JP3219011B2 - 液体吐出装置における吐出量変更方法および吐出量変更装置 - Google Patents
液体吐出装置における吐出量変更方法および吐出量変更装置Info
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- JP3219011B2 JP3219011B2 JP05841997A JP5841997A JP3219011B2 JP 3219011 B2 JP3219011 B2 JP 3219011B2 JP 05841997 A JP05841997 A JP 05841997A JP 5841997 A JP5841997 A JP 5841997A JP 3219011 B2 JP3219011 B2 JP 3219011B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水の溶存酸素濃
度,水の硬度,水のpH値等を測定する際に用いられる
各種液状試薬の定量吐出装置および医療分野における各
種薬液の定量吐出装置あるいは定量注入装置に関するも
ので、液体カセットを着脱自在なカセット方式とした液
体吐出装置に関するものである。
度,水の硬度,水のpH値等を測定する際に用いられる
各種液状試薬の定量吐出装置および医療分野における各
種薬液の定量吐出装置あるいは定量注入装置に関するも
ので、液体カセットを着脱自在なカセット方式とした液
体吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水質の各種検査に際しては、各種
液状試薬の定量吐出装置として、一般的にローラポンプ
装置あるいはチューブポンプ装置が使用されている。ま
た、医療分野においても、各種薬液の定量吐出装置ある
いは定量注入装置として、同様のポンプ装置が使用され
ている。これらのポンプ装置については、弾性チューブ
を着脱自在なカセット方式とした技術が種々提案されて
いる。
液状試薬の定量吐出装置として、一般的にローラポンプ
装置あるいはチューブポンプ装置が使用されている。ま
た、医療分野においても、各種薬液の定量吐出装置ある
いは定量注入装置として、同様のポンプ装置が使用され
ている。これらのポンプ装置については、弾性チューブ
を着脱自在なカセット方式とした技術が種々提案されて
いる。
【0003】しかしながら、前記従来の液体吐出装置
は、各種液状試薬を定量吐出する装置であるため、多様
化する各種水質検査に際して液状試薬の注入量(吐出
量)を変更する場合には対応できず、別に所定の吐出量
に適合する液体吐出装置を準備する必要があり、経費的
に問題である。
は、各種液状試薬を定量吐出する装置であるため、多様
化する各種水質検査に際して液状試薬の注入量(吐出
量)を変更する場合には対応できず、別に所定の吐出量
に適合する液体吐出装置を準備する必要があり、経費的
に問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み、容易に吐出量が変更できる液体吐出装置にお
ける吐出量変更方法と吐出量変更装置を提供することを
目的とするものである。
点に鑑み、容易に吐出量が変更できる液体吐出装置にお
ける吐出量変更方法と吐出量変更装置を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、1個の押圧ローラを設けた本体と、弾性チュ
ーブの一端に吐出液体の貯留体を接続するとともに、他
端に逆止弁を接続した液体カートリッジを収納した液体
カセットとからなり、この液体カセットを前記弾性チュ
ーブが前記押圧ローラの押圧作動を受けるように着脱自
在に装着し、前記押圧ローラの回転運動により、前記押
圧ローラの前記弾性チューブに対する押圧作動が、作用
時と非作用時とを繰り返し、かつ作用時に前記押圧ロー
ラと共働する円弧状ガイド部材との間で前記弾性チュー
ブを押圧閉塞して液体を定量吐出する液体吐出装置にお
いて、前記円弧状ガイド部の円弧の長さを変えることに
より液体の吐出量を変更することを特徴としており、さ
らに請求項2に記載の発明は、1個の押圧ローラを 設け
た本体と、弾性チューブの一端に吐出液体の貯留体を接
続するとともに、他端に逆止弁を接続した液体カートリ
ッジを収納した液体カセットとからなり、この液体カセ
ットを前記弾性チューブが前記押圧ローラの押圧作動を
