JP3221462B2 - 並接バイメタル用高強度高膨張合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタル - Google Patents
並接バイメタル用高強度高膨張合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタルInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラウン管内のシャド
ウマスクを支持し、色ずれの補正を行なう並接ばね等の
電子部品用に用いられる並接バイメタル用高強度高膨張
合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタル
に関するものである。
ウマスクを支持し、色ずれの補正を行なう並接ばね等の
電子部品用に用いられる並接バイメタル用高強度高膨張
合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンのブラウン管内では、電子
ビームを受けてシャドウマスクが加熱されると、熱膨張
が生じて色ずれ障害を起こす。このため、シャドウマス
クをガラス容器に対して弾性的に支持させるための支持
部材として、熱膨張係数が互いに異なる2枚の金属板を
並接合したバイメタルが用いられており、代表的には高
膨張側にはオーステナイト系ステンレス鋼、たとえばS
US304(Fe-18Cr-8Ni)、低膨張側にはインバー
合金(Fe-36Ni)が使用されている。
ビームを受けてシャドウマスクが加熱されると、熱膨張
が生じて色ずれ障害を起こす。このため、シャドウマス
クをガラス容器に対して弾性的に支持させるための支持
部材として、熱膨張係数が互いに異なる2枚の金属板を
並接合したバイメタルが用いられており、代表的には高
膨張側にはオーステナイト系ステンレス鋼、たとえばS
US304(Fe-18Cr-8Ni)、低膨張側にはインバー
合金(Fe-36Ni)が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、テレビジョンの
大画面化に伴うブラウン管の大型化およびフラット化の
傾向があり、これに対してシャドウマスク支持部材の高
強度化および小型化が要求されている。これに対して、
SUS304とインバー合金の並接バイメタルの場合、
SUS304の引張強さは、冷間加工後、450℃前後で
時効処理を行なうと、120kgf/mm2程度と高いが、Fe-36
Niのインバー合金の引張強さは、せいぜい80kgf/mm2程
度と強度的に不十分であった。このように現状の支持部
材では、支持部材を小型化するには強度が不足し、十分
な支持部材の小型化が図れないという問題点があった、
そこで、並接バイメタルを高強度化するために、バイメ
タルを構成する金属板を高強度化することが望まれてい
た。本発明の目的は、並接バイメタルの高強度化を図る
ための高強度高膨張合金およびこれを高膨張側に用いた
高強度並接バイメタルを提供することである。
大画面化に伴うブラウン管の大型化およびフラット化の
傾向があり、これに対してシャドウマスク支持部材の高
強度化および小型化が要求されている。これに対して、
SUS304とインバー合金の並接バイメタルの場合、
SUS304の引張強さは、冷間加工後、450℃前後で
時効処理を行なうと、120kgf/mm2程度と高いが、Fe-36
Niのインバー合金の引張強さは、せいぜい80kgf/mm2程
度と強度的に不十分であった。このように現状の支持部
材では、支持部材を小型化するには強度が不足し、十分
な支持部材の小型化が図れないという問題点があった、
そこで、並接バイメタルを高強度化するために、バイメ
タルを構成する金属板を高強度化することが望まれてい
た。本発明の目的は、並接バイメタルの高強度化を図る
ための高強度高膨張合金およびこれを高膨張側に用いた
高強度並接バイメタルを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】並接バイメタルを高強度
化するためには、これを構成する2枚の金属板の強度を
高める必要がある。既存の高膨張材料として、22Ni-3.
5Cr系および6Mn-20Ni系のFe基合金があるが、これ
らはいずれも熱膨張係数は20×10マイナス6乗/℃程度と
高いが、強度が低く、引張強さでせいぜい80kgf/mm2程
度で強度的に不十分である。また、高膨張材料として知
られるAMC5625にFe-9.5Ni-5.5Mn系の合金が
ある。しかし、これも熱膨張係数は、22℃〜316℃の平
均値は約20×10マイナス6乗/℃と大きいが、引張強さは
約90kgf/mm2と低い値である。そこで、本発明者らはこ
れらの並接バイメタルの高強度化を目的として高膨張材
料を高強度化すべく、鋭意研究を行なった結果、C,V
を添加し、V4C3を主体とするバナジウム炭化物による
析出強化、C,N,Cr,Mo,Wを添加することによる
固溶強化および炭化物による析出強化、Nb,V添加によ
る固溶強化処理時の結晶粒の粗大化防止による強度アッ
プ、冷間加工および時効処理条件の適正化等によって、
熱処理膨張係数を大きく低下させることなく、高強度化
を図ることができることを新規に見出したものである。
化するためには、これを構成する2枚の金属板の強度を
高める必要がある。既存の高膨張材料として、22Ni-3.
