JP3220520B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP3220520B2
JP3220520B2 JP16945192A JP16945192A JP3220520B2 JP 3220520 B2 JP3220520 B2 JP 3220520B2 JP 16945192 A JP16945192 A JP 16945192A JP 16945192 A JP16945192 A JP 16945192A JP 3220520 B2 JP3220520 B2 JP 3220520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に缶、瓶、紙パック等
に収容された商品を冷却し或いは加熱する自動販売機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動販売機において、図
2乃至図4に示すものが知られている。図2の断面図に
示す自動販売機1は、その内部に商品コラム2を有し、
その背面側及び底面側には壁との間にダクト3を形成し
ている。このダクト3の下部側には蒸発器4a(4
b)、加熱装置5a(5b)及び庫内循環用送風機6a
(6b)が設置されており、一点鎖線矢印に示すように
商品コラム2内の空気をダクト3を通じて蒸発器4a
(4b)及び加熱装置5a(5b)に送風し、更にスリ
ット3aを通じて商品コラム2内に循環している。ま
た、この自動販売機下部の機械室7には圧縮機8、凝縮
器9、凝縮器用送風機10が設置されている。
【0003】この自動販売機1は図3の冷媒回路に示す
ように、圧縮機8、凝縮器9、減圧装置であるキャピラ
リチュ−ブ11、常閉の第1及び第2電磁弁12a,1
2b、第1及び第2蒸発器4a,4bが順次直列に接続
され、圧縮機8の冷媒がこの順序で循環するようになっ
ている。また、この各蒸発器4a,4bは並列に接続さ
れ、各電磁弁12a,12bの開閉により一方又は双方
の蒸発器4a,4bに冷媒が流れる。また、この各蒸発
器4a,4bと対になって庫内循環用送風機6a,6b
及び加熱装置5a,5bが設置されている。
【0004】このように構成された自動販売機1は図4
のタイムチャ−トに示すように、いずれか一方の蒸発器
4a(4b)が冷却運転しているときは圧縮機8が常時
駆動して各蒸発器4a,4bに冷媒を供給し、ここで、
第1電磁弁12aが開動作しているときは第1蒸発器4
aで、また、第2電磁弁12bが開動作しているときは
第2蒸発器4bで冷却運転がなされる。
【0005】ここで、第1及び第2庫内循環用送風機6
a,6bは常時駆動しており、蒸発器4a,4bが冷却
運転されているときは、冷風が送風されて商品コラム2
内が冷却され、他方、蒸発器4a,4bの冷却運転が停
止しているときは各蒸発器4a,4bに付着した霜が除
去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各蒸発
器4a,4bの冷却運転時及び除霜運転時は第1及び第
2庫内循環用送風機6a,6bを駆動していなければな
らないが、各蒸発器4a,4bの冷却運転或いは除霜の
終了後も継続して駆動しているため、商品コラム2内へ
の外気の誘引作用を起こしたり、また、各送風機6a,
6bの駆動時に発生するモ−タ熱が商品コラム2内に侵
入して商品コラム2の温度が上昇するという問題点を有
していた。
【0007】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、不
必要な庫内循環用送風機の駆動を規制し、商品収納室の
温度上昇を抑制する自動販売機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、圧縮機と、各々の冷却運
転時に該圧縮機からの冷媒が循環する複数台の蒸発器、
該各蒸発器に対応して設置された庫内循環用送風機等を
含む冷却機器を備え、該各蒸発器を断続的に冷却運転す
るとともに、該庫内循環用送風機を駆動し該蒸発器
で冷却された空気を商品収納室に循環する自動販売機
において、前記各商品収納室の庫外湿度を検知する複数
の湿度センサを有し、前記庫内循環用送風機は、これ
に対応する前記蒸発器の冷却運転の開始及び停止に同期
して起動及び停止するとともに、前記湿度センサが
れに対応する蒸発器に霜が付着する湿度を検知したとき
は該蒸発器の停止後で所定時間経過後に停止するように
設定したことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【作用】請求項1の発明によれば、蒸発器の冷却運転を