受けるように着脱自在に装着し、前記押圧ローラの回転
運動により、前記押圧ローラの前記弾性チューブに対す
る押圧作動が、作用時と非作用時とを繰り返し、かつ作
用時に前記押圧ローラと共働する円弧状ガイド部材との
間で前記弾性チューブを押圧閉塞して液体を定量吐出す
る液体吐出装置において、前記円弧状ガイド部に円弧の
長さの異なるアタッチメントを着脱自在に装着可能とし
たことを特徴としている。
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、1個の押圧ローラを設けた本体と、弾性チュ
ーブの一端に吐出液体の貯留体を接続するとともに、他
端に逆止弁を接続した液体カートリッジを収納した液体
カセットとからなり、この液体カセットを前記弾性チュ
ーブが前記押圧ローラの押圧作動を受けるように着脱自
在に装着し、前記押圧ローラの回転運動により、前記押
圧ローラの前記弾性チューブに対する押圧作動が、作用
時と非作用時とを繰り返し、かつ作用時に前記押圧ロー
ラと共働する円弧状ガイド部材との間で前記弾性チュー
ブを押圧閉塞して液体を定量吐出する液体吐出装置にお
いて、前記円弧状ガイド部の円弧の長さを変えることに
より液体の吐出量を変更することを特徴としており、さ
らに請求項2に記載の発明は、1個の押圧ローラを 設け
た本体と、弾性チューブの一端に吐出液体の貯留体を接
続するとともに、他端に逆止弁を接続した液体カートリ
ッジを収納した液体カセットとからなり、この液体カセ
ットを前記弾性チューブが前記押圧ローラの押圧作動を
受けるように着脱自在に装着し、前記押圧ローラの回転
運動により、前記押圧ローラの前記弾性チューブに対す
る押圧作動が、作用時と非作用時とを繰り返し、かつ作
用時に前記押圧ローラと共働する円弧状ガイド部材との
間で前記弾性チューブを押圧閉塞して液体を定量吐出す
る液体吐出装置において、前記円弧状ガイド部に円弧の
長さの異なるアタッチメントを着脱自在に装着可能とし
たことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明は、たとえば水質検査を行
う際に用いられる各種液状試薬をカセット方式とした液
体吐出装置において実施することができる。前記液体吐
出装置は、押圧ローラの回転運動により、当該ローラと
円弧状ガイド部との間で弾性チューブを押圧閉塞して液
体を定量吐出させるもので、前記押圧ローラを設けた本
体と、この本体に対し、吐出液体を収容した液体カセッ
トを着脱自在に装着する構成としている。まず、この発
明の請求項1に記載の吐出量変更方法にあっては、前記
円弧状ガイド部の円弧の長さを変えることにより、液体
の吐出量を変更させる。すなわち、前記円弧状ガイド部
の円弧長さを長くすることにより、前記押圧ローラが前
記弾性チューブを押圧閉塞した状態で、前記押圧ローラ
が自転しながら前記弾性チューブを扱く長さが長くな
り、液体の吐出量は増加する。また、円弧長さを短くす
れば、液体の吐出量は減少する。
ついて説明すると、この発明は、たとえば水質検査を行
う際に用いられる各種液状試薬をカセット方式とした液
体吐出装置において実施することができる。前記液体吐
出装置は、押圧ローラの回転運動により、当該ローラと
円弧状ガイド部との間で弾性チューブを押圧閉塞して液
体を定量吐出させるもので、前記押圧ローラを設けた本
体と、この本体に対し、吐出液体を収容した液体カセッ
トを着脱自在に装着する構成としている。まず、この発
明の請求項1に記載の吐出量変更方法にあっては、前記
円弧状ガイド部の円弧の長さを変えることにより、液体
の吐出量を変更させる。すなわち、前記円弧状ガイド部
の円弧長さを長くすることにより、前記押圧ローラが前
記弾性チューブを押圧閉塞した状態で、前記押圧ローラ
が自転しながら前記弾性チューブを扱く長さが長くな
り、液体の吐出量は増加する。また、円弧長さを短くす
れば、液体の吐出量は減少する。
【0007】また、請求項2に記載の吐出量変更装置に
あっては、前記円弧状ガイド部に円弧の長さの異なるア
タッチメントを着脱自在に装着できるように構成したも
のである。すなわち、要求される液体の吐出量に適合す
るアタッチメントを前記円弧状ガイド部に装着すること
により、所定量の液体を吐出することができる。
あっては、前記円弧状ガイド部に円弧の長さの異なるア
タッチメントを着脱自在に装着できるように構成したも
のである。すなわち、要求される液体の吐出量に適合す
