JP3218161B2 - カラー製版方法 - Google Patents

カラー製版方法

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JP3218161B2
JP3218161B2 JP809695A JP809695A JP3218161B2 JP 3218161 B2 JP3218161 B2 JP 3218161B2 JP 809695 A JP809695 A JP 809695A JP 809695 A JP809695 A JP 809695A JP 3218161 B2 JP3218161 B2 JP 3218161B2
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康弘 服部
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】印刷物、写真、手書き原稿等をも
とに、普通紙、はがき等にカラー画像を形成するための
カラー製版方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、はがき等に多色刷りの印刷を行う
方法として、孔版印刷を応用した方法が知られている。
この方法では、各色毎に、その各色が使用されている部
分をカーボンによって描いた原稿を用意し、その各原稿
を熱溶融性樹脂フィルムからなるスクリーンに密着さ
せ、フラッシュ等の強い光を与えていた。このことによ
って、カーボンで描かれた部分が蓄熱し、その蓄熱した
部分に密着しているスクリーンが溶融して孔版スクリー
ンが作成されていた。このようにして、作成された各色
専用の孔版スクリーンと、その孔版スクリーンに用いら
れるインクとにより、被印刷物に重ねて印刷を行なうこ
とでカラー印刷が実施されていた。
【0003】そこで、近年、写真プリント、もしくはグ
ラビア印刷物等のようなフルカラーの原稿を用いて、簡
易に印刷する方法が開発されている。この方法では、前
記フルカラーの原稿を色分解スキャナーによってデジタ
ルデータに変換し、シアン(C)色用、マゼンタ(M)
色用、イエロー(Y)色用の3種の色分解マスクを作成
し、それぞれのマスクを用いて各色専用の孔版、あるい
は凸版の印刷版を作成し、C色用、M色用、Y色用のイ
ンクで印刷するのであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような孔版印刷方法では、多色刷りという意味でのカ
ラー印刷は可能であるが、狭い面積での色分けや中間色
が必要となるフルカラー印刷を行うことは不可能であっ
た。また、各色毎に原稿を作成する必要があり、手間が
かかった。
【0005】一方、上述したような凸版印刷方法では、
色分解マスクを作成するために、特殊な装置が必要であ
るため、一般家庭では実現不可能であった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、一般家庭においても特殊な機器
を使用することなく、フルカラーの原稿をもとに、はが
き等にフルカラーの印刷を行うことができるカラー製版
方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のカラー製版方法は、特定の波長域に対応する
感光性材料が塗布された基材からなる感光原版と、露光
用光源と、前記感光原版に対して露光用光源とは反対側
に設置されたカラー配色原稿を用い、前記露光光源から
発せられる光が前記感光原版を透過して、前記カラー配
色原稿によって反射し、前記感光原版を露光することに
より、前記カラー配色原稿のカラー配色に応じて感光性
材料を部分選択的に硬化させ、その後、硬化していない
部分の感光性材料を除去する。
【0008】また、少なくともレッド(R)と、グリー
ン(G)と、ブルー(B)とに対応する感光原版を備
え、R感光原版に用いられる感光性材料は、レッドを含
む波長域の光によって露光されると硬化し、G感光原版
に用いられる感光性材料は、グリーンを含む波長域の光
によって露光されると硬化し、B感光原版に用いられる
感光性材料は、ブルーを含む波長域の光によって露光さ
れると硬化する。
【0009】更に、前記感光性材料は、重合することに
よって硬化する重合性物質と、光に反応して前記重合性
物質の重合を開始させる光重合開始剤と、その光重合開
始剤の感光波長を調整するための波長増感剤とで構成し
たものを用いてもよい。
【0010】また、前記カラー配色原稿の下側に、光を
反射する反射部材を用いることが望ましい。
【0011】更に、前記基材として、網目構造を有した
