JP3219835B2 - 多環芳香族ポリアミンの製造方法 - Google Patents

多環芳香族ポリアミンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アニリンを水と酸性触
媒との存在下にホルムアルデヒドと縮合させ、次いで反
応混合物を疎水性溶剤での抽出により仕上げ、抽出工程
の水相に蓄積する酸触媒を再使用することによる多環芳
香族ポリアミンの改良製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アニリンを水および酸性触媒の存在下に
ホルムアルデヒドと縮合させることにより多環芳香族ポ
リアミンを製造する際に得られる水性反応混合物は疎水
性溶剤での抽出により仕上げることができ、さらに抽出
工程に際し水相に蓄積する酸触媒は再使用しうることが
既に知られている〔たとえばドイツ公開公報第2,34
3,658号、並びに米国特許第3,996,283
号、第3,952,042号、第4,061,678
号、第4,093,658号、第4,087,459号
および第4,259,526号参照〕。これら公報に記
載された方法の主たる利点は、触媒が抽出による酸性反
応混合物の仕上げに際し水相中に蓄積すると共にそのま
ま工程の最初まで戻して再使用されるので、触媒を中和
する必要がないことである。
【0003】さらに、たとえば米国特許第4,093,
658号および第4,087,459号公報に記載され
たように、この公知の原理に基づく或る種の方法は、増
加した或いは減少した2,4’−異性体の含有量を有す
るポリアミン混合物を所要に応じ特定的に製造すること
を可能にする。さらに、上記に引用した刊行物による方
法の生成物は、ジフェニルメタン系列のポリイソシアネ
ートを製造するための中間体として適している。しかし
ながら、この方法の最終生成物を単に抽出により仕上げ
るだけでも相当量の疎水性溶剤とアニリンとを使用せね
ばならず、これは勿論蒸留の点で相当な努力およびした
がって蒸留による有機相の仕上げに際し相当なエネルギ
ー消費を伴うことが、上記に引用した刊行物による方法
の欠点であると見なさねばならない。
【0004】その利点を失うことなく上記に引用した従
来技術に対する或る種の進歩が、その後に公開された方
法(たとえば米国特許第4,914,236号および第
4,924,028号公報に記載された方法)によって
なされた。これら方法の利点は、特に経済的改善に加え
生成物の品質および生成物の順応性にある。これらは主
として、反応が進行している際にも疎水性溶剤を使用す
ることに起因する。さらに利点は、反応混合物および抽
出剤の両者の成分としての、この疎水性溶剤の部分的な
二重作用によっても与えられる。
【0005】全体として、米国特許第4,914,23
6号および第4,924,028号により代表される従
来技術は次の利点を特徴とする: (1)使用する酸触媒が再使用され、中和により破壊さ
れない。 (2)最終生成物を含有する有機相の蒸留による仕上げ
に際し蒸留物として蓄積する混合物は必要に応じさらに
アニリンを添加した後に、さらに蒸留によりその成分ま
で分離することなく、生成物抽出工程で水相用の抽出剤
としてそのまま使用することができる。 (3)これら方法は、最終生成物における同族体分布
(ジアミンと高級ポリアミンとの比)に関し広範囲に変
化させることができる。 (4)これら方法は、特に比較的増加した含有量の2,
4’−ジアミノジフェニルメタンと少含有量の常に望ま
しくない2,2’−ジアミノジフェニルメタンとを含有
するジフェニルメタン系列のポリアミンの生成をもたら
す。
【0006】これら方法の欠点は、2相における反応の
有利な高選択性の原因となる所望の最終生成物まで完全
に転位するには、特に第2転位相にて長い反応時間を要
することにある。これは不完全な転位の危険をもたら
し、最終生成物(特にそれから誘導されるポリイソシア
ネート)の品質に関し後の問題を伴う。不完全な転位
は、実際の反応の終了時における反応混合物中にたとえ
ばN−アミノベンジル型の中間縮合生成物が存在するこ
とを意味する。公知方法のいずれかにより最終生成物を
単離すべく反応混合物を仕上げする際、中間生成物およ
び副生成物はこの方法の最終生成物に入り込んで、特に
ポリイソシアネートが得られる場合には品質の相当な低
下をもたらす。反応の終了時における完全転位を確保し
てこの問題を回避するには、特に最後の転位段階におけ
る反応時間もしくは反応容積および/または反応温度に
関し面倒な対策を、特にこれらを連続的に行なう場合に
は施こさねばならない。
【0007】米国特許第4,914,236号において
は、有機相を転位反応の終了時に除去して、これをこの
方法の最終生成物を存在する中間縮合生成物と一緒に回
収するために使用する。これら中間縮合生成物は水相に
おけるよりも高濃度で有機相中に存在し、仕上げ段階を
介して有機相と共に工程の最終生成物に入り込む。
【0008】米国特許第4,924,028号において
は、有機相中に存在する縮合生成物を抽出により転位反
応の終了時点で有機相を除去した後に水相まで変換さ
せ、そのまま反応に循環させる。次いで、残留する有機
相を最終生成物用の抽出剤として別途に使用する。水相
による抽出に際し、存在する中間縮合生成物は先ず最初
に方法の選択性によりこの有機相中に濃縮された後、最
後に縮合生成混合物の最終成分として水相中に移行す
る。したがって、相当な経費をかけて抽出工程を定量的
に行なうことにより、残留する抽出された有機相を安全
に主たる抽出段階における最終生成物の抽出剤として再
使用しうるよう確保せねばならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来技術の利点を兼備すると共に一層向上
した品質の生成物を従来技術の欠点なしにより少ない努
力で、しかも得られる生成物の品質に関し一層大きい安