るアタッチメントを前記円弧状ガイド部に装着すること
により、所定量の液体を吐出することができる。
【0008】以上のように、この発明によれば、多様化
している水質検査時における各種液状試薬の要求される
吐出量に容易に対応することができるので、経済的な効
果は大きい。
している水質検査時における各種液状試薬の要求される
吐出量に容易に対応することができるので、経済的な効
果は大きい。
【0009】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。ここに説明する具体的実施例は、
液状試薬を用い、この液状試薬を定量ずつ吐出すること
により、水の硬度を測定する硬度測定装置について、こ
の発明を実施した場合の実施例として説明する。図1
は、この発明が適用される液体吐出装置を硬度測定装置
の本体に装着した状態を概略的に示す説明図であり、ま
た図2は、図1の側面視における断面説明図であり、さ
らに図3は、この発明が適用される液体吐出装置を硬度
測定装置の本体から離脱した状態を概略的に示す側面視
における断面説明図である。
いて詳細に説明する。ここに説明する具体的実施例は、
液状試薬を用い、この液状試薬を定量ずつ吐出すること
により、水の硬度を測定する硬度測定装置について、こ
の発明を実施した場合の実施例として説明する。図1
は、この発明が適用される液体吐出装置を硬度測定装置
の本体に装着した状態を概略的に示す説明図であり、ま
た図2は、図1の側面視における断面説明図であり、さ
らに図3は、この発明が適用される液体吐出装置を硬度
測定装置の本体から離脱した状態を概略的に示す側面視
における断面説明図である。
【0010】図1〜図3において、この発明に係る液体
吐出装置1は、基本的に水の硬度測定装置の本体2と、
この本体2に着脱自在に装着する液体カセット3とによ
り構成されている。
吐出装置1は、基本的に水の硬度測定装置の本体2と、
この本体2に着脱自在に装着する液体カセット3とによ
り構成されている。
【0011】まず、硬度測定装置の本体2について、そ
の概略を説明すると、この本体2には、後述する弾性チ
ューブ17を押圧し、液状試薬を定量ずつ吐出する押圧
ローラ4が設けられている。この押圧ローラ4は、回転
駆動軸5に固着された駆動アーム6の先端部に回転自在
に装着されており、回転駆動軸5の回転運動に伴って、
自転しつつ弾性チューブ17を押圧する。そして、回転
駆動軸5は、カップリング7を介して本体2に設けられ
た駆動モータ8と連結されている。この駆動モータ8
は、硬度測定装置の測定タイミングに連動して駆動する
もので、測定タイミングに対応して液状試薬の定量吐出
を行うように、回転駆動軸5を介して押圧ローラ4に回
転運動を行わせる。
の概略を説明すると、この本体2には、後述する弾性チ
ューブ17を押圧し、液状試薬を定量ずつ吐出する押圧
ローラ4が設けられている。この押圧ローラ4は、回転
駆動軸5に固着された駆動アーム6の先端部に回転自在
に装着されており、回転駆動軸5の回転運動に伴って、
自転しつつ弾性チューブ17を押圧する。そして、回転
駆動軸5は、カップリング7を介して本体2に設けられ
た駆動モータ8と連結されている。この駆動モータ8
は、硬度測定装置の測定タイミングに連動して駆動する
もので、測定タイミングに対応して液状試薬の定量吐出
を行うように、回転駆動軸5を介して押圧ローラ4に回
転運動を行わせる。
【0012】前記押圧ローラ4は、前記回転駆動軸5に
1個装着されたものであり、前記駆動モータ8の測定タ
イミングに応じた前記回転駆動軸5の回転運動に伴っ
て、弾性チューブ17に対する押圧作動を行う作用時
と、押圧作動を行わない非作用時とを繰り返す構成とな
っている。
1個装着されたものであり、前記駆動モータ8の測定タ
イミングに応じた前記回転駆動軸5の回転運動に伴っ
て、弾性チューブ17に対する押圧作動を行う作用時
と、押圧作動を行わない非作用時とを繰り返す構成とな
っている。
【0013】そして、前記本体2内には、被検査液の硬
度を測定する角筒状の測定セル9が設けられており、こ
の測定セル9は、前記液体カセット3の下部を嵌合収容
し、前記押圧ローラ4により液状試薬を定量吐出する液
体吐出作動部10と、この液体吐出作動部10と連通し
た測定部11とにより構成されている。液体吐出作動部
10には、前記押圧ローラ4の作用時における回転作動
