JPH03237225A - 燃料噴射時期調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、燃料の噴射時期を、エンジンの回転速度や負
荷の大小によって適正なりランク角度に調整する燃料噴
射時期調整装置に関する。

［従来の技術］ 一般に判型噴射ポンプ等に使用されている機械式の燃料
噴射時期調整装置（以下タイマと言う〉では、特公昭６
０−２２１７７号公報において、始動特進角付特性、あ
るいは２段進角特性を可能とする従来技術が開示されて
いる。

［発明が解決しようとする課Ｍ］ しかるに、近年、排気ガス規制の強化、燃費向上の面な
どから、燃料噴射時期の調整が重要になってきており、
上記した従来技術において、例えば、始動特進角付特性
を看する構成では、中速域での排気ガスが悪化し、２段
進角特性を有する構成では、始動性の低下および低速域
での排気ガスの悪化が問題となり、エンジンとのマツチ
ングが不十分となる課題を有していた。

本発明は上記事情に基づいてなされたもので、その目的
は、低速域から高速域に至るまでの全域において、エン
ジンとのマツチングを向上させることのできる燃料噴射
時期調整装置を提［１，、４−ることにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を遠戚するために、内燃機関の駆動
力が伝達されるフランジと、噴射ポンプのカム軸に嵌め
合わされるボス部を有し、該ボス部の回転中心より偏心
した位置に配置された偏心カムを回動自在に支持するハ
ブと、前記ボス部の外周に配設された一対のウェイトと
、この一対のウェイトの両端部に通されて、前記ウェイ
トを支持するとともに、前記ウェイトの拡開時に前記ウ
ェイトをガイドするためのサポートと、このサポートの
外周部に配設されて、前記一対のウェイ１へを互いに向
き合う方向に付勢するスプリングとを備え、前記フラン
ジと前記ハブとの間に所定の位相差を持たせて前記噴射
ポンプの噴射時期を調整する燃料噴射時期調整装置にお
いて、 遠心力の作用により、前記ウェイトが所定の位置まで拡
開した際に、前記ウェイトに当接し、以後、前記ウェイ
トの拡開に伴って前記サポートの外周部をスライドする
スライド手段と、このスライド手段をスライド方向と反
対方向に付勢する付勢手段とを設け、前記スライド手段
および前記付勢手段を、前記サポートの外周部に段階的
に配設することにより、前記ウェイトにｆｙ用する遠心
力に対向する荷重を、前記ウェイトの拡開に伴い段階的
に増大させることを技術的手段とする。

［作用コ 内燃機間の駆動力が伝達されるフランジの回転により、
ウェイトに遠心力が作用する。

そのウェイトに作用する遠心力がスプリングの付勢力よ
り大きくなると、ウェイトが拡開し始める。

ウェイトがスライド手段に当接するまで拡開すると、ス
プリング荷重とともに付勢手段の荷重が付与されるため
、−旦ウエイトの拡開が停止する。

内燃機関の回転」−昇に伴って、ウェイトに作用する遠
心力が増大し、その遠心力が、スプリングと付勢手段と
の荷重より大きくなると、ウェイトが拡開し始める。

そして、サポートの外周部に段階的に配設された次のス
ライド手段に当接するまでウェイトが拡開すると、スプ
リング荷重とともに、−段目の付勢手段および二段目の
付勢手段の荷重が付与されるため、再びウェイトの拡開
が停止する。

以後、同様に、ウェイトに作用する遠心力に対向する荷
重が、ウェイトの拡開に件って段階的に増大されるため
、ウェイトは段階的に拡開することになる。

［発明の効果］ 上記作用を有する本発明によれば、ウェイトの拡開に伴
って、スプリング荷重とともに、付勢手段の荷重が段階
的にウェイトに付与される０例えば、付勢手段を２段階
に設定すれば、ウェイトに作用する遠心力に対向する荷
重を、ウェイトの拡開に伴って３段階に増大さぜること
ができる。

従って、スライド手段および付勢手段の段階数に応じて
、３段以上のタイマ進角特性を実現することができる。

その結果、低速域から高速域に至るまでの全域において
、エンジンとのマツチングを向上させることが可能とな
る。

［実施例］ 次に、本発明の燃料噴射時期調整装置を図面に示す一実
施例に基づき説明ノ°る。

第１図は燃料噴射時期調整装置の部分断面図である。

本実施例の燃料噴射時期調整装置（以下タイマと言う）
１は、カップリング（図示しない）を介してエンジンの
駆動力が伝達されるフランジ２と、噴射ポンプのカム軸
（図示しない）に結合されるハブ３とを備え、フランジ
２とハブ３との間に所定の位相差を持たせて噴射時期を
調整するものである。

