JP3219114B2 - 移動通信の基地局間フレーム同期方法 - Google Patents

移動通信の基地局間フレーム同期方法

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JP3219114B2
JP3219114B2 JP19115493A JP19115493A JP3219114B2 JP 3219114 B2 JP3219114 B2 JP 3219114B2 JP 19115493 A JP19115493 A JP 19115493A JP 19115493 A JP19115493 A JP 19115493A JP 3219114 B2 JP3219114 B2 JP 3219114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、TDMA(時分割多
元接続)方式を用いた移動通信システムにおける基地局
間のTDMAフレーム同期を無線回線を用いて実現する
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】TDMA方式を用いた移動通信システム
の例を図11に示す。移動通信のサービス領域が複数の
無線ゾーン1〜5で構成され、これら各無線ゾーン1,
2,3,4,5にそれぞれ各1つの基地局i,j,k,
m,nが設けられ、サービス領域を移動する移動局、例
えば携帯無線機11は現在いる無線ゾーン1の基地局i
とTDMA方式を用いて通信を行う。TDMA方式では
1フレーム内を複数のタイムスロットに分割し、その各
1つのタイムスロットをそれぞれ通信回線としている。
このため各基地局で生成するフレームが基地局間で同期
していないと、基地局から送信するあるタイムスロット
での伝送が、隣接基地局からの電波と干渉するおそれが
ある。このため基地局間でフレームを同期させる必要が
ある。
【0003】従来の基地局間フレーム同期を基地局iに
注目して述べる。ここで基地局iに注目して、従来技術
によるフレーム同期確立過程について述べる。自局のフ
レーム位相(フレームタイミング)をti 、また他の基
地局jから受信されるフレーム位相(フレームタイミン
グ)をtj 、その受信信号レベルをPj とする。これら
の量を基に補正すべき位相量ΔTi を次のように算出す
る。
【0004】 ΔTi =ΣM j=1 j ×ΔTij/(M×ΣM k=1 k ) ここで、Mは他基地局の数、ΔTij=tj −ti +2t
o であり、to は基地局間の伝搬時間の補正値である。
つまり、自局とのフレーム位相に対し、受信レベルに応
じて重み付けをして加算平均している。このΔTi を用
いて基地局iは自局の送信フレーム位相を補正する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の基地局間フレー
ム同期方式では、基地局間の伝搬時間の補正値to とし
て一律に一定値を与えていた。このため基地局が地理的
にランダムに配置された場合では各基地局間の伝搬時間
の誤差が大きくなり、また不特定多数の基地局の受信タ
イミングと受信レベルに基づき補正するため基地局間フ
レーム同期の精度が劣化するという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は自基地局の周
辺基地局の送信タイミングを決定し、これに対し自基地
局の送信タイミングを同期させて基地局相互間のTDM
Aフレームを同期させる方法を前提としている。請求項
1の発明によれば、自基地局にその周辺の基地局に与え
られた基地局識別番号を記憶しておき、受信信号から基
地局識別番号を検出し、その基地局識別番号が上記記憶
した基地局識別番号と一致すると、その受信信号のTD
MAフレームの受信タイミングを、その基地局識別番号
の基地局のTDMAフレームの送信タイミングとする。
【0007】また、自基地局の信号送信開始時の送信タ
イミングを決定する初期過程において、上記TDMAフ
レームの受信タイミングをTDMAフレーム送信タイミ
ングとしたそのTDMAフレーム送信タイミングを自基
地局のTDMAフレーム送信タイミングとする。請求項
の発明によれば、自基地局にその周辺の基地局の基
