JP3219127B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3219127B2
JP3219127B2 JP06179196A JP6179196A JP3219127B2 JP 3219127 B2 JP3219127 B2 JP 3219127B2 JP 06179196 A JP06179196 A JP 06179196A JP 6179196 A JP6179196 A JP 6179196A JP 3219127 B2 JP3219127 B2 JP 3219127B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力画像データ
を色変換手段によって色変換し、さらにその色変換後の
画像データを階調補正手段によって階調補正して画像を
形成する、複写機やプリンタなどの画像形成装置の、特
に色再現特性を調整する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写機やカラープリンタなどのカ
ラー画像形成装置においては、例えば電子写真方式のカ
ラー画像形成装置においては、感光体ドラムの帯電特
性、露光光源の出力強度、現像器や現像剤の帯電特性な
どが、環境の変化や時間の経過によって変動すると、中
間調画像の画質や濃度が変化しやすい。
【0003】カラー複写機やカラープリンタにおいて
は、最近の技術進歩により高精彩のプリント品質が得ら
れるようになり、色調や濃度に対するユーザの要求も一
段と厳しくなってきている。特に中間調については、各
色の濃度の変化による色調の変化が問題となるが、その
調整作業は非常に複雑で、自動化が望まれるところであ
る。
【0004】中間調の濃度を調整する方法は、いろいろ
考えられているが、一般的には、階調表現された基準パ
ターンデータによって用紙上または感光体上に階調表現
パターン、いわゆる階調表現パッチを出力し、その濃度
を色彩計や反射型濃度計などによって測定して、画像形
成装置の階調特性を得、その階調特性の画像形成装置の
目標とする階調特性に対するずれを補正するように、画
像処理部での画像処理を制御し、またはプリンタエンジ
ンのパラメータを制御するなどの調整をする。
【0005】画像処理部での画像処理を制御する方法の
一つとして、画像処理部の最終段の1次元LUT(ルッ
クアップテーブル)などによる階調補正手段の係数を調
整する方法がある。
【0006】これは、階調補正手段の係数として、入射
値をそのまま出力値とする係数を書き込むとともに、階
調補正手段の前段の多次元LUTなどによる色変換手段
の係数としても、入力値をそのまま出力値とする係数を
書き込んだときの画像出力手段の色再現特性を測定し、
その測定再現特性が所望の色再現特性となるように階調
補正手段の係数を書き替えるものである。
【0007】この方式による色再現特性の調整は、非常
に高性能の制御がなされるものではないが、調整のため
の計算量や時間が少なくて済む利点がある。
【0008】これに対して、プリンタモデルの作成によ
って多次元LUTなどによる色変換手段の係数を再計算
する方法がある。
【0009】これは、例えば、その色変換手段によりL
ab(Lと表記すべきであるが、本明細書で
は便宜上、*を省略する)入力画像データをYMCK
(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)出力画像デ
ータに変換して画像を形成する画像形成装置の場合、基
準パターンデータによって高次色を含む多数色の階調表
現パッチを形成して、その濃度を測定することによっ
て、当該画像形成装置におけるYMCK座標からLab
座標への変換特性を求め、その変換特性から次に、上記
の色変換手段の係数を下色除去係数を考慮して計算する
ものである。
【0010】このように色変換手段の係数を色再現特性
の調整の都度、再計算する方式は、精度の点から見れば
最適な方法である。しかし、色変換手段の係数を再計算
するには、上述した階調補正手段の係数を書き替える場
合に比べて、比較にならないほどの計算量と時間を必要
とする。
【0011】そのため、色変換手段の係数は、通常、単
一の画像出力手段モデルについては、その画像出力手段
の性格づけの際に一度、算出されればよいとされてい
る。
【0012】そこで、従来、このように入力画像データ
を多次元LUTなどによる色変換手段によって色変換
し、その色変換後の画像データを1次元LUTなどによ
る階調補正手段によって階調補正して画像を形成する画
像形成装置において、色再現特性の調整が必要な場合
は、必要な精度と工数などからユーザが、階調補正手段
の係数を調整する方法によるか、色変換手段の係数を再
計算する方法によるかを決定するようにされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
このように色再現特性の調整を、階調補正手段の係数を
調整する方法により行うか、色変換手段の係数を再計算
する方法により行うかを、ユーザの選択に委ねているた
め、多くの場合、短時間で行える階調補正手段の係数を
調整する方法が選択されて、時間がかかる色変換手段の
係数を再計算する方法はほとんど選択されず、そのため
色再現特性が調整されても、ユーザが望むような良好な
色再現特性が得られないことがしばしばある。
【0014】そこで、この発明は、入力画像データを色
変換手段によって色変換し、さらにその色変換後の画像
データを階調補正手段によって階調補正して画像を形成
する画像形成装置の、色再現特性を調整する装置におい
て、一方で色再現特性の調整を短時間で簡易に行うこと
ができるとともに、他方で画像形成装置の状態から高精
度の調整がなされるべきときには自動的に高精度の調整
がなされて良好な色再現特性が得られるようにしたもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成装置
は、入力画像データを多次元ルックアップテーブルから
なる色変換手段によって色変換し、その色変換後の画像
データを1次元ルックアップテーブルからなる階調補正
手段によって階調補正して、画像を形成する画像形成装
置において、前記多次元ルックアップテーブルの係数
を、前記色変換手段の入力値をそのまま前記色変換手段
の出力値とする係数にするとともに、前記1次元ルック
アップテーブルの係数を、前記階調補正手段の入力値を
そのまま前記階調補正手段の出力値とする係数にした状
態で、前記色変換手段に階調表現された第1の基準パタ
ーンデータを入力することによって、第1の階調表現パ
ターンを形成する第1のパターン形成手段と、その第1
の階調表現パターンの濃度を測定し、その測定濃度値に
よる測定階調特性を当該画像形成装置に記憶されている
目標階調特性と比較して、前記測定階調特性を前記目標
階調特性に一致させる前記1次元ルックアップテーブル
の係数を算出する測定算出手段と、その算出された係数
を、前記1次元ルックアップテーブルに、その係数とし
て書き込むとともに、前記多次元ルックアップテーブル
に、その係数として、当該画像形成装置に記憶されてい
るデフォルト値の係数を書き込んだ状態で、前記色変換
手段に階調表現された第2の基準パターンデータを入力
することによって、第2の階調表現パターンを形成する
第2のパターン形成手段と、その第2の階調表現パター
ンの濃度を測定し、その測定濃度値を当該画像形成装置
に記憶されている目標濃度値と比較して、両者の差が当
該画像形成装置に記憶されている目標範囲内にあるか否
かを判定し、前記差が前記目標範囲内にあると判定した
ときには、前記多次元ルックアップテーブルの係数およ
び前記1次元ルックアップテーブルの係数の書き替えに
よる当該画像形成装置の色再現特性の調整を終了させる
測定判定手段と、この測定判定手段によって前記差が前
記目標範囲内にないと判定されたとき、当該画像形成装
置の色再現特性の調整開始前の前記多次元ルックアップ
テーブルの係数における代表格子点のテーブル値のデー
タによってパッチを形成し、そのパッチを測色して、そ
の実際の測色値の本来の測色値に対するずれベクトルを
算出するとともに、この代表格子点についてのずれベク
トルをもとに、すべての格子点についての、予想される
実際の測色値の本来の測色値に対するずれベクトルを算
出し、それぞれの格子点につき、当該格子点についての
ずれベクトルによって、当該格子点およびその近傍の格
子点を含む複数の格子点のテーブル値を重み付き平均化
することによって、前記多次元ルックアップテーブルに
対する新たな係数を計算する係数計算手段と、その計算
された新たな係数を、前記多次元ルックアップテーブル
に、その係数として書き込む係数書き替え手段と、を備
えるものとする。
【0016】
【0017】
【作用】上記のように構成した、この発明の画像形成装
置においては、ユーザが当該画像形成装置に対して色再
現特性の調整を指示したときには、まず、色変換手段
(30)の係数が、色変換手段(30)の入力値をその
まま色変換手段(30)の出力値とする係数にされると
