JP3218266B2 - 抗菌性ガラス繊維製品及びその製造方法 - Google Patents
抗菌性ガラス繊維製品及びその製造方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗菌効果を有す
るガラス繊維製品及びその製造方法に関するものであ
る。
るガラス繊維製品及びその製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】ガラス繊維製品は、機械的特性，不燃性
等に非常に優れているため、建築内装材等に広く用いら
れているが、特に近年になり、清潔な環境が要求される
調理室，食堂，医療関係施設をはじめ、工場施設，オフ
ィスビル等においては、抗菌性，防黴性等を有するもの
が強く要望されている。中でも医療関係においては、メ
シチリン耐性黄色ブドウ球菌（以下、「ＭＲＳＡ」と略
記する）の感染を防ぐ目的からＭＲＳＡに対する抗菌作
用のあるものが切望されている。
等に非常に優れているため、建築内装材等に広く用いら
れているが、特に近年になり、清潔な環境が要求される
調理室，食堂，医療関係施設をはじめ、工場施設，オフ
ィスビル等においては、抗菌性，防黴性等を有するもの
が強く要望されている。中でも医療関係においては、メ
シチリン耐性黄色ブドウ球菌（以下、「ＭＲＳＡ」と略
記する）の感染を防ぐ目的からＭＲＳＡに対する抗菌作
用のあるものが切望されている。
【０００３】従来、天然繊維や合成繊維に抗菌性や防黴
性を付与する方法としては、後加工で抗菌剤や防黴剤を
付着させる方法が知られている。また、合成繊維に抗菌
性や防黴性を付与する方法としては、抗菌性を有する金
属粉末を添加混合して紡糸する方法が知られている。
性を付与する方法としては、後加工で抗菌剤や防黴剤を
付着させる方法が知られている。また、合成繊維に抗菌
性や防黴性を付与する方法としては、抗菌性を有する金
属粉末を添加混合して紡糸する方法が知られている。
【０００４】しかしながら、ガラス繊維に対し後加工に
より抗菌剤を付着させた場合には、その効果が耐久性に
乏しいものであるという問題点がある。また、金属粉末
を添加混合して紡糸する方法は、ガラス繊維の紡糸温度
が千数百℃と極めて高温であるため、金属粉末を添加混
合してガラス繊維を紡糸するのは容易ではない。このた
め、耐久性に優れた抗菌効果を有するガラス繊維製品
は、未だ満足すべきものがないのが現状である。
より抗菌剤を付着させた場合には、その効果が耐久性に
乏しいものであるという問題点がある。また、金属粉末
を添加混合して紡糸する方法は、ガラス繊維の紡糸温度
が千数百℃と極めて高温であるため、金属粉末を添加混
合してガラス繊維を紡糸するのは容易ではない。このた
め、耐久性に優れた抗菌効果を有するガラス繊維製品
は、未だ満足すべきものがないのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性のよ
い抗菌性，防黴性を有するガラス繊維製品及びその製造
方法を提供することを目的としている。
い抗菌性，防黴性を有するガラス繊維製品及びその製造
方法を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌性ガラス繊
維製品は、、ガラス繊維よりなる製品において、抗菌作
用を有する金属イオンを担持しているゼオライト系粒子
と樹脂とカップリング剤とが、それぞれ０．２〜１０重
量％、０．１〜１０重量％、そして０．０１〜１．０重
量％の量でガラス繊維の表面に施与されていることを特
徴とする抗菌性ガラス繊維製品である。
維製品は、、ガラス繊維よりなる製品において、抗菌作
用を有する金属イオンを担持しているゼオライト系粒子
と樹脂とカップリング剤とが、それぞれ０．２〜１０重
量％、０．１〜１０重量％、そして０．０１〜１．０重
量％の量でガラス繊維の表面に施与されていることを特
徴とする抗菌性ガラス繊維製品である。
【０００７】また、本発明の製造方法は、ガラス繊維製
品を、抗菌作用を有する金属イオンを担持しているゼオ
ライト系粒子と樹脂とカップリング剤とを、それぞれ
０．２〜１０重量％、０．１〜１０重量％、そして０．
０１〜１．０重量％の量で含有する処理液で処理するこ
とを特徴とするものである。