局識別番号と位置情報及び自基地局の位置情報とを記憶
しておき、受信信号から基地局識別番号を検出し、その
検出した基地局識別番号の基地局の位置情報と自基地局
の位置情報とからこれら両基地局間の伝搬遅延時間を演
算し、上記受信信号のTDMAフレーム受信タイミング
に上記伝搬遅延時間を補正して自基地局のTDMAフレ
ーム送信タイミングとする。
【0008】求項の発明によれば請求項の発明で
各基地局にその位置情報を記憶しておき、各基地局から
その基地局識別番号と共にその位置情報を送信し、自基
地局で受信信号から検出した周辺基地局の位置情報と上
記記憶した自基地局の位置情報とを上記伝搬遅延時間の
演算に用いる。
【0009】請求項の発明によれば請求項の発明で
信号送信開始時の送信タイミングを決定する初期過程に
おいて、自基地局から最も近い周辺基地局のTDMAフ
レーム送信タイミングを自基地局のTDMAフレームの
送信タイミングとする。請求項の発明によれば請求項
1またはの発明で信号送信開始時の送信タイミングを
決定する初期過程において、複数の周辺基地局のTDM
Aフレーム送信タイミングを平均し、その平均値を自基
地局の送信タイミングとする。
【0010】請求項の発明によれば請求項1または
の発明で定常状態において、複数の周辺基地局の上記T
DMAフレーム送信タイミングと自基地局のTDMAフ
レーム送信タイミングとの偏差の平均値を求め、その平
均値と許容値とを比較し、平均値が許容値以上であれば
自基地局の送信タイミングを所定値だけ補正し、平均値
が許容値以下であれば自基地局の送信タイミングをその
まま継続する。
【0011】請求項の発明によれば請求項の発明で
定常状態において、複数の周辺基地局について上記決定
した送信タイミングと自基地局の送信タイミングとの偏
差の最大のものを上記平均値を求める際に除外する。請
求項の発明によれば請求項1またはの発明で定常状
態において、複数の周辺基地局について上記決定した送
信タイミングと自基地局の送信タイミングとの偏差を求
め、あらかじめ定めた順位の大きさの偏差値と許容値と
を比較し、その偏差値が許容値以上であれば自基地局の
送信タイミングを所定値だけ補正し、上記偏差値が許容
値以下であれば自基地局の送信タイミングをそのまま継
続する。
【0012】以下、TDMAフレームの送信タイミング
を単に送信タイミングと記し、TDMAフレームの受信
タイミングを単に受信タイミングと記す。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例につ
いて詳細に説明する。図1に請求項1の発明の実施例に
用いられる基地局の構成例を示す。アンテナ101に送
受信部102が接続され、送受信部102に変復調部1
03が接続され、変復調部103にTDMA同期制御部
104が接続され、同期制御部104に地上網インタフ
ェース部105が接続される。TDMA同期制御部10
4内において、クロック同期回路108で地上網(ネッ
トワーク)と基地局との間の伝送信号からクロックを抽
出し、そのクロックを基準にしてフレームタイミング発
生回路109でフレームタイミングを発生し、地上網イ
ンタフェース部105からの送信信号を送信制御回路1
10を通じて変復調部103へ供給するが、その送信タ
イミングをフレームタイミング発生回路109から送信
制御回路110へ供給する。変復調部103からの復調
信号は受信制御回路107へ供給され、これより受信信
号が地上網インタフェース部105へ供給される。
【0014】この発明では基地局選択部106が設けら
れ、基地局選択部106内の周辺基地局記憶部112に
外部から基地局識別番号が設定記憶され、また基地局選
択部106内の基地局識別番号検出部111において、
受信された周辺基地局のTDMA信号から基地局識別番
号が検出され、その検出された基地局識別番号は周辺基
地局記憶部112へ入力されて、そこに記憶されている
基地局識別番号と一致するかが判断される。一致してい
ると判断されると、そのことがフレームタイミング発生
回路109へ通知され、フレームタイミング発生回路1
09は、受信制御回路107で検出した周辺基地局のT
DMA受信タイミングに基づき、以下に述べるように請
求項1の発明による周辺基地局の送信タイミングを決定
し、請求項の発明による自基地局の送信タイミングの
決定と請求項の発明による補正とを行う。
【0015】このような基地局構成において、基地局
i,基地局j,基地局k,基地局mが運用中、つまり各
基地局間のフレーム同期が確立していて、一定周期TO
で基地局識別番号を送出し、各フレームタイミング発生
回路で生成した送信タイミングTTi,TTj, Tk,TTm
でTDMA信号を送信している状態で基地局nを立ち上
げてTDMA信号を送出するために送信タイミングを決
定する初期過程について述べる。その基地局間フレーム
同期タイムシーケンス(初期過程)を図2に、処理手順
を図3に示す。
【0016】ここで新たに基地局nを立ち上げて運用状
態とするためには隣接基地局i及び基地局mと送信フレ
ーム同期を確立してからTDMA信号を送出する必要が
あり、基地局nで基地局i及び基地局mが送信するTD
MA信号を受信し(S1 )、TDMA同期制御部104
のクロック同期回路108で生成したクロックに基づき
受信制御回路107で基地局i及び基地局mのTDMA
信号受信タイミングを検出するとともに基地局識別番号
検出部111で基地局識別番号を検出し(S2)、その
検出した基地局i及び基地局mの基地局識別番号が記憶
部112に記憶されている周辺基地局の基地局識別番号
111と一致しているかを判断する(S 3 )。TDMA
同期制御部のフレームタイミング発生回路109では、
基地局識別番号が一致している場合は受信制御回路10
7で検出した基地局iとmからのTDMA信号受信タイ
ミングTRni とTRnm をそれぞれ基地局i及びmの送信
タイミングTTi,TTmとし、これらの平均値を自基地局
nの送信タイミングTTn(=(TTi+TTm)/2)とす
る(S4 )。つまり基地局nと基地局i及びmとの各距
離が近く、これら基地局間の伝搬遅延が小さく、これを
無視して送信タイミングを決定している。
【0017】上述した例では基地局nを立ち上げる場合
に隣接に2基地局iとmがある場合における基地局間送
信フレーム同期手順(初期過程)について説明したが、
隣接の1つの基地局、例えばiの受信タイミングTRni
を基地局nの送信タイミングTTnとしてもよい。また新
たに立ち上げる基地局nの隣接に運用中の基地局が多数
ある時も同様な手順に基づき行う。この場合は、周辺基
地局の中で自基地局nの送信タイミングを決定するため
に基準となる基地局の受信タイミングは、基地局nにお
いて受信した複数の周辺基地局の受信タイミングの平均
とする。
【0018】次に各基地局が運用中である状態における
基地局間フレーム同期について、図3と、図4の5ゾー
ンにおける基地局間フレーム同期タイムシーケンス(定
常状態)に基づいて説明する。つまり請求項1の発明を
前提とする請求項の発明の実施例について述べる。運
用中の基地局i,基地局j,基地局k,基地局m,基地
局n間において、基地局iは基地局jと基地局n,基地
局jは基地局iと基地局k,基地局kは基地局jと基地
局m,基地局mは基地局kと基地局n,基地局nは基地
局mと基地局iの各TDMA信号をそれぞれ受信する。
例えば基地局nにおいては、初期過程と同様に周辺基地
局iとmが送信するTDMA信号を受信し(S1 ),そ
の識別番号を検出し(S2 ),その検出した識別番号が
記憶されている基地局識別番号と一致した場合は(S
3 ),受信信号より検出した基地局iと基地局mの受信
タイミングTRni ,TRnm を各基地局の送信タイミング
をTTi=TRni ,TTm=TRnm と推定する。ここで基地
局識別番号が一致しないものは送信タイミングの推定は
しない。つまり基地局間の伝搬遅延時間を無視できるよ
うな近い基地局だけを主としてその基地局識別番号を記
憶してある。
【0019】基地局nで推定した各基地局の送信タイミ
ングTTi,TTmと自基地局nの送信タイミングTTnとの
差の平均値Δtna =(ΔTTni +ΔTTnm )/2(た
だし、ΔTTni =TTi−TTn,ΔTTnm =TTm−TTn
ΔTTnj =TTj−TTn,ΔT Tnk =TTk−TTn)を算出
する(S5 )。その送信タイミング差の平均値Δtna
が許容値εとの差を求め(S6 )、その差が許容値以上
か否かを判定し(S7)、許容値以上である時は自基地
局nの送信タイミング差ΔTTni ,ΔTTnm が小さくな
るように送信タイミングTTnをΔtcだけ補正し
(S8 ),この手順を繰り返して自基地局nと周辺基地
局との送信タイミング差の平均値Δtnaを許容値ε以
下にする。これにより基地局nにおいて隣接する基地局
i及びmとの相互間でフレーム同期を確立することがで
きる。他の基地局i,j,k,mにおいても同様にして
隣接する基地局相互間でフレーム同期を確立する。
【0020】図4では基地局i,j,k,mでは送信タ
イミング差の平均値が許容値ε以下の場合である。図5
に請求項の発明の実施例に用いる基地局の構成例を示
す。図5では図1中の基地局選択部106の代わりに基
地局間距離検出部506が設けられる。基地局間距離検
出部506はTDMA受信信号から基地局識別番号を検
出する基地局識別番号検出部511と、外部から設定入
力された周辺基地局の基地局識別番号とその基地局の位
置を示す位置情報とを記憶する周辺基地局位置情報記憶
部512と、自基地局の位置情報を記憶する自基地局位
置情報記憶部514と、周辺基地局位置情報と自基地局
位置情報とから、これら両基地局間の距離(伝搬遅延時
間)を演算する演算部513とからなる。
【0021】請求項の発明を前提とする請求項及び
請求項の各発明の実施例の基地局間フレーム同期シー
ケンスを図6に、処理手順を図7に示す。基地局nを立
ち上げるため装置電源をONにして、周辺基地局からの
TDMA信号を受信し(S1),その基地局識別番号を
検出し(S2 ),その検出した識別番号で周辺基地局位
置情報記憶部512を検索する(S3 )。一致した識別
番号が得られるとその位置情報と、記憶部514の自基
地局の位置情報とから演算部513で両基地局間の伝搬
遅延時間を求める(S4 )。この伝搬遅延時間は例えば
次のようにして求める。受信検出された基地局識別番号
と対応する基地局がiで、その位置情報がφi (緯
度),λi (経度)として記憶部512に記憶され、自
基地局位置情報がφn (緯度),λn (経度)として記
憶されているとする。極座標(φi ,λi ),(φn
λn )はそれぞれ次式により直交座標(xi ,yi ,z
i ),(xn ,yn ,zn )に変換される。
【0022】 xi =g1 cos φi cos λi i =g1 cos φi sin λi i =g2 sin φi 1 =ae /√(1−(2−f)f sin2 i ) g2 =ae (1−f)2 /√(1−(2−f)f sin2 i ) ae :赤道半径(=6378.16Km) f:基地局iにおける偏平率(=1/298.25) xn ,yn ,zn も同様にして演算される。
【0023】基地局iと基地局nとの間の伝搬遅延時間
Δdinは次式で与えられる。 Δdin=√((xn −xi 2 +(yn −yi 2 +(zn −zi 2 )/c c=光速 このようにして受信され、かつ記憶部512に記憶され
ている識別番号をもつ基地局と自基地局nとの間の各伝
搬遅延時間を求める。その後、これら求めた伝搬遅延時
間の最小のものを選び、対応する基地局を最も近い基地
局として選択する(S5 )。その選択した基地局からの
TDMA信号を受信して、その受信タイミングを求め
(S6 )、その受信タイミングに対し、先に演算した伝
搬遅延時間を補正して自基地局nの送信タイミングTTn
とする(S7 )。例えば選択した最も近い基地局がiで
あり、その受信タイミングがTRni であるとすると送信
タイミングTTnは次式から求める。
【0024】TTn=TRni +(T−Δdjn) T:フレーム長 自基地局nに最も近い基地局はあらかじめわかっている
から、その最も近い基地局の識別番号が検出された時
に、その基地局と自基地局との間の伝搬遅延時間を演算
して、その最も近い基地局の送信タイミングを決定して
もよい。
【0025】次に定常状態での基地局間フレーム同期に
ついて述べる。例えば基地局nでは周辺基地局からのT
DMA信号を受信し(S1 )、その基地局識別番号を検
出し(S2 ),記憶部512を検索し(S3 )、検出し
た識別番号と対応する基地局と自基地局との間の伝搬遅
延時間を演算する(S4 )。その伝搬遅延時間と対応受
信タイミングとからその送信タイミングを求め、同様に
して各周辺基地局の送信タイミングを求め、これらの平
均値TTaを次式から求める(S8 )。
【0026】 TTa=(1/M)ΣM k=1 (TRnk −Δkn) この送信タイミング平均値TTaと自基地局nの送信タイ
ミングTTnとの差δを求め(S9 ),その差δ許容値ε
以下か否かを判定し(S10)、許容値より大の場合は自
基地局nの送信タイミングTTnにΔtc を加算して補正
し(S11)、この手順を繰り返し、差δが許容値ε以下
になるようにする。
【0027】請求項の発明の実施例に用いられる基地
局の構成例を図8に示す。図8は図6中の基地局間距離
検出部506の構成が異なる。即ち図8の基地局間距離
検出部606では位置情報検出部611により受信制御
回路107の出力から基地局識別番号と位置情報とが検
出され、その位置情報と位置情報記憶部613内に記憶
されている自基地局の位置情報とからその両基地局間の
伝搬遅延時間が演算部612で演算される。自基地局の
位置情報は記憶部613に手動で設定入力して行うか、
位置測定部614により測定した位置情報が記憶され
る。また基地局から周期的に送信する基地局識別番号に
記憶部514内の位置情報を付加して送信する。
【0028】この請求項の発明を前提とする請求項
及び請求項の各発明の実施例の処理手順を図9に示
す。図7に示した処理手順とほゞ同一であるから異なる
部分についてのみ説明する。初期過程において受信した
周辺基地局のTDMA信号から基地局識別番号を検出す
ると共に位置情報も検出する(S2 )。その検出した位
置情報と自基地局位置情報とから両基地局間の伝搬遅延
時間を演算して、検出基地局識別番号と共に一時保持し
ておく(S4 )。その後、演算した伝搬遅延時間の最小
のものから最も近い基地局を選択し、またはあらかじめ
知られている最も近い基地局の識別番号の検出により送
信タイミングを決定することは図7と同一である。定常
状態においても伝搬遅延時間の演算までの過程が前述の
ように図7と異なるだけである。
【0029】図10Aに請求項の発明の実施例を示
す。即ち図3または図7,あるいは図9の定常状態処理
において、各周辺基地局の送信タイミングと自局送信タ
イミングとの差を求め(S6 )、その差の最大値を選択
し(S9 )、その差最大値が許容値以下か否かを判定す
る(S10)。許容値εより大であれば、選択した差最大
値、つまり周辺基地局の送信タイミングと自局送信タイ
ミングとの差の最大値が小さくなるように、自局送信タ
イミングにΔtc を加えて補正する(S8 )。
【0030】図10Bでは偏差の最大値が許容値以下に
なるようにしたが、偏差の最大値から2番目、3番目な
どあらかじめ決めた順番の偏差が許容値以下になるよう
にしてもよい。例えばステップS6 で基地局nは基地局
i及び基地局mとの各送信タイミング差ΔTTni =TTi
−TTn,ΔTTnm =TTm−TTn(例えば、ΔTTni >Δ
Tnmと仮定する)を求め、ステップS9 でこれら差の
中で、最も大きな送信タイミング差ΔTTni を選択し、
この送信タイミング差ΔTTni を許容値εと比較して、
ΔTTni ≧εか、ΔTTni <εかを判断し、判断結果が
ΔTTni ≧εの場合は基地局nの基地局iとの送信タイ
ミング差ΔTTni が小さくなるように送信タイミングT
TnをΔtc だけ補正し、送信タイミングTtn′(=Ttn
+Δtc )とする。また、ΔTTni <εの場合は送信タ
イミングを補正せず、送信タイミングTtn′(=Ttn
とする。
【0031】図10Bでは偏差の最大値が許容値以下に
なるようにしたが、偏差の最大値から2番目、3番目な
どあらかじめ決めた順番の偏差が許容値以下になるよう
にしてもよい。図10Bに請求項の発明の実施例を示
す。図3または図7,あるいは図9の定常状態で周辺基
地局の各送信タイミングと自局送信タイミングTTnとの
差を求め(S9 ),その差が最大のものを除いた残りの
送信タイミング差の平均値を求め(S12),その平均値
と許容値εとを比較し(S10),許容値εより大きけれ
ば、自局送信タイミングTTnにΔTc を加えて補正する
(S11)。
【0032】例えばステップS8 で基地局nで基地局
i,基地局j,基地局mの各送信タイミングTTi=T
Rni −Δni ,TTj=TRnj −Δnj ,TTm=TRnm
Δnm を演算し、これら送信タイミングと自局送信タイ
ミングTTnとの差ΔTTni =TTi−TTn,ΔTTnj =T
Tj−TTn,ΔTnm =TTm−TTnを求める(S9 )。これ
ら差のうち最大のもの(例えばΔTTni )を除き、残り
の送信タイミング差ΔTTn j ,ΔTTnm の平均値Δta
を求め(S12),その平均値Δta と許容値εとを比較
し(S10),許容値εより大きい場合は自局送信タイミ
ングTTnに平均値Δta が小さくなるようにΔtc を加
えて補正する(S11)。
【0033】上述は偏差の最大値を除いて平均したが偏
差の最大のものから複数個を除いて平均をとってもよ
い。図7及び図9の実施例における初期過程において、
最も近い局の選択(S5 )の代わりに、複数の周辺基地
局について決定した送信タイミングを平均し、その平均
値を自局送信タイミングとしてもよい。更に上述では全
ての基地局が相互にTDMAフレームを同期するように
動作するが、特定の基地局を同期の中心、即ち基準とし
て他の基地局が順次同期をとってゆくようにする場合に
も、この発明を適用できる。図3において、最も近い周
辺基地局からの受信タイミングを記憶した基地局識別番
号で検出して初期過程で自局送信タイミングとしてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
は、周辺基地局の受信タイミングだけをそのまゝ送信タ
イミングとしているため、その周辺基地局を伝搬遅延時
間が無視できる場合にそれ程精度が劣化することはな
い。また請求項の発明によれば位置情報を用いて伝搬
遅延時間を演算し、その時間で受信タイミングを補正し
て送信タイミングを決定しているため高い精度でフレー
ム同期を確立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に用いられる基地局の例を示す
ブロック図。
【図2】請求項1の発明を前提とした請求項の発明の
実施例のシーケンスを示す図。
【図3】請求項1,の各発明を適用した実施例の
処理手順を示す流れ図。
【図4】請求項1,の各発明を適用した実施例のシー
ケンスを示す図。
【図5】請求項の発明に用いられる基地局の例を示す
ブロック図。
【図6】Aは請求項の各発明を適用した実施例の
シーケンスを示す図、Bは請求項の各発明を適用
した実施例のシーケンスを示す図である。
【図7】請求項の各発明を適用した実施例の
処理手順を示す流れ図。
【図8】請求項の発明に用いられる基地局の例を示す
ブロック図。
【図9】請求項の各発明を適用した実施例の
処理手順を示す流れ図。
【図10】Aは請求項の発明の実施例の処理手順を示
す流れ図、Bは請求項の発明の実施例の処理手順を示
す流れ図である。
【図11】移動通信システムの例を示すブロック図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川添 雄彦 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 加藤 修三 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−159327(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービス領域を複数の無線ゾーンに分割
    し、その各無線ゾーンにそれぞれ基地局を設け、移動局
    はそれが在圈している無線ゾーンの基地局と時分割多元
    接続(TDMA)方式を用いて通信を行う移動通信シス
    テムで、自基地局の周辺基地局の送信信号のTDMAフ
    レームの送信タイミングに自基地局の送信信号のTDM
    Aフレームの送信タイミングを合わせて基地局相互間の
    TDMAフレームを同期させる方法において、 自基地局にその周辺の基地局に与えられた基地局識別番