材料を用いてもよい。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明のカラー製版方法
は、特定の波長域に対応する感光性材料が塗布された基
材からなる感光原版に対して、露光光源とは反対側にカ
ラー配色原稿を設置し、前記露光光源から発せられる光
が前記感光原版を透過して、前記カラー配色原稿によっ
て反射し、前記感光性材料が露光され、前記カラー配色
原稿のカラー配色に応じて前記感光性材料を部分選択的
に硬化させ、その後、感光原版の前記感光性材料の内、
硬化していない部分を除去することによって、カラー印
刷を行なうためのカラー製版を家庭で作成することがで
きる。
【0013】また、少なくともレッドと、グリーンと、
ブルーとに対応する感光原版を備え、R感光原版に用い
られる感光性材料は、レッドを含む波長域の光によって
露光されると硬化し、G感光原版に用いられる感光性材
料は、グリーンを含む波長域の光によって露光されると
硬化し、B感光原版に用いられる感光性材料は、ブルー
を含む波長域の光によって露光されると硬化し、各色感
光原版の感光性材料の内、硬化していない部分を除去す
ることによって、フルカラーの印刷に必要なシアン色印
刷版、マゼンタ色印刷版及びイエロー色印刷版を製版す
ることができる。
【0014】更に、前記感光性材料は、波長増感剤によ
って、光重合開始剤の感光波長を調整し、カラー配色原
稿から反射、または透過する光の波長が、前記調整され
た波長と同一の場合に、光重合開始剤によって重合性物
質が重合して硬化する。
【0015】また、カラー配色原稿の下側に配置された
反射部材によって、光源から発せられた光がカラー配色
原稿を透過することなく、感光性材料を露光させること
ができる。
【0016】また、前記基材として、網目構造を有した
材料を用いることにより、前記感光性材料が硬化した箇
所が目詰まりすることによって、孔版用のカラー製版を
作成することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化したカラー製版方法の
実施例を説明する。
【0018】本実施例によって作成されるカラー製版の
基礎となる感光原版20は、図1に示されるように、ポ
リエステルの網目構造に形成したメッシュシート(網目
間隔が23μm程度)を150mm×100mmの大き
さの矩形に切断し、感光性材料13をバーコータによっ
て塗工して、網目がその感光性材料によって満たされる
ようにしてある。前記感光原版20は、カラー印刷を実
施するために、図2に示されるように、少なくとも3種
類の感光原版20a、20b、20cが必要となる。第
一の感光原版としてのR感光原版20aは、レッド光に
よって露光されると硬化するR感光性材料が塗工されて
いる。第二の感光原版としてのG感光原版20bは、グ
リーン光によって露光されると硬化するG感光性材料が
塗工されている。第三の感光原版としてのB感光原版2
0cは、ブルー光によって露光されると硬化するB感光
性材料が塗工されている。
【0019】前記各感光性材料は、重合することによっ
て硬化する重合性物質と、光に反応し前記重合性物質の
重合を開始させる光重合開始剤と、その光重合開始剤の
感光波長を調整するための波長増感剤とで構成されたも
のが用いられている。更に、各感光性材料は、透過する
光のエネルギーでは硬化せず、かつ原稿からの反射光の
エネルギーが加わった場合に硬化する必要がある。この
ような特性を有する感光性材料は、以下のように重合性
物質を特定することにより得られる。
【0020】すなわち重合性物質は、アクリル系化合
物、例えば、アクリル酸及びその塩、アクリル酸エステ
ル類、アクリルアミド類、メタクリル酸及びその塩、メ
タクリル酸エステル類、メタクリルアミド類、及びこれ
らの誘導体から構成され、かつ3官能以上の多官能のア
クリル酸エステル類が、重合性物質全体の30〜80重
量%含まれている。
【0021】このような多官能のアクリル酸エステル類
の具体例としては、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリ
メチロールプロパンのエチレンオキサイド6モル付加物
のトリアクリレート、トリメチロールプロパンのプロピ
レンオキサイド3モル付加物のトリアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリ
スリトールのカプロラクトン付加物のポリアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレ
ート等が挙げられる。
【0022】前記光重合開始剤は、直接解裂型、水素引
き抜き型、2分子系等の開始剤が使用可能である。
【0023】これらの開始剤の具体例としては、芳香族
カルボニル化合物、アセトフェノン類、有機過酸化物、
ジフェニルハロニウム塩、有機ハロゲン化物、2、4、
6−置換−S−トリアジン類、2,4,5−トリアリー
ルイミダゾール2量体、アゾ化合物、染料ボレート錯
体、金属アレーン錯体、チタノセン化合物等が挙げられ
る。望ましくは、ベンゾフェノン、ベンジル、キサント
ン、チオキサントン、アントラキノン、アセトフェノ
ン、2,2−ジメチル−2−モルフォリノ−4´−メチ
ルチオアセトフェノン、ベンゾイルパーオキサイド、
3,3′,4,4′−テトラキス(t−ブチルジオキシ
カルボニル)ベンゾフェノン、ジフェニルヨードニウム
ブロマイド、ジフェニルヨードニウムクロライド、四塩
化炭素、四臭化炭素、2,4,6−トリストリクロロメ
チル−S−トリアジン、(η5 −2,4−シクロペンタ
ジエン−1−イル)[(1,2,3,4,5,6−η)
−(1−メチルエチル)ベンゼン]鉄(1+) ヘキサ
フルオロホスフェート(1−)等が挙げられる。また、
これらの光重合開始剤は、単独でも、2種以上を混合し
たものでもよい。
【0024】更に、前記重合性物質と前記光重合開始剤
は、R感光性材料、G感光性材料、B感光性材料とも共
通に用いても良いし、それぞれ独自に最適なものを選択
しても良い。
【0025】一方、前記波長増感剤は、光重合開始剤の
感光波長を調整するために用いられるものであるから各
感光原版に使用される各感光性材料について互いに異な
るものが用いられる。具体的には、キサンテン系染料、
クマリン系染料、メロシアニン系染料、チアジン系染
料、アジン系染料、メチン系染料、オキサジン系染料、
フェニルメタン系染料、シアニン系染料、アゾ系染料、
アントラキノン系染料、ピラゾリン系染料、スチルベン
系染料、キノリン系染料等が使用できる。更に、具体的
には、R感光性材料に用いられるものとしては、スクア
リリウム系染料、チアジン系染料、シアニン系染料、メ
ロシアニン系染料が望ましく、G感光性材料に用いられ
るものとしては、スチリル系染料、キサンテン系染料、
アジン系染料、アゾ系染料、スチルベン系染料、シアニ
ン系染料、メロシアニン系染料が望ましく、B感光性材
料に用いられるものとしては、クマリン系染料、スチリ
ル系染料、アゾ系染料、ピラロアゾン系染料、スチルベ
ン系染料、キノリン系染料、シアニン系染料、メロシア
ニン系染料が望ましい。
【0026】次に、各感光性材料の生成方法について説
明する。
【0027】前記重合性物質であるペンタエリスリトー
ルトリアクリレート60gと、ポリエチレングリコール
ジアクリレート40gとを約50℃に加熱しながら混合
し、更に、波長増感剤であるスクアリリウム色素2g
と、光重合開始剤である(η5−2,4−シクロペンタ
ジエン−1−イル)[(1,2,3,4,5,6−η)
−(1−メチルエチル)ベンゼン]鉄(1+) ヘキサ
フルオロホスフェート(1−)5gとを加えて溶解さ
せ、R感光性材料を得る。
【0028】これとは別に、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート60gと、ポリエチレングリコールジア
クリレート40gとを混合し、更に、波長増感剤である
メロシアニン染料3g及び前記R感光性材料を生成させ
るときに用いた光重合開始剤5gを加えて溶解させ、G
感光性材料を得る。
【0029】これとは別に、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート60gとポリエチレングリコールジアクリ
レート40gとを混合し、更に、波長増感剤であるクマ
リン系染料3gと、光重合開始剤である3,3′,4,
4′−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル)ベ
ンゾフェノン1gとを加えて溶解させ、B感光性材料を
得る。
【0030】次に、前記各感光原版20a、20b、2
0cからカラー製版を行なう方法について図2及び図3
を用いて説明する。本実施例のカラー製版は、カラー配
色原稿としての透過性のカラーポジ原稿1を用いて、孔
版を製版するものである。そのカラーポジ原稿1は、図
2に示すように、カラー印刷物であって、a、b、c、
d、e、f、g、hの部分は、順にブラック、ブルー、
レッド、マゼンタ、グリーン、シアン、イエロー、ホワ
イト(透明)の8色に色分けされている。このカラーポ
ジ原稿1を用いて、R感光原版20aからなるシアン印
刷版14a、G感光原版20bからなるマゼンタ印刷版
14b、B感光原版20cからなるイエロー印刷版14
cをそれぞれ製版する。
【0031】まず始めに、図3に示すように、光源とし
ての可視光である白熱電球2の下方に配置されたR感光
原版20aに対して、その下側にカラーポジ原稿1を密
着させ、更に、その下側に反射部材としての白紙を密着
させ、前記R感光原版20a面での照度が5000lu
xになるように前記白熱電球2の位置を調整し、5秒間
露光する。
【0032】この結果、前記白熱電球2より発せられた
光は、R感光原版20aを透過し、その下側に配置され
たカラーポジ原稿1の上面にて反射し、その反射した光
の内、レッド光を含む光によって前記R感光性材料が露
光された部分、すなわちc、d、g、hが選択的に硬化
し、それ以外のa、b、e、fは硬化しない。その後、
直ちにR感光原版20aを水洗して、未硬化部分の感光
性材料を除去すると図4(a)に示されるように、レッ
ドとは補色関係にあるシアンのインクが、感光材料を除
去した網目から浸透して印刷を行えるシアン色印刷用の
孔版14aを得る。
【0033】同様に、G感光原版20bについても実施
すると、G感光性材料においては、グリーン光を含む光
によって露光された部分、すなわちe、f、g、hが選
択的に硬化して、それ以外のa、b、c、dは硬化しな
い。従って、露光後のG感光原版20bを水洗して、未
硬化部分の感光性材料が除去され、図4(b)に示され
るように、グリーンとは補色関係にあるマゼンタのイン
クが、感光材料を除去した網目から浸透して印刷を行な
うマゼンタ色印刷用の孔版14bを得る。
【0034】更に、B感光原版20cについても実施す
ると、B感光性材料においては、ブルー光を含む光によ
って露光された部分、すなわちb、d、f、hが選択的
に硬化して、それ以外のa、c、e、gは硬化しない。
従って、露光後のB感光原版20cを水洗して、未硬化
部分の感光性材料が除去され、図4(c)に示されるよ
うに、ブルーとは補色関係にあるイエローのインクが、
感光材料を除去した網目から浸透して印刷を行なうイエ
ロー色印刷用の孔版14cを得る。このようにして、カ
ラー印刷を行なうためのカラー製版である孔版14a、
14b、14cを作成することができる。
【0035】次に、各孔版14a、14b、14cを用
いてカラー印刷を行なう方法について、図5を用いて説
明する。
【0036】まず始めに、各孔版14a、14b、14
cを使用する印刷装置40について説明する。
【0037】印刷装置40は、前記各孔版14a、14
b、14cを設置するための孔版部41と、その孔版部
41aに塗布されたインクを受像紙10に押し出すため
のスタンパー38とから構成されている。前記孔版部4
1aは、孔版14aの周囲に、厚紙から構成されたフレ
ーム33を接着して構成されている。このフレーム33
には、そのフレーム33とほぼ同一の大きさで、プラス
チック等の合成樹脂材料により薄膜状に形成されたカバ
ーシート34が備えられている。そのカバーシート34
は、前記フレーム33の一端に固定され、他の三辺は、
フレーム33に対して開閉自在にされており、通常は、
フレーム33の周囲に設けられた粘着テープによって閉
じている。前記孔版部41aは、孔版14aのものであ
るが、孔版14bについては、孔版部41bが、孔版1
4cについては、孔版部41cがそれぞれ前記孔版部4
1aと同様に構成されている。前記スタンパー38は、
取っ手としてのグリップ35と、クッション37と、そ
のグリップ35及びクッション37を支持するためのベ
ース36とで構成されている。
【0038】次に、この装置を使用して、カラーポジ原
稿1を受像紙10に転写させる手順について説明する。
【0039】孔版部41aのカバーシート34をめくり
上げた状態で、図示しないシアンインクを孔版14aの
上に均一に塗布し、その後、カバーシート34を再びフ
レーム33に接着するように戻す。次に、そのフレーム
33を受像紙10の上部に配置し、スタンパー38をカ
バーシート34の上に置き、そのスタンパー38を手で
押圧すると、孔版14aの感光性材料が硬化していない
孔からシアンインクが押し出されて、受像紙10に付着
する。すなわち、シアン色の画像が形成されたことにな
る。
【0040】続いて、シアン印刷用の孔版部41aの代
わりにマゼンタ印刷用の孔版部41bを用い、同様な方
法によって、シアン画像が形成された受像紙10に、マ
ゼンタ色の画像を重ねて形成する。
【0041】更に、マゼンタ印刷用の孔版部41bのか
わりにイエロー印刷用の孔版部41cを用い、同様な方