ともに、階調補正手段(40)の係数が、階調補正手段
(40)の入力値をそのまま階調補正手段(40)の出
力値とする係数にされた状態で、第1のパターン形成手
段(20,50,80,90)によって、用紙上などに
第1の階調表現パターンが形成される。
【0018】次いで、測定算出手段(100,50)に
よって、その第1の階調表現パターンの濃度が測定さ
れ、その測定濃度値による測定階調特性が当該画像形成
装置に記憶されている目標階調特性と比較されて、階調
補正手段(40)に対する係数が算出される。
【0019】次いで、色変換手段(30)の係数とし
て、デフォルト値の係数が書き込まれるとともに、階調
補正手段(40)の係数として、測定算出手段(10
0,50)によって算出された上記の係数が書き込まれ
た状態で、第2のパターン形成手段(20,50,8
0,90)によって、用紙上などに第2の階調表現パタ
ーンが形成される。
【0020】次いで、測定判定手段(100,50)に
よって、その第2の階調表現パターンの濃度が測定さ
れ、その測定濃度値が当該画像形成装置に記憶されてい
る目標濃度値と比較されて、両者の差が当該画像形成装
置に記憶されている目標範囲内にあるか否かが判定され
る。
【0021】そして、その判定の結果、測定濃度値と目
標濃度値との差が目標範囲内にあるとされたときには、
その時点で色再現特性の調整が終了する。したがって、
このとき、色変換係数再計算ルーチンが起動されずに、
色再現特性の調整は短時間で簡易になされることにな
る。
【0022】上記の判定の結果、測定濃度値と目標濃度
値との差が目標範囲内にないとされたときには、色変換
係数再計算ルーチンが起動されて、係数計算手段(5
0)によって、色変換手段(30)に対する新たな係数
が計算され、係数書替手段(50)によって、その計算
された新たな係数が色変換手段(30)に書き込まれ
る。したがって、画像形成装置の状態から高精度の調整
がなされるべきときにのみ、自動的に高精度の調整がな
されることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の画像形成装置
の一例を示し、フルカラー画像を形成できる装置の場合
である。
【0024】この例の画像形成装置は、画像取込部1
0、基準パターン発生部20、色変換部30、階調補正
部40、制御部50、記憶装置部60、ユーザインタフ
ェース部70、スクリーン発生部80、画像出力部90
および光学濃度センサ100を備える。
【0025】画像取込部10は、カラー複写機におけ
る、原稿上の画像を読み取って複写機内に入力画像デー
タを取り込むスキャナ部、またはカラープリンタにおけ
る、プリンタ内に入力画像データを取り込むデータ入力
部である。
【0026】基準パターン発生部20は、制御部50に
より制御されて、後述するような基準パターンデータを
出力する。
【0027】色変換部30は、この例では、Lab画像
データをYMCK画像データに変換するもので、具体的
には、3次元LUT色変換器によって構成される。階調
補正部40は、この例では、色変換部30からのYMC
K画像データの階調を補正するもので、具体的には、1
次元LUT階調補正器によって構成される。
【0028】すなわち、図2は、色変換部30および階
調補正部40の一例を示し、色変換部30は、Lab画
像データLi,ai,biが3次元LUT色変換器3
1,32,33,34に共通に入力され、3次元LUT
色変換器31,32,33,34からYMCK画像デー
タYi,Mi,Ci,Kiが出力される構成とされ、階
調補正部40は、3次元LUT色変換器31,32,3
3,34からの画像データYi,Mi,Ci,Kiが、
それぞれ1次元LUT階調補正器41,42,43,4
4によって階調補正される構成とされる。
【0029】ただし、3次元LUT色変換器31〜34
は、それぞれ、例えば立方体補間による補間構成とさ
れ、図3に示すように、近傍格子点アドレス生成部3
7、LUT格子点データ記憶部38および補間演算部3
9によって構成される。その動作ないし機能は、すでに
周知であるので、ここでは説明を省略する。
【0030】制御部50は、CPUを有し、装置各部を
制御するとともに、後述するように、当該画像形成装置
の色再現特性の判定、色変換部30ないし階調補正部4
0に対する係数の計算、およびその計算された係数の色
変換部30ないし階調補正部40への書き込みなどを行
う。
【0031】記憶装置部60には、後述する目標階調特
性、デフォルト値の係数、Lab目標値、および色差目