品を、抗菌作用を有する金属イオンを担持しているゼオ
ライト系粒子と樹脂とカップリング剤とを、それぞれ
０．２〜１０重量％、０．１〜１０重量％、そして０．
０１〜１．０重量％の量で含有する処理液で処理するこ
とを特徴とするものである。
【０００８】本発明に用いられるガラス繊維製品とは、
ガラス繊維からなる製品一般を言うものであり、例えば
ガラス繊維織物，ガラス繊維製不織布，ガラステープ，
ガラス糸，ガラスマット，ガラスペーパー等を挙げるこ
とができる。また、ガラス繊維の組成は特に限定される
ものでなく、例えばＥガラス（電気用無アルカリガラ
ス），Ｓガラス（高強度ガラス），Ｄガラス（低誘電ガ
ラス），Ａガラス（耐酸用ガラス），Ｃガラス（化学用
含アルカリガラス），石英ガラス等を挙げることができ
る。
ガラス繊維からなる製品一般を言うものであり、例えば
ガラス繊維織物，ガラス繊維製不織布，ガラステープ，
ガラス糸，ガラスマット，ガラスペーパー等を挙げるこ
とができる。また、ガラス繊維の組成は特に限定される
ものでなく、例えばＥガラス（電気用無アルカリガラ
ス），Ｓガラス（高強度ガラス），Ｄガラス（低誘電ガ
ラス），Ａガラス（耐酸用ガラス），Ｃガラス（化学用
含アルカリガラス），石英ガラス等を挙げることができ
る。
【０００９】本発明に用いられる抗菌性を有する金属イ
オンを担持しているゼオライト系粒子（以下、「抗菌性
ゼオライト」と略記する）とは、特公昭６３−５４０１
３号公報に開示されているようなものである。
オンを担持しているゼオライト系粒子（以下、「抗菌性
ゼオライト」と略記する）とは、特公昭６３−５４０１
３号公報に開示されているようなものである。
【００１０】即ち、銀，銅，亜鉛，鉄，クロム，ニッケ
ル，錫，水銀等の抗菌作用を有する金属イオンの１種又
は２種以上をイオン交換により担持するゼオライトであ
って、好ましくは銀，銅，亜鉛から選ばれた金属イオン
を担持するものである。このようなものとしては具体的
には、「バクテキラー」（商品名、鐘紡製）として市販
されているものを挙げることができる。
ル，錫，水銀等の抗菌作用を有する金属イオンの１種又
は２種以上をイオン交換により担持するゼオライトであ
って、好ましくは銀，銅，亜鉛から選ばれた金属イオン
を担持するものである。このようなものとしては具体的
には、「バクテキラー」（商品名、鐘紡製）として市販
されているものを挙げることができる。
【００１１】ゼオライトは一般に三次元的に発達した骨
格構造を有するアルミノシリケートであって、一般には
Ａl2Ｏ3 を基準にして、ｘＭ2/n Ｏ・Ａl2Ｏ3 ・ｙＳｉ
Ｏ2・ｚＨ2 Ｏで表される。ここで、Ｍはイオン交換可
能な金属イオンを表し、通常は１価又は２価の金属であ
り、ｎはこの原子価に対応する。一方、ｘ及びｙはそれ
ぞれ金属酸化物，シリカの係数であり、ｚは結晶水の数
を表している。
格構造を有するアルミノシリケートであって、一般には
Ａl2Ｏ3 を基準にして、ｘＭ2/n Ｏ・Ａl2Ｏ3 ・ｙＳｉ
Ｏ2・ｚＨ2 Ｏで表される。ここで、Ｍはイオン交換可
能な金属イオンを表し、通常は１価又は２価の金属であ
り、ｎはこの原子価に対応する。一方、ｘ及びｙはそれ
ぞれ金属酸化物，シリカの係数であり、ｚは結晶水の数
を表している。
【００１２】ゼオライトの形状は粉末粒子状であり、そ
の粒子径は数ミクロンから数十ミクロンのものが好まし
い。また、金属イオンはゼオライト粒子にイオン交換に
より担持されたものであり、イオン交換によらず単に吸
着あるいは付着したものでは抗菌効果及びその持続性が
不十分である。
の粒子径は数ミクロンから数十ミクロンのものが好まし
い。また、金属イオンはゼオライト粒子にイオン交換に
より担持されたものであり、イオン交換によらず単に吸
着あるいは付着したものでは抗菌効果及びその持続性が
不十分である。
【００１３】本発明においてガラス繊維に施与する抗菌
性ゼオライトの量は、ガラス繊維重量に対し、好ましく
は０．２〜１０重量％、更に好ましくは０．４〜６重量
％である。
性ゼオライトの量は、ガラス繊維重量に対し、好ましく
は０．２〜１０重量％、更に好ましくは０．４〜６重量
％である。
【００１４】本発明に用いられる樹脂は、後述する溶剤
に分散又は溶解するものであり、例えばアクリル系樹
脂，ポリウレタン系樹脂，ポリ酢酸ビニル系樹脂，ポリ