5Cr系および6Mn-20Ni系のFe基合金があるが、これ
らはいずれも熱膨張係数は20×10マイナス6乗/℃程度と
高いが、強度が低く、引張強さでせいぜい80kgf/mm2程
度で強度的に不十分である。また、高膨張材料として知
られるAMC5625にFe-9.5Ni-5.5Mn系の合金が
ある。しかし、これも熱膨張係数は、22℃〜316℃の平
均値は約20×10マイナス6乗/℃と大きいが、引張強さは
約90kgf/mm2と低い値である。そこで、本発明者らはこ
れらの並接バイメタルの高強度化を目的として高膨張材
料を高強度化すべく、鋭意研究を行なった結果、C,V
を添加し、V4C3を主体とするバナジウム炭化物による
析出強化、C,N,Cr,Mo,Wを添加することによる
固溶強化および炭化物による析出強化、Nb,V添加によ
る固溶強化処理時の結晶粒の粗大化防止による強度アッ
プ、冷間加工および時効処理条件の適正化等によって、
熱処理膨張係数を大きく低下させることなく、高強度化
を図ることができることを新規に見出したものである。
【0005】すなわち、本発明の第1発明は、重量%に
て、C 0.1〜1.0%、Si 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%
以下、Ni 8〜24%、V 0.2〜2.0%、残部実質的にFeか
らなり、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.53Vが
20以上であり、かつ常温での引張強さが110kgf/mm2以
上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナス6乗
/℃以上であることを特徴とする並接バイメタル用高強
度高膨張合金であり、第2発明は重量%にて、C 0.1〜
1.0%、Si 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni8〜2
4%、V 0.2〜2.0%、Cr,Mo,Wの1種または2種以上を
Cr 6%以下、Mo+1/2Wで3%以下を含み、残部実質的に
Feからなり、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.6
7Cr−Mo−0.5W−5.3Vが20以上であり、かつ常温で
の引張強さが110kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨
張係数が16×10マイナス6乗/℃以上であることを特徴と
する並接バイメタル用高強度高膨張合金である。
て、C 0.1〜1.0%、Si 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%
以下、Ni 8〜24%、V 0.2〜2.0%、残部実質的にFeか
らなり、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.53Vが
20以上であり、かつ常温での引張強さが110kgf/mm2以
上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナス6乗
/℃以上であることを特徴とする並接バイメタル用高強
度高膨張合金であり、第2発明は重量%にて、C 0.1〜
1.0%、Si 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni8〜2
4%、V 0.2〜2.0%、Cr,Mo,Wの1種または2種以上を
Cr 6%以下、Mo+1/2Wで3%以下を含み、残部実質的に
Feからなり、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.6
7Cr−Mo−0.5W−5.3Vが20以上であり、かつ常温で
の引張強さが110kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨
張係数が16×10マイナス6乗/℃以上であることを特徴と
する並接バイメタル用高強度高膨張合金である。
【0006】第3発明は重量%にて、C 0.1〜1.0%、S
i 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜24%、V
0.2〜2.0%、Nb 0.5%以下、残部実質的にFeからなり、
さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.53V−10Nbが2
0以上であり、かつ常温での引張強さが110kgf/mm2以
上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナス6乗
/℃以上であることを特徴とする並接バイメタル用高強
度高膨張合金であり、第4発明は重量%にて、C 0.1〜
1.0%、Si 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜
24%、V 0.2〜2.0%、Nb 0.5%以下を含有し、Cr,Mo,
Wの1種または2種以上をCr 6%以下、Mo+1/2Wで3%
以下を含み、残部実質的にFeからなり、さらに30C−
1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo−0.5W−5.3V−
10Nbが20以上であり、かつ常温での引張強さが110kgf/
mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナ
ス6乗/℃以上であることを特徴とする並接バイメタル用
高強度高膨張合金である。
i 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜24%、V
0.2〜2.0%、Nb 0.5%以下、残部実質的にFeからなり、
さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.53V−10Nbが2
0以上であり、かつ常温での引張強さが110kgf/mm2以
上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナス6乗
/℃以上であることを特徴とする並接バイメタル用高強
度高膨張合金であり、第4発明は重量%にて、C 0.1〜
1.0%、Si 1.0%以下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜
24%、V 0.2〜2.0%、Nb 0.5%以下を含有し、Cr,Mo,
Wの1種または2種以上をCr 6%以下、Mo+1/2Wで3%
以下を含み、残部実質的にFeからなり、さらに30C−
1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo−0.5W−5.3V−
10Nbが20以上であり、かつ常温での引張強さが110kgf/
mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナ
ス6乗/℃以上であることを特徴とする並接バイメタル用
高強度高膨張合金である。
【0007】第5発明は、N 0.2%以下を含有する第1
発明ないし第4発明のいずれかに記載の合金組成からな
り、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo
−0.5W−5.3V−10Nb+20Nが20以上であり、かつ常
温での引張強さが110kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均
熱膨張係数が16×10マイナス6乗/℃以上であることを特
徴とする並接バイメタル用高強度高膨張合金である。第
6発明は、上記組成を有する並接バイメタル用高強度高
膨張合金を有する高強度並接バイメタルであり、第7発
明は、上記組成を有する並接バイメタル用高強度高膨張
合金製帯板の縁面と低膨張合金製帯板の縁面とを突き合
わせ溶接した高強度並接バイメタルである。さらに第8
発明は、上記組成の合金を30%以上の圧下率で冷間加工
した後に400℃〜650℃で時効処理を行なう並接バイメタ
ル用高強度高膨張合金の製造方法である。
発明ないし第4発明のいずれかに記載の合金組成からな
り、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo
−0.5W−5.3V−10Nb+20Nが20以上であり、かつ常
温での引張強さが110kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均
熱膨張係数が16×10マイナス6乗/℃以上であることを特
徴とする並接バイメタル用高強度高膨張合金である。第
6発明は、上記組成を有する並接バイメタル用高強度高
膨張合金を有する高強度並接バイメタルであり、第7発
明は、上記組成を有する並接バイメタル用高強度高膨張
合金製帯板の縁面と低膨張合金製帯板の縁面とを突き合
