JP3219986B2 - 農園芸用支柱 - Google Patents

農園芸用支柱

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和彦 郡池
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支柱に着根して成
長する農園芸植物の育成に適した通水性、通気性および
保水性に優れた農園芸用支柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】支柱に着根して成長する農園芸植物の育
成に用いる農園芸用支柱としては、通水性および保水性
などに優れた天然ヘゴからなるものが広く用いられてき
たが、天然ヘゴは高価であること或いは森林資源の保護
の点などから最近ではそれに代わる代替品として、例え
ば、実開昭62−64253号公報に示されるように、
安価で成形容易な合成樹脂からなるものが種々提案され
ている。
【0003】ところが、合成樹脂製の支柱の場合は、安
価で成形性に優れているものの通水性、通気性および保
水性がないため、支柱に着根して成長する農園芸植物の
育成に適していないという問題点や使用後の廃棄処分に
困るという問題点があり、また、表面が硬いために根が
支柱内部に食い込むことができず表面に張り付いただけ
の状態となって、成長が進むと自重で滑落してしまうと
いう現象があり、この結果、滑落防止のためにタッカー
釘等の固定部材で植物を支柱に打ちつけておく必要があ
り育成作業に手間がかかるという問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記したような従来の問題点を解決して、
優れた通水性、通気性および保水性を発揮することがで
きるとともに、優れた着根効果を有して農園芸植物の育
成をバランスよくかつ簡単に行うことができ、しかも、
生産コストが廉価で優れたコストパフォーマンスを発揮
することができ、更には使用後の廃棄処分も容易な農園
芸用支柱を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の農園芸用支柱は、支柱本体が、主
材となる長さが5mm以上の長寸ファイバーと、長さが5
mm未満の微小ファイバーとを混合した木質ファイバーを
適量のバインダーとともに圧縮して成形された多孔質成
形体であって、その表面には着根促進用の凹条または凸
条が形成されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図中1は支柱本体であっ
て、この支柱本体1は、木質ファイバー2を適量のバイ
ンダーとともに圧縮して成形された多孔質成形体で、そ
の表面には深さ(若しくは高さ)が3〜15mm程度の着
根促進用の凹条または凸条3が成形時において形成され
ている。なお、前記バインダーとしては特に限定される
ことはないが、フェノール樹脂その他の熱硬化性樹脂系
バインダーを用い、支柱本体1を加熱下に多孔質成形体
に圧縮成形するのを普通とし、また、前記した着根促進
用の凹条または凸条3の数や方向も限定されることはな
いが、等間隔で長手方向に複数本形成するのを普通と
し、図示例においては前記凹条または凸条3として2本
の凹条と2本の凸条が交互に配置されたものとなってい
る。このように長手方向に複数本形成しておけば、成形
性がよいうえにリブ効果で支柱本体1が補強されること
となる。
【0007】このように構成されたものは、支柱本体1
が木質ファイバー2からなるもので優れた通水性、通気
性および保水性を発揮することとなり、また、図2に示
されるように、茎が凹条または凸条3に沿って成長する
とともに茎から出ている根が支柱本体1を構成する木質
ファイバー2の隙間内に食い込んで強固な絡合状態を保
持することとなる。この結果、図3に示されるように、
植物が大きく成長しても自重により滑落することがない
ので、従来のように滑落防止のためにタッカー釘等の固
定部材で植物を支柱に打ちつけておく必要がなく、育成
作業を手間なく簡単に行うことができる。
【0008】また、前記の木質ファイバー2は、長さが
5〜60mmの長寸ファイバーと、長さが5mm未満の微小
ファイバーを混合したものとするものとし、このような
木質ファイバーとすることでより一層通水性、通気性、
保水性に優れ且つ軽量で適度な硬さと軟らかさを有する
最適な多孔質成形体とすることができる。即ち、長さが
5mm以上の長寸ファイバーは支柱本体1の剛性強化と通
水性、通気性を付与すると同時に表面に凹凸を与え、一
方、長さが5mm未満の微小ファイバーは長寸ファイバー
同志の絡まりの隙間に入り込んで目地の作用をさせ、通
気性を抑制し水分の気化を防止するとともに、自身の保
水力により支柱の保水性を増加させるからである。ま
た、このような混合ファイバーとするときにおける長寸
ファイバーと微小ファイバーならびにバインダーの混合
割合としては長寸ファイバーを60%(重量%、以下同
じ)以上とすることが好ましく、例えば、長寸ファイバ
ー69%、微小ファイバー14%、フェノール樹脂17
%からなるものとすれば、密度が0.469g/cm3 程度
となり、このような支柱本体1を室温28℃における1
cm3 当たりの保水量の経時的変化を調べたところ、図4
のグラフAに示されるとおり従来製品や長寸ファイバー
のみからなるもの(グラフB、C、D)に比べて特に優
れた保水性を有することが確認できた。
【0009】また、支柱本体1の断面形状は円形でも角
形でもその他のものでもよいし、中実体でも中空体でも
よいが、図5に示されるように、支柱本体1を先端に向
け先細のテーパ筒状の中心孔部4が形成されるととも
に、木質ファイバー2の密度が先端に向けて徐々に小さ
くなっているものとすることもできる。この場合には、
支柱の先端に向け密度が小さく軟らかな表面層となるた
めに、一般に植物の成長過程として一定寸法に成長後、
急速な成長を開始して節間隔が長く葉が粗密な外観を呈
するものとなるのに対し、急成長過程で軟らかな表面層
に向けて根の成長が促進されるため節の成長が抑制され
節間隔の短い葉の密集した鑑賞効果の高い植物が得られ
ることとなる。さらに、支柱本体1の断面形状を円形と
した場合でもその下方部は、図7に示されるように、四
角柱その他断面角形の埋込部6とすることが好ましく、
このようにした場合は運搬作業等において支柱部分を把
持した場合における回転止めや、差込後における鉢内で
の回転止めにより根切れを的確に防止することができ
る。さらにまた、支柱本体1の中心に図6に示されるよ
うに木材などからなる補強用の芯材5を埋設して重量の
ある植物に対してでも十分な支持強度を発揮するように
しておくこともできる。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなよう
に、森林資源の保護上好ましいうえに合成樹脂製の支柱
に比べ遙かに優れた通水性、通気性および保水性を発揮
することができ、さらに、優れた着根効果を有して農園
芸植物の育成をバランスよく且つ簡単に行うことができ
るうえに生産コストが廉価で優れたコストパフォーマン
スを発揮することができるものである。更には、天然の
木質ファイバーからなるものであるため、使用後におい
てはゴミとして廃棄処分しても生分解し、また焼却処理
も可能で地球に優しい製品として提供できるという利点
もある。よって本発明は従来の問題点を一掃した農園芸
用支柱として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例の要部を示す断面斜視図であ
る。
【図3】本発明を使用した鑑賞用植物の全体斜視図であ
る。
【図4】保水量の経時的推移を示すグラフである。
【図5】その他の実施例を示す斜視図である。
【図6】その他の実施例を示す斜視図である。
【図7】その他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 支柱本体 2 木質ファイバー 3 凹凸条 4 孔部 5 芯材 6 埋込部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱本体(1) が、主材となる長さが5mm
    以上の長寸ファイバーと、長さが5mm未満の微小ファイ
    バーとを混合した木質ファイバー(2) を適量のバインダ
    ーとともに圧縮して成形された多孔質成形体であって、
    その表面には着根促進用の凹条または凸条(3) が形成さ
    れていることを特徴とする農園芸用支柱。
  2. 【請求項2】 バインダーが熱硬化性樹脂系バインダー
    であり、支柱本体(1)は加熱下に多孔質成形体に圧縮成
    形されたものである請求項1に記載の農園芸用支柱。
  3. 【請求項3】 着根促進用の凹条または凸条(3) が長手
    方向に延びるように形成されている請求項1または2に
    記載の農園芸用支柱。
  4. 【請求項4】 木質ファイバー(2) は、長さが5mm以上
    の長寸ファイバーの混合割合が60重量%以上のもので
    ある請求項1または2または3に記載の農園芸用支柱。
  5. 【請求項5】 支柱本体(1) に中心孔部(4) が形成され
    ている請求項1または2または3または4に記載の農園
    芸用支柱。
  6. 【請求項6】 中心孔部(4) が支柱本体(1) の先端に向
    け先細とされたテーパ孔であり、木質ファイバー(2) の
    密度が先端に向けて徐々に小さくなっている請求項5に
    記載の農園芸用支柱。
  7. 【請求項7】 支柱本体(1) の中心に補強用の芯材(5)
    が埋設してある請求項1または2または3または4に記
    載の農園芸用支柱。
  8. 【請求項8】 支柱本体(1) の少なくとも下方部は断面
    角形の埋込部(6) に形成されている請求項1または2ま
    たは3または4または5または6または7に記載の農園
    芸用支柱。
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