全性をもって製造しうるような、アニリンとホルムアル
デヒドとからの多環芳香族ポリアミンの新規な改良製造
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、アニリンを水
および酸性触媒の存在下に1段階もしくは2段階反応に
て0〜180℃の温度でホルムアルデヒドと反応させ、
必要に応じ予備アミナール段階を先行させてN,N’−
二置換アミナールを生成させ、次いでこれを1つもしく
はそれ以上の段階にて酸触媒の存在下に0〜180℃の
温度で所望の最終生成物まで変換させ、得られた反応混
合物を生成物抽出段階にてアニリン含有の疎水性溶剤で
抽出して仕上げ、得られた有機相を蒸溜により(i)ア
ニリン含有の溶剤よりなり必要に応じ新鮮なアニリンの
添加後に抽出段階で再使用される蒸溜物と、(ii)主と
して最終生成物よりなる蒸溜残渣とに分離し、抽出の際
に蓄積しかつ酸触媒を含有する水相を循環させると共
に、水相に含有される触媒を再使用しかつ縮合反応の際
に生成した縮合水およびホルムアルデヒド水溶液と共に
工程中に導入された水を予備アミナール段階の下流かつ
第1反応段階の上流に位置せしめた水分離器および/ま
たは抽出段階の下流に位置せしめた蒸発器にて除去する
ことによる多環芳香族ポリアミンの製造方法において、
【0011】(a)ホルムアルデヒドを予備アミナール
段階にてアニリンおよび疎水性溶剤、並びに必要に応じ
アニリン/ホルムアルデヒド縮合物よりなる有機相と混
合し、および/または第1反応段階にてアニリンおよび
疎水性溶剤、並びに必要に応じアニリン/ホルムアルデ
ヒド縮合物よりなる有機相と混合し、さらにアミン塩と
しての触媒を含有する循環水相と混合して反応させ、
(b)得られた2−相反応混合物を反応の完結後に生成
物抽出段階の上流における相分離器にて水相と有機相と
に分離し、(c)前記相分離器で蓄積する有機相を生成
物抽出段階の後に後抽出段階にて、生成物抽出段階で蓄
積する反応生成物が実質的に除去された水相の少なくと
も1部で抽出し、(d)後抽出段階で蓄積して相分離器
に蓄積する有機相の反応生成物が豊富な水相を転位の完
結後かつ生成物抽出段階の前の反応まで完全または少な
くとも部分的に循環させると共に、残留する水相を転位
の完結前に循環させ、(e)後抽出段階で蓄積するアニ
リンおよび疎水性溶剤、並びに必要に応じアニリン/ホ
ルムアルデヒド縮合物よりなる有機相を工程の最初まで
戻すと共に工程(a)にしたがって反応させ、(f)相
分離器で蓄積する水相を生成物抽出段階にて必要に応じ
後抽出段階からの水相と合した後にアニリン含有の疎水
性溶剤で抽出し、(g)(1)生成物抽出段階で蓄積す
る水相を2つの部分流に分割して、その一方を工程の最
初に戻すと共に他方を後抽出段階に供給し、または
(2)生成物抽出段階で蓄積する水相を後抽出段階に供
給し、次いでこれを部分流に分割し、その一方を工程の
最初に戻すと共に他方を転位反応の完結後かつ生成物抽
出段階の前の箇所に供給し、(h)生成物抽出段階で蓄
積する有機相を蒸留段階にてアニリン含有の疎水性溶剤
よりなる蒸留物と主として最終生成物よりなる蒸留残渣
とに分離し、(i)蒸留段階で蓄積する蒸留物を新鮮な
アニリンの添加後に生成物抽出段階で抽出剤として使用
することを特徴とする多環芳香族ポリアミンの改良製造
方法に関するものである。
【0012】実際の最終生成物の回収および単離の前に
おける中間縮合生成物の選択的分離および反応への内部
循環により次の改良が得られる: 1.単離された最終生成物は、全ゆる場合に実際の反応
の終了時に反応生成物に存在するよりも明確に低い中間
縮合生成物の極めて低い含有量を有し、したがって 2.従来技術の方法におけるよりも最終反応生成物にて
高い含有量の中間縮合生成物を許容することができ、し
かも工程の最終生成物またはその誘導体に対し何ら悪影
響を与えず、 3.さらに、本発明による方法は、転位反応の終了時に
おける工程の変動および障害により増大したレベルのこ
れら中間生成物が生じた際に、単離最終生成物中への中
間縮合生成物の「漏出」に対し最終生成物の品質につき
さらに安全性を与え、
【0013】4.仕上げの後に、単離最終生成物は常に
最終反応生成物よりも低い含有量の2,2’−ジアミノ
ジフェニルメタンを含有し、 5.単離最終生成物はさらに最終反応生成物よりも低い
含有量の2,4’−ジアミノジフェニルメタンを含有す
ることができ、 6.最終生成物における2,4’−ジアミノジフェニル
メタンの含有量は、たとえばアニリンとホルムアルデヒ
ドとの比、アミンと触媒との比(すなわちプロトン化の
程度)および反応の際の有機相と水相との相比のような
実際の反応パラメータとは無関係に広範囲に制御するこ
とができ、 7.さらに単離最終生成物は最終反応生成物よりもジア
ミノジフェニルメタンのオルト置換高級同族体の低い含
有量を有することができる。
【0014】本発明による方法の出発物質はアニリンお
よびホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド供与体
である。好ましくは、ホルムアルデヒドは、20〜50
重量%のホルムアルデヒド含有量を有する水溶液として
使用される。使用する疎水性溶剤は30〜250℃、好
ましくは80〜200℃の範囲の温度で沸騰する、たと
えばクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ジクロルメタン、クロロホルムもし
くは四塩化炭素のような不活性溶剤である。キシレン
類、すなわち工業級キシレン混合物が疎水性溶剤として
好適に使用され、o−キシレンが特に好適である。
【0015】酸触媒は2.5未満、好ましくは1.5未
満のpKa値を有する水溶性の酸から選択される。その
例は塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタ
ンスルホン酸もしくは燐酸を包含する。塩酸が触媒とし
て好適に使用される。上記した酸はさらに、この種の酸
の酸性もしくは中性塩、たとえば対応のアンモニウム塩
または対応のアルカリ金属塩とも混合して使用すること
ができる。しかしながら、この種の塩の使用は大して好
適でない。上記の酸は、水系回路中に存在する塩基の対
応のアンモニウム塩として本発明による循環系に存在す
る。本発明による方法は単一段階および2段階のいずれ
でも予備アミナール段階を伴って或いは伴わずに行なう
ことができ、ただし反応を単一段階で行なう場合には予
備アミナール段階を常に設けるべきである。
【0016】「単一段階の反応」とは、アミナールを6
0〜180℃、好ましくは80〜150℃の高められた
温度まで酸触媒の添加後に10分間未満、好ましくは5
分間未満の短時間にわたり加熱して、この温度で最終生
成物まで転位させるか、或いはアミナールを60〜18
0℃、好ましくは80〜150℃の高められた温度まで
加熱された循環水性触媒相と直接に混合し、次いで得ら
れた混合物を必要に応じ所望の最終温度まで加熱すると
いう方法の具体例を意味する。
【0017】「2段階反応」とは、酸触媒の添加後にア
ニリンとホルムアルデヒドと酸触媒との反応混合物を先
ず最初に0〜60℃、好ましくは30〜60℃に10〜
90分間、好ましくは15〜60分間にわたり第1反応
段階で保ち、次いで60〜180℃、好ましくは60〜
150℃、より好ましくは95〜145℃に30〜18
0分間、好ましくは30〜120分間にわたり第2反応
段階で保つ具体例を意味する。この好適な多段階(好ま
しくは2段階)反応の具体例においては、第1段階はア
ミナールの転位または(予備アミナール段階の不存在下
では)出発物質からN−ベンジルアニリンへの縮合から
なり、N−ベンジルアニリンは反応の第2段階にて高め
られた温度で核置換最終生成物まで転位する。反応を予
備アミナール段階と共に或いは好ましくは予備アミナー
ル段階なしに2段階で行なう1つの好適具体例において
は、第1段階を一般に50%未満、好ましくは15%未
満の水性触媒相の部分流のみで開始させる。さらに第1
反応段階の進行中に最後(すなわち一般に第2)の反応
段階が完了する前に、反応を全触媒相の存在下に完結さ
せる。
【0018】この方法は連続的および非連続的の両者で
行なうことができる。連続法の具体例においては、示し
た時間は個々の段階における反応混合物の平均滞留時間
を意味する。予備アミナール段階を設ける場合、この段
階における出発物質の(平均)滞留時間は一般に10〜
60分間、好ましくは15〜60分間である。予備アミ
ナール段階における温度は一般に20〜100℃の範
囲、好ましくは20〜60℃の範囲である。全段階にお
いて、この方法は好ましくは系の自然圧力下で、好まし
くは不活性ガス雰囲気(たとえば窒素)中で行なわれ
る。反応を単一段階で行なう上記具体例においては、反
応段階(5)と(6)とを単一反応段階に合体させる。
第1および第2反応段階の両者は単一反応器および直列
配置された数個の反応器の両者で構成することができ
る。直列配置された攪拌タンクおよび/またはカラム反
応器のカスケードが、上記滞留時間を維持するのに特に
適すると判明した。
【0019】さらに、抽出段階は直列配置された1個も
しくはそれ以上の抽出器で構成することができる。典型
的な向流抽出器が抽出段階に好適に使用される。最も簡
単な場合、蒸留段階(11)は蒸留カラムで構成され、
これは疎水性溶剤とアニリンとを最終生成物から殆んど
分離しうるように設計される。特に本発明による方法の
1つの利点は、疎水性溶剤とアニリンとを分離する必要
がないという事実にある。何故なら、蒸留物におけるア
ニリン含有量が一般に再使用に要する数値を越えないか
らであり、これは再使用前に所要に応じ新鮮なアニリン
を添加して調節され、エネルギー節減の多段階蒸留技術
を用いて蒸留問題を解決しうるようにする。
【0020】したがって蒸留段階(11)は好ましく
は、比較的枯渇した状態のアニリンの他に比較的豊富な
比較的低沸点の疎水性溶剤を含有する蒸留物フラクショ
ンが第1蒸留段階で得られると共に、比較的枯渇した状
態で疎水性溶剤を含有しかつ比較的豊富にアニリンを含
有する蒸留物フラクションが最終蒸留段階で得られるよ
うな方法により数段階で操作され、この蒸留過程は全体
として加える蒸留エネルギーの最大利用により行なわれ
る。1つの好適具体例においては、実質的に疎水性溶剤
が除去されたアニリンが最終蒸留段階で蒸留物として得
られる。
【0021】縮合反応の際に生成した水とホルムアルデ
ヒド水溶液と共に系中に導入された水とは、一定の水容
積を維持するのに適する個所にて系から除去せねばなら
ない。予備アミナール段階(3)を設ける場合、この水
の除去は、好ましくはアミナールを酸触媒と合する前に
水分離器(4)にて行なわれる。予備アミナール段階が
存在しない場合、水は好ましくは生成物抽出段階(8)
の後に配置された水蒸発器(9)で除去される。水蒸発
器は、好ましくは減圧を加えてフラッシュ蒸発の原理に
したがい操作される。
【0022】しかしながら基本的には、他の任意の個所
での蒸留により水を系から除去することもできる。本発
明による方法を実施するには、後記に詳細に説明するよ
うに幾つかの具体例がある。第1具体例においては、ホ
ルムアルデヒド水溶液(A)をアミナール段階(3)に
供給し、ここでアニリンと必要に応じアニリン/ホルム
アルデヒド縮合物と疎水性溶剤との混合物(B)に対す
る反応が行なわれる。流れ(B)は主として、後抽出段
階(10)または必要に応じアニリンが貯蔵タンク
(2)から添加される洗浄段階(13)を流出する有機
相よりなっている。
【0023】アミナール段階におけるアニリンとホルム
アルデヒドとのモル比は一般に1.5:1〜25:1、
好ましくは1.8:1〜10:1である。アリールアミ
ン(すなわちアニリンおよび存在する任意のアニリン/
ホルムアルデヒド縮合物)と疎水性溶剤との流れ(B)
における重量比は一般に1:4〜3:1、好ましくは
1:2〜2:1である。アミナール段階(3)における
反応は上記範囲内の温度で行なわれる。縮合水およびホ
ルムアルデヒド水溶液の水によって形成されかつさらに
ホルムアルデヒドおよび流れ(B)の水溶性不純物をも
含有する水相の機械的分離は、アミナール段階(3)の
後に好ましくは60℃未満の温度にて分離器(4)で行
なわれる。残留する有機相を反応器(5)に移して、6
0℃未満の温度で水性流れ(C’)と合する。
【0024】この第1具体例において、流れ(C’)は
循環される触媒相(C)の全量よりなっている。この相
(C)におけるアニリン/ホルムアルデヒド縮合物の含
有量は一般にアリールアミン(アニリンを含む)の全含
有量につき5重量%未満、好ましくは2重量%未満であ
り、この時点で25〜75%、好ましくは45〜70%
のプロトン化の程度につき30〜70重量%、好ましく
は40〜60重量%である。ここの説明および以下の説
明において、「プロトン化の程度」という用語はアンモ
ニウム基として存在する(すなわち「プロトン化され
た」)アミン窒素原子の比率であると了解される。分離
器(4)からの有機相と触媒相(C)との重量比は一般
に100:1〜1:10、好ましくは4:1〜1:3で
ある。本発明による方法の第1の連続法において反応器
(5)は上記の「第1反応段階」を示し、これは温度お
よび反応時間に関し上記の条件下で操作される。反応器
は一般に攪拌タンクの多段階カスケードまたは単一段階
もしくは多段階のカラム反応器であって、温度は好まし
くは開始時点の約20℃から終了時点の60℃まで上昇
する温度経過を辿る。
【0025】2−相反応混合物を第1反応段階(5)か
ら第2反応段階(6)まで移送し、この第2反応段階も
攪拌タンクの多段階カスケードまたは単一段階もしくは
多段階のカラム反応器で構成される。この第2反応段階
も反応温度および平均滞留時間に関し上記の条件下で操
作される。反応段階(6)において、2−相反応混合物
は好ましくは60℃で開始すると共に90〜150℃の
温度で終了する(好ましくは95〜140℃の温度で終
了する)温度経過を辿る。この好適温度経過の場合、6
0分間までの滞留時間が一般に反応段階(6)にて充分
である。第2反応段階(6)から流出する2−相反応混
合物を次いで相分離器(7)にて好ましくは80〜11
0℃の温度で有機相(E)と水相(F)とに分割し、こ
の水相を必要に応じ流れ(J)と合して水相(G)を生
成させ、これを生成物抽出段階(8)に供給する。最終
生成物を、好ましくは80〜110℃の温度で操作され
る多段階抽出器(8)にて水相(G)からアニリンを交
換しながら抽出して、有機溶液(N)まで変換させる。
【0026】疎水性溶剤とアニリンとの混合物を抽出剤
(M)として使用する。アニリンと溶剤との重量比は一
般に0.5:1〜3:1、好ましくは1:1〜2:1で
ある。抽出剤(M)と水相(6)との重量比は一般に
0.5:1〜3:1、好ましくは0.7:1〜2:1で
ある。有機相(N)を、必要に応じ微量の触媒を除去す
る触媒洗浄段階(12)に通過させた後、蒸留段階(1
1)まで移送する。最終生成物を示すと共にタンク(1
5)で回収される蒸留残渣(P)を蒸留段階(11)に
て蒸留により分離する。蒸留段階(11)はたとえば単
一段階の蒸発器で構成することができ、この蒸発器は蒸
留残渣(P)の他に蒸留物(O)を与える。アニリンの
他に、蒸留物(O)は有機相(N)からの全疎水性溶剤
を含有すると共に、必要に応じ新鮮なアニリン(Q’)
を添加した後に抽出剤(M)として使用される。
【0027】生成物抽出段階(8)から流出する水相
(L)は5重量%未満、好ましくは2重量%未満の極く
少量の生成物(アニリン/ホルムアルデヒド縮合物)を
含有し、2つの部分流CおよびHに分割され、CとHと
の重量比は一般に1:100〜10:1、好ましくは
1:3〜3:1である。部分流Cを触媒水溶液として第
1反応段階(5)に戻す(C=C’)。部分流Hにより
有機相(E)を多段階の後抽出段階(10)にて分離器
(7)から抽出し、後抽出段階は一般に40〜110℃
の温度で操作され、有機相(E)中に存在する生成物は
大部分がアニリンにつき交換されて縮合生成物の少ない
有機相(B)が得られるよう水相(J)に移される。
【0028】有機相(B)における生成物の残留含有量
は一般に10重量%未満、好ましくは5重量%未満であ
る。この縮合生成物の残渣は特に比較的豊富にジアミノ
ジフェニルメタンの2,2’−異性体を含有する。工程
(6)における転位反応の終了時にまだ反応混合物中に
存在しうる中間縮合生成物は、この具体例において分離
器(7)での相分離に際し有機相(E)中にほぼ定量的
に残留する。後抽出段階(10)を通過した後、中間縮
合生成物は残留フラクション中に濃縮され、次いで流れ
(B)と共に循環される。後抽出段階(10)で蓄積す
る有機相(B)を、必要に応じ、たとえば貯蔵タンク
(2)からアニリン(Q”)を添加した後にアミナール
段階(3)まで戻す。後抽出段階(10)で蓄積する水
相(J)は最終反応段階(6)と主抽出段階(8)との
間、好ましくは(7)と(8)との間で反応に戻され、
ここで水分離器(7)からの水相(F)と合して水相
(G)を形成する。
【0029】本発明による方法の第1具体例において、
上記の水蒸発器は好ましくは生成物抽出段階(8)と後
抽出段階(10)との間に配置され、流れ(C)および
(H)への流れ(L)の分割は蒸発器の前または後で行
なわれる。水蒸発器(9)において、水は一般に80重
量%程度の多量であるが好ましくは50重量%未満の蒸
発器中に導入された水相における水の量を構成する量
(K)にて水溶液(LもしくはH)から除去される。こ
の水量(K)は好ましくは第2反応段階(6)と生成物
抽出段階(8)との間の反応混合物(K’)まで戻され
るが、必要に応じ少なくとも部分的に予め使用して生成
物抽出段階(8)から流出する有機相を洗浄することに
より、微量の酸(K”)を除去しかつ/または工程の最
初まで戻すべき有機相(B)(K”)’を特定の洗浄段
階(12)および(13)で生ずる水相(D’)および
(D”)により洗浄することもできる。この方法を採用
する場合〔(9)における水の除去および循環〕、反応
器(5)および(6)における転位反応は抽出段階
(8)における抽出よりも低い水相における水含有量で
行なわれる。
【0030】本発明による他の具体例においては、アミ
ナール段階(3)を部分的または完全に省略する。実際
上、これは反応に使用されたアリールアミンと疎水性溶
剤(B’)との混合物の部分的量および/または使用さ
れたホルムアルデヒド水溶液(A’)の部分的量をアミ
ナール段階(3)中に導入せずに、寧ろ第1反応段階
(5)の前またはそこに導入することを意味する。極端
な場合(予備アミナール段階の完全省略)、全量のアニ
リンと疎水性溶剤との混合物および全量のホルムアルデ
ヒド水溶液を直接に第1反応段階(5)に導入すること
もできる。しかしながら、予備アミナール段階が存在し
ない場合、反応は常に上記したように反応段階(5)お
よび(6)を用いて2段階で行なわねばならない。この
種の方法を採用する場合、導入された水および縮合によ
り生成した水は勿論、相分離器(4)を介し少なくとも
部分的にのみ除去される。次いで、この水はたとえば工
程(10)からの蒸留物より流れKIVとして除去され、
これを廃水タンク(14)中に直接導入する。
【0031】さらに他の具体例においては、反応段階
(5)と(6)とを単一反応段階に合体させて、反応温
度および反応時間に関する上記の条件下で操作する。し
かしながら、反応を単一段階で行なう場合、予備アミナ
ール段階(3)を常に設けねばならない。
【0032】さらに第1段階における反応は循環触媒溶
液の僅か1部(C’)の存在下に行なうこともでき、残
留量の触媒溶液(C”,C''' およびCIV)を第1反応
段階(5)の後かつ生成物抽出段階(8)の前に添加す
る。この具体例は、好ましくは触媒流(C)を2つの部
分流(C’)および(C”)に分離すると共に最初の部
分流(C’)を第1反応段階(5)に導入しかつ第2部
分流(C”)を第1反応段階(5)の経過における反応
混合物中に第2反応段階(6)の前もしくはその最中に
導入して行なわれる。(5)における有機相とたとえば
(5)の第1攪拌タンクに最初に導入された水相
(C’)との間の重量比は1:1〜100:1、好まし
くは3:1〜30:1である。
【0033】本発明による方法の上記変法に共通な1つ
の特徴は、後抽出段階(10)にて(E)中に存在する
反応生成物(すなわち実際の反応部分(6)の終了時点
で存在すると共に分離器(7)にて(E)で分離された
反応生成物のフラクション)を好ましくはほぼ選択的に
次のものまで分離する点である: 1.後抽出段階(10)から流出する有機相に残存する
残留フラクション。(F)に対比し(E)に富んだ成
分、たとえばN−アミノベンジルアミン型(必要に応じ
アミナール型)の中間縮合生成物、たとえば2,2’−
ジアミノジフェニルメタンと必要に応じ2,4’−ジア
ミノジフェニルメタンおよび必要に応じ他の不特定の中
間生成物のような最終縮合生成物、最終生成物および/
または二次生成物がこの残留フラクションに濃縮され、
有機相(B)と共に反応の最初まで循環される。 2.水相(J)中に存在しかつ上記1に示した生成物成
分が比較的枯渇した生成物フラクション。本発明によれ
ば、水相(J)中に存在する生成物フラクションは抽出
段階(8)まで移行して間接的に工程段階(7)を介し
或いは好ましくは直接的に水相(J)と水相(F)と組
合せて流れ(G)を形成することにより単離最終生成物
まで移行する。
【0034】このようにして、この方法の単離最終生成
物における2,2’−異性体と2,4’−異性体との比
は一般に、たとえばジアミノジフェニルメタンの全含有
量の10%より多い比較的高い2,4’−異性体の含有
量にも拘わらず、1:20未満に保つことができる。単
離された最終生成物における2,2’−ジアミノジフェ
ニルメタンの含有量%は一般に、本発明による方法で生
成されなかった匹敵する生成物の含有量の50%未満で
ある。基本的に、蒸留段階(11)に供給される有機相
(8)からは実質的に微量の酸を除去すべきである。こ
れは、洗浄段階(12)における強力な洗浄によりおよ
び/または中和段階(図示せず)における中和により達
成することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明の方法をさらに説
明する:実施例1 (図3参照) 直列配置された2個の攪拌タンクよりなる反応器(3)
において、30%ホルマリン水溶液(流れA)を、まだ
ポリアリールアミン成分を含有するアニリン/キシレン
混合物(流れB)と40℃にて反応させた: (A)0.62Kg/hのホルムアルデヒド 1.45Kg/hの水 (B)0.06Kg/hのポリアリールアミン 4.07Kg/hのアニリン 3.55Kg/hのオルトキシレン。 次の分離器(4)にて、下側の水相を廃水として除去す
ると共に廃水タンク(14)中に回収した。上側の有機
相を3個の攪拌タンクよりなる第2反応器(5)に移
し、ここで酸性触媒を含有する流れ(C)と混合した: (C)0.04Kg/hのポリアリールアミン 1.69Kg/hのアニリン 0.40Kg/hの塩化水素 2.38Kg/hの水。
【0036】反応器(5)の3個のタンクにおける測定
されかつ制御された温度は30℃,40℃および60℃
である。同様に3個の攪拌タンクよりなる他の反応器
(6)において温度は100℃,135℃および140
℃であって、系の自然圧力下に加熱することにより確立
された。反応混合物を95℃まで冷却すると共に正常圧
力まで膨張させた後、かつ抽出段階(12)および(1
3)からのHCl洗浄水を添加した後、有機相(流れ
E)と水相(流れF)とを互いに相分離器(7)で分離
した: (E)1.81Kg/hのポリアリールアミン 1.61Kg/hのアニリン 3.55Kg/hのオルトキシレン、 (F)1.89Kg/hのポリアリールアミン 0.81Kg/hのアニリン 0.40Kg/hの塩酸 3.88Kg/hの水。
【0037】次いで、水相(F)を後抽出段階(10)
からの水相(I)と一緒に連続的にアニリンとキシレン
との混液(流れM)で向流抽出カラム(8)にて抽出し
た: (M)8.45Kg/hのアニリン 7.05Kg/hのオルトキシレン。 これをポリアリールアミンの枯渇した水相(流れL)ま
で変換させた: (L)0.08Kg/hのポリアリールアミン 3.28Kg/hのアニリン 0.77Kg/hの塩酸 7.41Kg/hの水。 部分流(L)を蒸留段階(9)で濃縮すると共に、蒸留
物を流れ(K)として除去し、次いで2つの部分流
(C)と(H)とに分割した。 (C)4.50Kg/h (H)4.24Kg/h。
【0038】流れ(H)を、(7)で分離された有機相
(E)を向流抽出するため他の抽出カラム(10)で用
いた。使用した水性部分流(H)と対比してポリアリー
ルアミンが豊富な(10)で生ずる水相(流れ(J))
を分離器(7)からの水相(F)と合し、これと一緒に
流れ(6)として(8)内で濃縮した。 (J)1.78Kg/hのポリアリールアミン 1.31Kg/hのアニリン 0.31Kg/hの塩酸 2.24Kg/hの水。
【0039】洗浄段階(13)を通過してアニリン
(Q”)を添加した後、(E)と対比してポリアリール
アミンが枯渇した抽出段階(10)で得られた有機相を
反応器(3)まで流れ(B)として戻した。生成物抽出
段階(8)で蓄積する反応生成物を含有した有機相(流
れN)を、主として水よりなる抽出段階(9)の蒸留物
により他の3〜5段階、抽出カラム(12)にて抽出し
た(流れKII)。 (N)3.59Kg/hのポリアリールアミン 7.30Kg/hのアニリン 7.05Kg/hのオルトキシレン、 (KII) 約2.8Kg/hの水。
【0040】洗浄段階(12)にて、約0.2重量%で
ある流れ(N)のHCl含有量を<0.01重量%まで
減少させた。HCl含有の洗浄水(約2.8Kg/h)を
流れ(D)として反応混合物まで循環させた。残留する
微量の酸を過剰の水酸化ナトリウムで中和して除去しか
つ生成した塩化ナトリウムと未使用の水酸化ナトリウム
とを除去した後、洗浄カラム(12)から流出する有機
相を蒸留段階(11)にて蒸留物(流れO)と蒸留残渣
(流れP)とに分離した: (O)7.30Kg/hのアニリン 7.05Kg/hのオルトキシレン、 (P) 約3.5Kg/hのポリアリールアミン。
【0041】貯蔵タンク(2)から蒸留物(O)へ新鮮
アニリン(Q’)を添加することにより、(8)で必要
とされる抽出剤を量および組成の両者につき調整した
(流れM)。 蒸留段階(9)の蒸留残渣(流れP)は次の組成を有し
た: 0.4重量%の2,2’−ジアミノジフェニルメタン 9.7重量%の2,4’−ジアミノジフェニルメタン 59.7重量%の4,4’−ジアミノジフェニルメタン 0.2重量%のN−置換ジアミノジフェニルメタン 19.2重量%のトリアミン 6.0重量%のテトラミン 約4.8重量%の四官能性よりも高いポリアミン。
【0042】実施例2 直列配置された2個の攪拌タンクよりなる反応器(3)
において、30%ホルマリン水溶液(流れA)を、まだ
ポリアリールアミン成分を含有するアニリン/キシレン
混合物(流れB)と40℃にて反応させた: (A)0.62Kg/hのホルムアルデヒド 1.45Kg/hの水、 (B)0.22Kg/hのポリアリールアミン 3.82Kg/hのアニリン 3.26Kg/hのオルトキシレン。 次の分離器(4)にて、下側の水相を廃水として除去す
ると共に廃水タンク(14)中に回収した。上側の有機
相を3個の攪拌タンクよりなる第2反応器(5)に移し
て、ここで酸性触媒を含有する流れ(C)と混合した: (C)0.07Kg/hのポリアリールアミン 2.21Kg/hのアニリン 0.54Kg/hの塩化水素 3.18Kg/hの水。
【0043】反応器(5)の3個のタンクにおける測定
されかつ制御された温度は30℃,40℃および60℃
である。同様に3個の攪拌タンクよりなる他の反応器
(6)において温度は100℃,135℃および140
℃であって、系の自然圧力下に加熱することにより確立
された。反応混合物を95℃まで冷却すると共に正常圧
力まで膨張させた後かつ抽出段階(12)および(1
3)からのHCl洗浄水を添加した後、有機相(流れ
E)と水相(流れF)とを互いに相分離器(7)で分離
した: (E)1.48Kg/hのポリアリールアミン 1.37Kg/hのアニリン 3.26Kg/hのオルトキシレン、 (F)2.40Kg/hのポリアリールアミン 1.32Kg/hのアニリン 0.54Kg/hの塩酸 4.98Kg/hの水。
【0044】水相(F)を次いで後抽出段階(10)か
らの水相(J)と一緒に連続的にアニリンとキシレンと
の混液(流れM)で向流抽出カラム(8)にて抽出し
た: (M)8.9Kg/hのアニリン 8.1Kg/hのオルトキシレン。
【0045】さらにこれをポリアリールアミンの枯渇し
た水相(流れL)まで変換させた: (L)0.12Kg/hのポリアリールアミン 3.68Kg/hのアニリン 0.90Kg/hの塩酸 8.30Kg/hの水。 流れ(L)を2つの部分流(C)と(H)とに分割し
た。 (C)5.20Kg/h (H)7.80Kg/h。
【0046】部分流(C)を蒸留段階(9)で濃縮する
と共に蒸留物を流れ(K)として除去し、次いでこれを
流れ(C)として反応器(5)に戻した。部分流(H)
を他の抽出カラム(10)にて、(7)で分離された有
機相(6)を向流抽出するために使用した。使用した水
性部分流(H)と対比してポリアリールアミンが豊富な
(10)で生ずる水相(流れ(J))を分離器(7)か
らの水相(F)と合してこれにより(8)内で抽出し
た。 (J)1.30Kg/hのポリアリールアミン 1.12Kg/hのアニリン 0.36Kg/hの塩酸 3.32Kg/hの水。
【0047】洗浄段階(13)を通過した後、(E)と
対比してポリアリールアミンが枯渇した抽出段階(1
0)で得られた有機相を反応器(3)まで流れ(B)と
して戻した。生成物抽出段階(8)で蓄積する反応生成
物を含有した有機相(流れN)を、主として水よりなる
抽出段階(9)の蒸留物により他の抽出カラム(12)
にて抽出した(流れK)。 (N)3.59Kg/hのポリアリールアミン 7.66Kg/hのアニリン 8.10Kg/hのオルトキシレン、 (K)1.50Kg/hの水。
【0048】洗浄段階(12)にて、約0.2重量%で
ある流れ(N)のHCl含有量を0.01重量%まで減
少させた。(12)および(13)からのHCl含有の
洗浄水(約1.8Kg)を流れ(D)として反応混合物ま
で循環させた。残留する微量の酸を過剰の水酸化ナトリ
ウムで中和して除去しかつ生成した塩化ナトリウムと未
使用の水酸化ナトリウムとを除去した後、洗浄カラム
(12)から流出する有機相を蒸留段階(11)にて蒸
留物(流れO)と蒸留残渣(流れP)とに分離した: (O)7.66Kg/hのアニリン 8.10Kg/hのオルトキシレン、 (P) 約3.5Kg/hのポリアリールアミン。
【0049】貯蔵タンク(2)から蒸留物(O)へ新鮮
アニリン(Q)を添加することにより、(8)で必要と
される抽出剤を量および組成の両者につき調整した(流
れM)。蒸留段階(11)の蒸留残渣(流れP)は次の
組成を有した: <0.2重量%の2,2’−ジアミノジフェニルメタン 6.7重量%の2,4’−ジアミノジフェニルメタン 60.3重量%の4,4’−ジアミノジフェニルメタン <0.2重量%のN−置換ジアミノジフェニルメタン 20.2重量%のトリアミン 7.5重量%のテトラミン 約4.9重量%の四官能性よりも高いポリアミン。
【0050】以上、例示の目的で本発明を詳細に説明し
たが、この詳細は単に例示の目的に過ぎず、本発明の思
想および範囲を逸脱することなく多くの改変を当業者に
よりなしうることが了解されよう。
【0051】以下、本発明の実施態様を要約すれば次の
通りである: 1.アニリンを水および酸性触媒の存在下に1段階もし
くは2段階反応にて0〜180℃の温度でホルムアルデ
ヒドと反応させ、必要に応じ予備アミナール段階を先行
させてN,N’−二置換アミナールを生成させ、次いで
これを1つもしくはそれ以上の段階にて酸触媒の存在下
に0〜180℃の温度で所望の最終生成物まで変換さ
せ、得られた反応混合物を生成物抽出段階にてアニリン
含有の疎水性溶剤で抽出して仕上げ、得られた有機相を
蒸溜により(i)アニリン含有の溶剤よりなり必要に応
じ新鮮なアニリンの添加後に抽出段階で再使用される蒸
溜物と、(ii)主として最終生成物よりなる蒸溜残渣と
に分離し、抽出の際に蓄積しかつ酸触媒を含有する水相
を循環させると共に、水相に含有される触媒を再使用し
かつ縮合反応の際に生成した縮合水およびホルムアルデ
ヒド水溶液と共に工程中に導入された水を予備アミナー
ル段階の下流かつ第1反応段階の上流に位置せしめた水
分離器および/または抽出段階の下流に位置せしめた蒸
発器にて除去することによる多環芳香族ポリアミンの製
造方法において、(a)ホルムアルデヒドを予備アミナ
ール段階にてアニリンおよび疎水性溶剤、並びに必要に
応じアニリン/ホルムアルデヒド縮合物よりなる有機相
と混合し、および/または第1反応段階にてアニリンお
よび疎水性溶剤、並びに必要に応じアニリン/ホルムア
ルデヒド縮合物よりなる有機相と混合し、さらにアミン
塩としての触媒を含有する循環水相と混合して反応さ
せ、(b)得られた2−相反応混合物を反応の完結後に
生成物抽出段階の上流における相分離器にて水相と有機
相とに分離し、(c)前記相分離器で蓄積する有機相を
生成物抽出段階の後に後抽出段階にて、生成物抽出段階
で蓄積する反応生成物が実質的に除去された水相の少な
くとも1部で抽出し、(d)後抽出段階で蓄積して相分
離器に蓄積する有機相の反応生成物が豊富な水相を転位
の完結後かつ生成物抽出段階の前の反応まで完全または
少なくとも部分的に循環させると共に、残留する水相を
転位の完結前に循環させ、(e)後抽出段階で蓄積する
アニリンおよび疎水性溶剤、並びに必要に応じアニリン
/ホルムアルデヒド縮合物よりなる有機相を工程の最初
まで戻すと共に工程(a)にしたがって反応させ、
(f)相分離器で蓄積する水相を生成物抽出段階にて必
要に応じ後抽出段階からの水相と合した後にアニリン含
有の疎水性溶剤で抽出し、(g)(1)生成物抽出段階
で蓄積する水相を2つの部分流に分割して、その一方を
工程の最初に戻すと共に他方を後抽出段階に供給し、ま
たは(2)生成物抽出段階で蓄積する水相を後抽出段階
に供給し、次いでこれを部分流に分割し、その一方を工
程の最初に戻すと共に他方を転位反応の完結後かつ生成
物抽出段階の前の箇所に供給し、(h)生成物抽出段階
で蓄積する有機相を蒸留段階にてアニリン含有の疎水性
溶剤よりなる蒸留物と主として最終生成物よりなる蒸留
残渣とに分離し、(i)蒸留段階で蓄積する蒸留物を新
鮮なアニリンの添加後に生成物抽出段階で抽出剤として
使用することを特徴とする多環芳香族ポリアミンの製造
方法。
【0052】2.工程(g)の前または後に、一定容積
を回路内に維持するのに要する水の量を越えた量の水を
生成物抽出段階から流出する水相から第2蒸留段階での
蒸留によって除去し、一定の水容積を維持するのに要す
る量を越えたこの量の水を転位後かつ生成物抽出段階の