わせ溶接した高強度並接バイメタルである。さらに第8
発明は、上記組成の合金を30%以上の圧下率で冷間加工
した後に400℃〜650℃で時効処理を行なう並接バイメタ
ル用高強度高膨張合金の製造方法である。
【0008】
【作用】以下に本発明における各元素の作用について述
べる。Cは、オーステナイト生成元素であるとともに、
オーステナイト基地に固溶し、強化に大きく寄与するだ
けでなく、凝固時にV,Nbとの間にMC型炭化物を形
成し、固溶化処理時の結晶粒の粗大化を防止し、さらに
時効処理によってVとの間にV4C3を主体とするバナジ
ウム炭化物を形成し焼もどし軟化抵抗を増す効果があ
る。このような効果をもたらすためには最低0.1%以上の
添加を必要とするが、1.0%を越えて添加すると、延性を
低下させ、素材の加工性および並接バイメタルの成形性
を劣化させることから、0.1〜1.0%とした。
べる。Cは、オーステナイト生成元素であるとともに、
オーステナイト基地に固溶し、強化に大きく寄与するだ
けでなく、凝固時にV,Nbとの間にMC型炭化物を形
成し、固溶化処理時の結晶粒の粗大化を防止し、さらに
時効処理によってVとの間にV4C3を主体とするバナジ
ウム炭化物を形成し焼もどし軟化抵抗を増す効果があ
る。このような効果をもたらすためには最低0.1%以上の
添加を必要とするが、1.0%を越えて添加すると、延性を
低下させ、素材の加工性および並接バイメタルの成形性
を劣化させることから、0.1〜1.0%とした。
【0009】Siは、脱酸剤として添加されるが、1%を
越えて添加すると、延性が低下し、並接バイメタルの成
形性を劣化させるので、1.0%以下とした。Mnは、オー
ステナイトを安定化させ、高い熱膨張係数をもたらすた
めに非常に有効な元素であるが、1%以下では効果が少な
く、一方、21%を越えて添加すると熱間加工性および固
溶化熱処理時の耐酸化性を大幅に劣化させるので、1%を
越え21%以下とした。Niは、オーステナイトを安定化さ
せ、高い熱膨張係数をもたらすために必須の添加元素で
あるが、8%より少ないと効果が少なく、一方、24%を越
えて添加すると、熱膨張係数が逆に低下するだけでな
く、素材のコストアップをもたらすことから、8〜24%と
した。
越えて添加すると、延性が低下し、並接バイメタルの成
形性を劣化させるので、1.0%以下とした。Mnは、オー
ステナイトを安定化させ、高い熱膨張係数をもたらすた
めに非常に有効な元素であるが、1%以下では効果が少な
く、一方、21%を越えて添加すると熱間加工性および固
溶化熱処理時の耐酸化性を大幅に劣化させるので、1%を
越え21%以下とした。Niは、オーステナイトを安定化さ
せ、高い熱膨張係数をもたらすために必須の添加元素で
あるが、8%より少ないと効果が少なく、一方、24%を越
えて添加すると、熱膨張係数が逆に低下するだけでな
く、素材のコストアップをもたらすことから、8〜24%と
した。
【0010】Vは、凝固時にCとの間にMC型炭化物を
形成し、固溶化熱処理時の結晶粒の粗大化を防止し、さ
らに時効処理時にCとの間にV4C3を主体とする微細炭
化物を形成し焼もどし軟化抵抗を増す効果がある。その
添加量は、0.2%より少ないと上記の効果が十分でなく、
一方、2.0%を越えて添加するとMC型炭化物量が多くな
り、延性が低下し、素材の加工性および並接バイメタル
の成形性を害することから、0.2〜2.0%とした。Cr,M
o,Wは、本合金のオーステナイト基地中に固溶すると
ともに、いちぶは炭化物として析出して常温および高温
での強度を高める効果をもたらすので、必要に応じて添
加する。また、Mo,WはMo当量として、(Mo+1/2W)
で整理される。しかし、いずれもフェライト形成元素で
あるため、多量の添加は、オーステナイト組織の安定性
を阻害することから、Crは6%以下、Mo+1/2Wで3%以
下とした。これらのうち、特にMo,Wは高温強度を高め
るのに有効であり、並接バイメタルの耐熱へたり性を高
める効果が大きいことから、耐熱へたり性を重視する場
合は、MoとWを単独または複合で添加することが望ま
しい。
形成し、固溶化熱処理時の結晶粒の粗大化を防止し、さ
らに時効処理時にCとの間にV4C3を主体とする微細炭
化物を形成し焼もどし軟化抵抗を増す効果がある。その
添加量は、0.2%より少ないと上記の効果が十分でなく、
一方、2.0%を越えて添加するとMC型炭化物量が多くな
り、延性が低下し、素材の加工性および並接バイメタル
