JP3218453U - 具材の周囲を玄米で包んだ食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】玄米特有の淡白な食感を改善するとともに、喉の詰まりを抑制し、より多くの人々においしく食してもらうことができる具材の周囲を玄米で包んだ食品を提供する。【解決手段】具材からなる芯部2と、芯部2の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部3とで構成されている。また、周部3は、芯部2の周囲を包む内層4と、内層4よりも硬く薄い外層5とで構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、具材を玄米で包んだ具入り玄米食品に関するものである。
従来より、玄米は、白米に比べてビタミンやミネラルや食物繊維が豊富に含まれており、栄養価の高い食品として広く知られている。
そのため、白米と同様に、炊いた玄米をそのまま塊状に形成したおにぎりなどの食品が提供されている(たとえば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第3214525号公報
ところが、上記従来の玄米を用いたおにぎりにおいては、玄米が炊いた状態で白米に比べて淡白な食感であることから、白米を用いたおにぎりのように広く食されてきていない。
しかも、炊いた玄米の食感を向上させるために炊いた玄米を搗いて餅状とすることも考えられるが、餅状の食品では、喉に詰まらせてしまうおそれがある。
そこで、請求項1に係る本考案では、具入り玄米食品において、具材からなる芯部と、前記芯部の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部とで構成されていることにした。
また、請求項2に係る本考案では、前記請求項1に係る本考案において、前記周部は、前記芯部の周囲を包む内層と、前記内層よりも硬く薄い外層とで構成されていることにした。
そして、本考案では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、本考案では、具入り玄米食品において、具材からなる芯部と、前記芯部の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部とで構成されているために、玄米と具材とを手軽に食することができるとともに、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在することで食感を向上させることができ、また、飲食時に喉に詰まってしまうのを抑制することができる。
特に、周部を芯部の周囲を包む内層と内層よりも硬く薄い外層とで構成した場合には、より一層食感を向上させることができるとともに、具入り玄米食品の形状を保持することができる。
本考案に係る具入り玄米食品を示す断面説明図。
以下に、本考案に係る具入り玄米食品の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、具入り玄米食品1は、中央に位置する芯部2と、その芯部2の周囲を包む周部3とで構成されている。なお、具入り玄米食品1は、外観形状が三角形状のものに限られず、円形状など他の形状であってもよい。
芯部2は、具材でできている。なお、具材としては、特に限定されるものではなく、梅干しやきんぴらごぼうや鶏から揚げなどのおかず系の具材に限られずあんこなどのおやつ系の具材でもよい。また、所定の形状を保持する硬質な具材に限られず、柔軟な形状の軟質な具材であってもよい。
周部3は、玄米でできている。周部3をおにぎりのように炊いた状態のままの粒状の玄米を用いてしまうと、飲食時に玄米特有の淡白な食感となってしまう。一方、周部3を餅のように炊いた状態の粒状の玄米を搗いた(潰した)餅状の玄米を用いてしまうと、餅特有の粘り強さによって飲食時に喉を詰まらせてしまう。そこで、本考案では、周部3として、炊いた状態のままの粒状の玄米と、それを搗いた(潰した)餅状の玄米とを混在させることにした。これにより、飲食時の食感を向上させるとともに喉の詰まりを抑制することができる。なお、玄米は、炊いたものに限られず蒸したものでもよい。
この周部3は、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在していればよく、餅状の玄米の割合が3割から7割が好ましいが、粒状の玄米と餅状の玄米との比率は特に限定されるものではなく、飲食者の好みや具材の種類などに応じて適宜変更することができる。なお、周部3にひじきやおかかなどの具を混在させてもよい。
また、周部3は、芯部2(具材)と接する内周部分から外側の外周部分まで全て同一の柔らかさであってもよいが、芯部2の周囲を包む内層4とその内層4よりも硬く薄い外層5とで形成してもよい。そして、内層4としては、粒状の玄米と餅状の玄米とを混在させた比較的柔らかい状態としておくことが好ましく、外層5としては、内層4の外周面を焼くことで内層4よりも薄く硬くした状態とすることができる。
具入り玄米食品1は、玄米を炊いた後又は玄米を蒸した後に、一部が餅状となるように搗き、それに具材を置いて軽く手で握ることによって、具材からなる芯部2と、芯部2の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部3とで構成された状態に製造することができる。製造された具入り玄米食品1は、そのまま食してもよく、冷蔵や冷凍して保存することもできる。また、製造直後や保存後に表面を若干焦げる程度に焼く(加熱する)ことで周部3を芯部2の周囲を包む内層4と内層4よりも硬く薄い外層5とで構成された状態にすることができる。なお、具材の量や玄米の量などについても、飲食者の好みなどに応じて適宜変更することができる。
以上に説明したように、上記具入り玄米食品1は、具材からなる芯部2と、芯部2の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部3とで構成されている。
そのため、上記構成の具入り玄米食品1では、玄米と具材とを手軽に食することができるとともに、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在することで飲食時の食感を向上させることができ、また、飲食時に喉に詰まってしまうのを抑制することができ、老若男女を問わず幅広く多くの人々においしく食してもらうことができる。
また、上記具入り玄米食品1は、周部3を芯部2の周囲を包む内層4と内層4よりも硬く薄い外層5とで構成されている。
そのため、上記構成の具入り玄米食品1では、より一層食感を向上させることができるとともに、粒状の玄米がこぼれ落ちることなく具入り玄米食品1の形状を保持することができ、より携帯しながらの飲食に適した食品とすることができる。
1 具入り玄米食品
2 芯部
3 周部
4 内層
5 外層
本考案は、具材を玄米で包んだ食品に関するものである。
そこで、請求項1に係る本考案では、具材の周囲を玄米で包んだ食品において、具材からなる芯部と、前記芯部の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部とで構成されていることにした。

Claims (2)

  1. 具材からなる芯部と、
    前記芯部の周囲を包み、粒状の玄米と餅状の玄米とが混在する周部と、
    で構成されたことを特徴とする具入り玄米食品。
  2. 前記周部は、前記芯部の周囲を包む内層と、前記内層よりも硬く薄い外層とで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の具入り玄米食品。
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