を許容する開口部12が設けられている。また、測定部
11は、その底部が被検査液の収容部13となってお
り、この被検査液収容部13にはマグネット式の適宜な
攪拌体(図示省略)が収納されている。そして、測定部
11の下部には、被検査液収容部13へ被検査液を導入
する導入口14が設けられており、この導入口14は被
検査液の供給ライン15と接続している。また、測定部
11の上部には、被検査液収容部13にて測定が終了し
た被検査液を洗浄廃液とともに排出する排出管16が設
けられている。
度を測定する角筒状の測定セル9が設けられており、こ
の測定セル9は、前記液体カセット3の下部を嵌合収容
し、前記押圧ローラ4により液状試薬を定量吐出する液
体吐出作動部10と、この液体吐出作動部10と連通し
た測定部11とにより構成されている。液体吐出作動部
10には、前記押圧ローラ4の作用時における回転作動
を許容する開口部12が設けられている。また、測定部
11は、その底部が被検査液の収容部13となってお
り、この被検査液収容部13にはマグネット式の適宜な
攪拌体(図示省略)が収納されている。そして、測定部
11の下部には、被検査液収容部13へ被検査液を導入
する導入口14が設けられており、この導入口14は被
検査液の供給ライン15と接続している。また、測定部
11の上部には、被検査液収容部13にて測定が終了し
た被検査液を洗浄廃液とともに排出する排出管16が設
けられている。
【0014】さて、前記本体2に着脱自在に装着する液
体カセット3について説明すると、この液体カセット3
は、その内部に、シリコンゴム等により形成された弾性
チューブ17と、液状試薬等の吐出すべき液体を収容し
た貯留体18と、前記押圧ローラ4の非作用時におい
て、弾性チューブ17内へ空気が逆流するのを防止する
逆止弁19とを一体構造とした液体カートリッジ20を
収納している。この液体カートリッジ20は、弾性チュ
ーブ17の一端に貯留体18を接続するとともに、他端
に逆止弁19を接続したものとして構成されている。こ
の一体構造により、液状試薬が空気に触れることがない
ことはもちろん、気泡混入と云う問題が発生しない構成
となっており、また逆止弁19の機能と相まって、液状
試薬の効能維持を図っている。
体カセット3について説明すると、この液体カセット3
は、その内部に、シリコンゴム等により形成された弾性
チューブ17と、液状試薬等の吐出すべき液体を収容し
た貯留体18と、前記押圧ローラ4の非作用時におい
て、弾性チューブ17内へ空気が逆流するのを防止する
逆止弁19とを一体構造とした液体カートリッジ20を
収納している。この液体カートリッジ20は、弾性チュ
ーブ17の一端に貯留体18を接続するとともに、他端
に逆止弁19を接続したものとして構成されている。こ
の一体構造により、液状試薬が空気に触れることがない
ことはもちろん、気泡混入と云う問題が発生しない構成
となっており、また逆止弁19の機能と相まって、液状
試薬の効能維持を図っている。
【0015】つぎに、この液体カートリッジ20を収納
する液体カセット3について具体的に説明すると、この
液体カセット3は、合成樹脂等で成形されたカセットケ
ース21により構成されている。このカセットケース2
1は、図3に明白なように、その上部には前記液体カー
トリッジ20の貯留体18を収容する収容部22が形成
されており、またその下部には前記測定セル9の液体吐
出作動部10内に密に嵌合する寸法を有した吐出部23
が形成されている。この吐出部23には、前記押圧ロー
ラ4と共働する円弧状ガイド部24と、前記押圧ローラ
4の回転時、この押圧ローラ4が吐出部23内へ出入り
する窓部25が形成されている。
する液体カセット3について具体的に説明すると、この
液体カセット3は、合成樹脂等で成形されたカセットケ
ース21により構成されている。このカセットケース2
1は、図3に明白なように、その上部には前記液体カー
トリッジ20の貯留体18を収容する収容部22が形成
されており、またその下部には前記測定セル9の液体吐
出作動部10内に密に嵌合する寸法を有した吐出部23
が形成されている。この吐出部23には、前記押圧ロー
ラ4と共働する円弧状ガイド部24と、前記押圧ローラ
4の回転時、この押圧ローラ4が吐出部23内へ出入り
する窓部25が形成されている。
【0016】そして、このカセットケース21は、第一
ケース部材26と第二ケース部材27とに分割形成され