の成形性を害することから、0.2〜2.0%とした。Cr,M
o,Wは、本合金のオーステナイト基地中に固溶すると
ともに、いちぶは炭化物として析出して常温および高温
での強度を高める効果をもたらすので、必要に応じて添
加する。また、Mo,WはMo当量として、(Mo+1/2W)
で整理される。しかし、いずれもフェライト形成元素で
あるため、多量の添加は、オーステナイト組織の安定性
を阻害することから、Crは6%以下、Mo+1/2Wで3%以
下とした。これらのうち、特にMo,Wは高温強度を高め
るのに有効であり、並接バイメタルの耐熱へたり性を高
める効果が大きいことから、耐熱へたり性を重視する場
合は、MoとWを単独または複合で添加することが望ま
しい。
【0011】Nbは凝固時にCとの間にMC型炭化物を
形成し、固溶化熱処理時の結晶粒の粗大化を防止する効
果があり、適宜添加することができる。Nbは、0.5%を
越えて添加するとMC型炭化物が多くなり延性が低下
し、素材の加工性および並接バイメタルの成形性を害す
ることから0.5%以下とした。Nは、オーステナイト基地
中に固溶してオーステナイトを安定化させるとともに、
固溶強化によって常温および高温での強度を高めるのに
有効であり、必要に応じて添加する。Nは0.2%を越えて
添加すると凝固時に鋼塊内部に欠陥を生じて鋼塊の健全
性を害することから、0.2%以下とした。
形成し、固溶化熱処理時の結晶粒の粗大化を防止する効
果があり、適宜添加することができる。Nbは、0.5%を
越えて添加するとMC型炭化物が多くなり延性が低下
し、素材の加工性および並接バイメタルの成形性を害す
ることから0.5%以下とした。Nは、オーステナイト基地
中に固溶してオーステナイトを安定化させるとともに、
固溶強化によって常温および高温での強度を高めるのに
有効であり、必要に応じて添加する。Nは0.2%を越えて
添加すると凝固時に鋼塊内部に欠陥を生じて鋼塊の健全
性を害することから、0.2%以下とした。
【0012】さらに上記に述べた合金元素は、個々の成
分範囲を満足するだけでなく、高膨張特性を得るために
は、少なくとも基地の組織はオーステナイト組織である
ことが必要である。本発明合金の成分元素は、C,M
n,Ni,Nのオーステナイト形成元素とSi,Cr,M
o,W,V,Nbのフェライト形成元素からなっており、
これらの元素のバランスをNi当量で整理した次式を下
記の範囲とすることによって、基地をオーステナイト組
織とすることができる。 30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo −0.5W−5.3V−10Nb+20N≧20 ・・・・・
(1) ここで、C,Si,Mn,Ni,Cr,Mo,W,V,N
b,Nは合金中の重量%を表している。この式の値が20
より小さいとオーステナイト組織が不安定となり、高膨
張特性が得られないことから、(1)式の値を20以上とし
た。
分範囲を満足するだけでなく、高膨張特性を得るために
は、少なくとも基地の組織はオーステナイト組織である
ことが必要である。本発明合金の成分元素は、C,M
n,Ni,Nのオーステナイト形成元素とSi,Cr,M
o,W,V,Nbのフェライト形成元素からなっており、
これらの元素のバランスをNi当量で整理した次式を下
記の範囲とすることによって、基地をオーステナイト組
織とすることができる。 30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo −0.5W−5.3V−10Nb+20N≧20 ・・・・・
(1) ここで、C,Si,Mn,Ni,Cr,Mo,W,V,N
b,Nは合金中の重量%を表している。この式の値が20
より小さいとオーステナイト組織が不安定となり、高膨
張特性が得られないことから、(1)式の値を20以上とし
た。
【0013】引張強さは、並接バイメタルを高強度化す
るためには高い方が望ましく、従来の高膨張合金である
22Ni-3.5Cr系および6Mn-20Ni系のFe基合金、およ
びAMS5625に登録されている9.5Ni-5.5Mn系の
Fe基合金より高くすることで並接バイメタルの高強度
化を図ることを狙って110kgf/mm2以上とした。熱膨張係
数は、並接バイメタルをブラウン管支持部材として使用
する場合、せいぜい常温から100℃までの範囲が重要で
あり、並接バイメタルが構成される2つの金属板の熱膨
張差によって色ずれを補正すべく作動するためには、高
