JP3221258U - 段形成構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】段板上の物の落下を防止し得る段形成構造体を提供する。【解決手段】フレーム2と、フレーム2に支持される段板3と、段板3の上方に配される落下防止具4とを含む組立式の段形成構造体1である。落下防止具4は、段板3の縁部に沿って連続して延びる防止板および防止板に直交しかつ防止板の長手方向に延びるフランジ板を含んでいる。このような段形成構造体1は、落下防止具4により、段板3上の物の位置や大きさによらず、その落下を確実に防止することができる。【選択図】図1

Description

本考案は、段板上の物の落下を防止し得る組立式の段形成構造体に関する。
従来、必要な場合に組み立てて段を形成するための段形成構造体が知られている。例えば、下記特許文献1には、一対の側フレームを継ぎ部材で結合した支持枠体に架け渡される段板とを含む段形成装置が提案されている。
特開2006−283450号公報
しかしながら、特許文献1の段形成装置を、例えば、段板上に椅子を並べて使用する観覧席として使用した場合には、椅子が移動したときに椅子の後方側の脚部が段板から滑り落ちるという問題があり、その改善が求められていた。
本考案は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、段板上の物の落下を防止し得る段形成構造体を提供することを主たる目的としている。
本考案は、フレームと、前記フレームに支持される段板と、前記段板の上方に配される落下防止具とを含む組立式の段形成構造体であって、前記落下防止具は、前記段板の縁部に沿って連続して延びる防止板を含むことを特徴とする。
本考案の段形成構造体において、前記落下防止具は、前記防止板に直交しかつ前記防止板の長手方向に延びるフランジ板を含むのが望ましい。
本考案の段形成構造体において、前記落下防止具は、前記フランジ板が前記段板の上面に接した状態で取り付けられるのが望ましい。
本考案の段形成構造体において、前記段板は、床面より高い位置で支持される第1段板と、前記第1段板の後方側でかつ前記第1段板よりも高い位置で支持される第2段板を含み、前記落下防止具は、前記第1段板及び前記第2段板の後方側の縁部に沿って取り付けられるのが望ましい。
本考案の段形成構造体において、前記落下防止具は、締結手段により取り付けられるのが望ましい。
本考案の段形成構造体において、前記落下防止具は、面ファスナーにより取り付けられるのが望ましい。
本考案の段形成構造体において、前記フレームは、前記段板よりも上方に延びる上側フレームを含み、前記落下防止具は、前記上側フレームに取り付けられるのが望ましい。
本考案の段形成構造体において、前記落下防止具は、前記段板に取り付けられるのが望ましい。
本考案の段形成構造体は、段板の上方に配される落下防止具を含んでいる。このような段形成構造体は、落下防止具により段板上の物の落下を防止することができる。
本考案の段形成構造体において、落下防止具は、段板の縁部に沿って連続して延びる防止板を含んでいる。このような落下防止具は、段板上の物の位置や大きさによらず、その落下を確実に防止することができる。
本考案の段形成構造体の一実施形態を示す斜視図である。 落下防止具の拡大斜視図である。 フレーム及び段板の分解斜視図である。 本実施形態の第2落下防止具の斜視図である。 他の実施形態の落下防止具の斜視図である。 他の実施形態の段形成構造体の斜視図である。
以下、本考案の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の段形成構造体1の斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の段形成構造体1は、フレーム2と、フレーム2に支持される段板3と、段板3の上方に配される落下防止具4とを含んでいる。段形成構造体1は、分解組立可能な組立式であり、例えば、段板3の上に椅子(図示省略)が並べられる観覧席として好適に用いられる。このような段形成構造体1は、落下防止具4により段板3上の物、例えば、椅子の脚部の落下を防止することができる。
図2は、落下防止具4の拡大斜視図である。図2に示されるように、本実施形態の落下防止具4は、段板3の縁部に沿って連続して延びる防止板4aを含んでいる。このような落下防止具4は、段板3上の物の位置や大きさによらず、その落下を確実に防止することができる。
より好ましい態様として、落下防止具4は、防止板4aに直交しかつ防止板4aの長手方向に延びるフランジ板4bを含んでいる。本実施形態の落下防止具4は、防止板4aとフランジ板4bとにより、断面L字状に形成されている。このような落下防止具4は、長手方向の中央付近が押圧された場合にも変形が抑制され、段板3上の物の落下を確実に防止することができる。
図3は、フレーム2及び段板3の分解斜視図である。図3に示されるように、本実施形態のフレーム2は、一対の側フレーム5と、一対の側フレーム5を連結する連結具6とを含んでいる。連結具6には、例えば、屈曲可能なヒンジ構造6aが採用されている。このようなフレーム2は、短時間での分解組立が可能であり、段形成構造体1の分解組立性を向上させることができる。
側フレーム5は、段板3を支持する支持部材5aと、床面Fに接する脚部材5bと、支持部材5aと脚部材5bとを連結する縦部材5cとを少なくとも含むのが望ましい。支持部材5aは、例えば、段板3を取り付けるための複数の段板取付部7を含んでいる。支持部材5aは、一対の側フレーム5間に配される段板3と、この段板3隣接して配される段板3とを支持可能な幅を有するのが望ましい。このような支持部材5aは、フレーム2の総数を段板3の枚数よりも少なくすることができる。
図1に示されるように、フレーム2は、例えば、縦部材5cの長さが最も小さい第1フレーム2Aと、縦部材5cの長さが第1フレーム2Aよりも長い第2フレーム2Bと、縦部材5cの長さが第2フレーム2Bよりも長い第3フレーム2Cとを含んでいる。フレーム2は、第1フレーム2Aと第2フレーム2Bの2種類から構成されていてもよく、4種類以上のフレーム2で構成されていてもよい。このようなフレーム2は、段数の変更等の所望の段構造への変更が容易である。
図1及び図3に示されるように、本実施形態の各フレーム2は、それぞれ、支持部材5a及び脚部材5bの長さが等しい。支持部材5a及び脚部材5bの長さは、例えば、第1フレーム2A、第2フレーム2B及び第3フレーム2Cで異なるものであってもよい。このようなフレーム2は、所望の段構造を容易に実現することができる。
図3に示されるように、段板3は、略平面上の上面3aを含むのが望ましい。上面3aには、例えば、滑り止め用の小さい凹凸構造が採用されている。段板3の内部又は裏面側には、例えば、補強構造3bが採用されている。このような段板3は、重量軽減と強度とを両立することができる。
段板3は、段板取付部7に取り付けられる係止部8を含むのが望ましい。係止部8は、例えば、段板3の4隅に設けられた貫通孔を含んでいる。このような段板3は、外力が作用した場合であってもフレーム2から落下するおそれがない。
図1に示されるように、本実施形態の段板3は、床面Fより高い位置で支持される第1段板3Aと、第1段板3Aよりも高い位置で支持される第2段板3Bと、第2段板3Bよりも高い位置で支持される第3段板3Cとを含んでいる。第2段板3Bは、第1段板3Aの後方側に位置するのが望ましい。第3段板3Cは、第2段板3Bの後方側に位置するのが望ましい。このような段板3は、階段状の観覧席を容易に形成することができる。
第1段板3Aは、第1フレーム2Aに支持されるのが望ましい。第2段板3Bは、第2フレーム2Bに支持されるのが望ましい。第3段板3Cは、第3フレーム2Cに支持されるのが望ましい。このような段板3は、分解組立が容易であり、段形成構造体1の分解組立性を向上させることができる。
本実施形態の第1段板3A、第2段板3B及び第3段板3Cは、それぞれの形状が同一である。第1段板3A、第2段板3B及び第3段板3Cは、例えば、前後方向の長さが異なるものであってもよい。第1段板3A、第2段板3B及び第3段板3Cは、それぞれ、第1フレーム2A、第2フレーム2B及び第3フレーム2Cに対応した形状であるのが望ましい。このような段板3は、所望の段構造を容易に実現することができる。
図2に示されるように、落下防止具4は、フランジ板4bが段板3の上面3aに接した状態で取り付けられるのが望ましい。このような落下防止具4は、段板3の固定機能も有しており、段形成構造体1の分解組立性を向上させることができる。
本実施形態の落下防止具4は、締結手段9により取り付けられている。締結手段9は、例えば、蝶ボルトのように、工具を使用することなく締結可能であるのが望ましい。このような落下防止具4は、分解組立が容易であり、また、落下防止具4を確実に固定することができる。なお、落下防止具4は、例えば、面ファスナー(図示省略)により取り付けられていてもよい。この場合の落下防止具4は、分解組立がより容易である。
図1に示されるように、本実施形態の落下防止具4は、第1段板3A、第2段板3B及び第3段板3Cの後方側の縁部に沿って取り付けられる。段構造が2段である場合には、落下防止具4は、例えば、第1段板3A及び第2段板3Bの後方側の縁部に沿って取り付けられる。このように落下防止具4は、段板3の後方側の縁部に沿って取り付けられるのが望ましい。
段形成構造体1は、上段側から人が落下することを防止する柵10を含むのが望ましい。柵10は、例えば、柵10から下方に延びる柵フレーム11により支持されている。本実施形態の柵フレーム11は、フレーム2に固定されている。このような柵10は、分解組立が容易であり、また、人の落下を防止し得る強度を有することができる。
柵10は、例えば、段板3の後方側に位置する後柵10Aと、段板3の側方側に位置する側柵10Bとを含んでいる。このような柵10は、全体としてコ字状に形成することができ、その強度が向上するので、人の落下をより確実に防止することができる。
図2に示されるように、フレーム2は、段板3よりも上方に延びる上側フレーム2aを含むのが望ましい。上側フレーム2aは、例えば、段板3の後方側に位置するフレーム2の縦部材5cである。フレーム2に柵フレーム11が固定されている場合には、上側フレーム2aは、例えば、柵フレーム11であってもよい(図4参照)。
落下防止具4は、上側フレーム2aに取り付けられるのが望ましい。このような落下防止具4は、取り付け部分が構造体であるので、強固に固定することができる。なお、落下防止具4は、段板3に取り付けられてもよい。この場合、落下防止具4は、段板3と一体的に分解組立することができるので、段形成構造体1の分解組立性をより向上させることができる。
図4は、本実施形態の第2落下防止具4Bの斜視図である。図1、図2及び図4に示されるように、本実施形態の落下防止具4は、両端が上側フレーム2aの前方側に取り付けられる第1落下防止具4Aと、一端が上側フレーム2aの側面側に取り付けられる第2落下防止具4Bとを含んでいる。図2には、第2段板3B上に取り付けられる第1落下防止具4Aが示され、図4には、第1段板3A上に取り付けられる第2落下防止具4Bが示されている。
図4に示されるように、本実施形態の第2落下防止具4Bは、防止板4aとフランジ板4bとに直交する取付板4cを含んでいる。取付板4cは、防止板4aのフランジ板4b側に延びるのが望ましい。第2落下防止具4Bは、例えば、柵フレーム11の側面側に取付板4cを介して取り付けられている。第2落下防止具4Bは、締結手段9により取り付けられるのが望ましい。このような第2落下防止具4Bは、段板3の縁部に沿って確実に固定することができる。
図5は、他の実施形態の落下防止具12の斜視図である。図5に示されるように、この実施形態の落下防止具12は、段板3(図4に示す)の縁部に沿って連続して延びる防止板12aと、防止板12aに直交しかつ防止板12aの長手方向に延びるフランジ板12bとを含んでいる。落下防止具12は、防止板12aとフランジ板12bとに直交する取付板12cを含むのが望ましい。
この実施形態の取付板12cは、防止板12aのフランジ板12bとは反対側に延びている。このような落下防止具12は、柵フレーム11(図4に示す)の有無に関係なく、上側フレーム2a(図4に示す)に取り付けることができるので、落下防止具12の種類を低減することができる。
図6は、他の実施形態の段形成構造体21の斜視図である。上述の実施形態と共通する構成要素は、共通の符号が付され、その説明が省略される。図6に示されるように、この実施形態の段形成構造体21は、フレーム22と、フレーム22に支持される段板23と、段板23の上方に配される落下防止具4とを含んでいる。段形成構造体21は、分解組立可能な組立式であり、例えば、写真撮影用のひな段として好適に用いられる。段形成構造体21は、例えば、階段であってもよい。
このような段形成構造体21は、落下防止具4により、段板23上の物、例えば、段板23上の人の靴の落下を防止することができる。また、落下防止具4は、段板23の縁部に沿って連続して延びる防止板4a(図2に示す)を含んでいるので、段板23上の人の位置や靴の大きさによらず、その落下を確実に防止することができる。
この実施形態のフレーム22は、一対の側フレーム25と、一対の側フレーム25を連結する連結具6とを含んでいる。この実施形態の段板23は、床面Fより高い位置で支持される第1段板23Aと、第1段板23Aの後方側でかつ第1段板23Aよりも高い位置で支持される第2段板3Bとを含んでいる。
側フレーム25は、第1段板23Aを支持する第1支持部材25aと、第2段板23Bを支持する第2支持部材25bとを少なくとも含むのが望ましい。このようなフレーム22は、分解組立が容易であり、段形成構造体21の分解組立性を向上させることができる。
他の実施形態として、段形成構造体1は、例えば、ステージややぐら、椅子と一体的に形成された観覧席等であってもよい。この場合、段板3は、床板や足場板、座面板等を含むのが望ましい。
また、上述の実施形態では、落下防止具4として、防止板4aとフランジ板4bとを含む断面L字状のものが例示されたが、落下防止具4は、このような態様に限定されるものではない。落下防止具4は、例えば、防止板4aのみで構成されていてもよく、断面形状がT字状やH字状等であってもよい。
以上、本考案の特に好ましい実施形態について詳述したが、本考案は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
1 段形成構造体
2 フレーム
3 段板
4 落下防止具
4a 防止板

Claims (8)

  1. フレームと、前記フレームに支持される段板と、前記段板の上方に配される落下防止具とを含む組立式の段形成構造体であって、
    前記落下防止具は、前記段板の縁部に沿って連続して延びる防止板を含む、
    段形成構造体。
  2. 前記落下防止具は、前記防止板に直交しかつ前記防止板の長手方向に延びるフランジ板を含む、請求項1に記載の段形成構造体。
  3. 前記落下防止具は、前記フランジ板が前記段板の上面に接した状態で取り付けられる、請求項2に記載の段形成構造体。
  4. 前記段板は、床面より高い位置で支持される第1段板と、前記第1段板の後方側でかつ前記第1段板よりも高い位置で支持される第2段板を含み、
    前記落下防止具は、前記第1段板及び前記第2段板の後方側の縁部に沿って取り付けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の段形成構造体。
  5. 前記落下防止具は、締結手段により取り付けられる、請求項1ないし4のいずれかに記載の段形成構造体。
  6. 前記落下防止具は、面ファスナーにより取り付けられる、請求項1ないし4のいずれかに記載の段形成構造体。
  7. 前記フレームは、前記段板よりも上方に延びる上側フレームを含み、
    前記落下防止具は、前記上側フレームに取り付けられる、請求項1ないし6のいずれかに記載の段形成構造体。
  8. 前記落下防止具は、前記段板に取り付けられる、請求項1ないし6のいずれかに記載の段形成構造体。
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