ており、この両ケース部材26,27を接合することに
より、前記液体カートリッジ20を収納する構成で、具
体的には、第一ケース部材26の下部に前記円弧状ガイ
ド部24を形成し、また第二ケース部材27の下部に前
記窓部25を形成している。そして、両ケース部材2
6,27の上部には、両者を接合することにより前記収
容部22が形成される構成となっている。さて、この両
ケース部材26,27内へ前記液体カートリッジ20を
収納して前記液体カセット3を構成するに際しては、前
記弾性チューブ17と前記貯留体18との接続部28お
よび前記弾性チューブ17と前記逆止弁19とを接続す
る口金部29とを両ケース部材26,27で挟持した状
態で接合する。これにより、前記弾性チューブ17と前
記貯留体18および前記逆止弁19との接続が確実なも
のとなり、前記弾性チューブ17の両接続部分からの液
状試薬の漏れを確実に防止するとともに、両接続部分か
ら空気が流入する事態も確実に防止することができる。
さらには、前記弾性チューブ17が両接続部分から抜け
出る等の離脱も効果的に防止することができる。
ケース部材26と第二ケース部材27とに分割形成され
ており、この両ケース部材26,27を接合することに
より、前記液体カートリッジ20を収納する構成で、具
体的には、第一ケース部材26の下部に前記円弧状ガイ
ド部24を形成し、また第二ケース部材27の下部に前
記窓部25を形成している。そして、両ケース部材2
6,27の上部には、両者を接合することにより前記収
容部22が形成される構成となっている。さて、この両
ケース部材26,27内へ前記液体カートリッジ20を
収納して前記液体カセット3を構成するに際しては、前
記弾性チューブ17と前記貯留体18との接続部28お
よび前記弾性チューブ17と前記逆止弁19とを接続す
る口金部29とを両ケース部材26,27で挟持した状
態で接合する。これにより、前記弾性チューブ17と前
記貯留体18および前記逆止弁19との接続が確実なも
のとなり、前記弾性チューブ17の両接続部分からの液
状試薬の漏れを確実に防止するとともに、両接続部分か
ら空気が流入する事態も確実に防止することができる。
さらには、前記弾性チューブ17が両接続部分から抜け
出る等の離脱も効果的に防止することができる。
【0017】前記のように、液体カセット3は、両ケー
ス部材26,27内に前記液体カートリッジ20を収納
して一体構造になったものとして構成されるが、ここ
で、この液体カセット3を前記本体2に装着する構成に
ついて説明する。まず、図3に示すように、前記押圧ロ
ーラ4を非作用時の位置に位置させ、液体カセット3の
下部の吐出部23を前記測定セル9の液体吐出作動部1
0内へ挿入し、前記液体吐出作動部10内に吐出部23
を嵌合させる。吐出部23が嵌合すると、吐出部23の
窓部25が前記液体吐出作動部10の開口部12と合致
するとともに、前記弾性チューブ17が前記押圧ローラ
4の押圧作動を受ける位置に位置し、さらに前記逆止弁
19が前記測定セル9の測定部11の上部内へ突入す
る。この嵌合状態になると、前記押圧ローラ4は、前記
円弧状ガイド部24と共働して前記弾性チューブ17を
押圧閉塞する作用時の作動を行うことができる。したが
って、前記駆動モータ8の測定タイミングによる駆動に
より前記押圧ローラ4が回転し、その回転運動に伴って
前記弾性チューブ17内の液状試薬を下流側へ圧送し、
前記逆止弁19を介して液状試薬を定量ずつ吐出する。
前記逆止弁19から吐出された液状試薬は、滴下して前
記被検査液収容部13内へ流入する。そして、この嵌合
状態を保持するために、前記第二ケース部材27には係
合フック30が設けられており、この係合フック30を
前記本体2の上面に形成した係合穴(図示省略)と係合
させる。
ス部材26,27内に前記液体カートリッジ20を収納
して一体構造になったものとして構成されるが、ここ
で、この液体カセット3を前記本体2に装着する構成に
ついて説明する。まず、図3に示すように、前記押圧ロ
ーラ4を非作用時の位置に位置させ、液体カセット3の
下部の吐出部23を前記測定セル9の液体吐出作動部1
0内へ挿入し、前記液体吐出作動部10内に吐出部23
を嵌合させる。吐出部23が嵌合すると、吐出部23の
窓部25が前記液体吐出作動部10の開口部12と合致
するとともに、前記弾性チューブ17が前記押圧ローラ
4の押圧作動を受ける位置に位置し、さらに前記逆止弁