膨張側の材料の熱膨張係数(常温から100℃の平均値)が
少なくとも16×10マイナス6乗/℃以上とした。
るためには高い方が望ましく、従来の高膨張合金である
22Ni-3.5Cr系および6Mn-20Ni系のFe基合金、およ
びAMS5625に登録されている9.5Ni-5.5Mn系の
Fe基合金より高くすることで並接バイメタルの高強度
化を図ることを狙って110kgf/mm2以上とした。熱膨張係
数は、並接バイメタルをブラウン管支持部材として使用
する場合、せいぜい常温から100℃までの範囲が重要で
あり、並接バイメタルが構成される2つの金属板の熱膨
張差によって色ずれを補正すべく作動するためには、高
膨張側の材料の熱膨張係数(常温から100℃の平均値)が
少なくとも16×10マイナス6乗/℃以上とした。
【0014】次に本発明合金の製造方法について説明す
る。冷間加工は、引張強さを高める目的で行なうが、圧
下率が30%より小さいと十分な引張強さが得られないこ
とから、圧下率は30%以上とした。冷間加工後の時効処
理は、引張強さ、ばね特性および熱膨張係数を高める目
的で行なうが、400℃以下では十分な効果が得られず、
また650℃を越えると引張強さが大きく低下することか
ら、400〜650℃で時効処理するものとした。
る。冷間加工は、引張強さを高める目的で行なうが、圧
下率が30%より小さいと十分な引張強さが得られないこ
とから、圧下率は30%以上とした。冷間加工後の時効処
理は、引張強さ、ばね特性および熱膨張係数を高める目
的で行なうが、400℃以下では十分な効果が得られず、
また650℃を越えると引張強さが大きく低下することか
ら、400〜650℃で時効処理するものとした。
【0015】また、本発明合金を高膨張側の帯板または
板材と、本発明合金よりも熱膨張係数の小さい材料を低
膨張側の帯板または板材との縁面同士を突合せ溶接する
ことによって並接バイメタルを得ることができる。この
場合、低膨張側の材料には、並接バイメタルの温度上昇
による湾曲量の設定により種々の熱膨張係数を有する材
料を用いることができ、また必要な強度に対応した材料
の中から適宜選択して用いることができる。たとえば、
温度上昇による湾曲量を重視する場合は低膨張側の材料
には、インバー合金のような低膨張材が好ましく、強度
を重視する場合には、SUS630、SUS631、A
M350等のような高強度材が好ましい。
板材と、本発明合金よりも熱膨張係数の小さい材料を低
膨張側の帯板または板材との縁面同士を突合せ溶接する
ことによって並接バイメタルを得ることができる。この
場合、低膨張側の材料には、並接バイメタルの温度上昇
による湾曲量の設定により種々の熱膨張係数を有する材
料を用いることができ、また必要な強度に対応した材料
の中から適宜選択して用いることができる。たとえば、
温度上昇による湾曲量を重視する場合は低膨張側の材料
には、インバー合金のような低膨張材が好ましく、強度
を重視する場合には、SUS630、SUS631、A
M350等のような高強度材が好ましい。
【0016】
【実施例】本発明合金、比較合金および従来合金をいず
れも大気誘導溶解炉で溶解し、10kgのインゴットを作製
し、熱間鍛造、熱間圧延によって約2mm厚さの板を作製
した。その後、1050℃で1時間の固溶化処理を行ない、
脱スケールの後、25〜70%の冷間圧延によって、0.6〜1.
5mm厚さの板に仕上た。さらに450〜500℃で時効処理を
行なった後に、引張試験および熱膨張測定を行なった。
表1に本発明合金No.1〜23、比較合金No.24〜29、従
来合金No.30〜32の化学組成および(1)式により計算さ
れるNi当量を、また、表2に冷間加工率、時効温度、
常温引張強さおよび30〜100℃の平均熱膨張係数および
本発明合金をSUS631と突き合わせて電子ビーム溶
接してバイメタルとした時の溶接性をそれぞれ示す。こ
こで、比較合金No.24,25は、組成範囲が発明合金の範
囲内にあって、式(1)の値が発明の範囲からはずれるも
の、比較合金No.26,27は、組成が発明合金の範囲から
はずれているが、式(1)の値が発明の範囲に入っている
もの、比較合金No.28,29は組成、式(1)の値がともに発
明の範囲からはずれているものである。
れも大気誘導溶解炉で溶解し、10kgのインゴットを作製
し、熱間鍛造、熱間圧延によって約2mm厚さの板を作製
した。その後、1050℃で1時間の固溶化処理を行ない、
脱スケールの後、25〜70%の冷間圧延によって、0.6〜1.
