JP3219918B2 - 粉砕装置 - Google Patents

粉砕装置

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JP3219918B2
JP3219918B2 JP28281293A JP28281293A JP3219918B2 JP 3219918 B2 JP3219918 B2 JP 3219918B2 JP 28281293 A JP28281293 A JP 28281293A JP 28281293 A JP28281293 A JP 28281293A JP 3219918 B2 JP3219918 B2 JP 3219918B2
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富昭 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉砕装置、より詳細に
は、ジェット噴流を用いた衝突式粉砕装置における被粉
砕物供給部の構造に関し、例えば、トナーやその他小粒
径粉体の粉砕に利用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ジェット噴流を用いた衝突式粉砕機で
は、被粉砕物はジェット噴流中に供給され、ジェット噴
流と共に衝突部材に衝突し、その際の衝撃力によって粉
砕する。
【0003】図8は、従来の粉砕装置の一例を説明する
ための図で、図中、21は被粉砕物供給口、22は被粉
砕物供給管、25は圧縮空気供給ノズル(噴出ノズ
ル)、26は加速管、27は高速気流(ジェット噴
流)、28は粉砕室、29は衝突部材、30は被粉砕
物、31は分級機である。
【0004】図8に示した粉砕装置は、圧縮空気供給ノ
ズル25を接続した加速管26の加速管出口26bに対
向して衝突部材29を設け、加速管26内の高速気流2
7の流動により、加速管26の途中に開口した被粉砕物
供給管22から被粉砕物30を吸引し、これを高速気流
27とともに粉砕室28へ噴射して衝突部材29の衝突
面29aに衝突させ、その際の衝撃によって被粉砕物を
粉砕するものである。
【0005】通常、被粉砕物30を所望の粒径に粉砕す
るために、粉砕室出口28aの後に分級機31を設け
て、粉砕された被粉砕物30を分級機31に掛け、所望
の粒径より細い被粉砕物は回収し、所望の粒径より粗い
被粉砕物は再び被粉砕物供給口21へ送って再度粉砕を
行うという閉回路粉砕を形成し、所望の粒径になるまで
粉砕,分級を繰り返す。これにより、所望の粒径の微粉
砕物を得る。
【0006】図8に示したようなジェット噴流を用いた
衝突式粉砕機においては、被粉砕物30を高速気流27
に対して連続で安定した供給をすること、あるいは、被
粉砕物30が衝突部材29に衝突する際の衝突エネルギ
ーをより高めることが粉砕処理能力を高める上で必要と
なる。従って、被粉砕物供給管22において、被粉砕物
30の流れをスムーズにし、あるいは、高速気流27と
合流する際の被粉砕物30が有する高速気流27の流れ
方向の速度を大きくすることにより、粉砕処理能力の向
上を図ることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した粉砕装置
において、被粉砕物供給管22を高速気流27の流れ方
向に向けるに従い、被粉砕物30が高速気流27と合流
する際の被粉砕物30が有する高速気流27の流れ方向
の速度を大きくしていくことはできるが、被粉砕物供給
管22内において、被粉砕物30と壁面との抗力および
各粒子間の抗力によって生じる被粉砕物30の詰まり現
象も起きやすくなる。一方、被粉砕物供給管22を加速
管26に対して垂直に近づけるに従い、被粉砕物30は
壁面との抗力の影響を受けにくくなり、そのため、被粉
砕物30の詰まり現象が抑えられ、高速気流27に対し
て被粉砕物30をよりスムーズに供給できるようにはな
るが、被粉砕物30が高速気流27と合流する際に、被
粉砕物30が高速気流方向の速度をほとんど有していな
いため、被粉砕物30が有する運動エネルギーの前記衝
突エネルギーへの寄与は期待できない。
【0008】上述のごとく、図8に示した従来技術によ
る粉砕装置における被粉砕物供給管22の形状では、被
粉砕物30の詰まり現象を発生させ、更には、被粉砕物
供給管22の加速管26に対する垂直に近い配設によ
り、被粉砕物供給管22内での被粉砕物30の搬送速度
は加速管26内の高速気流27の流れ方向の速度にほと