19が前記測定セル9の測定部11の上部内へ突入す
る。この嵌合状態になると、前記押圧ローラ4は、前記
円弧状ガイド部24と共働して前記弾性チューブ17を
押圧閉塞する作用時の作動を行うことができる。したが
って、前記駆動モータ8の測定タイミングによる駆動に
より前記押圧ローラ4が回転し、その回転運動に伴って
前記弾性チューブ17内の液状試薬を下流側へ圧送し、
前記逆止弁19を介して液状試薬を定量ずつ吐出する。
前記逆止弁19から吐出された液状試薬は、滴下して前
記被検査液収容部13内へ流入する。そして、この嵌合
状態を保持するために、前記第二ケース部材27には係
合フック30が設けられており、この係合フック30を
前記本体2の上面に形成した係合穴(図示省略)と係合
させる。
【0018】つぎに、前記構成の液体吐出装置1におけ
る吐出量の変更方法について説明する。この吐出量の変
更方法の一例として、前記弾性チューブ17の流路断面
積を変えることにより、液体の吐出量を変更させる方法
がある。すなわち、前記弾性チューブ17の流路断面積
の大きいものを用いることにより、前記円弧状ガイド部
24と前記押圧ローラ4との間で押圧閉塞して吐出する
液体の吐出量は増加し、また流路断面積の小さい弾性チ
ューブ17を用いることにより吐出量は減少する。な
お、前記弾性チューブ17の各接続部,すなわち前記接
続部28および前記口金部29との各接続部(すなわ
ち、両方の弾性チューブ挿入端子部)は、図4に示すよ
うに、たとえば外周面に所定の突起aを形成し、前記弾
性チューブ17の流路断面積の変化に対応するようにし
ている。
る吐出量の変更方法について説明する。この吐出量の変
更方法の一例として、前記弾性チューブ17の流路断面
積を変えることにより、液体の吐出量を変更させる方法
がある。すなわち、前記弾性チューブ17の流路断面積
の大きいものを用いることにより、前記円弧状ガイド部
24と前記押圧ローラ4との間で押圧閉塞して吐出する
液体の吐出量は増加し、また流路断面積の小さい弾性チ
ューブ17を用いることにより吐出量は減少する。な
お、前記弾性チューブ17の各接続部,すなわち前記接
続部28および前記口金部29との各接続部(すなわ
ち、両方の弾性チューブ挿入端子部)は、図4に示すよ
うに、たとえば外周面に所定の突起aを形成し、前記弾
性チューブ17の流路断面積の変化に対応するようにし
ている。
【0019】さて、この発明における吐出量の変更方法
について説明すると、この発明においては、前記円弧状
ガイド部24の円弧の長さを変えることにより、液体の
吐出量を変更させるものである。すなわち、前記円弧状
ガイド部24の円弧長さを長くすることにより、前記押
圧ローラ4が前記弾性チューブ17を押圧閉塞した状態
で、前記押圧ローラ4が自転しながら前記弾性チューブ
17を扱く長さが長くなり、液体の吐出量は増加する。
また、前記円弧長さを短くすれば、液体の吐出量は減少
する。
について説明すると、この発明においては、前記円弧状
ガイド部24の円弧の長さを変えることにより、液体の
吐出量を変更させるものである。すなわち、前記円弧状
ガイド部24の円弧長さを長くすることにより、前記押
圧ローラ4が前記弾性チューブ17を押圧閉塞した状態
で、前記押圧ローラ4が自転しながら前記弾性チューブ
17を扱く長さが長くなり、液体の吐出量は増加する。
また、前記円弧長さを短くすれば、液体の吐出量は減少
する。
【0020】ここで、この発明における吐出量変更方法
の具体的実施例を図5に基づいて説明する。この実施例
は、前記円弧状ガイド部24に円弧の長さの異なるアタ
ッチメント31を着脱自在に装着できるように構成した
ものであるから、前記液体吐出装置1と共通する部材に
は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
の具体的実施例を図5に基づいて説明する。この実施例
は、前記円弧状ガイド部24に円弧の長さの異なるアタ
ッチメント31を着脱自在に装着できるように構成した
ものであるから、前記液体吐出装置1と共通する部材に
は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0021】図5において、前記円弧状ガイド部24を
形成する吐出部23は、図5の左右方向に比較的厚い肉
厚を有するものとして形成されており、したがって前記
