットル
である。鋼帯Ｓに対してノズル２を傾斜させて取り付け
たことにより、図３に矢印ａで示すようにスプレイ液は
すみやかに鋼帯のエッジ部よりも外側に流れ出るため、
液溜まりを生じないのである。なお図３ではノズル２を
すべて同じ方向に傾斜させているが、例えば中央を境と
して互いに逆向きとしてもよい。要するにノズル２を鋼
帯幅方向の外側へ向けてやればよい。
行直角方向に対して逆向きにα、また図３に示すように
進行方向に対してはβの傾斜を以てスプレイヘッダ１に
取り付けられている。数値例を示せば、α＝ 5度、β＝
15度、スプレイ圧は50kg/cm2、流量は毎分1000リットル
である。鋼帯Ｓに対してノズル２を傾斜させて取り付け
たことにより、図３に矢印ａで示すようにスプレイ液は
すみやかに鋼帯のエッジ部よりも外側に流れ出るため、
液溜まりを生じないのである。なお図３ではノズル２を
すべて同じ方向に傾斜させているが、例えば中央を境と
して互いに逆向きとしてもよい。要するにノズル２を鋼
帯幅方向の外側へ向けてやればよい。
【００１１】スプレイヘッダ１を囲むケーシング３は、
板厚30ｍｍの厚肉鋼板により構成されているから、従来
のタンクに比較して十分な剛性と強度を有し、鋼帯Ｓの
通過する入側、出側を開口させるとともにその外側の前
後面に直接ワイパロール４を取り付けることができる。
本実施例のケーシング３の鋼帯の進行方向で見た内法寸
法は 340ｍｍ、ワイパロール４の直径は 150ｍｍであ
る。そしてこの実施例における両側のワイパロールを含
むスプレイ装置の必要設置スペースは鋼帯進行方向にお
よそ 800ｍｍとなっている。
板厚30ｍｍの厚肉鋼板により構成されているから、従来
のタンクに比較して十分な剛性と強度を有し、鋼帯Ｓの
通過する入側、出側を開口させるとともにその外側の前
後面に直接ワイパロール４を取り付けることができる。
本実施例のケーシング３の鋼帯の進行方向で見た内法寸
法は 340ｍｍ、ワイパロール４の直径は 150ｍｍであ
る。そしてこの実施例における両側のワイパロールを含
むスプレイ装置の必要設置スペースは鋼帯進行方向にお
よそ 800ｍｍとなっている。
【００１２】図４は本発明の洗浄用スプレイ装置をゼン
ジマー式多重冷間圧延機に設置した例を示す構成図で、
各符号は図１〜３に示されているもののほか、Ｍは圧延
機、11は払出しリール、12、12a は巻き取りリール、1
3、13a はデフレクタロール、14は圧延油戻りタンク、1
5は圧延油濾過装置、16は圧延油送り出しタンクであ
る。
ジマー式多重冷間圧延機に設置した例を示す構成図で、
各符号は図１〜３に示されているもののほか、Ｍは圧延
機、11は払出しリール、12、12a は巻き取りリール、1
3、13a はデフレクタロール、14は圧延油戻りタンク、1
5は圧延油濾過装置、16は圧延油送り出しタンクであ
る。
【００１３】圧延機の入側で圧延油をスプレイして鋼帯
表面を洗浄する洗浄用スプレイ装置Ｗは払出しリール11
の出側のデフレクタロール13a と入側の巻き取りリール
12aに挟まれたせまいスペースに設置されている。な
お、本発明とは別に圧延油のスプレイは圧延機Ｍにおい
ても行われ、本発明と同様のワイパロール４が圧延機Ｍ
の前後にも設けられているが、説明を省略する。
表面を洗浄する洗浄用スプレイ装置Ｗは払出しリール11
の出側のデフレクタロール13a と入側の巻き取りリール
12aに挟まれたせまいスペースに設置されている。な
お、本発明とは別に圧延油のスプレイは圧延機Ｍにおい
ても行われ、本発明と同様のワイパロール４が圧延機Ｍ
の前後にも設けられているが、説明を省略する。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、スプレイ装置の設置ス
ペースを少なくすることにより設備コストを低減させ、
かつヒュームを効率的に排出してランニングコストを切
下げ、周辺の環境を改善させることもできるという、す
ぐれた効果を奏する。
ペースを少なくすることにより設備コストを低減させ、
かつヒュームを効率的に排出してランニングコストを切
下げ、周辺の環境を改善させることもできるという、す
ぐれた効果を奏する。
【図１】本発明の実施例を示す鋼帯洗浄用スプレイ装置
を鋼帯進行方向側面より見た断面図である。
を鋼帯進行方向側面より見た断面図である。
【図２】図１のＡＡ矢視による断面図である。
【図３】図１の鋼帯洗浄用スプレイ装置をケーシングを
除いて示す平面図である。
除いて示す平面図である。
【図４】本発明の洗浄用スプレイ装置をゼンジマー式多
重冷間圧延機に設置した例を示す構成図である。
重冷間圧延機に設置した例を示す構成図である。
【図５】鋼帯の進行方向側面よりみた従来のスプレイ装
置付近の構成図である。
置付近の構成図である。
【図６】図５のＢＢ矢視による断面図である。
【符号の説明】 １ スプレイヘッダ ２ ノズル ３ ケーシング ４ ワイパロール ５ 開閉シリンダ ６ 排気口 ７ 排液口 11 払出しリール 12、12a 巻き取りリール 13、13a デフレクタロール 14 圧延油戻りタンク 15 圧延油濾過装置 16 圧延油送り出しタンク 91 タンク 92 架台 Ｍ 圧延機 Ｓ 金属帯（鋼帯） Ｗ 洗浄用スプレイ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C23G 3/02 B08B 1/02 B21B 45/02
Claims (2)
- 【請求項１】 金属帯（Ｓ）の処理ラインにおいて処理
前後の金属帯表面を洗浄する金属帯洗浄用スプレイ装置
であって、ケーシング（３）内に金属帯（Ｓ）の進行方
向及び金属帯（Ｓ）の進行直角方向に対していずれも傾
斜させてノズル（２）を取り付けたスプレイヘッダ
（１）を設け、さらに前記ケーシング（３）の入側及び
出側にそれぞれ金属帯（Ｓ）をはさんで上下一対のワイ
パロール（４）を取り付けたことを特徴とする金属帯洗
浄用スプレイ装置。 - 【請求項２】 スプレイ液より発生するヒュームを排出
する排気口（６）をケーシング（３）のスプレイ液の流
れ出る側に配置した請求項１に記載の金属帯洗浄用スプ
レイ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08894097A JP3221560B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 金属帯洗浄用スプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08894097A JP3221560B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 金属帯洗浄用スプレイ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10265987A JPH10265987A (ja) | 1998-10-06 |
| JP3221560B2 true JP3221560B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=13956893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08894097A Expired - Fee Related JP3221560B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 金属帯洗浄用スプレイ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3221560B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT408453B (de) * | 1999-09-03 | 2001-12-27 | Andritz Ag Maschf | Verfahren zur nachbehandlung, insbesondere spülung, eines metallbandes |
| KR100757669B1 (ko) * | 2001-06-15 | 2007-09-10 | 주식회사 포스코 | 스트립 덧살에 의한 이물질 분리 및 제거장치 |
| CN105921531B (zh) * | 2016-04-30 | 2018-04-17 | 中冶南方工程技术有限公司 | 刷洗机喷嘴角度自动调节机构 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP08894097A patent/JP3221560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10265987A (ja) | 1998-10-06 |
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