法によって、受像紙10にイエロー色の画像を重ねて形
成する。
【0042】その結果、カラー印刷物であるカラーポジ
原稿1と、ほぼ同等のカラー画像が受像紙10に形成さ
れる。
【0043】以上説明したことから明らかなように本実
施例のカラー製版方法によれば、特定の波長域に対応す
る感光性材料13が塗布された基材23からなる感光原
版20に対して、白熱電球2とは反対側にカラー配色原
稿1を設置し、前記白熱電球2から発せられる光が前記
感光原版20を透過して、前記カラー配色原稿1によっ
て反射し、前記感光性材料13が露光され、前記カラー
配色原稿1のカラー配色に応じて前記感光性材料13を
部分選択的に硬化させ、その後、感光原版20の前記感
光性材料13の内、硬化していない部分を除去すること
によって、カラー印刷版を作成できるため、カラー配色
原稿に使用されている各カラー専用の製版用の原稿を用
意する必要がなく、また、光源さえあれば、カラー製版
ができるため家庭でも作成することができかつ、カラー
配色原稿の上面にて反射する反射光を利用しているた
め、透過しない原稿についても製版することができる。
【0044】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々の変更を加えることができる。例えば、本実施例のよ
うな孔版印刷ではなく、画像部がくぼんでいる凹版を製
版し、印刷することも可能である。この場合、基材とし
ては、メッシュシート23の代わりに、光源からの光を
透過させるポリエステル等の材料により150mm×1
00mmの大きさの矩形に切断したものを用い、カラー
ポジ原稿1と当接する側に、各感光性材料をバーコータ
によって厚さ約50μmになるように塗工し、乾燥させ
て感光原版20を作成する。その感光原版20を上述し
たように露光させ、その後、水洗することによって硬化
していない感光性材料を除去して、凹版を得ることがで
きる。
【0045】また、本実施例では、カラー配色原稿の下
側に、光を反射する反射部材として白紙を用いたが、白
紙の代わりに白いプラスチック等の材料により板状に形
成したものでもよい。更に、金属等の光沢を有した材料
により矩形に形成したものを用いてもよい。
【0046】また、本実施例では、光源としての白熱電
球2を一個使用しているが、複数の白熱電球を感光原版
20と平行に配置してもよい。
【0047】更に、本実施例ではシアン、マゼンタ、イ
エローの3色のカラー製版を用いてカラー印刷を行なっ
ているが、この他にブラックを加えた4色によってカラ
ー印刷を行ってもよい。この場合は、可視光域の全体に
わたって感光感度を有するような感光性材料を備えた感
光原版を使用して、ブラック印刷版を作製する。このよ
うな感光性材料は、波長増感剤として用いる染料を複数
選択して混合して使用すれば得られる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のカラー製版方法によれば、特定の波長域に対応する
感光性材料が塗布された基材からなる感光原版に対し
て、露光光源とは反対側にカラー配色原稿を設置し、前
記露光光源から発せられる光が前記感光原版を透過し
て、前記カラー配色原稿によって反射し、前記感光性材
料が露光され、前記カラー配色原稿のカラー配色に応じ
て前記感光性材料を部分選択的に硬化させ、その後、感
光原版の前記感光性材料の内、硬化していない部分を除
去することによって、カラー印刷版を作成できるため、
カラー配色原稿に使用されている各カラー専用の製版用
の原稿を用意する必要がなく、また、光源さえあれば、
カラー製版ができるため家庭でも作成することができか
つ、カラー配色原稿の上面にて反射する反射光を利用し
ているため、透過しない原稿についても製版することが
できる。
【0049】また、少なくともレッドと、グリーンと、
ブルーとに対応する感光原版を備え、R感光原版に用い
られる感光性材料は、レッドを含む波長域の光によって
露光されると硬化し、G感光原版に用いられる感光性材
料は、グリーンを含む波長域の光によって露光されると
硬化し、B感光原版に用いられる感光性材料は、ブルー
を含む波長域の光によって露光されると硬化し、各色感
光原版の感光性材料の内、硬化していない部分を除去す
ることによって、フルカラーの印刷に必要なシアン色印
刷版、マゼンタ色印刷版及びイエロー色印刷版を製版で
きるため、使用者は、3種類の感光原版について製版す
ることによって、フルカラーの印刷をすることができ
る。
【0050】更に、前記感光性材料は、波長増感剤によ
って、光重合開始剤の感光波長を調整し、カラー配色原