測定セル9の液体吐出作動部10もこの吐出部23を密
に嵌合する大きさに形成されている。この吐出部23に
は、円弧の長さの異なる円弧状ガイド部24を形成した
アタッチメント31を着脱自在に装着する装着部32が
形成されている。この装着部32には、前記アタッチメ
ント31を固定する止め穴33が設けられており、一方
前記アタッチメント31にあっては、前記円弧状ガイド
部24を形成した側とは反対側の背面部には、前記止め
穴33に挿入する止めピン34が設けられている。そし
て、要求される液体の吐出量に適合する前記アタッチメ
ント31を前記装着部32に装着することにより、所定
量の液体を吐出する。すなわち、前記アタッチメント3
1を取り替えることにより、前記押圧ローラ4が前記弾
性チューブ17を扱く長さが変わり、したがって液体の
吐出量が変わる。
形成する吐出部23は、図5の左右方向に比較的厚い肉
厚を有するものとして形成されており、したがって前記
測定セル9の液体吐出作動部10もこの吐出部23を密
に嵌合する大きさに形成されている。この吐出部23に
は、円弧の長さの異なる円弧状ガイド部24を形成した
アタッチメント31を着脱自在に装着する装着部32が
形成されている。この装着部32には、前記アタッチメ
ント31を固定する止め穴33が設けられており、一方
前記アタッチメント31にあっては、前記円弧状ガイド
部24を形成した側とは反対側の背面部には、前記止め
穴33に挿入する止めピン34が設けられている。そし
て、要求される液体の吐出量に適合する前記アタッチメ
ント31を前記装着部32に装着することにより、所定
量の液体を吐出する。すなわち、前記アタッチメント3
1を取り替えることにより、前記押圧ローラ4が前記弾
性チューブ17を扱く長さが変わり、したがって液体の
吐出量が変わる。
【0022】以上のように、図5に示す実施例にあって
は、前記アタッチメント31の変更により、所望の液体
吐出量とすることができ、非常に効果的なものとなる。
は、前記アタッチメント31の変更により、所望の液体
吐出量とすることができ、非常に効果的なものとなる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、多様化している各種
水質検査に際して要求される液状試薬の注入量(吐出
量)を容易に変更することができる。したがって、従来
のように吐出量に適合する液体吐出装置を準備する必要
はなく、経済的効果は大きい。
水質検査に際して要求される液状試薬の注入量(吐出
量)を容易に変更することができる。したがって、従来
のように吐出量に適合する液体吐出装置を準備する必要
はなく、経済的効果は大きい。
【図1】この発明が適用される液体吐出装置を本体に装
着した状態を概略的に示す正面視における断面説明図で
ある。
着した状態を概略的に示す正面視における断面説明図で
ある。
【図2】図1の側面視における断面説明図である。
【図3】この発明が適用される液体吐出装置を本体から
離脱した状態を概略的に示す側面視における断面説明図
である。
離脱した状態を概略的に示す側面視における断面説明図
である。
【図4】図2の接続部に弾性チューブを接続した状態
と、口金部に接続する前の状態を拡大して示す断面説明
図である。
と、口金部に接続する前の状態を拡大して示す断面説明
図である。
【図5】この発明が適用される液体吐出装置に吐出量変
更装置を装着し、本体に装着した状態を概略的に示す側
面視における断面説明図である。
更装置を装着し、本体に装着した状態を概略的に示す側
面視における断面説明図である。
1 液体吐出装置 2 本体 3 液体カセット 4 押圧ローラ 9 測定セル 10 液体吐出作動部 17 弾性チューブ18 貯留体 19 逆止弁 20 液体カートリッジ 23 吐出部 24 円弧状ガイド部 31 アタッチメント 32 装着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮穴 雄二 愛媛県松山市堀江町7番地 株式会社三 浦研究所 内 (72)発明者 一色 克文 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株 式会社 内 (72)発明者 福村 健 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株 式会社 内 審査官 中野 宏和 (56)参考文献 特開 平4−17789(JP,A) 実開 昭59−28690(JP,U) 実開 平4−14783(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 43/12 B01J 4/02