フランジ２は、一端が開放された有底の円筒形を呈し、
その開放端にねじ結合されるサイドカバー（図示しない
）とともにタイマ１の外郭を戊す。

ハブ３は、一方の端部に、カム軸のテーバ面が嵌め合わ
される円筒状のボス部３ａを有し、このボス部３ａの外
周に、フランジ２の内周面と摺接する円盤状の径大部３
ｂが形成されている。

ハブ３の径大部３ｂには、径方向の対称位置に、円形を
呈する２個の大偏心カム４が回動自在に嵌め合わされて
いる。この大偏心カム４は、大偏心カム４の中心より偏
心した位置で、後述するウェイ）−５に圧入固定された
ウェイトビン６により摺動自在に支持されている。

各人偏心カム４には、大偏心カム４の中心より偏心した
位置で、円形を呈する小偏心カム７が、大漏心カム４に
対してそれぞれ回動自在に嵌め合わされている。この小
偏心カム７は、小偏心カム７の中心より偏心した位置で
、フランジ２に圧入固定されたフランジピン８により摺
動自在に支持されている。

本実施例の大偏心カム４および小偏心カム７は、エンジ
ンの回転上昇に伴って、−８３ｊｉ角した後進角する始
動時進角付特性を有するように構成されている。

ハブ３の径大部３ｂとサイドカバーとの間には、それぞ
れ半ドーナツ形状を呈する一対のウェイト５が、ボス部
３ａの外周に向がい合うように配置されている。

この一対のウェイト５は、互いのウェイト５の両端部で
、２本の棒状を呈するサボー１−９に支持され、且つサ
ポート９の外周部に配設されたスプリング１０により、
九いのウェイト５が向き合う方向に付勢されている。

スプリング１０の内周側には、スプリング（付勢手段）
１１が配設され、さらにスプリング１１の内周側にはス
プリング（付勢手段）１２が配設されている。

スプリング１２は、サポート９の外周に摺動自在に嵌め
合わされた筒状のスプリングシート（スライド手段）１
３を所定の荷重で押圧している。

また、スプリング１１は、スプリングシート１３の外周
に摺動自在に嵌め合わされた筒状のスプリングシート（
スライド手段）１４を所定の荷重で押圧している。

スプリングシート１４には、遠心力の作用により、スプ
リング１０の付勢力に抗してウェイ）−５が所定の位置
まで（第１図において距離Ｌ１　）拡開した際に、ウェ
イト５に形成された当接面５ａが当たるストッパ〈第３
図ないし第５図参照〉１４ａが形成されている。同様に
、スプリングシート１３には、スプリング１０およびス
プリング１１の付勢力に抗して、ウェイト５が所定の位
置まで（第１図において距離Ｌ２）拡開した際に、スプ
リングシート１４の端部が当たるストッパ１３ａが形成
されている。

そして、ウェイト５の外周面には、スプリング１０、ス
プリング１１．およびスプリング１２の付勢力に抗して
ウェイト５が拡開した際に、フランジ２の内周面に当接
してウェイト５の拡開を規制するストッパ面５ｂが形成
されている。

次に、上記構成を有するタイマ１の作動について説明す
る。

まず、エンジンのアイドリング時には、ウェイ）−５に
作用する遠心力よりスプリング１０のセット荷重が大き
いため、ウェイト５は拡開することなく閉じている。こ
の時、始動特進角付特性を有することから、タイマ１は
、第２図に示すように、θ１だけ進角している。

その後、エンジン回転数の上昇に伴い、ウェイ１−５に
作用する遠心力がスプリング１０のセット荷重より大き
くなると、ウェイト５は、第１図に示すように、当接面
がスプリングシート１４のストッパ１４ａに当たるまで
の距離Ｌ１だけ拡開する。この時、始動特進角付特性に
より、タイマ１は一旦遅角する。