んど寄与しない。このため、加速管26内において、被
粉砕物30は充分に加速されず、被粉砕物30が衝突部
材29に衝突した際、被粉砕物30が有する運動エネル
ギーの衝突エネルギーへの寄与率は低くなり、従って、
粉砕能力が低下する。
【0009】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、被粉砕物供給管における被粉砕物の流れを
スムーズにすることにより、被粉砕物の詰まりを防止
し、かつ、被粉砕物が有する運動エネルギーを被粉砕物
の粉砕の際のエネルギーとして有効に利用することによ
り、粉砕処理能力が高い粉砕装置を提供することを目的
になされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)粉砕室に向けてジェット噴流を噴
出する噴出ノズルと、一端を該噴出ノズルの先端と接続
し他端を前記粉砕室に開口する加速管と、該加速管に開
口し前記ジェット噴流中に被粉砕物を供給する供給管
と、前記噴出ノズルと対向して設置され、前記ジェット
噴流と共に前記被粉砕物を直接衝突させて微粉砕する粉
砕面を有する衝突部材とを少なくとも備える粉砕装置に
おいて、前記供給管は前記被粉砕物が供給される垂直な
導入部と、一端が前記導入部と接続され他端が前記加速
管に開口し、かつ、前記ジェット噴流方向に傾斜してい
る注入部とからなり、前記注入部が該注入部に開口する
第一の空気供給口と、該第一の空気供給口を通して前記
注入部に空気を供給する第一の空気供給手段と、前記注
入部が該注入部に開口する第二の空気供給口と、該第二
の空気供給口を通して前記注入部に空気を供給する第二
の空気供給手段を有し、前記第二の空気供給口は、その
中心軸が前記注入部の中心軸と平行に配設されているこ
と、(2)前記導入部の内面と前記注入部の内面との接
合部が丸みをつけた形状であること、(3)前記注入部
の内面と前記加速管の内面との接合部が丸みをつけた形
状であることを特徴としたものである。
【0011】
【作用】被粉砕物供給管での被粉砕物の詰まりを防止
し、更には、被粉砕物が有する運動エネルギーを被粉砕
物の粉砕の際のエネルギーとして有効に利用し、粉砕装
置の粉砕処理能力の向上を図る。
【0012】
【実施例】図1は、本発明による粉砕装置の一実施例を
説明するための構成図で、図中、1は被粉砕物供給口、
2は被粉砕物供給管、3は導入部、4は注入部、5は噴
出ノズル、6は加速管、7はジェット噴流(高速気
流)、8は粉砕室、9は衝突部材、10は被粉砕物、1
1は分級機である。図2は、図1に示した導入部3及び
注入部4の拡大図で、図1と同じ作用をする部分には、
図1と同じ符号を付してある。図3は、図1に示した被
粉砕物10の挙動を説明するための図で、図中、図1、
図2と同じ作用をする部分には、図1、図2と同じ符号
を付してある。
【0013】図1に示した粉砕装置は、被粉砕物供給管
2が垂直な導入部3と傾斜した注入部4から構成された
もので、導入部3は、その中心軸3aが加速管の中心軸
6aと直交するように配設され、注入部4は、その中心
軸4aと加速管の中心軸6aとのなす角θ(図2に示
す)が鋭角になるように配設されたものである。
【0014】粒径の粗い被粉砕物10は導入部3中を加
速管6と直交し、加速管6に向かうY方向へ搬送され
る。導入部3は内径が被粉砕物10の粒径200〜2000μm
の数百倍以上あり、かつ、垂直方向にストレートな形状
をしているため、重力による被粉砕物10の加速管6へ
の搬送の際の壁面による抗力とそれに伴う粒子間抗力と
によるアーチ、すなわち、詰まり現象を発生することが
なく、被粉砕物10は注入部4へスムーズに搬送され
る。
【0015】被粉砕物10は、注入部4において、重力
方向の速度成分Vgと高速気流7のエジェクタ効果によ
る注入部の中心軸4a方向の速度成分Veとの合成速度
Vを有し、更に、加速管6に進入した際、速度Vの加速
管の中心軸6a方向の速度成分Vxを初速度として、衝
突面9aに向かって高速気流7による加速を受ける。被
粉砕物10の速度Vxの速度上昇分は、被粉砕物10が
衝突面9aに衝突する際のエネルギーとして寄与し、被
粉砕物10と衝突面9aとの融着の防止に寄与する。
【0016】次に、図1に示した例を用いて、被粉砕物
の粉砕を行った結果について説明する。下記表1に示す
原料をミキサーにて混合し、この混合物をエクストルダ
ーにて約200℃で溶融混練した後、冷却して固化し、
それをハンマーミルで200〜2000μmの粒子に粗粉砕した
(…処理)。この粗粉砕物を被粉砕物10とし、図1
に示した粉砕装置およびフローチャートで粉砕を行っ
た。粉砕された粉砕物10aを微粉と粗粉とに分級する
手段(分級機11)としては、固定式風力分級機を使用
した。
【0017】
【表1】
【0018】衝突式気流粉砕機の圧縮気体供給ノズル
(噴出ノズル5)から流量7Nm3/minの圧縮空気を導
入し、被粉砕物10を導入部3および注入部4から構成
される被粉砕物供給管2から32kg/hrの割り合いで供
給した。粉砕された粉砕物10aを分級機11に掛け、
微粉砕物は回収し、粗粉砕物は再度被粉砕物供給口1よ
り被粉砕物10とともに加速管6に投入した。この結
果、微粉として、体積平均粒径7.5μm(コールターカ
ウンターにて測定)の粉砕物27.80kg/hrを回収し
た(収率86.9%)。また、10時間の連続運転を行
っても衝突面9aでの被粉砕物10の融着は見られなか
った。
【0019】図4は、本発明による粉砕装置の他の実施
例を説明するための図で、図中、15は空気供給口、1
6は空気供給装置で、その他、図1と同じ作用をする部
分には、図1と同じ符号を付してある。図4に示す例
は、図1に示した例に加えて、注入部4の内壁面の加速
管出口6b側に開口する空気供給口15と、空気供給口
15を通して注入部4内に空気を供給する空気供給装置
16を配設したものである。
【0020】図1に示した例と同様の過程により、被粉
砕物10は注入部4へ搬送される。このとき、空気供給
装置16から供給される空気が空気供給口15を通して
A方向(図4に示す)へ送られ、注入部4内の被粉砕物
10の相互間に空隙を生じさせ、これにより、被粉砕物
10の粒子濃度が上昇することによる詰まり現象を防止
することが可能になる。
【0021】次に、図4に示した例を用いて、被粉砕物
の粉砕を行った結果について説明する。前記表1に示し
た原料を使用し、前記処理にて得られたものを被粉砕
物10として、注入部4に関しては、図4に示したもの
を用い、その他の部分は図1に示したものを用いた粉砕
装置、および、フローチャートで粉砕を行った。粉砕さ
れた粉砕物10aを微粉と粗粉とに分級する手段として
は、固定式風力分級機を使用した。
【0022】衝突式気料粉砕機の圧縮気体供給ノズルか
ら流量7Nm3/minの圧縮空気を導入し、被粉砕物10
を被粉砕物供給管2から37kg/hrの割り合いで供給し
た。粉砕された粉砕物10aを分級機11に掛け、微粉
砕物は回収し、粗粉砕物は再度被粉砕物供給口1より被
粉砕物10とともに加速管6に投入した。この結果、微
粉として、体積平均粒径7.5μm(コールターカウンタ
ーにて測定)の粉砕物32.40kg/hrを回収した(収
率87.6%)。また、10時間の連続運転を行っても
衝突面9aでの被粉砕物10の融着は見られなかった。
【0023】図5は、本発明による粉砕装置の更に他の
実施例を説明するための図で、図中、17は空気供給
口、18は空気供給装置で、その他、図1〜図4と同じ
作用をする部分には、図1〜図4と同じ符号を付してあ
る。図5に示す例は、図4に示した例に加えて、注入部
の中心軸4aと平行で、注入部4の内壁面の噴出ノズル
5側に開口する空気供給口17と、空気供給口17を通
して注入部4内に空気を供給する空気供給装置18を配
設したものである。
【0024】図1に示した例と同様の過程により、被粉
砕物10は注入部4へ搬送され、図4に示した例と同様
の過程により被粉砕物10の詰まり現象は防止される。
このとき、空気供給装置18から供給される空気が空気
供給口17を通してB方向(図5に示す)へ送られ、こ
れにより、被粉砕物10の注入部の中心軸4a方向の速
度成分Veが上昇し、加速管6内における被粉砕物10
aの加速管の中心軸6a方向の速度成分Vxも上昇す
る。
【0025】次に、図5に示した例を用いて被粉砕物の
粉砕を行った結果について説明する。前記表1に示した
原料を使用し、前記処理にて得られたものを被粉砕物
10として、注入部4に関しては、図5に示したものを
用い、その他の部分は、図1に示したものを用いた粉砕
装置、および、フローチャートで粉砕を行った。粉砕さ
れ粉砕物10aを微粉と粗粉とに分級する手段として
は、固定式風力分級機を使用した。
【0026】衝突式気流粉砕機の圧縮気体供給ノズルか
ら流量7Nm3/minの圧縮空気を導入し、被粉砕物10
を被粉砕物供給管2から42kg/hrの割り合いで供給し
た。粉砕された粉砕物10aを分級機11に掛け、微粉
砕物は回収し、粗粉砕物は再度被粉砕物供給口1より被