Claims (2)
- 【請求項1】 1個の押圧ローラ4を設けた本体2と、
弾性チューブ17の一端に吐出液体の貯留体18を接続
するとともに、他端に逆止弁19を接続した液体カート
リッジ20を収納した液体カセット3とからなり、この
液体カセット3を前記弾性チューブ17が前記押圧ロー
ラ4の押圧作動を受けるように着脱自在に装着し、前記
押圧ローラ4の回転運動により、前記押圧ローラ4の前
記弾性チューブ17に対する押圧作動が、作用時と非作
用時とを繰り返し、かつ作用時に前記押圧ローラ4と共
働する円弧状ガイド部材24との間で前記弾性チューブ
17を押圧閉塞して液体を定量吐出する液体吐出装置1
において、前記円弧状ガイド部24の円弧の長さを変え
ることにより液体の吐出量を変更することを特徴とする
液体吐出装置における吐出量変更方法。 - 【請求項2】 1個の押圧ローラ4を設けた本体2と、
弾性チューブ17の一端に吐出液体の貯留体18を接続
するとともに、他端に逆止弁19を接続した液体カート
リッジ20を収納した液体カセット3とからなり、この
液体カセット3を前記弾性チューブ17が前記押圧ロー
ラ4の押圧作動を受けるように着脱自在に装着し、前記
押圧ローラ4の回転運動により、前記押圧ローラ4の前
記弾性チューブ17に対する押圧作動が、作用時と非作
用時とを繰り返し、かつ作用時に前記押圧ローラ4と共
働する円弧状ガイド部材24との間で前記弾性チューブ
17を押圧閉塞して液体を定量吐出する液体吐出装置1
において、前記円弧状ガイド部24に円弧の長さの異な
るアタッチメント31を着脱自在に装着可能としたこと
を特徴とする液体吐出装置における吐出量変更装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05841997A JP3219011B2 (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 液体吐出装置における吐出量変更方法および吐出量変更装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05841997A JP3219011B2 (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 液体吐出装置における吐出量変更方法および吐出量変更装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10238472A JPH10238472A (ja) | 1998-09-08 |
JP3219011B2 true JP3219011B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=13083871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05841997A Expired - Fee Related JP3219011B2 (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 液体吐出装置における吐出量変更方法および吐出量変更装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3219011B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6854767B2 (ja) | 2015-09-14 | 2021-04-07 | ローツェライフサイエンス株式会社 | 切替バルブ、及びこれを備える吸入吐出装置 |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP05841997A patent/JP3219011B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10238472A (ja) | 1998-09-08 |
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