JP3220096B2 - 変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置 - Google Patents

変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置

Info

Publication number
JP3220096B2
JP3220096B2 JP32879698A JP32879698A JP3220096B2 JP 3220096 B2 JP3220096 B2 JP 3220096B2 JP 32879698 A JP32879698 A JP 32879698A JP 32879698 A JP32879698 A JP 32879698A JP 3220096 B2 JP3220096 B2 JP 3220096B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion dictionary
dictionary
character
character string
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32879698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000148174A (ja
Inventor
明広 中谷
Original Assignee
エヌイーシーマイクロシステム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌイーシーマイクロシステム株式会社 filed Critical エヌイーシーマイクロシステム株式会社
Priority to JP32879698A priority Critical patent/JP3220096B2/ja
Publication of JP2000148174A publication Critical patent/JP2000148174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3220096B2 publication Critical patent/JP3220096B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多重放送によっ
て主信号とともに送信される文字情報を音声によって表
現するものであって、特に車載等の多重放送受信機に用
いて好適な変換辞書の選択方法および文字放送の読み上
げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FM(Frequency Modulation:周波数
変調、一般に超短波帯のラジオ放送を意味する)文字多
重放送波は、FM音声放送信号と、このFM音声放送信
号に多重化される文字情報信号とから構成される。
【0003】ここで多重化される文字情報は、番組情報
やニュース、天気予報あるいは交通情報等を含んでお
り、FM音声放送信号のベースバンド上の高周波領域に
重畳される。
【0004】一方このFM文字多重放送を受信するFM
文字多重受信機は、FM文字多重放送信号を受信する
と、FM音声信号を復調後、多重放送信号中の文字情報
を抽出する。また、こうして抽出した文字情報をメモリ
に記憶させるとともに、記憶した文字情報を適宜読み出
し、小型液晶パネル等の表示装置に表示する。
【0005】また近年では、交通情報等の情報を得る手
段として、FM多重放送受信機が車載オーディオ装置と
して搭載される例が多く見られるようになった。しか
し、車載オーディオという性格上、文字のみの情報提供
では運転中に視線の移動が必要となり、安全性に問題が
ある。
【0006】このような理由から、受信表示している文
字情報を音声合成装置によって読み上げることで、運転
者には音声情報として伝達するというシステムも構築さ
れている。
【0007】こういったFM文字多重放送を読み上げる
従来の音声合成装置の一例として、特開平9−2512
98号広報に示されるものがある。図6は、FM文字多
重放送における多重レベル1の階層構造を説明する説明
図である。また、図7は、FM多重レベル1の文字情報
の表示例を示す構成図である。
【0008】一般にFM多重レベル1の文字情報は、こ
の図6に示すように複数の階層から構成され、目次番組
1を最上位階層としたツリー構造を構成している。最上
位階層に位置する目次番組(第1階層、図6では左方に
示す)はFM多重情報のエントリーであり、全ての番組
は、この目次番組を介して選択されて表示される。
【0009】また、FM多重の文字情報は番組番号とペ
ージ番号とによって管理されている。さらに、目次番組
以外の番組は任意の番組番号が放送局によって付与さ
れ、目次番組は番組番号0と定められている。
【0010】FM多重レベル1の文字情報は、図6に示
すように下位階層が目次番組によって情報の内容別に分
類され、番組を構成している。ユーザは、目次番組に表
示されているカーソルをキー等によって移動させ、番組
を選択する。
【0011】例えば、ユーザがFM多重レベル1の文字
情報を見ようとしたとき、まず最初に最上位階層の目次
番組の画面を表示させる。次に、キーでカーソルを移動
し番組を選択する等の操作により一つ下の階層へと進
む。
【0012】この例の場合、目次番組の一つ下の階層は