標などが、あらかじめ書き込まれる。
【0032】ユーザインタフェース部70は、ユーザが
当該画像形成装置に対して色再現特性の調整の指示など
をするとともに、後述する判定結果などを表示するもの
である。
【0033】スクリーン発生部80では、階調補正部4
0からの画像データがD/A変換され、その得られた画
像信号が三角波などの参照波と比較されることにより二
値化されて、レーザをオンオフ制御する二値化信号が得
られる。
【0034】画像出力部90は、電子写真方式のプリン
タで、スクリーン発生部80からの二値化信号がレーザ
駆動回路91に供給され、そのレーザ駆動回路91によ
ってレーザ光スキャナ92のレーザ93が駆動され、そ
のレーザ93からのレーザ光によって帯電器94により
帯電された感光ドラム95が露光されて、感光ドラム9
5上に静電潜像が形成される。
【0035】さらに、その潜像が現像器96によってイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像に現像
され、そのトナー像が転写ドラム97上に供給された用
紙1上に転写される。ただし、この場合、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの印刷は面順次でなされ、そ
れぞれの印刷ごとにクリーナ98によって感光ドラム9
5上からトナーが除去される。
【0036】そして、用紙1と対向するように光学濃度
センサ100が設けられる。光学濃度センサ100は、
発光部から用紙1上に光を発し、用紙1上からの光を受
光部で受けることによって、用紙1上のトナー像の濃度
を計測する。
【0037】上記の画像形成装置では、ユーザから当該
画像形成装置に対して色再現特性の調整の指示がある
と、まず、制御部50は、色変換部30の係数を、色変
換部30の入力値をそのまま色変換部30の出力値とす
る係数にするとともに、階調補正部40の係数を、階調
補正部40の入力値をそのまま階調補正部40の出力値
とする係数にする。
【0038】この状態で、次に、制御部50は、基準パ
ターン発生部20から、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの単色につき、それぞれ網点面積率が段階的ま
たは連続的に変化する基準パターンデータを出力させ
て、用紙1上に階調表現パッチを形成させる。
【0039】すなわち、このとき、基準パターン発生部
20からの基準パターンデータが、色変換部30および
階調補正部40をそのまま通じて、スクリーン発生部8
0によって二値化され、その二値化信号によって画像出
力部90において、用紙1上に階調表現パッチが形成さ
れる。
【0040】さらに、この用紙1上に形成された階調表
現パッチの濃度が、光学濃度センサ100によって測定
され、その測定濃度値が制御部50に取り込まれて、制
御部50において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色につき、高次多項式による補間やスプライン
補間などの補間方法によって、当該画像形成装置のこの
ときの階調特性が求められる。
【0041】次に、制御部50は、その測定階調特性
を、あらかじめ記憶装置部60に記憶されている当該画
像形成装置の目標とする階調特性と比較して、それぞれ
測定階調特性を目標階調特性と一致させるような、階調
補正部40に対する係数を算出する。
【0042】次に、制御部50は、その算出した係数を
階調補正部40に書き込むとともに、あらかじめ記憶装
置部60に記憶されているデフォルト値の係数を色変換
部30に書き込む。
【0043】この状態で、次に、制御部50は、基準パ
ターン発生部20から、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの単色だけではなく、高次色を含む多数の色に
ついての、それぞれ網点面積率が段階的または連続的に
変化する基準パターンデータを出力させて、用紙1上に
階調表現パッチを形成させる。
【0044】すなわち、このとき、基準パターン発生部
20からの基準パターンデータが、色変換部30で上記
のデフォルト値の係数により色変換され、さらに階調補
正部40で上記の計算された係数により階調補正され
て、スクリーン発生部80によって二値化され、その二
値化信号によって画像出力部90において、用紙1上に
階調表現パッチが形成される。
【0045】さらに、この用紙1上に形成された階調表
現パッチの濃度が、光学濃度センサ100によって測定
され、その測定濃度値が制御部50に取り込まれて、制
御部50において、その測定濃度値からLab値が求め
られる。
【0046】次に、制御部50は、そのLab値を、あ
らかじめ記憶装置部60に記憶されているLab目標値
と比較する。具体的には、Lab値とLab目標値との
色差として、Lab値のそれぞれとLab目標値のそれ
ぞれとの差の平均またはルートミンスクエアが求められ
る。さらに、制御部50は、その色差が、あらかじめ記
憶装置部60に記憶されている色差目標の範囲内にある
か否かを判定する。
【0047】制御部50は、その判定の結果、Lab値
とLab目標値との色差が色差目標の範囲内にあるとし
たときには、その時点で色再現特性の調整を終了する。
したがって、このとき、色変換係数再計算ルーチンが起
動されずに、色再現特性の調整は短時間で簡易になされ
ることになる。
【0048】制御部50は、上記の判定の結果、Lab
値とLab目標値との色差が色差目標の範囲内にないと
したときには、色変換係数再計算ルーチンを行う。この
とき、制御部50は、判定の結果をユーザインタフェー
ス部70に送出して、ユーザに色再現特性の再計算がな
されることを知らせる。
【0049】図4は、制御部50が実行する色変換係数
再計算ルーチンの一例を示し、まず、ステップS1にお
いて、記憶装置部60に記憶された、色再現特性の調整
開始前の色変換部30に対する係数における、図5に示
すようなLab空間(ただし、同図は便宜上、Lab空
間をab平面で示す)の総計N個の格子点の中から、同
図において◎を付して示すように、(Lj,aj,b
j)j=1〜Mで表されるM(M<N)個の代表格子点
を選択する。代表格子点は、3次元格子点空間から均等
に選択されるのが望ましい。
【0050】次に、ステップS2において、制御部50
は、この選択したM個の代表格子点における(Yj,M
j,Cj,Kj)j=1〜Mで表されるY,M,C,K
テーブル値のデータを出力して、画像出力部90によっ
て用紙1上にパッチを形成する。
【0051】次に、ステップS3において、制御部50
は、そのM個の代表格子点についてのパッチを光学濃度
センサ100に測色させて、図5で★を付して示すよう
な、その(Ljx,ajx,bjx)j=1〜Mで表さ
れる測色値を取り込む。
【0052】次に、ステップS4において、制御部50
は、そのM個の代表格子点についての、(Lj,aj,
bj)j=1〜Mで表される本来の測色値と、(Lj
x,ajx,bjx)j=1〜Mで表される実際の測色
値との、(Lj−Ljx,aj−ajx,bj−bj
x)j=1〜Mで表される、ずれベクトルを算出する。
【0053】次に、ステップS5において、制御部50
は、この代表格子点についてのずれベクトルをもとに、
すべての格子点についての、(Li,ai,bi)i=
1〜Nで表される本来の測色値と、(Lix,aix,
bix)i=1〜Nで表される予想される実際の測色値
との、(Li−Lix,ai−aix,bi−bix)
i=1〜Nで表される、ずれベクトルを算出する。
【0054】最後に、ステップS6において、制御部5
0は、それぞれの格子点について、ステップS5で求め
た、図5で○を付して示す、その格子点についての、同
図で破線の矢印で示す、ずれベクトルの方向と大きさか
ら、その格子点の近傍の同図で◇を付して示す3個また
は7個の格子点を選択し、その総計4個または8個の格
子点のY,M,C,Kテーブル値を、その格子点につい
てのずれベクトルにより重み付き平均化することによっ
て、その格子点に対する、(Yix,Mix,Cix,
Kix)で表される新たなY,M,C,Kテーブル値を
求めて、色変換係数再計算ルーチンを終了する。
【0055】そして、次に、制御部50は、その計算し
た新たな係数を色変換手段30に書き込む。したがっ
て、画像形成装置の状態から高精度の調整がなされるべ
きときにのみ、自動的に高精度の調整がなされることに
なる。
【0056】また、この場合、色変換係数再計算ルーチ
ンにおいては、記憶装置部60に記憶された、色再現特
性の調整開始前の色変換部30に対する係数における格
子点の中から代表格子点を選択し、その代表格子点につ
いてのYMCKテーブル値によりパッチを形成すること
によって、色変換部30に対する新たな係数を計算する
ので、高精度の調整を少ない計算量で短時間に行うこと
ができる。
【0057】なお、この発明は、フルカラー画像を形成
できる装置に限らず、単色または複数色の中間調が表現
された画像を形成する装置にも広く適用することができ
る。
【0058】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、一
方で色再現特性の調整を短時間で簡易に行うことができ
るとともに、他方で画像形成装置の状態から高精度の調
整がなされるべきときには自動的に高精度の調整がなさ
れて良好な色再現特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の一例を示す図であ
る。
【図2】図1の画像形成装置の色変換部および階調補正
部の一例を示す図である。
【図3】図2の色変換部のそれぞれの3次元LUT色変
換器の構成例を示す図である。
【図4】図1の画像形成装置の制御部が行う色変換係数
再計算ルーチンの一例を示す図である。
【図5】色変換係数の再計算の説明に供する図である。
【符号の説明】
10 画像取込部 20 基準パターン発生部 30 色変換部 40 階調補正部 50 制御部 60 記憶装置部 70 ユーザインタフェース部 80 スクリーン発生部 90 画像出力部 100 光学濃度センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像データを多次元ルックアップテー
    ブルからなる色変換手段によって色変換し、その色変換
    後の画像データを1次元ルックアップテーブルからなる
    階調補正手段によって階調補正して、画像を形成する画
    像形成装置において、 前記多次元ルックアップテーブルの係数を、前記色変換
    手段の入力値をそのまま前記色変換手段の出力値とする
    係数にするとともに、前記1次元ルックアップテーブル
    の係数を、前記階調補正手段の入力値をそのまま前記階
    調補正手段の出力値とする係数にした状態で、前記色変
    換手段に階調表現された第1の基準パターンデータを入
    力することによって、第1の階調表現パターンを形成す
    る第1のパターン形成手段と、 その第1の階調表現パターンの濃度を測定し、その測定
    濃度値による測定階調特性を当該画像形成装置に記憶さ
    れている目標階調特性と比較して、前記測定階調特性を
    前記目標階調特性に一致させる前記1次元ルックアップ
    テーブルの係数を算出する測定算出手段と、 その算出された係数を、前記1次元ルックアップテーブ
    ルに、その係数として書き込むとともに、前記多次元ル
    ックアップテーブルに、その係数として、当該画像形成
    装置に記憶されているデフォルト値の係数を書き込んだ
    状態で、前記色変換手段に階調表現された第2の基準パ
    ターンデータを入力することによって、第2の階調表現
    パターンを形成する第2のパターン形成手段と、 その第2の階調表現パターンの濃度を測定し、その測定
    濃度値を当該画像形成装置に記憶されている目標濃度値
    と比較して、両者の差が当該画像形成装置に記憶されて
    いる目標範囲内にあるか否かを判定し、前記差が前記目
    標範囲内にあると判定したときには、前記多次元ルック
    アップテーブルの係数および前記1次元ルックアップテ
    ーブルの係数の書き替えによる当該画像形成装置の色再
    現特性の調整を終了させる測定判定手段と、 この測定判定手段によって前記差が前記目標範囲内にな
    いと判定されたとき、当該画像形成装置の色再現特性の
    調整開始前の前記多次元ルックアップテーブルの係数に
    おける代表格子点のテーブル値のデータによってパッチ
    を形成し、そのパッチを測色して、その実際の測色値の
    本来の測色値に対するずれベクトルを算出するととも
    に、この代表格子点についてのずれベクトルをもとに、
    すべての格子点についての、予想される実際の測色値の
    本来の測色値に対するずれベクトルを算出し、それぞれ
    の格子点につき、当該格子点についてのずれベクトルに
    よって、当該格子点およびその近傍の格子点を含む複数
    の格子点のテーブル値を重み付き平均化することによっ
    て、前記多次元ルックアップテーブルに対する新たな係
    数を計算する係数計算手段と、 その計算された新たな係数を、前記多次元ルックアップ
    テーブルに、その係数として書き込む係数書き替え手段
    と、 を備える画像形成装置。
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