JP3218834U - プリンタ、及び、サーマルスタンパ用の取付具 - Google Patents

プリンタ、及び、サーマルスタンパ用の取付具 Download PDF

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洋之 坂本
洋之 坂本
真朗 友利
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Abstract

【課題】サーマルスタンパのメンテナンスをしやすくする取付具およびこれを備えるプリンタを提供する。
【解決手段】取付具4は、取付軸3の周りに回転可能に取付軸3に装着され、サーマルスタンパ1を支持する本体部40と、本体部40に設けられたロックピン41と、本体部40に設けられ、ロックピン41を取付軸3の外周面に向けて付勢する付勢部材とを備える。本体部40が回転されてロックピン41が付勢部材の付勢によって取付軸3の凹部30に嵌ることで、本体部40の回転が規制される。プリンタには、複数のサーマルスタンパ1が設けられる。取付具4が、複数のサーマルスタンパ1のそれぞれに対して設けられる。サーマルスタンパ1が本体部40と共に回転されてそのサーマルヘッド10がプラテン2から退避すると、ロックピン41が凹部30に嵌って、サーマルスタンパ1の位置がロックされる。
【選択図】図4

Description

本考案は、サーマルスタンパによって印刷媒体に印刷するプリンタに関する。また、本考案は、当該サーマルスタンパ用の取付具に関する。
この種のプリンタは、例えば特許文献1、2に開示されており、従来から知られている。プリンタは、サーマルスタンパとプラテンとを備える。サーマルスタンパは、サーマルヘッドと、リボン送り機構とを有する。リボン送り機構は、転写リボンを着脱可能に支持し、転写リボンを、サーマルヘッドを経由するように送る。
サーマルスタンパは、サーマルヘッドと転写リボンとを用いて、プラテン上で、印刷媒体に印刷(印字も含まれる)する。サーマルスタンパは、様々なメンテナンスを必要とする。例えば、サーマルヘッド等の部品のメンテナンス、転写リボンの交換などがある。
ところで、複数のサーマルスタンパが並べて配置されることがある。この場合、あるサーマルスタンパをメンテナンスするとき、隣のサーマルスタンパがメンテナンスの邪魔になることがあった。
特開平09-076573号公報 特開平08-216478号公報
そこで、本考案は、サーマルスタンパのメンテナンスがしやすいプリンタを提供することを目的とする。また、本考案は、サーマルスタンパのメンテナンスをしやすくするための取付具を提供することを目的とする。
本考案の第1の態様によれば、プリンタが提供され、
前記プリンタは、
プラテンと、
サーマルヘッドと、転写リボンを着脱可能に支持し、前記転写リボンを、前記サーマルヘッドを経由するように送るリボン送り機構と、を有し、前記サーマルヘッドおよび前記転写リボンを用いて前記プラテン上で印刷媒体に印刷する複数のサーマルスタンパと、
外周面に凹部が形成された取付軸と、
前記複数のサーマルスタンパのそれぞれに対して設けられた取付具と、を備える。
前記取付具は、
前記取付軸の周りに回転可能に前記取付軸に装着され、前記サーマルスタンパを支持する本体部と、
前記本体部に設けられたロックピンと、
前記本体部に設けられ、前記ロックピンを前記取付軸の前記外周面に向けて付勢する付勢部材と、を備える。
前記サーマルスタンパは、前記本体部と共に前記取付軸の周りに回転されることで、前記プラテンに対して近接および離間することができる。
前記サーマルスタンパが回転されて前記プラテンから離間すると、前記ロックピンが前記付勢部材の付勢によって前記取付軸の前記凹部に嵌り、当該サーマルスタンパの位置がロックされる。
一実施形態では、前記凹部は、前記取付軸の軸方向にのびている。
本考案の第2の態様によれば、サーマルスタンパ用の取付具が提供される。
前記サーマルスタンパは、
サーマルヘッドと、
転写リボンを着脱可能に支持し、前記転写リボンを、前記サーマルヘッドを経由するように送るリボン送り機構と、を有し、
前記サーマルヘッドおよび前記転写リボンを用いてプラテン上で印刷媒体に印刷するものである。
前記取付具は、
外周面に凹部が形成された取付軸の周りに回転可能に前記取付軸に装着され、前記サーマルスタンパを支持する本体部と、
前記本体部に設けられたロックピンと、
前記本体部に設けられ、前記ロックピンを前記取付軸の前記外周面に向けて付勢する付勢部材と、を備える。
前記本体部が前記取付軸の周りに回転されて前記ロックピンが前記付勢部材の付勢によって前記凹部に嵌ることにより、前記本体部の回転が規制される。
一実施形態では、前記本体部は、前記取付軸が挿入される軸孔と、前記ロックピンが挿通されるピン孔と、を有する。
前記ピン孔は、前記軸孔の径方向にのび、前記軸孔と当該軸孔の内周面において連通する。
前記ロックピンは、前記付勢部材によって前記軸孔に向けて付勢された状態で前記ピン孔に挿入されている。
本考案によれば、サーマルスタンパのメンテナンスがしやすいプリンタが提供される。また、本考案によれば、サーマルスタンパのメンテナンスをしやすくするための取付具が提供される。