行うとき庫内循環用送風機が起動するため商品収納室が
冷却され、また、湿度センサが該蒸発器に霜が付着する
湿度を検知したときは、この蒸発器の冷却運転終了後に
所定時間に亘って庫内循環用送風機が駆動する。従っ
て、この時間を除霜に必要な時間に設定するときは、除
霜が行われるとともに、不必要な庫内循環用送風機の駆
動が防止される。
【0011】
【0012】
【実施例】図1、図5及び図6は本発明に係る自動販売
機の第1実施例を示すもので、図1はこの自動販売機の
冷媒回路図である。なお、従来例を示す図2乃至図4と
同一構成部分については同一符号をもって表す。
【0013】即ち、自動販売機の冷却回路は、第1及び
第2蒸発器4a,4b、第1及び第2加熱装置5a,5
b(例えば電熱ヒ−タ)、第1及び第2庫内循環用送風
機6a,6b、圧縮機8、凝縮器9、凝縮器用送風機1
0、キャピラリチュ−ブ11、第1及び第2電磁弁12
a,12bを有し、この圧縮機8で圧縮された冷媒を図
1の一点鎖線矢印に示すように、凝縮器9→キャピラリ
チュ−ブ11→第1及び第2電磁弁12a,12b→第
1及び第2蒸発器4a,4b→圧縮機8へ順次循環させ
ることにより、各蒸発器4a,4bにて冷却運転を行
う。ここで、この第1蒸発器4a及び第1加熱装置5a
と第2蒸発器4b及び第2加熱装置5bはそれぞれ異な
った商品収容室即ち商品コラム2a,2bを冷却或いは
加熱するもので、それぞれ個別に運転制御されている。
【0014】このように構成された自動販売機は、マイ
クロコンピュ−タ構成のCPU13にて圧縮機8、第1
及び第2庫内循環用送風機6a,6b、第1及び第2電
磁弁12a,12bを駆動制御している。また、このC
PU13は除霜タイマ13aを有しており、この除霜タ
イマ13aの起動は自動販売機の外に設置された外気の
湿度を検知する湿度センサ14により制御される。
【0015】図5は蒸発器4a,4bの冷却運転時にお
けるCPU13の制御フロ−チャ−ト、図6はこの冷却
運転時のタイムチャ−トを示したものである。即ち、こ
の図5は第1及び第2庫内循環用送風機6a,6bの駆
動制御を示しており、この第1庫内循環用送風機6aと
第1電磁弁12aとが、この第2庫内循環用送風機6b
と第1電磁弁12bとがそれぞれ対となって個別に制御
されるものであるが、その制御方法が同一であるため、
これをまとめて説明する。
【0016】電磁弁12a(12b)がオンしているか
否かを判断し(S1)、ここで、オンしているときは庫
内循環用送風機6a(6b)を駆動する(S2)。これ
により、蒸発器4a(4b)からの冷風が商品コラム2
a(2b)に循環し、この商品コラム2a(2b)が冷
却される。この冷却運転が継続し、商品コラム2a(2
b)内がその設定温度(コ−ルド商品保冷温度)に達し
たときは電磁弁12a(12b)がオフし冷却運転を停
止する。
【0017】この冷却運転の停止時に湿度センサ14が
未だ蒸発器4a(4b)に霜が付着する状態まで湿度が
上昇していないとき、例えば湿度70%以下のときは
(S3)、直ちに庫内循環用送風機6a(6b)を停止
する(S4)。他方、蒸発器4a(4b)に霜が付着す
る状態に達しているとき、例えば湿度71〜80%のと
きは(S5)、除霜タイマ13aを5分セットし(S
6)、また、湿度81〜90%のときは(S7)、除霜
タイマ13aを10分セットし(S8)、更に、湿度9
1〜100%のときは(S9)、除霜タイマ13aを1
5分セットし(S10)する。そして、このセット時間
に対応してタイマカウントし(S11)、タイムアップ
したときは(S12)、ステップ4に移行して庫内循環
用送風機6a(6b)を停止する。
【0018】このように、本実施例に係る第1及び第2
庫内循環用送風機6a,6bは、図6に示すように、各
蒸発器4a,4bが駆動しているとき、また、湿度セン
サ14により除霜湿度に達しているときにその湿度に対
応して所定時間(図6のT1,T2 時間)駆動し、それ
以外のときは停止している。従って、商品コラム2a,
2b内に不必要に空気が循環することがなく、外気の侵
入及び各送風機6a,6bのモ−タから発生られる熱の
侵入が減少する。
【0019】図7及び図8は本発明の第2実施例を示す
もので、図7は前記CPU13の駆動制御の他の例を示
すフロ−チャ−ト、図8は同じく他の例を示すタイムチ
ャ−トである。前記実施例では各蒸発器4a,4bの冷
却運転を制御する各電磁弁12a,12bにより各庫内
循環用送風機6a,6bを制御しているが、本実施例で
はこれを圧縮機8の駆動及び停止に基づき各庫内循環用
送風機6a,6bを同じく制御している。
【0020】即ち、圧縮機8がオンしているか否かを判
断し(S1´)、ここで、オンしているときは第1及び
第2庫内循環用送風機6a,6bを駆動する(S2
´)。この圧縮機8がオンしているときは、少なくと一
方の蒸発器4a(4b)が駆動しており、商品コラム2
a(2b)の少なくとも一方の冷却運転が行われてい
る。この冷却運転により商品コラム2a(2b)が保冷
温度に達したときは、圧縮機8がオフする。
【0021】この圧縮機8の停止時に湿度センサ14か
らの検知信号に基づき、湿度70%以下のときは(S3
´)、直ちに庫内循環用送風機6a,6bを停止する
(S4´)。他方、湿度71〜80%のときは(S5
´)5分セットし(S6´)、湿度81〜90%のとき
は(S7´)10分セットし(S8´)、湿度91〜1
00%のときは15分セットし(S10´)、このセッ
ト時間(図8のT3 )に対応してタイマカウントし(S
11´)、タイムアップしたときは(S12´)、ステ
ップ4に移行して庫内循環用送風機6a,6bを停止す
る。
【0022】このようにこの第2実施例によれば、圧縮
機8の駆動及びこれに続く除霜運転に基づき各庫内循環
用送風機5a,5bが駆動制御され、これ以外のときは
停止しているため、これまた前記第1実施例と同様に、
外気の侵入及び送風機モ−タから発生する熱の侵入が減
少する。
【0023】また、この第2実施例によれば、複数の各
庫内循環用送風機6a,6bが一台の圧縮機8にて同時
制御されるため制御が簡単になる。このような制御は複
数台の蒸発器にて一室を冷却する自動販売機に好適なも
のといえる。
【0024】なお、前記実施例では冷却及び加熱両用の
自動販売機について説明したが、冷却専用の自動販売機
についても同様に適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、蒸発器の冷却運転を行うとき庫内循環用送風機
が起動するため商品収納室が冷却され、また、湿度セン
サが該蒸発器に霜が付着する湿度を検知したときは、こ
の蒸発器の冷却運転終了後に所定時間に亘って庫内循環
用送風機が駆動する。従って、この時間を除霜に必要な
時間に設定するときは、除霜が行われるとともに、不必
要な庫内循環用送風機の駆動が防止される。従って、商
品収納室内への外気の侵入及び送風機のモ−タ熱の侵入
を減少させることができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機の冷媒回路図
【図2】自動販売機の概略断面図
【図3】従来の自動販売機の冷媒回路図
【図4】従来の自動販売機における冷却運転のタイムチ
ャ−ト
【図5】本発明の第1実施例に係る自動販売機の冷却運
転のフロ−チャ−ト
【図6】本発明の第1実施例に係る自動販売機の冷却運
転のタイムチャ−ト
【図7】本発明の第2実施例に係る自動販売機の冷却運
転のフロ−チャ−ト
【図8】本発明の第2実施例に係る自動販売機の冷却運
転のタイムチャ−ト
【符号の説明】 1…自動販売機、2a,2b…商品コラム、4a,4b
…第1及び第2蒸発器、6a,6b…第1及び第2庫内
循環用送風機、8…圧縮機、12a,12b…第1及び
第2電磁弁、13…CPU、13a…除霜タイマ、14
…湿度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 5/00 - 9/10 F25D 11/00 - 16/00 F25D 27/00 - 29/00 F25D 31/00 F25D 21/00 - 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、各々の冷却運転時に該圧縮機
    からの冷媒が循環する複数台の蒸発器、該各蒸発器に対
    応して設置された庫内循環用送風機等を含む冷却機器を
    備え、該各蒸発器を断続的に冷却運転するとともに、該
    庫内循環用送風機を駆動し該蒸発器で冷却された空
    気を商品収納室に循環する自動販売機において、前記各商品収納室の 庫外湿度を検知する複数の湿度セン
    サを有し、 前記庫内循環用送風機は、これに対応する前記蒸発器
    の冷却運転の開始及び停止に同期して起動及び停止する
    とともに、前記湿度センサがこれに対応する蒸発器に
    霜が付着する湿度を検知したときは該蒸発器の停止後で
    所定時間経過後に停止するように設定したことを特徴と
    する自動販売機。
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