JP3221035U - 複写偽造防止印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コピー前においては用紙表面が一様に見えるため潜像が識別されず、複写機にかけると大小の網点は濃淡が顕著となるので潜像が一目瞭然に認められ、かつ、文字潜像以外の部分は写らないようにした、低コストで作成可能な複写偽造防止印刷物を提供する。
【解決手段】 網点よりなる潜像2と、同じく網点よりなる背景3とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物1において、潜像2の網点のデータ濃度を5から20%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を5から20%、密度を200線/インチ以上として、背景3の網点のデータ濃度は、潜像2の網点のデータ濃度より薄い濃度としている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、複写機を用いて複写を行った際にコピー紙上に潜像が浮かび上がり、機密書類その他の重要書類の偽造を防止する複写偽造防止印刷物に関する。
機密書類や有価証券・公文書等の重要書類が複写機で変造・偽造されるのを防止するために、大きな網点は複写機で再現されるが小さな網点は再現されないという原理を利用して、用紙表面に微細な網点で文字潜像を印刷し、文字潜像以外の背景部を前記網点とは異なる大きさの網点で印刷した技術がある(例えば特許文献1、2)。
実開平06−71156 特開平10−157276
上記特許文献1では、基材上に形成した第1の潜像部の潜像を150線10%程度の網点で印刷し、上記潜像の周囲の背景を60線10%程度の網点で印刷し、更に、上記第1の潜像部に隣接する第2の潜像部の潜像を60線10%程度の網点で印刷し、その周囲の背景を150線10%程度の網点で形成したコピー防止技術が提案されている。
また、上記特許文献2では、潜像の網点の濃度を5から10%、網点の密度を170から200線/インチとし、背景の網点の濃度を10から20%、点の大きさを0.179から0.189mmとしたコピー偽造防止シートが提案されている。
しかしながら、近年のコピー機の発達に伴って、コピー機が高性能化し、上記数値の線数や濃度により構成される網点の違いを利用したコピー防止技術の効果は低下している。
また、特許文献1では、潜像の濃度と、それ以外の部分の濃度とが10%と同じであるが、線数が多くなればなるほど、ドッドゲインの発生により実際の濃度より濃く印刷されてしまうため、同一の濃度になることはなく、コピーした際に潜像以外の部分が写ってしまうことがある。
本考案は上記従来のコピー防止技術の有する課題を解決するもので、コピー前においては用紙表面が一様に見えるため潜像が識別されず、複写機にかけると大小の網点は濃淡が顕著となるので潜像が一目瞭然に認められ、かつ、文字潜像以外の部分が写らないようにした、低コストで作成可能な複写偽造防止印刷物を提供するものである。
上記解題を解決するために、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第1の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を5から20%、密度を75から100線/インチとし、背景の網点のデータ濃度を5から20%、密度を200線/インチ以上としたことにある。
また、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第2の特徴は、前記背景の網点のデータ濃度が、前記潜像の網点のデータ濃度より薄い濃度であることにある。
さらに、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第3の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を10%、密度を75から125線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を5%、密度を250線/インチとしたことにある。
さらにまた、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第4の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を10%、密度を75から100線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を7%、密度を250線/インチとしたことにある。
また、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第5の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を15%、密度を75から100線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を8から9%、密度を250線/インチとしたことにある。
さらに、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第6の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を20%、密度を75から100線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を12から14%、密度を250線/インチとしたことにある。
さらにまた、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第7の特徴は、前記第1から第6の特徴における前記潜像の網点のデータ濃度及び密度の数値が、前記背景の網点のデータ濃度及び密度の数値であり、前記背景の網点のデータ濃度及び密度の数値が、前記潜像の網点のデータ濃度及び密度の数値であることにある。