粉砕物10とともに加速管6に投入した。この結果、微
粉として、体積平均粒径7.5μm(コールターカウンタ
ーにて測定)の粉砕物36.7kg/hrを回収した(収率
87.4%)。また、10時間の連続運転を行っても、
衝突面9aでの被粉砕物10の融着は見られなかった。
【0027】図6は、本発明による粉砕装置の更に他の
実施例を説明するための図で、図中、19は導入部3の
内面と注入部4の内面との接合部に付けた丸みで、その
他、図1〜図5と同じ作用をする部分には、図1〜図5
と同じ符号を付してある。図6に示す例は、図5に示し
た例に加えて、導入部3の内面と注入部4の内面との接
合部に丸みを付けたものである。
【0028】図5に示した例と同様の過程により、被粉
砕物10は注入部4へ搬送される。このとき、導入部3
の内面と注入部4の内面との接合部に付けた丸み19に
より、その接合部(丸み19)における被粉砕物10の
速度損失は少なくなり、被粉砕物10は導入部3の終端
で有する速度をそのまま注入部4に持ち込むことが可能
となる。
【0029】次に、図6に示した例を用いて、被粉砕物
の粉砕を行った結果について説明する。前記表1に示し
た原料を使用し、前記処理にて得られたものを被粉砕
物10として、注入部4に関しては、図6に示したもの
を用い、その他の部分は、図1に示したものを用いた粉
砕装置、および、フローチャートで粉砕を行った。粉砕
された粉砕物10aを微粉と粗粉とに分級する手段とし
ては、固定式風力分級機を使用した。
【0030】衝突式気料粉砕機の圧縮気体供給ノズルか
ら流量7Nm3/minの圧縮空気を導入し、被粉砕物10
を被粉砕物供給管2から45kg/hrの割り合いで供給し
た。粉砕された粉砕物10を分級機11に掛け、微粉砕
物は回収し、粗粉砕物は再度被粉砕物供給口1より被粉
砕物10とともに加速管6に投入した。この結果、微粉
として、体積平均粒径7.5μm(コールターカウンタ
ーにて測定)の粉砕物38.0kg/hrを回収した(収率8
4.4%)。また、10時間の連続運転を行なっても衝
突面9aでの被粉砕物10の融着は見られなかった。
【0031】図7は、本発明による粉砕装置の更に他の
実施例を説明するための図で、図中、20は注入部4の
内面と加速管6の内面との接合部の加速管出口6b側に
付けた丸みで、その他、図1〜図6と同じ作用をする部
分には図1〜図6と同じ符号を付してある。図7に示す
例は、図6に示した例に加えて、注入部4の内面と加速
管6の内面との接合部に丸みを付けたものである。
【0032】図6に示した例と同様の過程により被粉砕
物10が、注入部4から加速管3へ搬送されるとき、注
入部4の内面と加速管6の内面との接合部に付けた丸み
20により、その接合部(丸み20)における被粉砕物
10の速度損失は少なくなり、被粉砕物10は、注入部
4の終端で有する速度をそのまま加速部6に持ち込むこ
とが可能となる。
【0033】次に、図7に示した例を用いて、被粉砕物
の粉砕を行なった結果について説明する。前記表7に示
した原料を使用し、前記処理にて得られたものを被粉
砕物10として、注入部4に関しては、図7に示したも
のを用い、その他の部分は図1に示したものを用いた粉
砕装置、および、フローチャートで粉砕を行った。粉砕
された粉砕物10aを微粉と粗粉とに分級する手段とし
ては、固定式風力分級機を使用した。
【0034】衝突式気流粉砕機の圧縮気体供給ノズルか
ら流量7Nm3/minの圧縮空気を導入し、被粉砕物10を
被粉砕物供給管2から41kg/hrの割り合いで供給し
た。粉砕された粉砕物10aを分級機11に掛け、微粉
砕物は回収し、被粉砕物は再度被粉砕物供給口1より被
粉砕物10とともに加速管6に投入した。この結果、微
粉として、体積平均粒径7.5μm(コールターカウン
ターにて測定)の粉砕物35.0kg/hrを回収した(収率
85.4%)。また、10時間の連続運転を行なっても
衝突面9aでの被粉砕物10の融着は見られなかった。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果;被粉砕物供給管を導入
部と注入部とから構成し、注入部を導入部に対して加速
管出口側へ傾斜させることにより、被粉砕物の流れをス
ムーズにして、被粉砕物の被粉砕物供給口での詰まり現
象を軽減し、かつ、加速管内での被粉砕物の速度を上昇
させ、被粉砕物が衝突面に衝突する際の衝撃を大きくし
て被粉砕物の衝突面への融着を防止することが可能とな
る。これにより、微粉の収率を向上させることが可能と
なる。また、注入部において被粉砕物に空気を供給する
ことにより、被粉砕物の相互間に空隙を生じさせ、被粉
砕物の安定した搬送が可能となる。更に、注入部におい
て被粉砕物の流れ方向に空気を供給することにより、注
入部、および、加速管内の被粉砕物の速度が上昇して、
被粉砕物の衝突面との衝撃を更に大きくすることが可能
となる。これにより、更に微粉収率の向上が可能とな
る。 (2)請求項2に対応する効果;請求項1の構成に加え
て、導入部内面と注入部内面との接合部に丸みを付ける
ことにより、被粉砕物の速度損失を抑え、被粉砕物の衝
突面との衝撃を更に大きくすることが可能となる。これ
により、更に微粉収率の向上が可能となる。 (3)請求項3に対応する効果;請求項2の構成に加え
て、注入部内面と加速部内面との接合部に丸みを付ける
ことにより、被粉砕物の速度損失を更に抑えて被粉砕物
の衝突面との衝撃を大きくすることが可能となる。これ
により、更に微粉収率の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による粉砕装置の一実施例を説明する
ための構成図である。
【図2】 図1に示した導入部及び注入部の拡大図であ
る。
【図3】 本発明による粉砕装置における被粉砕物の挙
動を説明するための図である。
【図4】 本発明による粉砕装置の他の実施例を説明す
るための図である。
【図5】 本発明による粉砕装置の更に他の実施例を説
明するための図である。
【図6】 本発明による粉砕装置の更に他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図7】 本発明による粉砕装置の更に他の実施例を説
明するための要部構成図である。
【図8】 従来技術による粉砕装置の一例を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…被粉砕物供給口、2…被粉砕物供給管、3…導入
部、4…注入部、5…噴出ノズル、6…加速管、7…ジ
ェット噴流(高速気流)、8…粉砕室、9…衝突部材、
10…被粉砕物、11…分級機、15…空気供給口、1
6…空気供給装置、17…空気供給口、18…空気供給
装置、19…丸み、20…丸み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 富昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−51958(JP,A) 特開 平5−184966(JP,A) 実開 昭62−105929(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 19/06 G03G 9/087

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕室に向けてジェット噴流を噴出する
    噴出ノズルと、一端を該噴出ノズルの先端と接続し他端
    を前記粉砕室に開口する加速管と、該加速管に開口し前
    記ジェット噴流中に被粉砕物を供給する供給管と、前記
    噴出ノズルと対向して設置され、前記ジェット噴流と共
    に前記被粉砕物を直接衝突させて微粉砕する粉砕面を有
    する衝突部材とを少なくとも備える粉砕装置において、
    前記供給管は前記被粉砕物が供給される垂直な導入部
    と、一端が前記導入部と接続され他端が前記加速管に開
    口し、かつ、前記ジェット噴流方向に傾斜している注入
    部とからなり、前記注入部が該注入部に開口する第一の
    空気供給口と、該第一の空気供給口を通して前記注入部
    に空気を供給する第一の空気供給手段と、前記注入部が
    該注入部に開口する第二の空気供給口と、該第二の空気
    供給口を通して前記注入部に空気を供給する第二の空気
    供給手段を有し、前記第二の空気供給口は、その中心軸
    が前記注入部の中心軸と平行に配設されていることを特
    徴とする粉砕装置。
  2. 【請求項2】 前記導入部の内面と前記注入部の内面と
    の接合部が丸みをつけた形状であることを特徴とする請
    求項1に記載の粉砕装置。
  3. 【請求項3】 前記注入部の内面と前記加速管の内面と
    の接合部が丸みをつけた形状であることを特徴とする請
    求項2に記載の粉砕装置。
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