JP3219102B2 - 燃料噴射時期調整装置 - Google Patents

燃料噴射時期調整装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴射ポンプと合わせて
使用される燃料噴射時期調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンでは、NOx低減の
ために噴射時期を遅らせる傾向にあるが、これに伴っ
て、始動性悪化、白煙増加などのデメリットが生じる。
そこで、従来より、機械式の燃料噴射時期調整装置で
は、始動時進角や2段進角等の付加機能で対応している
(特公昭60−22177号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年は、排気ガス規制
の強化、燃費向上の面などから、さらにフレキシブルな
タイミング制御、および噴射タイミング特性の直線性
(ばらつきの低減)が必要とされている。ところが、従
来の燃料噴射時期調整装置では、図4に示すように、実
線で示す荷重特性に対して、破線で示すように1本のス
プリングで対応していたために、図5の破線で示すよう
に、弓なりの進角特性となり、上記の要求に対して十分
な対応をすることができなかった。本発明は、上記事情
に基づいて成されたもので、その目的は、フレキシブル
なタイミング制御、および噴射タイミング特性の直線性
を実現することのできる燃料噴射時期調整装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、内燃期間の駆動力が伝達されるフランジ
と、噴射ポンプのカム軸に嵌め合わされるボス部を有
し、このボス部の回転中心より偏心して配置された偏心
カムを回動自在に支持するハブと、前記ボス部の外周に
配設された一対のウエイトと、この一対のウエイトの両
端部に通されて、遠心力の作用によって拡開する前記ウ
エイトの移動を案内するサポートと、このサポートの外
周に配されて、前記一対のウエイトを互いに向き合う方
向に付勢するスプリングとを備え、前記フランジと前記
ハブとの間に所定の位相差を持たせて、前記噴射ポンプ
の噴射時期を調整する燃料噴射時期調整装置において、
前記サポートに案内されながら前記ウエイトが拡開する
際に、前記ウエイトが所定距離拡開して当接するまで無
荷重の状態で前記サポートの外周に配され、前記ウエイ
トが前記所定距離拡開して当接した後、さらに前記ウエ
イトが拡開するのに伴って、前記ウエイトの拡開方向と
反対方向に前記ウエイトを付勢する付勢手段を設けたこ
とを技術的手段とする。
【0005】
【作用】内燃機関の駆動力が伝達されるフランジの回転
により、ウエイトに遠心力が作用する。このウエイトに
作用する遠心力がスプリングの付勢力より大きくなると
ウエイトが拡開し始める。スプリングの付勢力に抗して
拡開するウエイトは、サポートの外周に配された付勢手
段に当接した後、さらに拡開することで、スプリングの
付勢力とともに付勢手段の付勢力が付与されることにな
る。この付勢手段は、ウエイトが当接するまで無荷重の
状態で配されているので、機関回転数に対するウエイト
のストローク量は、付勢手段の付勢力が作用し始める進
角途中で折れ曲がった特性となる。その結果、燃料噴射
時期調整装置の進角特性は、直線近似した特性となる。
【0006】
【実施例】次に、本発明の燃料噴射時期調整装置の一実
施例を図1ないし図5を基に説明する。図1は燃料噴射
時期調整装置の部分断面図である。本実施例の燃料噴射
時期調整装置1(以下タイマと言う)は、図示しないカ
ップリングを介してエンジンの駆動力が伝達されるフラ
ンジ2と、燃料噴射ポンプのカム軸(図示しない)に結
合されるハブ3とを備え、フランジ2とハブ3との間に
所定の位相差を持たせて噴射時期を調整するものであ
る。
【0007】フランジ2は、一端側が開放された有底の
円筒形を呈し、その開放端にねじ結合された図示しない
サイドカバーとともにタイマ1の外郭を成す。ハブ3
は、一方の端部に、カム軸のテーパ面が嵌め合わされる
円筒状のボス部3aを有し、このボス部3aの外周に、
フランジ2の内周面と摺接する円盤状の径大部3bが形
成されている。径大部3bには、円形を呈する2個の大
偏心カム4が、径方向の対称位置に回動自在に嵌め合わ
されており、その大偏心カム4は、自身の中心より偏心
した位置で、後述するウエイト5に圧入固定されたウエ
イトピン6により摺動自在に支持されている。
【0008】各大偏心カム4には、円形を呈する小偏心
カム7が回動自在に嵌め合わされており、その小偏心カ
ム7は、自身の中心より偏心した位置で、フランジ2に
圧入固定されたフランジピン8により摺動自在に支持さ
れている。ハブ3の径大部3bとサイドカバーとの間に
は、それぞれ半ドーナツ形状を呈する一対のウエイト5
がボス部3aの外周に向かい合うように配置されてい
る。この一対のウエイト5は、互いのウエイト5の両端
部で筒状のシート9を介して棒状を成す2本のサポート
10に摺動自在に支持されている。従って、各ウエイト
5は、サポート10に案内されながら径方向に移動可能
に設けられている。ウエイト5の外周面にはウエイト5
が外側に拡開した際に、フランジ2の内周面に当接する
ことでウエイト5の拡開を規制するストッパ面5aが形
成されている。また、各ウエイト5は、サポート10の
外周部に配されたセンタースプリング11によって、互
いのウエイト5が向き合う方向に所定の荷重で付勢され
ている。センタースプリング11は、一端がサポート1
0の両端部に取り付けられたスプリング受け12に支持
されて、他端がシート9の外周に張り出された鍔部9a
に支持されている。
【0009】センタースプリング11の内周側には、本
発明の付勢手段であるインナースプリング13が配され