本考案によれば、原紙上では潜像が背景の中に埋没し、背景との識別が肉眼では非常に困難である一方、そのコピーでは潜像文字のみが浮き出て背景と明確に区別可能となる。また、特殊なインクを用いる必要がなく、通常の印刷用のスミインクで足りるので、スミ一色印刷やカラー印刷時に潜像を背景と同時に原紙に印刷することができ、通常の印刷と変わらないコストで様々な種類の紙で複写偽造防止印刷物を作成することが可能となる。
図1は本考案に係る複写偽造防止印刷物の平面図であり、文字潜像の状態をわかりやすくした説明図である。 図2は本考案に係る複写偽造防止印刷物をコピーした場合の平面図である。
以下、図を参照して、本考案の実施形態を説明する。
図1は、オフセット印刷で印刷された原紙1の表面に網点の文字潜像2及び背景3が施してあることを説明するものであり、具体的には文字潜像として「COPY」の文字が印刷されている。また、背景3には文字潜像2より小さな網点が施されている。図1では、説明の便宜上、原紙上の「COPY」の文字潜像2がはっきりと分かるように記載されているが、実際はそれらの文字潜像2と背景3との境界は識別することが困難であり、文字潜像2は背景3の中に埋没している。
文字潜像2を背景3の中に埋没させ、文字潜像2と背景3とを肉眼では区別できないようにするためには、文字潜像2及び背景3の網点の異なる濃度及び密度(線数)の組み合わせが重要であり、本考案はその点に鑑みてなされたものである。以下、それぞれの網点の線数及び密度の具体的な組み合わせについて説明する。
本考案では、背景3は、網点の密度を200線/インチ以上とし、より好ましくは250/インチを用いる。また、網点の濃度は、密度が250線/インチにおいて、コピー機では読み取りにくく、肉眼では確認しやすい5から20%程度が好適である。また、文字潜像2の濃度も、背景3の濃度と合わせて文字潜像2を識別しにくくするため、背景3の濃度と同様に5から20%とする。
文字潜像2と背景3とは、濃度が同じになるのが望ましいが、オフセット印刷時に発生するドッドゲインが原因で、同じデータ濃度で印刷しようとすると、実際には同じ濃度にはならず、密度が高くなるに従って濃く印刷されてしまう。従って、背景3のデータ濃度は、文字潜像2のデータ濃度よりも薄くし、実際に印刷された際は同程度の濃度になるように調節する。
実施例2から実施例5は、実施例1の数値をより限定かつ具体的にしたもので、実験結果より最適と思われる例を示したものである。すなわち、実施例2では、文字潜像2の網点のデータ濃度を10%、密度を75から125線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を5%、密度を250線/インチとする。
また、実施例3では、文字潜像2の網点のデータ濃度を10%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を7%、密度を250線/インチとする。
さらに、実施例4では、文字潜像2の網点のデータ濃度を15%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を8から9%、密度を250線/インチとする。
さらにまた、実施例5では、文字潜像2の網点のデータ濃度を20%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を12から14%、密度を250線/インチとする。
上記のような文字潜像2と背景3の網点のデータ濃度及び密度の数値(パターン)により構成された複写偽造防止印刷物は、文字潜像2が背景3の中に埋没して、注意深く観察しても背景3との識別が困難であり、違和感なく自然な感じに仕上ることができ体裁がよい。一方で、図2にあるように、複写すると大小の網点の差は顕著に現れるので文字潜像は浮かび上がり、用紙がコピーされたものであることが一目瞭然となり、偽造による不正使用を未然に防止することができる。
なお、文字潜像2と背景3の網点のデータ濃度及び密度の数値は、互いに入れ替わってもよい。このように構成した場合、背景3が複写され、文字潜像2は複写されず、白抜きの文字の像があらわれ、結果として上記各実施例と同様の効果を得ることができる。
本考案は、印刷できるものであれば、紙以外のものに対しても応用可能で、例えば定期券やクレジットカードの印刷などにも使用することができる。
1 複写偽造防止印刷物
2 文字潜像
3 背景
本考案は、複写機を用いて複写を行った際にコピー紙上に潜像が浮かび上がり、機密書類その他の重要書類の偽造を防止する複写偽造防止印刷物に関する。
機密書類や有価証券・公文書等の重要書類が複写機で変造・偽造されるのを防止するために、大きな網点は複写機で再現されるが小さな網点は再現されないという原理を利用して、用紙表面に微細な網点で文字潜像を印刷し、文字潜像以外の背景部を前記網点とは異なる大きさの網点で印刷した技術がある(例えば特許文献1、2)。
実開平06−71156 特開平10−157276
上記特許文献1では、基材上に形成した第1の潜像部の潜像を150線10%程度の網点で印刷し、上記潜像の周囲の背景を60線10%程度の網点で印刷し、更に、上記第1の潜像部に隣接する第2の潜像部の潜像を60線10%程度の網点で印刷し、その周囲の背景を150線10%程度の網点で形成したコピー防止技術が提案されている。
また、上記特許文献2では、潜像の網点の濃度を5から10%、網点の密度を170から200線/インチとし、背景の網点の濃度を10から20%、点の大きさを0.179から0.189mmとしたコピー偽造防止シートが提案されている。
しかしながら、近年のコピー機の発達に伴って、コピー機が高性能化し、上記数値の線数や濃度により構成される網点の違いを利用したコピー防止技術の効果は低下している。
また、特許文献1では、潜像の濃度と、それ以外の部分の濃度とが10%と同じであるが、線数が多くなればなるほど、ドッドゲインの発生により実際の濃度より濃く印刷されてしまうため、同一の濃度になることはなく、コピーした際に潜像以外の部分が写ってしまうことがある。
本考案は上記従来のコピー防止技術の有する課題を解決するもので、コピー前においては用紙表面が一様に見えるため潜像が識別されず、複写機にかけると大小の網点は濃淡が顕著となるので潜像が一目瞭然に認められ、かつ、文字潜像以外の部分が写らないようにした、低コストで作成可能な複写偽造防止印刷物を提供するものである。
上記解題を解決するために、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第1の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を5から20%、密度を75から100線/インチとし、背景の網点のデータ濃度を5から20%、密度を200線/インチ以上としたことにある。
また、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第2の特徴は、前記背景の網点のデータ濃度が、前記潜像の網点のデータ濃度より薄い濃度であることにある。
さらに、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第3の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を10%、密度を75から125線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を5%、密度を250線/インチとしたことにある。
さらにまた、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第4の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を10%、密度を75から100線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を7%、密度を250線/インチとしたことにある。
また、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第5の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を15%、密度を75から100線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を8から9%、密度を250線/インチとしたことにある。
さらに、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第6の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を20%、密度を75から100線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を12から14%、密度を250線/インチとしたことにある。
さらにまた、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第7の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を5から20%、密度を200線/インチ以上とし、背景の網点のデータ濃度を5から20%、密度を75から100線/インチとしたことにある。
また、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第8の特徴は、前記第7の特徴における前記潜像の網点のデータ濃度が、前記背景の網点のデータ濃度より薄い濃度であることにある。
さらに、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第9の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を5%、密度を250線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を10%、密度を75から125線/インチとしたことにある。
さらにまた、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第10の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を7%、密度を250線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を10%、密度を75から100線/インチとしたことにある。
また、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第11の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を8から9%、密度を250線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を15%、密度を75から100線/インチとしたことにある。
さらにまた、本考案に係る複写偽造防止印刷物の第12の特徴は、網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、前記潜像の網点のデータ濃度を12から14%、密度を250線/インチとし、前記背景の網点のデータ濃度を20%、密度を75から100線/インチとしたことにある。
本考案によれば、原紙上では潜像が背景の中に埋没し、背景との識別が肉眼では非常に困難である一方、そのコピーでは潜像文字のみが浮き出て背景と明確に区別可能となる。また、特殊なインクを用いる必要がなく、通常の印刷用のスミインクで足りるので、スミ一色印刷やカラー印刷時に潜像を背景と同時に原紙に印刷することができ、通常の印刷と変わらないコストで様々な種類の紙で複写偽造防止印刷物を作成することが可能となる。
図1は本考案に係る複写偽造防止印刷物の平面図であり、文字潜像の状態をわかりやすくした説明図である。 図2は本考案に係る複写偽造防止印刷物をコピーした場合の平面図である。
以下、図を参照して、本考案の実施形態を説明する。
図1は、オフセット印刷で印刷された原紙1の表面に網点の文字潜像2及び背景3が施してあることを説明するものであり、具体的には文字潜像として「COPY」の文字が印刷されている。また、背景3には文字潜像2より小さな網点が施されている。図1では、説明の便宜上、原紙上の「COPY」の文字潜像2がはっきりと分かるように記載されているが、実際はそれらの文字潜像2と背景3との境界は識別することが困難であり、文字潜像2は背景3の中に埋没している。
文字潜像2を背景3の中に埋没させ、文字潜像2と背景3とを肉眼では区別できないようにするためには、文字潜像2及び背景3の網点の異なる濃度及び密度(線数)の組み合わせが重要であり、本考案はその点に鑑みてなされたものである。以下、それぞれの網点の線数及び密度の具体的な組み合わせについて説明する。
本考案では、背景3は、網点の密度を200線/インチ以上とし、より好ましくは250/インチを用いる。また、網点の濃度は、密度が250線/インチにおいて、コピー機では読み取りにくく、肉眼では確認しやすい5から20%程度が好適である。また、文字潜像2の濃度も、背景3の濃度と合わせて文字潜像2を識別しにくくするため、背景3の濃度と同様に5から20%とする。
文字潜像2と背景3とは、濃度が同じになるのが望ましいが、オフセット印刷時に発生するドッドゲインが原因で、同じデータ濃度で印刷しようとすると、実際には同じ濃度にはならず、密度が高くなるに従って濃く印刷されてしまう。従って、背景3のデータ濃度は、文字潜像2のデータ濃度よりも薄くし、実際に印刷された際は同程度の濃度になるように調節する。
実施例2から実施例5は、実施例1の数値をより限定かつ具体的にしたもので、実験結果より最適と思われる例を示したものである。すなわち、実施例2では、文字潜像2の網点のデータ濃度を10%、密度を75から125線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を5%、密度を250線/インチとする。
また、実施例3では、文字潜像2の網点のデータ濃度を10%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を7%、密度を250線/インチとする。
さらに、実施例4では、文字潜像2の網点のデータ濃度を15%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を8から9%、密度を250線/インチとする。
さらにまた、実施例5では、文字潜像2の網点のデータ濃度を20%、密度を75から100線/インチとし、背景3の網点のデータ濃度を12から14%、密度を250線/インチとする。
上記のような文字潜像2と背景3の網点のデータ濃度及び密度の数値(パターン)により構成された複写偽造防止印刷物は、文字潜像2が背景3の中に埋没して、注意深く観察しても背景3との識別が困難であり、違和感なく自然な感じに仕上ることができ体裁がよい。一方で、図2にあるように、複写すると大小の網点の差は顕著に現れるので文字潜像は浮かび上がり、用紙がコピーされたものであることが一目瞭然となり、偽造による不正使用を未然に防止することができる。
なお、文字潜像2と背景3の網点のデータ濃度及び密度の数値は、互いに入れ替わってもよい。このように構成した場合、背景3が複写され、文字潜像2は複写されず、白抜きの文字の像があらわれ、結果として上記各実施例と同様の効果を得ることができる。
本考案は、印刷できるものであれば、紙以外のものに対しても応用可能で、例えば定期券やクレジットカードの印刷などにも使用することができる。
1 複写偽造防止印刷物
2 文字潜像
3 背景

Claims (7)

  1. 網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、
    前記潜像の網点のデータ濃度を5から20%、密度を75から100線/インチとし、背景の網点のデータ濃度を5から20%、密度を200線/インチ以上としたこと、
    を特徴とする複写偽造防止印刷物。
  2. 前記背景の網点のデータ濃度は、前記潜像の網点のデータ濃度より薄い濃度であること、
    を特徴とする請求項1に記載の複写偽造防止印刷物。
  3. 網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、
    前記潜像の網点のデータ濃度を10%、密度を75から125線/インチとし、
    前記背景の網点のデータ濃度を5%、密度を250線/インチとしたこと、
    を特徴とする複写偽造防止印刷物。
  4. 網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、
    前記潜像の網点のデータ濃度を10%、密度を75から100線/インチとし、
    前記背景の網点のデータ濃度を7%、密度を250線/インチとしたこと、
    を特徴とする複写偽造防止印刷物。
  5. 網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、
    前記潜像の網点のデータ濃度を15%、密度を75から100線/インチとし、
    前記背景の網点のデータ濃度を8から9%、密度を250線/インチとしたこと、
    を特徴とする複写偽造防止印刷物。
  6. 網点よりなる潜像と、同じく網点よりなる背景とをオフセット印刷により印刷した複写偽造防止印刷物において、
    前記潜像の網点のデータ濃度を20%、密度を75から100線/インチとし、
    前記背景の網点のデータ濃度を12から14%、密度を250線/インチとしたこと、
    を特徴とする複写偽造防止印刷物。
  7. 前記潜像の網点のデータ濃度及び密度の数値が、前記背景の網点のデータ濃度及び密度の数値であり、前記背景の網点のデータ濃度及び密度の数値が、前記潜像の網点のデータ濃度及び密度の数値であること、
    を特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の複写偽造防止印刷物。
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