本考案の一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 図2Aは、図1の取付具を詳細に示し、図2Bは、図2Aの右側面図である。 プラテンに近接したサーマルスタンパを示す。 プラテンから離間したサーマルスタンパを示す。 図4における取付具の部分拡大図である。 図4の状態のサーマルスタンパを含むプリンタの斜視図である。
以下、図面を参照して本考案の一実施形態に係るプリンタが説明される。
図1を参照して、プリンタは、複数のサーマルスタンパ1、プラテン2、取付軸3、複数の取付具4、および、固定軸5を備える。
プラテン2は、実施形態ではプラテンローラであり、不図示のプリンタフレームに回転可能に支持されている。プラテン2は、水平にのびている。複数のサーマルスタンパ1で、1つのプラテン2が共用されている。
取付軸3は、プリンタフレームに固定されている。取付軸3は、水平方向にのび、プラテン2と平行である。凹部30が、取付軸3の外周面に形成されている。凹部30は、実施形態では、取付軸3の軸方向にのび、溝状に形成されている。
取付具4は、サーマルスタンパ1のそれぞれに対して設けられている。サーマルスタンパ1は、取付具4に取り付けられている。取付具4は、取付軸3に並べて配置されている。したがって、サーマルスタンパ1は、取付軸3に沿って並んでいる。
固定軸5は、プリンタフレームに固定されている。固定軸5は、水平方向にのびている。プラテン2、取付軸3、および、固定軸5は、互いに平行である。実施形態では、固定軸5は、取付軸3から真下に離れて配置されている。
図2は、取付具4を詳細に示す。全ての取付具4は、図2と同一の構成を有する。図2Aの通り、取付具4は、取付軸3の周りに回転可能に取付軸3に装着され、サーマルスタンパ1を支持する本体部40と、本体部40に設けられたロックピン41と、本体部40に設けられ、取付軸3の外周面に向けてロックピン41を付勢する付勢部材42と、を備える。
本体部40は、取付軸3が挿入される軸孔400と、ロックピン41が挿入されるピン孔401とを有する。取付軸3が軸孔400に挿入されていることで、本体部40は、取付軸3の周りに回転可能となっている。ピン孔401は、軸孔400の径方向にのび、軸孔400に当該軸孔400の内周面において連通している。
規制部材43が本体部40に固定され、ピン孔401の軸孔400とは反対側の端に配置されている。ロックピン41は、そのヘッドが外部からアクセスできるように規制部材43の孔およびピン孔401に挿入されている。
付勢部材42は、実施形態ではバネである。付勢部材42は、ロックピン41に外嵌され、ピン孔401内に配置されている。付勢部材42は、ロックピン41の径の大きな先端部分と規制部材43との間で圧縮されている。
これにより、ロックピン41は、付勢部材42によって軸孔400に向けて付勢された状態でピン孔401に挿入され、付勢部材42は、取付軸3の外周面に向けてロックピン41を付勢することができる。
図2A、図2Bの通り、取付具4は、固定部材44をさらに備える。固定部材44は、長さ方向を有している。スリット402が、本体部40に形成され、軸孔400と直角にのびている。固定部材44は、スリット402に嵌め込み可能であり、スリット402に沿って移動可能である。
スリット402は軸孔400と当該軸孔400の内周面において連通し、取付軸3は部分的にスリット402に露出する。したがって、固定部材44をスリット402に嵌めて取付軸3に接触させることができる。
固定部材44は、取付軸3と固定軸5との間隔より長い長さを有している。図2Aの通り、固定部材44の一端部をスリット402から固定軸5にまで突出させれば、固定部材44を、取付軸3と固定軸5との両方に同時に接触させることができる。
取付具4は、固定ねじ45をさらに備える。固定ねじ45は、固定部材44を本体部40、取付軸3および固定軸5に向けて押し付けるために用いられる。長孔440(図2B)が、固定部材44にその長さ方向に形成されている。固定ねじ45は、長孔440を通って本体部40に差し込まれている。したがって、固定部材44は、長孔440の長さ範囲内で本体部40に対して移動可能である。固定ねじ45が作業者によって回されることで、固定部材44を本体部40に向けて押し付けること、および、その押付けを解除することができる。
図3は、取付具4に取り付られたサーマルスタンパ1を示す。全てのサーマルスタンパ1が、図3と同一の構成を有する。サーマルスタンパ1は、サーマルヘッド10と、リボン送り機構11とを備える。サーマルヘッド10およびリボン送り機構11は、スタンパフレーム12に支持されている。
サーマルヘッド10は、直線状の発熱ドット素子列からなる発熱体を含む。リボン送り機構11は、転写リボン13を着脱可能に支持する。リボン送り機構11は、転写リボン13を、巻き出し、サーマルヘッド10を経由するように送り、巻き取る。サーマルヘッド10およびリボン送り機構11は、特許文献1、2と同様の周知の構成が用いられているので、その詳細な説明は省略される。
サーマルスタンパ1は、印刷条件の設定などのために作業者によって操作される操作パネル14をさらに備える。操作パネル14は、スタンパフレーム12に支持されている。
サーマルスタンパ1は、上述の通り取付具4の本体部40に支持されている。したがって、サーマルスタンパ1は、本体部40と共に取付軸3の周りに回転される。そして、この回転によって、図3、図4の通り、サーマルスタンパ1は、プラテン2に対して近接および離間することができる。