エンジン回転数が上昇して、ウェイト５に作用する遠心
力が、スプリング１０とスプリング１１とのセット荷重
より大きくなると、ウェイト５は、第４図に示すように
、スプリングシート１４の端部が、スプリングシート１
３のストッパ１３ａに当たるまでの距１１１１１１．２
だけ拡開する。この時、タイマ１は、第２図に示すよう
に、θまたけ進角する。

さらにエンジン回転数が」、昇して、ウェイｌ−５に作
用する遠心力が、スプリング１０、スプリング１１、お
よびスプリング１２の総合セット荷重より大きくなると
、ウェイト５は、第５図に示すように、ウェイト５の外
周面に形成されたストッパ面５ｂがフランジ２の内周面
に当接するまで拡開する。この時、タイマ１は、第２図
に示すように、θ３だけ進角し、最大進角となる。

このように、本実施例では、始動時進角付特性を含む３
段進角を実現することができるため、低速域から高速域
までの全域において、エンジンとのマツチングを向上さ
せることが可能となる。

次に、第６図を基に本発明の第２実施例を説明する。

第６図は燃料噴射時期調整装置の部分断面図である。

本実施例では、両端側を小径とする段付き形状のサボー
１−９を用いる。

スプリングシート１３は、円環状に形成されて、サポー
ト９の小径部外周に摺動自在に嵌め合わされ、第６図に
示すように、スプリング１２によって段付き部の端面に
押し付けられている。

そして、スプリングシート１４は、サポート９の大径部
外周に摺動自在に嵌め合わされて、第１実施例と同様に
、スプリング１１によって押圧され゛〔いる。

本実施例のように、サポート９を段付き形状として、ス
プリングシート１３を円環状に形成することにより、ス
プリングシート１３の摺動面積を少なくすることができ
る。

従って、スプリングシート１３の摺動抵抗を低減するこ
とができ、上記した第１実施例の場合と比較して、ヒス
テリシスの少ない良好なタイマ特性を実現することがで
きる。

（変形例） 上記実施例では、始動時進角付特性を有するカム構成と
したが、大偏心カム４および小偏心カム７を、通常進角
の特性、を有するｉｔとすることにより、第７図に示す
ような３段進角を実現することができる。

スライド手段（スプリングシート１３、スプリングシー
１−１４）および付勢手段〈スプリング１１．スプリン
グ１２）を２段階に配設した例を示したが、３段階以上
に配設することで、４段進角以上の多段進角を実現する
ことも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の第１実施例を示し、第１
図は燃料噴射時期調整装置の部分断面図、第２図はタイ
マ特性図、第３図ないし第５図はタイマの作動説明図、
第６図は本発明の第２実施例を示す燃料噴射時期調整装
置の部分断面図、第７図は本発明の変形例を示すタイマ
特性図である。 図中 １・・・燃料噴射時期調整装置（タイマ）２・・・フラ
ンジ ３・・・ハブ ３ａ・・・ボス部 ４・・・大偏心カム ５・・・ウェイト ９・・・サポート １０・・・スプリング １１・・・スプリング（付勢手段） １２・・・スプリング（付勢手段）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）内燃機関の駆動力が伝達されるフランジと、噴射ポ
   ンプのカム軸に嵌め合わされるボス部を有し、該ボス部
   の回転中心より偏心して配置された偏心カムを回動自在
   に支持するハブと、 前記ボス部の外周に配設された一対のウェイトと、 この一対のウェイトの両端部に通されて、前記ウェイト
   を支持するとともに、前記ウェイトの拡開時に前記ウェ
   イトをガイドするためのサポートと、 このサポートの外周部に配設されて、前記一対のウェイ
   トを互いに向き合う方向に付勢するスプリングとを備え
   、前記フランジと前記ハブとの間に所定の位相差を持た
   せて前記噴射ポンプの噴射時期を調整する燃料噴射時期
   調整装置において、遠心力の作用により、前記ウェイト
   が所定の位置まで拡開した際に、前記ウェイトに当接し
   、以後、前記ウェイトの拡開に伴って前記サポートの外
   周部をスライドするスライド手段と、このスライド手段
   をスライド方向と反対方向に付勢する付勢手段とを設け
   、前記スライド手段および前記付勢手段を、前記サポー
   トの外周部に段階的に配設することにより、前記ウェイ
   トに作用する遠心力に対向する荷重を、前記ウェイトの
   拡開に伴い段階的に増大させることを特徴とする燃料噴
   射時期調整装置。