    号を記憶しておき、 受信信号から基地局識別番号を検出し、その基地局識別
    番号が上記記憶した基地局識別番号と一致すると、その
    受信信号のTDMAフレームの受信タイミングを、その
    基地局識別番号の基地局のTDMAフレームの送信タイ
    ミングとし、その送信タイミングを自基地局のTDMA
    フレーム送信タイミングとすることを特徴とする移動通
    信の基地局間フレーム同期方法。
  2. 【請求項2】 サービス領域を複数の無線ゾーンに分割
    し、その各無線ゾーンにそれぞれ基地局を設け、移動局
    はそれが在圈している無線ゾーンの基地局と時分割多元
    接続(TDMA)方式を用いて通信を行う移動通信シス
    テムで、自基地局の周辺基地局の送信信号のTDMAフ
    レームの送信タイミングを決定し、それに対して自基地
    局の送信信号のTDMAフレームの送信タイミングを合
    わせて基地局相互間のTDMAフレームを同期させる方
    法において、 自基地局にその周辺の基地局基地局識別番号と位置情
    報、及び自基地局の位置情報とを記憶しておき、 受信信号から基地局識別番号を検出し、 その検出した基地局識別番号の基地局の位置情報と自基
    地局の位置情報とからこれら両基地局間の伝搬遅延時間
    を演算し、 上記受信信号のTDMAフレーム受信タイミングに上記
    伝搬遅延時間を補正して自基地局のTDMAフレーム送
    信タイミングとすることを特徴とする移動通信の基地局
    間フレーム同期方法。
  3. 【請求項3】 各基地局にその位置情報を記憶してお
    き、各基地局からその基地局識別番号と共にその位置情
    報を送信し、自基地局で受信信号から検出した周辺基地
    局の位置情報と上記記憶した自基地局の位置情報とを上
    記伝搬遅延時間の演算に用いることを特徴とする請求項
    記載の移動通信の基地局間フレーム同期方法。
  4. 【請求項4】 信号送信開始時の送信タイミングを決定
    する初期過程において、自基地局から最も近い周辺基地
    局のTDMAフレーム送信タイミングを自基地局のTD
    MAフレームの送信タイミングとすることを特徴とする
    請求項1または記載の移動通信の基地局間フレーム同
    期方法。
  5. 【請求項5】 信号送信開始時の送信タイミングを決定
    する初期過程において、複数の周辺基地局のTDMAフ
    レーム送信タイミングを平均し、その平均値を自基地局
    の送信タイミングとすることを特徴とする請求項1また
    記載の移動通信の基地局間フレーム同期方法。
  6. 【請求項6】 定常状態において、複数の周辺基地局の
    上記TDMAフレーム送信タイミングと自基地局のTD
    MAフレーム送信タイミングとの偏差の平均値を求め、
    その平均値と許容値とを比較し、平均値が許容値以上で
    あれば自基地局の送信タイミングを所定値だけ補正し、
    平均値が許容値以下であれば自基地局の送信タイミング
    をそのまま継続することを特徴とする請求項1または
    記載の移動通信の基地局間フレーム同期方法。
  7. 【請求項7】 定常状態において、複数の周辺基地局に
    ついて上記決定した送信タイミングと自基地局の送信タ
    イミングとの偏差の最大のものを、上記平均値を求める
    際に除外することを特徴とする請求項記載の移動通信
    の基地局間フレーム同期方法。
  8. 【請求項8】 定常状態において、複数の周辺基地局に
    ついて上記決定した送信タイミングと自基地局の送信タ
    イミングとの偏差を求め、あらかじめ定めた順位の大き
    さの偏差値と許容値とを比較し、その偏差値が許容値以
    上であれば自基地局の送信タイミングを所定値だけ補正
    し、上記偏差値が許容値以下であれば自基地局の送信タ
    イミングをそのまま継続することを特徴とする請求項1
    または記載の移動通信の基地局間フレーム同期方法。
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