エステル系樹脂，ポリ塩化ビニル系樹脂，エポキシ系樹
脂，フェノール系樹脂，メラミン系樹脂，シリコーン系
樹脂、あるいはこれらの共重合物、混合物等を挙げるこ
とができるが、作業の安全性の観点から好ましくは水に
分散しエマルジョンを形成する樹脂である。本発明にお
いて、ガラス繊維に対する樹脂の施与量は、好ましくは
０．１〜１０重量％、更に好ましくは０．２〜５重量％
である。樹脂の付着量が多過ぎると、ガラス繊維製品の
不燃性が損なわれることになる。
に分散又は溶解するものであり、例えばアクリル系樹
脂，ポリウレタン系樹脂，ポリ酢酸ビニル系樹脂，ポリ
エステル系樹脂，ポリ塩化ビニル系樹脂，エポキシ系樹
脂，フェノール系樹脂，メラミン系樹脂，シリコーン系
樹脂、あるいはこれらの共重合物、混合物等を挙げるこ
とができるが、作業の安全性の観点から好ましくは水に
分散しエマルジョンを形成する樹脂である。本発明にお
いて、ガラス繊維に対する樹脂の施与量は、好ましくは
０．１〜１０重量％、更に好ましくは０．２〜５重量％
である。樹脂の付着量が多過ぎると、ガラス繊維製品の
不燃性が損なわれることになる。
【００１５】本発明に用いるカップリング剤としては、
シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤
等を挙げることができるが、従来公知のカップリング剤
から使用する樹脂と相溶性のよいものを適宜選択すれば
よい。本発明において、ガラス繊維に対するカップリン
グ剤の施与量は、０．０１〜１．０重量％程度が好まし
い。
シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤
等を挙げることができるが、従来公知のカップリング剤
から使用する樹脂と相溶性のよいものを適宜選択すれば
よい。本発明において、ガラス繊維に対するカップリン
グ剤の施与量は、０．０１〜１．０重量％程度が好まし
い。
【００１６】本発明の方法で抗菌性ガラス繊維製品を製
造するには、上記ガラス繊維製品を、前記抗菌性ゼオラ
イトと樹脂とカップリング剤とを溶剤で溶解又は分散せ
しめた処理液で処理すればよい。かかる処理液での処理
方法は、例えばガラス繊維製品を処理液に浸漬したのち
絞液し乾燥する方法、処理液をガラス繊維製品にスプレ
ー等により吹き付けて付着せしめたのち乾燥する方法、
ガラス繊維製品に処理液を塗布したのち乾燥する方法等
を挙げることができるが、特にこれらに限定されるもの
ではなく、ガラス繊維の表面に処理液を付着せしめたの
ち乾燥する方法であれば、公知の適宜な方法で行えばよ
い。
造するには、上記ガラス繊維製品を、前記抗菌性ゼオラ
イトと樹脂とカップリング剤とを溶剤で溶解又は分散せ
しめた処理液で処理すればよい。かかる処理液での処理
方法は、例えばガラス繊維製品を処理液に浸漬したのち
絞液し乾燥する方法、処理液をガラス繊維製品にスプレ
ー等により吹き付けて付着せしめたのち乾燥する方法、
ガラス繊維製品に処理液を塗布したのち乾燥する方法等
を挙げることができるが、特にこれらに限定されるもの
ではなく、ガラス繊維の表面に処理液を付着せしめたの
ち乾燥する方法であれば、公知の適宜な方法で行えばよ
い。
【００１７】上記処理液の溶剤としては、前記抗菌性ゼ
オライトと樹脂とカップリング剤とを分散又は溶解しう
るものであれば、公知の溶剤から適宜選択すればよい。
このような溶剤としては、例えば水，アセトン，トルエ
ン，キシレン，メタノール，酢酸エチル，メチルエチル
ケトン等を挙げることができるが、本発明においては、
前述したように作業の安全性の観点から水が好ましい。
オライトと樹脂とカップリング剤とを分散又は溶解しう
るものであれば、公知の溶剤から適宜選択すればよい。
このような溶剤としては、例えば水，アセトン，トルエ
ン，キシレン，メタノール，酢酸エチル，メチルエチル
ケトン等を挙げることができるが、本発明においては、
前述したように作業の安全性の観点から水が好ましい。
【００１８】上記処理液中における抗菌性ゼオライトの
濃度は、例えば０．２〜１０重量％程度に調整される。
また、処理液中における樹脂の配合量は、抗菌性ゼオラ
イト１重量部に対し０．１〜１０重量部程度が好まし
く、処理液中におけるカップリング剤の配合量は０．０
１〜１重量％程度が好ましい。