ている。このインナースプリング13は、サポート10
の軸方向にシート9と向かい合うように配されて、取付
け時のセット荷重を持たないように、一端がスプリング
受け12に支持され、他端が自由端とされている。な
お、サポート10の外周面上で向かい合うインナースプ
リング13とシート9との間には、自由端であるインナ
ースプリング13の他端とシート9の先端面との間に一
定の距離Lが設定されている。従って、このインナース
プリング13は、ウエイト5の拡開によってシート9の
先端面がインナースプリング13の他端に当接するまで
は、ウエイト5に対して無荷重の状態であり、それ以
後、ウエイト5の拡開に伴って、拡開を抑える方向にウ
エイト5を付勢する。
【0010】次に、上記構成を有するタイマ1の作動に
ついて説明する。まず、エンジンのアイドリング時に
は、ウエイト5に作用する遠心力よりセンタースプリン
グ11のセット荷重の方が大きいため、ウエイト5は拡
開することなく閉じている。その後、エンジン回転数の
上昇に伴いウエイト5に作用する遠心力がセンタースプ
リング11のセット荷重より大きくなることで、ウエイ
ト5がセンタースプリング11の付勢力に抗して拡開し
始める。以後、ウエイト5と共に移動するシート9の先
端面がインナースプリング13の他端に当接するまで
は、図2に示すタイマ1のウエイトストローク特性(エ
ンジン回転数とウエイト5のストローク量との関係を示
す特性図)の傾きAで表されるように、ウエイト5に作
用する遠心力とセンタースプリング11の付勢力との釣
合いによって進角量が決定される。図3に示すように、
ウエイト5が距離Lずつ拡開すると、シート9の先端面
がインナースプリング13の他端と当接する(図2のa
点で示す位置)。その後、さらにウエイト5の拡開に伴
って、センタースプリング11の付勢力の他に、インナ
ースプリング13の荷重がウエイト5に作用し始める。
これにより、タイマ1のウエイトストローク特性は、図
2のa点で折れ曲がり、傾きBで示すように、エンジン
回転数に対するストローク量の変化が小さくなる。
【0011】その後、ウエイト5は、エンジン回転数の
上昇に伴って、ウエイト5の外周面に形成されたストッ
パ面5aがフランジ2の内周面に当接する(図2のb点
で示す位置)まで拡開する。このように、本実施例で
は、図4の荷重特性(実線で示す)に対してセンタース
プリング11とインナースプリング13の2本のスプリ
ングで対応したことにより、図5の実線で示すようにほ
ぼ直線近似した進角特性を得ることができる。
【0012】次に、本発明の第2実施例を説明する。本
実施例のタイマ1は、インナースプリング13ととも
に、図6に示すようにセット荷重を持たない第3のスプ
リング14(付勢手段)を追加したものである。この第
3のスプリング14は、シート9の先端面がインナース
プリング13の他端に当接した状態で、自由端である第
3のスプリング14の他端とウエイト5に形成されたス
プリング受け面5bとの間に距離L2 の間隔が設定され
ている。この第3のスプリング14を設けたことで、図
7に示すように、2段に折れ曲がったウエイトストロー
ク特性を得ることができる。なお、付勢手段としてのス
プリングは、3本以上設けても良い。
【0013】
【発明の効果】本発明の燃料噴射時期調整装置は、セッ
ト荷重を有するスプリングの他に、セット荷重を持たな
い付勢手段を設けたことで、直線近似した進角特性を得
ることができ、従来よりさらにフレキシブルなタイミン
グ制御が可能となるとともに、噴射タイミングのばらつ
きを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイマの部分断面図である。
【図2】タイマのウエイトストローク特性図である。
【図3】タイマの作動説明図である。
【図4】ウエイトストロークとスプリング荷重との関係
を示すグラフである。
【図5】タイマの進角特性図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すタイマの部分断面図
である。
【図7】図6に示すタイマのウエイトストローク特性図
である。
【符号の説明】
1 タイマ(燃料噴射時期調整装置) 2 フランジ 3 ハブ 3aボス部 4 大偏心カム 5 ウエイト 10 サポート 11 センタースプリング(スプリング) 13 インナースプリング(付勢手段) 14 第3のスプリング(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃期間の駆動力が伝達されるフランジ
    と、 噴射ポンプのカム軸に嵌め合わされるボス部を有し、こ
    のボス部の回転中心より偏心して配置された偏心カムを
    回動自在に支持するハブと、 前記ボス部の外周に配設された一対のウエイトと、 この一対のウエイトの両端部に通されて、遠心力の作用
    によって拡開する前記ウエイトの移動を案内するサポー
    トと、 このサポートの外周に配されて、前記一対のウエイトを
    互いに向き合う方向に付勢するスプリングとを備え、 前記フランジと前記ハブとの間に所定の位相差を持たせ
    て、前記噴射ポンプの噴射時期を調整する燃料噴射時期
    調整装置において、 前記サポートに案内されながら前記ウエイトが拡開する
    際に、前記ウエイトが所定距離拡開して当接するまで無
    荷重の状態で前記サポートの外周に配され、前記ウエイ
    トが前記所定距離拡開して当接した後、さらに前記ウエ
    イトが拡開するのに伴って、前記ウエイトの拡開方向と
    反対方向に前記ウエイトを付勢する付勢手段を設けたこ
    とを特徴とする燃料噴射時期調整装置。
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