前の任意の箇所にて回路に戻す上記第1項に記載の方
法。 3.循環させる前に、第2蒸留段階で蒸留物として蓄積
する水を少なくとも部分的に使用して、生成物抽出段階
から流出する有機相および/または後抽出段階から流出
する有機相を洗浄する上記第2項に記載の方法。 4.工程の最初まで戻すべき触媒溶液を2つもしくはそ
れ以上の部分流まで分割し、その第1の部分流を第1反
応段階まで戻すと共に、他方の部分流を第1反応段階の
後かつ生成物抽出段階の前の反応混合物まで戻す上記第
1項に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に関する流れ図、
【図2】 本発明の第2実施例に関する流れ図、
【図3】 実施例1で使用される工程の流れ図。
【符号の説明】
(1) ホルムアルデヒド水溶液用タンク (2) アニリン用タンク (3) 縮合反応器(予備アミナール段階) (4) 水分離器 (5) 第1反応段階 (6) 第2反応段階 (7) 相分離器 (8) 生成物抽出段階 (9) 水蒸発器 (10) 後抽出段階 (11) 生成物蒸留段階 (12) 洗浄段階 (13) 洗浄段階 (14) 廃水用タンク (15) 最終生成物用タンク A〜Q 本明細書中で説明する各流れ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーセル・ペチノウクス アメリカ合衆国ペンシルヴアニア州 15241 ピツツバーグ、トール・トリー ス・デイーアール 1148 (72)発明者 ルドルフ・ウツフドルフ ドイツ連邦共和国デイー4150 クレフエ ルト 11、フレンスブルゲル・ツアイレ 1ハー (72)発明者 ハンス−ペーテル・シヤル ドイツ連邦共和国デイー4047 ドルマー ゲン 1、ゲーテシユトラーセ 6アー (56)参考文献 特開 平2−124855(JP,A) 特開 昭63−284151(JP,A) 特開 昭52−5750(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 211/50 C07C 209/78 C07C 209/82

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニリンを水および酸性触媒の存在下に
    1段階もしくは2段階反応にて0〜180℃の温度でホ
    ルムアルデヒドと反応させ、必要に応じ予備アミナール
    段階を先行させてN,N’−二置換アミナールを生成さ
    せ、次いでこれを1つもしくはそれ以上の段階にて酸触
    媒の存在下に0〜180℃の温度で所望の最終生成物ま
    で変換させ、得られた反応混合物を生成物抽出段階にて
    アニリン含有の疎水性溶剤で抽出して仕上げ、得られた
    有機相を蒸溜により(i)アニリン含有の溶剤よりなり
    必要に応じ新鮮なアニリンの添加後に抽出段階で再使用
    される蒸溜物と、(ii)主として最終生成物よりなる蒸
    溜残渣とに分離し、抽出の際に蓄積しかつ酸触媒を含有
    する水相を循環させると共に、水相に含有される触媒を
    再使用しかつ縮合反応の際に生成した縮合水およびホル
    ムアルデヒド水溶液と共に工程中に導入された水を予備
    アミナール段階の下流かつ第1反応段階の上流に位置せ
    しめた水分離器および/または抽出段階の下流に位置せ
    しめた蒸発器にて除去することによる多環芳香族ポリア
    ミンの製造方法において、(a)ホルムアルデヒドを予
    備アミナール段階にてアニリンおよび疎水性溶剤、並び
    に必要に応じアニリン/ホルムアルデヒド縮合物よりな
    る有機相と混合し、および/または第1反応段階にてア
    ニリンおよび疎水性溶剤、並びに必要に応じアニリン/
    ホルムアルデヒド縮合物よりなる有機相と混合し、さら
    にアミン塩としての触媒を含有する循環水相と混合して
    反応させ、(b)得られた2−相反応混合物を反応の完
    結後に生成物抽出段階の上流における相分離器にて水相
    と有機相とに分離し、(c)前記相分離器で蓄積する有
    機相を生成物抽出段階の後に後抽出段階にて、生成物抽
    出段階で蓄積する反応生成物が実質的に除去された水相
    の少なくとも1部で抽出し、(d)後抽出段階で蓄積し
    て相分離器に蓄積する有機相の反応生成物が豊富な水相
    を転位の完結後かつ生成物抽出段階の前の反応まで完全
    または少なくとも部分的に循環させると共に、残留する
    水相を転位の完結前に循環させ、(e)後抽出段階で蓄
    積するアニリンおよび疎水性溶剤、並びに必要に応じア
    ニリン/ホルムアルデヒド縮合物よりなる有機相を工程
    の最初まで戻すと共に工程(a)にしたがって反応さ
    せ、(f)相分離器で蓄積する水相を生成物抽出段階に
    て必要に応じ後抽出段階からの水相と合した後にアニリ
    ン含有の疎水性溶剤で抽出し、(g)(1)生成物抽出
    段階で蓄積する水相を2つの部分流に分割して、その一
    方を工程の最初に戻すと共に他方を後抽出段階に供給
    し、または(2)生成物抽出段階で蓄積する水相を後抽
    出段階に供給し、次いでこれを部分流に分割し、その一
    方を工程の最初に戻すと共に他方を転位反応の完結後か
    つ生成物抽出段階の前の箇所に供給し、(h)生成物抽
    出段階で蓄積する有機相を蒸留段階にてアニリン含有の
    疎水性溶剤よりなる蒸留物と主として最終生成物よりな
    る蒸留残渣とに分離し、(i)蒸留段階で蓄積する蒸留
    物を新鮮なアニリンの添加後に生成物抽出段階で抽出剤
    として使用することを特徴とする多環芳香族ポリアミン
    の製造方法。
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