JP3221438U - エプロン - Google Patents

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南海子 板垣
南海子 板垣
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Abstract

【課題】食べこぼした食べ物を確実に受け止めることができると共に、エプロンの丈を十分に確保した上で、ソース等液体状の食事の飛び跳ねにより、洋服が汚されるのを防止・抑制することができるエプロンを提供する。【解決手段】エプロン本体2にポケット部3が設けられ、ポケット部で食べこぼし等を受け止めることができるエプロンにおいて、ポケット部は、エプロン本体の裏面側下部に設けられ、ポケット部には、エプロン本体を下方に延長するための延伸部4が収容された構成であり、ポケット部をエプロン本体の裏面側から表面側に裏返すことによって、ポケット部はエプロン本体の表面側に形成されると共に、延伸部が、表面側に形成されたポケット部の下方に展開され、エプロン本体を下方に延長する。【選択図】図5

Description

本考案は、主に乳幼児が使用するためのエプロンに関し、詳しくは、食べこぼし等を受け止めることができる構成のエプロンに関する。
従来から、主に乳幼児が使用するエプロンであって、食べこぼした食べ物を受け止めることが出来る構成のエプロンが知られている。
特許文献1に記載の技術は、上部左右に首宛部(1a)(1a’)を設け、且つ、該首宛部(1a)(1a’)の先端表裏部に面ファスナー等の固着部材(F)(F’)をそれぞれ縫着したエプロン(1)と、エプロン(1)裏面下部の受口部(5)に袋状部材(3)を縫着し、且つ、該袋状部材(3)の中に樹脂製形状保持ワイヤー(P)を挿設したポケット(2)から成り、且つ、食事時等に使用する時はポケット(2)が表面側になる様に裏返し、且つ、受口部(5)を任意に拡大して使用する構成の乳児用ポケット付エプロンである。
即ち、特許文献1に記載の技術は、食べこぼした食べ物をキャッチするためのポケット(2)が設けられ、食事の際に、このポケット(2)を裏返すことで表側に出現させる構成である。
しかし、特許文献1の技術では、ポケット(2)がエプロン(1)の下端に設けられた構成であり、ポケット(2)の位置を高くすればエプロン(1)の丈が短くなり、エプロン(1)の丈を長くすればポケットの位置が低くなるという問題があった。
即ち、食べこぼしをキャッチするポケット(2)は、高い位置にあるほど、食べこぼした食べ物を確実にキャッチすることができるが、エプロンの丈が短いと、エプロンの丈が及ばない位置に、例えばソース等が跳ねて洋服を汚す可能性があるという問題があった。
実用新案登録第3119935号公報
そこで、本考案の課題は、食べこぼした食べ物を確実に受け止めることができると共に、エプロンの丈を十分に確保した上で、ソース等液体状の食事の飛び跳ねにより、洋服が汚されるのを防止・抑制することができるエプロンを提供することにある。
上記課題を解決する本考案は、下記構成を有する。
1.エプロン本体にポケット部が設けられ、このポケット部で食べこぼし等を受け止めることができるエプロンにおいて、
前記ポケット部は、エプロン本体の裏面側下部に設けられ、該ポケット部には、エプロン本体を下方に延長するための延伸部が収容された構成であり、
前記ポケット部をエプロン本体の裏面側から表面側に裏返すことによって、該ポケット部はエプロン本体の表面側に形成されると共に、前記延伸部が、表面側に形成された該ポケット部の下方に展開され、エプロン本体を下方に延長する構成であることを特徴とするエプロン。
2.ポケット部の上端部には保形部材が設けられ、該ポケット部をエプロン本体の表面側
に裏返した際に、該エプロン本体と該ポケット部の上端部との間に所定の空隙が保たれる構成であることを請求項1に記載のエプロン。
3.ポケット部と延伸部が、エプロン本体の裏面側の下端に設けられ、ポケット部、延伸部及びエプロン本体の順で重ねて縫い込まれた構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエプロン。
4.エプロン本体の表面側に、翼をモチーフにした装飾部が設けられ、
前記装飾部が、左右線対称の位置に2つ配置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエプロン。
5.装飾部が、天使の翼をモチーフとした形態であることを特徴とする請求項4に記載のエプロン。
6.装飾部が、悪魔の翼をモチーフとした形態であることを特徴とする請求項4に記載のエプロン。
前記1に示す考案によれば、エプロン本体を下方に延長するための延伸部が設けられた構成により、ポケット部をエプロン本体の高い位置に設けたとしても、その下方には延伸部が展開され、エプロン本体の丈が延長され、十分な丈を確保することができる。これにより、高い位置に設けられたポケット部により、食べこぼした食べ物を確実に受け止めることができると共に、延伸部によって十分なエプロン丈が得られるため、ソース等液体状の食事の飛び跳ねにより、洋服が汚されるのを防止・抑制することができる。
また、ポケット部と延伸部はエプロン本体の裏面側に設けられ、食事の際に裏返して使用する構成であるため、食事以外の時には一般的なエプロン、スタイ又は被服として使用することができる一方、食事の時には、食べこぼしや飛び跳ねから被服が汚れるのを防止・抑制することができる。
特に、乳幼児は、食事の際にエプロンを着けさせようとしても、嫌がって言う事をきかない場合がある。しかし、食事の前から、本考案に係るエプロンを、一般的なエプロン、スタイ又は被服として身に着けておけば、ポケット部を裏返す作業(これにより、同時に延伸部も展開される。)のみによって食事から被服を守ることができ、保護者の手間も掛からない。
前記2に示す考案によれば、ポケット部をエプロン本体の表面側に裏返した際に、保形部材によって、エプロン本体とポケット部の上端部との間に所定の空隙が保たれるため、ポケット部の開口が大きく保たれ、食べこぼした食べ物をより確実に受け止めることができる。
前記3に示す考案によれば、ポケット部、延伸部及びエプロン本体の順で重ねて縫着された構成であるため、簡単かつ確実に3つの部材を取り付けることができる。裏返し作業や度重なる洗濯によっても、1又は2以上の部材が離脱する可能性が低い。
前記4〜6に示す考案によれば、エプロン本体の表面側に、翼をモチーフにした装飾部が、左右線対称の位置に2つ配置された構成であれば、趣向性が向上し、乳幼児が進んで身に着けたがるという利点がある。
特に、装飾部を、天使の翼又は悪魔の翼をモチーフとした意匠にすれば、さらに趣向性及び美感が向上する。
ポケット部を裏返す前の状態における本考案に係るエプロンを表す(a)概略正面図及び(b)概略背面図 ポケット部を裏返した後の状態における本考案に係るエプロンを表す(a)概略正面図及び(b)概略背面図 本考案に係るエプロンを表す(1)−(1)概略端面図 (a)ポケット部を裏返す前の状態,(b)ポケット部を裏返した後の状態 図3の一部を拡大した(1)−(1)部分概略端面図 (a)ポケット部を裏返す前の状態,(b)ポケット部を裏返した後の状態 天使の翼をモチーフとした装飾部を備えた実施例を表す概略正面図 悪魔の翼をモチーフとした装飾部を備えた実施例を表す概略正面図 エプロン本体を長袖の構成とした実施例を表す概略正面図
添付の図面に従って、本考案に係るエプロンを詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、本考案に係るエプロン(以下、単に「エプロン」という。)1は、少なくともエプロン本体2、ポケット部3及び延伸部4から構成され、保形部材5を設けることもできる。
エプロン1は、食事以外のときに使用する場合、即ちポケット部3を使用しない状態においては、図1に示される態様で使用される。
図1(b)に示されるように、エプロン1は、エプロン本体2の裏面側22にポケット部3が設けられ、このポケット部3の内部(エプロン本体2とポケット部3の間に生じる空間)に延伸部4が収容された態様である。
図3(a)は、図1(a)に示された(1)−(1)線の端面図である。
この図3(a)によっても、食事をしないときに使用する場合におけるエプロン本体2、ポケット部3及び延伸部4の位置関係は明らかである。
一方で、エプロン1は、食事の際に使用する場合、即ちポケット部3を使用する状態においては、図2に示される態様で使用される。
図2(a)に示されるように、ポケット部3が、エプロン本体2の裏面側22から表面側21に裏返され、このポケット部3はエプロン本体2の表面側21に形成された状態となる。また、この裏返し作業に伴って、ポケット部3に収容されていた延伸部4は、エプロン本体の下端部23とポケット部3の下端部32との下方に展開され、エプロン本体2を下方に延長させた態様になる。
図3(b)は、図2(a)に示された(2)−(2)線の端面図である。
この図3(b)によっても、食事の際に使用する場合におけるエプロン本体2、ポケット部3及び延伸部4の位置関係は明らかである。
続いて、エプロン本体2について詳述する。
エプロン本体2は、前掛けの役割を果たし、食べこぼしやソース・汁等の跳ねから被服を保護する布状・シート状の部材である。
エプロン本体2の形状に限定はなく、公知公用のエプロンの形状を特別の制限無く採用することができる。
例えば、図1〜2では、ノースリーブの形状であって、裏面側22にて前身頃と後身頃とが合わせられる形態である。前身頃と後身頃は、例えば、面ファスナーやスナップボタン等で固定する手段を採用してもよいし、紐等で結ぶ手段を採用することもできる。
また、図示しないが、首にかけられる部分のみを、紐で結ぶ態様や、面ファスナーやスナップボタン等で取り付ける態様を採用してもよい。
エプロン本体2の材質についても限定はなく、公知公用のエプロンの材質を特別の制限無く採用することができる。
例えば、ポリエステル、ナイロン、綿又はその他の材質を採用してもよいし、これらの混紡を採用してもよい。また、食べこぼしやソースや汁等の跳ねが生じた場合でも、汚れを落とし易く、更には被服にまで浸透しないように、防水性を有するビニールやシリコン等の材質を採用してもよいし、これらでコーティングされた材質を採用してもよい。
次に、ポケット部3について詳述する。
ポケット部3は、使用者が食べこぼした食べ物を受け止めるための袋状の部材である。
上述の通り、ポケット部3は、食事以外のときに使用する場合、エプロン本体2の裏面側22に位置する(図1参照)。
一方で、食事をするときに使用する場合、ポケット3をエプロン本体2の表面側21に裏返して使用する(図2参照)。
ポケット部3は、エプロン本体2の下端部23に沿って取り付けられる。即ち、図3〜4に示されるように、ポケット部3の下端部32が、エプロン部2の下端部23と共に縫着等されることによって取り付けられる構成である。
また、図1〜2に示されるように、ポケット部3が、エプロン本体2の一方の側端部から他方の側端部に及ぶまで形成されることが好ましい。この構成により、ポケット部3が裏面側22に位置する場合と、裏返して表面側21に位置する場合とで、エプロン本体1の形状が変わることを防ぐことができる。
なお、この場合、エプロン本体2の側端部とポケット3の側端部とが、下端部23・32と同様に、縫着等の手段によって取り付けられることが好ましい。
ポケット部3の高さ(深さ)について限定はなく、図1等に示されるように、エプロン本体2の丈の長さの1/3程度の高さとしてもよいし、1/2程度にまで及ぶ高さとしてもよい。
ポケット部3を形成する材質については、エプロン本体2と同様であり、限定はない。
例えば、ポリエステル、ナイロン、綿又はその他の材質を採用してもよいし、これらの混紡を採用してもよい。また、食べこぼしやソースや汁等の跳ねが生じた場合でも、汚れを落とし易く、更には被服にまで浸透しないように、防水性を有するビニールやシリコン等の材質を採用してもよいし、これらでコーティングされた材質を採用してもよい。
次に、延伸部4について詳述する。
延伸部4は、エプロン本体2の丈を下方に延長する布状・シート状の部材である。
上述の通り、延伸部4は、食事以外のときに使用する場合、エプロン本体2の裏面側22においてポケット部3に収容される(図1参照)。
一方で、食事をするときに使用する場合、ポケット部3がエプロン本体2の表面側21に裏返されることに伴って、エプロン本体2を下方に延長する方向に展開される(図2参照)。
延伸部4は、エプロン本体2の下端部23とポケット部3の下端部32に沿って取り付けられる。即ち、図3〜4に示されるように、延伸部4が、エプロン部2の下端部23及
びポケット部3の下端部32と共に縫着等されることによって取り付けられる構成である。また、これらの取り付けは、ポケット部3、延伸部4及びエプロン本体2の順で縫着等され、換言すれば、延伸部4が、ポケット部3とエプロン本体2に挟まれた状態で縫着等によって取り付けられる。
延伸部4の長さについて限定はなく、図2等に示されるように、エプロン本体2の丈の長さの1/3程度の長さとしてもよいし、1/2程度にまで及ぶ長さとしてもよい。延伸部4の長さが特に長い場合は、ポケット部3の中に折り畳んで収容すればよい。
延伸部4を形成する材質については、エプロン本体2やポケット部3と同様であり、限定はない。
例えば、ポリエステル、ナイロン、綿又はその他の材質を採用してもよいし、これらの混紡を採用してもよい。また、食べこぼしやソースや汁等の跳ねが生じた場合でも、汚れを落とし易く、更には被服にまで浸透しないように、防水性を有するビニールやシリコン等の材質を採用してもよいし、これらでコーティングされた材質を採用してもよい。
次に、保形部材5について詳述する。
保形部材5は、エプロン本体2とポケット部3の上端部31との間に所定の空隙Sを保つため、換言すれば、ポケット部3の開口が大きく保つために設けられる。これにより、食べこぼした食べ物をより確実に受け止めることができる。
保形部材5は、図2(a)や図4(a)(b)に示されるように、ポケット部3の上端部31に沿って設けられることが好ましい。特に図4(b)に示されるように、ポケット部3がエプロン本体2の表面側21に位置した場合において、この保形部材5が、円弧状の形状となり、エプロン本体2との間に十分な空隙Sを保持することができる。
保形部材5を形成する材質は、エプロン本体2やポケット部3を形成する布状・シート状の材質よりも保形性を有する材質であり、例えば、棒状・ワイヤー状の合成樹脂や、針金等の金属によって形成されることが好ましい。
保形部材5をポケット部3の上端部31に取り付ける手段に限定はない。例えば、接着や縫着の手段で取り付けてもよいし、ポケット部3の上端部31をパイピングで仕上げ、このパイピング内に保形部材5を収める手段を採用してもよい。
エプロン本体2には、装飾部6を設けることができる。
装飾部6を設けることで趣向性が向上し、乳幼児が進んで身に着けたがるという利点がある。
装飾部6は、図5〜6に示されるように、エプロン本体2の表面側21に設け、翼をモチーフとしたものを左右線対称の位置に2つ配置することが好ましい。
また、モチーフとする翼は、天使の翼(図5)又は悪魔の翼(図6)であることがより好ましい。これらの翼をモチーフとすることで、エプロン1に両翼が生えたような態様となり、これを着用した乳幼児は可愛らしく、また乳幼児にとっても進んで着用したくなるような美感を得ることができる。
図5に示されるように、天使の翼は、白色又はこれに順ずる薄い色であり、角のない丸みを帯びた羽毛の如き形状である。
図6に示されるように、悪魔の翼は、黒色(図では灰色で表す)又はこれに順ずる濃い色であり、羽先が尖った爬虫類の手先や恐竜の羽の如き形状である。
エプロン1は、図1等に示されるノースリーブの形状のほか、図7に示されるような長袖の形状を採用することもできる。他に、半袖や七分袖等でもよく、形成される袖丈の長さやデザインに限定はない。
このように、本考案に係るエプロン1は、食事の際に着用する前掛けの意に止まらず、その態様は衣服(特に上衣)として製造販売されるものであってもよい。
また、エプロン1は、乳幼児を対象としたものに限られず、例えば、介護が必要なお年寄りや、身体が不自由な方が使用するものを対象としてもよい。装飾部6の有無や、エプロン本体2の形態により、いわゆる大人向けのエプロンとして用いることも可能である。
1 エプロン
2 エプロン本体
21 表面側
22 裏面側
23 下端部
3 ポケット部
31 上端部
32 下端部
4 延伸部
5 保形部材
6 装飾部
S 空隙

Claims (6)

  1. エプロン本体にポケット部が設けられ、このポケット部で食べこぼし等を受け止めることができるエプロンにおいて、
    前記ポケット部は、エプロン本体の裏面側下部に設けられ、該ポケット部には、エプロン本体を下方に延長するための延伸部が収容された構成であり、
    前記ポケット部をエプロン本体の裏面側から表面側に裏返すことによって、該ポケット部はエプロン本体の表面側に形成されると共に、前記延伸部が、表面側に形成された該ポケット部の下方に展開され、エプロン本体を下方に延長する構成であることを特徴とするエプロン。
  2. ポケット部の上端部には保形部材が設けられ、該ポケット部をエプロン本体の表面側に裏返した際に、該エプロン本体と該ポケット部の上端部との間に所定の空隙が保たれる構成であることを請求項1に記載のエプロン。
  3. ポケット部と延伸部が、エプロン本体の裏面側の下端に設けられ、ポケット部、延伸部及びエプロン本体の順で重ねて縫い込まれた構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエプロン。
  4. エプロン本体の表面側に、翼をモチーフにした装飾部が設けられ、
    前記装飾部が、左右線対称の位置に2つ配置されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエプロン。
  5. 装飾部が、天使の翼をモチーフとした形態であることを特徴とする請求項4に記載のエプロン。
  6. 装飾部が、悪魔の翼をモチーフとした形態であることを特徴とする請求項4に記載のエプロン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021004430A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社Yom エプロン、およびエプロンの製造方法
JP2022117549A (ja) * 2021-02-01 2022-08-12 株式会社フォルム ベビー用食事エプロン

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