濃度は、例えば０．２〜１０重量％程度に調整される。
また、処理液中における樹脂の配合量は、抗菌性ゼオラ
イト１重量部に対し０．１〜１０重量部程度が好まし
く、処理液中におけるカップリング剤の配合量は０．０
１〜１重量％程度が好ましい。
【００１９】本発明の方法では、上記処理液をガラス繊
維製品に付着させたのち乾燥するが、乾燥後にガラス繊
維製品に付着固定化される固形分量は、ガラス繊維製品
の重量に対し、好ましくは０．１〜３０重量％、更に好
ましくは０．１〜１０重量％である。
維製品に付着させたのち乾燥するが、乾燥後にガラス繊
維製品に付着固定化される固形分量は、ガラス繊維製品
の重量に対し、好ましくは０．１〜３０重量％、更に好
ましくは０．１〜１０重量％である。
【００２０】本発明においては、樹脂とカップリング剤
との相乗効果により、抗菌性ゼオライトを強固にガラス
繊維に固定化するものである。したがって、本発明にお
いては、樹脂又はカップリング剤のいずれかが欠けた場
合には、抗菌性ゼオライトは脱落し易くなり、摩擦堅牢
度に優れた耐久性のよい抗菌性，防黴性を付与すること
ができない。
との相乗効果により、抗菌性ゼオライトを強固にガラス
繊維に固定化するものである。したがって、本発明にお
いては、樹脂又はカップリング剤のいずれかが欠けた場
合には、抗菌性ゼオライトは脱落し易くなり、摩擦堅牢
度に優れた耐久性のよい抗菌性，防黴性を付与すること
ができない。
【００２１】尚、上記処理液には、ガラス繊維製品に着
色を施すために、必要に応じ顔料等の着色剤を適宜添加
混合してもよい。また、本発明の抗菌性ガラス繊維製品
を細かく粉砕して粉末状にすれば、抗菌性，防黴性を有
するガラスパウダーを得ることもできる。
色を施すために、必要に応じ顔料等の着色剤を適宜添加
混合してもよい。また、本発明の抗菌性ガラス繊維製品
を細かく粉砕して粉末状にすれば、抗菌性，防黴性を有
するガラスパウダーを得ることもできる。
【００２２】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。尚、その前に本明細書における評価方法について説
明する。
る。尚、その前に本明細書における評価方法について説
明する。
【００２３】〈抗菌試験１〉衛生加工製品の加工効果評
価試験方法に準拠し、シェークフラスコ法で菌種として
大腸菌を用い、抗菌作用の耐久性の尺度として、洗濯を
０，１，５回実施後の試料について、シェーク１時間後
の滅菌率を求めた。
価試験方法に準拠し、シェークフラスコ法で菌種として
大腸菌を用い、抗菌作用の耐久性の尺度として、洗濯を
０，１，５回実施後の試料について、シェーク１時間後
の滅菌率を求めた。
【００２４】〈抗菌試験２〉衛生加工製品の加工効果評
価試験方法に準拠し、シェークフラスコ法で菌種として
ＭＲＳＡ ＫＢ−１００５を用い、シェーク６時間後の
１ml当たりの生菌数を求めた。尚、初期菌数は４．３×
１０6 cells/mlであった。
価試験方法に準拠し、シェークフラスコ法で菌種として
ＭＲＳＡ ＫＢ−１００５を用い、シェーク６時間後の
１ml当たりの生菌数を求めた。尚、初期菌数は４．３×
１０6 cells/mlであった。
【００２５】実施例１ 経糸としてガラス繊維糸ＥＣＤＥ１５０−１／２を用
い、密度が５３本／２５mmで、緯糸としてガラス繊維糸
ＥＣＤＥ７５−１／２（嵩高加工糸）を用い、密度が３
０本／２５mmの綾織ガラス繊維織物（商品名：テキスト
グラスＫＳ４２００、鐘紡製）を、４００℃で２０時間
ヒートクリーニングし、付着糊剤を除去した。
い、密度が５３本／２５mmで、緯糸としてガラス繊維糸
ＥＣＤＥ７５−１／２（嵩高加工糸）を用い、密度が３
０本／２５mmの綾織ガラス繊維織物（商品名：テキスト
グラスＫＳ４２００、鐘紡製）を、４００℃で２０時間
ヒートクリーニングし、付着糊剤を除去した。
【００２６】次に、抗菌性ゼオライトとして銀イオンを
担持した平均粒径３〜５μｍの抗菌性ゼオライト（商品
名：バクテキラーＢＭ１０２Ａ、鐘紡製）を３重量％、
樹脂として水分散アクリル系エマルジョン（固形分４０
重量％）を５重量％、カップリング剤としてγ−グリシ
ドキプロピルトリメトキシシランを０．１重量％、及び
顔料を２．５重量％、水に混合し分散溶解した処理液を
得た。この処理液に前記ガラス繊維織物を浸漬し、絞液
したのち乾燥し、本発明の抗菌性ガラス繊維製品を得
た。得られた抗菌性ガラス繊維製品は、処理により施与
された固形分が元のガラス繊維製品重量に対し約４重量
％であり、その結果は表１に示す通りであった。
担持した平均粒径３〜５μｍの抗菌性ゼオライト（商品
名：バクテキラーＢＭ１０２Ａ、鐘紡製）を３重量％、
樹脂として水分散アクリル系エマルジョン（固形分４０
重量％）を５重量％、カップリング剤としてγ−グリシ
ドキプロピルトリメトキシシランを０．１重量％、及び
顔料を２．５重量％、水に混合し分散溶解した処理液を
得た。この処理液に前記ガラス繊維織物を浸漬し、絞液
したのち乾燥し、本発明の抗菌性ガラス繊維製品を得
た。得られた抗菌性ガラス繊維製品は、処理により施与
された固形分が元のガラス繊維製品重量に対し約４重量
％であり、その結果は表１に示す通りであった。
【００２７】実施例２ 実施例１において処理液に混合した抗菌性ゼオライトの
混合量を３重量％に代えて１重量％とした以外は、実施
例１と同様にして抗菌性ガラス繊維製品を得た。得られ
た抗菌性ガラス繊維製品の結果は、表１に示す通りであ
った。
混合量を３重量％に代えて１重量％とした以外は、実施
例１と同様にして抗菌性ガラス繊維製品を得た。得られ
た抗菌性ガラス繊維製品の結果は、表１に示す通りであ
った。
【００２８】比較例１ 実施例１において処理液に加えた抗菌性ゼオライトを加
えなかった以外は、実施例１と同様にしてガラス繊維製
品を得た。得られたガラス繊維製品の結果は、表１に示
す通りであった。
えなかった以外は、実施例１と同様にしてガラス繊維製
品を得た。得られたガラス繊維製品の結果は、表１に示
す通りであった。
【００２９】比較例２ 実施例２において処理液に加えたカップリング剤を加え
なかった以外は、実施例２と同様にしてガラス繊維製品
を得た。得られたガラス繊維製品の結果は、表１に示す
通りであった。
なかった以外は、実施例２と同様にしてガラス繊維製品
を得た。得られたガラス繊維製品の結果は、表１に示す
通りであった。
【００３０】
【表１】 注）抗菌試験２における、初期生菌数は４．３×１０6
であった。
であった。
【００３１】
【発明の効果】本発明の抗菌性ガラス繊維製品は、抗菌
性ゼオライトを樹脂及びカップリング剤とを、それぞれ
０．２〜１０重量％、０．１〜１０重量％、そして０．
０１〜１．０重量％の量で、共にガラス繊維の表面に施
与したため、抗菌性ゼオライトが脱落し難く、耐久性に
優れた抗菌性，防黴性を得ることができる。特に、ＭＲ
ＳＡに対し優れた抗菌効果を奏するものである。
性ゼオライトを樹脂及びカップリング剤とを、それぞれ
０．２〜１０重量％、０．１〜１０重量％、そして０．
０１〜１．０重量％の量で、共にガラス繊維の表面に施
与したため、抗菌性ゼオライトが脱落し難く、耐久性に
優れた抗菌性，防黴性を得ることができる。特に、ＭＲ
ＳＡに対し優れた抗菌効果を奏するものである。
【００３２】このため、本発明の抗菌性ガラス繊維製品
は、不燃性等のガラス繊維製品が本来有する特性も生か
し、建築内装用材料，医療関係用材料，工場施設用材
料，オフィスビル用材料等、幅広い用途に使用できるた
め、産業上極めて有用なものである。
は、不燃性等のガラス繊維製品が本来有する特性も生か
し、建築内装用材料，医療関係用材料，工場施設用材
料，オフィスビル用材料等、幅広い用途に使用できるた
め、産業上極めて有用なものである。
【００３３】本発明の方法によれば、抗菌性ゼオライト
をガラス繊維製品に耐久性よく固定化することができる
ため、持続性に優れた抗菌性，防黴性を有する抗菌性ガ
ラス繊維製品を、安定且つ効率よく製造することができ
る。
をガラス繊維製品に耐久性よく固定化することができる
ため、持続性に優れた抗菌性，防黴性を有する抗菌性ガ
ラス繊維製品を、安定且つ効率よく製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) D06M 11/00 - 15/72 C03C 25/02
Claims (2)
- 【請求項１】 ガラス繊維よりなる製品において、抗菌
作用を有する金属イオンを担持しているゼオライト系粒
子と樹脂とカップリング剤とが、それぞれ０．２〜１０
重量％、０．１〜１０重量％、そして０．０１〜１．０