稿から反射、または透過する光の波長が、前記調整され
た波長と同一の場合に、光重合開始剤によって重合性物
質が重合して硬化するため、各カラー毎に確実に硬化さ
せることができ、更に、重合が開始される波長を可視光
領域に調整することができ、前記光源として白熱電球が
利用できるため、安価にカラー製版を作成することがで
きる。
【0051】また、カラー配色原稿の下側に配置された
反射部材によって、光源から発せられた光がカラー配色
原稿を透過することなく、感光性材料を露光させること
ができる。
【0052】また、前記基材として、網目構造を有した
材料を用いたため、前記感光性材料が硬化した箇所が目
詰まりすることによって、容易に孔版用のカラー製版を
作成することができ、フルカラー印刷を実施するとき
に、カラー製版に付着したインクを拭う必要がなくなる
等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー製版の基礎となる感光原版の斜視図であ
る。
【図2】カラー印刷を行なう原稿の例を示す図である。
【図3】カラー製版を作成するときの説明図であり、
(a)は、R感光原版を用いたものを示し、(b)はG
感光原版を用いたものを示し、(c)は、B感光原版を
用いたものを示している。
【図4】本実施例の方法によって作成されたカラー製版
を示す図であり、(a)は、シアン色印刷用の孔版を示
し、(b)は、マゼンタ色印刷用の孔版を示し、(c)
は、イエロー色印刷用の孔版を示している。
【図5】カラー製版を使用してカラー印刷を行なう装置
の斜視図である。
【図6】図5に示される装置を使用して、各カラー製版
を重ねて受像紙に印刷した図である。
【符号の説明】
1 カラーポジ原稿 2 白熱電球 10 受像紙 13 感光材料 14a シアン色印刷用孔版 14b マゼンタ色印刷用孔版 14c イエロー色印刷用孔版 20a R感光原版 20b G感光原版 20c B感光原版 23 基材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−186926(JP,A) 特開 平2−257137(JP,A) 特開 昭59−12852(JP,A) 特開 昭64−87388(JP,A) 特開 平6−48007(JP,A) 特開 平8−202022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/12 B41C 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の波長域に対応する感光性材料が塗
    布された基材からなる感光原版と、露光用光源と、前記
    感光原版に対して露光用光源とは反対側に設置されたカ
    ラー配色原稿を用い、前記露光光源から発せられる光が
    前記感光原版を透過して、前記カラー配色原稿によって
    反射し、前記感光原版を露光することにより、前記カラ
    ー配色原稿のカラー配色に応じて感光性材料を部分選択
    的に硬化させ、その後、硬化していない部分の感光性材
    料を除去することを特徴とするカラー製版方法。
  2. 【請求項2】 少なくともレッド(R)と、グリーン
    (G)と、ブルー(B)とに対応する感光原版を備え、
    R感光原版に用いられる感光性材料は、レッドを含む波
    長域の光によって露光されると硬化し、G感光原版に用
    いられる感光性材料は、グリーンを含む波長域の光によ
    って露光されると硬化し、B感光原版に用いられる感光
    性材料は、ブルーを含む波長域の光によって露光される
    と硬化することを特徴とする請求項1に記載のカラー製
    版方法。
  3. 【請求項3】 前記感光性材料は、重合することによっ
    て硬化する重合性物質と、光に反応して前記重合性物質
    の重合を開始させる光重合開始剤と、その光重合開始剤
    の感光波長を調整するための波長増感剤とで構成したも
    のを用いたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    カラー製版方法。
  4. 【請求項4】 前記カラー配色原稿の下側に、光を反射
    する反射部材を用いたことを特徴とする請求項1に記載
    のカラー製版方法。
  5. 【請求項5】 前記基材として、網目構造を有した材料
    を用いたことを特徴とする請求項1に記載のカラー製版
    方法。
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