JP3220411U - プラント配管生産システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のスプール図に基づきプラント配管を生産する際に、各スプール図に付された部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、入力ミスの削減とが図れるプラント配管生産システムを提供する。【解決手段】プラントに用いる配管11の部品表データがそれぞれ含まれている複数のスプール図データに基づき、高速回転刃14により配管11を生産する配管切断装置16と、配管切断装置を自動制御するパソコン12と、を備えたプラント配管生産システム10において、抽出プログラムと、チェックプログラムと、BM・DB算出プログラムと、集計プログラムと、帳票プログラムとを有する材料集計用アプリケーションソフトウエアを備える。【選択図】図1

Description

この考案は、プラント配管の生産に際して、CADソフトウエアにより作成された複数のスプール図データより抽出した部品表データからの部品集計を支援するためのプラント配管生産システムに関する。
各種のプラントでは、必要に応じて石油、化学、ガス、製鉄、製薬、水道、電気、通信等の配管が利用されている。これらの配管を生産する際には、CADソフトウエアにより作成されたスプール図に基づき、配管カッティング装置(配管生産装置)により定尺配管を所定長さにカッティングし、得られた配管プレハブを現場に出荷して、ここでスプール図通りに溶接等を行って組み立てている。
このような配管設計時には、例えば特許文献1のように、まずCADソフトウエアによりスプール図データを作成し、このデータに基づき、スプール図を作成することが行われている。
このスプール図には、配管を構成する各種の部品(材料)が示されており、これらの部品を管理する際には、各部品名、その個数等からなる部品リストを作成する必要がある。
通常、CADソフトウエアは、作成したスプール図データに基づき、部品名、その個数等を表形式にまとめた部品表(部品表)データを作成する機能を有している。
特開2000−76322号公報
ところで、プラントでは、複数の業者が設計を分担している場合が多く、一般的にこれらの業者は、互換性がない異なるCADソフトウエア(例えば、AutoCAD(登録商標)、EYECAD(登録商標)、ISOGEN(登録商標)を使用している。そのため、従来は、これらの異なるCADソフトウエアで作成された多数のスプール図から部品やその個数等を作業者が拾い出し、拾い出したものを表計算ソフトウエアに手入力して集計表を作成していた。そのため、これらの作業者による作業が煩雑で手間を要するとともに、作業者ごとに入力に癖があるために、集計できないミスも発生していた。
本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、複数のスプール図に基づきプラントの配管を生産する際に、各スプール図にそれぞれ帰属した部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、帳票出力と、入力ミスの削減とを図ることができるプラント配管生産システムを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、プラントに用いる配管の部品表データがそれぞれ含まれている複数のスプール図データに基づき、前記配管を生産する配管生産装置を備えたプラント配管生産システムにおいて、DXFファイル形式のCADソフトウエアにより作成された前記各スプール図データから、前記各部品表データを各々抽出する抽出プログラムと、該抽出プログラムにより抽出された前記各部品表データに含まれている複数の部品データを各々チェックするチェックプログラムと、前記各部品データについて、前記配管の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、前記配管の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求めるBM・DB算出プログラムと、該BM・DB算出プログラムにより得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む前記各部品データを、前記配管のスペック毎に集計して部品集計データを作成する集計プログラムと、該集計プログラムにより作成された前記部品集計データを帳票する帳票プログラムと、を有する材料集計用アプリケーションソフトウエアを備えたことを特徴とするプラント配管生産システムである。
請求項2に記載の考案は、前記各スプール図データには、各スプール図における図枠データおよび図番・改訂番号データと、各部品表における前記各部品データの座標および文字色画層データとが含まれ、前記チェックプログラムは、前記各部品表にそれぞれ関連した部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、前記各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイルのバージョンのチェックを行うことを特徴とする請求項1に記載のプラント配管生産システムである。
請求項3に記載の考案は、前記各部品データには、対応するスプール図の図枠外に追加された枠外表の追加部品データが含まれ、前記抽出プログラムは、前記追加部品データも抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラント配管生産システムである。
請求項4に記載の考案は、前記抽出プログラムが抽出対象とする前記各スプール図データは、互換性がないファイル形式の前記複数のスプール図データを、予め前記DXFファイル形式にそれぞれ変換したものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のプラント配管生産システムである。
プラントの種類は任意である。例えば、石油、化学、ガス、製鉄、製薬、水道、電気、通信等を採用することができる。
配管の種類としては、例えば、プロセス配管、ユーティリティ配管、ガス用配管、水道用配管、電気用配管、通信用配管などを採用することができる。
配管の素材、サイズ、形状、使用本数等は任意である。もちろん、配管同士、または、配管と管継手とは、必要に応じてそれぞれ溶接されるものとする。