5mm厚さの板に仕上た。さらに450〜500℃で時効処理を
行なった後に、引張試験および熱膨張測定を行なった。
表1に本発明合金No.1〜23、比較合金No.24〜29、従
来合金No.30〜32の化学組成および(1)式により計算さ
れるNi当量を、また、表2に冷間加工率、時効温度、
常温引張強さおよび30〜100℃の平均熱膨張係数および
本発明合金をSUS631と突き合わせて電子ビーム溶
接してバイメタルとした時の溶接性をそれぞれ示す。こ
こで、比較合金No.24,25は、組成範囲が発明合金の範
囲内にあって、式(1)の値が発明の範囲からはずれるも
の、比較合金No.26,27は、組成が発明合金の範囲から
はずれているが、式(1)の値が発明の範囲に入っている
もの、比較合金No.28,29は組成、式(1)の値がともに発
明の範囲からはずれているものである。
【0017】従来合金No.30は、SUS304、No.31
は22Ni-3.5Cr系のFe基合金、No.32はAMS562
5に登録されている9.5Ni-5.5Mn系のFe基合金であ
る。表2に示すように、本発明方法によって製造された
本発明合金No.1〜23は、いずれも引張強さが110kgf/mm
2以上の高強度を有し、かつ30〜100℃の平均熱膨張係数
が16×10マイナス6乗/℃以上の高膨張特性を示すことが
わかる。
は22Ni-3.5Cr系のFe基合金、No.32はAMS562
5に登録されている9.5Ni-5.5Mn系のFe基合金であ
る。表2に示すように、本発明方法によって製造された
本発明合金No.1〜23は、いずれも引張強さが110kgf/mm
2以上の高強度を有し、かつ30〜100℃の平均熱膨張係数
が16×10マイナス6乗/℃以上の高膨張特性を示すことが
わかる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】一方、化学組成または式(1)の値または/お
よび製造方法が本発明と異なる比較合金No.24〜29およ
び従来合金No.30〜32は、引張強さまたは/および熱膨
張係数が本発明合金より低い値しか示しておらず、並接
バイメタルの高膨張側の材料として使用するのには不適
当である。また、本発明合金を低膨張側の材料の一例で
あるSUS631と幅方向に突合せ溶接した場合の溶接
性は、表2に示すようにいずれも良好であり、並接バイ
メタルを製造する上での溶接性も問題なく、並接バイメ
タルの製造ができた。
よび製造方法が本発明と異なる比較合金No.24〜29およ
び従来合金No.30〜32は、引張強さまたは/および熱膨
張係数が本発明合金より低い値しか示しておらず、並接
バイメタルの高膨張側の材料として使用するのには不適
当である。また、本発明合金を低膨張側の材料の一例で
あるSUS631と幅方向に突合せ溶接した場合の溶接
性は、表2に示すようにいずれも良好であり、並接バイ
メタルを製造する上での溶接性も問題なく、並接バイメ
タルの製造ができた。
【0021】また、本発明合金のうち、合金No.1,2,6,
7,9,12を低膨張側の材料の一例であるSUS631と幅
方向に突合せ溶接した並接バイメタルの熱へたり試験を
行ない、耐熱へたり性を評価した。熱へたり試験は、幅
10mm×長さ100mmの板状試験片の長さ方向の中央部を5mm
だけたわませた状態で、450℃×1hの処理を3回行な
い、冷却後の総変位量を測定した。その結果を表3に示
す。本発明合金の並接バイメタルの熱へたり試験後の変
位量は、従来合金No.30と36Niインバー合金との並接
バイメタルよりも小さく、耐熱へたり性も良好であるこ
とがわかる。また、ここでMoまたはWを添加した合金
No.6.7,9,12は、Mo,W無添加のNo.1,2より耐熱へた
り性が良いことがわかる。
7,9,12を低膨張側の材料の一例であるSUS631と幅
方向に突合せ溶接した並接バイメタルの熱へたり試験を
行ない、耐熱へたり性を評価した。熱へたり試験は、幅
10mm×長さ100mmの板状試験片の長さ方向の中央部を5mm
だけたわませた状態で、450℃×1hの処理を3回行な
い、冷却後の総変位量を測定した。その結果を表3に示
す。本発明合金の並接バイメタルの熱へたり試験後の変
位量は、従来合金No.30と36Niインバー合金との並接
バイメタルよりも小さく、耐熱へたり性も良好であるこ
とがわかる。また、ここでMoまたはWを添加した合金
No.6.7,9,12は、Mo,W無添加のNo.1,2より耐熱へた
り性が良いことがわかる。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明合金は、高い
強度と高い熱膨張係数および良好な溶接性が得られ、並
接バイメタルの高膨張側の材料として用いれば、並接バ
イメタルの高強度化および小型化に大きく貢献できるも
のである。
強度と高い熱膨張係数および良好な溶接性が得られ、並
接バイメタルの高膨張側の材料として用いれば、並接バ
イメタルの高強度化および小型化に大きく貢献できるも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−333544(JP,A) 特開 平3−31446(JP,A) 特開 平3−13889(JP,A) 特開 平1−191763(JP,A) 特開 平4−362158(JP,A) 特開 平1−123052(JP,A) 特開 昭57−26144(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 302 C21D 8/02 C22C 38/08 C22C 38/46 C22C 38/56
Claims (8)
- 【請求項1】 重量%にて、C 0.1〜1.0%、Si 1.0%以
下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜24%、V 0.2〜2.0
%、残部実質的にFeからなり、さらに30C−1.34Si+
0.5Mn+Ni−0.53Vが20以上であり、かつ常温での引
張強さが110kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨張係
数が16×10マイナス6乗/℃以上であることを特徴とする
並接バイメタル用高強度高膨張合金。 - 【請求項2】 重量%にて、C 0.1〜1.0%、Si 1.0%以
下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜24%、V 0.2〜2.0
%、Cr,Mo,Wの1種または2種以上をCr 6%以下、Mo
+1/2Wで3%以下を含み、残部実質的にFeからなり、さ
らに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo−0.5
W−5.3Vが20以上であり、かつ常温での引張強さが110
kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マ
イナス6乗/℃以上であることを特徴とする並接バイメタ
ル用高強度高膨張合金。 - 【請求項3】 重量%にて、C 0.1〜1.0%、Si 1.0%以
下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜24%、V 0.2〜2.0
%、Nb 0.5%以下、残部実質的にFeからなり、さらに30
C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.53V−10Nbが20以上で
あり、かつ常温での引張強さが110kgf/mm2以上、常温〜
100℃の平均熱膨張係数が16×10マイナス6乗/℃以上で
あることを特徴とする並接バイメタル用高強度高膨張合
金。 - 【請求項4】 重量%にて、C 0.1〜1.0%、Si 1.0%以
下、Mn 1%を越えて21%以下、Ni 8〜24%、V 0.2〜2.0
%、Nb 0.5%以下、Cr,Mo,Wの1種または2種以上を
Cr 6%以下、Mo+1/2Wで3%以下を含み、残部実質的に
Feからなり、さらに30C−1.34Si+0.5Mn+Ni−0.6
7Cr−Mo−0.5W−5.3V−10Nbが20以上であり、かつ
常温での引張強さが110kgf/mm2以上、常温〜100℃の平
均熱膨張係数が16×10マイナス6乗/℃以上であることを
特徴とする並接バイメタル用高強度高膨張合金。 - 【請求項5】 N 0.2%以下を含有する請求項1ないし
4のいずれかに記載の合金組成からなり、さらに30C−
1.34Si+0.5Mn+Ni−0.67Cr−Mo−0.5W-5.3V−10
Nb+20Nが20以上であり、かつ常温での引張強さが110
kgf/mm2以上、常温〜100℃の平均熱膨張係数が16×10マ
イナス6乗/℃以上であることを特徴とする並接バイメタ
ル用高強度高膨張合金。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の並
接バイメタル用高強度高膨張合金を有する高強度並接バ
イメタル。 - 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の並
接バイメタル用高強度高膨張合金製帯板の縁面と低膨張
合金製帯板の縁面とを突き合わせ溶接してなる高強度並
接バイメタル。 - 【請求項8】 請求項1ないし5の合金を30%以上の圧
下率で冷間加工した後に400℃〜650℃で時効処理を行な
うことを特徴とする並接バイメタル用高強度高膨張合金
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00071293A JP3221462B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 並接バイメタル用高強度高膨張合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00071293A JP3221462B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 並接バイメタル用高強度高膨張合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタル |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09421198A Division JP3354480B2 (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 高強度高膨張合金金属板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06207247A JPH06207247A (ja) | 1994-07-26 |
JP3221462B2 true JP3221462B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=11481381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00071293A Expired - Fee Related JP3221462B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 並接バイメタル用高強度高膨張合金およびその製造方法ならびに高強度並接バイメタル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3221462B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP00071293A patent/JP3221462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06207247A (ja) | 1994-07-26 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |