JP3221372B2 - 加撚装置 - Google Patents
加撚装置Info
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- JP3221372B2 JP3221372B2 JP28132497A JP28132497A JP3221372B2 JP 3221372 B2 JP3221372 B2 JP 3221372B2 JP 28132497 A JP28132497 A JP 28132497A JP 28132497 A JP28132497 A JP 28132497A JP 3221372 B2 JP3221372 B2 JP 3221372B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短繊維の集合から
なるスライバーやフィラメント束等の繊維集合体に加撚
を施すための加撚装置に関するものである。
なるスライバーやフィラメント束等の繊維集合体に加撚
を施すための加撚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一対の中空ゴムローラを、該中空
ゴムローラの回転軸が交差するとともに、略中央部の大
径領域において接触領域を形成するように配設し、該接
触領域において繊維集合体を把持して、繊維集合体を加
撚するようにした加撚装置が知られている。
ゴムローラの回転軸が交差するとともに、略中央部の大
径領域において接触領域を形成するように配設し、該接
触領域において繊維集合体を把持して、繊維集合体を加
撚するようにした加撚装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の加撚装
置は、柔らかく変形しやすい一対の中空ゴムローラで繊
維集合体を把持するものであるため、繊維集合体の把持
力が弱く、加撚効率が低いという問題があった。
置は、柔らかく変形しやすい一対の中空ゴムローラで繊
維集合体を把持するものであるため、繊維集合体の把持
力が弱く、加撚効率が低いという問題があった。
【0004】従来の加撚装置は、柔らかく変形しやすい
一対の中空ゴムローラを使用しているために、接触領域
の接触圧が弱く、効率よく加撚を施すことができないと
いう問題があった。
一対の中空ゴムローラを使用しているために、接触領域
の接触圧が弱く、効率よく加撚を施すことができないと
いう問題があった。
【0005】更に、従来の加撚装置は、柔らかく変形し
やすい中空ゴムローラ同士を接触回転させるものである
ために、摩耗しやすく、保守点検を頻繁に行わなければ
ならないという問題があった。
やすい中空ゴムローラ同士を接触回転させるものである
ために、摩耗しやすく、保守点検を頻繁に行わなければ
ならないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上述した従来の加撚装置
が有する課題を解決することにある。
が有する課題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、旋回気流を発生している
紡績ノズルの下流側に配置されており、ドラフトされた
繊維集合体から、芯繊維の周囲に巻き付き繊維が巻き付
いた紡績糸を、前記紡績ノズルと共働して製造するため
の加撚装置であって、該加撚装置を構成する回転軸が交
差するように配置された一対の加撚ローラのうち、一方
の加撚ローラを、中空ゴムローラとするとともに、もう
一方の加撚ローラを、円筒状中央領域と該円筒状中央領
域の両端から円錐台状に傾斜した傾斜領域とを有する硬
質材料で形成された筒状ローラと、該筒状ローラの円筒
状中央領域に装着されたゴムバンドとにより構成したも
のであり、第2には、筒状ローラの円筒状中央領域の中
央部に、ゴムバンド装着用の凹部が、円周方向全域に亘
たって形成されているものであり、第3には、硬質の筒
状ローラのゴムバンドの両側に位置する筒状中央領域に
周溝を形成したものである。
を達成するために、第1には、旋回気流を発生している
紡績ノズルの下流側に配置されており、ドラフトされた
繊維集合体から、芯繊維の周囲に巻き付き繊維が巻き付
いた紡績糸を、前記紡績ノズルと共働して製造するため
の加撚装置であって、該加撚装置を構成する回転軸が交
差するように配置された一対の加撚ローラのうち、一方
の加撚ローラを、中空ゴムローラとするとともに、もう
一方の加撚ローラを、円筒状中央領域と該円筒状中央領
域の両端から円錐台状に傾斜した傾斜領域とを有する硬
質材料で形成された筒状ローラと、該筒状ローラの円筒
状中央領域に装着されたゴムバンドとにより構成したも
のであり、第2には、筒状ローラの円筒状中央領域の中
央部に、ゴムバンド装着用の凹部が、円周方向全域に亘
たって形成されているものであり、第3には、硬質の筒
状ローラのゴムバンドの両側に位置する筒状中央領域に
周溝を形成したものである。
【0008】
【実施例】以下に、短繊維の集合からなる繊維集合体
を、ドラフト装置でドラフトした後、繊維集合体を構成
する繊維を加撚して、紡績糸を製造する例を用いて、本
発明の加撚装置について説明する。先ず最初に、本発明
の加撚装置が適用される一例としての紡績装置について
説明する。
を、ドラフト装置でドラフトした後、繊維集合体を構成
する繊維を加撚して、紡績糸を製造する例を用いて、本
発明の加撚装置について説明する。先ず最初に、本発明
の加撚装置が適用される一例としての紡績装置について
説明する。
【0009】1は、一例としての4線式のドラフト装置
であり、フロントローラ1a、エプロン1b’を有する
セカンドローラ1b、サードローラ1c及びバックロー
ラ1dとから構成されている。2は、ドラフト装置1の
下流側(繊維集合体の走行方向、即ち、図1において、
左側方向を、下流側と称する。)に配置された旋回気流
を発生する紡績ノズルであり、Tは、紡績ノズル2の下
流側に配置された、後述する一対の加撚ローラt1、t
2を有する加撚装置である。3は、加撚装置Tの下流側
に配設された、図示されていないスラブキャッチャーか
らの指令により作動するカッターであり、4は、カッタ
ー3の下流側に配設された、常時回転駆動されるデリベ
リーローラ4aと該デリベリーローラ4aに接離可能な
ニップローラ4bとからなる送り出し装置である。5
は、フロントローラ1aと紡績ノズル2付近で浮遊する
繊維等を吸引除去するための、フロントローラ1aと紡
績ノズル2の下方に配設されたダストボックスである。
であり、フロントローラ1a、エプロン1b’を有する
セカンドローラ1b、サードローラ1c及びバックロー
ラ1dとから構成されている。2は、ドラフト装置1の
下流側(繊維集合体の走行方向、即ち、図1において、
左側方向を、下流側と称する。)に配置された旋回気流
を発生する紡績ノズルであり、Tは、紡績ノズル2の下
流側に配置された、後述する一対の加撚ローラt1、t
2を有する加撚装置である。3は、加撚装置Tの下流側
に配設された、図示されていないスラブキャッチャーか
らの指令により作動するカッターであり、4は、カッタ
ー3の下流側に配設された、常時回転駆動されるデリベ
リーローラ4aと該デリベリーローラ4aに接離可能な
ニップローラ4bとからなる送り出し装置である。5
は、フロントローラ1aと紡績ノズル2付近で浮遊する
繊維等を吸引除去するための、フロントローラ1aと紡
績ノズル2の下方に配設されたダストボックスである。
【0010】6は、加撚装置Tの下方に配設されたダス
トボックスである。スラブキャッチャーからの指令によ
りカッター3が作動して、紡績糸を切断するとともに、
サードローラ1c及びバックローラ1dを停止させて、
繊維集合体の供給を停止させると、停止したサードロー
ラ1cと常時回転しているセカンドローラ1b間で繊維
集合体Sが切断される。常時回転しているフロントロー
ラ1aとセカンドローラ1bにより供給される、サード
ローラ1c側が切断された繊維集合体がなくなるまで、
紡績ノズル2や加撚装置Tはその作動を続行するので、
依然として、紡績糸が紡出されることになる。上記のダ
ストボックス6は、このような紡績糸を吸引除去するた
めに、加撚装置Tの下方に配設されている。
トボックスである。スラブキャッチャーからの指令によ
りカッター3が作動して、紡績糸を切断するとともに、
サードローラ1c及びバックローラ1dを停止させて、
繊維集合体の供給を停止させると、停止したサードロー
ラ1cと常時回転しているセカンドローラ1b間で繊維
集合体Sが切断される。常時回転しているフロントロー
ラ1aとセカンドローラ1bにより供給される、サード
ローラ1c側が切断された繊維集合体がなくなるまで、
紡績ノズル2や加撚装置Tはその作動を続行するので、
依然として、紡績糸が紡出されることになる。上記のダ
ストボックス6は、このような紡績糸を吸引除去するた
めに、加撚装置Tの下方に配設されている。
【0011】ドラフト装置1によりドラフトされた繊維
集合体Sを構成する繊維は、紡績ノズル2を経て加撚装
置Tに導入されるとともに、繊維集合体Sを構成する大
部分の繊維は、加撚装置Tの加撚作用により、加撚装置
Tとフロントローラ1aのニップ点との間において撚り
が付与され芯繊維として集束される。一方、加撚装置T
により、撚りが付与されずに芯繊維を構成しなかった残
りの繊維は、加撚装置Tの撚り方向とは逆の旋回気流を
発生している紡績ノズル2によって、芯繊維の周囲に、
芯繊維の加撚方向とは逆方向に、巻き付き繊維として巻
き付く。その後、加撚装置Tにより芯繊維に付与された
撚りは、加撚装置Tを通過した時点で解撚が始まること
になるが、この芯繊維の解撚により、芯繊維の周囲に、
芯繊維の加撚方向とは逆方向に巻き付いている巻き付き
繊維が、巻き付き繊維の撚り方向と同じ方向の解撚によ
り、より強く芯繊維の周囲に巻き付いて、解撚されてほ
ぼ無撚りになった芯繊維の周囲に、巻き付き繊維が巻き
付いた、一種の結束紡績糸Yが製造されることになる。
集合体Sを構成する繊維は、紡績ノズル2を経て加撚装
置Tに導入されるとともに、繊維集合体Sを構成する大
部分の繊維は、加撚装置Tの加撚作用により、加撚装置
Tとフロントローラ1aのニップ点との間において撚り
が付与され芯繊維として集束される。一方、加撚装置T
により、撚りが付与されずに芯繊維を構成しなかった残
りの繊維は、加撚装置Tの撚り方向とは逆の旋回気流を
発生している紡績ノズル2によって、芯繊維の周囲に、
芯繊維の加撚方向とは逆方向に、巻き付き繊維として巻
き付く。その後、加撚装置Tにより芯繊維に付与された
撚りは、加撚装置Tを通過した時点で解撚が始まること
になるが、この芯繊維の解撚により、芯繊維の周囲に、
芯繊維の加撚方向とは逆方向に巻き付いている巻き付き
繊維が、巻き付き繊維の撚り方向と同じ方向の解撚によ
り、より強く芯繊維の周囲に巻き付いて、解撚されてほ
ぼ無撚りになった芯繊維の周囲に、巻き付き繊維が巻き
付いた、一種の結束紡績糸Yが製造されることになる。
【0012】次に、上述した一対の加撚ローラt1、t
2を有する本発明の加撚装置Tについて説明する。
2を有する本発明の加撚装置Tについて説明する。
【0013】本発明の加撚装置Tを構成する一方のロー
ラt1は、図3に示されているように、適当な軟らかさ
と弾性を有する中空ゴムローラーとして形成されてい
る。以下に、一例としての中空ゴムローラーt1の支持
手段及び駆動手段について説明する。
ラt1は、図3に示されているように、適当な軟らかさ
と弾性を有する中空ゴムローラーとして形成されてい
る。以下に、一例としての中空ゴムローラーt1の支持
手段及び駆動手段について説明する。
【0014】垂直フレームt3に固着されたボスt4に
軸受けt5を介して回転軸t6が支持されている。2個
の軸受けt5はその間に装着されたスペーサt7とそれ
ぞれの外側に装着されたストップリングt8とで固定さ
れており、スペーサt9を介して装着される保持部材t
10がボルトt11とフランジt12により上記回転軸
t3の所定位置に固着された構成となっている。中空ゴ
ムローラt1は、一方の端部を保持部材t10の円筒状
鍔部t13の縁部t13’に当接するまで押し込むと、
中空ゴムローラt1のもう一方の端部は、保持部材t1
0の平板状鍔部t14に挿着されて、ボルトt11と平
板状鍔部t14の外径より少し大きな外径を有するフラ
ンジt12により支持部材t10が固着されると同時
に、中空ゴムローラt1が支持部材t10に固着される
ように構成されたものである。つまり、中空ゴムローラ
t1を交換する際は、ボルトt11とフランジt12を
取り外すだけで行えるようになっている。また、支持部
材t10には小孔t15が設けられており、空気の抜け
道となっている。t16は、中空ゴムローラt1が装着
された側の反対側の回転軸t6の端部に装着されたプー
リであり、該プーリt16に張設されたベルトt17を
介して駆動力が伝達され回転軸t6が回転し、中空ゴム
ローラt1が回転するように構成されている。
軸受けt5を介して回転軸t6が支持されている。2個
の軸受けt5はその間に装着されたスペーサt7とそれ
ぞれの外側に装着されたストップリングt8とで固定さ
れており、スペーサt9を介して装着される保持部材t
10がボルトt11とフランジt12により上記回転軸
t3の所定位置に固着された構成となっている。中空ゴ
ムローラt1は、一方の端部を保持部材t10の円筒状
鍔部t13の縁部t13’に当接するまで押し込むと、
中空ゴムローラt1のもう一方の端部は、保持部材t1
0の平板状鍔部t14に挿着されて、ボルトt11と平
板状鍔部t14の外径より少し大きな外径を有するフラ
ンジt12により支持部材t10が固着されると同時
に、中空ゴムローラt1が支持部材t10に固着される
ように構成されたものである。つまり、中空ゴムローラ
t1を交換する際は、ボルトt11とフランジt12を
取り外すだけで行えるようになっている。また、支持部
材t10には小孔t15が設けられており、空気の抜け
道となっている。t16は、中空ゴムローラt1が装着
された側の反対側の回転軸t6の端部に装着されたプー
リであり、該プーリt16に張設されたベルトt17を
介して駆動力が伝達され回転軸t6が回転し、中空ゴム
ローラt1が回転するように構成されている。
【0015】本発明の加撚装置Tを構成する、もう一方
の加撚ローラt2は、図4及び図5に示されているよう
に、円筒状中央領域t2’と円筒状中央領域t2’の両
端から円錐台状に傾斜した傾斜領域t2”とを有する金
属、セラミックス、硬質合成樹脂等の硬質材料で形成さ
れた筒状ローラt2として形成されており、円筒状中央
領域t2’の中央部には、円周方向全域にわたって凹部
t18が形成されている。そして、凹部t18には、無
端状のゴムバンドt19が、装着されている。凹部t1
8に装着されたゴムバンドt19は、円筒状中央領域t
2’と面一とすることも、また、ゴムバンドt19の厚
さを、凹部t18の深さより大きくして、円筒状中央領
域t2’から突出させることもできる。また、凹部t1
8に装着されたゴムバンドt19の両側に位置する円筒
状中央領域t2’は、平滑面に形成することも、また、
円周方向に細かい周溝を形成することもできる。なお、
硬質の筒状ローラt2の支持手段及び駆動手段は、上述
した中空ゴムローラーt1の支持手段及び駆動手段と、
実質的に同じであるので、その説明は省略する。
の加撚ローラt2は、図4及び図5に示されているよう
に、円筒状中央領域t2’と円筒状中央領域t2’の両
端から円錐台状に傾斜した傾斜領域t2”とを有する金
属、セラミックス、硬質合成樹脂等の硬質材料で形成さ
れた筒状ローラt2として形成されており、円筒状中央
領域t2’の中央部には、円周方向全域にわたって凹部
t18が形成されている。そして、凹部t18には、無
端状のゴムバンドt19が、装着されている。凹部t1
8に装着されたゴムバンドt19は、円筒状中央領域t
2’と面一とすることも、また、ゴムバンドt19の厚
さを、凹部t18の深さより大きくして、円筒状中央領
域t2’から突出させることもできる。また、凹部t1
8に装着されたゴムバンドt19の両側に位置する円筒
状中央領域t2’は、平滑面に形成することも、また、
円周方向に細かい周溝を形成することもできる。なお、
硬質の筒状ローラt2の支持手段及び駆動手段は、上述
した中空ゴムローラーt1の支持手段及び駆動手段と、
実質的に同じであるので、その説明は省略する。
【0016】本発明においては、上述したように、回転
軸が交差するとともに、略中央部の大径領域において接
触領域を形成するように配設される一対の加撚ローラt
1、t2の一方の加撚ローラを、中空ゴムローラt1と
するとともに、もう一方の加撚ローラを、円筒状中央領
域t2’に形成された凹部t18にゴムバンドt19が
装着された硬質の筒状ローラt2としたものである。
軸が交差するとともに、略中央部の大径領域において接
触領域を形成するように配設される一対の加撚ローラt
1、t2の一方の加撚ローラを、中空ゴムローラt1と
するとともに、もう一方の加撚ローラを、円筒状中央領
域t2’に形成された凹部t18にゴムバンドt19が
装着された硬質の筒状ローラt2としたものである。
【0017】上述したように、中空ゴムローラt1とゴ
ムバンドt19が装着された硬質の筒状ローラt2とを
組み合わせて加撚装置Tを構成することにより、両方の
加撚ローラが中空ゴムローラである従来の加撚装置に比
べ、加撚効率が向上する。従って、上述した繊維集合体
Sから紡績糸Yを製造する紡績装置に適用することによ
り、紡績糸Yの紡出速度を大きくすることが可能になる
とともに、可紡範囲を拡大することができる。
ムバンドt19が装着された硬質の筒状ローラt2とを
組み合わせて加撚装置Tを構成することにより、両方の
加撚ローラが中空ゴムローラである従来の加撚装置に比
べ、加撚効率が向上する。従って、上述した繊維集合体
Sから紡績糸Yを製造する紡績装置に適用することによ
り、紡績糸Yの紡出速度を大きくすることが可能になる
とともに、可紡範囲を拡大することができる。
【0018】また、一方の加撚ローラを、硬質の筒状ロ
ーラt2としたことにより、従来の両方の加撚ローラが
中空ゴムローラであるものに比べ、加撚ローラt1、t
2の交差角度を大きく変化させても紡績可能であり紡績
条件範囲が広がるので、材質や繊維長や太さ等の異なる
種々の繊維集合体に対応することが容易にでき、種々の
紡績条件等にも対応することができる。
ーラt2としたことにより、従来の両方の加撚ローラが
中空ゴムローラであるものに比べ、加撚ローラt1、t
2の交差角度を大きく変化させても紡績可能であり紡績
条件範囲が広がるので、材質や繊維長や太さ等の異なる
種々の繊維集合体に対応することが容易にでき、種々の
紡績条件等にも対応することができる。
【0019】更に、一方の加撚ローラが、硬質の筒状ロ
ーラt2であるために、接触領域の接触圧が更に安定
し、繊維集合体Sに安定した加撚を施すことができる。
従って、上述した繊維集合体Sから紡績糸Yを製造する
紡績装置に適用することにより、紡績糸Yの紡出速度を
大きくすることが可能になるとともに、品質の安定した
紡績糸Yを製造することができる。
ーラt2であるために、接触領域の接触圧が更に安定
し、繊維集合体Sに安定した加撚を施すことができる。
従って、上述した繊維集合体Sから紡績糸Yを製造する
紡績装置に適用することにより、紡績糸Yの紡出速度を
大きくすることが可能になるとともに、品質の安定した
紡績糸Yを製造することができる。
【0020】更にまた、一方の加撚ローラは、硬質の筒
状ローラt2であるために、摩耗による交換の必要性は
殆どなく、また、スリップが減少するので、中空ゴムロ
ーラt1の摩耗は、従来の両方の加撚ローラが中空ゴム
ローラである場合に比べ、少ない。
状ローラt2であるために、摩耗による交換の必要性は
殆どなく、また、スリップが減少するので、中空ゴムロ
ーラt1の摩耗は、従来の両方の加撚ローラが中空ゴム
ローラである場合に比べ、少ない。
【0021】硬質の筒状ローラt2の凹部t18に装着
されたゴムバンドt19の両側に位置する円筒状中央領
域t2’は、一対の加撚ローラの交差角度によっては、
相手側の中空ゴムローラt1に接する場合があるため
に、加撚効率を増加させるよう、円周方向に沿った細か
い周溝t20を形成してもよい。
されたゴムバンドt19の両側に位置する円筒状中央領
域t2’は、一対の加撚ローラの交差角度によっては、
相手側の中空ゴムローラt1に接する場合があるため
に、加撚効率を増加させるよう、円周方向に沿った細か
い周溝t20を形成してもよい。
【0022】また更に、加撚ローラの組付けピッチを一
定したままで、ゴムバンドt19の厚さを、適宜、変化
させて、ゴムバンドt19の円筒状中央領域t2’から
突出量を変えることにより、加撚効率を調整することが
できる。
定したままで、ゴムバンドt19の厚さを、適宜、変化
させて、ゴムバンドt19の円筒状中央領域t2’から
突出量を変えることにより、加撚効率を調整することが
できる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏するものである。
ているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0024】両方の加撚ローラが中空ゴムローラである
従来の加撚装置に比べ、加撚効率が向上する。従って、
繊維集合体から紡績糸を製造する紡績装置に適用するこ
とにより、紡績糸の紡出速度を大きくすることが可能に
なるとともに、可紡範囲を拡大することができる。
従来の加撚装置に比べ、加撚効率が向上する。従って、
繊維集合体から紡績糸を製造する紡績装置に適用するこ
とにより、紡績糸の紡出速度を大きくすることが可能に
なるとともに、可紡範囲を拡大することができる。
【0025】従来の両方の加撚ローラが中空ゴムローラ
であるものに比べ、加撚ローラの交差角度を大きく変化
させることができるので、材質や繊維長や太さ等の異な
る種々の繊維集合体に対応することができるとともに、
種々の紡績条件等にも対応することができる。
であるものに比べ、加撚ローラの交差角度を大きく変化
させることができるので、材質や繊維長や太さ等の異な
る種々の繊維集合体に対応することができるとともに、
種々の紡績条件等にも対応することができる。
【0026】接触領域の接触圧が更に安定し、繊維集合
体に安定した加撚を施すことができる。従って、繊維集
合体から紡績糸を製造する紡績装置に適用することによ
り、紡績糸の紡出速度を大きくすることが可能になると
ともに、品質の安定した紡績糸を製造することができ
る。
体に安定した加撚を施すことができる。従って、繊維集
合体から紡績糸を製造する紡績装置に適用することによ
り、紡績糸の紡出速度を大きくすることが可能になると
ともに、品質の安定した紡績糸を製造することができ
る。
【0027】一方の加撚ローラは、硬質の筒状ローラで
あるために、摩耗による交換の必要性は殆どなく、ま
た、中空ゴムローラの摩耗も、従来の両方の加撚ローラ
が中空ゴムローラである場合に比べ、少ない。
あるために、摩耗による交換の必要性は殆どなく、ま
た、中空ゴムローラの摩耗も、従来の両方の加撚ローラ
が中空ゴムローラである場合に比べ、少ない。
【0028】ゴムバンドの厚さを変えることができるよ
うに構成したので、加撚効率を、適宜、調整することが
できる。
うに構成したので、加撚効率を、適宜、調整することが
できる。
【0029】硬質の筒状ローラのゴムバンドの両側に位
置する筒状中央領域に周溝を形成したことにより、加撚
効率を増加することができる。
置する筒状中央領域に周溝を形成したことにより、加撚
効率を増加することができる。
【図1】図1は本発明の加撚装置が適用された一例とし
ての紡績装置の概略側面図である。
ての紡績装置の概略側面図である。
【図2】図2は本発明の加撚装置が適用された一例とし
ての紡績装置の部分斜視図である。
ての紡績装置の部分斜視図である。
【図3】図3は本発明の加撚装置を構成する一方の加撚
ローラの垂直断面図である。
ローラの垂直断面図である。
【図4】図4は本発明の加撚装置を構成するもう一方の
加撚ローラの正面図である。
加撚ローラの正面図である。
【図5】図5は図4に示されている加撚ローラの垂直断
面図である。
面図である。
【図6】図6は本発明の加撚装置を構成するもう一方の
加撚ローラの別の実施例の正面図である。
加撚ローラの別の実施例の正面図である。
S・・・・・・・繊維集合体 T・・・・・・・加撚部材 Y・・・・・・・紡績糸 t1・・・・・・中空ゴムローラ t2・・・・・・硬質の筒状ローラ t19・・・・・ゴムバンド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−209463(JP,A) 特開 平7−48725(JP,A) 特開 平8−35126(JP,A) 実開 平6−85374(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 1/11 D01H 1/115
Claims (3)
- 【請求項1】旋回気流を発生している紡績ノズルの下流
側に配置されており、ドラフトされた繊維集合体から、
芯繊維の周囲に巻き付き繊維が巻き付いた紡績糸を、前
記紡績ノズルと共働して製造するための加撚装置であっ
て、該加撚装置を構成する回転軸が交差するように配置
された一対の加撚ローラのうち、一方の加撚ローラを、
中空ゴムローラとするとともに、もう一方の加撚ローラ
を、円筒状中央領域と該円筒状中央領域の両端から円錐
台状に傾斜した傾斜領域とを有する硬質材料で形成され
た筒状ローラと、該筒状ローラの円筒状中央領域に装着
されたゴムバンドとにより構成したことを特徴とする加
撚装置。 - 【請求項2】筒状ローラの円筒状中央領域の中央部に、
ゴムバンド装着用の凹部が、円周方向全域に亘たって形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の加撚装
置。 - 【請求項3】硬質の筒状ローラのゴムバンドの両側に位
置する筒状中央領域に周溝を形成したことを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の加撚装置。
Priority Applications (3)
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JP28132497A JP3221372B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 加撚装置 |
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CN98119886A CN1213021A (zh) | 1997-09-29 | 1998-09-24 | 加捻装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP28132497A JP3221372B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 加撚装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11107061A JPH11107061A (ja) | 1999-04-20 |
JP3221372B2 true JP3221372B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=17637527
Family Applications (1)
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JP28132497A Expired - Fee Related JP3221372B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 加撚装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3221372B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP28132497A patent/JP3221372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11107061A (ja) | 1999-04-20 |
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