重量％の量でガラス繊維の表面に施与されていることを
特徴とする抗菌性ガラス繊維製品。 - 【請求項２】 ガラス繊維製品を、抗菌作用を有する金
属イオンを担持しているゼオライト系粒子と樹脂とカッ
プリング剤とを、それぞれ０．２〜１０重量％、０．１
〜１０重量％、そして０．０１〜１．０重量％の量で含
有する処理液で処理することを特徴とする抗菌性ガラス
繊維製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04501094A JP3218266B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 抗菌性ガラス繊維製品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04501094A JP3218266B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 抗菌性ガラス繊維製品及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07229057A JPH07229057A (ja) | 1995-08-29 |
| JP3218266B2 true JP3218266B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=12707399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04501094A Expired - Fee Related JP3218266B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 抗菌性ガラス繊維製品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3218266B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101494303B1 (ko) * | 2010-10-07 | 2015-02-23 | 소토미 타케다 | 항균 항바이러스성 유리섬유재료의 제조방법 |
| US10131574B2 (en) | 2013-06-17 | 2018-11-20 | Corning Incorporated | Antimicrobial glass articles and methods of making and using same |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100388630B1 (ko) * | 2000-12-04 | 2003-06-25 | 한국에너지기술연구원 | 제올라이트와 페놀수지계 결합제를 이용한 오폐수 처리용유리섬유 강화 제올라이트/활성탄소 복합흡착제 제조방법 |
| KR100423095B1 (ko) * | 2002-02-20 | 2004-03-16 | 한국화학연구원 | 무기 섬유를 이용한 활성탄소체 섬유의 제조방법 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP04501094A patent/JP3218266B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101494303B1 (ko) * | 2010-10-07 | 2015-02-23 | 소토미 타케다 | 항균 항바이러스성 유리섬유재료의 제조방법 |
| US10131574B2 (en) | 2013-06-17 | 2018-11-20 | Corning Incorporated | Antimicrobial glass articles and methods of making and using same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07229057A (ja) | 1995-08-29 |
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