JPH0926984A - 数量積算可能な建築図面作成装置 - Google Patents

数量積算可能な建築図面作成装置

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JPH0926984A
JPH0926984A JP17501595A JP17501595A JPH0926984A JP H0926984 A JPH0926984 A JP H0926984A JP 17501595 A JP17501595 A JP 17501595A JP 17501595 A JP17501595 A JP 17501595A JP H0926984 A JPH0926984 A JP H0926984A
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Japan
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building
building equipment
target
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JP17501595A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Onozuka
一宝 小野塚
Akira Nakagawa
晃 中川
Masanobu Hishinuma
正信 菱沼
Ryoichi Arai
良一 新井
Masanori Tsuchida
昌典 土田
Hideaki Mito
英明 三戸
Toshifumi Suzuki
敏文 鈴木
Ryuichi Ueda
隆一 上田
Kimito Kondo
公人 近藤
Megumi Kuwakubo
恵 桑久保
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TECHNO DIA KK
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
TECHNO DIA KK
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計図又は施工図データを利用して数量積算
の省力化を図る。 【解決手段】 要素属性テーブル30から、図データに
含まれる積算対象部品の3次元配置位置情報及び取付情
報を抽出し、作表テーブル32に記憶する(ステップ1
04)。作表テーブル32から積算対象部品の3次元配
置位置情報及び取付情報を読み取り、部品マスタ34か
ら前記取付情報に対応する積算方法に関する情報及び該
積算対象部品の寸法情報を読み取る。更に、積算リスト
情報テーブル38から積算対象部品の建築必要数量を算
出する際の有効桁数等に関する条件を読み取る。そし
て、積算方法及び条件に従って、積算対象部品の3次元
配置位置情報及び寸法情報に基づき該積算対象部品の建
築必要数量を算出し、同種類の積算対象部品の建築必要
数量の合計値を積算する(ステップ106)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築図面作成装置
に係り、特に、複数の種類に分類され所定の建築物に設
置される建築設備の3次元配置位置情報及び取付に関す
る情報としての取付情報を含む設計図又は施工図データ
を作成する数量積算可能な建築図面作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築設備工事の見積書等を作
成するために、該建築設備工事に必要とされる各種建築
設備の必要数量を算出し、さらに建築設備の種類毎に必
要数量の合計値(例えば、外径100mmの亜鉛鉄板製
スパイラルダクトに関する延べ長さ寸法等)を算出する
所謂数量積算が行われていた。
【0003】一方、近年建築の分野では建築設備図面作
成における省力化等を目的としてCAD(Computer Aide
d Design) 等を利用した建築図面作成装置による設計図
又は施工図データ等の作成が広く行われるようになって
きた。この建築図面作成装置により作成された設計図又
は施工図データには、各種建築設備の取付高さを含む3
次元配置位置情報及び取付に関する情報(例えば所定の
照明器具については天井への埋め込み式の取付を行う、
所定のポンプについては基礎部材を下敷きとして床置き
式の取付を行う等の情報、以下「取付情報」と称す)が
含まれている。これらの3次元配置位置情報及び取付情
報は、数量積算を行う上で必要な情報である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記C
AD等を利用した建築図面作成装置による設計図データ
又は施工図データ等の作成と上記数量積算とは、建築図
面作成装置において一貫して実行されていなかった。即
ち、建築図面作成装置にて作成した設計図データ又は施
工図データは、該建築図面作成装置内に保持されている
にもかかわらず、上記数量積算を行う際には、設計図デ
ータ又は施工図データは何ら利用されることなく、作業
者は設計図又は施工図等の建築設備図面上で手作業で各
種建築設備の取付高さや寸法を測定し、取付高さを加算
した数量を基に集計作業を行っている。
【0005】長尺ものの積算を例にとると、作業者は建
築設備図面上で三角スケールやキルビメータ等を用い
て、図に表われていない立上り部数量や接続部の余分数
量等を、次のような方法で把握し、数量積算を行ってい
る。
【0006】即ち、立上り部数量については、平面図に
表われた部材記号から、その部材の取付に要する高さ寸
法を想定しながら、その部材の個数分だけ積算してい
る。また、企業(人)によっては配線等の材料に関して
は、住居、事務所等の建物種別毎に予め定められた、平
面図に表われた数量に対する立上り部数量の歩掛りデー
タを有しており、この歩掛りデータを用いて、平面図に
表われた数量の積算数量から一括して立上り部数量を算
出する方法を採用している所もある。一方、接続部(配
管及びダクトの継手等)の余分数量については、接続部
の数が多いために手作業では正確に積算できず、これを
正確に行うとするのならば多大な手間がかかってしまう
ため、全て上記歩掛りデータを用いて算出しているのが
現状である。
【0007】このように、数量積算は作業者による手作
業で行われていたため、多大な手間と時間がかかってい
たと共に、数量積算により得られた数値に許容範囲以上
の誤差やばらつきが生じたり、また転記ミスや計算ミス
が多発したりする虞れがあった。
【0008】即ち、膨大な数量積算の過程で、いちいち
立上り寸法を正確に算出することは困難であるので、一
般的に使われている数値や上記歩掛りデータを用いて積
算していた。特に歩掛りデータを用いた場合には、個々
に違う接続部密度への対応が困難であった。また、作業
者は平面図を見て立上り部を拾うので、立上り部が多い
場合には一部の立上り部を拾い落とす虞れがあった。
【0009】更に、上記のような誤差、ばらつき、ミス
を発見し、補正するためのチェック・補正作業にも多大
な手間と時間がかかっていた。
【0010】本発明は、上記事実を考慮し、作成された
設計図データ又は施工図データを活用し、各種建築設備
の数量積算を自動的に行うことにより、数量積算業務の
省力化を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、複数の種類に分類され所
定の建築物に設置される建築設備の3次元配置位置情報
及び取付に関する情報としての取付情報を含む設計図又
は施工図データを作成する建築図面作成装置であって、
前記建築設備を対象とする建築工事で必要とされる該建
築設備の建築必要数量を算出するための算出規則を該建
築設備の取付情報に対応させて記憶し、且つ前記建築設
備の寸法情報を該建築設備に対応させて記憶した記憶手
段と、前記設計図又は施工図データから、対象とすべき
建築設備としての対象建築設備の3次元配置位置情報及
び取付情報を抽出する抽出手段と、前記記憶手段に記憶
された算出規則から、前記抽出手段により抽出された対
象建築設備の取付情報に対応する算出規則を特定すると
共に、前記記憶手段に記憶された寸法情報から、対象建
築設備の寸法情報を特定する特定手段と、前記特定手段
により特定された対象建築設備の建築必要数量の算出規
則に従って、前記抽出手段により抽出された対象建築設
備の3次元配置位置情報及び前記特定手段により特定さ
れた対象建築設備の寸法情報に基づき該対象建築設備の
建築必要数量を算出する第1の算出手段と、前記第1の
算出手段により算出された建築必要数量に基づいて、対
象建築設備の種類毎の建築必要数量の合計値を算出する
第2の算出手段と、を有することを特徴とする。
【0012】この請求項1記載の発明では、記憶手段
が、建築設備を対象とする建築工事で必要とされる該建
築設備の建築必要数量を算出するための算出規則を建築
設備の取付情報に対応させて記憶し、且つ建築設備の寸
法情報を建築設備に対応させて記憶している。
【0013】なお、建築設備の取付情報は、例えば建築
設備が照明器具である場合に天井に開口して埋め込み式
で取付けること、建築設備がポンプである場合に所定の
基礎部材を下敷きにして床置き式で取付けること、建築
設備が配管である場合に表面に保温用の所定の被覆を施
して取付けること等に相当する。また、算出規則は、例
えば建築設備の種類毎に予め定められた補正率に応じて
建築必要数量を補正して算出する規則や、建築設備が上
記のような床置き式のポンプである場合に該ポンプの幅
寸法に所定量加算して基礎部材の幅寸法を算出する規則
等に相当する。
【0014】抽出手段が設計図又は施工図データから、
対象建築設備の3次元配置位置情報及び取付情報を抽出
すると、特定手段は、記憶手段に記憶された算出規則か
ら、抽出された対象建築設備の取付情報に対応する算出
規則を特定する。また、特定手段は、記憶手段に記憶さ
れた寸法情報から、対象建築設備の寸法情報を特定す
る。
【0015】そして、第1の算出手段は、特定手段によ
り特定された対象建築設備の建築必要数量の算出規則に
従って、抽出された対象建築設備の3次元配置位置情報
及び特定された対象建築設備の寸法情報に基づき該対象
建築設備の建築必要数量を算出する。
【0016】さらに、第2の算出手段は、第1の算出手
段により算出された建築必要数量に基づいて、対象建築
設備の種類毎の建築必要数量の合計値を算出する、即ち
対象建築設備の種類毎に、算出した建築必要数量を合計
してその合計値を求める。
【0017】これにより、設計図又は施工図データを活
用し、予め定められた対象建築設備の建築必要数量の算
出規則に従って、対象建築設備の建築必要積算数量を自
動的に算出することができ、数量積算業務の省力化を図
ることができる。また、毎回一定の算出規則に従って、
建築必要積算数量の算出が行われるので、算出される建
築必要数量及びその合計値に許容範囲以上の誤差やばら
つきが生ずることを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。この実施形態では、各建築
設備の建築必要数量を算出し、算出した建築必要数量を
建築設備の種類毎に合計し、さらにその合計値(以後、
積算数量と称す)を該種類毎に記載した積算書を作成す
る積算処理に、本発明を適用した例を示す。
【0019】図1には本実施形態に係る建築図面作成装
置10が示されている。建築図面作成装置10は、コン
ピュータ12(パーソナルコンピュータ又はエンジニア
リングワークステーション等)と、コンピュータ12の
入出力ポート12Dに接続される各種の入出力機器と、
から構成される。コンピュータ12は、CPU12A、
ROM12B、RAM12C及び入出力ポート12Dを
備えており、これらはシステムバス12Eを介して互い
に接続されている。
【0020】また、前記入出力機器として、ハードディ
スク15に接続されハードディスク15に記憶されてい
るプログラムやデータの読出し及び書込みを行うハード
ディスクドライブ(HDD)14と、装填されたフロッ
ピーディスク17に対しデータの読出し及び書込みを行
うフロッピーディスクドライブ(FDD)16と、が設
けられている。また、オペレータが各種データや各種処
理の実行指示をコンピュータ12へ入力又は選択するた
めのキーボード18及びマウス20と、画像表示装置と
してのディスプレイ22と、積算書や後述する集計表等
の各種帳票類を印刷するためのレーザビームプリンタ2
4と、設計図又は施工図データ(以下、これらを図デー
タと称す)等の建築図面データを印刷するためのプロッ
タ25と、が設けられている。
【0021】なお、コンピュータ12及び上記入出力機
器において、後述する積算処理を実行するためのプログ
ラムを含む各種プログラムは、ハードディスク15に記
憶されている。
【0022】図2には、積算処理の流れ及び該処理に係
る各種データが記憶された各種テーブルが示されてい
る。各種テーブルはそれぞれハードディスク15の所定
の記憶領域に設けられている。以下、各種テーブルの各
々について説明する。
【0023】まず、要素属性テーブル30には、所定の
建築物、例えば建設予定のビル等に設置されるべき建築
設備の状態を、該建築物のフロア毎に表した図データが
記憶されており、この図データには、建築設備の各々に
ついての後述する3次元配置位置情報及び取付情報が含
まれている。なお、積算書の記載及び積算に係る業務に
おいて、各建築設備のことを通常「部品」と称するの
で、これに合わせ以下では建築設備を部品と称する。ま
た、積算処理の対象とすべき部品を積算対象部品と称す
る。
【0024】上記図データに含まれる3次元配置位置情
報は、該図データの表示対象(例えば建築物のフロア)
に対し予め定めた3次元座標系における各部品の配置位
置を示す情報であり、この3次元配置位置情報には、通
常の図データ(図4(B)参照)に表される2次元の配
置位置情報に加え、高さ方向の配置位置情報(取付高さ
情報)が含まれている。
【0025】また、取付情報は、各部品の取付に関する
特徴を示す情報であり、例えば部品が図5(A)に示す
照明器具46である場合、該照明器具46は天井56に
埋め込み式で配置されるという情報であり、部品が図7
に示すポンプ58である場合、該ポンプ58は所定の基
礎部材60を下敷きとして床置式で配置されるという情
報である。また、例えば部品が図5(A)に示す配線4
4である場合、該配線44の線端部は照明器具46と分
電盤42とに接続されるという情報であり、部品が図5
(B)に示す配管52である場合、該配管52はその表
面に保温のための所定の被覆処理が施されるという情報
である。なお、上記のような各部品についての3次元配
置位置情報及び取付情報を当該部品の部品属性データと
総称する。
【0026】さらに、図データには、該図データの表示
対象の全体に関する情報、例えば図5(A)に示すフロ
アの階高(矢印Aに相当)の情報や天井高さ(矢印Bに
相当)の情報等も含まれている。なお、上記のような図
データの表示対象の全体に関する情報を図面属性データ
と称する。
【0027】次に、プロジェクト作表テーブル32に
は、後述する属性データ抽出処理(図2のステップ10
4)により抽出された、積算対象部品の部品属性データ
及び図面属性データが記憶される。なお、このうち各積
算対象部品の部品属性データは、当該積算対象部品に対
応して予め定められた所定桁数の数列から成る積算コー
ドが付された形で記憶される。
【0028】また、部品マスタテーブル34には、あら
ゆる部品についての寸法情報及び各部品の取付情報に対
応する積算方法に関する情報が部品の積算コードに対応
づけて予め記憶されている。
【0029】次に、積算情報テーブル36には、積算書
に記載されるべき情報(以下、積算情報と称す)が記憶
される。この積算情報には、後述する積算情報登録処理
(図2のステップ106)により算出された各積算対象
部品の積算数量が含まれている。
【0030】なお、各積算対象部品の積算情報は、図3
に示す積算情報の体系図のように、各積算対象部品を対
象とする工事の種類を分類して予め定められた工事細目
(例えば、空調機器工事、ダクト工事、換気ダクト工事
等)毎に一括して積算情報テーブル36から読み取り可
能となっている。また、工事細目毎の積算対象部品の積
算情報は、対応する図データ毎に一括して積算情報テー
ブル36から読み取り可能となっている。例えば、一の
図データに、空調機器工事に係る積算対象部品及びダク
ト工事に係る積算対象部品が表されている場合、これら
の積算対象部品の積算情報は一括して積算情報テーブル
36から読み取り可能となっている。さらに図データ毎
の積算対象部品の積算情報は、受注した設計又は工事案
件等に対応するプロジェクト毎に一括して積算情報テー
ブル36から読み取り可能となっている。
【0031】これにより、特定の工事細目を指定するこ
とにより該工事細目に係る全ての積算対象部品の積算情
報を積算情報テーブル36から読み取ったり、特定の図
データを指定することにより該図データに係る全ての積
算対象部品の積算情報を積算情報テーブル36から読み
取ったりといった操作ができるようになっている。
【0032】また、積算リスト情報テーブル38には、
各部品に係る積算処理における建築必要数量や積算数量
の算出に係る条件(例えば有効桁数や端数の処理等)及
び積算書の様式に関する情報が、各部品の積算コードに
対応付けて記憶されている。
【0033】以下、積算処理の概要について説明する。
図2に示すように、積算処理は、時系列的に順次実行さ
れるステップ102〜108の4つの処理と、不定期に
実行されるステップ110、112の2つの処理と、か
ら構成される。ステップ102の図面作成処理は、作図
対象のフロア等の図データを作成し、作成した図データ
を上述した要素属性テーブル30に記憶する処理であ
る。
【0034】次のステップ104の属性データ抽出処理
は、所定手順で指定された積算対象部品の部品属性デー
タ及び関連する図面属性データを要素属性テーブル30
から抽出し、積算対象部品に対応する積算コード毎に、
部品属性データ及び関連する図面属性データをプロジェ
クト作表テーブル32に記憶する処理である。
【0035】なお、ステップ106、108、110、
112の処理は、以下に述べる積算システムにおいて実
行されるので該積算システムの処理画面と共に説明す
る。
【0036】前述したステップ102、104の処理が
終了した後、所定の手順で積算処理開始を指示すること
により、図8(A)に示す積算処理メニュー画面64が
ディスプレイ22に表示される。この積算処理メニュー
画面64では、積算処理に係る4つの処理、即ち「1.
積算リスト情報メンテナンス」、「2.積算情報削
除」、「3.積算情報登録」及び「4.積算リスト出
力」の何れかを選択可能となっている。
【0037】この積算処理メニュー画面64で「3.積
算情報登録」を選択し、所定のプロジェクトを指定する
ことにより、図8(B)に示す積算情報登録画面66が
ディスプレイ22に表示される。この積算情報登録画面
66には、指定したプロジェクトに対応する全ての図デ
ータの一覧が表示される。この積算情報登録画面66
で、対象とすべき図データを指定し、実行指示すること
により、ステップ106の積算情報登録処理が実行され
る手順となっている。なお、積算情報登録画面66で
「A」を指定し、実行指示することにより、一覧表示さ
れた全ての図データを対象として積算情報登録処理を実
行させることも可能となっている。
【0038】ステップ106の積算情報登録処理は、指
定した図データに表された積算対象部品に対する積算情
報を以下のようにして算出又は作成する処理である。即
ち、指定した図データに表された積算対象部品の部品属
性データをプロジェクト作表テーブル32から読み取
り、積算対象部品の部品属性データに含まれる取付情報
に対応する積算方法に関する情報及び該積算対象部品の
寸法情報を部品マスタテーブル34から読み取る。ま
た、積算対象部品の建築必要数量や積算数量の算出の条
件を積算リスト情報テーブル38から読み取る。次に、
上記積算方法及び算出の条件に従って、積算対象部品の
寸法情報、3次元配置位置情報、及び寸法情報に基づき
建築必要数量を算出し、同じ種類の積算対象部品の建築
必要数量を合計することにより積算数量の算出を行う。
さらに、算出した積算数量を含む積算情報を積算情報テ
ーブル36に記憶する手順になっている。
【0039】なお、前述した図面属性データは、上記建
築必要数量の算出で必要な場合にプロジェクト作表テー
ブル32から読み取られ、建築必要数量の算出のための
データとして参照される。例えば、フロアの天井高さに
基づいて所定の配線や配管の延べ長さ寸法を算出する場
合には、フロアの天井高さ情報を含む図面属性データが
プロジェクト作表テーブル32から読み取られ、参照さ
れる。
【0040】ところで、上記建築必要数量の算出では、
以下の4つの機能によって、精度の高い建築必要数量の
算出が行われる。即ち、高さ方向の寸法の認識、配管・
配線の取付に係る取付余長の認識、天井開口・機械基礎
の認識、及び被覆処理に係る寸法の認識の4つの機能で
ある。以下、これらについて順に説明する。
【0041】まず、高さ方向の寸法の認識の機能を説明
する。この機能は、例えば図5(A)に示す配線44に
おける高さ方向の寸法(高さ方向に配置された部位44
Aの寸法L1)を以下のようにして算出する機能であ
る。即ち、配線44の線端部は照明器具46と分電盤4
2に接続されるという配線44に関する取付情報に基づ
いて、照明器具46と分電盤42の3次元配置位置情報
を読み取る。読み取った照明器具46の高さ方向の配置
位置(取付高さ)情報より、水平方向に配置される部位
44Bの取付高さDを算出する。さらに、矢印Qで示す
分電盤42に接続される線端部44Cの取付高さを、分
電盤42の取付高さEと分電盤42の長さ寸法Kの半分
(K×1/2)とを加算することにより求める。ここ
で、上記取付高さDから線端部44Cの取付高さ(E+
K×1/2)を減算することにより、部位44Aの寸法
L1を算出するという機能である。
【0042】次に、配管・配線の取付に係る取付余長の
認識の機能を説明する。例えば図5(A)に示す配線4
4に関して、その線端部が照明器具46と分電盤42に
接続されるという取付情報があり、部品マスタテーブル
34には、該取付情報に対応して、照明器具46との接
続部分に対し取付余長を例えば0.3mと見込み、分電
盤42との接続部分に対し取付余長を例えば1.5mと
見込むという積算方法に関する情報が記憶されていると
する。このとき、取付余長の認識の機能では、取付情報
に対応して上記のような積算方法に関する情報が部品マ
スタテーブル34から読み取られ、配線44の長さの算
出において取付余長(0.3+1.5)mが加算される
という手順がとられる。
【0043】なお、本実施形態の寸法の算出において
も、従来より行われていた部品毎の所定の補正率による
補正が行われる。例えば、部品マスタテーブル34から
配線44に関する補正率が読み取られ、該補正率に基づ
いて、配線44の寸法算出が行われる。例えば、補正率
が10%の場合は以下の式(1)に従って、補正前の寸
法P1から補正後の寸法P2が算出される。
【0044】 P2=P1×(1+10/100) −−−(1) このように寸法の算出において、高さ方向の寸法、接続
する機器に応じた取付余長、及び部品特有の補正率を加
味した算出を行うことができるようになっている。
【0045】また、階高や天井高さ等のフロア寸法が同
一の複数のフロアにおいて、同じ種類の積算対象部品が
各フロアにおいて同じ位置に設置される場合、一のフロ
アに設置される当該積算対象部品の延べ長さ寸法を算出
し、その延べ長さ寸法をフロアの数で乗算することによ
り、複数のフロアにわたる当該積算対象部品の積算数
量、即ち延べ長さ寸法を算出することができるようにな
っている。
【0046】次に、天井開口・機械基礎の認識の機能を
説明する。この機能では、例えば図6(A)に示す照明
器具46に関して、天井に埋め込み式で設置するという
取付情報に基づいて、取付のための天井開口部の寸法と
して幅方向の両側に寸法Bを、長さ方向の両側に寸法A
をそれぞれ見込むという該取付情報に対応する積算方法
に関する情報と、幅W1×長さL1という照明器具46
の寸法情報と、が部品マスタテーブル34から読み取ら
れる。これらの情報に従って、図6(B)、(C)に示
す天井開口部56の寸法(幅W2×長さL2)を以下の
式(2)、(3)に従って算出するという手順がとられ
る。
【0047】W2=W1−B×2 −−−(2) L2=L1−A×2 −−−(3) また、天井開口・機械基礎の認識の機能では、例えば図
7に示すポンプ58に関して、床置き式で設置するとい
う取付情報に基づいて、取付のための基礎部材60の寸
法として、ポンプ58に対しその幅方向の両側に余長D
を、長さ方向の両側に余長Cをそれぞれ見込む。高さ方
向では各々のポンプに対応した基礎高さをデフォルト値
として持っている。そこで、幅W×長さLというポンプ
58の寸法情報と、ポンプの基礎高さのデフォルト値
と、が部品マスタテーブル34から読み取られる。これ
らの情報に従って、図7に示す基礎部材60の寸法(幅
X×長さY×高さZ)を以下の式(4)、(5)、
(6)に従って算出するという手順がとられる。
【0048】 X=W+D×2 −−−(4) Y=L+C×2 −−−(5) Z=各々のポンプに対応したデフォルト値 −−−(6) 次に、被覆処理に係る寸法の認識の機能を説明する。こ
の機能では、例えば図5(B)に示す配管52に関し
て、表面に保温のための被覆処理が施されるという取付
情報に基づいて、図5(C)に示す配管52の外径D1
として、管部52Bの外径D2に被覆の厚さFを加算す
るという該取付情報に対応する積算方法に関する情報
と、外径D2という管部52Bの寸法情報と、が部品マ
スタテーブル34から読み取られる。これらの情報に従
って、図5(B)、(C)に示す配管52の外径D1を
以下の式(7)に従って算出するという手順がとられ
る。
【0049】D1=D2+F×2 −−−(7) 以上説明したようなステップ106の積算情報登録処理
が終了した後、図8(A)に示す積算処理メニュー画面
64で「4.積算リスト出力」を選択し、所定のプロジ
ェクトを指定することにより、図9(A)に示す積算リ
スト出力処理の図面指定画面68がディスプレイ22に
表示される。この図面指定画面68には、指定したプロ
ジェクトに対応する全ての図データの一覧が表示され
る。この図面指定画面68で、対象とすべき図データを
指定し、実行指示することにより、ステップ108の
「積算リスト出力」処理が実行される手順となってい
る。
【0050】また、図9(A)の積算リスト出力処理の
図面指定画面68で所定操作を行うことにより、図9
(B)に示す積算リスト出力処理の工事区分指定画面7
0がディスプレイ22に表示される。この工事区分指定
画面70には、指定した図データに対応する全ての工事
細目の一覧が表示される。この工事区分指定画面70
で、対象とすべき工事細目に対応する工事区分を指定
し、実行指示することにより、指定した工事区分に対応
する工事細目の積算情報を対象としてステップ108の
「積算リスト出力」処理が実行される手順となってい
る。
【0051】ステップ108の「積算リスト出力」処理
は、指定したプロジェクト、図データ、又は工事区分に
係る積算情報をディスプレイ22に表示又はレーザビー
ムプリンタ24により所定用紙へ印刷することにより積
算書を出力する処理であり、表示又は印刷の出力方法に
ついては選択可能となっている。この処理では、上記積
算情報を積算情報テーブル36から、積算書の出力様式
に関する情報を積算リスト情報テーブル38から、それ
ぞれ読み取り、出力様式に従って積算情報を出力する手
順となっている。
【0052】図10に、積算情報の出力結果の一例とし
て積算書72を示す。積算書72には、積算対象部品の
積算情報が用途、サイズ、種別等が同じ積算対象部品
(以下、同じ種類の積算対象部品と称す)毎に記載され
ており、同じ種類の積算対象部品の積算情報には積算対
象部品毎に予め定められた項目に関する情報が網羅され
ている。また、積算対象部品の積算情報は、積算対象部
品に対応する工事細目毎にまとめられている。
【0053】例えば、積算対象部品「スパイラル エル
ボ」、「スパイラルダクト」、「ダンパー(VD)」、
「亜鉛鉄板角ダクト」及び「制気口類」の各々におい
て、同じ種類の積算対象部品毎の積算情報が記載されて
おり、上記5つの積算対象部品に関する積算情報は、工
事細目「ダクト」に係る積算対象部品の積算情報として
まとめられている。
【0054】次に、不定期に実行されるステップ110
の積算情報削除処理とステップ112の積算リスト情報
メンテナンス処理について説明する。ステップ110の
積算情報削除処理は、積算情報テーブル36に記憶され
た積算情報のうち不要となった積算情報を削除する処理
であり、ステップ112の積算リスト情報メンテナンス
処理は、積算リスト情報テーブル38に記憶された積算
リスト情報のメンテナンス、即ち新規追加・変更・削除
等を行う処理である。
【0055】以下、本実施形態の作用を説明する。図2
のステップ102の「図面作成」では、所定手順により
積算対象部品が表された図データが作成され、作成され
た図データが上述した要素属性テーブル30に記憶され
る。
【0056】次のステップ104の「属性データ抽出」
では、オペレータが所定手順で積算対象部品を指定する
と、指定した積算対象部品の部品属性データ及び図面属
性データが要素属性テーブル30から抽出される。そし
て、抽出された部品属性データ及び図面属性データは、
予め設定された積算コード毎にプロジェクト作表テーブ
ル32に記憶される。
【0057】次のステップ106の「積算情報登録」で
は、オペレータが所定の手順で積算システムの実行開始
を指示すると、図8(A)に示す積算処理メニュー画面
64がディスプレイ22に表示される。オペレータがこ
の積算処理メニュー画面64で「3.積算情報登録」を
選択した後、所定のプロジェクトを指定すると、図8
(B)に示す積算情報登録画面66がディスプレイ22
に表示される。
【0058】この積算情報登録画面66には、要素属性
テーブル30に記憶された部品属性データ及び図面属性
データを図データ毎に分類した場合の該図データの一覧
が表示され、オペレータがこの積算情報登録画面66で
積算対象部品に対応する図データを指定し、実行指示す
ると、積算情報登録処理が実行開始される。なお、積算
情報登録画面66で「A」を指定し、所定の実行指示を
行うことにより、全ての図データに含まれる積算対象部
品を対象とする積算情報登録処理を実行することもでき
る。
【0059】まず、指定した図データに表された積算対
象部品の部品属性データがプロジェクト作表テーブル3
2から読み取られる。次に、前記部品属性データに含ま
れた取付情報に対応する積算方法に関する情報及び積算
対象部品の寸法情報が、部品マスタテーブル34から読
み取られる。また、建築必要数量や積算数量の算出に係
る条件が積算リスト情報テーブル38から読み取られ
る。
【0060】そして、読み取った積算方法及び算出に係
る条件に従って、積算対象部品の寸法情報、3次元配置
位置情報、及び寸法情報に基づき建築必要数量が算出さ
れ、さらに同じ種類の積算対象部品の建築必要数量を合
計することにより積算数量の算出が行われる。
【0061】例えば、配線に関する建築必要数量として
の配線の長さ及びその積算数量は、前述した高さ方向の
寸法の認識の機能及び取付余長の認識の機能によって、
以下のようにして算出される。
【0062】まず、配線44の線端部は照明器具46と
分電盤42に接続されるという取付情報に基づいて、照
明器具46と分電盤42の3次元配置位置情報を読み取
り、照明器具46の高さ方向の配置位置(取付高さ)情
報より、水平方向に配置される部位44Bの取付高さD
を算出する。さらに、矢印Qで示す分電盤42に接続さ
れる線端部44Cの取付高さを、分電盤42の取付高さ
Eと分電盤42の長さ寸法Kの半分(K×1/2)とを
加算して求め、上記取付高さDから線端部44Cの取付
高さ(E+K×1/2)を減算することにより、部位4
4Aの寸法L1を算出する。
【0063】次に、照明器具46及び分電盤42の3次
元配置位置情報に含まれる照明器具46及び分電盤42
の水平方向の2次元配置位置情報から、配線44におけ
る水平方向の寸法、即ち水平方向に配置された部位44
Bの寸法L2を算出する。
【0064】次に、この部位44Bの寸法L2と部位4
4Aの寸法L1とを加算し、長さL3を算出する(L3
=L1+L2)。
【0065】次に、配線44の線端部は照明器具46と
分電盤42に接続されるという取付情報に対応する積算
方法に関する情報が部品マスタテーブル34から読み取
られる。ここで読み取られた積算方法、照明器具46と
の接続部分(図5(A)の矢印P部)では取付余長を例
えば「0.3m」と見込み、分電盤42との接続部分
(図5(A)の矢印Q部)では取付余長を例えば「1.
5m」と見込むという積算方法に従って、上記長さL3
に取付余長(0.3+1.5)mが加算され、長さL4
が算出される(L4=L3+1.8m)。なお、上記の
余長については、変更することが可能である。
【0066】さらに、部品マスタテーブル34から読み
取られた配線44に対応する補正率に基づいて、長さL
4に対し補正が行われ、長さL5が算出される。例え
ば、補正率が10%の場合は、以下の式(1)に従って
長さL5が算出される。
【0067】 L5=L4×(1+10/100) −−−(1) このようにして、高さ方向の寸法の認識の機能、取付余
長の認識の機能及び所定の補正率による補正によって算
出された長さL5が、配線44の長さとされる。上記の
ような手順を配線44と同じ種類の配線についても実行
する。そして、配線44と同じ種類の配線の長さを合計
し、その合計値を配線に関する積算数量とする。
【0068】以上説明したように、配線・配管の長さの
算出において、高さ方向の寸法、接続する機器に応じた
取付余長、及び部品特有の補正率を加味した算出を行う
ことができる。
【0069】なお、配管については、その設置のために
壁面等に所定径の穴を穿設する工事が行われるが、この
穿設工事の見積のために配管の外径が算出される。さら
に、配管に関する積算情報には該配管の外径が含まれて
おり、配管の外径は該配管に関する積算書に記載される
ことが一般的である。よって、例えば図5(B)に示す
配管52に関する積算書には、配管の外径が記載される
ため、以下のようにして配管52の外径が算出される。
【0070】配管52に関し、表面に保温のための被覆
処理が施されるという取付情報に基づいて、図5(C)
に示す配管52の外径D1として、管部52Bの外径D
2に被覆の厚さFを加算するという該取付情報に対応す
る積算方法に関する情報と、外径D2という管部52B
の寸法情報と、が部品マスタテーブル34から読み取ら
れる。これらの情報に従って、図5(B)、(C)に示
す配管52の外径D1が以下の式(7)に従って算出さ
れる。
【0071】D1=D2+F×2 −−−(7) このように配管の外径の算出処理では、該配管に被覆処
理が施される場合でも、被覆の厚さを考慮した精度の高
い算出処理を行うことができる。
【0072】次に、ポンプ等の震動が発生する機械の下
敷き部材としての基礎部材に関する建築必要数量として
の該基礎部材の体積及びその合計値(積算数量)は、以
下のようにして算出される。
【0073】まず、前述した天井開口・機械基礎の認識
の機能によって、基礎部材の寸法を算出する。図7に示
すポンプ58に関し、床置き式で設置されるという取付
情報に対応する積算方法に関する情報と、幅W×長さL
というポンプ58の寸法情報と、各々のポンプに対応し
た基礎高さのデフォルト値と、が部品マスタテーブル3
4から読み取られる。次に、例えばポンプ58に対しそ
の幅方向の両側に余長Dを、長さ方向の両側に余長Cを
それぞれ見込み、高さ方向ではポンプの各々に対応した
基礎高さのデフォルト値を高さとして、基礎部材60の
寸法を算出するという積算方法に従って、図7に示す基
礎部材60の寸法(幅X×長さY×高さZ)が以下の式
(4)、(5)、(6)に従って算出される。
【0074】 X=W+D×2 −−−(4) Y=L+C×2 −−−(5) Z=各々のポンプに対応したデフォルト値 −−−(6) 次に、算出された基礎部材60の寸法に基づいて、該基
礎部材60の体積Vが以下の式(8)に従って算出され
る。
【0075】V=X×Y×Z −−−(8) 上記のような手順を基礎部材60と同じ種類の基礎部材
についても実行する。そして、算出された基礎部材60
と同じ種類の基礎部材の体積が合計され、その合計値が
基礎部材に関する積算数量とされる。
【0076】以上説明したように、基礎部材の体積の積
算数量の算出において、各基礎部材の体積を算出するた
めの各基礎部材の寸法の算出を、予め定められた統一し
た規則に従った積算方法により実行することができる。
従って、各基礎部材の寸法について、ばらつき・誤差の
少ない寸法を算出することができ、これに伴い、各基礎
部材の体積の算出及び基礎部材の体積の積算数量の算出
を高い精度で行うことができる。
【0077】なお、天井開口・機械基礎の認識の機能に
よれば、上記の基礎部材の体積の算出と同様に、照明器
具等を天井に埋め込み式で設置する際の天井開口部の寸
法算出も行うことができる。即ち、図6(A)に示す照
明器具46に関し、天井に埋め込み式で設置されるとい
う取付情報に対応する積算方法に関する情報と、幅W1
×長さL1という照明器具46の寸法情報と、が部品マ
スタテーブル34から読み取られる。次に、例えば幅方
向の両側に寸法Bを、長さ方向の両側に寸法Aをそれぞ
れ見込んで、照明器具46の取付のための天井開口部の
寸法を算出するという積算方法に従って、図6(B)、
(C)に示す天井開口部56の寸法(幅W2×長さL
2)が以下の式(2)、(3)に従って算出される。
【0078】W2=W1−B×2 −−−(2) L2=L1−A×2 −−−(3) 以上説明した要領で、各種の積算対象部品について、積
算対象部品の寸法情報、3次元配置位置情報及び寸法情
報に基づいて、積算数量の算出が行われる。そして、算
出した積算数量を含む積算情報が積算情報テーブル36
に記憶される。
【0079】次のステップ108の「積算リスト出力」
では、オペレータが図8(A)に示す積算処理メニュー
画面64で「4.積算リスト出力」を選択した後、所定
のプロジェクトを指定すると、図9(A)に示す積算リ
スト出力処理の図面指定画面68がディスプレイ22に
表示される。オペレータがこの図面指定画面68で、対
象の図面を指定し所定操作を行うと、図9(B)に示す
積算リスト出力処理の工事区分指定画面70がディスプ
レイ22に表示される。オペレータがこの工事区分指定
画面70で、対象の工事区分の指定(工事区分に対応す
る番号の入力)又は対象の図面に係る全工事区分の指定
(「A」の入力)及び出力方法の指定(D:表示又は
L:印刷)を行い、実行指示すると、指定した工事区分
に対応する工事細目の積算情報を対象とする積算リスト
出力処理が実行開始され、対象の積算情報が積算情報テ
ーブル36から読み取られる。また、積算書の出力様式
に関する情報が積算リスト情報テーブル38から読み取
られ、読み取られた出力様式及び指定された出力方法に
従って、対象の積算情報が出力される。これにより、図
10に示すような積算書72がディスプレイ22に表
示、又はレーザビームプリンタ24に印刷出力される。
【0080】なお、図9(A)の画面68で、全ての図
データの指定(「A」の入力)を行い、所定の実行指示
を行うことにより、指定したプロジェクトに係る全ての
図データの全ての工事細目の積算情報を対象とする積算
リスト出力処理を実行することもできる。
【0081】ところで、既に作成された積算情報を削除
する場合、ステップ110の「積算情報削除」が実行さ
れる。このステップ110の「積算情報削除」では、オ
ペレータが図示しない画面で削除すべき積算情報を工事
区分単位で指定し、所定の実行指示を行うと、工事区分
単位の積算情報が積算情報テーブル36から削除され
る。
【0082】また、積算リスト情報テーブル38に既に
記憶された積算リスト情報を変更する場合、ステップ1
12の「積算リスト情報メンテナンス」が実行される。
このステップ112の「積算リスト情報メンテナンス」
では、オペレータが図示しない画面で変更すべき積算リ
スト情報を積算コードで指定すると、画面に該変更すべ
き積算リスト情報が表示される。この画面で、所定の変
更操作と所定の変更指示を行うと、積算リスト情報テー
ブル38に記憶された変更すべき積算リスト情報は変更
後の積算リスト情報に変更される。これと同様に、積算
リスト情報テーブル38に既に記憶された積算リスト情
報を削除する場合、削除すべき積算リスト情報を積算コ
ードで指定し、所定の削除指示を行うと、削除すべき積
算リスト情報は積算リスト情報テーブル38から削除さ
れる。また、積算リスト情報テーブル38に新たな積算
リスト情報を追加する場合、追加すべき積算リスト情報
に対応する新たな積算コードと追加すべき積算リスト情
報とを入力し、所定の追加指示を行うと、追加すべき積
算リスト情報は積算リスト情報テーブル38に追加さ
れ、新たな積算コードに対応付けて記憶される。
【0083】以上の説明から明らかなように、本実施形
態によれば、比較的簡単な画面操作で、所定の積算対象
部品について積算数量の算出を行うことができ、算出し
た積算数量を含む該積算対象部品毎の積算情報を、所定
の工事細目単位、所定の図データ単位又は所定のプロジ
ェクト単位の何れでも自在に出力し、図10に示すよう
な積算書72を比較的簡単に得ることができる。また、
面倒な手拾いや手計算等の作業を自動化でき、積算業務
の省力化を図ることができる。
【0084】また、積算数量算出の前段階の建築必要数
量の算出において、高さ方向の寸法の認識、配管・配線
の取付に係る取付余長の認識、天井開口・機械基礎の認
識、及び被覆処理に係る寸法の認識の4つの機能によ
り、予め定められた統一された積算方法で、ばらつき・
誤差の少ない積算対象部品の寸法を算出することがで
き、これに伴い精度の高い積算数量の算出を行うことが
できる。
【0085】なお、上記実施形態では本発明を積算処理
に適用した例を示したが、本発明は、上記実施形態で説
明した積算書と並んで数量積算業務で用いられる集計表
を作成するための集計処理に適用することもできる。集
計表は、例えば図11に示すように、複数の種類の積算
対象部品の積算情報を統一の様式でまとめた表であり、
集計表82には図10の積算書72には記載されていな
い数量補正率(矢印A部)及び特記事項(矢印B部)が
記載される。
【0086】このような集計表を作成するための集計処
理では、前述した積算処理と同様に各積算対象部品につ
いて所定の建築必要数量の算出と、同じ種類の積算対象
部品の建築必要数量の合計値(積算数量)の算出と、が
行われる。これらの建築必要数量の算出及び積算数量の
算出に対し上記実施形態と同様に本発明を適用すること
により、集計処理の省力化や精度の高い積算数量の算出
を図ることができる。
【0087】なお、集計表82に記載された複数の種類
の積算対象部品の積算数量(矢印C部)は、当該積算対
象部品の見積業務に活用することで見積業務の効率化・
省力化を図ることができる。即ち、積算対象部品の積算
数量は、図12に示す見積書84の数量(矢印A部)に
対応し、その積算数量の各々に所定の単価(矢印B部)
を乗算することにより、見積金額(矢印C部)を容易に
算出することができる。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、設計図又
は施工図データを活用し、予め定められた対象建築設備
の建築必要数量の算出規則に従って、対象建築設備の建
築必要積算数量を自動的に算出できると共に、配管・ダ
クト等も設計図又は施工図データを利用すれば、その継
手数量を正確に拾い出すことができるので、数量積算業
務の省力化を図ることができる、という効果が得られ
る。また、毎回一定の算出規則に従って、建築必要積算
数量の算出が行われるので、算出される建築必要数量及
びその合計値に許容範囲以上の誤差やばらつきが生ずる
ことを防止したり、転記ミスや計算ミスを無くすことが
できる、という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の建築図面作成装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】積算処理の概要を示す図である。
【図3】積算情報の体系を示す図である。
【図4】(A)は対象建築設備が設置されるフロアの透
視図であり、(B)は(A)に示すフロアの平面図であ
る。
【図5】(A)は対象建築設備が設置されるフロアの断
面図であり、(B)は被覆処理を施された配管の一例を
示す図であり、(C)は被覆処理を施された配管の断面
図である。
【図6】(A)は照明器具の一例を示す斜視図であり、
(B)は(A)の照明器具を設置するための天井の開口
部を示す図であり、(C)は照明器具の寸法と開口部の
寸法との相関を示す図である。
【図7】ポンプ及びその基礎部材を示す斜視図である。
【図8】(A)は積算処理の主メニュー画面を示す図で
あり、(B)は積算情報登録用画面を示す図である。
【図9】(A)は積算リスト出力処理の図面指定画面を
示す図であり、(B)は積算リスト出力処理の工事区分
指定画面を示す図である。
【図10】積算書の一例を示す図である。
【図11】集計表の一例を示す図である。
【図12】見積書の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 建築図面作成装置 12 コンピュータ 15 ハードディスク 34 部品マスタテーブル 36 積算情報テーブル 38 積算リスト情報テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菱沼 正信 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 新井 良一 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 土田 昌典 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 三戸 英明 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 鈴木 敏文 東京都文京区大塚2丁目9番3号 株式会 社テクノダイヤ内 (72)発明者 上田 隆一 東京都文京区大塚2丁目9番3号 株式会 社テクノダイヤ内 (72)発明者 近藤 公人 東京都文京区大塚2丁目9番3号 株式会 社テクノダイヤ内 (72)発明者 桑久保 恵 東京都文京区大塚2丁目9番3号 株式会 社テクノダイヤ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の種類に分類され所定の建築物に設
    置される建築設備の3次元配置位置情報及び取付に関す
    る情報としての取付情報を含む設計図又は施工図データ
    を作成する建築図面作成装置であって、 前記建築設備を対象とする建築工事で必要とされる該建
    築設備の建築必要数量を算出するための算出規則を該建
    築設備の取付情報に対応させて記憶し、且つ前記建築設
    備の寸法情報を該建築設備に対応させて記憶した記憶手
    段と、 前記設計図又は施工図データから、対象とすべき建築設
    備としての対象建築設備の3次元配置位置情報及び取付
    情報を抽出する抽出手段と、 前記記憶手段に記憶された算出規則から、前記抽出手段
    により抽出された対象建築設備の取付情報に対応する算
    出規則を特定すると共に、前記記憶手段に記憶された寸
    法情報から、対象建築設備の寸法情報を特定する特定手
    段と、 前記特定手段により特定された対象建築設備の建築必要
    数量の算出規則に従って、前記抽出手段により抽出され
    た対象建築設備の3次元配置位置情報及び前記特定手段
    により特定された対象建築設備の寸法情報に基づき該対
    象建築設備の建築必要数量を算出する第1の算出手段
    と、 前記第1の算出手段により算出された建築必要数量に基
    づいて、対象建築設備の種類毎の建築必要数量の合計値
    を算出する第2の算出手段と、 を有する数量積算可能な建築図面作成装置。
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