図3のように、サーマルスタンパ1がプラテン2に近接しているとき、当該サーマルスタンパ1のサーマルヘッド10はプラテン2に対向する。図4のように、サーマルスタンパ1がプラテン2から離間しているとき、当該サーマルスタンパ1のサーマルヘッド10はプラテン2に対向しない。
取付具4がサーマルスタンパ1のそれぞれに対して設けられていることで、任意のサーマルスタンパ1を選択的に回転させることができる。
図3の通り、サーマルスタンパ1がプラテン2に近接しており、そのサーマルヘッド10がプラテン2と対向しているとき、固定部材44を取付軸3および固定軸5の双方に接触させることができる。このとき、軸当て46は、固定部材44と反対側で固定軸5に接触する。
固定部材44が固定ねじ45によって本体部40、取付軸3、および固定軸5に向けて押し付けられると、取付軸3は固定部材44と軸孔400の内周面との間に挟まれ、かつ、固定軸5は固定部材44と軸当て46との間に挟まれる。これにより、取付具4の本体部40の回転は規制され、サーマルスタンパ1の位置はロックされる。
図示されていないが、印刷媒体(例えばプラスチックフィルム)が、不図示の供給機構によって、互いに対向するサーマルヘッド10とプラテン2との間に供給される。サーマルスタンパ1は、転写リボン13をリボン送り機構11によってサーマルヘッド10を経由するように送り、サーマルヘッド10および転写リボン13を用いて、プラテン2上で印刷媒体に印刷(印字も含まれる)する。
このように、サーマルスタンパ1がプラテン2に近接しているとき、サーマルスタンパ1は印刷媒体に印刷することができる。なお、この状態では、ロックピン41は、凹部30には嵌っていない。
図1のように、複数のサーマルスタンパ1が印刷媒体に印刷する位置にあれば、あるサーマルスタンパ1をメンテナンスするとき、当該サーマルスタンパ1に対向している隣のサーマルスタンパ1が邪魔になる。例えば、サーマルヘッド10をメンテナンスするとき、転写リボン13を交換するとき、操作パネル14を操作するとき等に、隣のサーマルスタンパ1が邪魔になる。
そこで、サーマルスタンパ1のメンテナンスをするとき、サーマルスタンパ1および取付具4は、以下のように操作される。
図3の状態において、まず、固定ねじ45が作業者によって操作されて、固定部材44の取付軸3および固定軸5への押付けが解除される。次いで、固定部材44が、スリット402に沿って作業者によって上方に移動されて、固定軸5から離間される。これにより、取付具4の本体部40の回転規制が解除される。すなわち、サーマルスタンパ1の位置がロック解除される。
次いで、図4の通り、サーマルスタンパ1が作業者によって本体部40と共に回転されプラテン2から離間される。サーマルスタンパ1がプラテン2から一定角度回転されてプラテン2から離間すると、図5に最も良く示される通り、ロックピン41が、付勢部材42の付勢力によって取付軸3の凹部30に嵌る。それによって、本体部40の回転が規制され、サーマルスタンパ1の位置がロックされる。したがって、作業者が、サーマルスタンパ1および取付具4から手を離しても、これらは、自重で下方に回転することはない。作業者は、メンテナンス作業に取りかかることができる。
サーマルスタンパ1がこのように回転されてその位置がロックピン41によってロックされることで、図6に示される通り、当該サーマルスタンパ1を隣のサーマルスタンパ1と対向させない状態にできる。当該サーマルスタンパ1の構成要素やこれにセットされた転写リボン13にアクセスするとき、隣のサーマルスタンパ1が邪魔にならず、当該サーマルスタンパ1をメンテナンスしやすい。例えば、サーマルヘッド10のメンテナンス、転写リボン13の交換、操作パネル14の操作がしやすい。
以上のように、この考案に係る取付具4およびプリンタは、複数のサーマルスタンパ1が並べて配置されている際のサーマルスタンパ1のメンテナンスをしやすくする。
メンテナンス後、ロックピン41が作業者によって付勢部材42に抗して凹部30から引き抜かれる。それによって、本体部40の回転規制が解除され、サーマルスタンパ1の位置がロック解除される。それから、サーマルスタンパ1が、図3の状態に戻される。
以上、本考案の好ましい実施形態について説明されたが、本考案は、上記の実施形態に限定されるものではない。
実施形態では、サーマルヘッド10がプラテン2と対向する際のサーマルスタンパ1の位置をロックするために、固定軸5、固定部材44、固定ねじ45が用いられていたが、これに限定されない。他の構成を有するロック機構によって、サーマルヘッド10がプラテン2と対向する際のサーマルスタンパ1の位置がロックされてもよい。
実施形態では、1つの凹部30が、取付軸3の軸方向にのびる溝状に形成され、全ての取付具4によって共用されていた。これに代えて、複数の凹部が、取付軸3の軸方向に間隔をあけて形成されて、1つの凹部が1つの取付具4に割り当てられるようにしてもよい。
1 サーマルスタンパ
10 サーマルヘッド
11 リボン送り機構
13 転写リボン
2 プラテン
3 取付軸
30 凹部
4 取付具
40 本体部
400 軸孔
401 ピン孔
41 ロックピン
42 付勢部材
44 固定部材
5 固定軸