集計アプリケーションソフトウエアとは、プラント配管の生産(修正、変更を含む)に際して、CADソフトウエアにより作成された複数のスプール図の各部品表から抽出した部品データ等の集計を支援するプログラムである。
CADソフトウエアとしては、例えば、AutoCAD、EYECAD、ISOGEN等を採用することができる。
CADソフトウエアとしては、二次元ソフトウエア、三次元ソフトウエアの何れでもよい。
互換性のあるファイル形式としては、例えば、DXF(登録商標)ファイル形式等を採用することができる。
また、互換性のないファイル形式としては、例えば、DWG(登録商標)ファイル形式等を採用することができる。
部品表の項目は任意である。例えば、No.(1スプール図の部品行数)、ファイル名(スプール図のファイル名)、規定・手配(認定弁、支給品、手配先等)、部品名(品名)、サイズ(大小サイズ、分岐サイズ、ボルト長さ等)、材質(配管材質)、数量(パイプ(M),ボルトナット(S)等)、単位(数値や文字列の分割機能により自動分割してもよい)、備考(スケジュール、接続形式、フランジタイプ等、特記事項)、スペック(配管スペック)、エリア・図番、予備等を採用してもよい。
配管生産装置としては、例えば、配管カッティング装置などを採用することができる。
スプール図データとは、スプール図を構成する各種の電子データを意味する。スプール図データは、図形データと、非図形データ(部品表データ、部品データ等:図形でない文字や数値等からなるデータ)とを有している。
抽出プログラムとは、各スプール図データの中から部品表データ(部品データを含む)、および、必要により図枠外に追加された枠外表データ(追加部品データを含む)をそれぞれ抽出するロジックである。DXFファイル形式の部品データ(文字データ)は、EXCEL(登録商標)にも使用可能なTEXT(登録商標)ファイル形式のデータである。
この抽出プログラムには、手入力された文字や数字等を抽出可能なように、PDF(登録商標)またはOCR(Optical character recognition:光学文字認識)機能を備えてもよい。
抽出プログラムにより抽出されるスプール図の枚数は任意である。例えば、数百枚、数千枚でもよい。
チェックプログラムによるデータチェックには、抽出プログラムによりスプール図データを抽出する前のデータチェックを含む(例えば、スプール図の図枠の位置ずれ、ファイル形式、部品表における配管のスペックの位置、部品表の文字色画層等)。
ここでのチェックとしては、例えば、部品表にそれぞれ関連した部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスの各チェックに加えて、スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、図面の改訂版数、DXFファイルのバージョン等の各チェック等が挙げられる。
BM・DB算出プログラムとは、各部品データのうち、配管の口径(AB呼称)に長さ(M)を乗じたインチメータ(B/M)の算出と、配管同士、または、配管と接手とを溶接する際の溶接量であるダイヤインチ(D/B)の算出とをそれぞれ行うロジックである。
集計プログラムとは、部品表に記入された、各インチメータデータおよび各ダイヤインチデータを含む各部品データを、配管のスペック毎に集計するロジックである。
帳票プログラムとは、EXCELファイル形式の部品集計データを帳票するためのロジックである。
集計アプリケーションソフトウエアは、ファイル変換後の部品集計データを出力(プリントアウト、ディスプレイ表示)するための出力プログラムを有してもよい。その他、この集計アプリケーションソフトウエアは、例えば、11/2B×3/4B等の配管サイズを、(左側)11/2Bと(右側)3/4Bとに自動分割する左右自動分割プログラムや、数値列と文字列(例えば、10m、5s)とを自動分割する数値文字列自動分割プログラムなどを具備してもよい。
本考案のプラント配管生産システムによれば、プラント用の配管を生産するに際して、集計アプリケーションソフトウエアを利用して、CADソフトウエアによりDXFファイル形式で作成された複数のスプール図データから、複数の部品データをそれぞれ抽出して集計する。
具体的には、抽出プログラムにより複数のスプール図データから各部品表データをそれぞれ抽出し、その後、抽出された各部品表データに含まれる複数の部品データをチェックプログラムによりチェックする。次に、このチェックで適正とされた各部品データにおいて、BM・DB算出プログラムにより配管の口径と長さとからインチメータを算出する一方、配管の口径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出する。
次いで、得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、集計プログラムにより配管のスペック毎に集計して、部品集計データを作成する。その後、帳票プログラムにより部品集計データを帳票する。
こうして得られた部品集計データ(スプール図データ)に基づき、配管生産装置を運転して長尺な配管を所定長さにカッティングすること等からプラント用の配管を生産する。
その結果、複数のスプール図データに基づいてプラント用の配管を生産する際に、各スプール図に帰属した各部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、帳票出力と、入力ミスの削減とを図ることができる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、各スプール図データが、図枠データと、図番・改訂番号データと、配管スペックの位置データと文字色画層データとを含むものであるため、チェックプログラムによるチェックに際しては、各部品表に関連した部品データである部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイルのバージョン等の各チェックが挙げられる。
また、請求項3に記載の考案によれば、各部品データには、対象となるスプール図の図枠外に表示された枠外表の複数の追加部品データが含まれている。そのため、抽出プラグラムによる抽出に際しては、各追加部品データも抽出される。これにより、複数のスプール図にそれぞれ帰属した部品表からの部品データの集計だけでなく、追加作表された枠外表の追加部品データも加えて配管のスペック毎に集計することができる。
さらに、請求項4に記載の考案によれば、抽出プログラムに抽出される各スプール図データが、仮に互換性のないファイル形式の複数のCADソフトウエアにより作成されたものであっても、この抽出に先駆けて、これらの互換性がないファイル形式の各スプール図データを、互換性のあるDXFファイル形式のフォーマットにそれぞれ変換することができる。
この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムによる配管生産作業を示す正面図である。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成するパソコンの電気系統のブロック図である。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアの構成を示すブロック図である。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアを利用したDXFファイルから部品集計の帳票を作成するまでのフローシートである。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアにより電子データとして読み込まれるスプール図の部品表である。 (a)は、この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアにより作成された配管材料表の一部であり、(b)はこの配管材料表の残部である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1において、10は本考案の実施例1に係るプラント配管生産システムで、このプラント配管生産システム10は、二次元CADソフトCにより作成されたプラントに用いる配管11の部品表データがそれぞれ含まれている複数のスプール図データに基づき、パソコン12により自動制御して、電動モータ13により高速回転する回転刃14を定寸配管14に押し当てて、所定長さの配管11を切断する配管切断装置(配管生産装置)15を備えたものである。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。
パソコン12は、配管製造工場の制御室に配されたもので、オペレータが操作する。
図2のブロック図に示すように、パソコン12は、中央演算装置であるCPUを内蔵した制御部17を有し、その入力ポートには、材料集計用アプリケーションソフトウエア(以下、ソフトウエア)18およびDXFファイル19等からの各種データを取得する情報取得部20と、キーボード21と、ROM、RAM、HDD等の記憶部22とが接続されている。一方、制御部17の出力ポートにはディスプレイ23とプリンタ24とが接続されている。
図3に示すように、ソフトウエア18は、エンジニアリング会社や設計会社から提供されたDXFファイル形式の二次元CADソフトウエアにより作成された多数枚(ここでは1,000枚とする)のスプール図データから、各部品表データを各々抽出する抽出プログラム25と、抽出プログラム25により抽出された各部品表データに含まれている多数の部品データを各々チェックするチェックプログラム26と、各部品データについて、配管11の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、配管11の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求めるBM・DB算出プログラム27と、BM・DB算出プログラム27により得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、配管11のスペック毎に集計して部品集計データを作成する集計プログラム28と、部品集計データを帳票する帳票プログラム29とを備えている。
以下、図4のフローシートを参照して、これらのプログラム25〜30を使用した材料集計用アプリケーションソフトウエア18による配管11の自動材料集計方法を説明する。
まず、ステップ100において、システムをスタートさせる。
次に、ステップ101において、本アプリケーションを起動する。具体的には、スプール図(DXF)材料集計プログラム(座標抽出)を起動する。
次いで、ステップ102において、提供されたDXFファイル形式の二次元CADソフトウエアにより作成された多数枚のスプール図データ(DXFファイル19)を読み込む。ここでは、対応するスプール図の図枠外に追加された枠外表の追加部品データもスプール図データとして読み込む(図5を参照)。
A3標準図枠(左下原点合わせ)より、部品表文字位置は、左寄せ、センター位置どちらにも対応可能である。また、A3標準図枠以外の場合は、二次元CADソフトウエアより座標値を調べてこの表に値を入力する。
各項目名(ピンク色で表示)や各座標値(黄色で表示)は、ユーザ側で変更することができる。また、「規定・手配」が不要な場合は、「品名」と同じ座標値を入力する。さらに、「Y軸左上」は、通常“−”(上方向用紙枠超えて、部品表が存在する場合で抽出)とする。
読み込んだ各スプール図データは、記憶部22に記憶される。以下、これらのデータは、必要によりパソコン12のディスプレイ23に表示されるとともに、オペレータがキーボード21を利用して訂正等の処理を行うものとする。
その後、ステップ103において、抽出プログラム25を作動して、多数枚のスプール図データから、TEXTファイル形式の各部品表データ(追加部品データを含む)を各々抽出する。
各項目において、“No.”は1スプール図の部品行数、“ファイル名”はスプール図のファイル名、“規定・手配”は認定弁、支給品、手配先等、“品名”はITEM名称、“サイズ”は母管サイズ、分岐サイズ、ボルトサイズ、ボルト長さ、“材質”は配管材質、“数量”はパイプ(M)、ボルトナット(S)、その他(個)、“単位”は数値、文字列分割機能にて自動分割(デフォルト:自動分割)、“備考”スケジュール、接続形式、フランジタイプ等、特記事項、“スペック”は配管スペック、“エリア、図番”はエリア、図番が必要であれば入力、“予備1”は予備1(断熱等)、“予備2”は予備2、“予備3”は予備3である。これらの予備1〜3は、必要に応じて変更(フロア、重量、塗装等)することができる。
ステップ104において、チェックプログラム26を作動して、抽出プログラム25により抽出された各部品表データに含まれている多数の部品データを各々チェックする。具体的には、EXCELの部品表上にファイル分(ファイル毎色分け)の部品表が抽出され、抽出ファイル数も表示される。ここで、抽出データに抜けと文字化けが無いかを確認する。また、スペックの自動コピー(エリア・図番含む)がなされ、EXCELの部品表上のスペック名が下方向へコピーされる。ここで、問題無く割り当てられているかを確認する。
ステップ105において、BM・DB算出プログラム27を作動して、各部品データについて、配管11の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、配管11の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求める。具体的には、自動的に「B×M」と「D×I」の演算と項目名の付加とがなされ、結果の値が配置される。
ステップ106において、集計プログラム28を作動して、BM・DB算出プログラム27により得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、配管11のスペック毎に集計して部品集計データを作成する。
ステップ107において、帳票プログラム29を作動して、ファイル変換プログラム29によりファイル変換された部品集計データを帳票する。具体的には、自動的にスペック毎のシートが作成され、スペック毎の「材料集計」と「B×M」と「D×I」が自動集計される。ソートNoで[品名]の表示順番が決まり、ソートNoが無い場合は最後に表示される。なお、材料のみを集計する場合には、[BM]、[DB]、[エリア・図番]、[予備1]、[予備2]、[予備3]のチェックを外すことで、各材料のみの集計となる。
ステップ108において、帳票プログラム29により帳票された部品集計データを「配管材料表」としてプリンタ24により印刷、または、EXCELファイル形式の電子データとしてファイル出力し、提出先会社に提出する(図6の(a),(b)を参照)。
最後に、ステップ109において、このシステムを終了する。
このように、実施例1のプラント配管生産システム10によれば、プラント用の配管11を生産するに際して、集計材料集計用アプリケーションソフトウエア18を利用して、二次元CADソフトウエアによりDXFファイル形式で作成された複数のスプール図データ(DXFファイル19)から、複数の部品データをそれぞれ抽出して集計する。
すなわち、抽出プログラム25により複数のスプール図データから各部品表データをそれぞれ抽出し、その後、抽出された各部品表データに含まれる複数の部品データをチェックプログラム26によりチェックする。次に、このチェックで適正とされた各部品データにおいて、BM・DB算出プログラム27により配管11の口径と長さとからインチメータを算出する一方、配管11の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出する。
次いで、得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、集計プログラム28により配管11のスペック毎に集計して、部品集計データを作成する。その後、帳票プログラム29により部品集計データを帳票する。
こうして得られた部品集計データに基づき、配管切断装置16を運転して定尺配管15を所定長さに切断すること等から配管11を生産する(図1を参照)。
その結果、複数のスプール図データに基づいてプラント用の配管11を生産する際に、各スプール図に帰属した各部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、入力ミスの削減とを図ることができる。
また、各スプール図データが、図枠データと、図番・改訂番号データと、配管スペックの位置データと文字色画層データとを含むものであるため、チェックプログラム26によるチェックに際しては、各部品表に関連した部品データである部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイル19のバージョンのうち、少なくとも1つのチェックを行うことができる。
さらに、各部品データには、対象となるスプール図の図枠外に表示された枠外表の複数の追加部品データが含まれている。そのため、抽出プラグラム25による抽出に際しては、各追加部品データも抽出される。これにより、複数のスプール図にそれぞれ帰属した部品表からの部品データの集計だけでなく、追加作表された枠外表の追加部品データも加えて配管のスペック毎に集計することができる。
さらにまた、抽出プログラム25に抽出される各スプール図データが、仮に互換性のないファイル形式の複数の二次元CADソフトウエアにより作成されたものの場合には、この抽出に先駆けて、これらの互換性がないファイル形式の各スプール図データを、互換性のあるDXFファイル形式のフォーマットにそれぞれ変換する。これにより、ソフトウエア18を問題なく利用することができる。
この考案は、プラント配管生産システムの技術として有用である。
10 プラント配管生産システム
11 配管
16 配管切断装置(配管生産装置)
18 材料集計用アプリケーションソフトウエア
19 DXFファイル
25 抽出プログラム
26 チェックプログラム
27 BM・DB算出プログラム
28 集計プログラム
29 ファイル変換プログラム
30 帳票プログラム
この考案は、プラント配管の生産に際して、CADソフトウエアにより作成された複数のスプール図データより抽出した部品表データからの部品集計を支援するためのプラント配管生産システムに関する。
各種のプラントでは、必要に応じて石油、化学、ガス、製鉄、製薬、水道、電気、通信等の配管が利用されている。これらの配管を生産する際には、CADソフトウエアにより作成されたスプール図に基づき、配管カッティング装置(配管生産装置)により定尺配管を所定長さにカッティングし、得られた配管プレハブを現場に出荷して、ここでスプール図通りに溶接等を行って組み立てている。
このような配管設計時には、例えば特許文献1のように、まずCADソフトウエアによりスプール図データを作成し、このデータに基づき、スプール図を作成することが行われている。
このスプール図には、配管を構成する各種の部品(材料)が示されており、これらの部品を管理する際には、各部品名、その個数等からなる部品リストを作成する必要がある。
通常、CADソフトウエアは、作成したスプール図データに基づき、部品名、その個数等を表形式にまとめた部品表(部品表)データを作成する機能を有している。
特開2000−76322号公報
ところで、プラントでは、複数の業者が設計を分担している場合が多く、一般的にこれらの業者は、互換性がない異なるCADソフトウエア(例えば、AutoCAD(登録商標)、EYECAD(登録商標)、ISOGEN(登録商標))を使用している。そのため、従来は、これらの異なるCADソフトウエアで作成された多数のスプール図から部品やその個数等を作業者が拾い出し、拾い出したものを表計算ソフトウエアに手入力して集計表を作成していた。そのため、これらの作業者による作業が煩雑で手間を要するとともに、作業者ごとに入力に癖があるために、集計できないミスも発生していた。
本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、複数のスプール図に基づきプラントの配管を生産する際に、各スプール図にそれぞれ帰属した部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、帳票出力と、入力ミスの削減とを図ることができるプラント配管生産システムを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、プラントに用いる配管の部品表データがそれぞれ含まれている複数のスプール図データに基づき、前記配管を生産する配管生産装置を備えたプラント配管生産システムにおいて、DXFファイル形式のCADソフトウエアにより作成された前記各スプール図データから、前記各部品表データを各々抽出する抽出プログラムと、該抽出プログラムにより抽出された前記各部品表データに含まれている複数の部品データを各々チェックするチェックプログラムと、前記各部品データについて、前記配管の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、前記配管の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求めるBM・DB算出プログラムと、該BM・DB算出プログラムにより得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む前記各部品データを、前記配管のスペック毎に集計して部品集計データを作成する集計プログラムと、該集計プログラムにより作成された前記部品集計データを帳票する帳票プログラムと、を有する材料集計用アプリケーションソフトウエアを備えたことを特徴とするプラント配管生産システムである。
請求項2に記載の考案は、前記各スプール図データには、各スプール図における図枠データおよび図番・改訂番号データと、各部品表における前記各部品データの座標および文字色画層データとが含まれ、前記チェックプログラムは、前記各部品表にそれぞれ関連した部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、前記各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイルのバージョンのチェックを行うことを特徴とする請求項1に記載のプラント配管生産システムである。
請求項3に記載の考案は、前記各部品データには、対応するスプール図の図枠外に追加された枠外表の追加部品データが含まれ、前記抽出プログラムは、前記追加部品データも抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラント配管生産システムである。
請求項4に記載の考案は、前記抽出プログラムが抽出対象とする前記各スプール図データは、互換性がないファイル形式の前記複数のスプール図データを、予め前記DXFファイル形式にそれぞれ変換したものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のプラント配管生産システムである。
プラントの種類は任意である。例えば、石油、化学、ガス、製鉄、製薬、水道、電気、通信等を採用することができる。
配管の種類としては、例えば、プロセス配管、ユーティリティ配管、ガス用配管、水道用配管、電気用配管、通信用配管などを採用することができる。
配管の素材、サイズ、形状、使用本数等は任意である。もちろん、配管同士、または、配管と管継手とは、必要に応じてそれぞれ溶接されるものとする。
材料集計用アプリケーションソフトウエアとは、プラント配管の生産(修正、変更を含む)に際して、CADソフトウエアにより作成された複数のスプール図の各部品表から抽出した部品データ等の集計を支援するプログラムである。
CADソフトウエアとしては、例えば、AutoCAD、EYECAD、ISOGEN等を採用することができる。
CADソフトウエアとしては、二次元ソフトウエア、三次元ソフトウエアの何れでもよい。
互換性のあるファイル形式としては、例えば、DXF(登録商標)ファイル形式等を採用することができる。
また、互換性のないファイル形式としては、例えば、DWG(登録商標)ファイル形式等を採用することができる。
部品表の項目は任意である。例えば、No.(1スプール図の部品行数)、ファイル名(スプール図のファイル名)、規定・手配(認定弁、支給品、手配先等)、部品名(品名)、サイズ(大小サイズ、分岐サイズ、ボルト長さ等)、材質(配管材質)、数量(パイプ(M),ボルトナット(S)等)、単位(数値や文字列の分割機能により自動分割してもよい)、備考(スケジュール、接続形式、フランジタイプ等、特記事項)、スペック(配管スペック)、エリア・図番、予備等を採用してもよい。
配管生産装置としては、例えば、配管カッティング装置などを採用することができる。
スプール図データとは、スプール図を構成する各種の電子データを意味する。スプール図データは、図形データと、非図形データ(部品表データ、部品データ等:図形でない文字や数値等からなるデータ)とを有している。
抽出プログラムとは、各スプール図データの中から部品表データ(部品データを含む)、および、必要により図枠外に追加された枠外表データ(追加部品データを含む)をそれぞれ抽出するロジックである。DXFファイル形式の部品データ(文字データ)は、EXCEL(登録商標)にも使用可能なTEXT(登録商標)ファイル形式のデータである。
この抽出プログラムには、手入力された文字や数字等を抽出可能なように、PDF(登録商標)またはOCR(Optical character recognition:光学文字認識)機能を備えてもよい。
抽出プログラムにより抽出されるスプール図の枚数は任意である。例えば、数百枚、数千枚でもよい。
チェックプログラムによるデータチェックには、抽出プログラムによりスプール図データを抽出する前のデータチェックを含む(例えば、スプール図の図枠の位置ずれ、ファイル形式、部品表における配管のスペックの位置、部品表の文字色画層等)。
ここでのチェックとしては、例えば、部品表にそれぞれ関連した部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスの各チェックに加えて、スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、図面の改訂版数、DXFファイルのバージョン等の各チェック等が挙げられる。
BM・DB算出プログラムとは、各部品データのうち、配管の口径(AB呼称)に長さ(M)を乗じたインチメータ(B/M)の算出と、配管同士、または、配管と接手とを溶接する際の溶接量であるダイヤインチ(D/B)の算出とをそれぞれ行うロジックである。
集計プログラムとは、部品表に記入された、各インチメータデータおよび各ダイヤインチデータを含む各部品データを、配管のスペック毎に集計するロジックである。
帳票プログラムとは、EXCELファイル形式の部品集計データを帳票するためのロジックである。
材料集計用アプリケーションソフトウエアは、ファイル変換後の部品集計データを出力(プリントアウト、ディスプレイ表示)するための出力プログラムを有してもよい。その他、この材料集計用アプリケーションソフトウエアは、例えば、11/2B×3/4B等の配管サイズを、(左側)11/2Bと(右側)3/4Bとに自動分割する左右自動分割プログラムや、数値列と文字列(例えば、10m、5s)とを自動分割する数値文字列自動分割プログラムなどを具備してもよい。
本考案のプラント配管生産システムによれば、プラント用の配管を生産するに際して、材料集計用アプリケーションソフトウエアを利用して、CADソフトウエアによりDXFファイル形式で作成された複数のスプール図データから、複数の部品データをそれぞれ抽出して集計する。
具体的には、抽出プログラムにより複数のスプール図データから各部品表データをそれぞれ抽出し、その後、抽出された各部品表データに含まれる複数の部品データをチェックプログラムによりチェックする。次に、このチェックで適正とされた各部品データにおいて、BM・DB算出プログラムにより配管の口径と長さとからインチメータを算出する一方、配管の口径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出する。
次いで、得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、集計プログラムにより配管のスペック毎に集計して、部品集計データを作成する。その後、帳票プログラムにより部品集計データを帳票する。
こうして得られた部品集計データ(スプール図データ)に基づき、配管生産装置を運転して長尺な配管を所定長さにカッティングすること等からプラント用の配管を生産する。
その結果、複数のスプール図データに基づいてプラント用の配管を生産する際に、各スプール図に帰属した各部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、帳票出力と、入力ミスの削減とを図ることができる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、各スプール図データが、図枠データと、図番・改訂番号データと、配管スペックの位置データと文字色画層データとを含むものであるため、チェックプログラムによるチェックに際しては、各部品表に関連した部品データである部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイルのバージョン等の各チェックが挙げられる。
また、請求項3に記載の考案によれば、各部品データには、対象となるスプール図の図枠外に表示された枠外表の複数の追加部品データが含まれている。そのため、抽出プログラムによる抽出に際しては、各追加部品データも抽出される。これにより、複数のスプール図にそれぞれ帰属した部品表からの部品データの集計だけでなく、追加作表された枠外表の追加部品データも加えて配管のスペック毎に集計することができる。
さらに、請求項4に記載の考案によれば、抽出プログラムに抽出される各スプール図データが、仮に互換性のないファイル形式の複数のCADソフトウエアにより作成されたものであっても、この抽出に先駆けて、これらの互換性がないファイル形式の各スプール図データを、互換性のあるDXFファイル形式のフォーマットにそれぞれ変換することができる。
この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムによる配管生産作業を示す正面図である。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成するパソコンの電気系統のブロック図である。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアの構成を示すブロック図である。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアを利用したDXFファイルから部品集計の帳票を作成するまでのフローシートである。 この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアにより電子データとして読み込まれるスプール図の部品表である。 (a)は、この考案の実施例1に係るプラント配管生産システムの一部を構成する材料集計用アプリケーションソフトウエアにより作成された配管材料表の一部であり、(b)はこの配管材料表の残部である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1において、10は本考案の実施例1に係るプラント配管生産システムで、このプラント配管生産システム10は、二次元CADソフトにより作成されたプラントに用いる配管11の部品表データがそれぞれ含まれている複数のスプール図データに基づき、パソコン12により自動制御して、電動モータ13により高速回転する回転刃14を定尺配管15に押し当てて、所定長さの配管11を切断する配管切断装置(配管生産装置)16を備えたものである。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。
パソコン12は、配管製造工場の制御室に配されたもので、オペレータが操作する。
図2のブロック図に示すように、パソコン12は、中央演算装置であるCPUを内蔵した制御部17を有し、その入力ポートには、材料集計用アプリケーションソフトウエア(以下、ソフトウエア)18およびDXFファイル19等からの各種データを取得する情報取得部20と、キーボード21と、ROM、RAM、HDD等の記憶部22とが接続されている。一方、制御部17の出力ポートにはディスプレイ23とプリンタ24とが接続されている。
図3に示すように、ソフトウエア18は、エンジニアリング会社や設計会社から提供されたDXFファイル形式の二次元CADソフトウエアにより作成された多数枚(ここでは1,000枚とする)のスプール図データから、各部品表データを各々抽出する抽出プログラム25と、抽出プログラム25により抽出された各部品表データに含まれている多数の部品データを各々チェックするチェックプログラム26と、各部品データについて、配管11の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、配管11の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求めるBM・DB算出プログラム27と、BM・DB算出プログラム27により得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、配管11のスペック毎に集計して部品集計データを作成する集計プログラム28と、部品集計データを帳票する帳票プログラム29とを備えている。
以下、図4のフローシートを参照して、これらのプログラム25〜30を使用した材料集計用アプリケーションソフトウエア18による配管11の自動材料集計方法を説明する。
まず、ステップ100において、システムをスタートさせる。
次に、ステップ101において、本アプリケーションを起動する。具体的には、スプール図(DXF)材料集計プログラム(座標抽出)を起動する。
次いで、ステップ102において、提供されたDXFファイル形式の二次元CADソフトウエアにより作成された多数枚のスプール図データ(DXFファイル19)を読み込む。ここでは、対応するスプール図の図枠外に追加された枠外表の追加部品データもスプール図データとして読み込む(図5を参照)。
A3標準図枠(左下原点合わせ)より、部品表文字位置は、左寄せ、センター位置どちらにも対応可能である。また、A3標準図枠以外の場合は、二次元CADソフトウエアより座標値を調べてこの表に値を入力する。
各項目名(ピンク色で表示)や各座標値(黄色で表示)は、ユーザ側で変更することができる。また、「規定・手配」が不要な場合は、「品名」と同じ座標値を入力する。さらに、「Y軸左上」は、通常“−”(上方向用紙枠超えて、部品表が存在する場合で抽出)とする。
読み込んだ各スプール図データは、記憶部22に記憶される。以下、これらのデータは、必要によりパソコン12のディスプレイ23に表示されるとともに、オペレータがキーボード21を利用して訂正等の処理を行うものとする。
その後、ステップ103において、抽出プログラム25を作動して、多数枚のスプール図データから、TEXTファイル形式の各部品表データ(追加部品データを含む)を各々抽出する。
各項目において、“No.”は1スプール図の部品行数、“ファイル名”はスプール図のファイル名、“規定・手配”は認定弁、支給品、手配先等、“品名”はITEM名称、“サイズ”は母管サイズ、分岐サイズ、ボルトサイズ、ボルト長さ、“材質”は配管材質、“数量”はパイプ(M)、ボルトナット(S)、その他(個)、“単位”は数値、文字列分割機能にて自動分割(デフォルト:自動分割)、“備考”スケジュール、接続形式、フランジタイプ等、特記事項、“スペック”は配管スペック、“エリア、図番”はエリア、図番が必要であれば入力、“予備1”は予備1(断熱等)、“予備2”は予備2、“予備3”は予備3である。これらの予備1〜3は、必要に応じて変更(フロア、重量、塗装等)することができる。
ステップ104において、チェックプログラム26を作動して、抽出プログラム25により抽出された各部品表データに含まれている多数の部品データを各々チェックする。具体的には、EXCELの部品表上にファイル分(ファイル毎色分け)の部品表が抽出され、抽出ファイル数も表示される。ここで、抽出データに抜けと文字化けが無いかを確認する。また、スペックの自動コピー(エリア・図番含む)がなされ、EXCELの部品表上のスペック名が下方向へコピーされる。ここで、問題無く割り当てられているかを確認する。
ステップ105において、BM・DB算出プログラム27を作動して、各部品データについて、配管11の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、配管11の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求める。具体的には、自動的に「B×M」と「D×I」の演算と項目名の付加とがなされ、結果の値が配置される。
ステップ106において、集計プログラム28を作動して、BM・DB算出プログラム27により得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、配管11のスペック毎に集計して部品集計データを作成する。
ステップ107において、帳票プログラム29を作動して部品集計データを帳票する。具体的には、自動的にスペック毎のシートが作成され、スペック毎の「材料集計」と「B×M」と「D×I」が自動集計される。ソートNoで[品名]の表示順番が決まり、ソートNoが無い場合は最後に表示される。なお、材料のみを集計する場合には、[BM]、[DB]、[エリア・図番]、[予備1]、[予備2]、[予備3]のチェックを外すことで、各材料のみの集計となる。
ステップ108において、帳票プログラム29により帳票された部品集計データを「配管材料表」としてプリンタ24により印刷、または、EXCELファイル形式の電子データとしてファイル出力し、提出先会社に提出する(図6の(a),(b)を参照)。
最後に、ステップ109において、このシステムを終了する。
このように、実施例1のプラント配管生産システム10によれば、プラント用の配管11を生産するに際して、材料集計用アプリケーションソフトウエア18を利用して、二次元CADソフトウエアによりDXFファイル形式で作成された複数のスプール図データ(DXFファイル19)から、複数の部品データをそれぞれ抽出して集計する。
すなわち、抽出プログラム25により複数のスプール図データから各部品表データをそれぞれ抽出し、その後、抽出された各部品表データに含まれる複数の部品データをチェックプログラム26によりチェックする。次に、このチェックで適正とされた各部品データにおいて、BM・DB算出プログラム27により配管11の口径と長さとからインチメータを算出する一方、配管11の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出する。
次いで、得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む各部品データを、集計プログラム28により配管11のスペック毎に集計して、部品集計データを作成する。その後、帳票プログラム29により部品集計データを帳票する。
こうして得られた部品集計データに基づき、配管切断装置16を運転して定尺配管15を所定長さに切断すること等から配管11を生産する(図1を参照)。
その結果、複数のスプール図データに基づいてプラント用の配管11を生産する際に、各スプール図に帰属した各部品表からの部品集計の入力時間の短縮と、集計作業の統一化と、入力ミスの削減とを図ることができる。
また、各スプール図データが、図枠データと、図番・改訂番号データと、配管スペックの位置データと文字色画層データとを含むものであるため、チェックプログラム26によるチェックに際しては、各部品表に関連した部品データである部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイル19のバージョンのうち、少なくとも1つのチェックを行うことができる。
さらに、各部品データには、対象となるスプール図の図枠外に表示された枠外表の複数の追加部品データが含まれている。そのため、抽出プログラム25による抽出に際しては、各追加部品データも抽出される。これにより、複数のスプール図にそれぞれ帰属した部品表からの部品データの集計だけでなく、追加作表された枠外表の追加部品データも加えて配管のスペック毎に集計することができる。
さらにまた、抽出プログラム25に抽出される各スプール図データが、仮に互換性のないファイル形式の複数の二次元CADソフトウエアにより作成されたものの場合には、この抽出に先駆けて、これらの互換性がないファイル形式の各スプール図データを、互換性のあるDXFファイル形式のフォーマットにそれぞれ変換する。これにより、ソフトウエア18を問題なく利用することができる。
この考案は、プラント配管生産システムの技術として有用である。
10 プラント配管生産システム
11 配管
16 配管切断装置(配管生産装置)
18 材料集計用アプリケーションソフトウエア
19 DXFファイル
25 抽出プログラム
26 チェックプログラム
27 BM・DB算出プログラム
28 集計プログラム
29 帳票プログラム

Claims (4)

  1. プラントに用いる配管の部品表データがそれぞれ含まれている複数のスプール図データに基づき、前記配管を生産する配管生産装置を備えたプラント配管生産システムにおいて、
    DXFファイル形式のCADソフトウエアにより作成された前記各スプール図データから、前記各部品表データを各々抽出する抽出プログラムと、
    該抽出プログラムにより抽出された前記各部品表データに含まれている複数の部品データを各々チェックするチェックプログラムと、
    前記各部品データについて、前記配管の口径と長さとからインチメータを算出するとともに、前記配管の直径と溶接箇所の数とからダイヤインチを算出することで溶接量を求めるBM・DB算出プログラムと、
    該BM・DB算出プログラムにより得られたインチメータデータおよびダイヤインチデータを含む前記各部品データを、前記配管のスペック毎に集計して部品集計データを作成する集計プログラムと、
    該集計プログラムにより作成された前記部品集計データを帳票する帳票プログラムと、を有する材料集計用アプリケーションソフトウエアを備えたことを特徴とするプラント配管生産システム。
  2. 前記各スプール図データには、各スプール図における図枠データおよび図番・改訂番号データと、各部品表における前記各部品データの座標および文字色画層データとが含まれ、
    前記チェックプログラムは、
    前記各部品表にそれぞれ関連した部品名、数値、配管スペックの位置、文字色画層および空白マスに加えて、前記各スプール図にそれぞれ関連した図枠の位置ずれ、改訂版数、DXFファイルのバージョンのチェックを行うことを特徴とする請求項1に記載のプラント配管生産システム。
  3. 前記各部品データには、対応するスプール図の図枠外に追加された枠外表の追加部品データが含まれ、
    前記抽出プログラムは、前記追加部品データも抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラント配管生産システム。
  4. 前記抽出プログラムが抽出対象とする前記各スプール図データは、互換性がないファイル形式の前記複数のスプール図データを、予め前記DXFファイル形式にそれぞれ変換したものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のプラント配管生産システム。
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