JP3221098U - フライパン - Google Patents
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Abstract
【課題】少量の油だけで調理を可能とし、本体を裏返して内容物を皿に盛り付ける際にも操作が容易なフライパンを提供する。
【解決手段】フライパン10は本体20とハンドル30とを備える。本体20は外側底面21Aと内側底面21Bとを備えた底部21を有する。外側底面21Aは平坦である。一方、内側底面21Bは中央部22を最下点としたすり鉢状に形成される。また、本体20は、開口部25と、該開口部25を画する上縁外周部24とをさらに備える。ハンドル30は、本体20に接続する基端部31と、基端部31より外側に位置する遠端部32と、基端部31と遠端部32とを連結する胴体33とを備える。ここで、基端部31は上縁外周部24より下方位置に設けられ、かつ、胴体33は遠端部32に向かって水平に延びることが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】フライパン10は本体20とハンドル30とを備える。本体20は外側底面21Aと内側底面21Bとを備えた底部21を有する。外側底面21Aは平坦である。一方、内側底面21Bは中央部22を最下点としたすり鉢状に形成される。また、本体20は、開口部25と、該開口部25を画する上縁外周部24とをさらに備える。ハンドル30は、本体20に接続する基端部31と、基端部31より外側に位置する遠端部32と、基端部31と遠端部32とを連結する胴体33とを備える。ここで、基端部31は上縁外周部24より下方位置に設けられ、かつ、胴体33は遠端部32に向かって水平に延びることが好ましい。
【選択図】図1
Description
本考案はフライパンに関し、より具体的には、フライパンの底部及びハンドルの構造に関するものである。
(従来のフライパン)
一般家庭で用いられるフライパン110は、図3(a)に示すように、通常、金属製の本体120と、ハンドル130と、から構成されている。このような従来のフライパン110を、内容物(調理対象物)を置かない状態で予熱したり、又は内容物を炒めていたりすると、本体120の温度が上昇し、金属が膨張して熱変形が生ずることが頻繁に見受けられる。
一般家庭で用いられるフライパン110は、図3(a)に示すように、通常、金属製の本体120と、ハンドル130と、から構成されている。このような従来のフライパン110を、内容物(調理対象物)を置かない状態で予熱したり、又は内容物を炒めていたりすると、本体120の温度が上昇し、金属が膨張して熱変形が生ずることが頻繁に見受けられる。
(従来のフライパンの使用上の問題点)
熱変形により本体120の底部121の中央部122がさらに外側(下側)に膨張すると、膨張した当該中央部122のみが図示しない調理台の面上に接触するために、フライパン110が調理台上で静止せず、コマ(独楽)のように回転してしまうため、その操作やこれを使った調理が危険となる。そのため、従来製品110は、熱変形の上記悪影響を防止するため、図3(a)に示すように、本体120の底部121の中央部122が内側(上側)に反った形状、つまり、盛り上がった形状になるように、本体120に予め加工を施したものが多い。
熱変形により本体120の底部121の中央部122がさらに外側(下側)に膨張すると、膨張した当該中央部122のみが図示しない調理台の面上に接触するために、フライパン110が調理台上で静止せず、コマ(独楽)のように回転してしまうため、その操作やこれを使った調理が危険となる。そのため、従来製品110は、熱変形の上記悪影響を防止するため、図3(a)に示すように、本体120の底部121の中央部122が内側(上側)に反った形状、つまり、盛り上がった形状になるように、本体120に予め加工を施したものが多い。
このように加工されたフライパン110では、本体120の内側底面121B上に調理油を注ぐと、図3(b)に示すように、調理油Oが盛り上がった中央部122から、これより低い周囲部123へ流れ、そこで環状或いはドーナッツ状に溜まってしまう。このため、餃子のような調理対象物の表面に均等な焼き色をつけられない、調理油を中央部にも到達させるために必要以上の多量な油を使用しなければならない、といった問題がある。
(従来のフライパンのハンドル)
次に、フライパン110の取っ手であるハンドル130に関する問題点にも言及する。ハンドル130は、通常、本体120と接続する基端部131から遠端部132に向かって徐々に上側に傾斜した胴体133を有する(図3(a)及び(b)を参照)。これにより、ユーザーは、自身の手でハンドル130を把持し易くなる。
次に、フライパン110の取っ手であるハンドル130に関する問題点にも言及する。ハンドル130は、通常、本体120と接続する基端部131から遠端部132に向かって徐々に上側に傾斜した胴体133を有する(図3(a)及び(b)を参照)。これにより、ユーザーは、自身の手でハンドル130を把持し易くなる。
(従来のハンドルの使用上の問題点)
しかしながら、例えば餃子のような内容物を調理して、フライパン110から内容物を皿等へ盛り付ける際には、以下の理由によりこのハンドル130では操作に支障が生ずる。
しかしながら、例えば餃子のような内容物を調理して、フライパン110から内容物を皿等へ盛り付ける際には、以下の理由によりこのハンドル130では操作に支障が生ずる。
具体的には、餃子を収容した本体120の開口部125を閉鎖するように盛付皿を本体120に被せて、この盛付皿とフライパン110とを同時に裏返そうとする場合、ハンドル130の一部が、本体120の上縁外周部124より上方に出っ張ることになる。このため、盛付皿が、上縁外周部124より先にハンドル130に接触してしまい、本体120の開口部125を完全に塞ぐことが出来ないため、餃子の入ったフライパン120をスムーズに裏返すことが出来ずに、餃子を皿に上手に盛り付けられないという問題点がある。
なお、上述のようなフライパン110の裏返しに代えて市販のフライ返し(図示せず)を利用したとしても、餃子の羽(つまり、皮の接合部分)が欠けたり、崩れたりして、綺麗に餃子をフライパン110から盛付皿に載せることが困難である。
本考案は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、油を内側底面の中央に集め易く、少量の油だけでも調理を可能なフライパンを提供することである。
また、本考案のもう一つの目的は、皿を被せた状態で内容物とともに本体を裏返す場合、内容物を皿に盛り付けることが容易なフライパンを提供することである。
本考案者は、鋭意検討した末、底部の外側底面を平坦にしたままで内側底面を後述のすり鉢状に形成すれば少量の油でも調理が可能であることや、ハンドル構造もフライパンの裏返しに好適な水平構造を採用すれば、上述の問題点が次々と解決されることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、例えば、次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
本体と、ハンドルと、を備えたフライパンであって、
前記本体は、外側底面と内側底面とを備えた底部を有し、
前記外側底面は、平坦であり、かつ、
前記内側底面は、中央部を最下点としたすり鉢状に形成されること
を特徴とするフライパン。
(態様2)
前記本体は、開口部と、該開口部を画する上縁外周部と、をさらに備え、
前記ハンドルは、前記本体に接続する基端部と、前記基端部より外側に位置する遠端部と、前記基端部と前記遠端部とを連結する胴体と、を備え、
前記基端部は前記上縁外周部より下方位置に設けられ、かつ、
前記胴体は前記遠端部に向かって水平に延びること
を特徴とする態様1に記載のフライパン。
本体と、ハンドルと、を備えたフライパンであって、
前記本体は、外側底面と内側底面とを備えた底部を有し、
前記外側底面は、平坦であり、かつ、
前記内側底面は、中央部を最下点としたすり鉢状に形成されること
を特徴とするフライパン。
(態様2)
前記本体は、開口部と、該開口部を画する上縁外周部と、をさらに備え、
前記ハンドルは、前記本体に接続する基端部と、前記基端部より外側に位置する遠端部と、前記基端部と前記遠端部とを連結する胴体と、を備え、
前記基端部は前記上縁外周部より下方位置に設けられ、かつ、
前記胴体は前記遠端部に向かって水平に延びること
を特徴とする態様1に記載のフライパン。
本考案のフライパンによれば、上述の本体構造を有するため、油が内側底面の中央に集まり易く、少量の油だけでも調理が可能となり、餃子などの調理対象物に均等な焼き色を付けることができるようになる。
また、本考案の好適な態様によれば、上述のように水平に延びたハンドルを有するため、盛付皿(被せ皿)を本体の上縁外周部に近づけても、先にハンドルにぶつかるような恐れはないため、安全かつ確実に本体の開口部を盛付皿で塞ぐことでできる。このため、本体を裏返す際に餃子などの内容物が落下する恐れは無く、フライパンから盛付皿に内容物を安全に移すことが可能となる。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な実施例に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
(本考案のフライパン)
本考案のフライパン10は、図1(a)に示すように、本体20と、ハンドル30と、を備える。本体20は、外側底面21Aと内側底面21Bとを備えた底部21を有する。なお、本体20は、上方に開口した開口部25と、該開口部25を画する上縁外周部24と、をさらに備える。
本考案のフライパン10は、図1(a)に示すように、本体20と、ハンドル30と、を備える。本体20は、外側底面21Aと内側底面21Bとを備えた底部21を有する。なお、本体20は、上方に開口した開口部25と、該開口部25を画する上縁外周部24と、をさらに備える。
(内側底面のすり鉢形状)
ここで、外側底面21Aは平坦であるのに対し、内側底面21Bは、中央部22を最下点としたすり鉢状に形成されることに留意されたい。言い換えれば、図1(a)に示すように、内側底面21Bの中央部22(中心)が最も下に凹んで薄肉となっており、中央部22の周囲部23では、中央部22から径方向外側に離れるに従って徐々に肉厚となっている。
ここで、外側底面21Aは平坦であるのに対し、内側底面21Bは、中央部22を最下点としたすり鉢状に形成されることに留意されたい。言い換えれば、図1(a)に示すように、内側底面21Bの中央部22(中心)が最も下に凹んで薄肉となっており、中央部22の周囲部23では、中央部22から径方向外側に離れるに従って徐々に肉厚となっている。
(本考案のフライパンを使用した際の調理上のメリット)
このような構造を採用するフライパン10では、油Oを本体20の内側底面21Bに投入すると、図1(b)に示すように、この油Oは内側底面21Bの中央部22に集まり易くなり、少量の油Oだけでも調理が可能となり、餃子などの調理対象物に均等な焼き色を付けることができるようになる。
このような構造を採用するフライパン10では、油Oを本体20の内側底面21Bに投入すると、図1(b)に示すように、この油Oは内側底面21Bの中央部22に集まり易くなり、少量の油Oだけでも調理が可能となり、餃子などの調理対象物に均等な焼き色を付けることができるようになる。
(本考案のフライパンのハンドル)
一方、本考案のフライパン10のハンドル30は、本体20に接続する基端部31と、基端部31より外側に位置する遠端部32と、この基端部31と遠端部32とを連結する胴体33と、を備える。
一方、本考案のフライパン10のハンドル30は、本体20に接続する基端部31と、基端部31より外側に位置する遠端部32と、この基端部31と遠端部32とを連結する胴体33と、を備える。
(本考案のハンドルの構造)
ここで、本考案の基端部31は上縁外周部24より下方位置に設けられ、かつ、胴体33は遠端部32に向かって水平(真横)に延びるよう構成されていることに留意されたい。すなわち、ハンドル30の基端部31のみならず胴体33も、本体の最上部たる上縁外周部24よりも下側に位置するようになる。
ここで、本考案の基端部31は上縁外周部24より下方位置に設けられ、かつ、胴体33は遠端部32に向かって水平(真横)に延びるよう構成されていることに留意されたい。すなわち、ハンドル30の基端部31のみならず胴体33も、本体の最上部たる上縁外周部24よりも下側に位置するようになる。
(本考案のハンドル構造による調理上のメリット)
このように水平に延びたハンドル構造を採用するため、盛付皿(被せ皿)Dを本体20の上縁外周部24に近づけても、先にハンドル30のどこかにぶつかるような恐れはないため、安全かつ確実に本体20の開口部25を盛付皿Dで塞ぐことができる。このため、本体20を裏返す際に餃子などの内容物Gが落下するような恐れは無く、図2に示すように、フライパン10から盛付皿Dに内容物Gを安全に移すことが可能となる。
このように水平に延びたハンドル構造を採用するため、盛付皿(被せ皿)Dを本体20の上縁外周部24に近づけても、先にハンドル30のどこかにぶつかるような恐れはないため、安全かつ確実に本体20の開口部25を盛付皿Dで塞ぐことができる。このため、本体20を裏返す際に餃子などの内容物Gが落下するような恐れは無く、図2に示すように、フライパン10から盛付皿Dに内容物Gを安全に移すことが可能となる。
本考案のフライパンによれば、上述の本体構造を有するため、油が内側底面の中央に集まり易く、少量の油だけでも調理が可能となり、餃子などの調理対象物に均等な焼き色を付けることができるようになる。
また、本考案の好適な態様によれば、上述のように水平に延びたハンドルを有するため、盛付皿(被せ皿)を本体の上縁外周部に近づけても、先にハンドルにぶつかるような恐れはないため、安全かつ確実に本体の開口部を盛付皿で塞ぐことでできる。このため、本体を裏返す際に餃子などの内容物が落下する恐れは無く、フライパンから盛付皿に内容物を安全に移すことが可能となる。
このように本考案のフライパンは、産業上の利用価値及び利用可能性が非常に高い。
10 フライパン
20 本体
21 底部
21A,21B 底部の外側底面,内側底面
22 中央部
23 周囲部
24 上縁外周部
25 開口部
30 ハンドル
31 基端部
32 遠端部
33 胴体
D 皿(盛付皿、被せ皿)
G 内容物(調理対象物、餃子)
O 調理油
20 本体
21 底部
21A,21B 底部の外側底面,内側底面
22 中央部
23 周囲部
24 上縁外周部
25 開口部
30 ハンドル
31 基端部
32 遠端部
33 胴体
D 皿(盛付皿、被せ皿)
G 内容物(調理対象物、餃子)
O 調理油
Claims (2)
- 本体と、ハンドルと、を備えたフライパンであって、
前記本体は、外側底面と内側底面とを備えた底部を有し、
前記外側底面は、平坦であり、かつ、
前記内側底面は、中央部を最下点としたすり鉢状に形成されること
を特徴とするフライパン。 - 前記本体は、開口部と、該開口部を画する上縁外周部と、をさらに備え、
前記ハンドルは、前記本体に接続する基端部と、前記基端部より外側に位置する遠端部と、前記基端部と前記遠端部とを連結する胴体と、を備え、
前記基端部は前記上縁外周部より下方位置に設けられ、かつ、
前記胴体は前記遠端部に向かって水平に延びること
を特徴とする請求項1に記載のフライパン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000492U JP3221098U (ja) | 2019-02-14 | 2019-02-14 | フライパン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000492U JP3221098U (ja) | 2019-02-14 | 2019-02-14 | フライパン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3221098U true JP3221098U (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66324056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019000492U Active JP3221098U (ja) | 2019-02-14 | 2019-02-14 | フライパン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3221098U (ja) |
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2019
- 2019-02-14 JP JP2019000492U patent/JP3221098U/ja active Active
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