Claims (4)

  1. プラテンと、
    サーマルヘッドと、転写リボンを着脱可能に支持し、前記転写リボンを、前記サーマルヘッドを経由するように送るリボン送り機構と、を有し、前記サーマルヘッドおよび前記転写リボンを用いて前記プラテン上で印刷媒体に印刷する複数のサーマルスタンパと、
    外周面に凹部が形成された取付軸と、
    前記複数のサーマルスタンパのそれぞれに対して設けられた取付具と、を備え、
    前記取付具は、
    前記取付軸の周りに回転可能に前記取付軸に装着され、前記サーマルスタンパを支持する本体部と、
    前記本体部に設けられたロックピンと、
    前記本体部に設けられ、前記ロックピンを前記取付軸の前記外周面に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記サーマルスタンパは、前記本体部と共に前記取付軸の周りに回転されることで、前記プラテンに対して近接および離間することができ、
    前記サーマルスタンパが回転されて前記プラテンから離間すると、前記ロックピンが前記付勢部材の付勢によって前記取付軸の前記凹部に嵌り、当該サーマルスタンパの位置がロックされる、
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記凹部は、前記取付軸の軸方向にのびている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. サーマルスタンパ用の取付具であって、
    前記サーマルスタンパは、サーマルヘッドと、転写リボンを着脱可能に支持し、前記転写リボンを、前記サーマルヘッドを経由するように送るリボン送り機構と、を有し、前記サーマルヘッドおよび前記転写リボンを用いてプラテン上で印刷媒体に印刷するものであり、
    前記取付具は、
    外周面に凹部が形成された取付軸の周りに回転可能に前記取付軸に装着され、前記サーマルスタンパを支持する本体部と、
    前記本体部に設けられたロックピンと、
    前記本体部に設けられ、前記ロックピンを前記取付軸の前記外周面に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記本体部が前記取付軸の周りに回転されて前記ロックピンが前記付勢部材の付勢によって前記凹部に嵌ることにより、前記本体部の回転が規制される、
    ことを特徴とする取付具。
  4. 前記本体部は、前記取付軸が挿入される軸孔と、前記ロックピンが挿通されるピン孔と、を有し、
    前記ピン孔は、前記軸孔の径方向にのび、前記軸孔と当該軸孔の内周面において連通しており、
    前記ロックピンは、前記付勢部材によって前記軸孔に向けて付勢された状態で前記ピン孔に挿入されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の取付具。
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