サブ目次画面になっており、さらに下の階層が存在す
る。ユーザはそこでもさらに同様の操作で下位階層へと
進み、目的の情報を含む文字列を表示させる。表示文字
列を読み上げる場合は、その時に表示されている文字列
がテキスト解析され、読み上げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、文字列に含
まれる単語には、表記は同一でも用途によって読み方が
異なるものが多数ある。このため文字列を音声で読み上
げる場合、誤った読み方をしてしまう場合がある。
【0014】例えば、“IC”という文字列は、電気や
電子用語を含む一般では『アイ・シー』と読む場合が多
いが、交通情報番組中では『インターチェンジ』と読む
方が常識的に相応しい。
【0015】ところがFM多重の規格には、多重信号に
は番組の内容を表す情報は含まれておらず、読み上げる
テキストの内容がどの様な番組であるかを判断すること
ができない。従って、汎用日本語辞書を用いてテキスト
解析を行う他に手段はなく、同じ構成の文字列を、場合
によって読み方を変えて出力することはできない。
【0016】また、製造元が様々な使用環境を想定して
準備する日本語解析用の汎用日本語辞書は容量が大き
く、FM多重レベル1の文字情報に相応しい日本語の読
み情報を解析して音声を出力するまでには、多大な時間
を要してしまう。
【0017】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、利用環境等に即した文字情報の読み方を素早
く判断し、音声信号として出力することができる変換辞
書の選択方法および文字放送の読み上げ装置を提供する
ことを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、所定の情報分野の複数の文字列の各
々に対応する読み方データを記憶した第2の変換辞書
(1020)には各々地域性の異なる複数の領域(2
0a−1 20a−2 20a−3 ,…)が設けられ、
これら前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域およ
び広範囲の情報分野にわたった複数の文字列の各々に対
応する読み方データを記憶した第1の変換辞書(9)の
内の何れかを選択することを特徴とする変換辞書の選択
方法に存するまた、この発明の請求項2に記載の発明
の要旨は、前記第1の変換辞書と前記第2の変換辞書と
の内から、受信した信号波に含まれる複数の文字データ
チャネルの何れかから抽出された文字列が属する情報分
野に基づいた変換辞書を選択することを特徴とする請求
項1に記載の変換辞書の選択方法に存するまた、この
発明の請求項3に記載の発明の要旨は、選択手段(4)
によって選択し得る前記文字データチャネルに関する情
報を表示手段(5)に表示し、前記選択手段によって選
択された文字データチャネルに対応する情報分野の変換
辞書を選択することを特徴とする請求項2に記載の変換
辞書の選択方法に存するまた、この発明の請求項4に
記載の発明の要旨は、前記第2の変換辞書内に前記抽出
された文字列に対応した読み方データが存在しない場合
は前記第1の変換辞書を選択することを特徴とする請求
項2または請求項3に記載の変換辞書の選択方法に存す
また、この発明の請求項5に記載の発明の要旨は、
前記第2の変換辞書には各々情報分野の異なる複数の領
域(10−1 10−2 10−3 ,…,10−n
0a)が設けられ、これら前記第2の変換辞書に設けら
れた複数の領域および前記第1の変換辞書の内の何れか
を選択することを特徴とする請求項1ないし請求項4ま
での何れかに記載の変換辞書の選択方法に存する
た、この発明の請求項6に記載の発明の要旨は、前記文
字列は、漢字を用いた単語または漢字を含む単語である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5までの何れか
に記載の変換辞書の選択方法に存するまた、この発明
の請求項7に記載の発明の要旨は、前記文字列は、略語
または略語を含む単語であることを特徴とする請求項1
ないし請求項5までの何れかに記載の変換辞書の選択方
法に存するまた、この発明の請求項8に記載の発明の
要旨は、広範囲の情報分野にわたった複数の文字列の各
々に対応する読み方データを記憶した第1の変換辞書
と、所定の情報分野の複数の文字列の各々に対応する読
み方データを記憶した第2の変換辞書と、入力された文
字列が属する情報分野を解析して前記第1の変換辞書と
前記第2の変換辞書との何れかを選択するとともに当該
入力された文字列を選択された変換辞書に記憶された読
み方データで読み上げた音声データに変換するデータ解
析手段(7)とを具備し、前記第2の変換辞書には各々
地域性の異なる複数の領域が設けられ、前記データ解析
手段は、前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域お
よび前記第1の変換辞書の内の何れかを選択することを
特徴とする文字放送の読み上げ装置に存するまた、こ
の発明の請求項9に記載の発明の要旨は、前記音声デー
タをアナログ音声信号に変換するディジタル−アナログ
変換手段(12)具備することを特徴とする請求項8
に記載の文字放送の読み上げ装置に存するまた、この
発明の請求項10に記載の発明の要旨は、互いに情報分
野の異なる複数の文字データチャネルを含む信号波を受
信する受信手段(1)と、前記複数の文字データチャネ
ルから文字列を抽出する抽出手段(2)とを具備するこ
とを特徴とする請求項9に記載の文字放送の読み上げ装
置に存するまた、この発明の請求項11に記載の発明
の要旨は、前記複数の文字データチャネルの内の何れか
を選択する選択手段を具備し、前記データ解析手段は、
前記選択手段によって選択された文字データチャネルか
ら抽出される文字列が属する情報分野に基づいて変換辞
書を選択することを特徴とする請求項10に記載の文字
放送の読み上げ装置に存するまた、この発明の請求項
12に記載の発明の要旨は、前記選択手段によって選択
し得る文字列が属する情報分野の各々に関する情報なら
びに前記選択された文字列を表示する表示手段を具備す
ることを特徴とする請求項11に記載の文字放送の読み
上げ装置に存するまた、この発明の請求項13に記載
の発明の要旨は、前記第2の変換辞書には各々情報分野
の異なる複数の領域が設けられ、前記データ解析手段
は、前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域および
前記第1の変換辞書の内の何れかを選択することを特徴
とする請求項8ないし請求項12までの何れかに記載の
文字放送の読み上げ装置に存するまた、この発明の請
求項14に記載の発明の要旨は、前記文字列は、漢字を
用いた単語または漢字を含む単語であることを特徴とす
請求項8ないし請求項13までの何れかに記載の文字
放送の読み上げ装置に存するまた、この発明の請求項
15に記載の発明の要旨は、前記文字列は、略語または
略語を含む単語であることを特徴とする請求項8ないし
請求項13までの何れかに記載の文字放送の読み上げ装
置に存する
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について説明す
る。図1は、本発明の一実施の形態の構成を示すもので
あり、本発明にかかる変換辞書の選択方法および文字放
送の読み上げ装置が適用されるFM文字多重受信機の電
気的構成例を示すブロック図である。
【0020】本実施の形態のFM文字多重受信機は大き
く分けて、FM放送波を受信するとともに文字データを
保存あるいは表示するFM多重波受信部15と、表示し
ている文字列をテキスト解析するとともに所定の言語の
音声信号によって読み上げる音声信号合成部16とから
構成される。
【0021】FM多重波受信部15内に示す1はFM波
(FMラジオ放送波)を受信して、音声信号とFM文字
多重信号とを出力するチューナであり、2はFM文字多
重信号を復調するLMSK(Level controlled Minimu
m Shift Keying)復調装置である。
【0022】3はプログラム制御により動作するCPU
(Central Processing Unit:中央処理装置)であ
る。このCPU3は、後述する本実施の形態のFM文字
多重受信機全体を制御し、またLMSK復調装置2が出
力する文字多重信号を復号化して各番組別にデータを収
集する。
【0023】4はCPU3に対して操作を行うキー、5
は文字情報を表示する表示装置、そして6は文字情報を
記憶する記憶装置である。また13は、チューナ1が出
力する音声信号を増幅するアンプ、14は増幅された音
声信号を出力するスピーカである。
【0024】音声信号合成部16内に示す7は日本語仮
名漢字テキストを発音記号データに変換するテキスト解
析部、9はテキスト解析する際に使用する汎用日本語辞
、そして10は、テキスト解析を行う際に使用する細
分化された分野別日本語辞書10−1 10−2 10
−3 ,…,10 −n からなる分野別日本語辞書群であ
る。
【0025】また8はテキスト解析部7より出力された
発音記号データに従って音声を合成する音声データ合成
部、11は音声を合成する際に使用する音素データが予
め書き込まれる音素データメモリ、12は音声データ合
成部8で合成されたディジタルデータをアナログの音声
信号に変換するD/A(Digital/Analog:ディジタル
−アナログ)コンバータである。
【0026】上述のような構成においてチューナ1は、
放送局から送信されるFM文字多重信号を含む放送波を
受信する。LMSK復調装置2は、チューナ1によって
受信されたFM放送電波から文字多重データを取り出
し、CPU3に供給する。CPU3は、供給された文字
多重データをFM文字多重番組ごとに整理して記憶装置
6に書き込む。
【0027】またCPU3は、ユーザからのキー入力を
監視しており、ユーザからのキー4の操作等による要求
があると、先般書き込んだ文字多重情報を記憶装置6か
ら読み出して表示装置5に表示する。
【0028】このときCPU3は、表示番組が目次番組
であった場合には、選ばれた番組の目次文字列を解析す
る。こうして、表示しようとしている番組の内容情報
を、例えば交通情報の場合は“1”、天気予報の場合は
“2”,…のように数値化して記憶装置6に保持してお
く。
【0029】一方CPU3は、その要求が表示装置5に
表示中の文字列の読み上げである場合には、表示してい
るテキスト文字列と上述の番組内容情報とを音声信号合
成部16内のテキスト解析部7に供給する。
【0030】これに対しテキスト解析部7は、CPU3
から供給された番組内容情報に基づいて、上述の汎用日
本語辞書9と分野別日本語辞書10−1 10−2
−3 ,…との中から、テキスト解析を行う際に用いる
最適な辞書を選択する。こうして選択された日本語辞書
を用いてテキスト解析を行い、テキスト文字列を発音記
号データに変換して音声データ合成部8へ供給する。
【0031】音声データ合成部8は、供給された発音記
号データに基づいて音素データメモリ11に記憶されて
いる音素データを組み合わせることによって、音声信号
データを合成する。この音声信号データはD/Aコンバ
ータ12によってアナログ音声信号に変換され、アンプ
13によって増幅された後、スピーカ14から出力され
る。
【0032】図2は、本実施の形態における処理の流れ
の一例を示すフローチャートである。ここでは、目次番
組を用いて番組内容を判断し、読み上げに当たって日本
語解析に使用する辞書を切り換える際の動作過程を示し
ており、交通情報番組を表示し、読み上げる場合を例に
挙げて説明する。
【0033】まず始めにCPU3は、表示する番組が目
次番組であるか否かを判断し(ステップSa1)、判断
結果が目次番組表示以外の場合は、処理を終了する。こ
の目次番組が表示中である否かの判断は、表示番組番号
によって判断する。例えば、表示番組番号が“0”であ
る場合は目次番組表示中であり、“0”以外の場合は目
次番組以外を表示していると判断する。
【0034】次に、ユーザによって移動されたカーソル
の移動先の番組を選択し(ステップSa2)、選択され
たカーソルの番号とこの番号に続く文字列とを解析し
(ステップSa3)、選択された番組が交通情報である
か否かを判断する(ステップSa4)。
【0035】本実施の形態で適用されるFM文字多重放
送では、文字情報はJIS(Japanese Industrial S
tandard:日本工業規格)コードによって送出されてい
る。そこで本実施の形態では、プログラム中に目的とす
る番組の内容を表すJISコードを保持しておき、その
JISコードと受信した文字多重情報の目次文字列とを
比較することにより、目次文字列の解析を行う。上述の
ステップSa4においては、この比較結果が一致しない
場合には、選択された番組が『交通情報』でないと判断
し、処理を終了する。
【0036】一方ステップSa4において、選択された
番組が『交通情報』であると判断した場合には、交通情
報番組を表示するモードに設定してこれを表示装置5に
表示し、また選択された番組内容を数値化して記憶装置
6に格納し(ステップSa5)、処理を終了する。
【0037】図3は、文字列を読み上げるに当たり、日
本語解析をする際に使用する辞書の切り換え動作を示す
フローチャートである。まずテキスト解析部7は、CP
U3から供給された番組内容情報に基づいて、交通情報
番組表示モードが選択されているか否かを判断し(ステ
ップSb1)、交通情報番組表示モードが選択されてい
ない場合は、後述するステップSb4の処理に移る。
【0038】次に、分野別日本語辞書群10の中から表
示内容に基づいた最適な分野別日本語辞書10−nを選
択し、CPU3から供給された文字列を検索して発音記
号データに変換する(ステップSb2)。この後、目的
別辞書に表示文字列が含まれているか否かを確認し(ス
テップSb3)、含まれている場合には後述するステッ
プSb5の処理に移る。
【0039】ステップSb3において目的別辞書に表示
文字列が含まれていない場合には、汎用日本語辞書9を
用いて文字列の日本語読みデータ変換処理を行う(ステ
ップSb4)。
【0040】なおこのステップSb4は、表示中の番組
の内容が分野別辞書に適応しなかったか、あるいは分野
別辞書は存在するが辞書内にテキストに合致したテキス
ト文字列が含まれていない場合のための処理である。
【0041】こうして文字列が発音記号データに変換さ
れると、テキスト解析部7はこの発音記号データに基づ
いて音素データを組み合わせることで、音声信号データ
を合成する。このディジタルの音声信号データは、D/
Aコンバータ12によってアナログの音声信号に変換さ
れ、アンプ13によって増幅された後、スピーカ14か
ら出力される(ステップSb5)。
【0042】このように本実施の形態では、目的別の辞
書を用いて日本語解析を行うように構成されているた
め、FM文字多重表示番組の内容によって読み方の異な
る単語を正しく発音することができる。
【0043】また本実施の形態では、辞書を細分化して
設けてある。このため、各々の辞書を小さな容量で構成
することが可能で、目的の単語の読みの検索時間が短縮
される。
【0044】図4は、上述の実施の形態の応用例を説明
するものであり、分野別日本語辞書群20の詳細な内容
を示すブロック図である。図4に示す分野別日本語辞書
群20は、複数の分野別日本語辞書20a20a
0a,…から構成され、これら分野別日本語辞書20
a,20a,20a,…の各々は、さらに分野地域別日
本語辞書20a−1 20a−2 20a−3 ,…に細
分化されている。
【0045】図5は、このように地域別に細分化された
辞書を用いる場合の辞書の選択処理の流れの一例を示す
フローチャートである。なおこれらの処理全体は、上述
したステップSb2の処理に相当する。この場合まず、
例えばFM文字多重信号に含まれる都道府県識別コード
を取得する(ステップSc1)。
【0046】そして、この取得した都道府県識別コード
に基づいて、受信している地域を判定し、これに応じた
分野地域別日本語辞書20a−1 20a−2 20a
−3 ,…の何れかを選択する(ステップSc2)。この
後に、選択された辞書から文字列に対応した発音記号デ
ータを検索し、音声合成を行う(Sc3)。
【0047】このように、受信地域別に分けられた分野
地域別日本語辞書20a −1 ,20a −2 ,20
−3 ,…を用いてテキスト解析を行うことで、地域に
よって違う読み方をする文字列をも判別することができ
る。従って、ユーザが馴染みのない土地を訪れた際に判
断に戸惑う難解な地名等も、FM電波を受信している地
域に対応して正確に読み上げられる。
【0048】なお上述の実施の形態では、汎用辞書と分
野別辞書群とを予め1つの記憶装置内に格納してFM多
重放送受信機に設けているが、汎用辞書と分野別辞書群
とを別の記憶装置内に格納し、ユーザの判断によって分
野別辞書群あるいは分野別語辞書、分野地域別辞書を入
れ換える構成であってもよい。
【0049】さらに、ユーザによる分野別辞書の入れ換
えは、半導体記憶装置や磁気や光ディスク等を用いた記
憶装置を用いてもよく、多重放送の所定の番組(チャネ
ル)等を介して送られるデータに入れ換えるものであっ
てもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、広範囲の情報分野にわたった複数の文字列の各々に
対応する読み方データを記憶した第1の変換辞書と所定
の情報分野の複数の文字列の各々に対応する読み方デー
タを記憶した第2の変換辞書との内から、受信した信号
波に含まれる複数の文字データチャネルの何れかから抽
出された文字列が属する情報分野に基づいた変換辞書を
選択する。また、選択手段によって選択し得る文字デー
タチャネルに関する情報を表示手段に表示し、選択手段
によって選択された文字データチャネルに対応する情報
分野の変換辞書を選択する。また、第2の変換辞書内に
抽出された文字列に対応した読み方データが存在しない
場合は第1の変換辞書を選択する。また、第2の変換辞
書には各々情報分野の異なる複数の領域が設けられ、こ
れら第2の変換辞書に設けられた複数の領域および第1
の変換辞書の内の何れかを選択する。また、第2の変換
辞書には各々地域性の異なる複数の領域が設けられ、こ
れら第2の変換辞書に設けられた複数の領域および第1
の変換辞書の内の何れかを選択する。また、文字列は、
漢字を用いた単語または漢字を含む単語である。あるい
は文字列は、略語または略語を含む単語であるので、利
用環境等に即した文字情報の読み方を素早く判断し、音
声信号として出力することができる変換辞書の選択方法
および文字放送の読み上げ装置が実現可能であるという
効果が得られる。
【0051】即ち本発明では、辞書を目的別に分類し、
表示内容にそって選択し、分野別辞書を用いたテキスト
解析が可能であるため、FM文字多重番組の表示内容に
即した文字列の読み上げができる。
【0052】また、分野別に辞書を細分化しているた
め、検索する1つの辞書のサイズが小さくできる。この
ため、テキスト解析にかかる時間が短縮できる。そし
て、番組内容に応じて細分化した辞書を、さらに地域別
に分類することで、その地域でFM多重の番組文字列を
読み上げる際に、最も適した辞書を選択できる。このた
め、地域毎に読み方が異なる同一の文字列であっても、
これを的確に区別し、地域に対応した読み方ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる変換辞書の選択方法および文字
放送の読み上げ装置が適用されるFM文字多重受信機の
電気的構成例を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における処理の流れの一例を示す
フローチャートである。
【図3】同実施の形態において文字列を読み上げるに当
たり、日本語解析をする際に使用する辞書の切り換え動
作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の応用例を説明するものであり、分野別
日本語辞書群の詳細な内容を示すブロック図である。
【図5】地域別に細分化された辞書を用いる場合の辞書
の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】FM文字多重放送における多重レベル1の階層
構造を説明する説明図である。
【図7】FM多重レベル1の文字情報の表示例を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 チューナ(受信手段) 2 LMSK復調装置(抽出手段) 3 CPU 4 キー(選択手段) 5 表示装置(表示手段) 6 記憶装置 7 テキスト解析部(データ解析手段) 8 音声データ合成部 9 汎用日本語辞書(第1の変換辞書) 1020 分野別日本語辞書群(第2の変換辞書) 10−1 10−2 10−3 ,…,10−n 分野別
日本語辞書(領域) 11 音素データメモリ 12 D/Aコンバータ(ディジタル−アナログ変換手
段) 13 アンプ 14 スピーカ 15 FM多重波受信部 16 音声信号合成部 20a20a20a,… 分野別日本語辞書(領
域) 20a−1 20a−2 20a−3 ,… 分野地域別
日本語辞書(領域)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の情報分野の複数の文字列の各々に
    対応する読み方データを記憶した第2の変換辞書(1
    20)には各々地域性の異なる複数の領域(20a
    −1 20a−2 20a−3 ,…)が設けられ、 これら前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域およ
    び広範囲の情報分野にわたった複数の文字列の各々に対
    応する読み方データを記憶した第1の変換辞書(9)の
    内の何れかを選択することを特徴とする変換辞書の選択
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の変換辞書と前記第2の変換辞
    書との内から、 受信した信号波に含まれる複数の文字データチャネルの
    何れかから抽出された文字列が属する情報分野に基づい
    た変換辞書を選択することを特徴とする請求項1に記載
    変換辞書の選択方法。
  3. 【請求項3】 選択手段(4)によって選択し得る前記
    文字データチャネルに関する情報を表示手段(5)に表
    示し、 前記選択手段によって選択された文字データチャネルに
    対応する情報分野の変換辞書を選択することを特徴とす
    る請求項に記載の変換辞書の選択方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の変換辞書内に前記抽出された
    文字列に対応した読み方データが存在しない場合は前記
    第1の変換辞書を選択することを特徴とする請求項
    たは請求項に記載の変換辞書の選択方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の変換辞書には各々情報分野の
    異なる複数の領域(10−1 10−2 10−3
    …,10−n 20a)が設けられ、 これら前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域およ
    び前記第1の変換辞書の内の何れかを選択することを特
    徴とする請求項1ないし請求項までの何れかに記載の
    変換辞書の選択方法。
  6. 【請求項6】 前記文字列は、 漢字を用いた単語または漢字を含む単語であることを特
    徴とする請求項1ないし請求項5までの何れかに記載の
    変換辞書の選択方法。
  7. 【請求項7】 前記文字列は、 略語または略語を含む単語であることを特徴とする請求
    項1ないし請求項5までの何れかに記載の変換辞書の選
    択方法。
  8. 【請求項8】 広範囲の情報分野にわたった複数の文字
    列の各々に対応する読み方データを記憶した第1の変換
    辞書と、 所定の情報分野の複数の文字列の各々に対応する読み方
    データを記憶した第2の変換辞書と、 入力された文字列が属する情報分野を解析して前記第1
    の変換辞書と前記第2の変換辞書との何れかを選択する
    とともに当該入力された文字列を選択された変換辞書に
    記憶された読み方データで読み上げた音声データに変換
    するデータ解析手段(7)とを具備し、 前記第2の変換辞書には各々地域性の異なる複数の領域
    が設けられ、 前記データ解析手段は、 前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域および前記
    第1の変換辞書の内の何れかを選択することを特徴とす
    る文字放送の読み上げ装置。
  9. 【請求項9】 前記音声データをアナログ音声信号に変
    換するディジタル−アナログ変換手段(12)具備す
    ことを特徴とする請求項8に記載の文字放送の読み上
    げ装置。
  10. 【請求項10】 互いに情報分野の異なる複数の文字デ
    ータチャネルを含む信号波を受信する受信手段(1)
    と、 前記複数の文字データチャネルから文字列を抽出する抽
    出手段(2)とを具備することを特徴とする請求項
    記載の文字放送の読み上げ装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の文字データチャネルの内の
    何れかを選択する選択手段を具備し、 前記データ解析手段は、 前記選択手段によって選択された文字データチャネルか
    ら抽出される文字列が属する情報分野に基づいて変換辞
    書を選択することを特徴とする請求項10に記載の文字
    放送の読み上げ装置。
  12. 【請求項12】 前記選択手段によって選択し得る文字
    列が属する情報分野の各々に関する情報ならびに前記選
    択された文字列を表示する表示手段を具備することを特
    徴とする請求項11に記載の文字放送の読み上げ装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の変換辞書には各々情報分野
    の異なる複数の領域が設けられ、 前記データ解析手段は、 前記第2の変換辞書に設けられた複数の領域および前記
    第1の変換辞書の内の何れかを選択することを特徴とす
    る請求項8ないし請求項12までの何れかに記載の文字
    放送の読み上げ装置。
  14. 【請求項14】 前記文字列は、 漢字を用いた単語または漢字を含む単語であることを特
    徴とする請求項8ないし請求項13までの何れかに記載
    の文字放送の読み上げ装置。
  15. 【請求項15】 前記文字列は、 略語または略語を含む単語であることを特徴とする請求
    項8ないし請求項13までの何れかに記載の文字放送の
    読み上げ装置。
JP32879698A 1998-11-05 1998-11-05 変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置 Expired - Fee Related JP3220096B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32879698A JP3220096B2 (ja) 1998-11-05 1998-11-05 変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32879698A JP3220096B2 (ja) 1998-11-05 1998-11-05 変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000148174A JP2000148174A (ja) 2000-05-26
JP3220096B2 true JP3220096B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=18214212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32879698A Expired - Fee Related JP3220096B2 (ja) 1998-11-05 1998-11-05 変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3220096B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806997B2 (ja) * 2005-08-05 2011-11-02 日産自動車株式会社 文章解析プログラム、および文章解析システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000148174A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090119108A1 (en) Audio-book playback method and apparatus
JP2013088477A (ja) 音声認識システム
JP2001022374A (ja) 電子番組ガイドの操作装置および電子番組ガイドの送信装置
JPH0944189A (ja) テキスト情報の合成音声読み上げ装置及び文字放送受信機
JP3220096B2 (ja) 変換辞書の選択方法および文字放送の読み上げ装置
US5970456A (en) Traffic information apparatus comprising a message memory and a speech synthesizer
US20030028379A1 (en) System for converting electronic content to a transmittable signal and transmitting the resulting signal
JP3071804B2 (ja) 音声合成装置
US5806035A (en) Traffic information apparatus synthesizing voice messages by interpreting spoken element code type identifiers and codes in message representation
US8588946B2 (en) Portable devices for providing acoustic source information, apparatuses for providing acoustic source information, and methods of providing acoustic source information
EP1324313B1 (en) Text to speech conversion
JPH11282772A (ja) 情報配信システム、情報送信装置、情報受信装置
KR20080050718A (ko) 이동통신 단말기의 문서 뷰어 발췌 방법
CN101944090B (zh) 电子设备及显示方法
JP2859674B2 (ja) 文字放送受信装置
JP3373111B2 (ja) Fm多重放送受信機
JP2005241393A (ja) 言語設定方法および言語設定装置
KR20030025964A (ko) 엠피쓰리 플레이어의 캡션파일 생성방법 및 그 캡션파일을표시하는 엠피쓰리 플레이어 장치
JPH10254470A (ja) テキスト音声合成装置
JPH10510081A (ja) 装置及び機器の音声制御用装置
JP2977855B2 (ja) 文字放送システム
JP3219678B2 (ja) 音声合成装置
KR200321733Y1 (ko) 그래픽 방식의 캡션파일을 표시하는 엠피쓰리 플레이어장치
JP2001330444A (ja) 情報フィルタリング機能を有するナビゲーション装置
KR20010039003A (ko) 전자 사전 겸용 단말기

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees